JP2001220933A - ドア施解錠用リンクの連結構造 - Google Patents

ドア施解錠用リンクの連結構造

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JP2001220933A
JP2001220933A JP2000031669A JP2000031669A JP2001220933A JP 2001220933 A JP2001220933 A JP 2001220933A JP 2000031669 A JP2000031669 A JP 2000031669A JP 2000031669 A JP2000031669 A JP 2000031669A JP 2001220933 A JP2001220933 A JP 2001220933A
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Masahiro Sora
正浩 空
Osamu Kajita
修 梶田
Mamoru Kawamata
守 川真田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドアのアウタハンドルに施解錠用のリンクを
簡単に連結させる。 【解決手段】 アウタハンドルの第一のジョイント部3
5に、傾斜状内周面48を有する第一のガイド部47を
設け、キーシリンダに続く第二のジョイント部に、傾斜
状内周面を有する第二のガイド部を設け、各傾斜状内周
面に沿ってドア施解錠用の第一,第二の各リンク11の
先端部31を挿入する。第一のガイド部47を基板部4
5の一方に設け、基板部の他方を第一のジョイント部3
5に固定手段46で固定する。第二のガイド部に、第二
のジョイント部に対する固定手段を設けた。各固定手段
は係止クリップである。両ガイド部47は同一方向を向
いている。各リンク11をドアロックユニットのホルダ
で位置決め保持した。ドアロックユニットを有するイン
ナパネルをドアアウタパネルに組み付ける際に、各リン
ク11をドアアウタパネル側の各ガイド部47に挿入す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車ドアのアウ
タハンドルに施解錠用の各リンクを簡単に連結させるこ
とのできるドア施解錠用リンクの連結構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図12は、既存のドア施解錠用リンクの
連結構造の一形態を示すものである。この構造は、ドア
アウトサイドハンドル(以下アウタハンドルと言う)に
続く第一のリンク91と、アウタハンドル側のキーシリ
ンダに続く第二のリンク92と、ドアインサイドハンド
ル(以下インナハンドルと言う)に続く第三のリンク9
3と、インナハンドル側のドアロックノブに続く第四の
リンク94とを備えている。
【0003】第一のリンク91は第一の回動部材96の
一方に連結され、第一の回動部材96の一方はレバー9
7に連結され、レバー97の第一の突出部98はドアラ
ッチ100を回動方向(ロック解除方向)に押圧し、第
二の突出部99はドアラッチ100の回動を阻止する。
第一の回動部材96の他方は第三の回動部材101に接
し、第三の回動部材93は第三のリンク101に連結さ
れている。
【0004】第二のリンク92は第二の回動部材102
の一方に連結され、第二の回動部材102の他方はレバ
ー97の第二の突出部99に当接し、且つ第四の回動部
材103の一方に連結され、第四の回動部材103の他
方は第四のリンク94に連結されている。
【0005】ドアを開くべく、アウタハンドル(図示せ
ず)を操作する(引く)と、第一のリンク91とレバー
97が矢印ニの如く連係して押され、第一の突出部98
がドアラッチ100をロック解除方向に回転させる。イ
ンナハンドル(図示せず)を操作した(引いた)場合に
は、第三のリンク93が矢印ホの如く引かれ、第三の回
動部材101が回動して第一の回動部材96を矢印ヘの
如くロック解除方向に回転させる。
【0006】また、ドアロックを解除するべく、キーシ
リンダ(図示せず)を回すと、第二のリンク92が矢印
トの如く引かれ、第二の回動部材102がレバー97の
