JP2019158224A - 風向変更装置 - Google Patents

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Eri Mizutani
衣里 水谷
博樹 下田
Hiroki Shimoda
博樹 下田
堀 達也
Tatsuya Hori
達也 堀
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Abstract

【課題】本発明にかかる風向変更装置は風向を本体ケースにおける背面側へ変更するためには、使用者が手動で回転させる必要がないものである。【解決手段】本発明に係る風向変更装置は、第1の姿勢において、ルーバー5は、水平方向に延びた第1の風向板24と、第1の風向板24の下方に所定の距離を有し、第1の風向板24と平行に延びた第2の風向板25と、第1の風向板24と第2の風向板25との間において第1の風向板24に対して垂直方向に延びた第3の風向板26とを有し、ルーバーモータ31は、ルーバー5を第1の姿勢から仰角方向に第2の姿勢まで往復回動させ、第1の姿勢における第1の風向板24と、第2の姿勢における第1の風向板24との成す角度が鈍角であるものという構成としたことにより、第2の姿勢においては、使用者が、手動で風向板の方向を変えることなく、本体ケースにおける背面側へ送風できる風向変更装置を得られる。【選択図】図4

Description

本発明は風向変更装置に関するものである。
従来の風向変更装置においては、上方に開口する送風口を有する本体ケースと、この本体ケース内に設けた送風手段と、前記送風口の上方を、所定感覚をおいて覆った可動自在のルーバーとを備え、ルーバーには、上下方向に風向を変化させる第1の風向変更手段と左右方向に風向を変化させる第2の風向変更手段とを設け、第1の風向変更手段は、ルーバーの送風先端側に回転自在に装着し、第2の風向変更手段はルーバーの下側に介在自在に装着することを特徴とした風向変更装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−193885号公報
このような従来の風向変更装置における課題は、風向を本体ケースにおける背面側へ変更するためには、使用者が第1の風向変更手段の向きを、手動で回転させる必要があった。
そして、この目的を達成するために、本発明の一態様に係る風向変更装置は、上方に開口する送風口を有する本体ケースと、前記本体ケース内に設けた送風機と、前記送風口の上方を、前記送風口と所定間隔をおいて覆った回動自在なルーバーと、前記ルーバーを第1の姿勢から第2の姿勢まで回動させるモータ部とを備え、前記第1の姿勢において、前記ルーバーは、水平方向に延びた第1の風向板と、前記第1に風向板の下方に所定の距離を有し、前記第1に風向板と平行に延びた第2の風向板と、前記第1に風向板と前記第2に風向板との間において前記第1に風向板に対して垂直方向に延びた第3の風向板とを有し、前記モータ部は、前記ルーバーを前記第1の姿勢から仰角方向に前記第2の姿勢まで往復回動させ、前記第1の姿勢における前記第1に風向板と、前記第2の姿勢における前記第1の風向板との成す角度が鈍角であるものとし、これにより所期の目的を達成するものである。
使用者が手動で風向板の方向を変えることなく、本体ケースにおける背面側へ送風できる。
本発明の実施の形態における風向変更装置の斜視図 同風向変更装置の分解斜視図 同風向変更装置の概略断面図 同風向変更装置のルーバー部分の斜視図 同風向変更装置のルーバー部分の分解斜視図 同風向変更装置のルーバー部分の動作を説明する断面図 同風向変更装置のルーバー部分の動作を説明する断面図 同風向変更装置のルーバー部分の動作を説明する概略図((a)第2の風向板部の送風先端側が広くなるように回動した状態を示す図、(b)第2の風向板部の送風先端側が狭くなるように回動した状態を示す図)
