JP2001290547A - 前後調節可能な車両用ペダル装置 - Google Patents

前後調節可能な車両用ペダル装置

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JP2001290547A
JP2001290547A JP2000102231A JP2000102231A JP2001290547A JP 2001290547 A JP2001290547 A JP 2001290547A JP 2000102231 A JP2000102231 A JP 2000102231A JP 2000102231 A JP2000102231 A JP 2000102231A JP 2001290547 A JP2001290547 A JP 2001290547A
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shaft
vehicle
tread portion
adjustment
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JP2000102231A
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English (en)
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Akihiko Fukase
明彦 深瀬
Soji Mitsuyama
壮志 光山
Hiroshi Isono
宏 磯野
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Toyoda Iron Works Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyoda Iron Works Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 踏部の前後移動に応じて高さや足載せ面の向
きを適切に変化させることにより、車両用ペダル装置の
踏込み操作性を一層向上させる。 【解決手段】 リンク長さL11〜L14が、L11≧L13
且つL12>L14を満足するように設定され、踏部20が
(a) の前側移動端から(b) の後側移動端へ向かうに従っ
て、足載せ面20fが次第に上向きになるように踏部2
0の姿勢が変化させられる。また、後側移動端で踏部2
0の高さが最も低くなるとともに足載せ面20fが最も
上向きになり、その後側移動端から前側移動端へ移動す
るに従って踏部20の高さが高くなるとともに足載せ面
20fが横向き、すなわち図2における右向きになるよ
うに、踏部20を前後移動させる調節範囲が定められて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はブレーキペダルやア
クセルペダル等の車両用のペダル装置に係り、特に、踏
部の位置を車両の前後方向へ移動させることができる車
両用ペダル装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車体に固設されたブラケットに配設さ
れ、下端に設けられた踏部(ペダルパッドなど)が踏込
み操作されることにより所定の作用部材を押圧または引
張する車両用ペダル装置、例えばブレーキペダルやアク
セルペダル,クラッチペダルが広く知られている。そし
て、このような車両用ペダル装置の一種に、非踏込み操
作時に上記踏部を円弧運動させて車両の前後方向へ移動
させることができるようにしたものが提案されている。
例えば実開昭51−22218号公報(従来例1)や特
開平7−191773号公報(従来例2)などに記載さ
れている装置はその一例で、このような車両用ペダル装
置によれば、運転者の体格などに応じて踏部の位置を車
両の前後へ移動させることができるため、運転操作が容
易になる。
【0003】上記従来例1は、車体に固定されたブラケ
ットに回動アームを回転自在に軸支するとともに、これ
と同軸に調節リンクを回転自在に取付け、回動アームの
一端に作用部材を連結し、調節リンクの他端に踏込み部
材を回転自在に取り付け、且つ調節リンクと平行な連動
リンクで踏込み部材と回動アームの他端とを連結し、調
節リンクを回転させることにより踏込み部材を一定の姿
勢で平行移動させて踏部を前後移動させるようになって
おり、踏込み操作時には連動リンクを介して回動アーム
が回動させられる。従来例2は、車体に固設されたブラ
ケットに回動アームを回転自在に軸支するとともに、こ
の回動アームに一対の平行リンクを介して踏込み部材を
取り付け、平行リンクを揺動させて踏み込み部材を車両
の前後方向へ一定の姿勢で平行移動させるようになって
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の車両用ペダル装置は、例えば図5に示すよう
に踏部150の高さが略同じになるように、踏部150
の車両前後方向の移動範囲(調節範囲)が定められてい
たため、脚の長さなどが異なる運転者に対して必ずしも
十分に満足できる踏込み操作性を確保することができな
かった。すなわち、一般に踏部150を運転席側(図5
における右側)へ移動させて使用する運転者は脚が短く
て足の大きさも小さい一方、踏部150を運転席から離
して使用する運転者は脚が長くて足の大きさも大きいの
が普通であるため、図に示すように車両の前側移動端に
おいて大きな足の運転者に対して適切な高さ位置に設定
すると、運転席に最も近い後側移動端では、小さな足の
運転者に対して踏部150が高くなり、必ずしも十分に
満足できないのである。逆に、後側移動端において小さ
な足の運転者に対して適切な高さ位置に設定すると、前
側移動端では、大きな足の運転者に対して踏部150が
低くなり、やはり十分に満足できないのである。図5の
