JP2019093593A - 搬送装置、樹脂成形装置及び樹脂成形品の製造方法 - Google Patents

搬送装置、樹脂成形装置及び樹脂成形品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】搬送中の樹脂が温度上昇することを抑制する。【解決手段】搬送装置11は、樹脂成形対象物13を保持する対象物保持部材24と、対象物保持部材24に設けられ樹脂成形対象物13を加熱する加熱部29と、樹脂16を保持する樹脂保持部材25と、樹脂保持部材25に保持された樹脂16を冷却する冷却部31と、樹脂保持部材25の周囲を取り囲むカバー部材38とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、樹脂を搬送する搬送装置、樹脂成形装置及び樹脂成形品の製造方法に関するものである。
従来技術として、例えば、特許文献1に基板の温度にバラツキが生じない小型で安価な樹脂封止装置が開示されている。この樹脂封止装置は、少なくとも片側表面に電子部品を装着した基板90をプレヒーターユニット60で予備加熱し、基板90をモールドユニット30、40の上下金型で挟持して電子部品を樹脂封止する樹脂封止装置において、モールドユニット30、40に基板90およびタブレット91を供給するために往復移動するインローダーユニット70にプレヒーターユニット60を脱着可能に一体化するとともに、プレヒーターユニット60をインローダーユニット70を介してモールドユニット30、40近傍まで移動可能としたことを特徴とする。
特開2004−140047号公報
特許文献1に開示された樹脂封止装置では、インローダーユニット70にプレヒーターユニット60を一体化した状態で、基板90およびタブレット91をモールドユニット30、40の近傍まで搬送する。したがって、プレヒーターユニット60によって、基板90およびタブレット91は搬送中に予備加熱される。そのため、タブレット91がプレヒーターユニット60から受ける熱によって温度上昇し、熱変形するおそれがある。
本発明は上記の課題を解決するもので、搬送中の樹脂が温度上昇することを抑制することができる搬送装置、樹脂成形装置及び樹脂成形品の製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る搬送装置は、樹脂成形対象物を保持する対象物保持部材と、対象物保持部材に設けられ樹脂成形対象物を加熱する加熱部と、樹脂を保持する樹脂保持部材と、樹脂保持部材に保持された樹脂を冷却する冷却部と、樹脂保持部材の周囲を取り囲むカバー部材とを備える。
本発明によれば、搬送中の樹脂が温度上昇することを抑制することができる。
本発明に係る樹脂成形装置の概要を示す概略構造図である。 (a)、(b)は、実施形態1における搬送装置を示す概要図であり、(a)は概略下面図、(b)は概略断面図である。 (a)、(b)は、実施形態1における樹脂保持部材を示す概要図であり、(a)は概略下面図、(b)はA−A線断面図である。 (a)、(b)は、実施形態2における樹脂保持部材を示す概要図であり、(a)は概略下面図、(b)はB−B線断面図である。 (a)、(b)は、実施形態3における樹脂保持部材を示す概要図であり、(a)は概略下面図、(b)はC−C線断面図である。 (a)、(b)は、実施形態4における樹脂保持部材を示す概要図であり、(a)は概略下面図、(b)はD−D線断面図である。 (a)、(b)は、実施形態5における搬送装置を示す概要図であり、(a)は概略下面図、(b)は概略断面図である。 (a)、(b)は、実施形態5における樹脂保持部材を示す概要図であり、(a)は概略下面図、(b)はE−E線断面図である。 (a)〜(c)は、実施形態6における樹脂配置部を示す概要図であり、(a)は概略下面図、(b)はF−F線断面図、(c)はG−G線断面図である。 (a)、(b)は、実施形態7における搬送装置を示す概要図であり、(a)は概略下面図、(b)は概略断面図である。 (a)、(b)は、実施形態7における樹脂保持部材を示す概要図であり、(a)は概略下面図、(b)はH−H線断面図である。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照して説明する。本出願書類におけるいずれの図についても、わかりやすくするために、適宜省略し又は誇張して模式的に描かれている。同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を適宜省略する。
〔実施形態1〕
(樹脂成形装置の構成)
図1を参照して、本発明に係る樹脂成形装置の構成について説明する。図1に示される樹脂成形装置1は、例えば、トランスファ成形法を使用した樹脂成形装置である。樹脂成形装置1は基盤2を有する。基盤2の四隅において、4本の保持部材であるタイバー3が固定される。上方に向かって伸びる4本のタイバー3の上部に、基盤2に対向する固定プラテン4が固定される。基盤2と固定プラテン4との間において、基盤2と固定プラテン4のそれぞれに対向する可動プラテン5が、4本のタイバー3にはめ込まれる。
基盤2の上には、可動プラテン5を昇降させる型締機構6が設けられる。型締機構6は、可動プラテン5を昇降させて成形型の型開きと型締めとを行う。型締機構6は、駆動源と伝達部材との組合せで構成される。例えば、型締機構6として、サーボモータとボールねじとの組合せ、油圧シリンダとロッドとの組合せ等が使用される。型締機構としてトグルリンク機構を使用することもできる。
固定プラテン4の下面には上型7が固定される。上型7の下方には、上型7に対向して下型8が設けられる。下型8は、可動プラテン5の上面に固定される。上型7と下型8とは、併せて成形型9を構成する。上型7及び下型8には加熱手段であるヒータ10が適宜設けられる。上型7及び下型8は、ヒータ10によって170℃〜180℃程度に加熱される。上型7及び下型8は、成形型9に供給される樹脂材料を加熱して溶融することが可能な温度まで、昇温しておくことが好ましい。
成形型9が型開きした状態で、上型7と下型8との間には、例えば、樹脂成形対象物と樹脂材料とを一括して成形型9に供給する搬送装置11が配置される。樹脂成形対象物として、例えば、半導体チップ12が装着されたリードフレーム13などが下型8の配置領域14に供給される。半導体チップ12は、例えば、ボンディングワイヤ15を介してリードフレーム13に接続される。本実施形態における搬送装置11は、樹脂成形対象物と樹脂材料とを一括して成形型9に供給する搬送装置である。
下型8には、例えば、樹脂材料として打錠成形されたタブレット状樹脂16を収容するポット17が設けられる。ポット17内には、収容されたタブレット状樹脂16を加熱して溶融した流動性樹脂を押圧するためのプランジャ18が設けられる。プランジャ18は、伝達部材を介して駆動機構19に接続される。駆動機構19は、可動プラテン5の内部又は可動プラテン5の外部に設けられる。駆動機構19によって、プランジャ18はボット17内を昇降する。
