JP2019182347A - ペダルセンサ及びペダルの踏み込み検知装置 - Google Patents

ペダルセンサ及びペダルの踏み込み検知装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ペダルの踏み込み操作を検知可能としながらも、構成の簡略化を図ることができるペダルセンサ及びペダルの踏み込み検知装置を提供する。【解決手段】トラクタ1のブレーキペダル20の足踏部21を覆い、導電性を有する弾性材料で形成されると共に、運転者の踏み込み操作による力によって変形する弾性部32と、前記弾性部32に、所定間隔を空けて接続される2本のリード線33と、を具備する。【選択図】図2

Description

本発明は、トラクタ等の作業車に設けられるペダルセンサ及びペダルの踏み込み検知装置の技術に関する。
従来、トラクタ等の作業車に設けられるペダルセンサ及びペダルの踏み込み検知装置の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1には、ブレーキペダルの踏込み作動状態を、ブレーキペダルセンサで検出可能な作業車両が記載されている。上記ブレーキペダルセンサは、ブレーキペダルの回動を検出するポテンショメータ型のブレーキペダルセンサとされている。
このようなポテンショメータ型のブレーキペダルセンサは、ブレーキペダルの変位に伴い回動する部材や、回動軸等を必要とすることから、構成が複雑化することが考えられる。このため、構成の簡略化を図り得るペダルセンサが求められている。
特開2016−68608号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、ペダルの踏み込み操作を検知可能としながらも、構成の簡略化を図ることができるペダルセンサ及びペダルの踏み込み検知装置を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、作業車のペダルの足踏部を覆い、導電性を有する弾性材料で形成されると共に、操作者の踏み込み操作による力によって変形する弾性部と、前記弾性部に、所定間隔を空けて接続される2つの電極と、を具備するものである。
請求項2においては、前記弾性部は、板状に形成され、前記2つの電極は、前記弾性部の中央部を挟んで、板面方向に所定間隔を空けて当該弾性部に接続されるものである。
請求項3においては、前記弾性部は、長尺な形状とされており、前記2つの電極は、前記弾性部の長手方向両端部に接続されているものである。
請求項4においては、請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のペダルセンサと、前記2つの電極に接続され、当該2つの電極間の抵抗値を検知する検知手段と、を具備するものである。
請求項5においては、前記検知手段は、前記抵抗値の下限値を基準値として、前記抵抗値が前記基準値から所定値以上増加すれば、前記ペダルの踏み込み操作がされたことを検知するものである。
請求項6においては、前記検知手段は、前記抵抗値が変化した場合において、前記変化した抵抗値のうちの下限値を基準値とするものである。
請求項7においては、前記検知手段は、前記下限値であって、所定時間継続して変化のない値を前記基準値とするものである。
請求項8においては、前記作業車は、前記ペダルが踏み込まれている状態で、エンジンを始動させる構成とされ、前記検知手段は、前記エンジンの始動後に変化した前記抵抗値に基づいて前記基準値を決定するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、ペダルの踏み込み操作を検知可能としながらも、構成の簡略化を図ることができる。
請求項2においては、電極の破損を抑制することができる。
請求項3においては、弾性部の変形を、より検知し易い構成とすることができる。
請求項4においては、ペダルの踏み込み操作を検知可能としながらも、構成の簡略化を図ることができる。
請求項5においては、ペダルの踏み込み操作を適切に検知することができる。
請求項6においては、適切に基準値を取得することができる。
請求項7においては、より適切に基準値を取得することができる。
請求項8においては、エンジンの始動時に踏み込み操作が行われるペダルに対して好適に適用することができる。
本発明の一実施形態に係るペダルゴム及び制御機構が設けられたトラクタの全体的な構成を示した側面図。 ブレーキペダル及び制御機構を模式的に示した側面図。 ペダルゴム及びブレーキペダルの平面図。 図3におけるX−X断面図。 図4におけるY−Y断面図。 ペダルゴムの抵抗値の変化を示したグラフ。