152は、車両のフロアである。
【0005】また、従来の車両用ペダル装置は、図5に
示すように踏部150が一定の姿勢で平行移動させられ
るようになっていたため、前後調節に拘らず踏部150
の足載せ面150fの向きが一定で、この点でも脚の長
さなどが異なる運転者に対して必ずしも十分に満足でき
る踏込み操作性を確保することができなかった。すなわ
ち、運転席に近い後側移動端程ペダル装置の踏部150
は上方から踏込み操作されるようになるため、そのよう
な後側移動端において足載せ面150fの向きを適切
(比較的上向き)に設定すると、前側移動端では足載せ
面150fの向きが上向き過ぎて必ずしも十分に満足で
きないのである。逆に、前側移動端において足載せ面1
50fの向きを適切(比較的横向き)に設定すると、後
側移動端では足載せ面150fの向きが横向き過ぎて、
やはり十分に満足できないのである。
【0006】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、踏部の前後移動に応
じて高さや足載せ面の向きを適切に変化させることによ
り、車両用ペダル装置の踏込み操作性を一層向上させる
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、第1発明は、車体に固設されたブラケットに配設
され、下端に設けられた踏部が踏込み操作されるととも
に、非踏込み操作時に前記踏部を円弧運動させて車両の
前後方向へ移動させる前後調節装置を備えている車両用
ペダル装置であって、前記前後調節装置は、前記踏部が
運転席に最も近くなる後側移動端でその踏部の高さが最
も低くなり、その後側移動端から前側移動端へ移動する
に従って高さが高くなるように、その踏部を前後移動さ
せる調節範囲が定められていることを特徴とする。
【0008】第2発明は、車体に固設されたブラケット
に配設され、下端に設けられた踏部が踏込み操作される
とともに、四角形を形成するように連結されたリンク機
構により非踏込み操作時に前記踏部を円弧運動させて車
両の前後方向へ移動させる前後調節装置を備えている車
両用ペダル装置であって、前記前後調節装置は、前記踏
部が運転席に最も近くなる後側移動端でその踏部の足載
せ面が最も上向きになり、その後側移動端から前側移動
端へ移動するに従ってその足載せ面が横向きになるよう
に、前記リンク機構の各リンクの長さ寸法およびその踏
部を前後移動させる調節範囲が定められていることを特
徴とする。なお、足載せ面の向きが横向きとは、運転席
側(車両後方側)を向くように垂直に近くなる向きを意
味し、車両の横(左右)方向を意味するものではない。
【0009】第3発明は、車体に固設されたブラケット
に配設され、下端に設けられた踏部が踏込み操作される
とともに、四角形を形成するように連結されたリンク機
構により非踏込み操作時に前記踏部を円弧運動させて車
両の前後方向へ移動させる前後調節装置を備えている車
両用ペダル装置であって、前記前後調節装置は、前記踏
部が運転席に最も近くなる後側移動端でその踏部の高さ
が最も低くなるとともにその踏部の足載せ面が最も上向
きになり、その後側移動端から前側移動端へ移動するに
従ってその踏部の高さが高くなるとともにその足載せ面
が横向きになるように、前記リンク機構の各リンクの長
さ寸法およびその踏部を前後移動させる調節範囲が定め
られていることを特徴とする。
【0010】第4発明は、第2発明または第3発明の前
後調節可能な車両用ペダル装置において、(a) 前記前後
調節装置は、(a-1) 前記ブラケットに設けられた支持軸
まわりに回動可能に配設され、その支持軸まわりに回動
させられることにより出力する回動アームと、(a-2) 上
端部において、前記支持軸と平行に前記ブラケットに配
設された調節軸まわりに回動可能に取り付けられ、調節
手段によりその調節軸まわりに回動させられるとともに
所定の回動位置に位置決めされる調節リンクと、(a-3)
その調節リンクの下端部に、前記支持軸と平行な第1連
結軸まわりに相対回動可能に連結されるとともに、前記
踏部が設けられ、その踏部が踏込み操作されることによ
りその第1連結軸まわりに回動させられる踏込み部材
と、(a-4)下端部が前記第1連結軸よりも車両の後側に
おいて前記支持軸と平行な第2連結軸まわりに相対回動
可能に前記踏込み部材に連結されるとともに、上端部が
前記調節軸よりも車両の後側において前記支持軸と平行
な第3連結軸まわりに相対回動可能に前記回動アームに
連結され、前記調節リンクと協働してその踏込み部材を
一定の姿勢に位置決めするとともに、その調節リンクの
回動に伴ってその第3連結軸まわりに回動させられるこ
とによりその踏込み部材を車両の前後方向へ円弧運動さ
せる一方、その調節リンクが所定の回動位置に位置決め
された状態で前記踏部が踏込み操作されてその踏込み部
材が前記第1連結軸まわりに回動させられると、前記回
動アームを前記支持軸まわりに回動させる連動リンク
と、を備えて構成されている一方、(b) 前記調節軸と前
記第1連結軸との間のリンク長さをL11、その第1連結
軸と前記第2連結軸との間のリンク長さをL12、その第
2連結軸と前記第3連結軸との間のリンク長さをL13
その第3連結軸と前記調節軸との間のリンク長さをL14
とした時、L11≧L13で且つL12>L14、およびL11
13で且つL12≧L14の何れか一方を満足することを特
徴とする。
【0011】第5発明は、第2発明または第3発明の前
後調節可能な車両用ペダル装置において、(a) 前記前後
調節装置は、(a-1) 前記ブラケットに設けられた支持軸
まわりに回動可能に配設され、その支持軸まわりに回動
させられることにより出力する回動アームと、(a-2) 上
端部において、前記支持軸と平行な第1連結軸まわりに
相対回動可能に前記回動アームに連結された第1リンク
と、(a-3) その第1リンクの下端部に、前記支持軸と平
