JP2019132964A - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
第1実施形態は電子写真感光体(以下、感光体と記載することがある)に関する。図1を参照して、感光体1の構造について説明する。図1は、第1実施形態に係る感光体1の一例を示す断面図である。
導電性基体は、少なくとも感光層側の面に設けられた陽極酸化被膜を有し、かつ感光体の導電性基体として用いることができる限り、特に限定されない。導電性基体は、少なくとも表面部が導電性を有する材料で形成されていればよい。導電性基体の一例としては、金属製基体に陽極酸化処理を施したものが挙げられる。金属製基体の材料としては、例えば、アルミニウム、鉄、銅、錫、白金、銀、バナジウム、モリブデン、クロム、カドミウム、チタン、ニッケル、パラジウム、インジウム、ステンレス鋼及び真鍮が挙げられる。これらの金属材料を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて(例えば、合金として)用いてもよい。金属製基体の材料としては、これらの金属材料のなかで、感光層から導電性基体への電荷の移動が良好であることから、アルミニウム又はアルミニウム合金が好ましい。
感光層は、電荷発生剤と、正孔輸送剤と、電子輸送剤と、バインダー樹脂とを含有する。
感光体の光応答時間は、0.05ミリ秒以上0.85ミリ秒以下である。光応答時間は、波長780nmのパルス光が+800Vに帯電された感光層の表面に照射されてから、感光層の表面電位が+800Vから+400Vに減衰するまでの時間である。パルス光の光強度は、波長780nmのパルス光が+800Vに帯電された感光層の表面に照射されてから400ミリ秒後に、感光層の表面電位が+800Vから+200Vとなる強度に設定される。
正孔輸送剤としては、例えば、トリフェニルアミン誘導体、ジアミン誘導体(例えば、N,N,N’,N’−テトラフェニルベンジジン誘導体、N,N,N’,N’−テトラフェニルフェニレンジアミン誘導体、N,N,N’,N’−テトラフェニルナフチレンジアミン誘導体、N,N,N’,N’−テトラフェニルフェナントリレンジアミン誘導体又はジ(アミノフェニルエテニル)ベンゼン誘導体)、オキサジアゾール系化合物(例えば、2,5−ジ(4−メチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール)、スチリル系化合物(例えば、9−(4−ジエチルアミノスチリル)アントラセン)、カルバゾール系化合物(例えば、ポリビニルカルバゾール)、有機ポリシラン化合物、ピラゾリン系化合物(例えば、1−フェニル−3−(p−ジメチルアミノフェニル)ピラゾリン)、ヒドラゾン系化合物、インドール系化合物、オキサゾール系化合物、イソオキサゾール系化合物、チアゾール系化合物、チアジアゾール系化合物、イミダゾール系化合物、ピラゾール系化合物及びトリアゾール系化合物が挙げられる。感光層は、正孔輸送剤の1種のみを含有してもよく、正孔輸送剤の2種以上を含有してもよい。
電子輸送剤としては、例えば、キノン系化合物、ジイミド系化合物、ヒドラゾン系化合物、マロノニトリル系化合物、チオピラン系化合物、トリニトロチオキサントン系化合物、3,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン系化合物、ジニトロアントラセン系化合物、ジニトロアクリジン系化合物、テトラシアノエチレン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、ジニトロベンゼン、ジニトロアクリジン、無水コハク酸、無水マレイン酸及びジブロモ無水マレイン酸が挙げられる。キノン系化合物としては、例えば、ジフェノキノン系化合物、アゾキノン系化合物、アントラキノン系化合物、ナフトキノン系化合物、ニトロアントラキノン系化合物及びジニトロアントラキノン系化合物が挙げられる。これらの電子輸送剤は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
[(mHTM+mETM)/mR]>1.30・・・(A)