上型7には、下型8の配置領域14に対向してキャビティ20が設けられる。さらに、上型7には、ポット17に対向する位置にカル凹部21が設けられる。カル凹部21とキャビティ20とは、樹脂通路となるランナ22を介して連通する。溶融した流動性樹脂は、ポット17からカル凹部21とランナ22とを経由してキャビティ20に注入される。
なお、本実施形態では、キャビティ20を上型7に設けた場合を示した。これに限らず、上型7及び下型8にそれぞれキャビティを設けることができる。この場合には、リードフレーム13に装着された半導体チップ12は、上型7及び下型8に設けられたキャビティに成形された硬化樹脂によって樹脂封止される。
(樹脂成形品の製造方法)
図1を参照して、樹脂成形装置1において、例えば、半導体チップ12が装着されたリードフレーム13に対して樹脂成形を行い樹脂成形品を製造する方法について説明する。
図1に示されるように、まず、樹脂成形装置1において、上型7と下型8とを型開きする。次に、搬送装置11を使用して、半導体チップ12が装着されたリードフレーム13とタブレット状樹脂16とを、上型7と下型8との間に搬送する。搬送装置11は、リードフレーム13とタブレット状樹脂16とを一括して成形型9に搬送する搬送装置である。
後述するように、リードフレーム13は硬化樹脂との密着性をよくするために、搬送中に予備加熱される。これは、ヒータでリードフレーム13を予め加熱することによって、加熱された成形型の熱によりリードフレーム13が急激に加熱され変形して密着性が悪化することを防ぐためである。タブレット状樹脂16としては熱硬化性樹脂が用いられる。そのため、搬送中にタブレット状樹脂16の温度が上昇するとタブレット状樹脂16が劣化、変質するおそれがある。さらに、タブレット状樹脂16が温度上昇するとタブレット状樹脂16の一部が溶融して搬送装置11に付着するおそれがある。したがって、搬送装置11において、タブレット状樹脂16を搬送中にタブレット状樹脂16が温度上昇することを抑制することが重要となる。
次に、搬送装置11が、下型8に設けられた配置領域14に半導体チップ12が装着されたリードフレーム13を供給する。さらに、搬送装置11が、下型8に設けられたポット17にタブレット状樹脂16を供給する。この時、上型7と下型8とは、上型7と下型8とに設けられたヒータ10を使用して、タブレット状樹脂16を加熱して溶融することが可能な温度(例えば、170℃〜180℃程度)に、すでに昇温されていることが好ましい。
この場合には、搬送装置11が、別処理としてリードフレーム13とタブレット状樹脂16とをそれぞれ下型8に供給した。これに限らず、搬送装置11が、リードフレーム13とタブレット状樹脂16とを同時に下型8に供給してもよい。
次に、型締機構6を使用して可動プラテン5を上昇させる。このことによって、上型7と下型8とを型締めする。リードフレーム13に装着された半導体チップ12は、上型7に設けられたキャビティ20内に収容される。成形型9を型締めすることにより、ポット17に供給されたタブレット状樹脂16はヒータ10によって加熱されて溶融し、流動性樹脂を生成する。
次に、駆動機構19を使用してプランジャ18を上昇させ、溶融した流動性樹脂を押圧する。ポット17からカル凹部21及びランナ22を経由して、流動性樹脂をキャビティ20に注入する。キャビティ20を流動性樹脂により充填した状態で、更に流動性樹脂を加熱することによって硬化樹脂を成形する。このことにより、リードフレーム13に装着された半導体チップ12が硬化樹脂によって樹脂封止される。言い換えれば、半導体チップ12が装着されたリードフレーム13に対して樹脂成形が行われる。
次に、型締機構6を使用して可動プラテン5を下降させることによって、上型7と下型8とを型開きする。樹脂成形された樹脂成形品を成形型9から取り出し、カル凹部21及びランナ22に成形された不要な樹脂成形部をディゲートする。この段階で、樹脂成形品が完成する。
(搬送装置及び樹脂保持部材の構成)
図2〜3を参照して、実施形態1において使用される搬送装置11及び樹脂保持部材の構成について説明する。
図2(a)、(b)に示されるように、搬送装置11は、例えば、搬送ユニット23と、樹脂成形対象物を保持する対象物保持部材24と樹脂を保持する樹脂保持部材25とを備える。搬送装置11において、搬送ユニット23の両側に対象物保持部材24が配置され、搬送ユニット23の中央部に設けられた樹脂配置部26に複数の樹脂保持部材25が配置される。この場合には、搬送装置11は、2個の対象物保持部材24と3個の樹脂保持部材25とを有する。実施形態1においては、搬送装置11が、樹脂成形対象物として半導体チップ12が装着されたリードフレーム13、及び、樹脂としてタブレット状樹脂16を一括して搬送する場合を示す。
図2(a)に示されるように、各リードフレーム13には、3個の半導体チップ12が装着されている。樹脂配置部26には、3個の樹脂保持部材25が配置され、それぞれの樹脂保持部材25にタブレット状樹脂16が保持されている。リードフレーム13に装着される半導体チップ12の数、及び、樹脂配置部26に配置される樹脂保持部材25の数は任意に設定することができる。
対象物保持部材24において、基台27の上に配置されたリードフレーム13は、リードフレーム押さえ28によって基台27に保持される。基台27には、リードフレーム13を搬送中に、リードフレーム13を予備加熱するための加熱部であるヒータ29が設けられる。ヒータ29を使用してリードフレーム13は100℃〜170℃程度に予備加熱される。このことにより、樹脂成形する際にリードフレーム13と硬化樹脂との密着性をよくすることができる。
図2(a)、(b)に示されるように、樹脂保持部材25は、例えば、タブレット状樹脂16を支持するピン状の4本のガイド部材30と開閉部材であるシャッタ31とを備える。ピン状の4本のガイド部材30は、樹脂配置部26に配置され、搬送ユニット23の底面に取付けられる。樹脂配置部26において、シャッタ31は駆動機構(図示なし)によって移動(開閉)可能である。図3(b)に示されるように、シャッタ31は、L字状の形状に形成される。4本のガイド部材30によって支持されたタブレット状樹脂16は、L字状のシャッタ31の底面部によって樹脂保持部材25に保持される。
L字状のシャッタ31には、例えば、冷却用のガスを供給するために、中空状の通路となる貫通孔32が形成される。貫通孔32は、例えば、上部にガスを供給するガス供給口33と下部にガスを排出するガス排出口34とを有する。この貫通孔32に冷却用のガスを供給することによって、シャッタ31自体が冷却される。冷却されたシャッタ31によって、樹脂保持部材25に保持されたタブレット状樹脂16が冷却される。したがって、シャッタ31は、タブレット状樹脂16を冷却する冷却部として機能する。シャッタ31に形成された中空状の通路となる貫通孔32は、冷却用のガスを供給するガス供給部として機能する。ここで、タブレット状樹脂16が冷却されたシャッタ31に接触することによって効果的に冷却される。