行な第2連結軸まわりに相対回動可能に連結されるとと
もに、前記踏部が設けられた踏込み部材と、(a-4) 下端
部が前記第2連結軸よりも車両の後側において前記支持
軸と平行な第3連結軸まわりに相対回動可能に前記踏込
み部材に連結されるとともに、上端部が前記第1連結軸
よりも車両の後側において前記支持軸と平行な第4連結
軸まわりに相対回動可能に前記回動アームに連結された
第2リンクと、(a-5) 前記第1リンクおよび前記第2リ
ンクをそれぞれ前記第1連結軸、前記第4連結軸まわり
に回動させることにより、前記踏込み部材を車両の前後
方向へ円弧運動させる一方、前記回動アームに対して所
定の回動位置に位置決めすることにより、その踏込み部
材の踏部が踏込み操作された時にその回動アームをその
踏込み部材と一体的に前記支持軸まわりに回動させる調
節手段と、を備えて構成されている一方、(b) 前記第1
連結軸と前記第2連結軸との間のリンク長さをL21、そ
の第2連結軸と前記第3連結軸との間のリンク長さをL
22、その第3連結軸と前記第4連結軸との間のリンク長
さをL 23、その第4連結軸と前記第1連結軸との間のリ
ンク長さをL24とした時、L21≧L23で且つL22
24、およびL21<L23で且つL22≧L24の何れか一方
を満足することを特徴とする。
【0012】
【発明の効果】第1発明の前後調節可能な車両用ペダル
装置は、踏部が運転席に最も近くなる後側移動端で踏部
の高さが最も低くなり、その後側移動端から前側移動端
へ移動するに従って高さが高くなるようになっているた
め、踏部の前後位置と共に高さが運転者の体格に合わせ
て適切に調節されるようになり、ペダル操作が一層容易
になる。すなわち、一般に踏部を運転席側へ移動させて
使用する運転者は脚が短くて足の大きさも小さい一方、
踏部を運転席から離して使用する運転者は脚が長くて足
の大きさも大きいのが普通であるため、後側移動端から
前側移動端へ向かうに従って踏部の高さが高くなるよう
にすれば、小柄な運転者から大柄な運転者まで、楽にペ
ダル操作できるようになるのである。
【0013】第2発明の前後調節可能な車両用ペダル装
置は、踏部が運転席に最も近くなる後側移動端で足載せ
面が最も上向きになり、その後側移動端から前側移動端
へ移動するに従って足載せ面が横向きになるため、踏部
の前後位置と共に足載せ面の向きが運転者の体格に合わ
せて適切に調節されるようになり、ペダル操作が一層容
易になる。すなわち、運転席に近い後側移動端程ペダル
装置の踏部は上方から踏込み操作されるため、後側移動
端程足載せ面が上向きになり、前側移動端へ向かうに従
って足載せ面が横向きになるようにすれば、小柄な運転
者から大柄な運転者まで、楽にペダル操作できるように
なるのである。
【0014】第3発明は、第1発明および第2発明の要
件を共に具備しているもので、踏部が運転席に最も近く
なる後側移動端で踏部の高さが最も低くなるとともに足
載せ面が最も上向きになり、その後側移動端から前側移
動端へ移動するに従って踏部の高さが高くなるとともに
足載せ面が横向きになるようになっているため、踏部の
前後位置と共に高さおよび足載せ面の向きが運転者の体
格に合わせて適切に調節されるようになり、第1発明お
よび第2発明の効果が共に得られるようになって車両用
ペダル装置の踏込み操作性が大幅に向上する。
【0015】第4発明は、第2発明または第3発明を前
記従来例1(実開昭51−22218号公報)に記載の
装置に適用した場合の具体的な実施態様で、第2発明ま
たは第3発明と同様の作用効果が得られる。
【0016】第5発明は、第2発明または第3発明を前
記従来例2(特開平7−191773号公報)に記載の
装置に適用した場合の具体的な実施態様で、第2発明ま
たは第3発明と同様の作用効果が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明は、ブレーキペダルやアク
セルペダル、クラッチペダル、パーキングブレーキペダ
ルなど、車両用の総てのペダル装置に適用され、例えば
ペダルの踏込み操作によって押圧されるブレーキブース
タのロッドや踏込み操作により引っ張られるアクセラレ
ータケーブル、パーキングブレーキケーブルなどの作用
部材を介して、踏込み操作力や操作量を機械的に出力す
るように構成されるが、それ等の踏込み操作力や操作量
を検出装置により電気的に検出して出力する場合であっ
ても良い。上記作用部材は、例えば第4発明、第5発明
の回動アームに接続され、検出装置は回動アームの回転
角度やトルクなどを検出するように構成される。
【0018】前後調節装置は、例えば第4発明、第5発
明のように構成されるが、第1発明の実施に際しては、
例えば実公昭52−44985号公報に記載のように、
支持軸まわりに回動可能に配設された回動アームに、支
持軸と平行な連結軸まわりに回動可能に踏込み部材を連
結し、その踏込み部材を連結軸まわりに揺動させて、踏
込み部材の下端に設けられた踏部を車両の前後方向へ移
動させるものでも良いなど、種々の装置を採用できる。
【0019】また、第1発明では必ずしも踏部の足載せ
面が第2発明の要件を満たしている必要はなく、踏部が
一定の姿勢で円弧状に平行移動させられるものや、第2
発明とは反対の特性で姿勢変化するものでも良い。
【0020】踏部を一定の姿勢で円弧状に平行移動させ
る態様としては、例えば第4発明に記載の車両用ペダル
装置において、(a) L11=L13で且つL12=L14に設定
されるとともに、(b) 前記第1連結軸が前記調節軸の真
下になる位置が前記踏部の後側移動端になるように該踏
部を前後移動させる調節範囲が定められる。後側移動端
における第1連結軸の位置が、調節軸の真下か車両前側
であれば、後側移動端における踏部の高さが最も低くな
る。
【0021】また、別の態様は、第5発明に記載の車両
用ペダル装置において、(a) L21=L23で且つL22=L
