JP2019169628A - 光電変換素子 - Google Patents
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Abstract
Description
酸素透過速度比r=v/m (1)
(上記式(1)中、vは下記式(2)で表される前記封止部の酸素透過速度(cm3(STP)/day)を表し、mは前記電解質の量(mL)を表す)
v=d×C×a/w (2)
(上記式(2)中、dは前記封止部の酸素透過係数(cm3(STP)・mm/(m2・day・atm))を表し、aは前記封止部における酸素の透過面積(m2)を表し、Cは前記セル空間の内部における酸素分圧と前記セル空間の外部における酸素分圧との差の絶対値(atm)を表し、wは前記封止部の幅(mm)を表す)
酸素透過速度比r=v/m (1)
(上記式(1)中、vは下記式(2)で表される封止部30の酸素透過速度(cm3(STP)/day)を表し、mは電解質の量(mL)を表す)
v=d×C×a/w (2)
(上記式(2)中、dは封止部30の酸素透過係数(cm3(STP)・mm/(m2・day・atm))を表し、aは封止部30における酸素の透過面積(m2)を表し、Cはセル空間の内部における酸素分圧とセル空間の外部における酸素分圧との差の絶対値(atm)を表し、wは封止部30の幅(mm)を表す)
第1電極基板10は、透明基板11と、透明基板11の上に設けられる電極としての透明導電層12とを備えている(図1参照)。
第2電極基板20は、本実施形態では、導電性基板21と、導電性の触媒層22とを備える(図1参照)。
酸化物半導体層13は酸化物半導体粒子で構成されている。酸化物半導体粒子は、例えば酸化チタン(TiO2)、酸化ケイ素(SiO2)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化タングステン(WO3)、酸化ニオブ(Nb2O5)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)、酸化スズ(SnO2)又はこれらの2種以上で構成される。
封止部30は、封止部30の厚さ方向に封止部30を見た場合に無端状となっており、内側に開口を有する。開口の形状は、特に制限されるものではなく、開口の形状としては、例えば円形状、及び、四角形などの多角形状が挙げられる。
電解質40は酸化還元対と、有機溶媒と、イミダゾール化合物とを含む。
電解質40はイミダゾール化合物を含む。電解質40に含まれるイミダゾール化合物としては、例えばベンゾイミダゾール化合物又は下記(1)式で表されるイミダゾール化合物(以下、「イミダゾール化合物A」と呼ぶ)などを用いることができる。
色素としては、例えばビピリジン構造、ターピリジン構造などを含む配位子を有するルテニウム錯体、ポルフィリン、エオシン、ローダニン、メロシアニンなどの有機色素などの光増感色素や、ハロゲン化鉛系ペロブスカイト結晶などの有機−無機複合色素などが挙げられる。ハロゲン化鉛系ペロブスカイトとしては、例えばCH3NH3PbX3(X=Cl、Br、I)が用いられる。ここで、色素として光増感色素を用いる場合には、光電変換素子100は色素増感光電変換素子となり、光電変換セル50は色素増感光電変換セルとなる。
まず、5.4cm×5.4cmのフィルムに四角形状の開口を形成し、封止部を形成するための封止部形成体を得た。このとき、封止部形成体の構成材料としては、無水マレイン酸変性ポリエチレン(商品名:バイネル4164、デュポン社製、酸素透過係数d:195cm3(STP)・mm/(m2・day・atm))を用いた。
酸素透過速度比r=v/m (1)
(上記式(1)中、vは下記式(2)で表される封止部の酸素透過速度(cm3(STP)/day)を表し、mは電解質の量(mL)を表す)
v=d×C×a/w (2)
(上記式(2)中、dは封止部の酸素透過係数(cm3(STP)・mm/(m2・day・atm))を表し、aは封止部における酸素の透過面積(m2)を表し、Cはセル空間の内部における酸素分圧とセル空間の外部における酸素分圧との差の絶対値(atm)を表し、wは封止部の幅(mm)を表す)