冷却用のガスは、シャッタ31の上部に形成されたガス供給口33から貫通孔32を経由して、シャッタ31の下部に形成されガス排出口34から排出される。さらに、ガス排出口34から排出された冷却用のガスによって、樹脂保持部材25に保持されたタブレット状樹脂16が直接冷却される。また、タブレット状樹脂16をピン状の4本のガイド部材30によって支持しているので、タブレット状樹脂16の周囲を比較的広い面積で覆うように支持する構造と比較して、タブレット状樹脂16が貫通孔32から排出された冷却用のガスに接触可能な面積が広くなる。したがって、タブレット状樹脂16を冷却する効果をさらに高めることができる。冷却用のガスとしては、圧縮空気、窒素(N)、アルゴン(Ar)、ヘリウム(He)等が使用される。
これらのことによって、対象物保持部材24(図2(b)参照)に設けられたヒータ29から受ける熱の影響を低減することができる。この熱は、主にヒータ29による輻射熱と考えられるが、搬送装置の構造によってはヒータ29から熱伝導する熱も含まれる。したがって、タブレット状樹脂16を搬送中に、タブレット状樹脂16が温度上昇することを抑制することができる。さらに、ヒータ29からの熱伝導による熱影響をほとんど受けない構造であれば、シャッタ31及びガイド部材30を熱伝導率の高い熱伝導性材料によって構成し、樹脂保持部材25自体をより強く冷却するようにしてもよい。
図3(b)に示されるように、搬送ユニット23には、各樹脂保持部材25のシャッタ31に形成されたガス供給口33にそれぞれつながるように連通路35が形成される。樹脂保持部材25にタブレット状樹脂16が保持された状態において、連通路35は各シャッタ31に形成されたすべてのガス供給口33につながるように形成される。連通路35は、例えば、搬送ユニット23に設けられたガス導入口36を介してガス供給部37に接続される。ガス供給部37は、圧縮空気、窒素、アルゴン、ヘリウム等をシャッタ31の貫通孔32に供給する。なお、図示していないが、ガス供給部37とガス導入口36との間には、冷却用のガスの供給を制御(開始及び停止)する開閉弁、ガスの流量を制御するマスフローコントローラ等が設けられる。
タブレット状樹脂16をより効果的に冷却するためには、樹脂保持部材25に供給する冷却用のガスの流量を多くすることが好ましい。加えて、ガスの流速も速くすることが好ましい。さらに、搬送ユニット23に設けるガス導入口36の数を1個に限らず、複数個のガス導入口36を設けてもよい。その場合には、それぞれのガス導入口36をガス供給部37に接続すればよい。これらのことによって、冷却用のガスの供給ばらつきを低減し、タブレット状樹脂16をより効果的に冷却することができる。
図2〜3に示されるように、樹脂配置部26に配置された複数の樹脂保持部材25の周囲を取り囲むようにしてカバー部材38が設けられる。カバー部材38を設けることによって、対象物保持部材24(図2(b)参照)に設けられたヒータ29から受ける熱の影響を低減することができる。さらに効果的にするためには、カバー部材38を断熱材料によって構成することが好ましい。カバー部材38を設けることによってカバー部材38内の冷却効果を高め、タブレット状樹脂16が温度上昇することをいっそう抑制することができる。
ガス供給部37から供給される冷却用のガスは、搬送ユニット23のガス導入口36及び連通路35、樹脂保持部材25を構成するシャッタ31のガス供給口33、貫通孔32及びガス排出口34、カバー部材38の内部の空間を順次経由してカバー部材38から外部に排出される。冷却用のガスがカバー部材38の内部の空間を流動するので、タブレット状樹脂16及びガイド部材30が直接冷却用のガスによって冷却される。したがって、タブレット状樹脂16が温度上昇することをさらに抑制することができる。なお、本出願書類の図においては、冷却用のガスの流れを明確にするために太い矢印(片側矢印)によってガスの流れを示す。
複数の樹脂保持部材25の周囲を取り囲むようにカバー部材38を設けるので、タブレット状樹脂16を搬送中に、タブレット状樹脂16が劣化して生じた樹脂粉などが飛散してもカバー部材38内に収容することができる。したがって、樹脂成形装置1が樹脂粉などによって汚染されることを抑制することができる。加えて、カバー部材38に集塵機能を有する集塵部DC(Dust Collector )を付加することにより、冷却用のガスによって樹脂粉などがカバー部材38内に舞い上がることを抑制することができる。このことにより、樹脂保持部材25が樹脂粉などによって汚染されることを抑制することができる。
さらに、集塵部DCを用いて樹脂粉を集塵することによって、樹脂保持部材25に供給する冷却用のガスの流量を多くすることが可能となる。このことにより、タブレット状樹脂16を冷却する効果をいっそう高めることができる。
(樹脂を搬送して供給する動作)
図1〜3を参照して、搬送装置11を使用してタブレット状樹脂16を搬送し、下型8に設けられたポット17にタブレット状樹脂16を供給する動作について説明する。
まず、図1に示されるように、樹脂成形装置1において、上型7と下型8とを型開きする。次に、搬送装置11(図2参照)を使用して、半導体チップ12が装着されたリードフレーム13及びタブレット状樹脂16を、上型7と下型8との間に搬送する。
図3(b)に示されるように、タブレット状樹脂16の搬送中においては、ガイド部材30とL字状のシャッタ31とによって、タブレット状樹脂16は樹脂保持部材25に保持されている。タブレット状樹脂16が樹脂保持部材25に保持されている状態では、シャッタ31のガス供給口33と搬送ユニット23の連通路35とはつながっている。したがって、タブレット状樹脂16を搬送している間は、冷却用のガスが貫通孔32に供給され、シャッタ31によってタブレット状樹脂16は冷却されている。
次に、移動機構(図示なし)を使用して、樹脂保持部材25の周囲を取り囲むカバー部材38を搬送装置11の外部へ移動させる。
次に、図3(b)に示されるように、駆動機構(図示なし)を使用して、L字状のシャッタ31を図の右方向に移動させる。このことにより、シャッタ31を開いてタブレット状樹脂16を下型8に設けられたポット17(図1参照)に供給する。シャッタ31は、両側矢印で示す方向に移動することができる。シャッタ31を開いた状態では、シャッタ31のガス供給口33と搬送ユニット23の連通路35とは遮断される。したがって、シャッタ31を開いた状態では、冷却用のガスは貫通孔32に供給されない状態となる。
このように、タブレット状樹脂16を搬送している間、言い換えれば、タブレット状樹脂16を樹脂保持部材25に保持している間は、冷却用のガスをシャッタ31に供給して、タブレット状樹脂16をシャッタ31によって冷却することができる。したがって、対象物保持部材24(図2(b)参照)に設けられたヒータ29から受ける熱の影響を低減することができ、搬送中にタブレット状樹脂16が温度上昇することを抑制することができる。
タブレット状樹脂16を下型8に設けられたポット17(図1参照)に供給した後は、シャッタ31を開いた状態にしておく。このことにより、樹脂保持部材25に冷却用のガスの供給を停止した状態を維持する。したがって、昇温された成形型の温度が冷却用のガスによって変動することを抑制することができる。このようにして、樹脂保持部材25に保持されたタブレット状樹脂16を冷却するタイミング、時間、流量などを任意に制御することができる。
