JP2019155267A - 除湿装置 - Google Patents

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Eri Mizutani
衣里 水谷
亮太 河本
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亮太 河本
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Abstract

【課題】本発明にかかる除湿装置は吹出口から送風される空気の風速分布のむらを改善し、乾きむらを抑制させ乾燥時間を短縮させる除湿装置を提供できるものである。【解決手段】上方に開口する吹出口4を有する本体ケース1と、吹出口4の上方を、吹出口4と所定間隔をおいて覆ったルーバー5とを備え、ルーバー5は、本体ケース1における左右方向に広がるように吹き出す左右風向板を有し、送風機9のケーシング9cは、上面には本体ケース1における左右方向に長い横長形状の吐出口17を設け、吐出口17には、ケーシング9cの吐出口における一方側の長辺面の中央部から内方に膨らんだ膨張部分24を設ける構成としたことにより、空気が本体ケース1における左右方向へ分割し、吹出口4から衣類へ送風されるため、乾きむらが抑制され、乾燥時間を短縮できる除湿装置を得られる。【選択図】図4

Description

本発明は除湿装置に関するもので、除湿機などの空調装置の吹出口に使用される膨張部に関するものである。
従来の除湿装置は、本体ケースと、送風手段と、前記本体ケースの上部に吹出口と、前記吹出口付近に風向変更手段とを備えており、近年は洗濯衣類を乾燥させる際に使用することが多いことを特徴とした除湿装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−193098号公報
このような従来の除湿装置においては、吹出口から送風される空気の風速分布にむらが生じることにより、衣類の乾きむらが発生し、乾燥時間が長くなるという課題を有していた。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、乾きむらを抑制少させ乾燥時間を短縮させる除湿装置を提供することを目的とする。
上方に開口する吹出口を有する本体ケースと、前記本体ケース内に設けた除湿部と、前記除湿部を介して前記吹出口へ送風する送風機と、前記吹出口の上方を、前記吹出口と所定間隔をおいて覆ったルーバーとを備え、前記ルーバーは、前記本体ケースにおける左右方向に広がるように吹き出す左右風向板を有し、前記送風機は、スクロール形状のケーシングと、前記ケーシング内に設けられた羽根と、前記羽根を回転させるモーター部とを備え、前記ケーシングは、一方側の側面に給気口を有し、上面には前記本体ケースにおける左右方向に長い横長形状の吐出口を設け、前記吐出口には、前記ケーシングの前記吐出口における一方側の長辺面の中央部から内方に膨らんだ膨張部分を設け、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、空気が本体ケースにおける左右方向へ分割し、吹出口から衣類へ送風されるため、除湿装置の端に干された衣類まで送風することができ、乾きむらが抑制され、乾燥時間を短縮することができる。
本発明の実施の形態における除湿装置の斜視図 同除湿装置の分解斜視図 同除湿装置の概略断面図 同除湿装置の送風機のケーシング吐出口付近の分解斜視図 同除湿装置のケーシングと送風機の正面図 同除湿装置の風の流れの模擬図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態における除湿装置の斜視図であり、図2は概略構成を示す分解斜視図を、図3には水平面における概略断面図を示す。
図1、図2、図3に示すように、本実施形態の除湿装置は、縦長箱形状の本体ケース1の前面に吸込口2を設け、本体ケース1の上面の前面側には操作部3を、本体ケース1の上面の背面側には吹出口4を有している。使用者は、操作部3を操作することで除湿装置の操作および運転モードの確認をすることができる。吹出口4の上方には、回動自在なルーバー5を備えている。本体ケース1の背面側下方には、貯水部6が出没自在に設けられており、本体ケース1内で生成された除湿水を貯水する。
本体ケース1内には、除湿ロータ部7と、再生ユニット8と、送風機9とを備えている。
除湿ロータ部7は、除湿ロータ10と、支持枠11と、モータ12とを有している。