24に設定されるとともに、(b) 前記第2連結軸が前記第
1連結軸の真下になる位置が前記踏部の後側移動端にな
るように該踏部を前後移動させる調節範囲が定められ
る。後側移動端における第2連結軸の位置が、第1連結
軸の真下より車両前側であれば、後側移動端における踏
部の高さが最も低くなる。
【0022】また、前後調節装置は、手動操作で踏部を
前後移動させるものでも良いし、電動モータなどの駆動
手段を用いてスイッチ操作などにより自動的に踏部を前
後移動させるものでも良い。第4発明、第5発明の調節
手段は、手動操作で機械的にリンク機構を変形させて踏
部を前後移動させるものでも良いし、電動モータなどの
駆動手段を用いてスイッチ操作などにより自動的にリン
ク機構を変形させて踏部を前後移動させるものでも良
い。第4発明の調節手段は、ブラケットなどの車体側部
材と調節リンクとに跨がって配設され、第5発明の調節
手段は、第1リンクおよび第2リンクの少なくとも一方
と回動アームとに跨がって配設される。
【0023】第1発明では、踏部が運転席に最も近くな
る後側移動端で踏部の高さが最も低くなり、その後側移
動端から前側移動端へ移動するに従って高さが高くなる
ようになっているが、第2発明の実施に際しては、後側
移動端および前側移動端における踏部の高さが略同じで
あっても良いなど、適宜設定される。
【0024】第4発明では、連動リンクが調節軸および
第1連結軸よりも車両前後方向の後側に配設されている
が、第1発明〜第3発明の実施に際しては、連動リンク
を調節軸および第1連結軸よりも車両前後方向の前側に
配設するようにしても良く、各リンク長さL11〜L14
所定の要件を満足するように適宜設定される。例えば、
車両前側に位置するリンクのリンク長さをL11、下側に
位置する第1連結軸と第2連結軸との間のリンク長さを
12、車両後側に位置するリンクのリンク長さをL13
上側に位置する第3連結軸と調節軸との間のリンク長さ
をL14とした時に、L11≧L13で且つL12>L14、およ
びL11<L13で且つL12≧L14の何れか一方を満足する
ようにすれば、第4発明と同様の効果が得られる。
【0025】また、第4発明では、第1連結軸および第
2連結軸が調節軸、第3連結軸よりも下方に設けられて
いるが、他の発明の実施に際しては、それ等の第1連結
軸および第2連結軸をそれぞれ調節軸、第3連結軸より
も上方に配設して四角形のリンク機構を構成することも
可能である。なお、調節軸を支持軸とは別個に別の位置
に設けることもできるが、支持軸が調節軸を兼ねるよう
にしても良い。
【0026】第5発明では、第2リンクが第1連結軸お
よび第2連結軸よりも車両前後方向の後側に配設されて
いるが、第1発明〜第3発明の実施に際しては、第2リ
ンクを第1連結軸および第2連結軸よりも車両前後方向
の前側に配設するようにしても良く、各リンク長さL21
〜L24は所定の要件を満足するように適宜設定される。
例えば、車両前側に位置するリンクのリンク長さを
21、下側に位置する第2連結軸と第3連結軸との間の
リンク長さをL22、車両後側に位置するリンクのリンク
長さをL23、上側に位置する第4連結軸と第1連結軸と
の間のリンク長さをL24とした時に、L21≧L23で且つ
22>L24、およびL21<L23で且つL22≧L24の何れ
か一方を満足するようにすれば、第5発明と同様の効果
が得られる。
【0027】なお、本明細書において「・・・軸まわり
に回動」とは、特に支障がない限り「・・・軸の軸心ま
わりに回動」と同義であり、必ずしも軸に対する相対回
動を意味するものではない。
【0028】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ
詳細に説明する。図1の(a) 、(b) は、第1発明が車両
用ペダル装置としての車両用ブレーキペダル装置10に
適用された場合の一例を示す一部を切り欠いた正面図
で、車両に配設された状態を示す図であり、図の左側が
車両の前方で右側が車両の後方すなわち運転席側であ
る。かかるブレーキペダル装置10は、車体12に固設
されたブラケット14に配設されており、下端部に設け
られた踏部20が踏込み操作されると、ブラケット14
に設けられた支持軸16まわりに回動可能に配設された
回動アーム28が図1(a) 、(b) に示す原位置から右ま
わりに回動させられ、クレビスを介して連結されたブレ
ーキブースタのロッド24を押圧することにより、図示
しないマスターシリンダのプッシュロッドを押し込んで
ブレーキ油圧を発生させるようになっている。本実施例
ではブレーキブースタのロッド24が作用部材に相当す
る。支持軸16は、その軸心が車両の幅方向と略平行に
なる姿勢でブラケット14に取り付けられるようになっ
ている。
【0029】このブレーキペダル装置10は、非踏込み
操作時すなわち原位置における踏部20を図1の(a) に
示す前側移動端から(b) に示す後側移動端まで移動させ
る前後調節装置26を備えている。図1(a) に一点鎖線
で示す踏部20は後側移動端の位置で、実線で示す前側
移動端における踏部20の位置との比較を容易にするた
めに示したものである。
【0030】前後調節装置26は、(a) 支持軸16まわ
りに回動可能に配設されるとともに前記ロッド24が接
続される回動アーム28と、(b) 上端部において、前記
回動アーム28に対して相対回動可能に支持軸16に回
動可能に連結された調節リンク30と、(c) その調節リ
ンク30の下端部に、前記支持軸16と平行な第1連結
軸32まわりに相対回動可能に連結されるとともに、前
記踏部20が設けられた踏込み部材34と、(d) 下端部
が前記第1連結軸32よりも車両の後側において前記支
持軸16と平行な第2連結軸36まわりに相対回動可能
に踏込み部材34に連結されるとともに、上端部が前記
支持軸16よりも車両の後側においてその支持軸16と
