JP2019173499A - 車両用ドアロック装置 - Google Patents
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Abstract
Description
上記車両用ドアロック装置について、前記係合部は、前記第2部材に形成された係合凹部に挿入されて前記支承部における前記回動を案内する係合突部であることが好ましい。
上記車両用ドアロック装置について、前記保持部は、前記第2部材に形成された保持孔に挿通された保持突部であることが好ましい。
上記車両用ドアロック装置について、前記第1部材には、取付凹部が形成されており、
前記保持部材には、前記取付凹部に対向して取付片が突設されており、前記保持部材は、前記取付片が前記取付凹部に挿入されて該取付凹部を係止することで前記第1部材に取着されることが好ましい。
上記車両用ドアロック装置について、前記保持部材には、前記第1部材の外形に合わせて第2取付片が突設されており、前記保持部材は、前記第2取付片が前記第1部材を乗り越えて該第1部材を係止することで前記第1部材に取着されることが好ましい。
上記車両用ドアロック装置について、前記締結部材は、前記第1及び第2ブラケットのいずれか一方に溶着されたナットと、前記ナットに締め付けられるボルトとを有することが好ましい。
以下、車両用ドアロック装置の第1の実施形態について説明する。なお、以下では、車両の前後方向を「前後方向」といい、車両の高さ方向上方及び下方をそれぞれ「上方」及び「下方」という。また、車室内方に向かう車両の幅方向内側を「車内側」といい、車室外方に向かう車両の幅方向外側を「車外側」という。特に、車両のドアについては、基本的に閉止状態と見なしてその方向をいう。
図2及び図3に示すように、ロアクローザ20は、例えば金属板からなるベースプレート31を有する。このベースプレート31は、スイングドア11の下端面に沿って広がってこれに締結される底壁31a及び該底壁31aの車内側端から起立する縦壁31bを有して略L字形状を呈している。そして、ベースプレート31には、底壁31a及び縦壁31bの間に跨って略スリット状のストライカ入出部31cが形成されている。このストライカ入出部31cは、スイングドア11の閉作動時にストライカSTLが進入するように配置されている。
スイングドア11が開放されている状態では、アンラッチ位置に保持されるラッチ35は、ボデー1に固着されたストライカSTLに係合凹部35aを対向させる。つまり、係合凹部35aは、ストライカ入出部31cと共にスイングドア11の閉作動に伴うストライカSTLの進入経路を開放している。また、所定の初期回動位置に保持されるポール36は、係合片36aを第2爪部35cの前方に配置する。なお、このときのロアラッチ機構30の状態をアンラッチ状態(解除状態)という。
すなわち、メインブラケット21のケーブル取付部24には、その車外側から重ねられる状態で、例えば金属板からなる第2ブラケット及び第2部材としてのサブブラケット25が取着されている。このサブブラケット25は、ケーブル取付部24の外形に合わせて略舌片状に成形されている。一方、駆動ケーブルC4のアウタケーシング70は、ロアクローザ20側の先端部71がケーブル取付部24及びサブブラケット25の間に挟持された状態で長手方向に沿う移動が規制されている。そして、アウタケーシング70に摺動自在に挿通されたワイヤ75のアウタケーシング70から露出するロアクローザ20側の端末76は、ケーブル引込み孔47b等と同心の略円柱状に成形されている。ワイヤ75の端末76は、両端がケーブル引込み孔47b及びケーブル引込み孔48aに回動自在に嵌挿されることでケーブル引込み部49(クローズレバー45)に連結されている。そして、クローズレバー45が図示時計回転方向に回動すると、アウタケーシング70からワイヤ75がロアクローザ20側に引き込まれる。
図7〜図9に示すように、アッパクローザ50は、立柱部14aの上端部に載置されるハウジング61を備える。このハウジング61は、例えば金属板からなるメインプレート62と、該メインプレート62と略平行にその前方に配置された例えば金属板からなるサブプレート63と、それらメインプレート62及びサブプレート63の間に挟まれた樹脂ボデー64とを有する。そして、ハウジング61には、サブプレート63及び樹脂ボデー64の間に亘って略スリット状のストライカ入出部61aが形成されている。このストライカ入出部61aは、スイングドア11の閉作動時にストライカSTUが進入するように配置されている。
メインプレート62には、ポール66等の下方で支持軸67の中心線と平行に中心線の延びる支持軸51が設けられるとともに、該支持軸51には、例えば金属板からなるリリースレバー52が軸支されている。このリリースレバー52は、支持軸51を中心とする径方向に延びる略アーム状の接続部52aを有するとともに、図示時計回転方向の回動軌跡上にポール66の被押圧部66bが位置する押圧部52bを有する。
ECU90は、前述の検知部材の検知結果に基づいてスイングドア11が全閉状態にあることが検知されると、アクチュエータ40の駆動を停止するとともに、電動モータ41を逆方向に回転させるべくアクチュエータ40の駆動を開始する。
図10(a)〜(c)及び図11(a)〜(d)に示すように、メインブラケット21のケーブル取付部24は、略四角板状の本体部24aと、略三角板状の先端部24bと、本体部24aに対して先端部24bが車内側に変位するようにそれらの間を接続する段差24cとを有する。
