JP2019140314A - シリコン窒化膜の製造方法及び製造装置 - Google Patents

シリコン窒化膜の製造方法及び製造装置 Download PDF

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【課題】基材上にシリコン窒化膜を高密度に成膜することができると共に、基材表面のダメージを抑制可能なシリコン窒化膜の製造方法等を提供する。【解決手段】本発明は、チャンバ1内に下部電極2を配置し、下部電極に対して上方に上部電極3を対向配置し、下部電極に基材Wを載置し、チャンバ内に処理ガスを導入してプラズマ成膜処理を実行することで、基材上にシリコン窒化膜20を成膜する、シリコン窒化膜の製造方法である。本発明は、プラズマ成膜処理を実行する際に、チャンバ内にシリルアミンガスを含む処理ガスを導入し、上部電極に100kHz〜1MHzの範囲内の周波数を有する高周波電力を印加すると共に、下部電極を接地する、ことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、シリコン窒化膜の製造方法及び製造装置に関する。特に、本発明は、基材上にシリコン窒化膜を高密度に成膜することができると共に、基材表面のダメージを抑制可能なシリコン窒化膜の製造方法及び製造装置に関する。
従来、プラズマ成膜処理を実行することで、基材上にシリコン窒化膜を成膜する方法として、特許文献1に記載の方法が知られている。
特許文献1に記載の方法は、チャンバ(同文献では反応室)内に下部電極を配置し、下部電極に対して上方に上部電極を対向配置し、下部電極に基材を載置し、チャンバ内にシリルアミンガスを含む処理ガス(同文献では原料ガス)を導入してプラズマ成膜処理を実行することで、基材上にシリコン窒化膜を成膜する、シリコン窒化膜の製造方法である(同文献の請求項1等)。
同文献に記載の方法では、プラズマ成膜処理を実行する際に、下部電極に13.56MHzの高周波電力を印加すると共に、上部電極を接地する、カソードカップリング型のプラズマ成膜処理を実行している(同文献の請求項1、段落0011、0017等)。また、同文献に記載の方法では、プラズマ成膜処理を実行する際に、基材を300℃に加熱している(同文献の段落0006、0019等)。
また、同文献には、従来技術として、チャンバ内にシランガスを含む処理ガスを導入し、プラズマ成膜処理を実行する際に、上部電極に高周波電力を印加すると共に、下部電極を接地する、アノードカップリング型のプラズマ成膜処理を用いたシリコン窒化膜の製造方法についても記載されている(同文献の段落0003)。同文献には、アノードカップリング型のプラズマ成膜処理において、基材を300℃に加熱することが記載されている(同文献の段落0006)。なお、同文献には、アノードカップリング型のプラズマ成膜処理において、上部電極に印加する高周波電力の周波数について何ら記載されていない。
本発明者らの検討したところによれば、同文献に記載のアノードカップリング型のプラズマ成膜処理において、上部電極に13.56MHzの高周波電力を印加すると、シリコン窒化膜を高密度に成膜できないという問題がある。
また、同文献に記載のカソードカップリング型のプラズマ成膜処理では、プラズマ中のイオンが下部電極の強い引力によって下部電極に引き込まれる。このため、イオンが強い引力でシリコン窒化膜に衝突し、高密度のシリコン窒化膜が得られるものの、基材の表面がダメージを受けるという問題がある。
なお、同文献では、シリコン窒化膜の適用先として、光通信デバイスにおいて光を伝送するために用いられる光導波路を想定している(同文献の段落0002、0006)。
また、特許文献2には、シリコン窒化膜の適用先として、半導体発光素子が例示されている(同文献の請求項1等)。具体的には、同文献には、シリコン窒化膜を半導体発光素子が具備する保護膜として用いることが記載されている。
特開2015−153814号公報 特開2015−185548号公報