また、ガス供給部37とガス導入口36との間に設けられた開閉弁やマスフローコントローラ(図示なし)によって、冷却用のガスの供給を制御することができる。この場合でも、樹脂保持部材25に保持されたタブレット状樹脂16を冷却するタイミング、時間、流量などを任意に制御することができる。
(作用効果)
本実施形態の搬送装置11は、樹脂成形対象物であるリードフレーム13を保持する対象物保持部材24と、対象物保持部材24に設けられリードフレーム13を加熱する加熱部であるヒータ29と、樹脂としてタブレット状樹脂16を保持する樹脂保持部材25と、樹脂保持部材25に保持されたタブレット状樹脂16を冷却する冷却部であるシャッタ31と、樹脂保持部材25の周囲を取り囲むカバー部材38とを備える構成としている。
この構成によれば、搬送中のリードフレーム13をヒータ29によって予備加熱して、リードフレーム13と硬化樹脂との密着性をよくする。このことにより、タブレット状樹脂16もヒータ29から熱の影響を受ける。そのため、搬送装置11において、樹脂保持部材25に保持されたタブレット状樹脂16を冷却するシャッタ31と樹脂保持部材25の周囲を取り囲むカバー部材38とを設ける。これらのことによって、タブレット状樹脂16を搬送中にヒータ29から受ける熱の影響を低減し、タブレット状樹脂16が温度上昇することを抑制することができる。
より詳細には、本実施形態によれば、搬送装置11を使用してリードフレーム13とタブレット状樹脂16とを一括して搬送する。リードフレーム13と硬化樹脂との密着性をよくするために、搬送中にリードフレーム13をヒータ29によって予備加熱する。このことにより、タブレット状樹脂16もヒータ29から熱の影響を受ける。そのため、樹脂保持部材25を構成するシャッタ31に貫通孔32を設けて、この貫通孔32に冷却用のガスを供給する。冷却用のガスによりシャッタ31自体を冷却する。このことによって、樹脂保持部材25に保持されたタブレット状樹脂16をシャッタ31によって冷却することができる。したがって、搬送中にリードフレーム13を予備加熱しても、タブレット状樹脂16が温度上昇することを抑制することができる。
さらに、シャッタ31に形成されたガス排出口34から排出された冷却用のガスによって、樹脂保持部材25に保持されたタブレット状樹脂16を直接冷却することができる。このことにより、タブレット状樹脂16の冷却効果をさらに高めることができる。
加えて、樹脂保持部材25の周囲を取り囲むようにカバー部材38を設ける。カバー部材38を設けることにより、いっそうヒータ29から受ける熱の影響を低減することができる。したがって、タブレット状樹脂16が温度上昇することをさらに抑制することができる。
本実施形態によれば、リードフレーム13とタブレット状樹脂16とを搬送中に、リードフレーム13を予備加熱しても、タブレット状樹脂16が温度上昇することを抑制することができる。このことにより、搬送中にタブレット状樹脂16の一部が溶融して樹脂保持部材25に付着することを抑制することができる。したがって、タブレット状樹脂16の搬送不良を低減し、成形型9にタブレット状樹脂16を供給できないという不良を抑制することができる。このことによって、樹脂成形品の歩留まり向上に貢献する。加えて、搬送装置11又は樹脂成形装置1を清掃する回数や時間を減らすことができる。さらに、メンテナンスをする回数を減らすことができる。したがって、樹脂成形装置1の稼働率を向上させることができる。
本実施形態によれば、リードフレーム13とタブレット状樹脂16とを搬送中にタブレット状樹脂16が温度上昇することを抑制することができる。このことにより、タブレット状樹脂16が変質することや劣化することを抑制できる。したがって、樹脂成形品の歩留まり向上及び品質向上に貢献することができる。
加えて、タブレット状樹脂16が変質や劣化をすることによって、タブレット状樹脂16から樹脂粉や個片物などが発生することを抑制することができる。このことにより、樹脂粉などが飛散して樹脂成形装置1を汚染することを抑制することができる。したがって、樹脂成形装置1の生産性を向上させることができる。
本実施形態によれば、カバー部材38に集塵部DCを付加することができる。このことにより、冷却用のガスによって樹脂粉などがカバー部材38内に舞い上がることを抑制することができる。加えて、樹脂保持部材25に供給する冷却用のガスの流量を多くすることができ、タブレット状樹脂16を冷却する効果をいっそう高めることができる。
〔実施形態2〕
(樹脂保持部材の構成)
図4を参照して、実施形態2において使用される樹脂保持部材の構成について説明する。実施形態1との違いは、樹脂保持部材を構成するシャッタのガス排出口をシャッタの下部両側面に設けたことである。それ以外の構成は実施形態1と基本的に同じなので説明を省略する。
図4(a)、(b)に示されるように、樹脂保持部材39は、ピン状の4本のガイド部材30とL字状のシャッタ40とを備える。L字状のシャッタ40の底部には蓋が形成され、シャッタ40の下部両側面にガス排出口41が形成される。したがって、中空状の通路となる貫通孔42は逆T字状の形状に形成される。貫通孔42は、鉛直方向に伸びる部分となる貫通孔42aと水平方向に伸びる部分となる貫通孔42bとを有する。冷却用のガスは、シャッタ40のガス供給口33から貫通孔42a、42bを経由してガス排出口41からそれぞれ排出される。したがって、冷却用のガスが流動する距離を長くして、シャッタ40自体を冷却する効果を高めることができる。
L字状のシャッタ40のガス供給口33を樹脂配置部26に配置する位置は実施形態1と同じ位置である。したがって、搬送ユニット23に形成される連通路35の位置も実施形態1と同じである。それ以外の構成も実施形態1と同じであるので、説明を省略する。
本実施形態によれば、L字状のシャッタ40の底部に蓋をして、シャッタ40の下部両側面にガス排出口41を設ける。このことにより、カバー部材38の底面に落下した樹脂粉などがある場合、冷却用のガスが側面の排出口41から排出されることによって樹脂粉などがカバー部材38内に舞い上がることを抑制することができる。本実施形態においても、実施形態1と同様の効果を奏する。
〔実施形態3〕
(樹脂保持部材の構成)
図5を参照して、実施形態3において使用される樹脂保持部材の構成について説明する。実施形態1との違いは、樹脂保持部材を構成するシャッタの側面をタブレット状樹脂16に直接接触するようにしたことである。それ以外の構成は実施形態1と基本的に同じなので説明を省略する。
図5(a)、(b)に示されるように、樹脂保持部材43は、ピン状の4本のガイド部材30とL字状のシャッタ44とを備える。実施形態1との違いは、L字状のシャッタ44の形状とシャッタ44を樹脂配置部26に配置する位置とである。L字状のシャッタ44の底面部の幅は、ガイド部材30同士の間隔よりも小さく形成される。このことにより、L字状のシャッタ44の側面をタブレット状樹脂16に直接接触させることが可能となる。この場合には、L字状のシャッタ44を樹脂配置部26に配置する位置が実施形態1と異なる。したがって、樹脂保持部材43がタブレット状樹脂16を保持した状態において、連通路45はシャッタ44に形成されたガス供給口33に、それぞれつながるように形成される。それ以外の構成は実施形態1と同じであるので、説明を省略する。