第二の突出部99と離間する方向に回動し、それにより
ロックが解除される。ドアロックノブ(図示せず)をロ
ック解除方向に操作した場合には、第四のリンク94が
矢印チの如く引かれ、第四の回動部材103が第二の回
動部材102と一体にロック解除方向に回動する。この
ようにしてドアがロック及びロック解除される。図12
のドアロック機構104はドアロックユニットとして一
体化される。
【0007】図13は、ドアの一構成部品である合成樹
脂製のインナパネルにドア施解錠用リンクとドアロック
ユニットとを配設した構造の一形態を示すものである
(特開平9−156374号)。
【0008】インナパネル87の室内側のインナハンド
ル77からインナパネル87の孔部78を通してドアロ
ックユニット86に施解錠用の各リンク79,80が連
結され、インナパネル87の室外側にウィンドガラス8
1が配設され、ウィンドガラス81を挟んでドアロック
ユニット86と室外側の図示しないドアアウタパネルの
アウタハンドルとがドアアウタパネル側の図示しない施
解錠用のリンクで連結される。各リンクとしては金属製
のロッドやケーブルが用いられる。
【0009】ウィンドガラス81はレギュレータ82の
キャリヤ83に固定され、レギュレータ82はインナパ
ネル87に固定される。キャリヤ83はワイヤ84に連
結され、ワイヤ84はドラム85で駆動され、ドラム8
5はインナパネル87側のモータ88で駆動される。イ
ンナパネル87にはモータ88以外にスピーカ89等の
補機やワイヤハーネス90等が配設され、ワイヤハーネ
ス90はコネクタ95で車両側に接続される。
【0010】インナパネル87はウィンドガラス81側
の面を金属製のドアアウタパネル(図示せず)に組み付
けられ、インナハンドル77側の面に合成樹脂製のドア
トリム(図示せず)が組み付けられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のドア施解錠用リンクの連結構造(図13)にあって
は、ウィンドガラス81をレギュレータ82と共にイン
ナパネル87に組み付けると共に、インナパネル87側
のドアロックユニット86にアウタパネル対向面87a
側において施解錠用の各リンク(図示せず)の一端を連
結し、インナパネル87をドアアウタパネル(図示せ
ず)に組み付けて、ドアアウタパネル側のアウタハンド
ル(図示せず)にこれらリンクの他端を連結する際に、
ウィンドガラス81が邪魔になって連結作業を行いにく
いという問題があった。そのため、アウタハンドル側の
リンクの連結作業は手作業で行わざるを得ず、ドア組立
の自動化の阻害要因となっていた。
【0012】本発明は上記した点に鑑み、アウタハンド
ル側にリンクを簡単且つ確実に連結させることができ、
しかもドア組立の自動化を達成可能なドア施解錠用リン
クの連結構造を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、自動車ドアのアウタハンドル側にドア施
解錠用の各リンクを連結させるドア施解錠用リンクの連
結構造において、前記アウタハンドルの第一のジョイン
ト部に、傾斜状内周面を有する第一のガイド部が設けら
れ、該傾斜状内周面に沿って前記ドア解錠用の第一のリ
ンクの先端部が挿入されることを特徴とする(請求項
1)。前記アウタハンドル側のキーシリンダに続く第二
のジョイント部に、傾斜状内周面を有する第二のガイド
部が設けられ、該傾斜状内周面に沿って前記ドア施錠用
の第二のリンクの先端部が挿入される(請求項2)。ま
た、前記第一のガイド部が基板部の一方に設けられ、該
基板部の他方が前記第一のジョイント部に固定手段で固
定されることも有効である(請求項3)。また、前記基
板部に対する位置決め兼回り止め用の当接部が前記第一
のジョイント部に設けられたことも有効である(請求項
4)。また、前記第二のガイド部に、前記第二のジョイ
ント部に対する固定手段が設けられたことも有効である
(請求項5)。前記各固定手段が可撓性の係止クリップ
であることも有効である(請求項6)。また、前記第一
及び第二のガイド部が同一方向を向いていることも有効
である(請求項7)。また、前記第一及び第二のリンク
がドアロックユニットのホルダで位置決め保持されたこ
