JP6584883B2 - 色素増感光電変換素子用電解質、及び、これを用いた色素増感光電変換素子 - Google Patents
色素増感光電変換素子用電解質、及び、これを用いた色素増感光電変換素子 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6584883B2 JP6584883B2 JP2015180264A JP2015180264A JP6584883B2 JP 6584883 B2 JP6584883 B2 JP 6584883B2 JP 2015180264 A JP2015180264 A JP 2015180264A JP 2015180264 A JP2015180264 A JP 2015180264A JP 6584883 B2 JP6584883 B2 JP 6584883B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dye
- photoelectric conversion
- electrolyte
- sensitized photoelectric
- conversion element
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
- Y02E10/542—Dye sensitized solar cells
Landscapes
- Photovoltaic Devices (AREA)
- Hybrid Cells (AREA)
Description
濃度比=C2/C3・・・(1)
(C2は、前記イミダゾール化合物の濃度(M)を表し、C3は、前記銀イオンの濃度(M)を表す)
また、上記色素増感光電変換素子用電解質においては、前記色素増感光電変換素子用電解質中の前記イミダゾール化合物の濃度が、前記色素増感光電変換素子用電解質中の前記銀イオンの濃度よりも高い。このため、電解質が、色素増感光電変換素子に含まれる色素増感光電変換セルの電解質として用いられる場合に、イミダゾール化合物が酸化物半導体層の表面に吸着しやすくなる。このため、色素増感光電変換素子が高照度下に置かれても、ハロゲン化銀が酸化物半導体層の表面に吸着されることが効果的に阻止されるため、銀単体が酸化物半導体層の表面を核にして成長することが効果的に抑制されることになる。従って、本発明の電解質によれば、色素増感光電変換素子が高照度下に置かれても、第1電極と第2電極との短絡が特に効果的に抑制され、色素増感光電変換素子に対して特に効果的に耐光性を付与できる。
作用極10は、上述したように、透明導電性基板15と、透明導電性基板15上に設けられる少なくとも1つの酸化物半導体層13とを有している。透明導電性基板15は、透明基板11と、透明基板11の上に設けられる透明導電膜12とで構成されている。
対極20は、上述したように、導電性基板21と、導電性基板21のうち作用極10側に設けられて電解質40の還元に寄与する導電性の触媒層22とを備えるものである。
封止部30としては、例えば変性ポリオレフィン樹脂、ビニルアルコール重合体などの熱可塑性樹脂、及び、紫外線硬化樹脂などの樹脂が挙げられる。変性ポリオレフィン樹脂としては、例えばアイオノマー、エチレン−ビニル酢酸無水物共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体およびエチレン−ビニルアルコール共重合体が挙げられる。これらの樹脂は単独で又は2種以上を組み合せて用いることができる。
電解質40は、上述したように、ハロゲンと、ハロゲン化物塩と、イミダゾール化合物と、銀イオンとを含む。
電解質40において、ハロゲンおよびハロゲン化物塩が有するハロゲン原子としては、例えば臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられる。
電解質40に含まれるハロゲン化物塩としては、例えば、臭化リチウム、臭化ナトリウム、臭化カリウム、テトラメチルアンモニウムブロマイド、テトラエチルアンモニウムブロマイド、テトラブチルアンモニウムブロマイド、テトラヘキシルアンモニウムブロマイド、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウムブロマイド、1−エチル−3−プロピルイミダゾリウムブロマイド、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムブロマイド、1,2−ジメチル−3−プロピルイミダゾリウムブロマイド、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムブロマイド、1−メチル−3−プロピルイミダゾリウムブロマイドなどの臭化物塩、ヨウ化リチウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、テトラメチルアンモニウムアイオダイド、テトラエチルアンモニウムアイオダイド、テトラブチルアンモニウムアイオダイド、テトラヘキシルアンモニウムアイオダイド、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウムアイオダイド、1−エチル−3−プロピルイミダゾリウムアイオダイド、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムアイオダイド、1,2−ジメチル−3−プロピルイミダゾリウムアイオダイド、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムアイオダイド、又は、1−メチル−3−プロピルイミダゾリウムアイオダイドなどのヨウ化物塩が挙げられる。
イミダゾール化合物はイミダゾール環を有する化合物であればよく、無置換のイミダゾール化合物でも置換されたイミダゾール化合物でもよい。イミダゾール化合物が、置換されたイミダゾール化合物である場合、置換基としては、炭化水素基、スルホニル基、カルボキシル基などが挙げられる。置換基は、窒素原子、炭素原子、又はその両方に結合される。