電荷発生剤は、感光体用の電荷発生剤である限り、特に限定されない。電荷発生剤としては、例えば、フタロシアニン系顔料、ペリレン系顔料、ビスアゾ顔料、トリスアゾ顔料、ジチオケトピロロピロール顔料、無金属ナフタロシアニン顔料、金属ナフタロシアニン顔料、スクアライン顔料、インジゴ顔料、アズレニウム顔料、シアニン顔料、無機光導電材料(例えば、セレン、セレン−テルル、セレン−ヒ素、硫化カドミウム又はアモルファスシリコン)の粉末、ピリリウム顔料、アンサンスロン系顔料、トリフェニルメタン系顔料、スレン系顔料、トルイジン系顔料、ピラゾリン系顔料及びキナクリドン系顔料が挙げられる。電荷発生剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
バインダー樹脂としては、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂及び光硬化性樹脂が挙げられる。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、アクリル酸重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、ポリエチレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、アイオノマー樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アルキド樹脂、ポリアミド樹脂、ウレタン樹脂、ポリスルホン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ケトン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエステル樹脂及びポリエーテル樹脂が挙げられる。熱硬化性樹脂としては、例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂及びメラミン樹脂が挙げられる。光硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ化合物のアクリル酸付加物及びウレタン化合物のアクリル酸付加物が挙げられる。バインダー樹脂は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
添加剤としては、例えば、劣化防止剤(例えば、酸化防止剤、ラジカル捕捉剤、1重項消光剤又は紫外線吸収剤)、軟化剤、表面改質剤、増量剤、増粘剤、分散安定剤、ワックス、アクセプター、ドナー、界面活性剤、可塑剤、増感剤及びレベリング剤が挙げられる。酸化防止剤としては、例えば、ヒンダードフェノール(例えば、ジ(tert−ブチル)p−クレゾール)、ヒンダードアミン、パラフェニレンジアミン、アリールアルカン、ハイドロキノン、スピロクロマン、スピロインダノン及びこれらの誘導体、有機硫黄化合物並びに有機燐化合物が挙げられる。
感光層における正孔輸送剤及び電子輸送剤の組み合わせとしては、表1に示す組み合わせ(j−1)〜(j−22)が好ましい。なお、表1の正孔輸送剤において、「12−HT3/14−HT1」は化合物(12−HT3)及び(14−HT1)を併用することを示し、「14−HT1/12−HT10」は化合物(14−HT1)及び(12−HT10)を併用することを示す。
中間層(下引き層)は、例えば、無機粒子及び中間層に用いられる樹脂(中間層用樹脂)を含有する。中間層が存在することにより、リーク発生を抑制し得る程度の絶縁状態を維持しつつ、感光体を露光した時に発生する電流の流れを円滑にして、抵抗の上昇が抑えられると考えられる。
感光体は、例えば、以下のように製造される。感光体は、感光層用塗布液を導電性基体上に塗布し、乾燥することによって製造される。感光層用塗布液は、電荷発生剤、電子輸送剤、バインダー樹脂、正孔輸送剤及び必要に応じて添加される成分(例えば、添加剤)を、溶剤に溶解又は分散させることにより製造される。
第2実施形態に係る画像形成装置について説明する。第2実施形態に係る画像形成装置は、第1実施形態に係る感光体を備える。以下、第2実施形態に係る画像形成装置の一態様として、直接転写方式及びタンデム方式を採用するカラー画像形成装置を例に挙げて、図3を参照しながら説明する。