除湿ロータ10は、円板形状で、回転軸が水平方向に延びるように、支持枠11に回動自在に設けられている。除湿ロータ10は、吸着材が担持された軸方向に通風可能なハニカム形状で構成されており、この吸着材は、晒される空気の相対湿度が高ければ多くの水分を保持でき、相対湿度が低くなると保持可能な水分量が減少する特性を有している。このように、相対湿度の異なる複数の空気との接触を繰り返せば、各々の相対湿度における吸着材の保持可能な水分量の差に応じて水分の吸脱着が行われることになる。除湿ロータは、空気中の水分を除湿ロータ10に吸着する吸湿領域10aと、除湿ロータ10に吸着した水分を放出する放湿領域10bとを有する。除湿ロータ10の外周には、多数の歯10cを有している。
支持枠11は、本体ケース1における前面側と背面側とを仕切るように配置され、中央部には、円形の開口11aを有している。除湿ロータ10は、本体ケース1における背面と支持枠11との間に配置され、支持枠11の開口11aを塞ぐように、回動自在に設けられている。
モータ12は、支持枠11に固定され、歯車12aを有し、歯車12aは、除湿ロータ10外周から突出した多数の歯10cと接触する。モータ12が駆動すると歯車12aが回転し、この歯車12aによって除湿ロータ10も回転する。
再生ユニット8は、除湿ロータ10における放湿領域10bの一方側面(本体ケースにおける前面側)と、除湿ロータ10における放湿領域10bの他方側面(本体ケースにおける背面側)と連通する循環風路13と、循環風路13内に設けた、発熱部14と、熱交換器15と、循環送風機16とを有する。
発熱部14は、除湿ロータ10における放湿領域10bの一方側面(本体ケースにおける背面側)に配置されている。発熱部14は、ニクロム線などの通電発熱する材料で構成され、発熱することにより除湿ロータ10の放湿領域10bにおいて、除湿ロータ10から水分を放出させている。
熱交換器15は、除湿ロータ10の放湿領域10bから放出した水分を含む再生空気と、送風機9が供給する室内空気とを熱交換して水分を凝縮する。熱交換器15は、本体ケース1における前面と支持枠11との間に、除湿ロータ10と水平方向に隣り合うように配置されている。
循環送風機16は、モータ16aと羽根車16bを組み合わせた、いわゆるシロッコファンとして構成し、循環風路13内で空気の循環を行っている。循環送風機16は、循環風路13における発熱部14と熱交換器15との間に配置されている。循環送風機16から送風された空気は、発熱部14、除湿ロータ10における放湿領域10b、熱交換器15を順次介して、循環送風機16に吸い込まれる。
送風機9は、本体ケース1における背面と支持枠11との間に配置されている。送風機9は、モータ部9aと、モータ部9aにより回転する羽根9bと、それらを囲むスクロール形状のケーシング9cとを備えている。
モータ部9aは、ケーシング9cに固定されている。
羽根9bは、シロッコファンで、モータ部9aから水平方向に延びた回転軸(図示せず)に固定されている。モータ部9aの回転軸は、本体ケース1の前面側から背面側に延びている。
ケーシング9cには、吐出口17と吸気口18とが設けられている。吐出口17は、ケーシング9cの本体ケース1における上面側に設けられている。また、吸気口18は、ケーシング9cの本体ケース1における前面側に設けられている。ケーシング9cは、モータ部9aを固定し、吸気口18が設けられた吸込面部分19と、吸込面部分19に対向した吸込対向面部分20と、吸込面部分19と吸込対向面部分20とを連結するスクロール形状のスクロール面部分21とを有している。モータ部9aによって、羽根9bが回転すると、ケーシング9cの吸気口18からケーシング9c内に空気が吸い込まれ、この吸い込まれた空気は、吐出口17からケーシング9c外へ送風される。
本体ケース内には、除湿風路22と、冷却風路23と有している。
除湿風路22は、本体ケース1の吸込口2と、除湿ロータ10の吸湿領域10aと、送風機9とを連通する風路である。本体ケース1の吸込口2から吸い込んだ空気の水分は、除湿ロータ10の吸湿領域10aで、除湿ロータ10に吸着され、除湿される。冷却風路23は、本体ケース1の吸込口2と、熱交換器15と、送風機9とを連通する風路である。本体ケース1の吸込口2から吸い込んだ空気によって、熱交換器15が冷却される。除湿風路22と冷却風路23とを通過したそれぞれの空気は、送風機9で混合され、吹出口4から本体ケース1外へ送風される。