以下では、図中の矢印U、矢印D、矢印F、矢印B、矢印L及び矢印Rで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、前方向、後方向、左方向及び右方向と定義して説明を行う。
まず、図1を用いてトラクタ1の全体構成について説明する。
なお、本実施形態においては、作業車としてトラクタ1を例示するが、本発明はこれに限るものではない。すなわち作業車は、その他の農業車両、建設車両、産業車両等であっても良い。
トラクタ1は、主として機体フレーム2、前輪3、後輪4、エンジン5、ボンネット6、変速装置7、ステアリングホイール8、制動機構10、座席11、キャビン12及び制御機構30を具備する。
機体フレーム2は、その長手方向を前後方向に向けて配置される。機体フレーム2の前部はフロントアクスル機構(不図示)を介して左右一対の前輪3に支持される。機体フレーム2の後部には変速装置7が設けられる。変速装置7の後部はリアアクスル機構(不図示)を介して左右一対の後輪4に支持される。機体フレーム2の前部にはエンジン5が設けられる。エンジン5はボンネット6に覆われる。
エンジン5の動力は、変速装置7で変速された後、前記フロントアクスル機構を経て前輪3に伝達可能とされると共に、前記リアアクスル機構を経て後輪4に伝達可能とされる。エンジン5の動力によって前輪3及び後輪4が回転駆動され、トラクタ1は走行することができる。
エンジン5の後方にはキャビン12が設けられる。キャビン12の内部には、運転者が搭乗する居住空間12aが形成される。居住空間12aには、前輪3の切れ角を調節するためのステアリングホイール8、ブレーキペダル20やアクセルペダル、クラッチペダル等の種々の操作具、及び運転者が着座するための座席11等が配置される。
また、以下では、図2を用いて制動機構10について説明する。
制動機構10は、運転者の操作により後輪4を制動するものである。制動機構10は、制動装置(不図示)及びブレーキペダル20を具備する。
制動装置は、後述するブレーキペダル20の操作に伴い、後輪4を制動するものである。制動装置は、左右の後輪4をそれぞれ別々に制動可能とされている。制動装置は、左右の後輪4を片方ずつ制動することや、左右両方の後輪4を同時に制動することができる。
ブレーキペダル20は、制動装置を操作するペダルである。ブレーキペダル20は、運転者(操作者)の踏み込みによって操作される。ブレーキペダル20は、踏み込み操作に伴い回動可能に設けられている。ブレーキペダル20が踏み込み操作されれば、適宜の伝達機構を介して制動装置が作動する。
本実施形態では、左右一対のブレーキペダル20を設け、右のブレーキペダル20を操作することで右の後輪4を制動し、左のブレーキペダル20を操作することで左の後輪4を制動する構成としている。また、一対のブレーキペダル20を同時に操作することで、左右の後輪4を制動する構成としている。
一対のブレーキペダル20は、連結部材(不図示)を介して、互いに連結可能とされている。一対のブレーキペダル20は、後述するそれぞれのアーム22を連結部材によって連結可能とされている。一対のブレーキペダル20を互いに連結した状態では、踏み込み操作において、当該一対のブレーキペダル20を互いに連動させることができる。
以下では、図2から図4までを用いてブレーキペダル20の詳細について説明する。なお、以下では、一対のブレーキペダル20のうち、一例として右のブレーキペダル20を例示して説明する。
ブレーキペダル20は、足踏部21と、アーム22と、を具備する。
図2から図4までに示す足踏部21は、運転者の踏み込み操作による力を受けるものである。足踏部21は、板状に形成されている。また、足踏部21は、左右方向に長尺な形状とされている。
図2から図4までに示すアーム22は、足踏部21とブレーキペダル20の回動軸とを連結するものである。アーム22は、図2に示すように、上端部が回動軸に回動可能に支持され、下端部が足踏部21の下面に接続される。図例では、図3及び図4に示すように、アーム22を、足踏部21の左右方向中央よりも左方に接続した例を示している。
以上では、右のブレーキペダル20について説明した。また、左のブレーキペダル20においては、上記右のブレーキペダル20と概ね同様な構成であって、当該右のブレーキペダル20を左右反転させたような構成を採用可能である。
また、以下では、図2から図5までを用いて、制御機構30について説明する。
