JP2019112221A - シート給送装置 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)シートが積載されるシート積載部と、前記シート積載部からシートを給送する給送回転体と、前記給送回転体により給送されたシートを搬送する搬送回転体と、前記搬送回転体とニップ部を形成し、前記ニップ部においてシートを1枚に分離する分離回転体であって、付勢部材により前記搬送回転体に対して付勢された分離回転体と、前記分離回転体の回転状態に応じた信号を出力する出力手段と、前記給送回転体を駆動する駆動手段と、を有するシート給送装置において、前記駆動手段を制御し、前記給送回転体により第1のシートを給送させ、前記第1のシートの後端が前記ニップ部を通過した後、前記出力手段から出力された前記信号に基づいて、前記給送回転体により前記第1のシートに後続する第2のシートを給送させるタイミングを変更する制御手段を有することを特徴とするシート給送装置。
(2)シートが積載されるシート積載部と、前記シート積載部からシートを給送する給送回転体と、前記給送回転体により給送されたシートを搬送する搬送回転体と、前記搬送回転体とニップ部を形成し、前記ニップ部においてシートを1枚に分離する分離回転体であって、付勢部材によって前記搬送回転体に対して付勢された分離回転体と、前記分離回転体を保持するホルダと、前記ホルダの加速度を検知する検知手段と、前記給送回転体を駆動する駆動手段と、を有するシート給送装置において、前記駆動手段を制御し、前記給送回転体により第1のシートを給送させ、前記第1のシートの後端が前記ニップ部を通過した後、前記検知手段により検知された前記加速度に基づいて、前記給送回転体により前記第1のシートに後続する第2のシートを給送させるタイミングを変更する制御手段を有することを特徴とするシート給送装置。
実施例1の画像形成装置としてのレーザービームプリンタ(以下、プリンタという)に設けられるシート給送装置を例にして説明する。まず、図1と図2を用いてプリンタの構成の概略を説明する。図1は、プリンタの全体像であり、図2は、シート積載部である給送カセット106を備えたプリンタの全体構成を示した断面図である。画像形成装置であるプリンタ1は、プリンタ1の内部に設けられた、シートSを積載収納する給送カセット106と、ユーザーに対して情報を表示する表示部121と、を備えている。給送カセット106は、シートSを積載する中板107を設け、シートSの給送方向(搬送方向でもある)及び給送方向と反対方向(逆の方向)に移動可能である。給送カセット106は、中板107に積載されるシートSの給送方向における後端の位置を規制するシート後端規制部120を有している。給送カセット106の上部には、シート給送部100が設けられている。シート給送部100は、給送回転体であるピックアップローラ101と、第1の搬送回転体であるフィードローラ103と、分離回転体であるリタードローラ104と、を有している。リタードローラ104は、揺動中心104cを中心に揺動可能である。リタードローラ104は、付勢部材によってバネ(不図示)によりフィードローラ103に向かって付勢されることで、フィードローラ103に圧接している。ピックアップローラ101は、給送カセット106に積載されたシートSの最上位のシートS1に当接して送り出す。フィードローラ103とリタードローラ104は互いに当接して分離ニップ部102を形成しており、その分離ニップ部102においてピックアップローラ101により送り出されたシートSが1枚ずつ分離して搬送される。
ここで、実施例1のシート給送部100の詳細な構成について、図3と図4を用いて説明する。図3は、シート給送部100の駆動列の概略図であり、図4は、シート給送部100の断面図である。図3(a)は駆動力の伝達を説明するブロック部、(b)、(c)は駆動源から各ローラへの駆動力の伝達を説明する側面図である。駆動源である給送モータ110は、電磁クラッチ112を有するフィードローラ駆動ギア列113を介し、フィードローラ103、ピックアップローラ101を給送方向に回転駆動する。また、フィードローラ駆動ギア列113は、ワンウェイクラッチが内蔵されたワンウェイクラッチギア114を有する。ワンウェイクラッチギア114は、ピックアップローラ101に回転負荷を与え、フィードローラ103を保持するフィード軸118を給送方向に対して逆回転させたときに、空回転するように設定してある。