本実施形態によれば、樹脂保持部材43を構成するシャッタ44の側面をタブレット状樹脂16に直接接触させる。このことにより、より効果的にタブレット状樹脂16を冷却することができる。したがって、タブレット状樹脂16が温度上昇することをいっそう抑制することができる。本実施形態においても、実施形態1と同様の効果を奏する。
〔実施形態4〕
(樹脂保持部材の構成)
図6を参照して、実施形態4において使用される樹脂保持部材の構成について説明する。実施形態1との違いは、冷却用のガスを供給する中空状の通路である貫通孔を4本のガイド部材に形成したことである。それ以外の構成は実施形態1と基本的に同じなので説明を省略する。
図6(a)、(b)に示されるように、樹脂保持部材46は、ピン状の4本のガイド部材47とL字状のシャッタ48とを備える。ピン状の4本のガイド部材47には、中空状の通路である貫通孔49がそれぞれ形成される。これらの貫通孔49に冷却用のガスを供給することによってガイド部材47を冷却し、樹脂保持部材46に保持されたタブレット状樹脂16をガイド部材47によって冷却することができる。したがって、ガイド部材47は、タブレット状樹脂16を冷却する冷却部として機能する。ガイド部材47に形成された貫通孔49は、冷却用のガスを供給するガス供給部として機能する。4本のガイド部材47によってタブレット状樹脂16を冷却するので、いっそうタブレット状樹脂16の冷却効果を高めることができる。なお、この場合にはL字状のシャッタ48に貫通孔は形成されていない。
冷却用のガスは、ガイド部材47のガス供給口50から貫通孔49を経由してガス排出口51から排出される。ガス排出口51から排出された冷却用のガスによって、タブレット状樹脂16を直接冷却することができる。このことにより、さらにタブレット状樹脂16の冷却効果を高めることができる。加えて、タブレット状樹脂16をさらに効果的に冷却するためには、ガイド部材47及びL字状のシャッタ48を熱伝導率の高い熱伝導性材料によって構成し、樹脂保持部材46自体を強く冷却することが好ましい。
搬送ユニット23においては、各樹脂保持部材46を構成する4本のガイド部材47に形成されたそれぞれのガス供給口50につながるように連通路52が形成される。それ以外の構成は実施形態1と同じであるので、説明を省略する。
本実施形態によれば、樹脂保持部材46を構成する4本のガイド部材47に貫通孔49をそれぞれ形成する。これらの貫通孔49に冷却用のガスを供給することにより、よりいっそう効果的にタブレット状樹脂16を冷却することができる。したがって、タブレット状樹脂16が温度上昇することをよりいっそう抑制することができる。本実施形態においても、実施形態1と同様の効果を奏する。
〔実施形態5〕
(搬送装置及び樹脂保持部材の構成)
図7〜8を参照して、実施形態5において使用される搬送装置及び樹脂保持部材の構成について説明する。実施形態1との違いは、樹脂保持部材をタブレット状樹脂を収容する収容部材と開閉部材であるシャッタとで構成し、収容部材の周囲を取り囲むように中空状の通路を形成したことである。それ以外の構成は実施形態1と基本的に同じなので説明を省略する。
図7(a)、(b)に示されるように、搬送装置53は、例えば、搬送ユニット54と、樹脂成形対象物を保持する対象物保持部材24と樹脂を保持する樹脂保持部材55とを備える。搬送装置53において、搬送ユニット54の両側に対象物保持部材24が配置され、搬送ユニット54の中央部に設けられた樹脂配置部56に複数の樹脂保持部材55が配置される。この場合には、搬送装置53は、2個の対象物保持部材24と5個の樹脂保持部材55とを有する。実施形態5においては、搬送装置53が、半導体チップ12が装着されたリードフレーム57及びタブレット状樹脂16を一括して搬送する場合を示す。
図7(a)に示されるように、各リードフレーム57には、5個の半導体チップ12が装着されている。樹脂配置部56には、5個の樹脂保持部材55が配置され、それぞれの樹脂保持部材55にタブレット状樹脂16が保持されている。リードフレーム57に装着される半導体チップ12の数、及び、樹脂配置部56に配置される樹脂保持部材55の数は任意に設定することができる。
図7(a)、(b)に示されるように、樹脂保持部材55は、例えば、タブレット状樹脂16を収容する収容部材58と開閉部材であるシャッタ59とを備える。収容部材58は、樹脂配置部56に配置され、搬送ユニット54の底面に取付けられる。樹脂配置部56において、シャッタ59は駆動機構(図示なし)によって移動(開閉)可能である。図7(a)に示されるように、シャッタ59は、例えば、板状の形状に形成される。収容部材58に収容されたタブレット状樹脂16は、板状のシャッタ59によって樹脂保持部材55に保持される。この場合には、各収容部材58に対して板状のシャッタ59をそれぞれ設けたが、すべての収容部材58に対応するように連続した1枚の板状のシャッタを設けてもよい。
樹脂配置部56は、複数の樹脂保持部材55と枠状部材である外枠60とによって構成される。外枠60は搬送ユニット54の底面に取付けられる。樹脂配置部56において、収容部材58は外枠60の内部に配置され、搬送ユニット54の底面に取付けられる。外枠60の高さと収容部材58の高さとは同じ高さになるように設定される。したがって、収容部材58の外周面と外枠60との間には、収容部材58を取り囲むように空間が形成される。この空間が、例えば、タブレット状樹脂16を冷却するために冷却用のガスを供給する中空状の通路となる貫通路61を構成する。したがって、図7(b)に示されるように、貫通路61は、上部にガスを供給するガス供給部62と下部にガスを排出するガス排出部63とを有する。
貫通路61に冷却用のガスを供給することによって、収容部材58自体を冷却し、樹脂保持部材55に保持されるタブレット状樹脂16を収容部材58によって冷却することができる。したがって、収容部材58は、タブレット状樹脂16を冷却する冷却部として機能する。収容部材58の周囲を取り囲むように形成される貫通路61は、冷却用のガスを供給するガス供給部として機能する。冷却用のガスは、ガス供給部62から貫通路61を経由してガス排出部63から排出される。冷却用のガスとしては、圧縮空気、窒素、アルゴン、ヘリウム等が使用される。
このように、タブレット状樹脂16を冷却用のガスによって冷却することにより、対象物保持部材24に設けられたヒータ29から受ける熱の影響を低減することができる。したがって、搬送中にタブレット状樹脂16が温度上昇することを抑制することができる。
図7(b)、図8(b)に示されるように、搬送ユニット54には、各収容部材58を取り囲む貫通路61のガス供給部62にそれぞれつながるように連通路64が形成される。連通路64は、搬送ユニット54に設けられたガス導入口65を介してガス供給部37に接続される。ガス供給部37は、圧縮空気、窒素、アルゴン、ヘリウム等を貫通路61に供給する。図示していないが、実施形態1と同様に、ガス供給部37とガス導入口65との間には、冷却用のガスの供給を制御(開始及び停止)する開閉弁、ガスの流量を制御するマスフローコントローラ等が設けられる。
タブレット状樹脂16をより効果的に冷却するためには、搬送ユニット54に設けるガス導入口65を複数個設けることが好ましい。加えて、貫通路61に供給する冷却用のガスの流量を多くし、ガスの流速も速くすることが好ましい。これらのことによって、冷却用のガスの供給ばらつきを低減し、タブレット状樹脂16をより効果的に冷却することができる。
本実施形態においては、タブレット状樹脂16を下型8に設けられたポット17(図1参照)に供給した後は、開閉弁又はマスフローコントローラ(図示なし)によって、冷却用のガスの供給を停止する。このことにより、昇温された成形型の温度が冷却用のガスによって変動することを抑制することができる。開閉弁及びマスフローコントローラによって、タブレット状樹脂16を冷却するタイミング、時間、流量などを任意に制御する。
本実施形態においても、樹脂配置部56に配置された複数の樹脂保持部材55の周囲を取り囲むようにしてカバー部材38が設けられる。実施形態1と同様に、カバー部材38を設けることによって、対象物保持部材24(図7(b)参照)に設けられたヒータ29から受ける熱の影響を低減することができる。さらに、カバー部材38に集塵機能を有する集塵部DCを付加することができる。
本実施形態によれば、収容部材58の外周面と外枠60との間に、冷却用のガスを供給する中空状の通路となる貫通路61を設ける。この貫通路61に冷却用のガスを供給することによって、タブレット状樹脂16を収容部材58によって冷却する。貫通路61は、収容部材58の周囲を取り囲むように形成されるので、いっそう効果的にタブレット状樹脂16を冷却することができる。したがって、搬送中にリードフレーム57を予備加熱しても、タブレット状樹脂16が温度上昇することをよりいっそう抑制することができる。本実施形態においても、実施形態1と同様の効果を奏する。
〔実施形態6〕
(樹脂配置部の構成)
図9を参照して、実施形態6において使用される樹脂配置部の構成について説明する。実施形態5との違いは、樹脂配置部の底面側に底板を設けて、ガス排出口を樹脂配置部の外枠に設けたことである。それ以外の構成は実施形態5と基本的に同じなので説明を省略する。
図9に示されるように、樹脂配置部66は、実施形態5で示した収容部材58とシャッタ59とを有する樹脂保持部材55と、枠状部材である外枠67と、収容部材58の外周面と外枠67との間に形成される空間に蓋をする底板68とを備える。底板68は、収容部材58と外枠67との間の空間にはめ込むようにして設けられる。樹脂保持部材55が搬送ユニット54に取付けられる位置は実施形態5と同じ位置である。したがって、樹脂配置部66において、冷却用のガスを供給するガス供給部62の位置も実施形態5と同じ位置に形成される。
図9(a)、(c)に示されるように、例えば、樹脂配置部66の外枠67の4隅に、冷却用のガスを排出するガス排出口69が設けられる。図9(b)、(c)に示されるように、ガス排出口69を設けることによって、ガス供給部62から供給された冷却用のガスを外枠67の4隅に設けられたガス排出口69へ流動させる中空状の通路となる連通路70が形成される。連通路70は、鉛直方向にガスを流動させる部分となる連通路70aと水平方向にガスを流動させる部分となる連通路70bとを有する。
搬送ユニット54は実施形態5と同じものを使用することができる。したがって、樹脂配置部66のガス供給部62にそれぞれつながるように連通路64が搬送ユニット54に形成される。冷却用のガスは、搬送ユニット54のガス導入口65及び連通路64、樹脂配置部66のガス供給部62及び連通路70(70a、70b)を順次経由してガス排出口69から排出される。
連通路70(70a、70b)に冷却用のガスを供給することによって、収容部材58自体を冷却し、樹脂保持部材55に保持されたタブレット状樹脂16を収容部材58によって冷却することができる。樹脂配置部66には底板68が設けられているので、収容部材58は密閉された連通路70によって取り囲まれることになる。したがって、いっそう効果的にタブレット状樹脂16を冷却することが可能となる。それ以外の構成は実施形態5と同じなので、説明を省略する。
本実施形態によれば、樹脂配置部66において、収容部材58の外周面と外枠67との間に形成される空間に蓋をする底板68を設ける。そして、外枠67の4隅に冷却用のガスを排出するガス排出口69を設ける。収容部材58は密閉された連通路70によって取り囲まれる。この連通路70に冷却用のガスを供給することによって、タブレット状樹脂16をいっそう効果的に冷却することができる。したがって、搬送中にリードフレーム57を予備加熱しても、タブレット状樹脂16が温度上昇することをよりいっそう抑制することができる。本実施形態においても、実施形態5と同様の効果を奏する。
本実施形態においては、冷却用のガスを排出するガス排出口69を外枠67の4隅に設けた。これに限らず、冷却用のガスを排出するガス排出口69を、樹脂保持部材55を取り囲む外枠の4つの面にそれぞれ複数個設けてもよい。このことによって、冷却用のガスの流れをよりスムーズにすることができる。
〔実施形態7〕
(搬送装置及び樹脂保持部材の構成)
図10〜11を参照して、実施形態7において使用される搬送装置及び樹脂保持部材の構成について説明する。実施形態1との違いは、タブレット状樹脂を冷却する冷却部として冷却素子であるペルチェ素子と熱伝導率の高いグラファイトとを使用したことである。それ以外の構成は実施形態1と基本的に同じなので説明を省略する。
図10(a)、(b)に示されるように、搬送装置71は、例えば、搬送ユニット72と対象物保持部材24と樹脂保持部材73とを備える。対象物保持部材24及びリードフレーム13は実施形態1で示したものと同じものである。樹脂配置部74には、3個の樹脂保持部材73が配置され、それぞれの樹脂保持部材73にタブレット状樹脂16が保持されている。
樹脂保持部材73は、ピン状の4本のガイド部材75とL字状のシャッタ48とを備える。4本のガイド部材75は、例えば、熱伝導性部材であるグラファイト76及び77を介して冷却素子であるペルチェ素子78に接続される。図10(b)に示されるように、グラファイト76の一端はガイド部材75に接続され、グラファイト76の他端は搬送ユニット72を貫通して搬送ユニット72の上面まで延伸される。図10(a)、(b)に示されるように、搬送ユニット72の上面に配置されるグラファイト77の一端は、例えば、並行して延びる部分を有し4本のグラファイト76の他端に接続される。グラファイト77の他端はペルチェ素子78に接続される。L字状のシャッタ48は実施形態4で示したものと同じものであり、貫通孔は形成されていない。
図10においては、一つのペルチェ素子78が、各樹脂保持部材73に保持されたタブレット状樹脂16をそれぞれ冷却するように、各樹脂保持部材73に対応してペルチェ素子78をそれぞれ設けた場合を示した。これに限らず、ペルチェ素子78の冷却効果が充分であれば、複数の樹脂保持部材73に対応して、1個のペルチェ素子78を配置するような構成にしてもよい。ペルチェ素子78を配置する位置は、搬送ユニット72の上面においてグラファイト77が配置可能な任意の位置に設定することができる。
