JP7077900B2 - タイヤの高速ユニフォミティの推定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、低速ユニフォミティから高速ユニフォミティを容易かつ精度よく推定しうるタイヤの高速ユニフォミティの推定方法に関する。
近年、タイヤに起因した車両の振動問題の発生を防止するために、多くのタイヤメーカーでは、製造されたタイヤのユニフォミティが検査され、規格内の良品が出荷されている。ユニフォミティの検査では、例えば、タイヤを1回転させたときのタイヤ半径方向(上下)の力の変動を示すRFV(ラジアルフォースバリエーション)等を測定することが行われている。
上記ユニフォミティは、測定時のタイヤの回転速度によって、低速ユニフォミティと高速ユニフォミティとに大別される。低速ユニフォミティは、実質的に遠心力が作用しない速度(せいぜい60rpm程度であり、乗用車用タイヤの場合、約7km/hに相当する。)でタイヤを回転させて測定される。従って、ユニフォミティ計測機を用いてタイヤ全数について比較的容易に測定しうる。他方、高速ユニフォミティは、タイヤを、遠心力が作用する速度(例えば100~120km/h程度)で回転させた状態で測定される必要があるため、高価な専用の測定機を必要としかつその測定にも多くの時間を必要とする。このため、タイヤ全数について、高速ユニフォミティを測定することは現実的ではない。
従来、このような問題を解決するために、低速RFVと静アンバランスとを用いた推定式を用いて高速RFVを推定することが行われている(例えば下記特許文献1参照)。しかしながら、従来の方法では、高速RFVの推定精度に関しては、さらなる改善の余地があった。
特開2001-141615号公報
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、容易かつ精度よく高速ユニフォミティを推定しうるタイヤの高速RFVの推定方法を提供することを主たる目的としている。
本発明は、タイヤの高速ユニフォミティを推定するための方法であって、基準タイヤについて、トレッド部の高速RROと低速RROとの差である差分ΔRROと、静アンバランスとを関連付けた第1関係を取得する第1工程、前記基準タイヤについて、高速RFVと、低速RFVと、前記トレッド部の前記低速RROと、前記差分ΔRROとを関連付けた第2関係を取得する第2工程、前記基準タイヤと同一品種でありかつ高速RFVが未知の被検査タイヤについて、低速RFVと、トレッド部の低速RROと、静アンバランスとを測定する第3工程、前記第1関係に、前記第3工程で測定された前記静アンバランスを適用し、前記被検査タイヤの差分ΔRROを推定する第4工程、及び、前記第2関係に、前記第3工程で測定された前記低速RFVと、前記低速RROと、前記第4工程で推定された前記差分ΔRROとを適用し、前記被検査タイヤの前記高速RFVを推定する第5工程を含むことを特徴とする。ただし、nは自然数とする。
前記推定方法において、前記第1工程では、前記基準タイヤについて、前記トレッド部の前記高速RROと、前記低速RROと前記静アンバランスとを測定する工程を含むことが望ましい。
前記推定方法において、前記第2工程では、前記基準タイヤについて、前記高速RFVと、前記低速RFVと、前記トレッド部の前記低速RROとを測定する工程を含むことが望ましい。
前記推定方法において、前記第1関係は、前記差分ΔRROのn次成分と、前記静アンバランスのn次成分とが関連付けられることが望ましい。ただし、nは自然数とする。
前記推定方法において、前記第2関係は、前記高速RFVのn次成分と、前記低速RFVのn次成分と、前記トレッド部の前記低速RROのn次成分と、前記差分ΔRROのn次成分とが関連付けられることが望ましい。ただし、nは自然数とする。
前記推定方法において、前記第1関係は、下記式(1)で表されることが望ましい。
Figure 0007077900000001
ただし、
ΔRRO : 差分ΔRRO
SB : 静アンバランス
α : 定数
β : 定数
とする。
前記推定方法において、前記第1工程では、前記静アンバランスのベクトルが、トレッドアンバランスのベクトルと偏心成分のベクトルとの合成に等しいものとして、前記第1関係が取得されることが望ましい。
前記推定方法において、前記第2関係は、下記式(2)で表されることが望ましい。
Figure 0007077900000002
ただし、
HsRFV : 高速RFV