平行な第3連結軸38まわりに相対回動可能に前記回動
アーム28に連結された連動リンク40と、を備えて構
成されている。なお、本実施例では支持軸16が調節軸
を兼ねているが、調節リンク30が取り付けられる調節
軸を、回動アーム28が取り付けられる支持軸16と別
個に別の位置に配設しても良い。
【0031】回動アーム28は、非踏込み操作時にはロ
ッド24により支持軸16の左まわりに押し戻されて、
図1(a) 、(b) に示す一定の基準位置に位置決めされる
ようになっており、踏部20が踏込み操作されることに
より支持軸16の右まわりに回動させられて、ロッド2
4を押圧する。この回動アーム28が基準位置に保持さ
れた状態がブレーキペダル装置10の原位置である。回
動アーム28の基準位置は、ロッド24のブレーキブー
スタからの突出寸法によって規定されるようになってい
ても良いが、ブラケット14に配設された図示しないス
トッパなどで規定されるようにしても良い。
【0032】調節リンク30は、調節手段42によって
支持軸16まわりに回動させられるとともに所定の回動
位置に位置決めされるようになっており、調節手段42
は、駆動手段としての電動モータ44によって回転駆動
されるねじ軸46、およびそのねじ軸46に螺合された
ナット部材48を備えている。電動モータ44は、支持
軸16と平行な取付軸50の軸心まわりに回転可能にブ
ラケット14に配設されており、ナット部材48は、同
じく支持軸16と平行な軸心まわりに回転可能に調節リ
ンク30に配設されている。そして、ねじ軸46が回転
駆動されてその軸方向へナット部材48が直線移動させ
られることにより、調節リンク30は支持軸16まわり
に回動させられる。ねじ軸46のリードは小さく、踏部
20の踏込み操作時などにねじ軸46およびナット部材
48に軸方向の荷重が加えられても回転して軸方向へ移
動することはなく、電動モータ44の停止により調節リ
ンク30は一定の回動位置に位置決めされる。
【0033】連動リンク40は、調節リンク30と協働
して踏込み部材34を所定の姿勢に位置決めするととも
に、非踏込み操作時に調節リンク30が調節手段42に
より支持軸16まわりに回動させられると、その回動に
伴って連動リンク40も第3連結軸38まわりに回動さ
せられ、これにより踏込み部材34が車両の前後方向へ
円弧運動させられて、踏部20が前記前側移動端と後側
移動端との間の任意の位置に位置決めされる。本実施例
では、支持軸16と第1連結軸32との間のリンク長さ
をL11、第1連結軸32と第2連結軸36との間のリン
ク長さをL12、第2連結軸36と第3連結軸38との間
のリンク長さをL13、第3連結軸38と支持軸16との
間のリンク長さをL14とした時、L11=L13で且つL12
=L14に設定されており、踏部20は一定の姿勢で円弧
状に平行移動させられる。回動アーム28、調節リンク
30、踏込み部材34、連動リンク40によって、四角
形(この実施例では平行四辺形)を形成するように連結
されたリンク機構が構成されており、一定の姿勢の回動
アーム28に対して踏込み部材34が円弧運動させられ
る。
【0034】また、図1の(b) から明らかなように、上
記第1連結軸32が支持軸16の略真下になる位置が踏
部20の後側移動端になるように、踏部20を前後移動
させる調節範囲が定められている。これにより、踏部2
0が運転席に最も近くなる後側移動端で踏部20の高さ
が最も低くなり、その後側移動端から前側移動端へ移動
するに従って踏部20の高さが高くなる。
【0035】一方、調節リンク30が調節手段42によ
り所定の回動位置に位置決めされた状態で、踏部20が
踏込み操作されて踏込み部材34が第1連結軸32の右
まわりに回動させられると、連動リンク40を介して回
動アーム28が支持軸16の右まわりに回動させられ、
ロッド24が押圧されてブレーキ力が発生させられる。
【0036】このような前後調節可能なブレーキペダル
装置10は、踏部20が運転席に最も近くなる後側移動
端で踏部20の高さが最も低くなり、その後側移動端か
ら前側移動端へ移動するに従って踏部20の高さが高く
なるようになっているため、踏部20の前後位置と共に
高さが運転者の体格に合わせて適切に調節されるように
なり、ペダル操作が一層容易になる。すなわち、一般に
踏部20を運転席側へ移動させて使用する運転者は脚が
短くて足の大きさも小さい一方、踏部20を運転席から
離して使用する運転者は脚が長くて足の大きさも大きい
のが普通であるため、後側移動端から前側移動端へ向か
うに従って踏部20の高さが高くなるようにすれば、小
柄な運転者から大柄な運転者まで、楽にペダル操作でき
るようになるのである。
【0037】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、以下の実施例において前記実施例と実質的に共通す
る部分には、同一の符号を付して詳しい説明を省略す
る。
【0038】図2の(a) 、(b) は前記図1の(a) 、(b)
に対応する図で、この車両用ブレーキペダル装置60
は、第1発明〜第4発明の一実施例に相当するものであ
り、前記リンク長さL11〜L14の設定や踏部20を前後
移動させる調節範囲が前記実施例と相違する。すなわ
ち、この実施例の前後調節装置62は、L11≧L13で且
つL12>L14を満足するように設定されており、踏部2
0が前側移動端から後側移動端へ向かうに従って、運転
者の足が載せられて踏込み操作される足載せ面20fが
次第に上向きになるように、踏部20を含む踏込み部材
34の姿勢が変化させられる。また、後側移動端で踏部
20の高さが最も低くなるとともに足載せ面20fが最
も上向きになり、その後側移動端から前側移動端へ移動
するに従って踏部20の高さが高くなるとともに足載せ
面20fが横向き、すなわち図2における右向きになる