本発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、基材上にシリコン窒化膜を高密度に成膜することができると共に、基材表面のダメージを抑制可能なシリコン窒化膜の製造方法及び製造装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明者らは、プラズマ成膜処理としてアノードカップリング型のプラズマ成膜処理を採用することを検討した。そして、アノードカップリング型のプラズマ成膜処理の条件を鋭意検討した結果、処理ガスとしてシリルアミンガスを含む処理ガスを用いると共に、上部電極に比較的周波数の低い高周波電力を印加すれば、シリコン窒化膜を高密度に成膜することができると共に、基材表面のダメージを抑制可能であることを見出した。
本発明は、上記本発明者らの知見に基づき完成したものである。
すなわち、前記課題を解決するため、本発明は、チャンバ内に下部電極を配置し、前記下部電極に対して上方に上部電極を対向配置し、前記下部電極に基材を載置し、前記チャンバ内に処理ガスを導入してプラズマ成膜処理を実行することで、前記基材上にシリコン窒化膜を成膜する、シリコン窒化膜の製造方法であって、前記プラズマ成膜処理を実行する際に、前記チャンバ内にシリルアミンガスを含む処理ガスを導入し、前記上部電極に100kHz〜1MHzの範囲内の周波数を有する高周波電力を印加すると共に、前記下部電極を接地する、ことを特徴とするシリコン窒化膜の製造方法を提供する。
本発明によれば、プラズマ成膜処理を実行する際に、上部電極に100kHz〜1MHzの比較的周波数の低い(13.56MHzよりも低い)範囲内の周波数を有する高周波電力が印加される。この場合、印加される高周波電力の電位の変化が遅いため、プラズマ中の質量の大きなイオンもこの変化に十分に追従可能である。例えば、上部電極に印加される高周波電力の電位が正のとき、上部電極のプラズマ中の正イオンは、上部電極の斥力によって下部電極に向けて移動するため、基材に到達した正イオンによって基材上にシリコン窒化膜が高密度に成膜される。
本発明によれば、プラズマ中のイオンが、カソードカップリング型のプラズマ成膜処理のように、基材を載置している(基材に接している)下部電極の強い引力によって引き込まれるのではなく、基材から離れた上部電極の斥力によって移動する。このため、カソードカップリング型のプラズマ成膜処理に比べて、プラズマ中のイオンが基材に衝突するエネルギーが小さくなり、基材の表面のダメージを抑制可能である。
また、本発明によれば、分子構造にSi−N結合を有するシリルアミンガスを含む処理ガスを用いるため、Si−N結合を有さないシランガスを含む処理ガスを用いる場合に比べて、同程度の密度のシリコン窒化膜を得る上で必要となる高周波電力のパワーを抑制可能である。高周波電力のパワーを抑制することで、プラズマ中のイオンが基材に衝突するエネルギーが小さくなるため、この点でも、基材の表面のダメージを抑制可能である。
以上のように、本発明によれば、基材上にシリコン窒化膜を高密度に成膜することができると共に、基材表面のダメージを抑制可能である。
なお、カソードカップリング型のプラズマ成膜処理によれば高密度のシリコン窒化膜が得られるものの、高密度化には限度があり、一定の飽和レベルに達するとそれを超える高密度化は困難であると考えられる。カソードカップリング型のプラズマ成膜処理では、飽和レベルの密度を得るのに十分なイオンの衝突エネルギーを超える過剰なエネルギーで基材にイオンが衝突するために、基材の表面がダメージを受けると考えられる。これに対し、本発明によれば、カソードカップリング型のプラズマ成膜処理に比べて、イオンがシリコン窒化膜に衝突するエネルギーが小さく、例えば、上部電極及び下部電極の上下方向の離間距離の設定によって、飽和レベルの密度を得るのに必要十分なイオンの衝突エネルギーに調整し易いと考えられる。このため、基材上にシリコン窒化膜を高密度に成膜することができると共に、基材表面のダメージを抑制可能であると考えられる。
なお、本発明における「基材」とは、シリコン基板等の基板そのものの他、基板上に成膜された下地層を有するものを含む概念である。基材が基板そのものである場合、基板上にシリコン窒化膜が直接成膜される。基材が下地層を有する場合、下地層上にシリコン窒化膜が成膜される。
本発明者らの知見によれば、基材の温度が250℃以下であっても、シリコン窒化膜を高密度に成膜することが可能である。
したがい、本発明において、前記プラズマ成膜処理を実行する際に、前記基材を250℃以下の温度に加熱することが好ましい。
上記の好ましい方法によれば、基材が樹脂膜からなる下地層を有する場合に、樹脂膜の耐熱性や、樹脂膜を基板に貼り合わせるための接着材等の耐熱性の制約を受け難い。また、基材及びシリコン窒化膜を半導体発光素子等のデバイスに用いる場合に、特性の劣化が生じ難い。
本発明において、上部電極及び下部電極の上下方向の離間距離は、小さすぎると基材表面のダメージが大きくなるおそれがあり、大きすぎるとシリコン窒化膜を高密度に成膜できなくなるおそれがある。
このため、前記上部電極及び前記下部電極の上下方向の離間距離が15〜40mmであることが好ましい。
本発明において、前記シリルアミンガスは、トリシリルアミン(TSA)ガス、ジシリルアミン(DSA)ガス及びモノシリルアミン(MSA)ガスのうちの何れか1つ以上である。トリシリルアミンの化学式は、N(SiHである。ジシリルアミンの化学式は、HN(SiHである。モノシリルアミンの化学式は、HN(SiH)である。
本発明において、前記チャンバ内に導入する処理ガスに、アンモニアガス、アルゴンガス、窒素ガス及び水素ガスのうちの何れか1つ以上を更に含むことが好ましい。
ここで、特許文献1に記載のように、シリコン窒化膜の適用先が光導波路である場合(シリコン窒化膜を光導波路のコアとし、基材の下地層を光導波路のクラッドとして用いる場合)、光導波路の内部(コア)を光が全反射して伝搬するため、屈折率に影響を及ぼすシリコン窒化膜の密度を高めることは重要である。しかしながら、クラッドとなる基材の下地層には光が伝搬しないため、その表面のダメージは問題とならない。
これに対して、特許文献2に記載のように、シリコン窒化膜の適用先が半導体発光素子である場合、シリコン窒化膜の密度のみならず、基材表面のダメージも発光効率等の素子特性に影響を及ぼすと考えられる。具体的には、半導体発光素子の場合、基材の下地層に相当する発光体上に、保護膜としてのシリコン窒化膜が成膜される。この際、発光体の表面がダメージを受けると、発光体の表面粗さが大きくなり、光が発散することで、所望する光学特性が得られなくなるおそれがある。
したがい、本発明によって製造される前記シリコン窒化膜は、半導体発光素子に用いられる場合に有用である。
また、前記課題を解決するため、本発明は、チャンバと、前記チャンバ内に配置された下部電極と、前記下部電極に対して上方に対向配置された上部電極と、前記上部電極に高周波電力を印加する高周波電源とを備え、前記チャンバ内に処理ガスを導入してプラズマ成膜処理を実行することで、前記下部電極に載置された基材上にシリコン窒化膜を成膜する、シリコン窒化膜の製造装置であって、前記プラズマ成膜処理を実行する際に、前記チャンバ内にシリルアミンガスを含む処理ガスが導入され、前記高周波電源は、前記上部電極に100kHz〜1MHzの範囲内の周波数を有する高周波電力を印加し、前記下部電極は、接地される、ことを特徴とするシリコン窒化膜の製造装置としても提供される。
本発明によれば、基材上にシリコン窒化膜を高密度に成膜することができると共に、基材表面のダメージを抑制可能である。
本発明の一実施形態に係るシリコン窒化膜の製造方法に用いるシリコン窒化膜製造装置の概略構成を示す一部断面図である。 実施例1〜8及び比較例1〜8において設定した、互いに条件の異なるパラメータを整理した表である 実施例1、2及び比較例1、2の結果を示すグラフである。 実施例3〜5及び比較例3〜5の結果を示すグラフである。 実施例6〜8及び比較例6〜8の結果を示すグラフである。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るシリコン窒化膜の製造方法について説明する。
図1は、本実施形態に係るシリコン窒化膜の製造方法に用いるシリコン窒化膜製造装置の概略構成を示す一部断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係るシリコン窒化膜製造装置10は、基材W上にシリコン窒化膜20を成膜する装置であり、チャンバ1と、下部電極2と、上部電極3と、高周波電源4と、加熱手段5とを備えている。また、本実施形態に係るシリコン窒化膜製造装置10は、加熱手段6と、シール材7a、7bと、ガス流量調整器8a〜8eと、供給路9と、を備えている。なお、供給路9は、実際には中空の配管であるが、図1では便宜上、直線で表している。
チャンバ1の外壁及び上部電極3上には、電熱ヒーター等の加熱手段6が取り付けられており、この加熱手段6によってチャンバ1内は加熱される。
下部電極2は、シール材7aによってチャンバ1と電気的に絶縁された状態で、チャンバ1内に配置されている。下部電極2には、基材Wが載置される。下部電極2は接地されている。下部電極2の下面には、電熱ヒーター等の加熱手段5が取り付けられており、この加熱手段5によって下部電極2は加熱され、下部電極2に載置された基材Wも加熱される。
なお、基材Wを構成する基板の材質は特に限定されないものの、代表的な材質はシリコンである。また、その他の材質としては、石英ガラス及びホウケイ酸ガラスに代表される耐熱ガラス、シリコンカーバイド(SiC)、各種セラミックス、ガリウム砒素(GaAs)、サファイアを例示できる。
基材Wが下地層を有する場合、特に限定されないものの、代表的には、下地層は、メタル(Al、Cu、Au等)膜や、樹脂膜とされる。
上部電極3は、シール材7bによってチャンバ1と電気的に絶縁された状態で、チャンバ1の上部に設けられている。上部電極3は、下部電極2に対して上方に対向配置されている。上部電極3及び下部電極2の上下方向の離間距離(上部電極3の下面と下部電極20の上面との間隔)は、15〜40mmに設定されている。本実施形態の上部電極3は、上面に処理ガスを流入させるための孔が設けられ、下面に処理ガスを流出させるための多数の孔が設けられたシャワーヘッド型の電極とされている。
上部電極3には、処理ガスを上部電極3に供給するための供給路9が接続されている。供給路9は、途中で処理ガスを構成する各ガスをそれぞれ供給するための複数の供給路に分岐しており、分岐された供給路にはガス流量調整器8a〜8eがそれぞれ設けられている。処理ガスに含まれるシリルアミンガスは、ガス源(図示せず)から供給路9を通ってガス流量調整器8aで所定流量に調整された後、上部電極3に供給される。具体的には、上部電極3の上面に設けられた孔を介して上部電極3の内部に供給される。同様に、必要に応じて処理ガスに含まれ得る添加ガスであるアンモニア(NH)ガス、アルゴン(Ar)ガス、窒素(N)ガス及び水素(H)ガスは、ガス源(図示せず)から供給路9を通ってそれぞれガス流量調整器8b〜8eで所定流量に調整された後、上部電極3に供給される。上部電極3に供給された処理ガスは、上部電極3の下面に設けられた多数の孔を介してチャンバ1内に導入される。
上部電極3には高周波電源4が接続されており、高周波電源4から上部電極3に高周波電力が印加される。高周波電源4から出力される高周波電力は、100kHz〜1MHzの範囲内の周波数を有する。本実施形態では、100kHz〜1MHzの範囲内にある固定周波数の高周波電力が出力される高周波電源4を用いている。ただし、本発明は、これに限るものではなく、出力される高周波電力の周波数を100kHz〜1MHzの範囲内で調整可能な高周波電源4を用いることも可能である。
以下、上記の構成を有するシリコン窒化膜製造装置10を用いたシリコン窒化膜20の製造方法(プラズマ成膜処理)について説明する。
まず、チャンバ1内を真空排気し、加熱手段5、6によって、下部電極2及びチャンバ1内を加熱することで、下部電極2に載置された基材Wを250℃以下の温度に加熱する。基材Wの温度は、加熱手段5、6の温度設定によって調整可能である。加熱手段5、6が電熱ヒーターである場合、加熱手段5、6の温度は、加熱手段5、6の通電量を調整することで設定可能である。
なお、基材Wの温度が低すぎると、基材W上に成膜するシリコン窒化膜20を高密度に成膜できなくなるため、基材Wを200℃以上の温度に加熱することが好ましい。
次に、供給路9を介して所定流量の処理ガスを上部電極3に供給し、チャンバ1内に導入して、チャンバ1内が所定圧力となるように、排気流量を調整する。処理ガスは、シリルアミンガスを含んでいる。シリルアミンガスは、トリシリルアミンガス、ジシリルアミンガス及びモノシリルアミンガスのうちの何れか1つ以上である。また、処理ガスに、アンモニアガス、アルゴンガス、窒素ガス及び水素ガスのうちの何れか1つ以上を更に含んでいてもよい。
次に、高周波電源4から上部電極3に100kHz〜1MHzの範囲内の周波数を有する高周波電力を印加する。上部電極3に印加される高周波電力は、例えば380kHzとされる。
以上の手順により、上部電極3からチャンバ1内に導入された処理ガスはプラズマ化し、生成されたプラズマ中の分子、イオン、ラジカルが下部電極2に向けて移動することで、下部電極2に載置された基材W上にシリコン窒化膜20が成膜される。
本実施形態に係るシリコン窒化膜20の製造方法によれば、プラズマ成膜処理を実行する際に、上部電極3に100kHz〜1MHzの比較的周波数の低い範囲内の周波数を有する高周波電力が印加される。この場合、印加される高周波電力の電位の変化が遅いため、プラズマ中の質量の大きなイオンもこの変化に十分に追従可能であり、上部電極3の斥力によって下部電極2に向けてイオンが十分に移動するため、基材Wに到達したイオンによって基材W上にシリコン窒化膜20が高密度に成膜される。仮に、上部電極3に13.56MHzの高周波電力を印加すると、印加される高周波電力の電位の変化が早いため、プラズマ中の質量の小さな電子はこの変化に追従できるものの、質量の大きなイオンは追従できないため、下部電極2に向けてイオンが移動し難くなる。
本実施形態に係るシリコン窒化膜20の製造方法によれば、プラズマ中のイオンが、カソードカップリング型のプラズマ成膜処理のように、基材Wを載置している下部電極2の強い引力によって引き込まれるのではなく、基材Wから15〜40mm離れた上部電極3の斥力によって移動する。このため、カソードカップリング型のプラズマ成膜処理に比べて、プラズマ中のイオンが基材Wに衝突するエネルギーが小さくなり、基材Wの表面のダメージを抑制可能である。
また、本実施形態に係るシリコン窒化膜20の製造方法によれば、分子構造にSi−N結合を有するシリルアミンガスを含む処理ガスを用いるため、Si−N結合を有さないシランガスを含む処理ガスを用いる場合に比べて、同程度の密度のシリコン窒化膜20を得る上で必要となる高周波電力のパワーを抑制可能である。高周波電力のパワーを抑制することで、プラズマ中のイオンが基材Wに衝突するエネルギーが小さくなるため、この点でも、基材Wの表面のダメージを抑制可能である。
以下、本実施形態に係る製造方法及び比較例に係る製造方法によって製造したシリコン窒化膜のエッチングレートを評価する試験を行った結果について説明する。
図2は、以下に説明する実施例1〜8及び比較例1〜8において設定した、互いに条件の異なるパラメータを整理した表である。実施例1〜8及び比較例1〜8では、高周波電源4から上部電極3に印加する高周波電力の周波数と、処理ガスの種類及び流量とを変更して試験を行っている。以下、具体的に説明する。
<実施例1>
実施例1では、基材Wを構成する基板として4インチのシリコンウェハを用い、チャンバ1内を真空排気し、加熱手段5、6によって、下部電極2及びチャンバ1内を加熱することで、下部電極2に載置された基材Wを200℃に加熱した。 次に、供給路9を介して、処理ガスとして、2.5sccmのトリシリルアミンガス、20sccmのアンモニアガス、及び1900sccmのアルゴンガスを上部電極3に供給し、チャンバ1内に導入した。そして、チャンバ1内の圧力が50Paとなるように、排気流量を調整した。
次に、高周波電源4から上部電極3に、周波数が380kHzでパワーが150Wの高周波電力を印加し、90秒間のプラズマ成膜処理を実行することで、基材W上にシリコン窒化膜を成膜した。
最後に、成膜したシリコン窒化膜にバッファードフッ酸(フッ化アンモニウム:フッ酸=6:1(重量比))によるエッチングを施し、そのエッチングレートを評価した。
なお、上部電極3及び下部電極2の上下方向の離間距離は、約24mmとした。
<比較例1>
高周波電源4から上部電極3に印加する高周波電力の周波数を13.56MHzにしたこと以外は、実施例1と同じ条件で、基材W上にシリコン窒化膜を成膜し、成膜したシリコン窒化膜のエッチングレートを評価した。
<実施例2>
処理ガスとして、2.5sccmのトリシリルアミンガス、20sccmのアンモニアガス、及び1900sccmの窒素ガスを上部電極3に供給し、チャンバ1内に導入したこと以外は、実施例1と同じ条件で、基材W上にシリコン窒化膜を成膜し、成膜したシリコン窒化膜のエッチングレートを評価した。
<比較例2>
高周波電源4から上部電極3に印加する高周波電力の周波数を13.56MHzにしたこと以外は、実施例2と同じ条件で、基材W上にシリコン窒化膜を成膜し、成膜したシリコン窒化膜のエッチングレートを評価した。
図3は、実施例1、2及び比較例1、2の結果を示すグラフである。
図3に示すように、実施例1、2のエッチングレートは、それぞれ比較例1、2のエッチングレートよりも小さくなった。換言すれば、実施例1、2のシリコン窒化膜は、それぞれ比較例1、2のシリコン窒化膜よりも高密度に成膜されているといえる。
<実施例3>
処理ガスとして、2.5sccmのトリシリルアミンガス、20sccmのアンモニアガス、及び種々の流量のアルゴンガスを上部電極3に供給し、チャンバ1内に導入したこと以外は、実施例1と同じ条件で、基材W上にシリコン窒化膜を成膜し、成膜したシリコン窒化膜のエッチングレートを評価した。
<比較例3>
高周波電源4から上部電極3に印加する高周波電力の周波数を13.56MHzにしたこと以外は、実施例3と同じ条件で、基材W上にシリコン窒化膜を成膜し、成膜したシリコン窒化膜のエッチングレートを評価した。
<実施例4>
処理ガスとして、2.5sccmのトリシリルアミンガス、20sccmのアンモニアガス、及び種々の流量の窒素ガスを上部電極3に供給し、チャンバ1内に導入したこと以外は、実施例1と同じ条件で、基材W上にシリコン窒化膜を成膜し、成膜したシリコン窒化膜のエッチングレートを評価した。
<比較例4>
高周波電源4から上部電極3に印加する高周波電力の周波数を13.56MHzにしたこと以外は、実施例4と同じ条件で、基材W上にシリコン窒化膜を成膜し、成膜したシリコン窒化膜のエッチングレートを評価した。
<実施例5>
処理ガスとして、種々の流量のトリシリルアミンガス、20sccmのアンモニアガス、及び200sccmのアルゴンガスを上部電極3に供給し、チャンバ1内に導入したこと以外は、実施例1と同じ条件で、基材W上にシリコン窒化膜を成膜し、成膜したシリコン窒化膜のエッチングレートを評価した。
<比較例5>
高周波電源4から上部電極3に印加する高周波電力の周波数を13.56MHzにしたこと以外は、実施例5と同じ条件で、基材W上にシリコン窒化膜を成膜し、成膜したシリコン窒化膜のエッチングレートを評価した。
図4は、実施例3〜5及び比較例3〜5の結果を示すグラフである。図4(a)は実施例3及び比較例3の結果を、図4(b)は実施例4及び比較例4の結果を、図4(c)は実施例5及び比較例5の結果を示す。
図4に示すように、処理ガスの流量の如何に関わらず、実施例3〜5のエッチングレートは、それぞれ比較例3〜5のエッチングレートよりも小さくなった。換言すれば、実施例3〜5のシリコン窒化膜は、それぞれ比較例3〜5のシリコン窒化膜よりも高密度に成膜されているといえる。
<実施例6>
処理ガスとして、2.5sccmのトリシリルアミンガス、種々の流量のアンモニアガス、及び200sccmのアルゴンガスを上部電極3に供給し、チャンバ1内に導入したこと以外は、実施例1と同じ条件で、基材W上にシリコン窒化膜を成膜し、成膜したシリコン窒化膜のエッチングレートを評価した。
<比較例6>
高周波電源4から上部電極3に印加する高周波電力の周波数を13.56MHzにしたこと以外は、実施例6と同じ条件で、基材W上にシリコン窒化膜を成膜し、成膜したシリコン窒化膜のエッチングレートを評価した。
<実施例7>
処理ガスとして、2.5sccmのトリシリルアミンガス、種々の流量の窒素ガス、及び200sccmのアルゴンガスを上部電極3に供給し、チャンバ1内に導入したこと以外は、実施例1と同じ条件で、基材W上にシリコン窒化膜を成膜し、成膜したシリコン窒化膜のエッチングレートを評価した。
<比較例7>
高周波電源4から上部電極3に印加する高周波電力の周波数を13.56MHzにしたこと以外は、実施例7と同じ条件で、基材W上にシリコン窒化膜を成膜し、成膜したシリコン窒化膜のエッチングレートを評価した。
<実施例8>
処理ガスとして、2.5sccmのトリシリルアミンガス、20sccmのアンモニアガス、種々の流量の水素ガス、及び200sccmのアルゴンガスを上部電極3に供給し、チャンバ1内に導入したこと以外は、実施例1と同じ条件で、基材W上にシリコン窒化膜を成膜し、成膜したシリコン窒化膜のエッチングレートを評価した。
<比較例8>
高周波電源4から上部電極3に印加する高周波電力の周波数を13.56MHzにしたこと以外は、実施例8と同じ条件で、基材W上にシリコン窒化膜を成膜し、成膜したシリコン窒化膜のエッチングレートを評価した。
図5は、実施例6〜8及び比較例6〜8の結果を示すグラフである。図5(a)は実施例6及び比較例6の結果を、図5(b)は実施例7及び比較例7の結果を、図5(c)は実施例8及び比較例8の結果を示す。
図5に示すように、処理ガスの流量の如何に関わらず、実施例6〜8のエッチングレートは、それぞれ比較例6〜8のエッチングレートよりも小さくなった。換言すれば、実施例6〜8のシリコン窒化膜は、それぞれ比較例6〜8のシリコン窒化膜よりも高密度に成膜されているといえる。
なお、以上に説明した実施例1〜8のシリコン窒化膜を成膜した基材を顕微鏡観察したところ、ダメージと思われる表面の顕著な異常を観察できなかった。実施例1〜8のシリコン窒化膜及び基材を半導体発光素子(発光ダイオード、LED)に用いたところ、その光学特性に異常は認められず良好であった。
1・・・チャンバ
2・・・下部電極
3・・・上部電極
4・・・高周波電源
5、6・・・加熱手段
7a、7b・・・シール材
8a、8b、8c、8d、8e・・・ガス流量調整器
9・・・供給路
10・・・シリコン窒化膜製造装置
20・・・シリコン窒化膜
W・・・基材

Claims (7)

  1. チャンバ内に下部電極を配置し、前記下部電極に対して上方に上部電極を対向配置し、前記下部電極に基材を載置し、前記チャンバ内に処理ガスを導入してプラズマ成膜処理を実行することで、前記基材上にシリコン窒化膜を成膜する、シリコン窒化膜の製造方法であって、
    前記プラズマ成膜処理を実行する際に、
    前記チャンバ内にシリルアミンガスを含む処理ガスを導入し、
    前記上部電極に100kHz〜1MHzの範囲内の周波数を有する高周波電力を印加すると共に、前記下部電極を接地する、
    ことを特徴とするシリコン窒化膜の製造方法。
  2. 前記プラズマ成膜処理を実行する際に、前記基材を250℃以下の温度に加熱する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシリコン窒化膜の製造方法。
  3. 前記上部電極及び前記下部電極の上下方向の離間距離が15〜40mmである、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシリコン窒化膜の製造方法。
  4. 前記シリルアミンガスは、トリシリルアミンガス、ジシリルアミンガス及びモノシリルアミンガスのうちの何れか1つ以上である、
    ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のシリコン窒化膜の製造方法。
  5. 前記チャンバ内に導入する処理ガスに、アンモニアガス、アルゴンガス、窒素ガス及び水素ガスのうちの何れか1つ以上を更に含む、
    ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のシリコン窒化膜の製造方法。
  6. 前記シリコン窒化膜は、半導体発光素子に用いられる、
    ことを特徴とする請求項1から5の何れかに記載のシリコン窒化膜の製造方法。
  7. チャンバと、前記チャンバ内に配置された下部電極と、前記下部電極に対して上方に対向配置された上部電極と、前記上部電極に高周波電力を印加する高周波電源とを備え、前記チャンバ内に処理ガスを導入してプラズマ成膜処理を実行することで、前記下部電極に載置された基材上にシリコン窒化膜を成膜する、シリコン窒化膜の製造装置であって、
    前記プラズマ成膜処理を実行する際に、
    前記チャンバ内にシリルアミンガスを含む処理ガスが導入され、
    前記高周波電源は、前記上部電極に100kHz〜1MHzの範囲内の周波数を有する高周波電力を印加し、
    前記下部電極は、接地される、
    ことを特徴とするシリコン窒化膜の製造装置。
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