図2に示す制御機構30は、ブレーキペダル20の踏み込み操作に関する制御を実行するものである。制御機構30は、ペダルゴム31と、プッシュセンサ34と、ブレーキランプ35と、キースイッチ36と、制御手段37と、を具備する。
図2から図5までに示すペダルゴム31は、ブレーキペダル20の足踏部21に設置される。ペダルゴム31は、滑り止めの機能を有する。ペダルゴム31は、運転者の踏み込み操作による力を直接受ける。また、ペダルゴム31は、一対のブレーキペダル20の足踏部21にそれぞれ設けられる。なお、図例では、一例として右のブレーキペダル20に設置されるペダルゴム31を示している。ペダルゴム31は、主として、弾性部32と、リード線33と、を具備する。
弾性部32は、ブレーキペダル20の足踏部21の上面(踏面)を覆うものである。弾性部32は、導電性を有する弾性材料で形成されると共に、操作者の踏み込み操作による力によって変形する。弾性部32を構成する弾性材料としては、導電性を有するゴム(導電性ゴム)が挙げられる。上記導電性ゴムとしては、ゴムを形成する材料に、カーボンブラックや金属粉(例えば鉄粉等)の導電物質を添加したものを採用可能である。
弾性部32は、左右方向に長尺な板状に形成されている。図3に示した例では、弾性部32は、厚さ方向(上下方向)に見て、左右方向に長尺な長方形の右後部の角部を切り欠いたような形状とされている。また、図3及び図4に示すように、弾性部32の右前部には、上方に向けて突出する壁部32aが形成されている。壁部32aは、左側面が左方に向かうに従い下方に傾斜するような形状とされている。また、図例では、弾性部32には、上面(踏面)において、滑り止め用の凹凸が形成されている。
また、弾性部32は、足踏部21の上面に加えて、側面の全体を覆う構成とされている。図例では、弾性部32の下面に、足踏部21の形状に応じた開口部を設け、上記開口部に足踏部21を収容させるように当該弾性部32を配置した例を示している。
リード線33は、弾性部32と後述する制御手段37とを電気的に接続するものである。本実施形態では、2本のリード線33を、弾性部32の中央部を挟んで板面方向に所定間隔を空けて当該弾性部32に接続している。図例では、2本のリード線33を、弾性部32の左右方向両端部に接続した例を示している。
また、2本のリード線33は、図3及び図5に示すように、アーム22に沿わせるように配置されており、アーム22と足踏部21との接続部の近傍において二股に分かれて、弾性部32の左右方向両端部に接続される。
リード線33は、図5において中塗り(黒塗り)で示す部分が絶縁体で被覆されていると共に、白塗りで示す部分が絶縁体に対して露出している。リード線33は、上記露出している部分において弾性部32と接続している。図例では、リード線33の上記露出している部分が、弾性部32の左右方向両端において前後方向全体に位置する例を示している。
リード線33は、弾性部32に対して埋め込まれるように配置されている。リード線33を弾性部32に対して埋め込む方法としては、弾性部32を形成する際に、リード線33をインサート成形によって埋め込む方法を採用可能である。
ペダルゴム31は、上記2本のリード線33を介して、後述する制御手段37によって電圧が印加される。上記制御手段37は、上記電圧を印加している状態で、弾性部32における上記2本のリード線33の間の抵抗値を検知可能とされている。
上記2本のリード線33の間の抵抗値は、踏み込み操作による弾性部32の変形に伴い変化する。従って、上記抵抗値の変化を検知することで、上記ペダルゴム31を用いた踏み込み操作の検知が可能となる。これにより、ブレーキペダル20の滑り止めとして用いられるペダルゴム31を、踏み込み操作を検知可能なセンサとして利用することができる。
また、本実施形態のように、弾性部32の左右方向両端部に2本のリード線33を接続することで、踏み込み操作による力を受け易い、弾性部32の中央部を避けてリード線33を配置することができる。これにより、リード線33の破損(破断)を抑制することができる。
また、上記2本のリード線33の間の距離が近過ぎれば、上記リード線33の間の抵抗値に変化が生じ難いことが考えられる。一方、本実施形態のように、弾性部32の左右方向両端部に2本のリード線33を接続したことで、弾性部32の変形を検知し易い構成とすることができる。
以上では、右のブレーキペダル20に設置されるペダルゴム31(右のペダルゴム31)について説明した。また、左のブレーキペダル20に設置されるペダルゴム31(左のペダルゴム31)においては、上記右のペダルゴム31と概ね同様な構成であって、当該右のペダルゴム31を左右反転させたような構成を採用可能である。また、右のペダルゴム31と同一な構成(同寸同形状)のペダルゴム31を、180度回転させて左のブレーキペダル20に設置することも可能である。