とも有効である(請求項8)。前記ホルダが、開閉可能
な可撓壁を有することも有効である(請求項9)。ま
た、前記ドアロックユニットがインナパネルに設けら
れ、該インナパネルをドアアウタパネルに組み付ける際
に、前記各リンクの先端部がドアアウタパネル側の前記
各ガイド部内に挿入されることも有効である(請求項1
0)。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態の具体
例を図面を用いて詳細に説明する。図1は、合成樹脂製
のインナパネル1に、ドアロックユニット2や、インナ
ハンドル3に連結された施解錠用のリンク(ロッド)
4,5や、ワイヤハーネス6やスイッチユニット7やス
ピーカ8等を組み付けて成るインナパネル組立体9の一
形態を示すものであり、インナパネル1のアウタパネル
対向面9側に、図2〜図3に示す如く、アウタハンドル
10(図4)側に連結される施解錠用の各リンク(ロッ
ド)11,12が配置されている。
【0015】図1において、ラッチ部13を有するドア
ロックユニット2は、インナパネル1の後端部において
アウタパネル対向面9側に固定され、インナパネル1の
切欠部14内に進入したインナハンドル3側の各リンク
4,5の後端部が図2のドアロックユニット2の表側の
各レバー15,16に連結されている。各リンク15,
16の前端部は図1のインナハンドル3やドアロックノ
ブ17に連結されている。
【0016】ワイヤハーネス6の各端末は各補機である
ドアロックユニット2やスイッチユニット7やスピーカ
8等に接続され、自動車ドアの自動ロック等が可能とな
っている。ワイヤハーネス6の前端部には防水グロメッ
ト18や車両側(電源側)接続用のコネクタ19が装着
されている。
【0017】図2〜図3の如く、ドアロックユニット2
の裏側においてアウタハンドル連結用の一対のリンク1
1,12が垂直に起立され、各リンク11,12の下端
部19,20(図3)が90°(水平)方向に屈曲され
て上下の各レバー21,22(図3)の孔部23,24
に挿入されている。
【0018】ドアロックユニット2の合成樹脂製のケー
ス25に突出部26(図2)を介して略矩形筒状のリン
クホルダ27が一体に設けられ、各リンク11,12は
ホルダ27内に挿通されて起立した状態に保持されてい
る。ホルダ27は三方の垂直な壁部28と、両側の壁部
28の先端から内向きに傾斜して略V字状に閉じた、な
いしは狭い隙間29を存して対称に位置した一対の可撓
壁30とで構成されている。可撓壁30はドアロックユ
ニット2のレバー22の上側においてレバー22の面2
2aと対面する方向を向いている。
【0019】可撓壁30を内側に押圧して各リンク1
1,12をホルダ27内に進入させ、次いでリンク1
1,12の屈曲した下端部19,20を各レバー21,
22の孔部23,24に挿入する。あるいは、各リンク
11,12の下端部19,20を各レバー21,22の
孔部23,24に挿入した後、各リンク11,12をホ
ルダ側に回動させて可撓壁30からホルダ27内に進入
させる。これらリンク11,12の保持操作は可撓壁3
0によって容易に行うことができる。可撓壁30は弾性
的に復元して隙間29(図2)を塞ぎ、ホルダ27及び
レバー21,22からのリンク11,12の脱出を阻止
する。各リンク11,12がホルダ27で保持されるこ
とで、各リンク11,12の屈曲した上端部(先端部)
31,32の位置が正確に規定される。
【0020】なお、各リンク11,12は可撓壁30の
内側に挟むように保持させることもできる。すなわち各
可撓壁30と隣接の壁部28との間のV字溝にリンク1
1,12を挟んで保持させてもよい。これにより、リン
ク11,12の上端部31,32の位置が一層正確に規
定される。ホルダ27の内幅を狭くして各リンク11,
12の倒れを防止してもよい。
【0021】各リンク11,12の上端部31,32は
下端部19,20と直交する方向(レバー21,22の
突出方向と180°反対方向)に水平に屈曲されてい
る。一方(第一)のリンク11は長く、他方(第二)の
リンク12はやや短く形成されている。
【0022】図4はドアアウタパネル側のアウタハンド
ル10の一形態を示すものであり、アウタハンドル10