電解質40は、さらに有機溶媒を含んでいてもよい。有機溶媒としては、アセトニトリル、メトキシアセトニトリル、メトキシプロピオニトリル、プロピオニトリル、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジエチルカーボネート、γ−ブチロラクトン、バレロニトリル、ピバロニトリル、グルタロニトリル、メタクリロニトリル、イソブチロニトリル、フェニルアセトニトリル、アクリロニトリル、スクシノニトリル、オキサロニトリル、ペンタニトリル、アジポニトリルなどを用いることができる。これらは1種類を単独で用いても、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
さらに電解質40としては、上記電解質にSiO2、TiO2、カーボンナノチューブなどのナノ粒子を混練してゲル様となった擬固体電解質であるナノコンポジットゲル電解質を用いてもよく、また、ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレンオキサイド誘導体、アミノ酸誘導体などの有機系ゲル化剤を用いてゲル化した電解質を用いてもよい。
光増感色素としては、例えばビピリジン構造、ターピリジン構造などを含む配位子を有するルテニウム錯体や、ポルフィリン、エオシン、ローダミン、メロシアニンなどの有機色素が挙げられる。
<色素増感光電変換素子用電解質の調製>
ヨウ素、ジメチルプロピルイミダゾリウムアイオダイド(DMPImI)、銀からなる線材および表1に示す添加剤を、3−メトキシプロピオニトリル(MPN)からなる溶媒中に溶解させ、電解質を調製した。ここで、表1に記載の「NBB」、「MI」、「IPI」および「TBP」はそれぞれ以下の通りである。
NBB:1−ブチルベンゾイミダゾール
MI:1−メチルイミダゾール
IPI:イソプロピルイミダゾール
TBP:t−ブチルピリジン
このとき、電解質中のハロゲンの濃度C1(M)、添加剤の濃度C2(M)、銀イオンの濃度C3(M)は表1に示す通りとした。こうして色素増感光電変換素子用電解質を調製した。
はじめに、ガラス基板上にFTO膜が形成されたFTO/ガラス基板を準備した。そして、このFTO/ガラス基板の所定の位置にレーザスクライブを入れ、ガラス基板上に、互いに離間した4つのFTO部を形成した。次に、この基板に対して洗浄およびUV−O3処理を行い、その基板のうちの4つのFTO部の各々の上に、酸化チタンを含有する第1酸化チタンペーストをスクリーン印刷により3回塗布し、乾燥させて第1乾燥体を得た後、酸化チタンを含有する第2酸化チタンペーストを上記第1乾燥体の上にスクリーン印刷により塗布し、酸化物半導体層の前駆体を形成した。このとき、第1酸化チタンペーストとしては、商品名「PST−21NR」(日揮触媒化成社製)を用い、第2酸化チタンペーストとしては、商品名「PST−400C」(日揮触媒化成社製)を用いた。一方、4つのFTO部の各々の上に、銀ペーストおよびガラスフリットを含むペーストを塗布した。こうして未焼成基板を得た。そして、最後に、この未焼成基板をオーブンに入れて500℃で1時間焼成して、4つのFTO部の各々の上に、17mm×42mm×12μmの寸法を有する多孔質酸化チタン層を得た。また、4つのFTO部の各々の上には銀で構成される金属層およびガラスで構成されるガラス層も得た。こうして共通のガラス基板上に4つの作用極を有する構造体を得た。
(光電変換特性)
上記のようにして得られた上記実施例1〜7及び比較例1〜7の色素増感光電変換素子について、200luxの白色光をセル全体に均一に照射した状態でIV曲線を測定し、最大出力動作電力Pm0(μW)を算出した。結果を表1に示す。なお、IV曲線の測定に用いた光源、照度計および電源は以下の通りである。
光源:製品名「LEL−SL5N−F」(東芝ライテック社製)の白色LED
照度計:製品名「ディジタル照度計51021」(横河メータ&インスツルメンツ社製)
電源:製品名「ADVANTEST R6246」(アドバンテスト社製)の電圧/電流発生器
また光電変換特性の合格基準は以下の通りとした。
(合格基準)
Pm0が220μW以上
上記のようにして得られた上記実施例1〜7及び比較例1〜7の色素増感光電変換素子に対し、メタルハライドランプの疑似太陽光を200時間照射した。疑似太陽光照射中の色素増感光電変換セルの温度は20℃で固定した。そして、光電変換特性の評価に用いた装置にて疑似太陽光照射前後のIV曲線を測定し、出力低下率Pm/Pm0を算出した。結果を表1に示す。なお、Pmは、色素増感光電変換素子に対し、メタルハライドランプの疑似太陽光を200時間照射した後に測定された出力を表す。また耐光性の合格基準は以下の通りとした。
(合格基準)
出力低下率Pm/Pm0が0.90以上
12…透明導電膜
13…酸化物半導体層
15…透明導電性基板(第1電極)
20…対極(第2電極)
40…電解質
50…色素増感光電変換セル
100…色素増感光電変換素子
Claims (3)
- ハロゲンと、
前記ハロゲンとともに酸化還元対を形成するハロゲン化物塩と、
イミダゾール化合物と、
銀イオンとを含み、
下記式(1)で表される濃度比が50〜500である、色素増感光電変換素子用電解質。
濃度比=C2/C3・・・(1)
(C2は、前記イミダゾール化合物の濃度(M)を表し、C3は、前記銀イオンの濃度(M)を表す) - 前記ハロゲンの濃度が前記銀イオンの濃度よりも高い請求項1に記載の色素増感光電変換素子用電解質。
- 少なくとも1つの色素増感光電変換セルを備え、
前記色素増感光電変換セルが、
透明基板及び前記透明基板上に設けられる透明導電膜を有する第1電極と、
前記第1電極に対向する第2電極と、
前記第1電極又は前記第2電極に設けられる酸化物半導体層と、
前記第1電極及び前記第2電極の間に設けられる電解質と、
前記酸化物半導体層に吸着される光増感色素とを備え、