第3実施形態に係るプロセスカートリッジについて説明する。第3実施形態に係るプロセスカートリッジは、第1実施形態に係る感光体を備える。以下、図3を引き続き参照して、第3実施形態に係るプロセスカートリッジの一例について説明する。プロセスカートリッジは、画像形成用のカートリッジである。プロセスカートリッジは、画像形成ユニット40a〜40dの各々に相当する。プロセスカートリッジは、像担持体30を備える。像担持体30は、第1実施形態に係る感光体1である。プロセスカートリッジは、感光体1に加えて、帯電部42、露光部44、現像部46及び転写部48からなる群より選択される少なくとも1つを更に備えていてもよい。プロセスカートリッジには、クリーニング部(不図示)及び除電部(不図示)の一方又は両方が更に備えられてもよい。プロセスカートリッジは、画像形成装置90に対して着脱自在に設計される。そのため、プロセスカートリッジは取り扱いが容易であり、感光体1の感度特性等が劣化した場合に、感光体1を含めて容易かつ迅速に交換することができる。以上、図3を参照して、第3実施形態に係るプロセスカートリッジについて説明した。
感光体の感光層を形成するための材料として、以下の電子輸送剤、正孔輸送剤、電荷発生剤、及びバインダー樹脂を準備した。
電子輸送剤として、第1実施形態で説明した化合物(ET1)〜(ET3)を準備した。
正孔輸送剤として、第1実施形態で説明した化合物(14−HT1)、(14−HT2)、(12−HT3)、(12−HT4)、(12−HT5)、(12−HT6)、(16−HT7)、(11−HT8)、(11−HT9)、(12−HT10)、(12−HT11)、(12−HT12)、(15−HT13)、(15−HT14)、(15−HT15)、(13−HT16)、(13−HT17)、(12−HT18)、(17−HT19)又は(18−HT21)を準備した。また、正孔輸送剤として、化学式(HT20)で表される化合物(以下、化合物(HT20)と記載することがある)も準備した。
電荷発生剤として、Y型チタニルフタロシアニン及びX型無金属フタロシアニンを準備した。Y型チタニルフタロシアニンは、第1実施形態で述べた化学式(CG1)で表され、Y型の結晶構造を有するチタニルフタロシアニン(以下、化合物(CG1)と記載することがある)であった。X型無金属フタロシアニンは、第1実施形態で述べた化学式(CG2)で表され、X型の結晶構造を有する無金属フタロシアニン(以下、化合物(CG2)と記載することがある)であった。
バインダー樹脂として、実施形態で説明したポリカーボネート樹脂(R1)を準備した。ポリカーボネート樹脂(R1)は、化学式(R1)で表される繰り返し単位のみを有していた。ポリカーボネート樹脂(R1)の粘度平均分子量は、40,000であった。
以下の方法により、周面に陽極酸化被膜が設けられた円筒状の導電性基体を得た。まず、中性洗剤(カンエイ産業株式会社製「クリンスーパーEC」)を含有する2質量%中性洗剤水溶液に、直径30mm、全長247.5mmのアルミニウム素管を浸漬させた。この中性洗剤水溶液に25kHzの超音波振動を5分間印加(超音波洗浄処理)した。超音波洗浄処理したアルミニウム素管を10質量%の硫酸水溶液中で電流密度1.0A/dm2にて陽極酸化処理を17分間行った。その後、流水により5分間洗浄した。次いで、酢酸ニッケル溶液(0.9質量%、80℃)に10分浸漬し封孔処理を行った。得られた導電性基体の有する陽極酸化被膜の膜厚は、5.0μmであった。また、陽極酸化処理の時間を変更し、それ以外の条件は全て同一として、陽極酸化被膜の膜厚が2.0μmである導電性基体と、陽極酸化被膜の膜厚が9.0μmである導電性基体とを別途得た。
感光層を形成するための材料を用いて、感光体(A−1)〜(A−29)及び(B−1)〜(B−4)の各々を製造した。
容器内に、電荷発生剤としての化合物(CG1)4質量部、正孔輸送剤としての化合物(14−HT1)150質量部、電子輸送剤としての化合物(ET1)75質量部、バインダー樹脂としての樹脂(R1)100質量部及び溶剤としてのテトラヒドロフラン800質量部を投入した。容器の内容物を、ボールミルを用いて50時間混合して、溶剤に材料を分散させた。これにより、感光層用塗布液を得た。周面に膜厚5.0μmの陽極酸化被膜が設けられた導電性基体上に、ディップコート法を用いて感光層用塗布液を塗布した。塗布した感光層用塗布液を、120℃で60分間熱風乾燥させた。これにより、導電性基体上に、単層の感光層(膜厚25μm)を形成した。その結果、感光体(A−1)が得られた。