図5(a)と図5(b)は、ピックアップローラ101がシートSに対して離間している状態を表しており、図5(a)は、左側面からの断面図であり、図5(b)は右側面からの断面図である。図5(c)と図5(d)は、ピックアップローラ101がシートSに対して当接している状態を表しており、図5(c)は、左側面からの断面図であり、図5(d)は右側面からの断面図である。各図にシートSの搬送方向(給送方向)を矢印で示す。
ピックアップローラ101によって複数のシートを連続して給送する(以下、連続給送という)場合の動作を、図6を用いて、時間を区間に分けて説明する。図6(a)は横軸が時間で、縦軸は、リタードローラ104挙動、フィードローラ103挙動、ピックアップローラ101挙動、エンコーダ109の出力信号に基づく検知結果、電磁クラッチ112のON/OFF、区間を示している。各ローラの挙動は、「正回転」、「不安定」、「逆回転」等で表される。なお、各ローラについては、給送方向への回転を正回転、給送方向と反対方向への回転を逆回転とする。また、電磁クラッチ112のON/OFFは給送信号に対応しており、給送信号がハイレベルのとき電磁クラッチ112は「ON」で駆動連結していることを示し、給送信号がローレベルのとき電磁クラッチ112は「OFF」で駆動していないことを示す。更に、区間は、区間1から区間6までである。図6(b)〜図6(g)は、それぞれ区間1〜区間6のシート給送部100の断面図である。また、各ローラの回転方向を示す矢印において、実線は駆動源により回転していることを示し、破線は従動回転していることを示す。
区間1では、先行シートの先端位置と後端位置、次シートは以下のようになっている。
先行シート先端位置:搬送ローラ105より下流
先行シート後端位置:ピックアップローラ101よりXmm(図6(c)参照)を超えた上流
次シート :給送カセット106内
また、各ローラ、エンコーダ109、電磁クラッチ112は以下のようになっている。
・リタードローラ104挙動
先行シートに連れ回りし(破線矢印)、給送方向に対して正回転している。
・フィードローラ103挙動
先行シートに連れ回りし(破線矢印)、給送方向に対して正回転している。
・ピックアップローラ101挙動
先行シートに対して離間している。
給送方向に対して正回転している。なお、後述するように電磁クラッチ112はOFFとされるため、正回転方向への矢印は破線で示している。
・エンコーダ109の出力信号に基づく検知結果
リタードローラ104は正回転で安定していると検知している。なお、制御部150はエンコーダ109の出力信号からだけではリタードローラ104が正回転しているか逆回転しているかは判断できない。しかし、制御部150はリタードローラ104が正回転しかできない区間、逆回転しかできない区間をカウンタで管理しているため、リタードローラ104が正回転しているか逆回転しているかを判断することができる。
・電磁クラッチ112(給送信号)
先行シート先端が搬送ローラ105を通過した後に、電磁クラッチ112をOFFにし、駆動連結を解除する。
区間2では、先行シートの先端位置と後端位置、次シートは以下のようになっている。
先行シート先端位置:搬送ローラ105より下流
先行シート後端位置:ピックアップローラ101よりXmm上流の位置と分離ニップ部102との間
次シート :給送カセット106内
また、各ローラ、エンコーダ109、電磁クラッチ112は以下のようになっている。
・リタードローラ104挙動
先行シートに連れ回りし(破線矢印)、給送方向に対して正回転している。
・フィードローラ103挙動
先行シートに連れ回りし(破線矢印)、給送方向に対して正回転している。
・ピックアップローラ101挙動