LsRFV : 低速RFV
LsRRO : トレッド部の低速RRO
SB : 静アンバランス
A : 定数
B : 定数
C : 定数
D : 定数
とする。
本発明の第1工程では、基準タイヤについて、差分ΔRROと静アンバランスとを関連付けた第1関係が取得され、第2工程では、基準タイヤについて、高速RFVと、低速RFVと、トレッド部の低速RROと、差分ΔRROとを関連付けた第2関係が取得される。そして、第3工程では、被検査タイヤについて、低速RFVと、低速RROと、静アンバランスとが測定される。ここで、「被検査タイヤ」に対する「基準タイヤ」は、同一品種のタイヤが適用される。「同一品種のタイヤ」とは、実質的に同一の成形機及び加硫金型を用いて製造され、同一サイズ、同一の内部構造及び同一のトレッドパターンを有するタイヤ群を意味し、共通したユニフォミティ特性を有すると考えられる。
第4工程では、基準タイヤで得られた第1関係に、第3工程で測定された被検査タイヤの静アンバランスが適用される。これにより、被検査タイヤについての差分ΔRROが推定される。さらに、第5工程では、第2関係に、第3工程で測定された被検査タイヤの低速RFVと、トレッド部の低速RROと、第4工程で推定された被検査タイヤの差分ΔRROとが適用される。これにより、被検査タイヤを高速回転させて高速RRO等を測定することなく、高速RFVが容易かつ精度よく推定されうる。
本発明の空気入りタイヤの断面図である。 空気入りタイヤの製造工程を示すフローチャートである。 本発明の高速ユニフォミティの推定方法の手順を説明するフローチャートである。 図3の第1工程の詳細な手順を示すフローチャートである。 回転中の空気入りタイヤに作用するベクトルを示す空気入りタイヤの側面図である。 図3の第2工程の詳細な手順を示すフローチャートである。 加硫金型の断面図である。 基準タイヤについてのトレッドアンバランスと差分ΔRROの1次成分との相関を示すグラフである。 図8とは別サイズの基準タイヤについてのトレッドアンバランスと差分ΔRROの1次成分との相関を示すグラフである。 図8、図9とは別サイズの基準タイヤについてのトレッドアンバランスと差分ΔRROの1次成分との相関を示すグラフである。 図8の基準タイヤと同一品種の被測定タイヤについての高速RFVの推定値と高速RFVの実測値との相関を示すグラフである。 図9の基準タイヤと同一品種の被測定タイヤについての高速RFVの推定値と高速RFVの実測値との相関を示すグラフである。 図10の基準タイヤと同一品種の被測定タイヤについての高速RFVの推定値と高速RFVの実測値との相関を示すグラフである。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
本発明では、タイヤの高速ユニフォミティが推定され、その推定値に基づいて、タイヤの出荷管理が行われる。高速ユニフォミティとして、本実施形態では、高速RFVが推定される。そして、推定された高速ユニフォミティが、予め定められた閾値よりも小さい規格内のタイヤは振動問題を生じないものとして出荷される。他方、予め定められた閾値よりも高速ユニフォミティが大きい規格外のタイヤについては、バフ修理又は廃棄処分される。
本実施形態では、前記タイヤとしては、例えば、振動が問題となりやすい乗用車用の空気入りラジアルタイヤ(以下、単に「空気入りタイヤ」という。)が対象とされる。図1に示されるように、空気入りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、このカーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内部に配されたベルト層7とを有する。
本発明で高速RFVが推定されるタイヤは、上述した空気入りタイヤ1に限られない。例えば、本発明は、接地面を有する円筒状のトレッドリングと、車軸に固定されるハブと、トレッドリングとハブとを連結するスポークとを備えるエアレスタイヤにも適用可能である。
該空気入りタイヤ1の製造工程を図2に示す。本実施形態では、先ず、実質的に同一な複数のタイヤ成形機K1、K2…を用いて同一品種のタイヤ用の生タイヤが多数成形される。前記各タイヤ成形機K1、K2…は、例えば円筒状の成形ドラムと、それに各種のタイヤ構成部材などを供給するアプリケータとを含んで構成される(図示省略)。また、前記生タイヤは、未加硫のゴム材やプライなど必要な部材を前記成形ドラムに貼り付け、それらをトロイド状にシェーピングすることにより成形される。また、各タイヤ成形機K1、K2…は、それぞれ同一の生タイヤを作るために、実質的に同一の仕様で作られている。そして、成形された生タイヤは、実質的に同一である複数の加硫金型M1、M2…を用いて、同一品種の前記空気入りタイヤ1として加硫成形される。