次の点を変更した以外は、感光体(A−1)の製造と同じ方法で、感光体(A−2)〜(A−29)及び(B−1)〜(B−4)の各々を製造した。感光体(A−1)の製造においては、電荷発生剤として化合物(CG1)を使用したが、感光体(A−2)〜(A−29)及び(B−1)〜(B−4)の各々の製造においては表2〜表3に示す種類の電荷発生剤を使用した。感光体(A−1)の製造においては、正孔輸送剤として150質量部の化合物(14−HT1)を使用し、電子輸送剤として75質量部の化合物(ET1)を使用したが、感光体(A−2)〜(A−29)及び(B−1)〜(B−4)の各々の製造においては表2〜表3に示す種類及び量の正孔輸送剤及び電子輸送剤を使用した。感光体(A−1)の製造においては導電性基体として周面に膜厚5.0μmの陽極酸化被膜が設けられた導電性基体を使用したが、感光体(A−27)及び(A−28)の各々の製造においては表3に示す膜厚の陽極酸化被膜が周面に設けられた導電性基体を使用した。また、感光体(B−4)の製造においては、周面に陽極酸化被膜が設けられていない導電性基体(即ち、陽極酸化処理を行っていない導電性基体)を使用した。
感光体(A−1)〜(A−29)及び(B−1)〜(B−4)の各々の光応答時間を測定した。光応答性時間の測定環境は、温度25℃及び相対湿度50%RHの環境下であった。
感光体(A−1)〜(A−29)及び(B−1)〜(B−4)の各々に対して、露光メモリーに起因する画像不良が抑制されているか否かを評価した。露光メモリーに起因する画像不良の評価は、温度10℃及び相対湿度15%RHの環境下で行った。
評価A:第1画像76に対応したゴースト画像Gが観察されなかった。
評価B:第1画像76に対応したゴースト画像Gがわずかに観察された。
評価C:第1画像76に対応したゴースト画像Gが観察されたが、実用上問題のない水準であった。
評価D:第1画像76に対応したゴースト画像Gが明確に観察され、実用上問題のある水準であった。
感光体(A−1)〜(A−29)及び(B−1)〜(B−4)の各々に対して、転写かすれが抑制されているかを評価した。転写かすれの評価は、温度32℃及び相対湿度80%RHの環境下で行った。
評価A:べた画像にかすれ及び抜けはいずれも確認されなかった。
評価B:べた画像に軽微なかすれ及び抜けの少なくとも一方が観測されたが、実用上問題のない水準であった。
評価C:べた画像にかすれ及び抜けの少なくとも一方が観察され、実用上問題のある水準であった。
上述の転写かすれの評価用画像の印刷中、感光体の転写後位置における表面電位を測定した。測定された転写後位置の表面電位を、転写後電位(単位:V)とした。各感光体の転写後電位を表4に示す。転写後電位がマイナスの値である場合、転写電流によって転写後電位が不安定となっていることを示す。
2 :導電性基体
2a :陽極酸化被膜
2b :素地層
3 :感光層
3a :感光層の表面
30 :像担持体
42 :帯電部
44 :露光部
46 :現像部
48 :転写部
90 :画像形成装置
Claims (16)
- 導電性基体と、単層の感光層とを備える電子写真感光体であって、
前記感光層は、電荷発生剤と、正孔輸送剤と、電子輸送剤と、バインダー樹脂とを含有し、
光応答時間は、0.05ミリ秒以上0.85ミリ秒以下であり、
前記光応答時間は、波長780nmのパルス光が+800Vに帯電された前記感光層の表面に照射されてから、前記感光層の表面電位が+800Vから+400Vに減衰するまでの時間であり、
前記パルス光の強度は、前記パルス光が+800Vに帯電された前記感光層の前記表面に照射されてから400ミリ秒後に、前記感光層の前記表面電位が+800Vから+200Vとなる強度であり、
前記導電性基体は、少なくとも感光層側の面に設けられた陽極酸化被膜を有する、電子写真感光体。 - 前記陽極酸化被膜の膜厚は、1.0μm以上15.0μm以下である、請求項1に記載の電子写真感光体。
- 前記陽極酸化被膜は、封孔処理が施されている、請求項1又は2に記載の電子写真感光体。
- 前記電子輸送剤の質量mETMに対する前記正孔輸送剤の質量mHTMの比率mHTM/mETMは、1.2以上4.0以下である、請求項1〜3の何れか一項に記載の電子写真感光体。
- 前記正孔輸送剤の質量mHTM、前記電子輸送剤の質量mETM及び前記バインダー樹脂の質量mRは、次に示す関係式(A)を満たす、請求項1〜4の何れか一項に記載の電子写真感光体。
[(mHTM+mETM)/mR)]>1.30・・・(A) - 前記感光層の質量に対する前記正孔輸送剤の含有率は、35質量%以上65質量%以下である、請求項1〜5の何れか一項に記載の電子写真感光体。
- 前記光応答時間は、0.05ミリ秒以上0.60ミリ秒以下である、請求項1〜6の何れか一項に記載の電子写真感光体。
- 前記正孔輸送剤は、一般式(11)〜(18)で表される化合物のうち少なくとも1種を含む、請求項1〜7の何れか一項に記載の電子写真感光体。