図11(b)に示されるように、ペルチェ素子78は、直流電圧源79から直流電流を流すことによって吸熱現象と放熱現象とを起こす素子である。例えば、直流電圧源79から直流電流を流すことによって、ペルチェ素子78の一方の電極は周囲から吸熱することによって冷却される冷却部78aとなり、ペルチェ素子78の他方の電極は周囲に放熱することによって加熱される加熱部78bとなる。ペルチェ素子78は、この冷却部78aを使用して、例えば、冷却する対象物となるタブレット状樹脂16を冷却する冷却素子である。
図10〜11に示されるように、グラファイト76及び77は、ペルチェ素子78の冷却部78aとガイド部材75とを熱的に接続する。グラファイト76及び77は、例えば、銅の2倍から5倍程度、ダイヤモンドには劣るが非常に高い熱伝導率を有する部材である。ペルチェ素子78は、ペルチェ素子78の冷却部78aからグラファイト77及び76を経由して、ガイド部材75に冷却熱を熱伝導させる。このことにより、ガイド部材75がペルチェ素子78からの冷却熱によって冷却される。冷却されたガイド部材75によってタブレット状樹脂16を冷却することができる。したがって、ペルチェ素子78とグラファイト77及び76とガイド部材75とは、タブレット状樹脂16を冷却する冷却部として機能する。なお、グラファイト76及び77の形状は、ペルチェ素子78からの冷却熱を効率よくガイド部材75に熱伝導させる形状であることが好ましい。
ペルチェ素子78を使用してタブレット状樹脂16を冷却することによって、対象物保持部材24に設けられたヒータ29から受ける熱の影響を低減することができる。したがって、タブレット状樹脂16が温度上昇することを抑制することができる。
この場合には、ペルチェ素子78の冷却部78aの冷却熱を効率よくガイド部材75に熱伝導させるため、ペルチェ素子78とガイド部材75との間に熱伝導率が非常に高いグラファイト76及び77を配置した。これに限らず、ペルチェ素子78とガイド部材75との間に、銅などの熱伝導率が高い部材を配置してもよい。加えて、ガイド部材75自体も熱伝導率が高く、耐磨耗性の高い部材を使用することが好ましい。ガイド部材75自体をグラファイトで構成することもできる。
図10(b)、図11(b)に示されるように、樹脂保持部材73の周囲を取り囲むカバー部材38の下面にもペルチェ素子80を接続することができる。直流電圧源81から直流電流を流すことによって、冷却部80aと加熱部80bとを形成する。ペルチェ素子80の冷却部80aを、カバー部材38の下面に熱的に接続する。この場合には、カバー部材38を熱伝導率が高いグラファイトや銅などによって構成することが好ましい。
ペルチェ素子80の冷却部80aから冷却熱を熱伝導させ、カバー部材38自体を冷却する。冷却されたカバー部材38によってカバー部材38の内部が冷却される。このことにより、カバー部材38の内部に保持されているタブレット状樹脂16をさらに冷却することができる。ペルチェ素子80とカバー部材38とは、タブレット状樹脂16を冷却する冷却部として機能する。したがって、タブレット状樹脂16が温度上昇することをいっそう抑制することができる。
この場合には、複数のペルチェ素子80をカバー部材38の下面に接続した。これに限らず、複数のペルチェ素子をカバー部材38の側面に接続してもよい。また、図11(b)に示されるように、ペルチェ素子に直流電流を流す直流電圧源については、各ペルチェ素子78に対応してそれぞれ直流電圧源79を設けてもよいし、複数のペルチェ素子80に対応して1個の直流電圧源81を設けてもよい。
なお、図示をしていないが、ペルチェ素子78及び80を安定して使用するためには、ペルチェ素子78及び80の加熱部78b及び80b側にヒートシンクを接続しておくことが好ましい。このことにより、ペルチェ素子78及び80自体が高温になって、はんだ接合部に不具合が発生することを抑制することができる。
本実施形態によれば、樹脂保持部材73を構成するガイド部材75を、熱伝導性部材であるグラファイト76及び77を介して冷却素子であるペルチェ素子78に熱的に接続する。ペルチェ素子78に直流電流を流すことによって、ペルチェ素子78の冷却部78aからグラファイト77及び76を経由して冷却熱を熱伝導させ、ガイド部材75を冷却する。冷却されたガイド部材75によってタブレット状樹脂16を冷却することができる。したがって、タブレット状樹脂16が温度上昇することを抑制することができる。
さらに、カバー部材38の下面にもペルチェ素子80を熱的に接続する。ペルチェ素子80に直流電流を流すことによって、ペルチェ素子80の冷却部80aから冷却熱を熱伝導させ、カバー部材38自体を冷却する。このことにより、カバー部材38の内部に保持されているタブレット状樹脂16をさらに冷却することができる。したがって、タブレット状樹脂16が温度上昇することをいっそう抑制することができる。
本実施形態によれば、ペルチェ素子78、80からの冷却熱を熱伝導させることによってタブレット状樹脂16を冷却する。冷却用のガスを使用しないので、環境にやさしく冷却部の構成も簡単で保守点検を容易にすることができる。加えて、カバー部材38の底面に落下した樹脂粉などがある場合、冷却用のガスによって樹脂粉などがカバー部材38内に舞い上がることを抑制することができる。本実施形態においても、実施形態1と同様の効果を奏する。
本実施形態においては、ペルチェ素子78及び80を搬送ユニット72の上面及びカバー部材38の下面にそれぞれ設けた。これに限らず、搬送ユニット72の上面に設けたペルチェ素子78の冷却効果(タブレット状樹脂16の温度上昇を抑制する効果)が充分であれば、カバー部材38の下面にペルチェ素子80を設けなくてもよい。
各実施形態においては、タブレット状樹脂16の形状として、円柱状のタブレット状樹脂を使用した例を示した。これに限らず、タブレット状樹脂の形状としては、四角柱状、円板状、平板状などの形状であってもよい。固形状の形状を有する樹脂であれば特に構わない。
以上のように、上記実施形態の搬送装置は、樹脂成形対象物を保持する対象物保持部材と、対象物保持部材に設けられ樹脂成形対象物を加熱する加熱部と、樹脂を保持する樹脂保持部材と、樹脂保持部材に保持された樹脂を冷却する冷却部と、樹脂保持部材の周囲を取り囲むカバー部材とを備える構成としている。
この構成によれば、樹脂保持部材に保持された樹脂を冷却部によって冷却する。さらに、樹脂保持部材の周囲をカバー部材によって取り囲む。したがって、外部から受ける熱の影響を低減し、樹脂が温度上昇することを抑制することができる。
さらに、上記実施形態の搬送装置では、冷却部は、樹脂保持部材に設けられ、ガスが供給される中空状の通路により構成されるガス供給部を含む構成としている。
この構成によれば、冷却部が有する中空状の通路に冷却用のガスを供給して冷却部を冷却する。したがって、冷却された冷却部によって樹脂を冷却することができる。