先行シートの給送信号ONから所定時間t2が経過した後に、先行シートに対して当接する。所定時間t2は、設定されたシート長によって決められる。すなわち、所定時間t2は、先行シートの後端が、ピックアップローラ101と先行シートとが当接する位置(以下、単に当接位置とする)よりも給送方向における上流側に所定距離Xmmだけ手前の位置を通過する時間に基づき決定される。言い換えれば、先行シートの後端よりも給送方向における下流側の所定距離Xmmの位置がピックアップローラ101を通過する時間ともいえる。シート長が短い場合には、シートの給送が開始されてからシートの後端が当接位置より給送方向の上流側の所定距離Xmmを通過する時間は短くなる。一方、シート長が長い場合には、シートの給送が開始されてからシートの後端が当接位置より給送方向の上流側の所定距離Xmmを通過する時間は、シート長が短い場合よりも長くなる。なお、シート長とは、給送方向におけるシートSの長さである。
ピックアップローラ101の周速よりフィードローラ103の周速の方が速く設定されている。そのため、区間2の間、ピックアップローラ101の周速よりも、先行シートの搬送速度の方が速くなる。また、ワンウェイクラッチギア114にワンウェイクラッチが内蔵されているため、区間2では、ピックアップローラ101は、先行シートに対して連れ回り(破線矢印)空回転する。
・エンコーダ109の出力信号に基づく検知結果
リタードローラ104は正回転で安定していると検知している。
・電磁クラッチ112(給送信号)
電磁クラッチはOFFで、駆動は連結していない。
ピックアップローラ101は、次シートの給送信号ONとなる前に、先行シートに対して当接することで、次シートの給送信号を受信してからシートが給送される時間を最小化している。ピックアップローラ101は、先行シートを給送カセット106から給送する際に先行シートと当接する。ピックアップローラ101は、先行シートの先端が分離ニップ部102を通過すると先行シートから離間する。ピックアップローラ101は、ピックアップローラ101と先行シートとが当接する位置から給送方向とは逆の方向に所定距離(上述したXmm)の位置を、先行シートの後端が通過するタイミングで先行シートと再度当接(再度前記第1のシートに当接)する。
区間3では、先行シートの先端位置と後端位置、次シートは以下のようになっている。
先行シート先端位置:搬送ローラ105より下流
先行シート後端位置:分離ニップ部102通過直後
次シート :給送カセット106内
また、各ローラ、エンコーダ109、電磁クラッチ112は以下のようになっている。
・リタードローラ104挙動
先行シートの後端が、分離ニップ部102を通過した衝撃で、リタードローラ104は、フィードローラ103に対して、リタードローラ揺動中心104cを揺動中心として矢印Y2方向に振動し、回転が不安定になる(図中、実線・破線で示す円)。
・フィードローラ103挙動
フィードローラ103に駆動はかかっておらず、かつ、リタードローラ104の回転が不安定であるため、フィードローラ103の回転も不安定になる。
・ピックアップローラ101挙動
次シートに対して当接している。回転していない。
・エンコーダ109の出力信号に基づく検知結果
リタードローラ104の不安定な正回転(点線)か不安定な逆回転(実線)を検知している。
・電磁クラッチ112(給送信号)
電磁クラッチ112はOFFで、駆動は連結していない。
区間4では、先行シートの先端位置と後端位置、次シートは以下のようになっている。
先行シート先端位置:搬送ローラ105より下流
先行シート後端位置:分離ニップ部102より下流
次シート :給送カセット106内
また、各ローラ、エンコーダ109、電磁クラッチ112は以下のようになっている。
・リタードローラ104挙動
リタードローラ104の振動が収束し、所定の回転数以上の逆回転(実線矢印)で安定する。
・フィードローラ103挙動
リタードローラ104に連れ回り(破線矢印)、逆回転している。
・ピックアップローラ101挙動
次シートに対して当接している。回転していない。
・エンコーダ109の出力信号に基づく検知結果
リタードローラ104は逆回転で安定している。
・電磁クラッチ112(給送信号)
電磁クラッチはOFFで、駆動は連結していない。
区間5では、先行シートの先端位置と後端位置、次シートは以下のようになっている。
先行シート先端位置:搬送ローラ105より下流
先行シート後端位置:分離ニップ部102より下流
次シート先端位置 :分離ニップ部102より上流
また、各ローラ、エンコーダ109、電磁クラッチ112は以下のようになっている。
・リタードローラ104挙動
フィードローラ103が正回転(実線矢印)になることにより、リタードローラ104は、フィードローラ103に連れ回り(破線矢印)、正回転で加速中である。なお、図6(a)では加速中も不安定の欄に記載している。
・フィードローラ103挙動
正回転している(実線矢印)。
・ピックアップローラ101挙動
次シートに対して当接している。正回転駆動し(実線矢印)、次シートを給送する。
・エンコーダ109の出力信号に基づく検知結果
リタードローラ104の正回転加速中を検知する。
・電磁クラッチ112(給送信号)
エンコーダ109の出力信号に基づく検知結果が、逆回転安定になったことを基準として、給送信号をONにする。または、エンコーダ109の出力信号の波形より、逆回転安定になるタイミングを推測し、給送信号のONを開始してから、実際にシートSが給送されるまでの時間を鑑み、その時間分を逆回転安定になるタイミングから前倒して給送信号を発信してもよい。
区間6では、先行シートの先端位置と後端位置、次シートは以下のようになっている。
先行シート先端位置:搬送ローラ105より下流
先行シート後端位置:分離ニップ部102より下流
次シート先端位置 :分離ニップ部102より下流の位置と搬送ローラ105の位置との間
また、各ローラ、エンコーダ109、電磁クラッチ112は以下のようになっている。
・リタードローラ104挙動
次シートが重送していない場合は、次シートに連れ回りし(破線矢印)、給送方向に対して正回転している。次シートが重送している場合は、給送方向に対して逆回転している(実線矢印)(図6(a)に破線で示す「重送時の挙動」)。
・フィードローラ103挙動
正回転している(実線矢印)。
・ピックアップローラ101挙動
次シートの給送信号ONから所定時間t1が経過した後(t1<t2)で、かつ、給送中の次シートの先端が分離ニップ部102を通過した後に、次シートに対して離間する。
・エンコーダ109の出力信号に基づく検知結果
次シートが重送していない場合は、リタードローラ104は正回転で安定していると検知している(実線)。次シートが重送している場合は、リタードローラ104は逆回転を検知している(破線で示す「重送時の挙動」)。なお、区間5、6中に重送が解消され、リタードローラ104が逆回転から正回転に向かう場合もあるため、図6(a)中には「加速中」にも破線を示している。
・電磁クラッチ112(給送信号)
電磁クラッチはONで、駆動は連結している。
・給送を開始し、シートSが重送した場合のリタードローラ104の挙動は、図6の区間5から区間1における破線で示すように、シート束を分離しているときは、逆回転となり、分離が終了するとフィードローラ103の正回転に連れ回る。このため、シート束分離時のリタードローラ104の逆回転動作中に次々シートの給送を開始しないように構成する。すなわち、次シートの給送信号をONとした発信の区間5の開始から、ピックアップローラ101が次シートの後端に当接する区間2の開始までの間、次々シートの給送を禁止する給送禁止区間(期間)としている。図6(a)には、先行シートの給送動作中における次シートの給送禁止区間(の一部)も図示している。
図9を用いて、時間を区間に分けて説明する。なお、図9(a)、(b)は図6(a)、(b)と同様の図であり、図の見方の説明は省略する。なお、リタードローラ104の挙動において「逆回転」(図6(a))ではなく「停止」(図9(a))となっている。また、フィードローラ103は逆回転方向には回転不可となっているため、フィードローラ103の挙動において「逆回転」(図6(a))ではなく「停止」(図9(a))となっている。更に、エンコーダ109の出力信号に基づく検知結果に関しては、「逆回転 不安定 or 加速中」、「逆回転 安定」(図6(a))ではなく「逆回転 不安定」(図9(a))となっている。