以上の構成における除湿動作について説明する。送風機9により吸込口2から室内空気を吸引し、除湿ロータ10の吸湿領域10aに水分を吸湿させ、除湿された空気を乾燥空気として吹出口4から室内に送風する(除湿風路)。除湿ロータ10に吸湿された水分は、除湿ロータ10の回転駆動により放湿領域10bに移動し、発熱部14の加熱により循環風路13に放出される。循環風路13では循環送風機16の送風により、除湿ロータ10の放湿領域10bから送出した高温多湿の空気は、熱交換器15に送風される。熱交換器15では循環風路13と送風機9により本体ケース1内に吸引され、熱交換器15を冷却する冷却風路23とが熱交換を行い、循環風路13の高温多湿空気は冷却され水分が凝縮し結露水として貯水部6に回収される。熱交換器15を冷却し、温度が上昇した冷却風路23の空気は、送風機9により、除湿風路22の空気と混合され吹出口4から室内に送風される。このように、室内空気の除湿動作がなされている。
図4は、本発明の実施形態1の送風機9のケーシング9c吐出口17付近の分解斜視図である。本実施形態における特徴は、送風機9のケーシング9cの吐出口17の形状である。図4に示す通り、吐出口17は、本体ケース1上面の背面側に設けた開口であり、本体ケース1における左右方向に長い横長形状である。吐出口17には、ケーシング9cの吐出口17における一方側の長辺面の中央部から内方(本体ケース1における前面側から背面側)に膨らんだ膨張部分24を備えている。
これにより、吐出口17における中央部から出る空気の一部が、吐出口17の長手方向における一方側と他方側、言い換えると、吐出口17の本体ケース1における左側および右側から空気が出易くなるので、除湿された空気が、本体ケース1における左右方向に広がって送風することができる。
ケーシング9cについて図5を用い詳細に説明する。図5は本発明の実施形態1のケーシング9cと送風機9の正面図である。ケーシング9cは、本体ケース1における左右方向における左方側(図4では左側)に舌部25と膨張部分24とを備えている。膨張部分24は、本体ケース1における左右方向における他方側(図4では左側)寄りに配置されている。言い換えると、膨張部分24と、ケーシング9cの吐出口17の本体ケース1における左右方向における他方側(図4では左側)の端との距離は、膨張部分24と、ケーシング9cの吐出口17の本体ケース1における左右方向における一方側(図4では右側)の端との距離より短い。なお、スクロール形状のケーシングでは、膨張部分24が無い場合には、吐出口17における舌部25側(図4では左側)が、舌部25側が無い側(図4では右側)に比べて空気が出易い傾向にある。これは、羽根9bから出た空気は、舌部25に沿って流れ易い為であると考えられる。
これにより、吐出口17の長手方向における一方側から吹き出る風量と、他方側から吹き出る風量とが、ほぼ同じ風量にすることができる。言い換えると、吐出口17の本体ケース1における左側から吹き出る風量と、右側から吹き出る風量とが、ほぼ同じ風量にすることができる。そのため、例えば衣類をケーシング9cにおける左右方向に干した場合、左右の衣類にほぼ均等に送風できるため、左右の衣類の乾きムラを減少させることができ、衣類乾燥時間を短縮することができる、仮に、膨張部分24をケーシング9cの中央に設けた場合、右側の衣類が乾きにくくなるため、衣類乾燥時間が増加する。
また、除湿部は、水分を吸着する除湿ロータ10と、除湿ロータ10を回転させるモータ12とを有している。除湿ロータ10とモータ12は、本体ケース1における前後方向に並ぶように配置されている。膨張部分24内には、モータの一部が入り込むように配置された構成である。言い換えると、図4の通り、モータの一部が、ケーシング9cの吐出口17内に入り込んだ構造である。
これにより、本体ケース1における前後方向(厚み方向)における本体ケース1の寸法を小さくすることができる。
図4の通り、吐出口17における一方側(本体ケース1における前面側)の長辺面は、本体ケース1における前後方向において吐出口17の内方から外方へ広がる傾斜面である傾斜部26を有している。言い換えると、傾斜部26は、本体ケース1における前面側から背面側に広がる傾斜面である。この傾斜面に、膨張部分24を設けた構造である。膨張部分24の下端は、傾斜面の下端より上方に配置されているので、上方から吐出口17を見ると、傾斜面内に、膨張部分24が配置されている。これにより、ケーシング9cの吐出口17から吹き出す空気の一部は、傾斜部26に沿って流れた後に、膨張部分24の側面に沿って流れるので、送風抵抗を低減できる。そのため、吹出口から送風される風量の減少を抑制できる。なお、仮に、傾斜面ではなく、垂直面に膨張部分24を設けると、膨張部分24の底面が風路抵抗となり、送風抵抗が増大し、風量が減少し、衣類乾燥時間が増加する構造となる。