前記電解質が、請求項1又は2に記載の色素増感光電変換素子用電解質からなる色素増感光電変換素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015180264A JP6584883B2 (ja) | 2015-09-14 | 2015-09-14 | 色素増感光電変換素子用電解質、及び、これを用いた色素増感光電変換素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015180264A JP6584883B2 (ja) | 2015-09-14 | 2015-09-14 | 色素増感光電変換素子用電解質、及び、これを用いた色素増感光電変換素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017059558A JP2017059558A (ja) | 2017-03-23 |
JP6584883B2 true JP6584883B2 (ja) | 2019-10-02 |
Family
ID=58390344
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015180264A Expired - Fee Related JP6584883B2 (ja) | 2015-09-14 | 2015-09-14 | 色素増感光電変換素子用電解質、及び、これを用いた色素増感光電変換素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6584883B2 (ja) |
-
2015
- 2015-09-14 JP JP2015180264A patent/JP6584883B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017059558A (ja) | 2017-03-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10014122B2 (en) | Photoelectric conversion element and photoelectric conversion element module | |
JP2008226782A (ja) | 光電変換素子およびその製造方法 | |
JP5144986B2 (ja) | 色素増感太陽電池および色素増感太陽電池モジュール | |
JP2004127849A (ja) | 炭素電極及びこれを備えた色素増感型太陽電池 | |
JP2013201099A (ja) | 低照度用色素増感太陽電池 | |
JP4963165B2 (ja) | 色素増感型太陽電池及び色素増感型太陽電池モジュール | |
JP2006164697A (ja) | 色素増感太陽電池および色素増感太陽電池モジュール | |
JP6773859B1 (ja) | 光電変換素子用電解質及び光電変換素子 | |
JP6584883B2 (ja) | 色素増感光電変換素子用電解質、及び、これを用いた色素増感光電変換素子 | |
JP5802819B1 (ja) | 低照度用色素増感光電変換素子の電解質、及び、これを用いた低照度用色素増感光電変換素子 | |
JP5680995B2 (ja) | 色素増感太陽電池モジュール | |
JP5634594B2 (ja) | 低照度用色素増感太陽電池 | |
JP5380618B1 (ja) | 色素増感太陽電池用電解質、その製造方法、及び、色素増感太陽電池 | |
JP6120926B2 (ja) | 色素増感光電変換素子 | |
JP6076539B2 (ja) | 色素増感太陽電池素子用電解質、及び、これを用いた色素増感太陽電池素子 | |
WO2014162641A1 (ja) | 色素増感太陽電池用電解質および色素増感太陽電池 | |
JP5380617B1 (ja) | 色素増感太陽電池用電解質および色素増感太陽電池 | |
JP6576784B2 (ja) | 光電変換素子用電解質、及び、これを用いた光電変換素子 | |
JP5791770B1 (ja) | 色素増感太陽電池素子用電解質、及び、これを用いた色素増感太陽電池素子 | |
US10916382B2 (en) | Photoelectric conversion element and photoelectric conversion element module | |
WO2016080440A1 (ja) | 色素増感光電変換素子 | |
JP2020205348A (ja) | 光電変換素子用電解質、これを用いた光電変換素子及び光電変換素子用電極構造体 | |
JP2015022889A (ja) | 色素増感太陽電池 | |
JP2018037553A (ja) | 光電変換素子 | |
JP2018006489A (ja) | 光電変換素子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180620 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190516 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190528 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190716 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190827 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190904 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6584883 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |