JP2019163429A - 硬化型組成物、インク、組成物収容容器、インクジェット印刷方法、インクジェット印刷装置、硬化物の処理方法、硬化物、立体造形物、成形加工品 - Google Patents

硬化型組成物、インク、組成物収容容器、インクジェット印刷方法、インクジェット印刷装置、硬化物の処理方法、硬化物、立体造形物、成形加工品 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、金属光沢に優れた吐出性のよい硬化型組成物を提供することを目的とする。【解決手段】重合性化合物、重合開始剤及び顔料を含み、前記顔料は体積平均粒径が2.0μm以上5μm以下の燐片状の金属顔料であり、インク組成物中における含有量が1質量%以上10質量%未満である、硬化型組成物。鱗片状金属顔料は平均厚みが20nm以上50nm以下であることが好ましい。【選択図】なし

Description

本発明は、硬化型組成物、インク、組成物収容容器、インクジェット印刷方法、インクジェット印刷装置、硬化物の処理方法、硬化物、立体造形物、成形加工品に関する。
画像データに基づき、紙やプラスチックなどの被記録媒体に画像を形成する手法として、電子写真方式、スクリーン印刷方式、インクジェット方式などがある。電子写真方式は、感光体上に帯電や露光を行うなどの複雑なプロセスを必要とし、結果として製造コストが高価になる。スクリーン印刷方式は、版の作製や保存、印刷条件の設定見直しなどを頻繁に行う必要があり、コストが増大する。
一方インクジェット方式は、印刷装置が比較的安価であり、版を必要とせず、画像部のみにインクが噴射され画像形成を行うため、インクの消費も効率的であるため、オンデマンド印刷を得意とし、上記印刷方式に取って代わるべく、近年注目を集めている。
中でも、紫外線などの活性エネルギー線の照射により硬化可能なインクジェットインク組成物(活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物)は、水系や溶剤系に比べ、乾燥時間が短く、環境に有害な蒸発物も出さず、さらには画像がにじみにくいことから、種々の基材に印字できる点で優れた方式である。
近年では、活性エネルギー線硬化型インクジェットインクにおいても、プロセスカラーのみならず、特色としてメタリックインクが求められている。
活性エネルギー線硬化型インクジェットインクとしてのメタリックインクでは、金属顔料を用いた場合の顔料沈降による吐出性の悪化が懸念される。金属顔料の粒子径が大きいと画像の金属光沢も向上するが、沈降速度が大きく、連続吐出が困難となる。
そこで、これらの問題を解決するために、特許文献1では、2μm径未満の金属粒子だと所望の金属光沢が得られないが、2μm径以上の金属粒子では沈降してインクの均一性が失われることを課題として、樹脂粒子の表面を金属で被覆した粒子を使用することで金属光沢を得るとともに均一分散性も確保すると示している。しかしながら、樹脂を金属被覆した粒子では、隠蔽性や金属光沢性が不足する。また、金属被覆粒子の含有量を増やすと隠蔽性や金属光沢性は改善するが、沈降性が悪化してインクの均一性を失ってしまう。
この様に、前記で示した金属光沢とメタリックインク吐出性を十分なレベルで両立したインクジェット印刷方法はまだない。
そこで、本発明の課題は、金属光沢に優れた吐出性のよい硬化型組成物を提供することである。
発明者らは、粒子径の大きい燐片状の金属顔料を含むメタリックインクを、循環機構を持つヘッドを組み合わせることで金属光沢に優れた画像を印字できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち本発明は以下に記載する通りの硬化型組成物である。
重合性化合物、重合開始剤及び顔料を含み、
前記顔料は体積平均粒径が2.0μm以上5μm以下の燐片状の金属顔料であり、インク組成物中における含有量が1質量%以上10質量%未満である、硬化型組成物。
本発明の硬化型組成物は吐出性に優れ、また、金属光沢に優れた画像を印字することができる。
本発明の実施形態に係る液体吐出ヘッドの外観斜視説明図である。 同ヘッドのノズル配列方向と直交する方向の断面説明図である。 同ヘッドのノズル配列方向と平行な方向の一部断面説明図である。 同ヘッドのノズル板の平面説明図である。 同ヘッドの流路部材を構成する各部材の平面説明図である。 同ヘッドの共通液室部材を構成する各部材の平面説明図である。 本発明に係る液体循環システムの一例を示すブロック図である。 図2のA−A´断面図である。 図2のB−B´断面図である。 本発明に係る液体を吐出する装置の一例の要部平面説明図である。 同装置の要部側面説明図である。 本発明に係る液体吐出ユニットの他の例の要部平面説明図である。 本発明の硬化型組成物を用いる画像形成装置の一例を示す図である。 本発明の硬化型組成物を収容するメインタンクの斜視図である。
以下、本発明の硬化型組成物について具体的に説明する。
<重合性化合物>
本発明の硬化型組成物は、重合性化合物を含有する。
上記重合性化合物としては、単官能モノマー及び多官能モノマーを用いることができるが硬化型組成物全量中、単官能モノマーの含有量が50質量%以上90質量%未満であることが好ましい。
(単官能モノマー)
上記単官能モノマーとしては、何ら限定されないが、例えば、ヒドロキシエチルアクリルアミド、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートが挙げられ、環状構造を有する(メタ)アクリレートもしくはアクリルアミドとしては、2−フェノキシエチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、N−ビニルカプロラクタム、N−ビニルピロリドン、アクリロイルモルホリン、環状トリメチロールプロパンホルマール(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
(多官能モノマー)
多官能モノマーとしては多官能アクリレート、多官能ウレタンアクリレートオリゴマー等を使用することができる。多官能モノマーは硬化型組成物に対し1質量%以上15質量%以下の範囲内で含むことができる。多官能モノマーとしては多官能ウレタンアクリレートオリゴマーを用いることができる。上記多官能ウレタンアクリレートオリゴマーとしては、何ら限定されないが、CN704(サートマー社)、CN996H90(サートマー社)などが挙げられる。
<金属顔料>
上記鱗片状の金属顔料としては、何ら限定されないが、アルミニウムなどが挙げられる。鱗片状の金属顔料としては体積平均粒径が2.0μm以上5μm以下のものを用いるが2.0以上3.0μm以下であることが好ましい。
金属顔料の沈降速度は下記のストークスの式を用いて計算する。
但し、
:金属顔料粒子の体積平均粒子径
ρ:金属顔料粒子の密度
ρ:媒体の密度(インクから顔料を抜いた媒体の密度)
g:重力加速度(9.8m/s
η:媒体の粘度(インクから顔料を抜いた媒体の粘度)
<重合開始剤>
本発明の活性エネルギー線硬化型組成物は、重合開始剤を含有していてもよい。重合開始剤としては、活性エネルギー線のエネルギーによって、ラジカルやカチオンなどの活性種を生成し、重合性化合物(モノマーやオリゴマー)の重合を開始させることが可能なものであればよい。このような重合開始剤としては、公知のラジカル重合開始剤やカチオン重合開始剤、塩基発生剤等を、1種単独もしくは2種以上を組み合わせて用いることができ、中でもラジカル重合開始剤を使用することが好ましい。また、重合開始剤は、十分な硬化速度を得るために、組成物の総質量(100質量%)に対し、5〜20質量%含まれることが好ましい。
ラジカル重合開始剤としては、例えば、芳香族ケトン類、アシルフォスフィンオキサイド化合物、芳香族オニウム塩化合物、有機過酸化物、チオ化合物(チオキサントン化合物、チオフェニル基含有化合物など)、ヘキサアリールビイミダゾール化合物、ケトオキシムエステル化合物、ボレート化合物、アジニウム化合物、メタロセン化合物、活性エステル化合物、炭素ハロゲン結合を有する化合物、及びアルキルアミン化合物などが挙げられる。
また、上記重合開始剤に加え、重合促進剤(増感剤)を併用することもできる。重合促進剤としては、特に限定されないが、例えば、トリメチルアミン、メチルジメタノールアミン、トリエタノールアミン、p−ジエチルアミノアセトフェノン、p−ジメチルアミノ安息香酸エチル、p−ジメチルアミノ安息香酸−2−エチルヘキシル、N,N−ジメチルベンジルアミンおよび4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノンなどのアミン化合物が好ましく、その含有量は、使用する重合開始剤やその量に応じて適宜設定すればよい。
<活性エネルギー線>
本発明の活性エネルギー線硬化型組成物を硬化させるために用いる活性エネルギー線としては、紫外線の他、電子線、α線、β線、γ線、X線等の、組成物中の重合性成分の重合反応を進める上で必要なエネルギーを付与できるものであればよく、特に限定されない。特に高エネルギーな光源を使用する場合には、重合開始剤を使用しなくても重合反応を進めることができる。また、紫外線照射の場合、環境保護の観点から水銀フリー化が強く望まれており、GaN系半導体紫外発光デバイスへの置き換えは産業的、環境的にも非常に有用である。さらに、紫外線発光ダイオード(UV−LED)及び紫外線レーザダイオード(UV−LD)は小型、高寿命、高効率、低コストであり、紫外線光源として好ましい。
<有機溶媒>
本発明の活性エネルギー線硬化型組成物は、有機溶媒を含んでもよいが、可能であれば含まない方が好ましい。有機溶媒、特に揮発性の有機溶媒を含まない(VOC(Volatile Organic Compounds)フリー)組成物であれば、当該組成物を扱う場所の安全性がより高まり、環境汚染防止を図ることも可能となる。なお、「有機溶媒」とは、例えば、エーテル、ケトン、キシレン、酢酸エチル、シクロヘキサノン、トルエンなどの一般的な非反応性の有機溶媒を意味するものであり、反応性モノマーとは区別すべきものである。また、有機溶媒を「含まない」とは、実質的に含まないことを意味し、0.1質量%未満であることが好ましい。
<その他の成分>
本発明の活性エネルギー線硬化型組成物は、必要に応じてその他の公知の成分を含んでもよい。その他成分としては、特に制限されないが、例えば、従来公知の、界面活性剤、重合禁止剤、レべリング剤、消泡剤、蛍光増白剤、浸透促進剤、湿潤剤(保湿剤)、定着剤、粘度安定化剤、防黴剤、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、キレート剤、pH調整剤、及び増粘剤などが挙げられる。
<活性エネルギー線硬化型組成物の調整>
本発明の活性エネルギー線硬化型組成物は、上述した各種成分を用いて作製することができ、その調整手段や条件は特に限定されないが、例えば、重合性モノマー、顔料、分散剤等をボールミル、キティーミル、ディスクミル、ピンミル、ダイノーミルなどの分散機に投入し、分散させて顔料分散液を調製し、当該顔料分散液にさらに重合性モノマー、開始剤、重合禁止剤、界面活性剤などを混合させることにより調整することができる。
<粘度>
本発明の活性エネルギー線硬化型組成物の粘度は、用途や適用手段に応じて適宜調整すればよく、特に限定されないが、例えば、当該組成物をノズルから吐出させるような吐出手段を適用する場合には、20℃から65℃の範囲における粘度、望ましくは25℃における粘度が3〜40mPa・sが好ましく、5〜15mPa・sがより好ましく、6〜12mPa・sが特に好ましい。また当該粘度範囲を、上記有機溶媒を含まずに満たしていることが特に好ましい。なお、上記粘度は、東機産業株式会社製コーンプレート型回転粘度計VISCOMETER TVE−22Lにより、コーンロータ(1°34'×R24)を使用し、回転数50rpm、恒温循環水の温度を20℃〜65℃の範囲で適宜設定して測定することができる。循環水の温度調整にはVISCOMATE VM−150IIIを用いることができる。
<用途>
本発明の活性エネルギー線硬化型組成物の用途は、一般に活性エネルギー線硬化型材料が用いられている分野であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、成形用樹脂、塗料、接着剤、絶縁材、離型剤、コーティング材、シーリング材、各種レジスト、各種光学材料などが挙げられる。
さらに、本発明の活性エネルギー線硬化型組成物は、インクとして用いて2次元の文字や画像、各種基材への意匠塗膜を形成するだけでなく、3次元の立体像(立体造形物)を形成するための立体造形用材料としても用いることができる。この立体造形用材料は、例えば、粉体層の硬化と積層を繰り返して立体造形を行う粉体積層法において用いる粉体粒子同士のバインダーとして用いてもよく、また、図2や図3に示すような積層造形法(光造形法)において用いる立体構成材料(モデル材)や支持部材(サポート材)として用いてもよい。なお、図2は、本発明の活性エネルギー線硬化型組成物を所定領域に吐出し、活性エネルギー線を照射して硬化させたものを順次積層して立体造形を行う方法であり(詳細後述)、図3は、本発明の活性エネルギー線硬化型組成物5の貯留プール(収容部)1に活性エネルギー線4を照射して所定形状の硬化層6を可動ステージ3上に形成し、これを順次積層して立体造形を行う方法である。
本発明の活性エネルギー線硬化型組成物を用いて立体造形物を造形するための立体造形装置としては、公知のものを使用することができ、特に限定されないが、例えば、該組成物の収容手段、供給手段、吐出手段や活性エネルギー線照射手段等を備えるものが挙げられる。
また、本発明は、活性エネルギー線硬化型組成物を硬化させて得られた硬化物や当該硬化物が基材上に形成された構造体を加工してなる成形加工品も含む。前記成形加工品は、例えば、シート状、フィルム状に形成された硬化物や構造体に対して、加熱延伸や打ち抜き加工等の成形加工を施したものであり、例えば、自動車、OA機器、電気・電子機器、カメラ等のメーターや操作部のパネルなど、表面を加飾後に成形することが必要な用途に好適に使用される。
上記基材としては、特に限定されず、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス、又はこれらの複合材料などが挙げられ、加工性の観点からはプラスチック基材が好ましい。
<組成物収容容器>
本発明の組成物収容容器は、活性エネルギー線硬化型組成物が収容された状態の容器を意味し、上記のような用途に供する際に好適である。例えば、本発明の活性エネルギー線硬化型組成物がインク用途である場合において、当該インクが収容された容器は、インクカートリッジやインクボトルとして使用することができ、これにより、インク搬送やインク交換等の作業において、インクに直接触れる必要がなくなり、手指や着衣の汚れを防ぐことができる。また、インクへのごみ等の異物の混入を防止することができる。また、容器それ自体の形状や大きさ、材質等は、用途や使い方に適したものとすればよく、特に限定されないが、その材質は光を透過しない遮光性材料であるか、または容器が遮光性シート等で覆われていることが望ましい。
<記録装置、記録方法>
本発明の液体組成物は、インクジェット記録方式による各種記録装置、例えば、プリンタ、ファクシミリ装置、複写装置、プリンタ/ファックス/コピア複合機、立体造形装置などに好適に使用することができる。
本発明において、記録装置、記録方法とは、記録媒体に対して液体組成物や各種処理液等を吐出することが可能な装置、当該装置を用いて記録を行う方法である。記録媒体とは、液体組成物や各種処理液が一時的にでも付着可能なものを意味する。
被記録媒体22は、特に限定されないが、紙、フィルム、セラミックスやガラス、金属、これらの複合材料等が挙げられ、シート状であってもよい。また片面印刷のみを可能とする構成であっても、両面印刷も可能とする構成であってもよい。一般的な記録媒体として用いられるものに限られず、ダンボール、壁紙や床材等の建材、コンクリート、Tシャツなど衣料用等の布、テキスタイル、皮革等を適宜使用する ことができる。
この記録装置には、液体組成物を吐出するヘッド部分だけでなく、記録媒体の給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置と称される装置などを含むことができる。
記録装置、記録方法は、加熱工程に用いる加熱手段、乾燥工程に用いる乾燥手段を有しても良い。加熱手段、乾燥手段には、例えば、記録媒体の印字面や裏面を加熱、乾燥する手段が含まれる。加熱手段、乾燥手段としては、特に限定されないが、例えば、温風ヒーター、赤外線ヒーターを用いることができる。乾燥温度は100℃以上200℃以下が好ましく、120℃以上150℃以下がより好ましい。加熱、乾燥は、印字前、印字中、印字後などに行うことができる。
また、記録装置、記録方法は、液体組成物によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、幾何学模様などのパターン等を形成するもの、3次元像を造形するものも含まれる。
また、記録装置には、特に限定しない限り、吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、吐出ヘッドを移動させないライン型装置のいずれも含まれる。
更に、この記録装置には、卓上型だけでなく、A0サイズの記録媒体への印刷も可能とする広幅の記録装置や、例えばロール状に巻き取られた連続用紙を記録媒体として用いることが可能な連帳プリンタも含まれる。
記録装置の一例について図13、14を参照して説明する。図1は同装置の斜視説明図である。図14はメインタンクの斜視説明図である。記録装置の一例としての画像形成装置400は、シリアル型画像形成装置である。画像形成装置400の外装401内に機構部420が設けられている。ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色用のメインタンク410(410k、410c、410m、410y)の各液体組成物収容部411は、例えばアルミニウムラミネートフィルム等の包装部材により形成されている。液体組成物収容部411は、例えば、プラスチックス製の収容容器ケース414内に収容される。これによりメインタンク410は、各色のカートリッジとして用いられる。
一方、装置本体のカバー401cを開いたときの開口の奥側にはカートリッジホルダ404が設けられている。カートリッジホルダ404には、メインタンク410が着脱自在に装着される。これにより、各色用の供給チューブ436を介して、メインタンク410の各液体組成物排出口413と各色用の吐出ヘッド434とが連通し、吐出ヘッド434から記録媒体へ液体組成物を吐出可能となる。
液体組成物をインクとして用いる吐出ヘッドの具体例について以下説明する。
このインクを吐出する吐出ヘッドとしてはインクが吐出ヘッドの個別液室内を循環するフロースルータイプのものを用いることが好ましい。インクの循環は、インク吐出ヘッドの動作時のみならず、インク吐出時以外においても実施することができる。動作休止時に循環することによって、個別液室内の前記インクは常にリフレッシュされると共に、前記インクに含まれる成分の凝集や沈降を抑制できるので好ましい。
本発明のインクをホワイトインクとして用いる場合は、顔料として使用する酸化チタン粒子が高比重のため沈降しやすく、液が静止状態ではノズルつまりを発生させやすいので、フロースルータイプのヘッドを用いるとこれを防ぐことができ、特に吐出休止からの復帰などにおいてメンテナンス作業を簡略化できる。
フロースルータイプの吐出ヘッドを備えた印刷塗工装置を図1〜図12に基づいて説明する。
まず、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。本発明の実施形態に係る液体吐出ヘッドの一例について図1ないし図6を参照して説明する。図1は同液体吐出ヘッドの外観斜視説明図、図2は同ヘッドのノズル配列方向と直交する方向の断面説明図、図3は同ヘッドのノズル配列方向と平行な方向の断面説明図、図4は同ヘッドのノズル板の平面説明図、図5は同ヘッドの流路部材を構成する各部材の平面説明図、図6は同ヘッドの共通液室部材を構成する各部材の平面説明図である。また、図8は図2のA−A´断面図であり、図9は図2のB−B´断面図である。
この液体吐出ヘッドは、ノズル板1と、流路板2と、壁面部材としての振動板部材3とを積層接合している。そして、振動板部材3を変位させる圧電アクチュエータ11と、共通液室部材20と、カバー29を備えている。
ノズル板1は、液体を吐出する複数のノズル4を有している。
流路板2は、ノズル4に通じる個別液室6、個別液室6に通じる流体抵抗部7、流体抵抗部7に通じる液導入部8を形成している。また、流路板2は、ノズル板1側から複数枚の板状部材41〜45を積層接合して形成され、これらの板状部材41〜45と振動板部材3を積層接合して流路部材40が構成されている。
振動板部材3は、液導入部8と共通液室部材20で形成される共通液室10とを通じる開口としてのフィルタ部9を有している。
振動板部材3は、流路板2の個別液室6の壁面を形成する壁面部材である。この振動板部材3は2層構造(限定されない)とし、流路板2側から薄肉部を形成する第1層と、厚肉部を形成する第2層で形成され、第1層で個別液室6に対応する部分に変形可能な振動領域30を形成している。
ここで、ノズル板1には、図4にも示すように、複数のノズル4が千鳥状に配置されている。流路板2を構成する板状部材41には、図5(a)に示すように、個別液室6を構成する貫通溝部(溝形状の貫通穴の意味)6aと、流体抵抗部51、循環流路52を構成する貫通溝部51a、52aが形成されている。
同じく板状部材42には、図5(b)に示すように、個別液室6を構成する貫通溝部6bと、循環流路52を構成する貫通溝部52bが形成されている。
同じく板状部材43には、図5(c)に示すように、個別液室6を構成する貫通溝部6cと、循環流路53を構成するノズル配列方向を長手方向とする貫通溝部53aが形成されている。