また、吹出口4には、多数の開口を有する格子部27を設けている。格子部27は、水平面である水平格子部28と、水平格子部28の端部から上方へ傾斜した傾斜面である傾斜格子部29とを備えている。膨張部の本体ケース1における左右には、傾斜格子部29が配置されている。
これにより、膨張部の本体ケース1における左右に、水平面である水平格子部28を設けた場合に比べ、傾斜面である傾斜格子部29を設けた方が、開口面積が大きくなり、送風抵抗を低減できる。さらに、本体サイズの増加を抑制しながら、開口面積を大きくする構造となる。
具体的には、図6に示す通り、送風機9が送風した空気がケーシング9cを通り傾斜部26を通過する。傾斜部26から膨張部に到達した空気は、ケーシング9cにおける左右方向に変化し、傾斜格子部29を通り吹出され、除湿装置の本体ケース1における後ろと左右方向へ送風される。これは、後ろ方向や左右方向など広い範囲に送風できるため、とくに除湿装置の真上に衣類を干すときに有用である。
本発明にかかる除湿装置は、家庭用や事務所用などに使用される除湿装置等に有用である。
1 本体ケース
2 吸込口
3 操作部
4 吹出口
5 ルーバー
6 貯水部
7 除湿ロータ部
8 再生ユニット
9 送風機
9a モータ部
9b 羽根
9c ケーシング
10 除湿ロータ
10a 吸湿領域
10b 放湿領域
10c 歯
11 支持枠
11a 開口
12 モータ
12a 歯車
13 循環風路
14 発熱部
15 熱交換器
16 循環送風機
16a モータ
16b 羽根車
17 吐出口
18 吸気口
19 吸込面部分
20 吸込対向面部分
21 スクロール面部分
22 除湿風路
23 冷却風路
24 膨張部分
25 舌部
26 傾斜部
27 格子部
28 水平格子部
29 傾斜格子部

Claims (5)

  1. 上方に開口する吹出口を有する本体ケースと、
    前記本体ケース内に設けた除湿部と、
    前記除湿部を介して前記吹出口へ送風する送風機と、
    前記吹出口の上方を、前記吹出口と所定間隔をおいて覆ったルーバーとを備え、
    前記ルーバーは、
    前記本体ケースにおける左右方向に広がるように吹き出す左右風向板を有し、
    前記送風機は、
    スクロール形状のケーシングと、
    前記ケーシング内に設けられた羽根と、
    前記羽根を回転させるモータ部とを備え、
    前記ケーシングは、
    一方側の側面に給気口を有し、
    上面には前記本体ケースにおける左右方向に長い横長形状の吐出口を設け、
    前記吐出口には、
    前記ケーシングの前記吐出口における一方側の長辺面の中央部から内方に膨らんだ膨張部分を設けたことを特徴とする除湿装置。
  2. 前記ケーシングは、前記本体ケースにおける左右方向における一方側に舌部を備え、
    前記膨張部分は、前記本体ケースにおける左右方向における一方側寄りに配置されたことを特徴とする請求項1に記載の除湿装置。
  3. 前記除湿部は、
    水分を吸着する除湿ロータと、
    前記除湿ロータを回転させるモータとを有し、
    前記膨張部分内には、前記モータの一部が入り込むことを特徴とする請求項1または2に記載の除湿装置。
  4. 前記吐出口における一方側の長辺面は、前記本体ケースにおける前後方向において前記吐出口の内方から外方へ広がる傾斜面である傾斜部を有し、
    前記膨張部分は、前記傾斜部に設けられたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の除湿装置。
  5. 前記吹出口には、多数の開口を有する格子部を有し、
    前記格子部は、水平面である水平格子部と、
    前記水平格子部の端部から上方へ傾斜した傾斜面である傾斜格子部とを備え、
    前記膨張部の前記本体ケースにおける左右には、前記傾斜格子部が配置されたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の除湿装置。
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