図2に示すプッシュセンサ34は、ブレーキペダル20の踏み込み操作を検知可能なセンサである。プッシュセンサ34は、踏み込み操作によるブレーキペダル20の回動を検知可能とされている。プッシュセンサ34は、適宜の信号線等を介して後述する制御手段37に電気的に接続されている。
プッシュセンサ34は、一対のブレーキペダル20に対して、それぞれ設けられている。図例では、プッシュセンサ34を、アーム22の上端部の近傍に設けた例を示している。
ブレーキランプ35は、ブレーキペダル20の踏み込み操作に伴い点灯するものである。ブレーキランプ35は、適宜の発光部を具備している。ブレーキランプ35は、適宜の信号線等を介して後述する制御手段37に電気的に接続されている。また、ブレーキランプ35は、トラクタ1の後部において、後方へ向くように設置される。
キースイッチ36は、エンジン5を始動させるスイッチである。本実施形態では、一対のブレーキペダル20によって後輪4が制動されている状態で、キースイッチ36を操作することでエンジン5を始動可能とされている。キースイッチ36は、適宜の信号線等を介して後述する制御手段37に電気的に接続されている。
制御手段37は、ペダルゴム31やプッシュセンサ34を介した検知に基づいた制御を実行するものである。制御手段37は、記憶部、演算処理部等により構成される。制御手段37は、トラクタ1の内部において所定位置に配置される。
制御手段37は、ペダルゴム31及びプッシュセンサ34を介して、ブレーキペダル20の踏み込み操作を検知可能とされている。また、制御手段37は、ブレーキペダル20の踏み込み操作を検知すれば、ブレーキランプ35を点灯させる制御を実行する。
また、制御手段37は、ブレーキペダル20の踏み込み操作を検知している状態で、キースイッチ36の操作を契機として、エンジン5を始動する。本実施形態では、上記エンジン5の始動時におけるブレーキペダル20が踏み込み操作の検知を、プッシュセンサ34によって行う構成としている。
制御手段37は、ペダルゴム31に対して、2本のリード線33を介して電圧を印加可能とされている。また、制御手段37は、上記電圧を印加している状態で、弾性部32における上記2本のリード線33の間の抵抗値を検知可能とされている。また、制御手段37は、弾性部32の踏み込み操作による変形に伴い、上記抵抗値が変化すれば、当該抵抗値の変化を検知する。これにより、制御手段37は、ペダルゴム31を用いてブレーキペダル20の踏み込み操作を検知することができる。
以下では、制御手段37による踏み込み操作の検知の詳細について説明する。
図6は、ペダルゴム31の弾性部32における2本のリード線33の間の抵抗値の変化を示したグラフである。上記グラフでは、エンジン5を始動し、トラクタ1を走行させる際におけるブレーキペダル20の操作に伴う抵抗値の変化を示している。上記グラフの縦軸は上記抵抗値を示し、横軸は時間を示している。
図6に示すように、まず、エンジン5の始動時においては、エンジン5を始動するために、運転者によりブレーキペダル20が踏み込まれる。この状態では、ペダルゴム31(弾性部32)は踏み込み操作による力によって変形する。従って、制御手段37は、エンジン5の始動時においては、上記弾性部32が変形した状態における抵抗値を検知する。
また、運転者は、エンジン5の始動後、トラクタ1を走行させるためにブレーキペダル20から足を離す。これにより、ブレーキペダル20の踏み込み操作は解除(ペダルオフ)される。
ブレーキペダル20の踏み込み操作が解除されれば、弾性部32は、徐々に変形前の形状(初期状態)に戻る。これに伴い、弾性部32における抵抗値は徐々に減少する。この場合、制御手段37は、上記抵抗値が減少したことを検知する。
制御手段37は、エンジン5の始動後において、上記減少した抵抗値の下限値を取得する。本実施形態では、制御手段37は、エンジン5の始動後において、最初に減少(変化)した抵抗値の下限値を取得する。
上述したように、エンジン5を始動する際にブレーキペダル20が踏み込まれた後、上記ブレーキペダル20の踏み込み操作が解除されれば、弾性部32は初期状態に戻る。このことから、エンジン5の始動後において最初に減少した抵抗値の下限値は、初期状態における弾性部32の抵抗値であると推定される。従って、本実施形態では、制御手段37を、上記抵抗値の下限値を基準値Aとして取得し、当該基準値Aを基にブレーキペダル20の踏み込み操作の有無を判断する構成としている。