前記一般式(12)中、Q21及びQ28は、各々独立に、炭素原子数1以上6以下のアルキル基を有してもよいフェニル基、水素原子、炭素原子数1以上6以下のアルキル基又は炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基を表し、Q22及びQ29は、各々独立に、炭素原子数1以上6以下のアルキル基、炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基又はフェニル基を表し、Q23、Q24、Q25、Q26及びQ27は、各々独立に、水素原子、炭素原子数1以上6以下のアルキル基、炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基又はフェニル基を表し、Q23、Q24、Q25、Q26及びQ27のうちの隣接した二つが互いに結合して環を形成してもよく、d1及びd2は、各々独立に、0以上2以下の整数を表し、d3及びd4は、各々独立に、0以上5以下の整数を表し、
前記一般式(13)中、Q31、Q32、Q33及びQ34は、各々独立に、炭素原子数1以上6以下のアルキル基又は炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基を表し、e1、e2、e3及びe4は、各々独立に、0以上5以下の整数を表し、e5は、2又は3を表し、
前記一般式(14)中、Q41、Q42、Q43、Q44、Q45及びQ46は、各々独立に、水素原子、炭素原子数1以上6以下のアルキル基、炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基又はフェニル基を表し、Q47、Q48、Q49及びQ50は、各々独立に、炭素原子数1以上6以下のアルキル基、炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基又はフェニル基を表し、g1及びg2は、各々独立に、0以上5以下の整数を表し、g3及びg4は、各々独立に、0以上4以下の整数を表し、fは、0又は1を表し、
前記一般式(15)中、Q51、Q52、Q53、Q54、Q55及びQ56は、各々独立に、1つ以上のフェニル基を有してもよい炭素原子数2以上4以下のアルケニル基、炭素原子数1以上6以下のアルキル基、フェニル基又は炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基を表し、h3及びh6は、各々独立に、0以上4以下の整数を表し、h1、h2、h4及びh5は、各々独立に、0以上5以下の整数を表し、
前記一般式(16)中、Q61、Q62及びQ63は、各々独立に、炭素原子数1以上6以下のアルキル基、炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基又はフェニル基を表し、f1、f2及びf3は、各々独立に、0以上5以下の整数を表し、Q64、Q65及びQ66は、各々独立に、炭素原子数1以上6以下のアルキル基を有してもよいフェニル基、水素原子、炭素原子数1以上6以下のアルキル基又は炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基を表し、f4、f5及びf6は、各々独立に、0又は1を表し、
前記一般式(17)中、Q71、Q72、Q73、Q74、Q75及びQ76は、各々独立に、ハロゲン原子、炭素原子数1以上6以下のアルキル基、炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基又は炭素原子数6以上14以下のアリール基を表し、n1、n2、n3、n4、n5及びn6は、各々独立に、0以上5以下の整数を表し、xは、1以上3以下の整数を表し、r及びsは、各々独立に、0又は1を表し、
前記一般式(18)中、Q81及びQ82は、各々独立に、炭素原子数1以上6以下のアルキル基又は炭素原子数6以上14以下のアリール基を表し、且つQ81及びQ82のうち少なくとも一方は炭素原子数1以上6以下のアルキル基を表し、Q83は、炭素原子数1以上6以下のアルキル基、炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基、炭素原子数7以上20以下のアラルキル基又は炭素原子数6以上14以下のアリール基を表し、mは、0以上5以下の整数を表し、pは、0以上2以下の整数を表す。) - 前記一般式(11)中、Q1、Q2、Q3及びQ4は、各々独立に、炭素原子数1以上3以下のアルキル基を表し、b1、b2、b3及びb4は、各々独立に、0又は1を表し、b5は、0又は1を表し、