ここで、「同一品種」の空気入りタイヤとは、実質的に同一の成形機及び加硫金型を用いて製造され、同一サイズ、同一の内部構造及び同一のトレッドパターンを有するタイヤ群を意味する。例えば、異なる製造ロットで製造された上記タイヤ群は、同一品種の空気入りタイヤとされる。このような同一品種のタイヤは、製造上の軽微なバラツキを除いて実質的に同一の仕様及び特性を有する。
図3には、本実施形態の高速ユニフォミティとして高速RFVの推定方法の手順の一例が示される。本実施形態の推定方法は、下記の第1工程(S1)乃至第5工程(S5)を含む。このうち、第1工程(S1)及び第2工程(S2)は、複数本の基準タイヤについて適用される処理である。
「基準タイヤ」としては、本発明の推定方法で高速RFVが推定される被検査タイヤと同一品種の空気入りタイヤが適用される。「差分ΔRRO」とは、トレッド部2の高速RROと低速RROとの差である。
第1工程(S1)では、基準タイヤについて、差分ΔRROと、静アンバランスとを関連付けた第1関係が取得される。
第2工程(S2)では、基準タイヤについて、高速RFVと、低速RFVと、トレッド部の低速RROと、差分ΔRROとを関連付けた第2関係が取得される。以上の処理により、被検査タイヤの高速RFVを推定するための準備が整う。
第3工程(S3)乃至第5工程(S5)は、高速RFVが未知の被検査タイヤについて適用される処理である。第3工程(S3)では、被検査タイヤについて、低速RFVと、トレッド部の低速RROと、静アンバランスとが測定される。これらの測定は、被検査タイヤを高速回転させる必要がないため、安価な汎用のユニフォミティ測定装置を用いて容易かつ迅速に行なうことができる。
次いで、第4工程(S4)では、第1工程(S1)で取得された第1関係に、第3工程(S3)で測定された被検査タイヤの静アンバランスが適用され、被検査タイヤの差分ΔRROが推定される。
そして、第5工程(S5)では、第2工程(S2)で取得された第2関係に、第3工程(S3)で測定された低速RFVと、トレッド部の低速RROと、第4工程(S4)で推定された差分ΔRROとが適用される。これにより、専用のユニフォミティ測定装置を用いて被検査タイヤを高速回転させることにより高速RRO等を測定することなく、高速RFVが容易かつ精度よく推定されうる。
上記第3工程(S3)乃至第5工程(S5)は、全ての被検査タイヤについて検査が完了するまで、繰り返される(S6においてN)。全ての被検査タイヤについて検査が完了すると、(S6においてY)、処理を終了する。
上記第1関係では、差分ΔRROと、静アンバランスとが関連付けられる。この第1関係で関連付けられる物理量は、測定された差分ΔRRO及び静アンバランスそのものであってもよく、測定された差分ΔRRO及び静アンバランスの任意の次数成分(n次成分:nは自然数)であってもよい。
同様に、第2関係では、高速RFVと、低速RFVと、トレッド部の低速RROと、差分ΔRROとが関連付けられる。この第2関係で関連付けられる物理量は、測定された高速RFV、低速RFV、トレッド部の低速RRO、及び差分ΔRROそのものであってもよく、測定された高速RFV、低速RFV、トレッド部の低速RRO、及び差分ΔRROの任意の次数成分(n次成分:nは自然数)であってもよい。
以下、本実施形態では、各物理量の1次成分にて第1関係及び第2関係が取得され、高速ユニフォミティが推定されるものとして説明する。
図4には、第1工程(S1)の詳細な手順の一例が示されている。第1工程(S1)では、まず、基準タイヤについてのトレッド部2の高速RRO及び低速RROと、静アンバランスの1次成分とが測定される(S11)。
「高速RRO」は、遠心力が作用しうる十分に高い速度(例えば100km/h以上)で走行する空気入りタイヤ1のトレッド部2の半径方向の振れ(径変動)である。「低速RRO」は、遠心力が作用しない十分に低い速度(例えば10km/h以下)で走行する空気入りタイヤ1のトレッド部2の半径方向の振れ(径変動)である。各RROは、周知のユニフォミティ測定装置(図示せず)などを用いて、タイヤ1周分測定される。各RROは、大きさと位相角とを有するベクトル量として得られる。なお、位相角は、タイヤの任意の位置に設定された基準位置から角度である。基準位置には、例えば、図1に示される識別具8が配されている。識別具8は、例えばタイヤ外表面に貼り付けられる。識別具8は、例えば、二次元バーコードのような識別符号が印刷されたラベルが好適に用いられる。