実施例1と同じであり、説明を省略する。
区間3では、先行シートの先端位置と後端位置、次シートは以下のようになっている。
先行シート先端位置:搬送ローラ105より下流
先行シート後端位置:分離ニップ部102を通過した直後
次シート :給送カセット106内
また、各ローラ、エンコーダ109、電磁クラッチ112は以下のようになっている。
・リタードローラ104挙動
先行シートの後端が、分離ニップ部102を通過した衝撃で、リタードローラ104は、フィードローラ103に対して、リタードローラ揺動中心104cを揺動中心として矢印Y2方向に振動し、回転が不安定になる。
・フィードローラ103挙動
フィードローラ103に駆動はかかっておらず、かつ、ワンウェイクラッチ117によりフィードローラ103は逆回転しないため、停止している。
・ピックアップローラ101挙動
次シートに対して当接している。回転していない。
・エンコーダ109の出力信号に基づく検知結果
リタードローラ104の破線で示す不安定な正回転か実線で示す不安定な逆回転を検知している。
・電磁クラッチ112(給送信号)
電磁クラッチはOFFで、駆動は連結していない。
区間4では、先行シートの先端位置と後端位置、次シートは以下のようになっている。
先行シート先端位置:搬送ローラ105より下流
先行シート後端位置:分離ニップ部102より下流
次シート :給送カセット106内
また、各ローラ、エンコーダ109、電磁クラッチ112は以下のようになっている。
・リタードローラ104挙動
リタードローラ104の振動が収束し、実施例2の構成によって回転は停止している。
・フィードローラ103挙動
停止している。
・ピックアップローラ101挙動
次シートに対して当接している。回転していない。
・エンコーダ109の出力信号に基づく検知結果
リタードローラ104の停止を検知している。
・電磁クラッチ112(給送信号)
電磁クラッチはOFFで、駆動は連結していない。
区間5では、先行シートの先端位置と後端位置、次シートの先端位置は以下のようになっている。
先行シート先端位置:搬送ローラ105より下流
先行シート後端位置:分離ニップ部102より下流
次シート先端位置 :分離ニップ部102より上流
また、各ローラ、エンコーダ109、電磁クラッチ112は以下のようになっている。
・リタードローラ104挙動
フィードローラ103が正回転になることにより、リタードローラ104はフィードローラ103に連れ回り、区間4の停止状態から正回転で加速中である。このため、図9(a)中では「不安定」としている。
・フィードローラ103挙動
正回転している。
・ピックアップローラ101挙動
次シートに対して当接している。正回転駆動し、次シートを給送する。
・エンコーダ109の出力信号に基づく検知結果
リタードローラ104の正回転加速中を検知する。
・電磁クラッチ112(給送信号)
エンコーダ109の出力信号に基づく検知結果が停止になったことを基準として、給送信号をONにする。または、エンコーダ109の出力信号の波形より、停止になるタイミングを推測し、給送信号ONから、実際にシートSが給送されるまでの時間を鑑み、その時間分を停止になるタイミングから前倒して給送信号をONにしてもよい。
区間6では、先行シートの先端位置と後端位置、次シートの先端位置は以下のようになっている。
先行シート先端位置:搬送ローラ105より下流
先行シート後端位置:分離ニップ部102より下流
次シート先端位置 :分離ニップ部102より下流の位置と搬送ローラ105の位置との間
また、各ローラ、エンコーダ109、電磁クラッチ112は以下のようになっている。
・リタードローラ104挙動
次シートが重送していない場合は、次シートに連れ回りし、給送方向に対して正回転している。次シートが重送している場合は、給送方向に対して逆回転している。なお、図9(a)には「逆回転」を図示していないため、重送の場合は図示していない。
・フィードローラ103挙動
正回転している。
・ピックアップローラ101挙動