電解質中のイミダゾール化合物濃度、電解質量m、封止部の酸素透過係数d、高さh、外周長、高さh×外周長、酸素透過面積a、幅w、大気中の酸素分圧p、酸素透過速度v、及び酸素透過速度比rを表1に示す通りとしたこと以外は実施例1と同様にして光電変換素子を作製した。
上記のようにして得られた実施例1〜4及び比較例1〜4の光電変換素子について、作製直後に1sunの擬似太陽光を10時間照射した後、直ちに200ルクスの白色光を照射した状態でI−V測定を行い、出力値を算出した。そして、実施例1〜4及び比較例1〜4の出力値を、比較例1の出力値を100とした相対値である出力比R1として算出した。この出力比R1を耐光性の指標とした。結果を表1に示す。なお、比較例1の出力値を100(基準)としたのは、電解質中のベンゾイミダゾール化合物の濃度が低いほど耐光性が低いと考えられるところ、比較例1における電解質中のベンゾイミダゾール化合物の濃度が実施例1〜4及び比較例1〜4のうち最低であるからである。また、IV測定に用いた光源、照度計および電源は以下の通りとした。
光源:白色LED(製品名「LEL−SL5N−F」、東芝ライテック社製)
照度計:製品名「デジタル照度計51013」、横河メータ&インスツルメンツ社製
電源:電圧/電流 発生器(製品名「R6246I」、ADVANTEST製)
耐光性の合格基準は以下の通りとした。
(合格基準)出力比R1が100より大きいこと
上記実施例1〜4及び比較例1〜4の光電変換素子を別途用意し、これらの光電変換素子について、乾燥空気中の85℃のオーブンで1000時間加熱した後、20℃の暗所に24時間静置し、続いて、200ルクスの白色光を照射した状態でI−V測定を行い、出力値を算出した。そして、実施例1〜4及び比較例1〜4の出力値を、比較例2の出力値を100とした相対値である出力比R2として算出した。この出力比R2を耐酸素性の指標とした。結果を表1に示す。なお、比較例2の出力値を100(基準)としたのは、封止部の酸素透過速度比rが大きいほど耐酸素性が低いところ、比較例2における酸素透過速度比rが実施例1〜4及び比較例1〜4のうち最大であるからである。また、IV測定に用いた光源、照度計および電源としては、出力比R1の測定に用いたときの光源、照度計および電源と同じものを使用した。また、表1中、「−」は、封止部に剥がれが発生したため、出力を算出できなかったことを示す。
耐酸素性の合格基準は以下の通りとした。
(合格基準)出力比R2が100より大きいか、又は「−」でないこと
13…酸化物半導体層
20…第2電極基板
22…触媒層
30…封止部
40…電解質
50…光電変換セル
100…光電変換素子
Claims (2)
- 少なくとも1つの光電変換セルを備え、
前記光電変換セルが、
第1電極基板と、
前記第1電極基板に対向する第2電極基板と、
前記第1電極基板又は前記第2電極基板に設けられる酸化物半導体層と、
前記第1電極基板及び前記第2電極基板を接合する封止部と、
前記第1電極基板、前記第2電極基板及び前記封止部によって形成されるセル空間に充填される電解質とを備え、
前記第2電極基板が、触媒金属を含む触媒層を有し、
前記電解質がイミダゾール化合物を含み、
前記電解質中の前記イミダゾール化合物の濃度が0.2Mより高く2M以下であり、
下記式(1)で表される酸素透過速度比rが0.00040〜0.00150cm3(STP)/(day・mL)である、光電変換素子。
酸素透過速度比r=v/m (1)
(上記式(1)中、vは下記式(2)で表される前記封止部の酸素透過速度(cm3(STP)/day)を表し、mは前記電解質の量(mL)を表す)
v=d×C×a/w (2)
(上記式(2)中、dは前記封止部の酸素透過係数(cm3(STP)・mm/(m2・day・atm))を表し、aは前記封止部における酸素の透過面積a(m2)を表し、Cは前記セル空間の内部における酸素分圧と前記セル空間の外部における酸素分圧との差の絶対値(atm)を表し、wは前記封止部の幅(mm)を表す) - 前記イミダゾール化合物がベンゾイミダゾール化合物を含む、請求項1に記載の光電変換素子。
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