本実施形態では、制御手段37は、上記抵抗値が基準値Aから所定の設定値B以上増加すれば、ブレーキペダル20の踏み込み操作がされたことを検知する。
すなわち、本実施形態では、制御手段37は、基準値Aから設定値B分増加した値を閾値とし、上記抵抗値が、上記閾値以上となったことを検知すれば、ブレーキペダル20の踏み込み操作がされたと判断する。
これにより、制御手段37は、上記基準値Aを取得した後、再びブレーキペダル20の踏み込み操作がされれば、当該踏み込み操作を検知することができる。
また、本実施形態では、設定値Bは、ブレーキペダル20の操作遊び(ブレーキペダル20の踏み込み操作において、ブレーキランプ35の実際の作動に反映されない範囲)を考慮して予め設定されている。
上述の構成としたことで、制御手段37は、ペダルゴム31(弾性部32)の変形に伴う上記抵抗値の変化を検知することで、ペダルの踏み込み操作を検知することができる。これにより、例えば、ポテンショメータ等、ブレーキペダル20の移動量を検知するセンサのように、ブレーキペダル20の変位に伴い回動する部材や、回動軸等を必要とするものと比べて、構成の簡略化を図ることができる。
また、本実施形態では、エンジン5の始動時において減少した抵抗値の下限値を基準値Aとし、当該基準値Aから所定の設定値B以上増加すれば、ブレーキペダル20の踏み込み操作がされたことを検知する構成としている。
これにより、ブレーキペダル20の踏み込み操作を適切に検知することができる。すなわち、弾性部32は、温度変化や材料の劣化により、形状が変化することが考えられる。この場合、弾性部32の初期状態における抵抗値についても、弾性部32の形状に伴い変化する。従って、仮に基準値Aを固定値とすれば、上記弾性部32の形状の変化に対応できないことから、ブレーキペダル20の踏み込み操作を適切に検知できないことが考えられる。一方、本実施形態のように取得した基準値Aを基に、ブレーキペダル20の踏み込み操作を検知する構成とすれば、弾性部32の形状の変化に関わらずブレーキペダル20の踏み込み操作を適切に検知することができる。
また、本実施形態では、エンジン5の始動時において減少した抵抗値(下限値)であって、所定時間継続して変化のない値を基準値Aとしている。これにより、上記減少した抵抗値のうち安定した値を基準値Aとして取得することができ、より適切に基準値Aを取得することができる。
また、本実施形態では、制御手段37は、ペダルゴム31に加えて、プッシュセンサ34によってもブレーキペダル20の踏み込み操作を検知する。制御手段37は、ペダルゴム31及びプッシュセンサ34のいずれか一方によってブレーキペダル20の踏み込み操作を検知すれば、ブレーキランプ35を点灯させる。このような構成によれば、ペダルゴム31及びプッシュセンサ34のいずれか一方が作動しない場合であっても、ブレーキランプ35を点灯させることができる。
また、制御手段37は、ペダルゴム31及びプッシュセンサ34の両方によって上記踏み込み操作を検知した場合、ペダルゴム31及びプッシュセンサ34が正常に作動していると判断する。一方、制御手段37は、ペダルゴム31及びプッシュセンサ34のうち一方のみによって上記踏み込み操作を検知した場合、他方が作動していないと判断すると共に、適宜の報知手段によって上記他方が作動していないことを報知する。
また、制御手段37は、一対のブレーキペダル20の両方が操作されればブレーキランプ35を点灯させる構成としても良く、一対のブレーキペダル20のうち一方が操作されればブレーキランプ35を点灯させる構成としても良い。
以上の如く、本実施形態に係るペダルゴム31(ペダルセンサ)は、
トラクタ1(作業車)のブレーキペダル20(ペダル)の足踏部21を覆い、導電性を有する弾性材料で形成されると共に、運転者(操作者)の踏み込み操作による力によって変形する弾性部32と、
前記弾性部32に、所定間隔を空けて接続される2本のリード線33(2つの電極)と、
を具備するものである。
このように構成することにより、ブレーキペダル20の踏み込み操作を検知可能としながらも、構成の簡略化を図ることができる。すなわち、2本のリード線33を介して弾性部32に電圧を印加することで、弾性部32の変形に伴う2本のリード線33の間の抵抗値の変化の検知が可能となる。これにより、例えば、ポテンショメータ等、ペダルの移動量を検知するセンサのように、ペダルの変位に伴い回動する部材や、回動軸等を必要とするものと比べて、構成の簡略化を図ることができる。
また、前記弾性部32は、板状に形成され、