「静アンバランス」は、タイヤが静的に釣り合っていない質量アンバランスである。静アンバランスは、例えば、周知のアンバランス測定装置(図示せず)にタイヤを装着し、そのアンバランス量と、そのピーク位置が前記基準位置となす角度である位相角とを有するベクトル量として得られる。
工程(S11)では、上記第1関係を正確に得るために必要な本数の基準タイヤが測定される。データーの信頼性を高めるために、工程(S11)で測定される基準タイヤの本数は、例えば、少なくとも10本以上、より好ましくは50本以上、さらに好ましくは100本程度が望ましい。
次いで、工程(S11)で測定されたトレッド部2の高速RROと、低速RROとから、各基準タイヤの差分ΔRROの1次成分が計算される(S12)。差分ΔRROは、大きさと位相角とを有するベクトル量として得られる。
差分ΔRROの1次成分は、高速RROと低速RROとの差分ΔRROを計算し、その差分ΔRROをFFT(Fast Fourier Transform)にて分析することにより得られる。差分ΔRROの1次成分は、高速RROの1次成分と低速RROの1次成分との差を計算することによっても得ることができる。上記RROの差分計算や1次成分の抽出は、例えば、コンピュータ等を用いた数値解析によってなされる。
その後、工程(S12)で計算された差分ΔRROの1次成分と、工程(S11)で測定された静アンバランスの1次成分とが関連付けられ、第1関係が取得される(S13)。発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、差分ΔRROの1次成分と静アンバランスの1次成分との間には、式(1)にて表される第1関係が存在することを導き出した。
Figure 0007077900000003
ただし、
ΔRRO : 差分ΔRRO
SB : 静アンバランス
α : 定数
β : 偏心成分定数
とする。
なお、静アンバランスのベクトルは、複素平面を用いて、以下の式(1’)のごとく表すことができる。
Figure 0007077900000004
工程(12)で計算された差分ΔRROの1次成分と、工程(S11)で測定された静アンバランスの1次成分とを式(1)に適用し、ベクトル回帰分析を実行することにより、上記定数α及び偏心成分定数βが計算される。
図5は、回転中の空気入りタイヤ1に作用するベクトルを示している。回転中の空気入りタイヤ1に作用するベクトルは、トレッドアンバランスTIのベクトルと、静アンバランスのベクトルと、偏心成分定数βのベクトルとを含んでいる。発明者らは、研究の結果、図5に示されるように、静アンバランスのベクトルは、トレッドアンバランスTIのベクトルと偏心成分定数βのベクトルとの合成であると考え、下記式(1-2)を導き出した。
Figure 0007077900000005
さらに、発明者らは、差分ΔRROには、トレッド部2の重量アンバランス部が遠心力を受けて膨らむことが大きく寄与していると考え、下記式(1-3)で表されるトレッドアンバランスTIと差分ΔRROとの関係を仮定した。
Figure 0007077900000006
上記式(1-2)及び上記式(1-3)から、差分ΔRROの1次成分と静アンバランスの1次成分との間の第1関係を表す上記式(1)が算出される。
そして、上記工程(S11)で測定された静アンバランスの1次成分と上記工程(S12)で計算された差分ΔRROの1次成分とを式(1)に適用し、ベクトル回帰分析を実行することにより、上記定数α及びβが計算される。これにより、差分ΔRROの1次成分と、静アンバランスの1次成分とを関連付けた第1関係が取得される。
図6には、第2工程(S2)の詳細な手順の一例が示されている。第2工程(S2)では、まず、基準タイヤについてのトレッド部2の高速RFVの1次成分、低速RFVの1次成分及びトレッド部の低速RROの1次成分が測定される(S21)。