ように、踏部20を前後移動させる調節範囲が定められ
ている。
【0039】本実施例の前後調節可能なブレーキペダル
装置60は、踏部20が運転席に最も近くなる後側移動
端で足載せ面20fが最も上向きになり、その後側移動
端から前側移動端へ移動するに従って足載せ面20fが
横向きになるため、踏部20の前後位置と共に足載せ面
20fの向きが運転者の体格に合わせて適切に調節され
るようになり、ペダル操作が一層容易になる。すなわ
ち、運転席に近い後側移動端程ペダル装置の踏部20は
上方から踏込み操作されるため、後側移動端程足載せ面
20fが上向きになり、前側移動端へ向かうに従って足
載せ面20fが横向きになるようにすれば、小柄な運転
者から大柄な運転者まで、楽にペダル操作できるように
なるのである。
【0040】しかも、本実施例では、前記第1実施例と
同様に踏部20が運転席に最も近くなる後側移動端で踏
部20の高さが最も低くなり、その後側移動端から前側
移動端へ移動するに従って踏部20の高さが高くなるよ
うになっているため、上記踏部20の姿勢変化と相まっ
て、踏部20の前後位置と共に高さおよび足載せ面20
fの向きが運転者の体格に合わせて適切に調節されるよ
うになり、踏部20の踏込み操作性が大幅に向上する。
【0041】なお、リンク長さL11〜L14を、L11<L
13で且つL12≧L14を満足するように設定しても、上記
ブレーキペダル装置60と同様の作用効果を得ることが
できる。
【0042】図3の(a) 、(b) は前記図1の(a) 、(b)
に対応する図で、この車両用ブレーキペダル装置70は
第1発明の一実施例に相当するものであり、前後調節装
置72が前記各実施例と相違する。前後調節装置72
は、(a) 支持軸16まわりに回動可能に配設されるとと
もに前記ロッド24が接続される回動アーム74と、
(b) 上端部において、支持軸16と平行な第1連結軸7
6まわりに相対回動可能に回動アーム74に連結された
第1リンク78と、(c) その第1リンク78の下端部
に、支持軸16と平行な第2連結軸80まわりに相対回
動可能に連結されるとともに、踏部82が設けられた踏
込み部材84と、(d) 下端部が第2連結軸80よりも車
両の後側において支持軸16と平行な第3連結軸86ま
わりに相対回動可能に踏込み部材84に連結されるとと
もに、上端部が第1連結軸76よりも車両の後側におい
て支持軸16と平行な第4連結軸88まわりに相対回動
可能に回動アーム74に連結された第2リンク90と、
(e) 第1リンク78および第2リンク90をそれぞれ第
1連結軸76、第4連結軸88まわりに回動させて踏込
み部材84を車両の前後方向へ円弧運動させる調節手段
92と、を備えて構成されている。
【0043】回動アーム74は、非踏込み操作時にはロ
ッド24により支持軸16の左まわりに押し戻されて、
図3(a) 、(b) に示す一定の基準位置に位置決めされる
ようになっており、踏部82が踏込み操作されることに
より支持軸16の右まわりに回動させられて、ロッド2
4を押圧する。回動アーム74の基準位置は、ブラケッ
ト14に配設されたストッパ94に当接させられること
によって規定される。この回動アーム74が基準位置に
保持された状態がブレーキペダル装置70の原位置であ
る。
【0044】調節手段92は、回動アーム74に固定さ
れたナット部材96と、そのナット部材96に螺合され
たおねじ部材98と、回動アーム74に配設されておね
じ部材98を回転駆動する駆動手段としての電動モータ
100と、を備えている。おねじ部材98は、軸方向の
相対移動可能且つ軸心まわりに相対回転不能に電動モー
タ100に連結されており、軸心まわりに回転駆動され
ることにより、ナット部材96との螺合により軸方向へ
直線移動させられる。また、おねじ部材98の先端は第
1リンク78の当接部78aに当接させられており、軸
方向へ直線移動させられることにより、第1リンク78
を第1連結軸76の軸心まわりに回動させるとともに、
所定の回動位置に位置決めする。この第1リンク78の
回動に伴って、第2リンク90も第4連結軸88まわり
に回動させられる。第1リンク78は、自身の重量や踏
込み部材84の重量によっておねじ部材98との当接状
態が維持され、一定の回動位置に位置決めされるが、長
穴および連結ピンなどで連結するようにしても良い。
【0045】そして、非踏込み操作時に調節手段92に
よって第1リンク78、第2リンク90がそれぞれ第1
連結軸76、第4連結軸88まわりに回動させられる
と、踏込み部材84が車両の前後方向へ円弧運動させら
れて、踏部82が図3の(a) に示す前側移動端と図3の
(b) に示す後側移動端との間を移動させられる。本実施
例では、第1連結軸76と第2連結軸80との間のリン
ク長さをL21、第2連結軸80と第3連結軸86との間
のリンク長さをL22、第3連結軸86と第4連結軸88
との間のリンク長さをL23、第4連結軸88と第1連結
軸76との間のリンク長さをL24とした時、L21=L23
で且つL22=L24に設定されており、踏部82は一定の
姿勢で円弧状に平行移動させられる。回動アーム74、
第1リンク78、踏込み部材84、第2リンク90によ
って、四角形(この実施例では平行四辺形)を形成する
ように連結されたリンク機構が構成されており、一定の
姿勢の回動アーム74に対して踏込み部材84が円弧運
動させられる。
【0046】また、図3の(b) から明らかなように、上
記第2連結軸80が第1連結軸76の略真下になる位置
が踏部82の後側移動端になるように、踏部82を前後
移動させる調節範囲が定められている。これにより、踏
部82が運転席に最も近くなる後側移動端で踏部82の
高さが最も低くなり、その後側移動端から前側移動端へ
移動するに従って踏部82の高さが高くなる。
【0047】一方、第1リンク78が調節手段92によ
り回動アーム74に対して所定の回動位置に位置決めさ