前記2本のリード線33は、前記弾性部32の中央部を挟んで、板面方向に所定間隔を空けて当該弾性部32に接続されるものである。
このように構成することにより、リード線33の破損を抑制することができる。すなわち、踏み込み操作による力を受け易い、弾性部32の中央部にリード線33を接続した場合と比べて、リード線33の破損を抑制することができる。また、上記2本のリード線33の間の距離が近過ぎれば、上記リード線33の間の抵抗値に変化が生じ難いことが考えられる。一方、上記中央部を挟んで所定間隔を空けて2本のリード線33を接続することで、弾性部32の変形を検知し易い構成とすることができる。
また、前記弾性部32は、長尺な形状とされており、
前記2本のリード線33は、前記弾性部32の長手方向両端部に接続されているものである。
このように構成することにより、弾性部32の変形を、より検知し易い構成とすることができる。また、踏み込み操作による力を受け難い、弾性部32の長手方向両端部に2本のリード線33を接続したことで、よりリード線33の破損を抑制することができる。
また、本実施形態に係る制御機構30(ペダルの踏み込み検知装置)は、
ペダルゴム31と、
前記2本のリード線33に接続され、当該2本のリード線33の間の抵抗値を検知する制御手段37(検知手段)と、
を具備するものである。
このように構成することにより、ブレーキペダル20の踏み込み操作を検知可能としながらも、構成の簡略化を図ることができる。
また、前記制御手段37は、
前記抵抗値の下限値を基準値Aとして、前記抵抗値が前記基準値Aから設定値B(所定値)以上増加すれば、前記ブレーキペダル20の踏み込み操作がされたことを検知するものである。
このように構成することにより、ブレーキペダル20の踏み込み操作を適切に検知することができる。すなわち、抵抗値の下限値を基準値Aとし、当該基準値Aに対する抵抗値の増加量を基にブレーキペダル20の踏み込み操作を検知する構成としているので、弾性部32の形状の変化に関わらず、ブレーキペダル20の踏み込み操作を適切に検知することができる。
また、前記制御手段37は、
前記抵抗値が変化した場合において、前記変化した抵抗値のうちの下限値を基準値Aとするものである。
このように構成することにより、適切に基準値Aを取得することができる。
また、前記トラクタ1は、前記ブレーキペダル20が踏み込まれている状態で、エンジン5を始動させる構成とされ、
前記制御手段37は、
前記エンジン5の始動後に変化した前記抵抗値に基づいて前記基準値Aを決定するものである。
このように構成することにより、エンジン5の始動時に踏み込み操作が行われるブレーキペダル20に対して好適に適用することができる。すなわち、エンジン5の始動時に踏み込み操作が行われるブレーキペダル20において、適切に基準値Aを取得し、ブレーキペダル20の踏み込み操作を検知することができる。
なお、本実施形態に係るトラクタ1は、本発明に係る作業車の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る運転者は、本発明に係る操作者の実施の一形態である。
また、本実施形態に係るブレーキペダル20は、本発明に係るペダルの実施の一形態である。
また、本実施形態に係る制御機構30は、本発明に係るペダルの踏み込み検知装置の実施の一形態である。
また、本実施形態に係るペダルゴム31は、本発明に係るペダルセンサの実施の一形態である。
また、本実施形態に係るリード線33は、本発明に係る電極の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る制御手段37は、本発明に係る検知手段の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る設定値Bは、本発明に係る所定値の実施の一形態である。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態においては、ペダルゴム31に加えて、プッシュセンサ34によってもブレーキペダル20の踏み込み操作を検知する構成としているが、上記プッシュセンサ34を設けない構成としても良い。
また、本実施形態においては、ペダルゴム31をブレーキペダル20に設置するものとしたが、このような構成に限られず、ペダルゴム31を、エンジン5の始動時に踏み込み操作が行われる他のペダルに設置するものとしても良い。例えば、ペダルゴム31を、クラッチペダル等に設置するものとしても良い。
また、ペダルゴム31は、上述したようなエンジン5の始動時に踏み込み操作が行われるペダルに設置するものに限られず、他の踏み込み操作が行われるペダルに設置するものとしても良い。例えば、ペダルゴム31を、アクセルペダル等に設置するものとしても良い。