「高速RFV」は、遠心力が作用しうる十分に高い速度(例えば100km/h以上)で走行する空気入りタイヤ1の回転軸に作用する半径方向の力の変動である。この高速RFVは、専用の高速ユニフォミティ測定装置(図示せず)を用いて、タイヤ1周分について測定される。そして、前記同様、測定された高速RFVの波形データーは次数解析され、必要な高速RFVの次数成分が計算される。該高速RFVの各次数成分は、大きさと位相角とを有するベクトル量として得られる。
なお、高速RFVの測定は、低速RFVに比べて高価な設備と多くの時間を要するのは上で述べた通りである。しかしながら、本発明では、高速RFVの測定は、最初に基準タイヤについて第2関係を取得する際に実行される。そして、取得された第2関係は、同一品種の被測定タイヤについて適用される。従って、本発明の全工程の実施において、高速RFVの測定に要する時間等は、僅かである。
「低速RFV」は、遠心力が作用しない十分に低い速度(例えば10km/h以下)で走行する空気入りタイヤ1の回転軸に作用する半径方向の力の変動である。この低速RFVは、汎用のユニフォミティ測定装置(図示せず)などを用いて、タイヤ1周分測定される。また、測定された低速RFVのデーターは、コンピュータ等を用いて次数解析され、推定式の設定のために必要な低速RFVの次数成分が計算される。該低速RFVの各次数成分は、大きさ及び位相角を有するベクトル量として得られる。
次いで、工程(S21)で測定された高速RFVの1次成分と、低速RFVの1次成分と、トレッド部の低速RROの1次成分と、上記工程(S12)で計算された差分ΔRROの1次成分とから、高速RFVと、低速RFVと、トレッド部の低速RROと、差分ΔRROとが関連付けられる。これにより、第2関係が取得される(S22)。ここで関連付けられるのは、基準タイヤについての高速RFVの1次成分と、低速RFVの1次成分と、トレッド部の低速RROの1次成分と、差分ΔRROの1次成分とである。
発明者らは、さらなる研究の結果、高速RFVの1次成分と、低速RFVの1次成分と、差分ΔRROの1次成分との第2関係は、下記式(2)によって近似できると考えた。
Figure 0007077900000007
ただし、
HsRFV : 高速RFV
LsRFV : 低速RFV
LsRRO : トレッド部の低速RRO
A : 定数
B : 定数
C : 定数
D : 定数
とする。
こうして得られた第1関係及び第2関係は、基準タイヤについての関係である。しかしながら、既に述べたように、基準タイヤと本発明で高速RFVが推定される被検査タイヤとは、実質的に同一の仕様及び特性を有する同一品種のタイヤである。従って、上記第1関係及び第2関係は、基準タイヤと同一のユニフォミティ特性を有する被検査タイヤについても拡張して適用可能である。
すなわち、まず、図3に示される第4工程(S4)では、上記第3工程(S3)で測定された静アンバランスの1次成分が、式(1)乃至(1-3)に適用され、被検査タイヤの差分ΔRROの1次成分が推定される。式(1)乃至(1-3)を用いることにより、被検査タイヤについて、高速RROを測定することなく、差分ΔRROの1次成分が推定されうる。
さらに、第5工程(S5)では、上記第3工程(S3)で測定された低速RFVの1次成分と、トレッド部の低速RROの1次成分と、上記第4工程(S4)で推定された差分ΔRROの1次成分とが、式(2)に適用され、被検査タイヤの高速RFVの1次成分が推定される。式(2)を用いることにより、被検査タイヤについて、高速RFVが、測定することなく推定されうる。
ところで、図7に示されるように、加硫金型Mは、タイヤ成形面10を内側に有する複数の分割型Ma、Mb…と、この分割型Ma、Mb…の閉止によって形成される成形キャビティ内で膨張収縮し、生タイヤをタイヤ成形面に押し付ける風船状のブラダー11とを含む。分割型Ma、Mb…は、図示しないプレス機によって接離移動可能に配されているが、分割型Ma、Mb…の加工精度やプレス機の動作の精度には加硫金型毎に微小なバラツキがある。また、ブラダー11の加工精度やその膨張度なども、加硫金型毎に微小なバラツキが存在する。これらのバラツキは、生タイヤの加硫中に未加硫ゴムの流れやタイヤ各部に残る歪に微妙な差を与え、ひいてはユニフォミティにも影響を与える。
このような実情に鑑みると、高速ユニフォミティを推定するための、上記第1関係及び第2関係は、空気入りタイヤ1を成形する加硫金型M1、M2…毎に設定されることが望ましい。そして、加硫金型毎に第1関係及び第2関係を設定することにより、加硫金型に依存した上述の固有の要因(即ち加硫要因)によって高速ユニフォミティの推定精度が悪化するのを防止できる。従って、さらに精度よく高速ユニフォミティを推定しうる。なお、加硫金型毎の第1関係及び第2関係は、上述の工程S1及びS2を各加硫金型で製造された同一品種の空気入りタイヤ1毎に行うことで前記と同様に設定できる。
また、空気入りタイヤ1には、図1に示されるように、該タイヤを成形した加硫金型M等を特定するための識別具8が設けられるのが望ましい。
ラベルは、加硫中の熱によっても変形等することがなく、かつ、バーコードを消失させることなく残存させ得る耐熱を有する材料からなる。これにより、第1工程乃至第3工程を実行するにあたって、空気入りタイヤ1に貼り付けられている識別具8のバーコードを読み取ることにより、空気入りタイヤ1がどの加硫金型で加硫されたかを容易に特定しうる。
上記識別具8は、好ましくは加硫前の生タイヤに貼り付けられるのが望ましい。例えば、図1に示されるように、シート状のサイドウォールゴム3Gを重ね合わせたジョイント部の位置を示すように貼り付けられるのが望ましい。サイドウォールゴム3Gのジョイント部は、質量アンバランスが生じやすく、ひいてはタイヤのユニフォミティに影響を与えるおそれが強いからである。
トレッドゴム2Gのジョイント部もまた、質量アンバランスが生じやすく、ひいてはタイヤのユニフォミティに影響を与えるおそれが強い。従って、トレッドゴム2Gのジョイント部がサイドウォールゴム3Gのジョイント部に対して常に同じ相対位置関係となるようにトレッドゴム2Gが貼付けられるのが望ましい。
さらに、加硫工程では、識別具8の位置が加硫金型Mに対して常に同じ相対位置関係となるよう、生タイヤを加硫金型M内に位置決め配置することが望ましい。
上記トレッドゴム2Gやサイドウォールゴム3Gのジョイント部が、加硫金型Mに対して常に一定の位相に位置合わせされた後、空気入りタイヤ1が加硫されることにより、加硫要因と生タイヤ側の質量アンバランス要因とを常に同一の状態で出会わせることができる。従って、加硫後の空気入りタイヤ1のバラツキが少なくなり、ひいては第1関係及び第2関係を、より一層精度よく設定することができる。また、測定工程では、ラベルをタイヤ周方向の基準位置として利用することもできる。
上記式(1)及び(1-3)で表される偏心成分定数βは、生タイヤを成形するタイヤ成形ドラムの真円度や動作精度(偏心)等の影響を大きく受ける。従って、タイヤ成形ドラムの真円度や動作精度(偏心)等の影響を固定するために、上記第1関係及び第2関係は、タイヤ成形ドラム毎に設定されるのが望ましい。そして、タイヤ成形ドラムを特定する方法としては、上述のようなバーコードを表示したラベルからなる識別具8が効果的である。
また、タイヤ製造工場内の環境温度、湿度、設備状況及び/又はユニフォミティ測定装置の精度などは、日々変化する変動要因である。言い換えると、これらの変動要因によって、タイヤの仕上がり状態やRFVの測定誤差に変化が生じ得る。そこで、これらの変動要因に基づく高速ユニフォミティの推定精度の悪化を取り除いて推定精度を常に高く保つために、第1関係及び第2関係を見直す工程を含ませることが望ましい。例えば、数日又は数週間といった監視スパンが予め設定され、このタイミングで第1関係及び第2関係の見直しが行われてもよい。
以上、本発明のタイヤの高速ユニフォミティの推定方法が詳細に説明されたが、本発明は、上記の具体的な実施形態に限定されることなく、種々の態様に変更して実施されうる。
基準タイヤとして、3種類のサイズの空気入りタイヤ15本について、トレッド部の高速RRO、低速RRO、静アンバランス、高速RFVの1次成分と、低速RFVの1次成分が測定された。サイズは、195/65R15、225/60R18、235/55R20である。各タイヤは、各サイズ毎に、同一の内部構造及び同一のトレッドパターンを有し、かつ、同一の成形ドラム及び加硫金型を用いて製造されている。
図8乃至図10は、測定された高速RRO、低速RRO、静アンバランスの1次成分から上記式(1)、(1-2)及び(1-3)に基づいて取得された差分ΔRROの1次成分とトレッドアンバランスTIとの関係を示している。図8ではサイズ195/65R15についての関係、図9ではサイズ225/60R18についての関係、図10ではサイズ235/55R20についての関係が、それぞれ示されている。
図8乃至図10からも明らかなように、差分ΔRROの1次成分とトレッドアンバランスTIとの間で非常に高い相関が得られた。従って、上記式(1)、(1-2)及び(1-3)に基づいて、精度よく第1関係が取得されたことが確認された。