前記一般式(12)中、Q21及びQ28は、各々独立に、炭素原子数1以上6以下のアルキル基を有してもよいフェニル基、又は水素原子を表し、Q22及びQ29は、各々独立に、炭素原子数1以上6以下のアルキル基を表し、Q23、Q24、Q25、Q26及びQ27は、各々独立に、水素原子、炭素原子数1以上6以下のアルキル基、又は炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基を表し、Q23、Q24、Q25、Q26及びQ27のうちの隣接した二つが互いに結合して炭素原子数5以上7以下のシクロアルカンを形成してもよく、d1及びd2は、各々独立に、0以上2以下の整数を表し、d3及びd4は、各々独立に、0又は1を表し、
前記一般式(13)中、Q31、Q32、Q33及びQ34は、各々独立に、炭素原子数1以上6以下のアルキル基を表し、e1、e2、e3及びe4は、各々独立に、0又は1を表し、e5は、2又は3を表し、
前記一般式(14)中、Q41、Q42、Q43、Q44、Q45及びQ46は、各々独立に、水素原子又は炭素原子数1以上6以下のアルキル基を表し、g1及びg2は、各々、0を表し、g3及びg4は、各々、0を表し、fは、0又は1を表し、
前記一般式(15)中、Q51、Q52、Q53、Q54、Q55及びQ56は、各々独立に、1つ以上のフェニル基を有してもよい炭素原子数2以上4以下のアルケニル基又は炭素原子数1以上6以下のアルキル基を表し、h3及びh6は、各々、0を表し、h1、h2、h4及びh5は、各々独立に、0以上2以下の整数を表し、
前記一般式(16)中、Q61、Q62及びQ63は、各々独立に、炭素原子数1以上6以下のアルキル基を表し、f1、f2及びf3は、各々独立に、0又は1を表し、Q64、Q65及びQ66は、各々、水素原子を表し、f4、f5及びf6は、各々、0を表し、
前記一般式(17)中、Q71、Q72、Q73、Q74、Q75及びQ76は、各々独立に、炭素原子数1以上6以下のアルキル基を表し、n1、n2、n3、n4、n5及びn6は、各々独立に、0又は1を表し、xは、2を表し、r及びsは、各々、0を表し、
前記一般式(18)中、Q81及びQ82のうち少なくとも一方は炭素原子数1以上6以下のアルキル基を表し、他方は炭素原子数6以上14以下のアリール基を表し、mは、0を表し、pは、1を表す、請求項8に記載の電子写真感光体。 - 前記電子輸送剤は、一般式(21)、(22)及び(23)で表される化合物のうち少なくとも1種を含む、請求項1〜10の何れか一項に記載の電子写真感光体。
前記一般式(22)中、R21、R22及びR23は、各々独立に、ハロゲン原子、炭素原子数1以上6以下のアルキル基、炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基、ハロゲン原子を有してもよい炭素原子数6以上14以下のアリール基、炭素原子数7以上20以下のアラルキル基又は5員以上14員以下の複素環基を表し、
前記一般式(23)中、R31及びR32は、各々独立に、ハロゲン原子、炭素原子数1以上6以下のアルキル基、炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基、アミノ基、又は置換基を有してもよい炭素原子数6以上14以下のアリール基を表す。) - 請求項1〜12の何れか一項に記載の電子写真感光体を備える、プロセスカートリッジ。
- 像担持体と、
前記像担持体の表面を帯電する帯電部と、
帯電された前記像担持体の前記表面を露光して、前記像担持体の前記表面に静電潜像を形成する露光部と、
前記静電潜像をトナー像として現像する現像部と、
前記トナー像を前記像担持体から被転写体へ転写する転写部と
を備える画像形成装置であって、
前記帯電部は、前記像担持体の前記表面を正極性に帯電し、
前記像担持体は、請求項1〜12の何れか一項に記載の電子写真感光体である、画像形成装置。 - 前記像担持体の前記表面における所定の箇所が前記露光部によって露光されてから前記現像部によって現像されるまでの時間は、100ミリ秒以下である、請求項14に記載の画像形成装置。
- 前記トナー像を前記被転写体に転写し終えた前記像担持体の前記表面の領域は、除電されることなく、前記帯電部によって再び帯電される、請求項14又は15に記載の画像形成装置。
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