同じく板状部材44には、図5(d)に示すように、個別液室6を構成する貫通溝部6dと、流体抵抗部7なる貫通溝部7aと、液導入部8を構成する貫通溝部8aと、循環流路53を構成するノズル配列方向を長手方向とする貫通溝部53bが形成されている。
同じく板状部材45には、図5(e)に示すように、個別液室6を構成する貫通溝部6eと、液導入部8を構成するノズル配列方向を長手方向とする貫通溝部8b(フィルタ下流側液室となる)と、循環流路53を構成するノズル配列方向を長手方向とする貫通溝部53cが形成されている。
振動板部材3には、図5(f)に示すように、振動領域30と、フィルタ部9と、循環流路53を構成するノズル配列方向を長手方向とする貫通溝部53dが形成されている。
このように、流路部材を複数の板状部材を積層接合して構成することで、簡単な構成で複雑な流路を形成することができる。
以上の構成により、流路板2及び振動板部材3からなる流路部材40には、各個別液室6に通じる流路板2の面方向に沿う流体抵抗部51、循環流路52及び循環流路52に通じる流路部材40の厚み方向の循環流路53が形成される。なお、循環流路53は後述する循環共通液室50に通じている。
一方、共通液室部材20には、供給・循環機構494から液体が供給される共通液室10と循環共通液室50が形成されている。
共通液室部材20を構成する第1共通液室部材21には、図6(a)に示すように、圧電アクチュエータ用貫通穴25aと、下流側共通液室10Aとなる貫通溝部10aと、循環共通液室50となる底の有る溝部50aが形成されている。
同じく第2共通液室部材22には、図6(b)に示すように、圧電アクチュエータ用貫通穴25bと、上流側共通液室10Bとなる溝部10bが形成されている。
また、図1も参照して、第2共通液室部材22には、共通液室10のノズル配列方向の一端部と供給ポート71を通じる供給口部となる貫通穴71aが形成されている。
同様に、第1共通液室部材21及び第2共通液室部材22には、循環共通液室50のノズル配列方向の他端部(貫通穴71aと反対側の端部)と循環ポート81を通じる貫通穴81a、81bが形成されている。
なお、図6において、底の有る溝部については面塗りを施して示している(以下の図でも同じである)。
このように、共通液室部材20は、第1共通液室部材21及び第2共通液室部材22によって構成され、第1共通液室部材21を流路部材40の振動板部材3側に接合し、第1共通液室部材21に第2共通液室部材22を積層して接合している。
ここで、第1共通液室部材21は、液導入部8に通じる共通液室10の一部である下流側共通液室10Aと、循環流路53に通じる循環共通液室50とを形成している。また、第2共通液室部材22は、共通液室10の残部である上流側共通液室10Bを形成している。
このとき、共通液室10の一部である下流側共通液室10Aと循環共通液室50とはノズル配列方向と直交する方向に並べて配置されるとともに、循環共通液室50は共通液室10内に投影される位置に配置される。
これにより、循環共通液室50の寸法が流路部材40で形成される個別液室6、流体抵抗部7及び液導入部8を含む流路に必要な寸法による制約を受けることがなくなる。
そして、循環共通液室50と共通液室10の一部が並んで配置され、循環共通液室50は共通液室10内に投影される位置に配置されることで、ノズル配列方向と直交する方向のヘッドの幅を抑制することができ、ヘッドの大型化を抑制できる。共通液室部材20は、ヘッドタンクや液体カートリッジから液体が供給される共通液室10と循環共通液室50を形成する。
一方、振動板部材3の個別液室6とは反対側に、振動板部材3の振動領域30を変形させる駆動手段としての電気機械変換素子を含む圧電アクチュエータ11を配置している。
この圧電アクチュエータ11は、図3に示すように、ベース部材13上に接合した圧電部材12を有し、圧電部材12にはハーフカットダイシングによって溝加工して1つの圧電部材12に対して所要数の柱状の圧電素子12A、12Bを所定の間隔で櫛歯状に形成している。
ここでは、圧電部材12の圧電素子12Aは駆動波形を与えて駆動させる圧電素子とし、圧電素子12Bは駆動波形を与えないで単なる支柱として使用しているが、すべての圧電素子12A、12Bを駆動させる圧電素子として使用することもできる。
そして、圧電素子12Aを振動板部材3の振動領域30に形成した島状の厚肉部である凸部30aに接合している。また、圧電素子12Bを振動板部材3の厚肉部である凸部30bに接合している。
この圧電部材12は、圧電層と内部電極とを交互に積層したものであり、内部電極がそれぞれ端面に引き出されて外部電極が設けられ、外部電極にフレキシブル配線部材15が接続されている。
このように構成した液体吐出ヘッドにおいては、例えば圧電素子12Aに与える電圧を基準電位から下げることによって圧電素子12Aが収縮し、振動板部材3の振動領域30が下降して個別液室6の容積が膨張することで、個別液室6内に液体が流入する。
その後、圧電素子12Aに印加する電圧を上げて圧電素子12Aを積層方向に伸長させ、振動板部材3の振動領域30をノズル4に向かう方向に変形させて個別液室6の容積を収縮させることにより、個別液室6内の液体が加圧され、ノズル4から液体が吐出される。
そして、表面張力によって液体が共通液室10から引き込まれ液体が充填される。最終的には、供給タンク及び循環タンクや水頭差で規定される負圧と、メニスカスの表面張力とのつり合いにより、メニスカス面が安定するため、次の吐出動作に移行可能となる。
なお、このヘッドの駆動方法については上記の例(引き−押し打ち)に限るものではなく、駆動波形の与えた方によって引き打ちや押し打ちなどを行なうこともできる。また、上述した実施形態では、個別液室6に圧力変動を与える圧力発生手段として積層型圧電素子を用いて説明したが、これに限定されず、薄膜状の圧電素子を用いることも可能である。更に、個別液室6内に発熱抵抗体を配し、発熱抵抗体の発熱によって気泡を生成して圧力変動を与えるものや、静電気力を用いて圧力変動を生じさせるものを使用することができる。
次に、本実施形態にかかる液体吐出ヘッドを用いた液体循環システムの一例を、図7を用いて説明する。
図7は、本実施形態に係る液体循環システムを示すブロック図である。
図7に示すように、液体循環システムは、メインタンク、液体吐出ヘッド、供給タンク、循環タンク、コンプレッサ、真空ポンプ、送液ポンプ、レギュレータ(R)、供給側圧力センサ、循環側圧力センサなどで構成されている。供給側圧力センサは、供給タンクと液体吐出ヘッドとの間であって、液体吐出ヘッドの供給ポート71(図1参照)に繋がった供給流路側に接続されている。循環側圧力センサは、液体吐出ヘッドと循環タンクとの間であって、液体吐出ヘッドの循環ポート81(図1参照)に繋がった循環流路側に接続されている。
循環タンクの一方は第一送液ポンプを介して供給タンクと接続されており、循環タンクの他方は第二送液ポンプを介してメインタンクと接続されている。これにより、供給タンクから供給ポート71を通って液体吐出ヘッド内に液体が流入し、循環ポートから排出されて循環タンクへ排出され、更に第1送液ポンプによって循環タンクから供給タンクへ液体が送られることによって液体が循環する。
また、供給タンクにはコンプレッサがつなげられていて、供給側圧力センサで所定の正圧が検知されるように制御される。一方、循環タンクには真空ポンプがつなげられていて、循環側圧力センサで所定の負圧が検知されるよう制御される。これにより、液体吐出ヘッド内を通って液体を循環させつつ、メニスカスの負圧を一定に保つことができる。
また、液体吐出ヘッドのノズルから液滴を吐出すると、供給タンク及び循環タンク内の液体量が減少していくため、適宜メインタンクから第二送液ポンプを用いて、メインタンクから循環タンクに液体を補充することが望ましい。メインタンクから循環タンクへの液体補充のタイミングは、循環タンク内のインクの液面高さが所定高さよりも下がったら液体補充を行うなど、循環タンク内に設けた液面センサなどの検知結果によって制御することができる。
次に、液体吐出ヘッド内における液体の循環について説明する。図1に示すように、共通液室部材20の端部に、共通液室に連通する供給ポート71と、循環共通液室50に連通する循環ポート81が形成されている。供給ポート71及び循環ポート81は夫々チューブを介して液体を貯蔵する供給タンク・循環タンク(図7参照)につなげられている。そして、供給タンクに貯留されている液体は、供給ポート71、共通液室10、液導入部8、流体抵抗部7を経て、個別液室6へ供給される。
更に、個別液室6内の液体が圧電素子12の駆動によりノズル4から吐出される一方で、吐出されずに個別液室6内に留まった液体の一部もしくは全ては流体抵抗部51、循環流路52、53、循環共通液室50、循環ポート81を経て、循環タンクへと循環される。
なお、液体の循環は液体吐出ヘッドの動作時のみならず、動作休止時においても実施することができる。動作休止時に循環することによって、個別液室内の液体は常にリフレッシュされると共に、液体に含まれる成分の凝集や沈降を抑制できるので好ましい。
印字中の個別液室内のインク流量が60nl/min〜120nl/minであることが望ましい。
ノズル径が26μm〜50μmであることが望ましい。
次に、本発明に係る液体を吐出する装置の一例について図10及び図11を参照して説明する。図10は同装置の要部平面説明図、図11は同装置の要部側面説明図である。
この装置は、シリアル型装置であり、主走査移動機構493によって、キャリッジ403は主走査方向に往復移動する。主走査移動機構493は、ガイド部材401、主走査モータ405、タイミングベルト408等を含む。ガイド部材401は、左右の側板491A、491Bに架け渡されてキャリッジ403を移動可能に保持している。そして、主走査モータ405によって、駆動プーリ406と従動プーリ407間に架け渡したタイミングベルト408を介して、キャリッジ403は主走査方向に往復移動される。
このキャリッジ403には、本発明に係る液体吐出ヘッド404を搭載した液体吐出ユニット440を搭載している。液体吐出ユニット440の液体吐出ヘッド404は、例えば、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色の液体を吐出する。また、液体吐出ヘッド404は、複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配置し、吐出方向を下方に向けて装着している。
液体吐出ヘッド404の外部に貯留されている液体を液体吐出ヘッド404に供給するための供給・循環機構494により、液体が液体吐出ヘッド404内に供給・循環される。なお、本例において、供給・循環機構494は、供給タンク、循環タンク、コンプレッサ、真空ポンプ、送液ポンプ、レギュレータ(R)等で構成される。また、供給側圧力センサは、供給タンクと液体吐出ヘッドとの間であって、液体吐出ヘッドの供給管ポート71に繋がった供給流路側に接続されている。循環側圧力センサは、液体吐出ヘッドと循環タンクとの間であって、液体吐出ヘッドの循環ポート81に繋がった循環流路側に接続されている。
この装置は、用紙410を搬送するための搬送機構495を備えている。搬送機構495は、搬送手段である搬送ベルト412、搬送ベルト412を駆動するための副走査モータ416を含む。
搬送ベルト412は用紙410を吸着して液体吐出ヘッド404に対向する位置で搬送する。この搬送ベルト412は、無端状ベルトであり、搬送ローラ413と、テンションローラ414との間に掛け渡されている。吸着は静電吸着、あるいは、エアー吸引などで行うことができる。
そして、搬送ベルト412は、副走査モータ416によってタイミングベルト417及びタイミングプーリ418を介して搬送ローラ413が回転駆動されることによって、副走査方向に周回移動する。
さらに、キャリッジ403の主走査方向の一方側には搬送ベルト412の側方に液体吐出ヘッド404の維持回復を行う維持回復機構420が配置されている。
維持回復機構420は、例えば液体吐出ヘッド404のノズル面(ノズルが形成された面)をキャッピングするキャップ部材421、ノズル面を払拭するワイパ部材422などで構成されている。
主走査移動機構493、供給・循環機構494、維持回復機構420、搬送機構495は、側板491A,491B、背板491Cを含む筐体に取り付けられている。
このように構成したこの装置においては、用紙410が搬送ベルト412上に給紙されて吸着され、搬送ベルト412の周回移動によって用紙410が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ403を主走査方向に移動させながら画像信号に応じて液体吐出ヘッド404を駆動することにより、停止している用紙410に液体を吐出して画像を形成する。
このように、この装置では、本発明に係る液体吐出ヘッドを備えているので、高画質画像を安定して形成することができる。
次に、本発明に係る液体吐出ユニットの他の例について図12を参照して説明する。図12は同ユニットの要部平面説明図である。
この液体吐出ユニットは、前記液体を吐出する装置を構成している部材のうち、側板491A、491B及び背板491Cで構成される筐体部分と、主走査移動機構493と、キャリッジ403と、液体吐出ヘッド404で構成されている。
なお、この液体吐出ユニットの例えば側板491Bに、前述した維持回復機構420、及び供給・循環機構494の少なくともいずれかを更に取り付けた液体吐出ユニットを構成することもできる。
この記録装置には、液体組成物を吐出する部分だけでなく、前処理装置、後処理装置と称される装置などを含むことができる。
前処理装置、後処理装置の一態様として、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)などの液体組成物の場合と同様に、前処理液や、後処理液を有する液体収容部と液体吐出ヘッドを追加し、前処理液や、後処理液をインクジェット記録方式で吐出する態様がある。
前処理装置、後処理装置の他の態様として、インクジェット記録方式以外の、例えば、ブレードコート法、ロールコート法、スプレーコート法による前処理装置、後処理装置を設ける態様がある。
以下、実施例を示して本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
以下の記載では、「部」及び「%」は、特に断りの無い限り「質量部」及び「質量%」を示す。
[実施例1〜6、比較例1〜3]
金属顔料としては表1に示すような体積平均粒子径を有するECKA Granules Germany GmbH社製、商品名:エアーアトマイズ・非球状アルミニウム粉末(D50=3μmグレード)を用いた。
ステンレスもしくはPP製の容器に、表1に示す処方でモノマーを投入し、撹拌羽根を用いて200〜500rpmで撹拌した。その後、開始剤を投入し、目視で溶解するまで撹拌した。その後、金属粒子の分散液を投入し、30〜60分撹拌した。その後、限界ろ過精度3μm〜8μmのPP製カプセルフィルターでろ過し、クリーンボトルに充填した。
得られた実施例1〜6、比較例1〜3のインクについて下記の評価項目の評価を行った。
[評価]
[沈降速度の評価]
(沈降速度の測定方法)
沈降速度は下記ストークスの式を用いて計算した。
測定は、25℃において、10mPa・s、密度1.1g/cmの媒体中に金属粒子を質量%で3%入れたときの沈降速度を測定した。
但し、
:金属顔料粒子の体積平均粒子径
ρ:金属顔料粒子の密度
ρ:媒体の密度(インクから顔料を抜いた媒体の密度)
g:重力加速度(9.8m/s
η:媒体の粘度(インクから顔料を抜いた媒体の粘度)
(評価基準)
A:0μm/s以上、2.0μm/s未満
B:2.0μm/s以上〜2.5μm/s未満
C:2.5μm/s以上
[吐出安定性の評価]
(吐出安定性の評価方法)
吐出安定性は循環型ヘッド(全ノズル数320個)にて、インクの飛翔速度が7±1m/sとなる条件で、20kHzの周波数で1分間連続吐出した際の不吐出となるノズル数を測定し、下記の評価基準で評価した。
(評価基準)
A:不吐出ノズル数=0個
B:不吐出ノズル数=1〜5個
C:不吐出ノズル数=6個以上
[金属光沢の評価]
(金属光沢の評価方法)
循環型ヘッドを有する印刷装置を用いて、基材に対するインクの付着量が10g/m以上となるように、解像度600*600dpiで印字し、積算光量が500mJ/cm以上となるようにUV光を照射してベタ像を得た。