れた状態で、踏部82が踏込み操作されると、回動アー
ム74は踏込み部材84と一体的に支持軸16まわりに
回動させられ、ロッド24が押圧されてブレーキ力が発
生させられる。この時、第1リンク78の当接部78a
に当接させられているおねじ部材98には軸方向の荷重
が作用するが、おねじ部材98のリードは小さく、軸心
まわりに回転しながら軸方向へ移動することはなく、第
1リンク78、第2リンク90は回動アーム74に対し
て一定の回動位置に位置決めされる。
【0048】このようなブレーキペダル装置70は、踏
部82が運転席に最も近くなる後側移動端で踏部82の
高さが最も低くなり、その後側移動端から前側移動端へ
移動するに従って踏部82の高さが高くなるようになっ
ているため、踏部82の前後位置と共に高さが運転者の
体格に合わせて適切に調節されるようになり、前記第1
実施例のブレーキペダル装置10と同様の作用効果が得
られる。
【0049】図4は上記図3の(a) に対応する図で、こ
の車両用ブレーキペダル装置110は、第1発明〜第3
発明、第5発明の一実施例に相当するものであり、前記
リンク長さL21〜L24の設定や踏部82を前後移動させ
る調節範囲が前記図3の実施例と相違する。すなわち、
この実施例の前後調節装置112は、L21≧L23で且つ
22>L24を満足するように設定されており、踏部82
が前側移動端から後側移動端へ向かうに従って、運転者
の足が載せられて踏込み操作される足載せ面82fが次
第に上向きになるように、踏部82の姿勢が変化させら
れる。また、後側移動端で踏部82の高さが最も低くな
るとともに足載せ面82fが最も上向きになり、その後
側移動端から前側移動端へ移動するに従って踏部82の
高さが高くなるとともに足載せ面82fが横向き、すな
わち図4における右向きになるように、踏部82を前後
移動させる調節範囲が定められている。
【0050】本実施例の前後調節可能なブレーキペダル
装置110は、踏部82が運転席に最も近くなる後側移
動端で踏部82の高さが最も低くなるとともに足載せ面
82fが最も上向きになり、その後側移動端から前側移
動端へ移動するに従って踏部82の高さが高くなるとと
もに足載せ面82fが横向きになるため、前記図2のブ
レーキペダル装置60と同様の作用効果が得られる。
【0051】なお、リンク長さL21〜L24を、L21<L
23で且つL22≧L24を満足するように設定しても、上記
ブレーキペダル装置110と同様の作用効果を得ること
ができる。
【0052】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、これ等はあくまでも一実施形態であ
り、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良
を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が車両用ブレーキペダル装置に適用され
た場合の一実施例を示す一部を切り欠いた正面図で、
(a) は踏部が前側移動端に位置決めされている状態で、
(b) は踏部が後側移動端に位置決めされている状態であ
る。
【図2】図1のブレーキペダル装置を基本とする別の実
施例を示す図で、(a) 、(b) はそれぞれ図1の(a) 、
(b) に対応する。
【図3】本発明の更に別の実施例を示す図で、(a) 、
(b) はそれぞれ図1の(a) 、(b)に対応する。
【図4】図3のブレーキペダル装置を基本とする更に別
の実施例を示す図で、図3の(a) に対応する図である。
【図5】前後調節に拘らず踏部の高さが略等しい従来の
ペダル装置の一例を示す図である。
【符号の説明】
10、60、70、110:ブレーキペダル装置(車両
用ペダル装置) 14:ブラケット 16:支持軸
(調節軸) 20:踏部 26、62、72、11
2:前後調節装置 28:回動アーム 30:調節
リンク 32:第1連結軸 34:踏込み部材
36:第2連結軸 38:第3連結軸40:連動リン
ク 42:調節手段 74:回動アーム 76:
第1連結軸 78:第1リンク 80:第2連結軸
82:踏部 84:踏込み部材 86:第3連
結軸 88:第4連結軸 90:第2リンク92:
調節手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 光山 壮志 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 磯野 宏 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D003 AA18 BB01 CA05 DA08 DA09 3J070 AA32 BA22 BA26 CB02 CC22 CC64 CC71 DA01 EA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に固設されたブラケットに配設さ
    れ、下端に設けられた踏部が踏込み操作されるととも
    に、非踏込み操作時に前記踏部を円弧運動させて車両の
    前後方向へ移動させる前後調節装置を備えている車両用
    ペダル装置であって、 前記前後調節装置は、前記踏部が運転席に最も近くなる
    後側移動端で該踏部の高さが最も低くなり、該後側移動
    端から前側移動端へ移動するに従って高さが高くなるよ
    うに、該踏部を前後移動させる調節範囲が定められてい
    ることを特徴とする前後調節可能な車両用ペダル装置。
  2. 【請求項2】 車体に固設されたブラケットに配設さ
    れ、下端に設けられた踏部が踏込み操作されるととも
    に、四角形を形成するように連結されたリンク機構によ
    り非踏込み操作時に前記踏部を円弧運動させて車両の前
    後方向へ移動させる前後調節装置を備えている車両用ペ
    ダル装置であって、 前記前後調節装置は、前記踏部が運転席に最も近くなる