は予めドアアウタパネル(図示せず)に組み付けられ、
コイルばね33の付勢に抗して上端側を支点として板厚
方向に回動自在である。
【0023】アウタハンドル10の長手方向の一端側に
第一のジョイント部35が直交して垂直に設けられ、第
一のジョイント部35は水平方向に貫通した孔部36を
有し、第一のジョイント部35の下側において第二のジ
ョイント部37が第一のジョイント部35とは直交する
方向に配置されている。第二のジョイント部37は円柱
形のキーシリンダ40に続くレバー38を含み、レバー
38は上下方向回動自在に設けられ、レバー38に第一
のジョイント部35の孔部36とは直交する方向の孔部
39が貫通して設けられている。レバー38はアウタハ
ンドル10の他端部に向けて板状のアウタハンドル本体
41と平行に延びている。
【0024】図5は、第一のジョイント部(ラッチオー
プナ)35に第一のジョイント部材42を介して上記第
一のリンク11を連結する構造を示すものである。第一
のジョイント部35は合成樹脂ないしは金属で形成され
た垂直方向の基板部43を含み、基板部43の内側端に
略V字状に切欠された逃がし部76を有し、基板部43
の上端側に水平方向の貫通した孔部36を有し、孔部3
6の上側において基板部43の上端に、第一のジョイン
ト部材42に対する位置決め兼回り止め用の鍔状の当接
部44を板厚方向に水平に突出させている。基板部43
の鍔部突出側の面には回動用の支軸34の端部が固定さ
れている。
【0025】第一のジョイント部材42は合成樹脂で形
成され、第一のジョイント部35と並行する垂直な長方
形状の基板部45と、第一のジョイント部35の孔部3
6に対して基板部45の一方に突設された可撓性の係止
クリップ46と、基板部45の他方において係止クリッ
プ46とは180°反対側に突設され、第一のリンク1
1を挿通案内させる略円錐形(テーパ筒状)の第一のテ
ーパガイド部(第一のガイド部)47とで構成され、テ
ーパガイド部47は基板部45に向かうにつれて漸次縮
径し、テーパガイド部47の傾斜状内周面48は基板部
45の貫通した孔部49に続いている。
【0026】基板部45は前記アウタハンドル本体41
(図4)と直交する方向に長く形成され、基板部45の
長さは第一のジョイント部35の上端部の幅の略二倍程
度である。長い基板部45がレバー(てこ)の作用をし
て第一のリンク11の動作を小さな力で確実に行わせ
る。
【0027】係止クリップ46は図6にも示す如く一対
の対称な可撓性の爪部材50で構成され、各爪部材50
は基板部45に一体に続く支柱部51と、支柱部51の
先端に形成された外向きの爪部52とで構成されてい
る。一対の爪部材50は撓み用の隙間53を存して対向
している。係止クリップ46を第一のジョイント部35
の孔部36に押し込むことで、一対の爪部材50が内側
に撓みつつ、先端の爪部52が第一のジョイント部35
の孔部36を貫通して基板部43の外側面に係止され
る。この状態で基板部45(図5)の上端面45aが当
接部44の下面に接し、それにより第一のジョイント部
材42が位置決めされ、且つ上下に回動することなく固
定される。
【0028】テーパガイド部47は漏斗状の周壁55
(図6)で構成され、基板部45の孔部49とは反対側
に大きな円形の開口部54を有している。開口部54の
内径は基板部45の長さの略半分程度ないしそれ以上で
ある。テーパガイド部47は基板部45と一体に樹脂成
形してもよく、あるいは合成樹脂または金属製の別体の
テーパガイド部47を基板部45に溶着や接着又は圧入
等で固定してもよい。
【0029】テーパガイド部47の底部側は段差や引っ
掛かりなくスムーズに基板部45の孔部49に続いてい
る。孔部49の内径は第一のリンク11の外径よりもや
や大きい。基板部45の底面からテーパガイド部47の
開口部54までの距離よりも第一のリンク11の屈曲し
た上端部31の長さの方が長い。
【0030】図6の如く第一のジョイント部35に第一
のジョイント部材42を係止させた状態で、基板部45
の孔部49は基板部43の端面からやや離間して位置す
る。図5の如く第一のリンク11の上端部31の先端3
1aをテーパガイド部47に対向させた状態で、例えば
図2のドアロックユニット2固定したインナパネル組立