次シートの給送信号ONから所定時間t1後(t1<t2)で、かつ、搬送中の先行シート先端が分離ニップ部102を通過した後に、次シートに対して離間する。
・エンコーダ109の出力信号に基づく検知結果
次シートが重送していない場合は、リタードローラ104は正回転で安定していると検知している。次シートが重送している場合は、リタードローラ104は逆回転を検知している。なお、図9(a)には「逆回転 安定」を図示していないため、重送の場合は図示していない。
・電磁クラッチ112(給送信号)
電磁クラッチはONで、駆動は連結している。
・フィードローラ103とリタードローラ104のローラ表面の摩擦係数は、使用が進んだことによるローラ表面の削れや、ローラ表面に紙粉が付着することで低下する。摩擦係数が一定値を下回ると、区間4においてリタードローラ104は停止せず、逆回転する場合がある。その場合は、エンコーダ109はリタードローラ104の停止を検知できず、いつまでも給送が開始されない。このため、その対策として、制御部150は、給送信号がONにならなくても、先行シートの給送開始を基準とした第3の時間である所定時間t3が経過した後に強制的に給送を開始する。この強制給送が、連続して所定回数発生した場合、制御部150がフィードローラ103とリタードローラ104の交換等を促す情報を表示部121に表示するようにしてもよい。
次に、実施例3を説明する。実施例1と同じ構成については同一の符号を付して詳細な説明は省略する。図10は実施例3の分離ニップ部102の構成を示す図である。図10に示すように、実施例3では、実施例1と実施例2に対して、リタードローラ104の検知手段であるコードホイール115とエンコーダ109の代わりに、次のように構成している。すなわち、実施例3では、リタードローラ揺動中心104cを揺動中心とし、リタードローラ104、リタード軸116、トルクリミッタ108を保持するリタードホルダ122に、加速度を検知する検知手段である加速度センサ123を設けている。実施例3では、区間3におけるリタードローラ104の不安定な振動を加速度センサ123により検知する。制御部150は、加速度センサ123の検知結果に基づいて、リタードローラ104の不安定な振動が収束し安定したことを判断する。
図11を用いて、時間を区間に分けて一連の動作を説明する。なお、図11は図9(a)と同様の図であるが、図9(a)の「エンコーダ109の出力信号に基づく検知結果」が「加速度センサ123の検知結果」に置き換わっている。加速度センサ123の検知結果は、「加減速あり」と「定常状態」の状態がある。また、加速度センサ123の検知結果を除く他のローラ等の挙動等は図9(a)と同様であり、説明を省略する。実施例1と実施例2では、制御部150は、エンコーダ109によりリタードローラ104の回転状態に応じて出力された出力信号に基づく検知結果を基準として給送信号をONにしている。これに対し、実施例3では、制御部150は、区間4において加速度センサ123の検知結果に基づいて、検知した加速度の絶対値が所定の値以下となったこと、すなわち、所定時間定常状態となったことを基準に給送信号をONにする。
耐久前A1<耐久後A2
ここで、耐久前A1は、あまり使用していない状態のリタードローラ104sとリタードローラ104tの揺動角度である。耐久後A2は、使用が進んだ状態のリタードローラ104sとリタードローラ104tの揺動角度である。
102 分離ニップ部
103 フィードローラ
104 リタードローラ
105 搬送ローラ
106 給送カセット
109 エンコーダ
150 制御部
Claims (18)
- シートが積載されるシート積載部と、
前記シート積載部からシートを給送する給送回転体と、
前記給送回転体により給送されたシートを搬送する搬送回転体と、
前記搬送回転体とニップ部を形成し、前記ニップ部においてシートを1枚に分離する分離回転体であって、付勢部材により前記搬送回転体に対して付勢された分離回転体と、
前記分離回転体の回転状態に応じた信号を出力する出力手段と、
前記給送回転体を駆動する駆動手段と、を有するシート給送装置において、