金属光沢はGardner社製4501−マイクログロスを用い、煽り角度60°での光沢度を測定した。
(評価基準)
A:400以上
B:200以上400未満
C:200未満
(図1〜図12について)
1 ノズル板
2 流路板
3 振動板部材
4 ノズル
6 個別液室
6a、6b、6c、6d、6e 貫通溝部
7 流体抵抗部
7a 貫通溝部
8 液導入部
8a、8b 貫通溝部
9 フィルタ部
10 共通液室
10A 下流側共通液室
10B 上流側共通液室
10a 貫通溝部
10b 溝部
11 圧電アクチュエータ
12 圧電部材
12A、12B 圧電素子
13 ベース部材
15 フレキシブル配線部材
20 共通液室部材
21 第1共通液室部材
22 第2共通液室部材
25a 圧電アクチュエータ用貫通穴
25b 圧電アクチュエータ用貫通穴
29 カバー
30 振動領域
30a 凸部
30b 凸部
40 流路部材
41〜45 板状部材
50 循環共通液室
50a 溝部
51 流体抵抗部
51a 貫通溝部
52 循環流路
52a 貫通溝部
52b 貫通溝部
53 循環流路
53a、53b、53c、53d 貫通溝部
71 供給ポート
71a 貫通穴
81 循環ポート
81a、81b 貫通穴
401 ガイド部材
403 キャリッジ
404 液体吐出ヘッド
405 主走査モータ
406 駆動プーリ
407 従動プーリ
408 タイミングベルト
410 用紙
412 搬送ベルト
413 搬送ローラ
414 テンションローラ
416 副走査モータ
417 タイミングベルト
418 タイミングプーリ
420 維持回復機構
421 キャップ部材
422 ワイパ部材
440 液体吐出ユニット
491A、491B 側板
491C 背板
493 主走査移動機構
494 供給・循環機構
495 搬送機構
(図13、14について)
400 画像形成装置
401 画像形成装置の外装
401c 装置本体のカバー
404 カートリッジホルダ
410 メインタンク
410k、410c、410m、410y ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色用のメインタンク
411 液体組成物収容部
413 液体組成物排出口
414 収容容器ケース
420 機構部
434 吐出ヘッド
436 供給チューブ
特許4864200号公報

Claims (15)

  1. 重合性化合物、重合開始剤及び顔料を含み、
    前記顔料は体積平均粒径が2.0μm以上5μm以下の燐片状の金属顔料であり、インク組成物中における含有量が1質量%以上10質量%未満である、硬化型組成物。
  2. 前記鱗片状金属顔料の平均厚みが20nm以上50nm以下である請求項1に記載の硬化型組成物。
  3. 前記鱗片状顔料粒子の体積平均粒径が2.0μm以上3.0μm以下であり、平均厚みが20〜30nmであり、ストークスの式に基づいて算出される沈降速度が2.0μm/s未満である請求項1に記載の硬化型組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の硬化型組成物からなるインク。
  5. インクジェット用インクである、請求項4に記載のインク。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の硬化型組成物又はインクが収容された組成物収容容器。
  7. 請求項5に記載のインクをインクジェット印刷装置を用いて印刷するインクジェット印刷方法であって、
    前記インクジェット印刷装置は、インクを吐出するヘッドが、液体を吐出する複数のノズルと、前記ノズルに通じる個別液室と前記個別液室に通じる循環流路と、前記循環流路に通じる循環共通液室と、前記個別液室の液体に圧力を付与する圧力発生手段とを備えたインクジェット印刷装置である、インクジェット印刷方法。
  8. 印字中の個別液室内のインク流量が60nl/min〜120nl/minであることを特徴とする請求項7に記載のインクジェット印刷方法。
  9. ノズル径が26μm〜50μmであることを特徴とする請求項7又は8に記載のインクジェット印刷方法。
  10. 吐出されたインクに活性エネルギー線を照射する照射工程を有する請求項7〜9の何れかに記載のインクジェット印刷方法。
  11. 請求項6に記載の組成物収容容器と、該組成物収容容器内の硬化型組成物又はインクを吐出する吐出ヘッドとを備えたインクジェット印刷装置であって、
    前記吐出ヘッドが、
    液体を吐出する複数のノズルと、
    前記ノズルに通じる個別液室と
    前記個別液室に液体を供給する共通液室と、
    前記個別液室に通じる循環流路と、
    前記循環流路に通じる循環共通液室と、
    前記個別液室の液体に圧力を付与する圧力発生手段と、を備えている、
    インクジェット印刷装置。
  12. 請求項1〜5のいずれかに記載の硬化型組成物又はインクを、可塑性基材上に印刷して硬化させ、硬化物を可塑性基材の熱処理中に100%から1000%の間で連続的に引き伸ばす硬化物の処理方法。
  13. 請求項1〜5のいずれかに記載の硬化型組成物又はインクの硬化物。
  14. 請求項1〜5のいずれかに記載の硬化型組成物又はインクを硬化させてなる立体造形物。
  15. 請求項14に記載の立体造形物を成形加工してなる成形加工品。
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