体9(図1)を後方(車両進行方向に対して後方)に移
動させることで、第一のリンク11の先端31aがテー
パガイド部47に拾われて、傾斜状内周面48に沿って
摺接しつつ、基板部45の孔部49を貫通する。
【0031】挿入前に第一のリンク11の先端31aと
孔部49の位置が大きくずれていても、リンク11の先
端31aが傾斜状内周面48に沿って孔部49に導かれ
るから、何ら問題はない。このようにして第一のリンク
11が第一のジョイント部材42を介して第一のジョイ
ント部35に簡単且つ確実に連結される。
【0032】第一のジョイント部材42を介して第一の
リンク11を第一のジョイント部35に連結すると同時
に、図7の如く、第二のリンク12が第二のジョイント
部材57を介して第二のジョイント部37(図4)のレ
バー38に連結される。
【0033】第二のジョイント部材57は合成樹脂で形
成され、外径の一定な外周面58と、底部に向けて漸次
テーパ状に縮径した傾斜状内周面59とを有する環状の
第二のテーパガイド部(第二のガイド部)60と、レバ
ー38の孔部39に対してテーパガイド部60の外周面
58に一体に形成された可撓性の係止クリップ61とで
構成されている。係止クリップ61の構成は第一のジョ
イント部材42(図5)の係止クリップ46と同様に、
図8の如く一対の対向する爪部材62で構成され、爪部
材62は支柱部63と爪部64とで構成されている。な
お、各係止クリップ61は一本の支柱部(図示せず)の
先端にきのこ状の可撓性の係止爪(図示せず)を有した
ものであってもよい。
【0034】第二のテーパガイド部60の外周面58は
底面65と直交し、底面65の孔部66に傾斜状内周面
59が漸次縮径して続いている。孔部66の内径は第二
のリンク12の外径よりもやや大きい。孔部66はレバ
ー38の孔部39とは直交する方向に位置し、孔部66
とは180°反対側の大きな円形ないし楕円形の開口部
67は、前記第一のテーパガイド部47(図5)の開口
部54と同一の方向を向いている。
【0035】また、図8に示す如く、第二のテーパガイ
ド部60の外周面58には、レバー38の幅広の面を面
接触させる垂直な平面部69が設けられ、平面部69の
下端側に、レバー38の下端面を当接させる受け用のリ
ブ70が水平に突設されている。
【0036】係止クリップ61をレバー38の孔部39
に係合させた状態で、平面部69によって断面円形の第
二のテーパガイド部60が安定に支持され、且つリブ7
0によってレバー38に対して第二のテーパガイド部6
0の位置決めと上下方向の回り防止がなされる。
【0037】第二のテーパガイド部60は第一のテーパ
ガイド部47の下側においてリンク12の屈曲した上端
部32の突出反対方向にオスセットされて位置する。両
テーパガイド部47,60の孔部49,66の中心線
(軸線)は上下に平行して位置する。これは図4のアウ
タハンドル10の形態から明らかである。
【0038】図7において第二のリンク12の先端32
aの位置が孔部66から径方向に大きくずれていても、
第二のテーパガイド部60の傾斜状内周面59によって
リンク12の先端32aが摺接しつつ孔部66に導かれ
るから、第二のジョイント部材57を介して第二のリン
ク12と第二のジョイント部37(図4)との連結が簡
単且つ確実に行われる。
【0039】なお、上記各テーパガイド部47,60の
傾斜状内周面48,59を湾曲状に形成することも可能
である。また、第一のテーパガイド部47の外周面をテ
ーパ状ではなく図7のような外径の一定な環状面として
もよく、第二のテーパガイド部60の外周面58をテー
パ状に縮径させ、その外周面にレバー38を受ける平面
部69やリブ70を突設してもよい。また、第一のジョ
イント部(ラッチオープナ)35やレバー38に係止ク
リップ46,61を設け、ジョイント部材42,57
に、係止クリップ46,61を係合させる孔部36,3
9を設けることも可能である。
【0040】図4を用いてアウタハンドル10側の操作
と各リンク11,12の動きを説明する。自動車のフロ
ントドアを開けるべく、アウタハンドル10を上方向に
回動させると、第一のジョイント部35が下向きに回動
し、第一のジョイント部35にジョイント部材42(図