前記駆動手段を制御し、前記給送回転体により第1のシートを給送させ、前記第1のシートの後端が前記ニップ部を通過した後、前記出力手段から出力された前記信号に基づいて、前記給送回転体により前記第1のシートに後続する第2のシートを給送させるタイミングを変更する制御手段を有することを特徴とするシート給送装置。 - 前記制御手段は、前記出力手段から出力された前記信号に基づいて、前記第1のシートが前記ニップ部を通過したことによる前記分離回転体の振動が収束するタイミングを判断し、前記給送回転体により前記第2のシートを給送させるタイミングを前記分離回転体の振動が収束するタイミング以降に変更することを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
- 前記分離回転体は、トルクリミッタを有し、シートの搬送方向とは反対の方向に回転するように駆動力を受け、
前記制御手段は、前記出力手段から出力された前記信号に基づき、前記分離回転体の角加速度の絶対値が所定の値よりも小さいと判断したタイミングに基づいて、前記給送回転体により前記第2のシートの給送を開始させることを特徴とする請求項1または2に記載のシート給送装置。 - 前記制御手段は、
前記第2のシートの給送を開始するタイミングを、前記第1のシートの給送を開始させてから第1の時間が経過したタイミングに予め設定し、
前記第1の時間が経過するまでに、前記分離回転体の角加速度の絶対値が所定の値よりも小さいと判断した場合は、前記第1の時間が経過したタイミングで前記第2のシートの給送を開始させ、前記第1の時間が経過しても、前記分離回転体の角加速度の絶対値が前記所定の値よりも小さいと判断できない場合には、前記第1の時間が経過した後、前記分離回転体の角加速度の絶対値が所定の角加速度の絶対値よりも小さいと判断したタイミングに基づいて、前記第2のシートの給送を開始させることを特徴とする請求項3に記載のシート給送装置。 - 前記分離回転体は、トルクリミッタを有し、
前記搬送回転体は、ワンウェイクラッチを有し、
前記制御手段は、前記出力手段から出力された前記信号に基づき、前記分離回転体の回転が停止していると判断したタイミングに基づいて、前記給送回転体により前記第2のシートの給送を開始させることを特徴とする請求項1または2に記載のシート給送装置。 - 前記制御手段は、
前記第2のシートの給送を開始するタイミングを、前記第1のシートの給送を開始させてから第1の時間が経過したタイミングに予め設定し、
前記第1の時間が経過するまでに、前記分離回転体の回転が停止していると判断した場合は、前記第1の時間が経過したタイミングで前記第2のシートの給送を開始させ、前記第1の時間が経過しても、前記分離回転体の回転が停止していると判断できない場合には、前記第1の時間が経過した後、前記分離回転体の回転が停止していると判断したタイミングに基づいて、前記第2のシートの給送を開始させることを特徴とする請求項5に記載のシート給送装置。 - 前記ニップ部よりもシートの搬送方向における下流側に設けられた第2の搬送回転体を備え、
前記制御手段は、前記第1のシートの先端が前記第2の搬送回転体を通過した後に前記給送回転体により前記第2のシートの給送を開始させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシート給送装置。 - 前記駆動手段は、駆動力を発生する駆動源と、前記駆動源と前記給送回転体とを接続する又は切断するクラッチと、を含み、
前記制御手段は、前記給送回転体により給送された前記第1のシートの後端が前記ニップ部を通過した後、前記出力手段から出力された前記信号に基づいて前記クラッチを制御し、前記駆動源と前記給送回転体とを接続させることで前記第2のシートの給送を開始させることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシート給送装置。 - 前記制御手段は、前記第1のシートの先端が前記ニップ部を通過した後に、前記第1のシートに当接している前記給送回転体を前記第1のシートから離間させ、前記クラッチにより前記駆動源と前記給送回転体とが接続されたタイミングから第2の時間が経過したタイミングで前記給送回転体を再度前記第1のシートに当接させることを特徴とする請求項8に記載のシート給送装置。