図10及び図14に示すように、サブブラケット25は、ケーブル取付部24の車外側で該ケーブル取付部24にならうように成形されており、略四角板状の本体部25aと、略三角板状の先端部25bと、本体部25aに対して先端部25bが車内側に変位するようにそれらの間を接続する段差25cとを有する。
一方の介設部81には、支承片25fが挿入された支承孔24fの拡開部側でこれに挿入された上下一対の係合部としての略棒状の係合突部85が車内側に向かって突設されている。また、介設部81には、両係合突部85の間で支承孔24fに挿入された略鉤爪状の取付片86が車内側に向かって突設されている。保持部材80は、支承孔24f及び支承片25fの間の前後方向の隙間(即ち支承部26における回動の遊び)が両係合突部85によって縮小された状態で、支承孔24fを貫通する取付片86の先端が支承孔24fの周縁に係止されることでケーブル取付部24に取着されている。このとき、両係合突部85は、支承片25f(及び抜け止め部25k)が支承孔24fの拡開部側に移動することを抑制するようにサブブラケット25と係合することで、支承部26における前述の回動(ケーブル取付部24及びサブブラケット25の相対回動)を許容する。
(1)本実施形態では、スイングドア11への組付けに先立って、メインブラケット21(ケーブル取付部24)に保持部材80を取着するとともに、保持突部87でサブブラケット25を保持させることなく両係合突部85をサブブラケット25と係合させる。この段階では、サブブラケット25は、支承部26においてメインブラケット21に対する回動(開閉)が可能である。続いて、アクチュエータ40(クローズレバー45)に駆動ケーブルC4のワイヤ75を連結し、第1及び第2孔24e,25eにフランジ73bを嵌挿させつつサブブラケット25を回動させて(閉じて)、保持突部87でサブブラケット25を保持させる。これにより、フランジ73bが第1及び第2孔24e,25eに嵌挿された状態でアウタケーシング70がメインブラケット21及びサブブラケット25に保持(仮保持、仮組み)される。そして、スイングドア11への組付け時、締結部材29にてメインブラケット21及びサブブラケット25をスイングドア11(パネル18)に共締めすれば、フランジ73bが第1及び第2孔24e,25eに嵌挿された状態でアウタケーシング70がより堅固に保持される。このように、スイングドア11への組付けに先立ってアウタケーシング70がメインブラケット21及びサブブラケット25に保持されていることで、スイングドア11への組付性をより向上できる。
(4)本実施形態では、保持孔25g及び保持突部87による極めて簡易な係合構造によって、サブブラケット25を保持部材80に保持できる。
以下、車両用ドアロック装置の第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態の駆動ケーブルC4のアウタケーシング70の保持構造を変更した構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明は省略する。第2の実施形態の構成のうち第1の実施形態と同様の機能を有する構成については、十の位以降の符号を第1の実施形態と同一にしている。
また、本体部124aには、第1孔124eの前方で略四角形の支承孔124fが車両の幅方向に貫通形成されている。さらに、本体部124aには、第1孔124eの後方斜め下方で略円形の保持孔124gが車両の幅方向に貫通形成されるとともに、第1孔124eの前方斜め下方で略四角形の係合孔124mが車両の幅方向に貫通形成されている。
図15及び図19(a)、(b)に示すように、サブブラケット125は、ケーブル取付部124の車外側で該ケーブル取付部124にならうように成形されており、本体部125aと、先端部125bと、段差125cとを有する。
サブブラケット125は、本体部125aの後端の車両の高さ方向中間部から車内側及び前方に順次延出する略L字状の支承片125fを有する。サブブラケット125は、支承片125fが車外側から支承孔124fに遊挿されることで、ケーブル取付部124(メインブラケット121)に対する車両の高さ方向に延びる軸線周りの回動が許容されている。支承孔124f及び支承片125fは支承部126を構成する。
図15に示すように、ケーブル取付部124及びサブブラケット125の間には、樹脂製の保持部材180が介設されている。図19及び図20(a)、(b)示すように、この保持部材180は、第2ガイド溝125d等を挟む両側で本体部124a,125aにならって広がる前後一対の介設部181,182を有するとともに、本体部125aの上方で両介設部181,182同士を前後方向に接続するガイド壁183を有する。このガイド壁183は、第2ガイド溝25dよりも若干大きい内径を有して車外側に向かって凹む略部分円筒状に成形されている。また、保持部材180は、本体部125aの下端で両介設部181,182同士を前後方向に接続するワイヤガイド壁184を有する。このワイヤガイド壁184は、ワイヤ75の外径よりも大きい内径を有して車外側に向かって凹む略部分円筒状に成形されている。
(1)本実施形態では、係合孔124m及び係合突部185による極めて簡易な係合構造によって、支承部126における前記回動を案内できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・前記各実施形態においては、ケーブル取付部24,124及びサブブラケット25,125に支承孔24f,124f及び支承片25f,125fをそれぞれ設けたが、これらの関係は互いに逆でもよい。すなわち、ケーブル取付部24,124及びサブブラケット25,125に支承片及び支承孔をそれぞれ設けてもよい。
・前記各実施形態においては、アウタケーシング70のロアクローザ20側の先端部71を保持部材80,180等で仮保持したが、これに代えて、アッパクローザ50側の先端部72を同様に仮保持してもよい。具体的には、ケーブル取付部62aに代えてメインプレート62にケーブル取付部24,124に準じたケーブル取付部を設け、アウタケーシング70の先端部72を保持部材等と共に仮保持してもよい。この場合、車両用ドアロック装置は、スイングドア11への組付け前の状態(即ち車両工場等への納入状態)では駆動ケーブルC4がロアクローザ20に予め接続されているとともに、アッパクローザ50との接続が分離されていることがより好ましい。
・前記各実施形態において、メインブラケット21,121は、アクチュエータ40を支持していなくてもよい。
・前記各実施形態において、アクチュエータ40の動力を駆動ケーブルC4に準じた駆動ケーブルを介してロアラッチ機構30に伝達してもよい。この場合、当該駆動ケーブルのアウタケーシングを同様に保持部材等で仮保持してもよい。
Claims (8)
- ラッチ機構及びアクチュエータの間を連結するワイヤ及び該ワイヤが摺動自在に挿通されたアウタケーシングを有し、前記アクチュエータの動力を前記ラッチ機構に伝達する駆動ケーブルと、
前記アウタケーシングに設けられたフランジの一部が係合されて該フランジの前記駆動ケーブルの長手方向に沿う移動を規制する第1被係合部が形成される第1ブラケットと、
前記フランジの他部が係合されて該フランジの前記移動を規制する第2被係合部が形成され、前記フランジに対し一側で前記第1ブラケットと共に車両のドアに締結部材にて締結される第2ブラケットと、
前記フランジに対し他側で前記第1及び第2ブラケットの間に介設され、それら第1及び第2ブラケットの相対回動を許容する支承部と、
前記第1及び第2ブラケットのいずれか一方である第1部材に取着され、前記支承部における前記回動を許容するようにいずれか他方である第2部材と係合する係合部、並びに前記フランジが前記第1被係合部及び前記第2被係合部に係合された状態で前記第2部材を保持する保持部を有する保持部材とを備えた、車両用ドアロック装置。 - 請求項1に記載の車両用ドアロック装置において、
前記支承部は、
前記第1及び第2部材のいずれか一方に形成された支承孔と、
前記第1及び第2部材のいずれか他方に突設され、前記支承孔に回動自在に遊挿される支承片とを有した、車両用ドアロック装置。 - 請求項2に記載の車両用ドアロック装置において、
前記支承孔及び前記支承片は、前記第1部材及び前記第2部材にそれぞれ設けられており、
前記係合部は、前記支承部における前記回動の遊びを縮小するように前記支承孔に挿入された係合突部である、車両用ドアロック装置。 - 請求項2に記載の車両用ドアロック装置において、
前記係合部は、前記第2部材に形成された係合凹部に挿入されて前記支承部における前記回動を案内する係合突部である、車両用ドアロック装置。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用ドアロック装置において、
前記保持部は、前記第2部材に形成された保持孔に挿通された保持突部である、車両用ドアロック装置。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両用ドアロック装置において、
前記第1部材には、取付凹部が形成されており、
前記保持部材には、前記取付凹部に対向して取付片が突設されており、
前記保持部材は、前記取付片が前記取付凹部に挿入されて該取付凹部を係止することで前記第1部材に取着された、車両用ドアロック装置。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両用ドアロック装置において、
前記保持部材には、前記第1部材の外形に合わせて第2取付片が突設されており、
前記保持部材は、前記第2取付片が前記第1部材を乗り越えて該第1部材を係止することで前記第1部材に取着された、車両用ドアロック装置。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載の車両用ドアロック装置において、
前記締結部材は、
前記第1及び第2ブラケットのいずれか一方に溶着されたナットと、
前記ナットに締め付けられるボルトとを有した、車両用ドアロック装置。
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JP2016056551A (ja) * | 2014-09-08 | 2016-04-21 | 三井金属アクト株式会社 | 車両用ドアラッチ装置 |
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- 2018-03-29 JP JP2018065636A patent/JP7004163B2/ja active Active
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