図11乃至図13は、図3、4及び6の手順に従って推定された被測定タイヤの高速RFVの推定値と、高速ユニフォミティの測定機を用いて測定された高速RFVの実測値との関係を示している。被測定タイヤは、図8乃至10において測定された基準タイヤと同一品種であり、各サイズの空気入りタイヤ15本について、高速RFVが推定及び測定された。図11ではサイズ195/65R15についての関係、図12ではサイズ225/60R18についての関係、図13ではサイズ235/55R20についての関係が、それぞれ示されている。
図11乃至図13からも明らかなように、高速RFVの推定値と、高速RFVの実測値との間で非常に高い相関が得られた。特に、偏平率が低く、ベルト層の張力が高いサイズ235/55R20において、顕著に高い相関が得られた。従って、本発明の推定方法によって、空気入りタイヤの高速RFVが精度よく推定できることが確認された。
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
S1 第1工程
S2 第2工程
S3 第3工程
S4 第4工程
S5 第5工程

Claims (8)

  1. タイヤの高速ユニフォミティを推定するための方法であって、
    基準タイヤについて、トレッド部の高速RROと低速RROとの差である差分ΔRROと、静アンバランスとを関連付けた第1関係を取得する第1工程、
    前記基準タイヤについて、高速RFVと、低速RFVと、前記トレッド部の前記低速RROと、前記差分ΔRROとを関連付けた第2関係を取得する第2工程、
    前記基準タイヤと同一品種でありかつ高速RFVが未知の被検査タイヤについて、低速RFVと、トレッド部の低速RROと、静アンバランスとを測定する第3工程、
    前記第1関係に、前記第3工程で測定された前記静アンバランスを適用し、前記被検査タイヤの差分ΔRROを推定する第4工程、
    及び、
    前記第2関係に、前記第3工程で測定された前記低速RFVと、前記低速RROと、前記第4工程で推定された前記差分ΔRROとを適用し、前記被検査タイヤの前記高速RFVを推定する第5工程を含むことを特徴とするタイヤの高速ユニフォミティの推定方法。
  2. 前記第1工程では、前記基準タイヤについて、前記トレッド部の前記高速RROと、前記低速RROと前記静アンバランスとを測定する工程を含む請求項1記載のタイヤの高速ユニフォミティの推定方法。
  3. 前記第2工程では、前記基準タイヤについて、前記高速RFVと、前記低速RFVと、前記トレッド部の前記低速RROとを測定する工程を含む請求項1又は2に記載のタイヤの高速ユニフォミティの推定方法。
  4. 前記第1関係は、前記差分ΔRROのn次成分と、前記静アンバランスのn次成分とが関連付けられる請求項1乃至3のいずれかに記載のタイヤの高速ユニフォミティの推定方法。ただし、nは自然数とする。
  5. 前記第2関係は、前記高速RFVのn次成分と、前記低速RFVのn次成分と、前記トレッド部の前記低速RROのn次成分と、前記差分ΔRROのn次成分とが関連付けられる請求項1乃至4のいずれかに記載のタイヤの高速ユニフォミティの推定方法。ただし、nは自然数とする。
  6. 前記第1関係は、下記式(1)で表される請求項1乃至5のいずれかに記載のタイヤの高速ユニフォミティの推定方法。
    Figure 0007077900000008
    ただし、
    ΔRRO : 差分ΔRRO
    SB : 静アンバランス
    α : 定数
    β : 定数
    とする。
  7. 前記第1工程では、前記静アンバランスのベクトルが、トレッドアンバランスのベクトルと偏心成分のベクトルとの合成に等しいものとして、前記第1関係が取得される請求項1乃至6のいずれかに記載のタイヤの高速ユニフォミティの推定方法。
  8. 前記第2関係は、下記式(2)で表される請求項1乃至7のいずれかに記載のタイヤの高速ユニフォミティの推定方法。
    Figure 0007077900000009
    ただし、
    HsRFV : 高速RFV
    LsRFV : 低速RFV
    LsRRO : トレッド部の低速RRO
    A : 定数
    B : 定数
    C : 定数
    D : 定数
    とする。
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