- 前記第2の時間は、前記第1のシートの搬送方向における長さに基づき決定されることを特徴とする請求項9に記載のシート給送装置。
- シートが積載されるシート積載部と、
前記シート積載部からシートを給送する給送回転体と、
前記給送回転体により給送されたシートを搬送する搬送回転体と、
前記搬送回転体とニップ部を形成し、前記ニップ部においてシートを1枚に分離する分離回転体であって、付勢部材によって前記搬送回転体に対して付勢された分離回転体と、
前記分離回転体を保持するホルダと、
前記ホルダの加速度を検知する検知手段と、
前記給送回転体を駆動する駆動手段と、を有するシート給送装置において、
前記駆動手段を制御し、前記給送回転体により第1のシートを給送させ、前記第1のシートの後端が前記ニップ部を通過した後、前記検知手段により検知された前記加速度に基づいて、前記給送回転体により前記第1のシートに後続する第2のシートを給送させるタイミングを変更する制御手段を有することを特徴とするシート給送装置。 - 前記制御手段は、前記検知手段により検知された前記加速度に基づいて、前記第1のシートが前記ニップ部を通過したことによる前記分離回転体の振動が収束するタイミングを判断し、前記給送回転体により前記第2のシートを給送させるタイミングを前記分離回転体の振動が収束するタイミング以降に変更することを特徴とする請求項11に記載のシート給送装置。
- 前記制御手段は、前記検知手段により検知した前記加速度の絶対値が所定の値以下となったタイミングに基づいて、前記給送回転体により前記第2のシートの給送を開始させることを特徴とする請求項11または12に記載のシート給送装置。
- 前記制御手段は、
前記第2のシートの給送を開始するタイミングを、前記第1のシートの給送を開始させてから第1の時間が経過したタイミングに予め設定し、
前記第1の時間が経過するまでに、前記検知手段により検知した前記加速度の絶対値が前記所定の値よりも小さいと判断した場合は、前記第1の時間が経過したタイミングで前記第2のシートの給送を開始させ、前記第1の時間が経過しても、前記検知手段により検知した前記加速度の絶対値が前記所定の値よりも小さいと判断できない場合には、前記第1の時間が経過した後、前記検知手段により検知した前記加速度の絶対値が前記所定の値よりも小さいと判断したタイミングに基づいて、前記第2のシートの給送を開始させることを特徴とする請求項13に記載のシート給送装置。 - 前記ニップ部よりもシートの搬送方向における下流側に設けられた第2の搬送回転体を備え、
前記制御手段は、前記第1のシートの先端が前記第2の搬送回転体を通過した後に前記給送回転体により前記第2のシートの給送を開始させることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項に記載のシート給送装置。 - 前記駆動手段は、駆動力を発生する駆動源と、前記駆動源と前記給送回転体とを接続させる又は切断するクラッチと、を含み、
前記制御手段は、前記給送回転体により給送された前記第1のシートの後端が前記ニップ部を通過した後、前記検知手段により検知された前記加速度に基づいて、前記クラッチを制御し、前記駆動源と前記給送回転体とを接続させることで前記第2のシートの給送を開始させることを特徴とする請求項11乃至15のいずれか1項に記載のシート給送装置。 - 前記制御手段は、前記第1のシートの先端が前記ニップ部を通過した後に、前記第1のシートに当接している前記給送回転体を前記前記第1のシートから離間させ、前記クラッチにより前記駆動源と前記給送回転体とが接続されたタイミングから第2の時間が経過したタイミングで前記給送回転体を再度前記第1のシートに当接させることを特徴とする請求項16に記載のシート給送装置。
- 前記第2の時間は、前記第1のシートの搬送方向における長さに基づき決定されることを特徴とする請求項17に記載のシート給送装置。
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