また、本実施形態においては、ペダルゴム31において、2本のリード線33を、弾性部32の左右方向両端部に接続するものとしたが、このような構成に限られない。例えば、上記2本のリード線33を、上下方向両端部に接続するものとしても良く、また、設計上の観点から、種々の位置に接続するようにしても良い。
また、本実施形態においては、弾性部32に接続される電極として、リード線33を用いるするものとしたが、上記電極はリード線33に限られず、弾性部32に対して電気的に接続可能な導体であれば良い。
また、ペダルゴム31の形状としては、本実施形態において説明した構成に限られず、ブレーキペダル20(足踏部21)の形状等に応じて種々の形状を採用可能である。
また、本実施形態では、制御手段37は、エンジン5の始動後において、最初に減少した弾性部32の抵抗値の下限値を取得する構成としているが、このような構成に限られない。例えば、ブレーキペダル20の踏み込み操作を解除した時から、所定時間(所定の秒数)が経過するまでの間における抵抗値の下限値を基準値Aとして取得するようにしても良い。
また、制御手段37は、例えば、上記ブレーキペダル20の踏み込み操作を解除した後、減少する抵抗値の下限値であって、所定時間継続して変化のない値を基準値Aとして取得するようにしても良い。このように構成することにより、より適切に基準値Aを取得することができる。すなわち、上記所定時間継続して変化のない値は、ブレーキペダル20が操作されていない場合の抵抗値(初期状態における抵抗値)である可能性が高い。従って、上記所定時間継続して変化のない値を基準値Aとして決定することで、妥当性の高い基準値Aの設定が可能になる。
また、本実施形態では、ブレーキペダル20の踏み込み操作の判断のための設定値Bを予め設定された所定の値としているが、このような構成に限られない。例えば、エンジン5の始動時の踏み込み操作による弾性部32の抵抗値に基づいて設定値Bを適宜設定することも可能である。具体例として、エンジン5の始動時の抵抗値に所定の割合を乗じて得られた値を設定値Bとしてもよい。このように構成することにより、運転者に応じた適切なブレーキペダル20の踏み込み操作の検知が可能となる。
1 トラクタ
5 エンジン
20 ブレーキペダル
21 足踏部
30 制御機構
31 ペダルゴム
32 弾性部
33 リード線
37 制御手段
A 基準値
B 設定値

Claims (8)

  1. 作業車のペダルの足踏部を覆い、導電性を有する弾性材料で形成されると共に、操作者の踏み込み操作による力によって変形する弾性部と、
    前記弾性部に、所定間隔を空けて接続される2つの電極と、
    を具備する、
    ペダルセンサ。
  2. 前記弾性部は、板状に形成され、
    前記2つの電極は、前記弾性部の中央部を挟んで、板面方向に所定間隔を空けて当該弾性部に接続される、
    請求項1に記載のペダルセンサ。
  3. 前記弾性部は、長尺な形状とされており、
    前記2つの電極は、前記弾性部の長手方向両端部に接続されている、
    請求項1又は請求項2に記載のペダルセンサ。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のペダルセンサと、
    前記2つの電極に接続され、当該2つの電極間の抵抗値を検知する検知手段と、
    を具備するペダルの踏み込み検知装置。
  5. 前記検知手段は、
    前記抵抗値の下限値を基準値として、前記抵抗値が前記基準値から所定値以上増加すれば、前記ペダルの踏み込み操作がされたことを検知する、
    請求項4に記載のペダルの踏み込み検知装置。
  6. 前記検知手段は、
    前記抵抗値が変化した場合において、前記変化した抵抗値のうちの下限値を基準値とする、
    請求項5に記載のペダルの踏み込み検知装置。
  7. 前記検知手段は、
    前記下限値であって、所定時間継続して変化のない値を前記基準値とする、
    請求項6に記載のペダルの踏み込み検知装置。
  8. 前記作業車は、前記ペダルが踏み込まれている状態で、エンジンを始動させる構成とされ、
    前記検知手段は、
    前記エンジンの始動後に変化した前記抵抗値に基づいて前記基準値を決定する、
    請求項6又は請求項7に記載のペダルの踏み込み検知装置。
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