5)を介して連結された第一のリンク11が下向きに移
動し、ドアストライカが開放される。
【0041】また、ドアロックを解除すべく、ドアキー
(キーシリンダ)を反時計回りに回動させると、第二の
ジョイント部37のレバー38が上向きに回動し、レバ
ー38に連結された第二のリンク12(図7)が上向き
に移動し、それによりドアロックが解除される。
【0042】図9〜図11は、インナパネル組立体9を
ドアアウタパネル73に組み付ける方法を示すものであ
り、インナパネル組立体9の組付と同時に前記第一,第
二の各リンク11,12(図2)の屈曲した上端部3
1,32をアウタハンドル10の各ジョイント部材4
2,57(図5,図7)のテーパガイド部47,60に
挿入させる。
【0043】すなわち先ず、図9の如く、ドアアウタパ
ネル73に対してインナパネル組立体9を斜め前方から
矢印イの如く斜め方向に接近させる。なお図9におい
て、2はドアロックユニット、74はアウタパネル73
の内側の枠壁、75はインナパネル組立体9のウィンド
ガラス、1はインナパネル、7はスイッチユニット、6
はワイヤハーネス、18は防水グロメット、19はコネ
クタをそれぞれ示す。
【0044】次いで図10の如く、インナパネル組立体
9の傾斜を矢印ロの如く弱めつつドアロックユニット2
を枠壁74内に進入させ、インナパネル1の後端部1a
をドアアウタパネル73の枠壁74に係合させる。それ
と同時に、第一,第二の各リンク11,12の上端部3
1,32が各テーパガイド部47,60内に自動的に挿
入され、各テーパガイド部47,60に案内されて各ジ
ョイント部材42,57(図6,図8)を介して各ジョ
イント部35,37(図4)に連結される。
【0045】図10の状態でインナパネル組立体9及び
各リンク11,12の上端部31,32は未だ若干傾斜
しているが、各テーパガイド部47,60の傾斜状内周
面48,59(図5,図7)がテーパ状に傾斜しつつ拡
がっているから、各リンク11,12の上端部31,3
2は干渉等の問題なくスムーズに各テーパガイド部4
7,60内に進入する。
【0046】次いで図11の如くインナパネル組立体9
をドアアウタパネル73の正面に向けて矢印ハの如く押
して、インナパネル組立体9全体をドアアウタパネル7
3に完全に接合させる。インナパネル組立体9は図示し
ないボルトや係止クリップといった固定手段でドアアウ
タパネル73に固定される。
【0047】上記組付方法によれば、図9の如くウィン
ドガラス75よりもアウタハンドル連結用の各リンク1
1,12が外側に位置し、各リンク11,12がウィン
ドガラス75に干渉しないことは勿論のこと、ドアアウ
タパネル73にインナパネル組立体9を組み付けると同
時に、各リンク11,12が自動的にアウタハンドル1
0(図4)の各ジョイント部35,37に連結されるか
ら、面倒なリンク11,12の連結作業が不要となり、
自動車ドアの組立工数が削減される。
【0048】また、インナパネル組立体9を作業者がド
アアウタパネル73に組み付けるのではなく、自動機で
組み付けるようにすれば、組付精度が高まるから、図
5,図7の各テーパガイド部47,60の外径を小さく
することができ、ドアアウタパネル73内の省スペース
化が図られる。なお、図9〜図11の構成はドア施解錠
用リンクの連結構造としても有効である。
【0049】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、ドア解錠用の第一のリンクの先端部を第一のジョイ
ント部に連結させる際に、たとえ第一のリンクの先端部
の位置がずれていても、第一のリンクの先端部が第一の
ガイド部に拾われて傾斜状内周面に沿って案内され、第
一のジョイント部に確実に連結される。これにより、第
一のリンクの連結作業が容易化され、作業工数が低減さ
れる。
【0050】また、請求項2記載の発明によれば、施錠
用の第二のリンクの先端部を第二のジョイント部に連結
させる際に、たとえ第二のリンクの先端部の位置がずれ
ていても、第二のリンクの先端部が第二のガイド部に拾
われて傾斜状内周面に沿って案内され、第二のジョイン
ト部に確実に連結される。これにより、第二のリンクの
連結作業が容易化され、作業工数が低減される。
【0051】また、請求項3記載の発明によれば、ドア
を開けるべくアウタハンドルを操作した際に、基板部が
レバー(てこ)の作用をして、解錠用の第一のリンクを
大きく移動させ、且つ解錠を大きな力で確実に行わせる
ことができる。また、第一のジョイント部とは別体に第
一のガイド部を形成して固定手段で第一のジョイント部
に固定させることで、車種やグレードに応じてアウタハ
ンドルや第二のガイド部を共用化することができ、コス
ト低減が図られる。
【0052】また、請求項4記載の発明によれば、当接
部によって基板部の位置を正確に規定することができる
と共に、基板部の回動やガタつきを防止して、第一のガ
イド部の位置を正確に規定することができ、それによっ
て第一のガイド部への第一のリンクの先端部の挿入が確
実に行われる。
【0053】また、請求項5記載の発明によれば、第二
のジョイント部とは別体に第二のガイド部を形成して固
定手段で第二のジョイント部に固定させることで、車種
に応じてアウタハンドルの第二のジョイント部や第二の
ガイド部を共用化することができ、コスト低減が図られ
る。
【0054】また、請求項6記載の発明によれば、請求
項3記載の発明における第一のガイド部を備える基板部
を第一のジョイント部に簡単に固定できると共に、請求
項5記載の発明における第二のガイド部を第二のジョイ
ント部に簡単に固定でき、それらにより組付作業が容易
化し、組付工数が低減される。
【0055】また、請求項7記載の発明によれば、第一
と第二の両ガイド部が同一方向を向いていることで、第
一と第二の両リンクの先端部を一方向から同時に且つ確
実に各ガイド部内に挿入させることができ、組付作業性
が高まると共に、リンクの連結の自動化が可能となる。
【0056】また、請求項8記載の発明によれば、ホル
ダによって各リンクが正確に位置決めされるから、各リ
ンクの先端部が各ガイド部内に確実に挿入され、各ジョ
イント部への各リンクの連結が正確に行われると共に、
リンクの連結の自動化が可能となる。
【0057】また、請求項9記載の発明によれば、可撓
壁を撓ませてホルダ内にリンクを簡単に進入(挿通)さ
せることができるから、リンクの位置決め作業性が向上
する。リンクをホルダ内に進入させた後は、可撓壁が復
元して閉じるから、ホルダからのリンクの外れが防止さ
れる。
【0058】また、請求項10記載の発明によれば、イ
ンナパネルをドアアウタパネルに組み付けると同時に、
各リンクの先端部がドアアウタパネル側の各ガイド部内
に挿入されることで、各ジョイント部への各リンクの連
結作業が不要となり、作業工数が削減される。ドアアウ
タパネルへのインナパネルの組付は自動機で行うことが
できるから、各ジョイント部への各リンクの連結を自動
で行うことができ、自動車ドアの組立が効率化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のドア施解錠用リンクの連結構造で使用
するインナパネル組立体の一形態を示す斜視図である。
【図2】ドアロックユニットにおけるアウタ側リンクの
保持状態を示す斜視図である。
【図3】同じく図2の矢視A斜視図である。
【図4】アウタハンドルを示す斜視図である。
【図5】ドア解錠用のリンクの連結構造の一形態を示す
分解斜視図である。
【図6】同じくドア解錠用のリンクの連結状態を示す横
断面図である。
【図7】ドア施錠用のリンクの連結構造の一形態を示す
分解斜視図である。
【図8】同じくドア施錠用のリンクの連結状態を示す一
部を断面とした平面図である。
【図9】ドア施解錠用リンクの連結方法の一形態とし
て、インナパネル組立体をドアアウタパネルに組み付け
る状態を示す横断面図である。
【図10】同じくリンクがアウタハンドル側に連結され
始めた状態を示す横断面図である。
【図11】インナパネル組立体の組付を完了した状態を
示す横断面図である。
【図12】従来のドア施解錠用リンクの連結方法の一形
態を示す斜視図である。
【図13】従来のインナパネル組立体を示す分解斜視図
である。
【符号の説明】