    後側移動端で該踏部の足載せ面が最も上向きになり、該
    後側移動端から前側移動端へ移動するに従って該足載せ
    面が横向きになるように、前記リンク機構の各リンクの
    長さ寸法および該踏部を前後移動させる調節範囲が定め
    られていることを特徴とする前後調節可能な車両用ペダ
    ル装置。
  3. 【請求項3】 車体に固設されたブラケットに配設さ
    れ、下端に設けられた踏部が踏込み操作されるととも
    に、四角形を形成するように連結されたリンク機構によ
    り非踏込み操作時に前記踏部を円弧運動させて車両の前
    後方向へ移動させる前後調節装置を備えている車両用ペ
    ダル装置であって、 前記前後調節装置は、前記踏部が運転席に最も近くなる
    後側移動端で該踏部の高さが最も低くなるとともに該踏
    部の足載せ面が最も上向きになり、該後側移動端から前
    側移動端へ移動するに従って該踏部の高さが高くなると
    ともに該足載せ面が横向きになるように、前記リンク機
    構の各リンクの長さ寸法および該踏部を前後移動させる
    調節範囲が定められていることを特徴とする前後調節可
    能な車両用ペダル装置。
  4. 【請求項4】 前記前後調節装置は、前記ブラケットに
    設けられた支持軸まわりに回動可能に配設され、該支持
    軸まわりに回動させられることにより出力する回動アー
    ムと、 上端部において、前記支持軸と平行に前記ブラケットに
    配設された調節軸まわりに回動可能に取り付けられ、調
    節手段により該調節軸まわりに回動させられるとともに
    所定の回動位置に位置決めされる調節リンクと、 該調節リンクの下端部に、前記支持軸と平行な第1連結
    軸まわりに相対回動可能に連結されるとともに、前記踏
    部が設けられ、該踏部が踏込み操作されることにより該
    第1連結軸まわりに回動させられる踏込み部材と、 下端部が前記第1連結軸よりも車両の後側において前記
    支持軸と平行な第2連結軸まわりに相対回動可能に前記
    踏込み部材に連結されるとともに、上端部が前記調節軸
    よりも車両の後側において前記支持軸と平行な第3連結
    軸まわりに相対回動可能に前記回動アームに連結され、
    前記調節リンクと協働して該踏込み部材を一定の姿勢に
    位置決めするとともに、該調節リンクの回動に伴って該
    第3連結軸まわりに回動させられることにより該踏込み
    部材を車両の前後方向へ円弧運動させる一方、該調節リ
    ンクが所定の回動位置に位置決めされた状態で前記踏部
    が踏込み操作されて該踏込み部材が前記第1連結軸まわ
    りに回動させられると、前記回動アームを前記支持軸ま
    わりに回動させる連動リンクと、 を備えて構成されている一方、 前記調節軸と前記第1連結軸との間のリンク長さを
    11、該第1連結軸と前記第2連結軸との間のリンク長
    さをL12、該第2連結軸と前記第3連結軸との間のリン
    ク長さをL13、該第3連結軸と前記調節軸との間のリン
    ク長さをL14とした時、L11≧L13で且つL12>L14
    およびL11<L13で且つL12≧L14の何れか一方を満足
    することを特徴とする請求項2または3に記載の前後調
    節可能な車両用ペダル装置。
  5. 【請求項5】 前記前後調節装置は、 前記ブラケットに設けられた支持軸まわりに回動可能に
    配設され、該支持軸まわりに回動させられることにより
    出力する回動アームと、 上端部において、前記支持軸と平行な第1連結軸まわり
    に相対回動可能に前記回動アームに連結された第1リン
    クと、 該第1リンクの下端部に、前記支持軸と平行な第2連結
    軸まわりに相対回動可能に連結されるとともに、前記踏
    部が設けられた踏込み部材と、 下端部が前記第2連結軸よりも車両の後側において前記
    支持軸と平行な第3連結軸まわりに相対回動可能に前記
    踏込み部材に連結されるとともに、上端部が前記第1連
    結軸よりも車両の後側において前記支持軸と平行な第4
    連結軸まわりに相対回動可能に前記回動アームに連結さ
    れた第2リンクと、 前記第1リンクおよび前記第2リンクをそれぞれ前記第
    1連結軸、前記第4連結軸まわりに回動させることによ
    り、前記踏込み部材を車両の前後方向へ円弧運動させる
    一方、前記回動アームに対して所定の回動位置に位置決
    めすることにより、該踏込み部材の踏部が踏込み操作さ
    れた時に該回動アームを該踏込み部材と一体的に前記支
    持軸まわりに回動させる調節手段と、 を備えて構成されている一方、 前記第1連結軸と前記第2連結軸との間のリンク長さを
    21、該第2連結軸と前記第3連結軸との間のリンク長
    さをL22、該第3連結軸と前記第4連結軸との間のリン
    ク長さをL23、該第4連結軸と前記第1連結軸との間の
    リンク長さをL 24とした時、L21≧L23で且つL22>L
    24、およびL21<L23で且つL22≧L24の何れか一方を
    満足することを特徴とする請求項2または3に記載の前
    後調節可能な車両用ペダル装置。
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Cited By (4)

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WO2016042938A1 (ja) * 2014-09-19 2016-03-24 豊田鉄工株式会社 車両用ペダル装置
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