本発明に係る風向変更装置は、上方に開口する送風口を有する本体ケースと、前記本体ケース内に設けた送風機と、前記送風口の上方を、前記送風口と所定間隔をおいて覆った回動自在なルーバーと、前記ルーバーを第1の姿勢から第2の姿勢まで回動させるモータ部とを備え、前記第1の姿勢において、前記ルーバーは、水平方向に延びた第1の風向板と、前記第1に風向板の下方に所定の距離を有し、前記第1に風向板と平行に延びた第2の風向板と、前記第1に風向板と前記第2に風向板との間において前記第1に風向板に対して垂直方向に延びた第3の風向板とを有し、前記モータ部は、前記ルーバーを前記第1の姿勢から仰角方向に前記第2の姿勢まで往復回動させ、前記第1の姿勢における前記第1に風向板と、前記第2の姿勢における前記第1の風向板との成す角度が鈍角であるものという構成を有する。
これにより、第2の姿勢においては、使用者が、手動で風向板の方向を変えることなく、本体ケースにおける背面側へ送風できる。
また、前記第1の姿勢における前記第1の風向板と、前記第1の風向板が成す角度が直角となる第3の姿勢において、前記送風口と前記第2の風向板との距離は、前記送風口と前記第1の風向板との距離の距離よりも大きい構成にしてもよい。
これにより、第2の姿勢において、第2の風向板と、送風口との距離が大きくなるので、第2の風向板の風上側端部で発生する風切り音を抑制できる。
また、前記第2の風向板の送風方向における風上側の端部には、前記第2の風向板から前記第1の風向板の方向へ突出した凸部を有し、前記第1の風向板と前記凸部とが成す外面は、曲面形状であるという構成にしてもよい。これにより、送風口から上方向に吹出した空気が、第2の風向板に当たる面積が大きくなるためレイノルズ数が増加し、カルマン渦を抑制することができると考えられるので、騒音を低減できるという効果がある。
また、前記凸部の先端部は、曲面形状という構成にしてもよい。これにより、送風口から上方へ出た風が凸部の先端部へ衝突する面を減少させることとなるので、騒音を低減できるという効果がある。
また、前記第1の風向板の送風方向における風上側の端部には、前記第1の風向板から前記第2の風向板の方向へ突出した壁部を有する構成として。これにより、送風口から上方向に吹出した空気が、第1の風向板に当たる面積が大きくなるためレイノルズ数が増加し、カルマン渦を抑制することができるので、騒音を低減できるという効果がある。
また、前記壁部における前記第1の風向板から前記壁部の先端までの寸法は、前記凸部における前記第2の風向板から前記凸部の先端までの寸法より大きいという構成にしてもよい。これにより、第1の姿勢時に、第2の風向板と送風口の距離が最も近くなる面積を抑制することができるので、第1の姿勢時の騒音を減少でき、送風口から吹き出す空気を第1の風向板の壁部によって本体ケースにおける前面側へ送風し易くなる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態における風向変更装置の斜視図であり、図2は概略構成を示す分解斜視図を、図3には水平面における概略断面図を示す。
図1、図2、図3に示すように、本実施形態の風向変更装置は、縦長箱形状の本体ケース1の前面に吸込口2を設け、本体ケース1の上面の前面側には操作部3を、本体ケース1の上面の背面側には送風口4を有している。使用者は、操作部3を操作することで風向変更装置の操作および運転モードの確認をすることができる。送風口4の上方には、回動自在なルーバー5を備えている。本体ケース1の背面側下方には、貯水部6が出没自在に設けられており、本体ケース1内で生成された除湿水を貯水する。
本体ケース1内には、除湿ロータ部7と、再生ユニット8と、送風機9とを備えている。
除湿ロータ部7は、除湿ロータ10と、支持枠11と、モータ12とを有している。
除湿ロータ10は、円板形状で、回転軸が水平方向に延びるように、支持枠11に回動自在に設けられている。除湿ロータ10は、吸着材が担持された軸方向に通風可能なハニカム形状で構成されており、この吸着材は、晒される空気の相対湿度が高ければ多くの水分を保持でき、相対湿度が低くなると保持可能な水分量が減少する特性を有している。このように、相対湿度の異なる複数の空気との接触を繰り返せば、各々の相対湿度における吸着材の保持可能な水分量の差に応じて水分の吸脱着が行われることになる。除湿ロータは、空気中の水分を除湿ロータ10に吸着する吸湿領域10aと、除湿ロータ10に吸着した水分を放出する放湿領域10bとを有する。除湿ロータ10の外周には、多数の歯10cを有している。
支持枠11は、本体ケース1における前面側と背面側とを仕切るように配置され、中央部には、円形の開口11aを有している。除湿ロータ10は、本体ケース1における背面と支持枠11との間に配置され、支持枠11の開口11aを塞ぐように、回動自在に設けられている。
モータ12は、支持枠11に固定され、歯車12aを有し、歯車12aは、除湿ロータ10外周から突出した多数の歯10cと接触する。モータ12が駆動すると歯車12aが回転し、この歯車12aによって除湿ロータ10も回転する。
再生ユニット8は、除湿ロータ10における放湿領域10bの一方側面(本体ケースにおける前面側)と、除湿ロータ10における放湿領域10bの他方側面(本体ケースにおける背面側)と連通する循環風路13と、循環風路13内に設けた、発熱部14と、熱交換器15と、循環送風機16とを有する。
発熱部14は、除湿ロータ10における放湿領域10bの一方側面(本体ケースにおける背面側)に配置されている。発熱部14は、ニクロム線などの通電発熱する材料で構成され、発熱することにより除湿ロータ10の放湿領域10bにおいて、除湿ロータ10から水分を放出させている。
熱交換器15は、除湿ロータ10の放湿領域10bから放出した水分を含む再生空気と、送風機9が供給する室内空気とを熱交換して水分を凝縮する。熱交換器15は、本体ケース1における前面と支持枠11との間に、除湿ロータ10と水平方向に隣り合うように配置されている。
循環送風機16は、モータ16aと羽根車16bを組み合わせた、いわゆるシロッコファンとして構成し、循環風路13内で空気の循環を行っている。循環送風機16は、循環風路13における発熱部14と熱交換器15との間に配置されている。循環送風機16から送風された空気は、発熱部14、除湿ロータ10における放湿領域10b、熱交換器15を順次介して、循環送風機16に吸い込まれる。
送風機9は、本体ケース1における背面と支持枠11との間に配置されている。送風機9は、モータ部9aと、モータ部9aにより回転するファン部9bと、それらを囲むスクロール形状のケーシング部9cとを備えている。
モータ部9aは、ケーシング部9cに固定されている。
ファン部9bは、シロッコファンで、モータ部9aから水平方向に延びた回転軸(図示せず)に固定されている。モータ部9aの回転軸は、本体ケース1の前面側から背面側に延びている。
ケーシング部9cには、吐出口17と吸気口18とが設けられている。吐出口17は、ケーシング部9cの本体ケース1における上面側に設けられている。また、吸気口18は、ケーシング部9cの本体ケース1における前面側に設けられている。ケーシング部9cは、モータ部9aを固定し、吸気口18が設けられた吸込面部分19と、吸込面部分19に対向した吸込対向面部分20と、吸込面部分19と吸込対向面部分20とを連結するスクロール形状のスクロール面部分21とを有している。モータ部9aによって、ファン部9bが回転すると、ケーシング部9cの吸気口18からケーシング部9c内に空気が吸い込まれ、この吸い込まれた空気は、吐出口17からケーシング部9c外へ送風される。
本体ケース内には、除湿風路22と、冷却風路23と有している。
除湿風路22は、本体ケース1の吸込口2と、除湿ロータ10の吸湿領域10aと、送風機9とを連通する風路である。本体ケース1の吸込口2から吸い込んだ空気の水分は、除湿ロータ10の吸湿領域10aで、除湿ロータ10に吸着され、除湿される。冷却風路23は、本体ケース1の吸込口2と、熱交換器15と、送風機9とを連通する風路である。本体ケース1の吸込口2から吸い込んだ空気によって、熱交換器15が冷却される。除湿風路22と冷却風路23とを通過したそれぞれの空気は、送風機9で混合され、送風口4から本体ケース外へ送風される。
以上の構成における除湿動作について説明する。送風機9により吸込口2から室内空気を吸引し、除湿ロータ10の吸湿領域10aに水分を吸湿させ、除湿された空気を乾燥空気として送風口4から室内に送風する(除湿風路)。除湿ロータ10に吸湿された水分は、除湿ロータ10の回転駆動により放湿領域10bに移動し、発熱部14の加熱により循環風路13に放出される。循環風路13では循環送風機16の送風により、除湿ロータ10の放湿領域10bから送出した高温多湿の空気は、熱交換器15に送風される。熱交換器15では循環風路13と送風機9により本体ケース1内に吸引され、熱交換器15を冷却する冷却風路23とが熱交換を行い、循環風路13の高温多湿空気は冷却され水分が凝縮し結露水として貯水部6に回収される。熱交換器15を冷却し、温度が上昇した冷却風路23の空気は、送風機9により、除湿風路22の空気と混合され送風口4から室内に送風される。このように、室内空気の除湿動作がなされている。
図4は、本発明の実施形態1の風向変更装置のルーバー5の斜視図である。図1、図4に示すように、本実施形態における特徴は、ルーバー5である。本体ケース1上方に開口する横長四角形状の送風口4を有し、この送風口4の上方に、ルーバー5が備えてある。このルーバー5は、ルーバーモータ31によって上下に往復回動し、送風口4から吹出す空気の風向を変化させている。このルーバー5は、上下方向に風向を変化させる第1の風向板24と第2の風向板25を有し、さらに第1の風向板24と第2の風向板25の間には左右方向に風向を変化させる複数の第3の風向板26を有している。
図5は、ルーバー5の分解斜視図である。図4および図5に示すとおり、第2の風向板25は、第1の風向板24に装着されている。第3の風向板26は、第1の風向板24と第2の風向板25に装着されている。第1の風向板24がルーバーモータ31により回動すると、第2の風向板25も回動し、第3の風向板26はあらゆる位置に置いて左右方向へ風向を調整することができる。
図6は、ルーバー5の断面図であり、ルーバー5の第1の風向板24が、水平方向に延びた第1の姿勢である。図7は、ルーバー5の断面図であり、ルーバーモータ31によって、ルーバー5を第1の姿勢から仰角方向に第2の姿勢まで往復回動させ、第1の姿勢における第1に風向板と、第2の姿勢における第1の風向板24との成す角度が鈍角となった第2の姿勢である。
ルーバー5が、第2の姿勢のとき、本体ケース1における後ろ側付近の送風口4から送風された空気は、第1の風向板24の上面24aに当たり、第1の風向板24に沿って風向きが背面方向に変化する。また、本体ケース1における前側付近の送風口4から送風された空気は、第2の風向板25の上面25aにあたり、第1の風向板24に沿って風向きが背面方向に変化する。すなわち、送風機によって、本体ケース1の送風口4から上方向に吹出した空気が第1の風向板24と第2の風向板25にあたり、上下方向に風向が変化する。そして、第1の風向板24と第2の風向板25の間を通った風は第3の風向板26に沿って風向きを自在に左右方向へ変化させることができる。結果として、風向変更装置の左右、上下方向、更に本体ケース1における前面側から背面側まで風向調節を向上することができる。
更に、第1の風向板24について詳しく説明すると、図5、図7に示すとおり、第1の風向板24は、壁部27と、第1の風向板支持部28と、第3の風向板軸受部29とを備えている。
第1の風向板24は、本体ケース1における左右方向に長い長方形の平板であり、この平板の周縁には、第1の風向板24に対して直角下方に延びた壁部27を有している。これにより、特に第2の姿勢において、送風口4から上方向に吹出した空気が、第1の風向板24に当たる面積が大きくなるためレイノルズ数が増加し、カルマン渦を抑制することができると考えられるので、騒音を低減できるという効果がある。
第1の風向板支持部28は、第1の風向板24における両短辺から延びた壁部27から、更に、第1の風向板24に対して直角下方に延びた平板である。第1の風向板支持部28の平板の外面から、ルーバー5の外側に延びた円柱形状のルーバー軸部30を備えている。このルーバー軸部30にルーバーモータ31を装着することで、第1の風向板24は、ルーバーモータ31によって回動することができる。
第3の風向板軸受部29は、後述する第3の風向板26の支持部26aを挿入することで第3の風向板26と連結し回動させることができる。
第2の風向板25は、第2の風向板支持部34と、第3の風向板軸部35と、第4の風向板38と、凸部39と、を備えている。
第2の風向板25は、本体ケース1の左右方向に長い長方形の平板であり、短辺は第1の風向板24の短辺よりも短く、長辺は第1の風向板24の長辺とほぼ同じ長さである。さらに、第2の風向板25は、第1の風向板24と一体化するために、第2の風向板支持部34を備えている。なお、第2の風向板25は長方形ではなく長手方向を波状にしてもよい。
ここで、第1の姿勢における第1の風向板24と、第1の風向板24が成す角度が直角となる第3の姿勢において、送風口4と第2の風向板25との距離は、送風口4と第1の風向板24との距離の距離よりも大きい構成にしてもよい。これにより、第2の姿勢において、第2の風向板25と、送風口4との距離が大きくなるので、第2の風向板25の風上側端部で発生する風切り音を抑制できる。
第2の風向板支持部34は、第2の風向板25における両方の短辺から、第1の風向板24へ延びた板形状である。第2の風向板支持部34は、第1の風向板24と第2の風向板25とに対して垂直に設けられている。第2の風向板支持部34の先端が、第1の風向板24における第2の風向板25に対向した面に、固定されている。
第3の風向板軸部35は、第2の風向板25における第1の風向板24に対向した面に設けられ、後述する第3の風向板26の軸穴部26bに回動自在に挿入される円柱形状の突起である。この突起は、第2の風向板25に対して垂直に延びている。
第4の風向板38は、第1の風向板24と第2の風向板25との間に配置されている。第4の風向板38は、第1の風向板24と第2の風向板25とを連結する平板である。第4の風向板38は、本体ケース1における左右方向の右側に傾いている。
凸部39は、第2の風向板25における送風方向の風上側の長辺から第1の風向板24側に延びた突起である。これにより、第2の姿勢において、送風口4から上方向に吹出した空気が、第2の風向板25に当たる面積が大きくなるためレイノルズ数が増加し、カルマン渦を抑制することができると考えられるので、騒音を低減できるという効果がある。
凸部39の構成について詳しく説明する。凸部39は第2の風向板25の風上側端部に、第1の風向板24と第2の風向板25に対し垂直に設けられ、長手方向に連続して延びており、凸部39の風上側は曲面になって構成されている。これにより、送風口4から上方へ出た風が凸部39の先端部へ衝突する面を減少させることとなるので、騒音を低減できるという効果がある。なお、凸部39は連続させず、不連続に複数個設けてもよい。これにより、送風口4から出た風が第2の風向板25に衝突して発生する笛音を減少させることができる。
これらにより、送風口4から送風された空気を、第1の風向板24と第2の風向板25がとらえ、ルーバーモータ31の回動にあわせて任意の向きに送風させることができる。
なお、図6に示すとおり、壁部27における第1の風向板24から壁部27の先端までの寸法は、凸部39における第2の風向板25から凸部39の先端までの寸法より大きいという構成にしてもよい。これにより、第1の姿勢のときに、本体ケース1における背面側の壁部27によって、第1の風向板24の下面24bに当たった空気が、本体ケース1における背面側へ漏れにくくなり、本体ケース1における前面側へ流れ易くなる。更に、凸部39における第2の風向板25から凸部39の先端までの寸法は、壁部27における第1の風向板24から壁部27の先端までの寸法より小さいので、第1の風向板24と第2の風向板25との間に空気が入りやすくなる。
図5および図7に示すとおり、第3の風向板26は、第3の先端側風向板部分36と第3の根元側風向板部分37から構成され、第1の風向板24と第2の風向板25との間に回動自在に設けられている。
具体的には、第3の風向板26は第1の風向板24と第2の風向板25と垂直に位置し、四角形を組み合わせた形状の一部局面を持つ平板で、長手方向の先端側の第3の先端側風向板部分36は下端側の第3の根元側風向板部分37よりも面積が大きく、第1の風向板24側に延び、第1の風向板24の第3の風向板軸受部29に挿入される円柱形状の支持部26aと、第2の風向板25から延びた第3の風向板軸部35を挿入するための軸穴部26bを持つ。また、第3の風向板26は左右方向にそれぞれ2枚以上で構成され、かつ連結棒40によって左右方向がそれぞれ連結されている。連結棒40は第1の風向板24および第2の風向板25と平行になるように配置されている。連結棒40との接合部は軸支されており、連結された2枚以上の第3の風向板26を連動させて回動自在に動作させる構成とする。
第3の風向板26について詳しく説明する。第3の先端側風向板部分36は第1の風向板24における、先端側の第1の先端側風向板部分32の下側に位置し、第3の根元側風向板部分37は第1の風向板24における、根元側の第1の根元側風向板部分33の上側に位置する。また、第3の先端側風向板部分36は四角形の曲面形状をしており、ルーバー5の左側に設置してあるものは左端方向へ湾曲し、右側に設置してあるものは右端方向へ湾曲させる。これにより、左右方向の風向調整を更に向上させることができる。
図8(a)に示すとおり、第3の風向板26をルーバー先端側が広くなるように回動させると、空気の流れを示した矢印の通り、送風口4から送風された空気が、まず第3の根元側風向板部分37に捉えられ、本体ケース1における左右方向に送られ、幅が広く面積が大きい第3の先端側風向板部分36に捉えられ、湾曲した面で加速的に左右に幅広く送風が可能になる。本発明の風向変更装置を用いて洗濯物を乾燥した場合、特に衣類量が多い場合に有用である。
また、図8(b)に示すとおり、第3の風向板26をルーバー先端側が狭くなるように回動させると、空気の流れを示した矢印の通り、送風口4から送風された空気が、第3の根元側風向板部分37に捉えられ、中央に寄せられ、湾曲した面で整流し、抵抗なく強い風を集中的に送風することが可能になる。本発明の風向変更装置を用いて洗濯物を乾燥させる場合、少量の衣類をすばやく乾かす場合に有用である。
ここで、図6および図7を用い、ルーバー5に装着された第1の風向板24と第2の風向板25と第3の風向板26の動作について詳しく説明する。
図6のとき、送風口4から送風された空気は、まず第1の風向板24の下部に当たり、第1の風向板24に沿って風向きが下方向に変化する。次に第1の風向板24と第2の風向板25の間を通り、第3の根元側風向板部分37にあたり、第3の風向板26の湾曲に沿って整流するため、風向きを左右方向に変化させることができる。本発明の風向変更装置を用いた場合、靴やマットなど床面に近いものを乾かす場合に有用である。
図6はルーバー5がルーバー軸部30を中心に回動し、送風口4に対し90度以上回転し保持された場合のルーバー部分の断面図である。このとき、本体ケース1における後ろ側付近の送風口4から送風された空気は、第1の風向板24の下部に当たり、第1の風向板24に沿って風向きが上方向に変化する。一方、本体ケース1における前側付近の送風口4から送風された空気は、第2の風向板25の下部にあたる。次に第1の風向板24と第2の風向板25の間を通り、第3の根元側風向板部分37にあたり、第3の風向板26の湾曲に沿って整流するため、風向き左右方向に変化させることができる。本発明の風向変更装置を用いて洗濯物を乾燥する場合、本体ケース1の真上に置いた衣類に送風することができ、少ない空間で衣類を乾かすことができるため、脱衣所など狭い部屋で乾燥する場所に有用である。
結果として、送風口4から送風された空気を、ルーバーモータ31の回動によりルーバー5が上下に移動するのにあわせて、第1の風向板24と第2の風向板25が上下方向に風向を変化させることができるため、上下方向の風向調整が向上することができる。また、第3の風向板26が左右方向に風向きを変化させることができるため、左右方向の風向調整を向上することできるものである。
本発明にかかる風向変更装置は、家庭用や事務所用などの、除湿機などの空調装置の吹出口に使用される風向変更装置として活躍が期待されるものである。
1 本体ケース
2 吸込口
3 操作部
4 送風口
5 ルーバー
6 貯水部
7 除湿ロータ部
8 再生ユニット
9 送風機
9a モータ部
9b ファン部
9c ケーシング部
10 除湿ロータ
10a 吸湿領域
10b 放湿領域
10c 歯
11 支持枠
11a 開口
12 モータ
12a 歯車
13 循環風路
14 発熱部
15 熱交換器
16 循環送風機
16a モータ
16b 羽根車
17 吐出口
18 吸気口
19 吸込面部分
20 吸込対向面部分
21 スクロール面部分
22 除湿風路
23 冷却風路
24 第1の風向板
24a 上面
24b 下面
25 第2の風向板
25a 上面
26 第3の風向板
27 壁部
28 第1の風向板支持部
29 第3の風向板軸受部
30 ルーバー軸部
31 ルーバーモータ
32 第1の先端側風向板部分
33 第1の根元側風向板部分
34 第2の風向板支持部
35 第3の風向板軸部
36 第3の先端側風向板部分
37 第3の根元側風向板部分
38 第4の風向板
39 凸部
40 連結棒

Claims (6)

  1. 上方に開口する送風口を有する本体ケースと、
    前記本体ケース内に設けた送風機と、
    前記送風口の上方を、前記送風口と所定間隔をおいて覆った回動自在なルーバーと、
    前記ルーバーを第1の姿勢から第2の姿勢まで回動させるモーター部とを備え、
    前記第1の姿勢において、
    前記ルーバーは、
    水平方向に延びた第1の風向板と、
    前記第1に風向板の下方に所定の距離を有し、前記第1に風向板と平行に延びた第2の風向板と、
    前記第1に風向板と前記第2に風向板との間において前記第1に風向板に対して垂直方向に延びた第3の風向板とを有し、
    前記モーター部は、
    前記ルーバーを前記第1の姿勢から仰角方向に前記第2の姿勢まで往復回動させ、
    前記第1の姿勢における前記第1に風向板と、前記第2の姿勢における前記第1の風向板との成す角度が鈍角であることを特徴とする風向変更装置。
  2. 前記第1の姿勢における前記第1の風向板と、前記第1の風向板が成す角度が直角となる第3の姿勢において、
    前記送風口と前記第2の風向板との距離は、
    前記送風口と前記第1の風向板との距離の距離よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の風向変更装置。
  3. 前記第2の風向板の送風方向における風上側の端部には、前記第2の風向板から前記第1の風向板の方向へ突出した凸部を有し、
    前記第1の風向板と前記凸部とが成す外面は、曲面形状であることを特徴とする請求項1または2に記載の風向変更装置。
  4. 前記凸部の先端部は、曲面形状であることを特徴とする請求項3に記載の風向変更装置。
  5. 前記第1の風向板の送風方向における風上側の端部には、前記第1の風向板から前記第2の風向板の方向へ突出した壁部を有することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の風向変更装置。
  6. 前記壁部における前記第1の風向板から前記壁部の先端までの寸法は、
    前記凸部における前記第2の風向板から前記凸部の先端までの寸法より大きいことを特徴とする請求項5に記載の風向変更装置。
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JP2021156544A (ja) * 2020-03-30 2021-10-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 風向変更装置

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