1 インナパネル 2 ドアロックユニット 10 アウタハンドル 11 第一のリンク 12 第二のリンク 27 ホルダ 30 可撓壁 31,32 上端部(先端部) 35 第一のジョイント部 37 第二のジョイント部 40 キーシリンダ 44 当接部 45 基板部 46,61 係止クリップ(固定手段) 47 第一のテーパガイド部(ガイド部) 48,59 傾斜状内周面 60 第二のテーパガイド部(ガイド部) 73 ドアアウタパネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川真田 守 広島県広島市南区仁保新町2丁目1−25 矢崎部品株式会社内 Fターム(参考) 2E250 AA21 HH02 JJ00 LL01 PP12 QQ04 QQ05 QQ07 QQ09

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車ドアのアウタハンドル側にドア施
    解錠用の各リンクを連結させるドア施解錠用リンクの連
    結構造において、前記アウタハンドルの第一のジョイン
    ト部に、傾斜状内周面を有する第一のガイド部が設けら
    れ、該傾斜状内周面に沿って前記ドア解錠用の第一のリ
    ンクの先端部が挿入されることを特徴とするドア施解錠
    用リンクの連結構造。
  2. 【請求項2】 前記アウタハンドル側のキーシリンダに
    続く第二のジョイント部に、傾斜状内周面を有する第二
    のガイド部が設けられ、該傾斜状内周面に沿って前記ド
    ア施錠用の第二のリンクの先端部が挿入されることを特
    徴とする請求項1記載のドア施解錠用リンクの連結構
    造。
  3. 【請求項3】 前記第一のガイド部が基板部の一方に設
    けられ、該基板部の他方が前記第一のジョイント部に固
    定手段で固定されることを特徴とする請求項1記載のド
    ア施解錠用リンクの連結構造。
  4. 【請求項4】 前記基板部に対する位置決め兼回り止め
    用の当接部が前記第一のジョイント部に設けられたこと
    を特徴とする請求項3記載のドア施解錠用リンクの連結
    構造。
  5. 【請求項5】 前記第二のガイド部に、前記第二のジョ
    イント部に対する固定手段が設けられたことを特徴とす
    る請求項2記載のドア施解錠用リンクの連結構造。
  6. 【請求項6】 前記固定手段が可撓性の係止クリップで
    あることを特徴とする請求項3〜5の何れかに記載のド
    ア施解錠用リンクの連結構造。
  7. 【請求項7】 前記第一及び第二のガイド部が同一方向
    を向いていることを特徴とする請求項2〜6の何れかに
    記載のドア施解錠用リンクの連結構造。
  8. 【請求項8】 前記第一及び第二のリンクがドアロック
    ユニットのホルダで位置決め保持されたことを特徴とす
    る請求項2〜7の何れかに記載のドア施解錠用リンクの
    連結構造。
  9. 【請求項9】 前記ホルダが、開閉可能な可撓壁を有す
    ることを特徴とする請求項8記載のドア施解錠用リンク
    の連結構造。
  10. 【請求項10】 前記ドアロックユニットがインナパネ
    ルに設けられ、該インナパネルをドアアウタパネルに組
    み付ける際に、前記各リンクの先端部がドアアウタパネ
    ル側の前記各ガイド部内に挿入されることを特徴とする
    請求項2〜9の何れかに記載のドア施解錠用リンクの連
    結構造。
JP2000031669A 2000-02-09 2000-02-09 ドア施解錠用リンクの連結構造 Withdrawn JP2001220933A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010174583A (ja) * 2009-02-02 2010-08-12 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd ケーブル連結構造
JP2011225028A (ja) * 2010-04-15 2011-11-10 Mitsubishi Motors Corp 車両用サイドドア
CN103938953A (zh) * 2013-01-18 2014-07-23 本田技研工业株式会社 车辆用门锁装置

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