さらに、上記実施形態の搬送装置では、樹脂保持部材の上部に設けられたガス供給口から樹脂保持部材の下部に設けられたガス排出口に向かって中空状の通路は形成され、ガス排出口から排出されたガスはカバー部材の内部を流動する構成としている。
この構成によれば、樹脂保持部材に設けられた中空状の通路に冷却用のガスを供給して冷却部を冷却する。さらに、カバー部材に排出された冷却用のガスによって樹脂を冷却する。したがって、よりいっそう効果的に樹脂を冷却することができる。
さらに、上記実施形態の搬送装置では、樹脂保持部材の上部に設けられたガス供給口から樹脂保持部材の側面に設けられたガス排出口に向かって中空状の通路は形成され、ガス排出口から排出されたガスはカバー部材の内部を流動する構成としている。
この構成によれば、カバー部材の底面に落下した樹脂粉などがある場合、冷却用のガスによって樹脂粉などがカバー部材内に舞い上がることを抑制することができる。
さらに、上記実施形態の搬送装置では、樹脂保持部材は、ガイド部材と開閉部材とを備える構成としている。
この構成によれば、樹脂保持部材をガイド部材と開閉部材とによって構成し、樹脂保持部材に保持された樹脂をガイド部材又は開閉部材によって冷却することができる。
さらに、上記実施形態の搬送装置では、樹脂保持部材は、収容部材と開閉部材とを備える構成としている。
この構成によれば、樹脂保持部材を収容部材と開閉部材とによって構成し、樹脂保持部材に保持された樹脂を収容部材によって冷却することができる。
さらに、上記実施形態の搬送装置では、中空状の通路は、ガイド部材又は開閉部材に形成される構成としている。
この構成によれば、中空状の通路をガイド部材又は開閉部材に形成する。中空状の通路に冷却用のガスを供給することによって樹脂を冷却することができる。
さらに、上記実施形態の搬送装置では、中空状の通路は、収容部材の周囲を取り囲むように形成される構成としている。
この構成によれば、中空状の通路を収容部材の周囲を取り囲むように形成する。中空状の通路に冷却用のガスを供給することによって樹脂を冷却することができる。
さらに、上記実施形態の搬送装置では、冷却部は、ペルチェ素子と、ペルチェ素子とガイド部材との間を熱的に接続する熱伝導性部材とを含む構成としている。
この構成によれば、冷却部をペルチェ素子と熱伝導性部材とガイド部材とによって構成する。ペルチェ素子により熱伝導性部材を経由してガイド部材を冷却する。したがって、ガイド部材によって樹脂を冷却することができる。
さらに、上記実施形態の搬送装置では、冷却部は、カバー部材に熱的に接続されたペルチェ素子である。
この構成によれば、冷却部をカバー部材に接続されたペルチェ素子によって構成する。ペルチェ素子によりカバー部材を冷却する。したがって、カバー部材によって樹脂を冷却することができる。
さらに、上記実施形態の搬送装置では、カバー部材は集塵部を備える構成としている。
この構成によれば、カバー部材に集塵部を設けることによって、樹脂粉などがカバー部材内に舞い上がることを抑制することができる。
さらに、樹脂成形装置は、上記実施形態の搬送装置を備える構成としている。
この構成によれば、上記実施形態の搬送装置を使用することによって、搬送中に樹脂が温度上昇することを抑制することができる。
さらに、樹脂成形品の製造方法は、上記実施形態の樹脂成形装置を用いて、搬送装置により搬送された樹脂成形対象物に対して樹脂成形を行う。
この方法によれば、上記実施形態の樹脂成形装置が有する搬送装置を用いることによって、搬送中に樹脂が温度上昇することを抑制することができる。
本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、必要に応じて、任意にかつ適宜に組み合わせ、変更し、又は選択して採用できるものである。
1 樹脂成形装置
2 基盤
3 タイバー
4 固定プラテン
5 可動プラテン
6 型締機構
7 上型
8 下型
9 成形型
10 ヒータ
11、53、71 搬送装置
12 半導体チップ
13、57 リードフレーム(樹脂成形対象物)
14 配置領域
15 ボンディングワイヤ
16 タブレット状樹脂(樹脂)
17 ポット
18 プランジャ
19 駆動機構
20 キャビティ
21 カル凹部
22 ランナ
23、54、72 搬送ユニット
24 対象物保持部材
25、39、43、46、55、73 樹脂保持部材
26、56、66、74 樹脂配置部
27 基台
28 リードフレーム押さえ
29 ヒータ(加熱部)
30 ガイド部材
31、40、44 シャッタ(冷却部、開閉部材)、
32、42、42a、42b、49 貫通孔(中空状の通路、ガス供給部)
33、50 ガス供給口
34、41、51、69 ガス排出口
35、45、52、64 連通路
36、65 ガス導入口
37 ガス供給部
38 カバー部材
47、75 ガイド部材(冷却部)
48、59 シャッタ(開閉部材)
58 収容部材(冷却部)
60、67 外枠
61 貫通路(中空状の通路、ガス供給部)
62 ガス供給部
63 ガス排出部
68 底板
70、70a、70b 連通路(中空状の通路、ガス供給部)
76、77 グラファイト(熱伝導性部材、冷却部)
78、80 ペルチェ素子(冷却部)
78a、80a 冷却部
78b、80b 加熱部
79、81 直流電圧源
DC 集塵部

Claims (13)

  1. 樹脂成形対象物を保持する対象物保持部材と、
    前記対象物保持部材に設けられ前記樹脂成形対象物を加熱する加熱部と、
    樹脂を保持する樹脂保持部材と、
    前記樹脂保持部材に保持された前記樹脂を冷却する冷却部と、
    前記樹脂保持部材の周囲を取り囲むカバー部材とを備える、搬送装置。
  2. 前記冷却部は、前記樹脂保持部材に設けられ、ガスが供給される中空状の通路により構成されるガス供給部を含む、請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記樹脂保持部材の上部に設けられたガス供給口から前記樹脂保持部材の下部に設けられたガス排出口に向かって前記中空状の通路は形成され、
    前記ガス排出口から排出された前記ガスは前記カバー部材の内部を流動する、請求項2に記載の搬送装置。
  4. 前記樹脂保持部材の上部に設けられたガス供給口から前記樹脂保持部材の側面に設けられたガス排出口に向かって前記中空状の通路は形成され、
    前記ガス排出口から排出された前記ガスは前記カバー部材の内部を流動する、請求項2に記載の搬送装置。
  5. 前記樹脂保持部材は、ガイド部材と開閉部材とを備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載の搬送装置。
  6. 前記樹脂保持部材は、収容部材と開閉部材とを備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載の搬送装置。
  7. 前記中空状の通路は、前記ガイド部材又は前記開閉部材に形成される、請求項5に記載の搬送装置。
  8. 前記中空状の通路は、前記収容部材の周囲を取り囲むように形成される、請求項6に記載の搬送装置。
  9. 前記冷却部は、ペルチェ素子と、前記ペルチェ素子と前記ガイド部材との間を熱的に接続する熱伝導性部材と、を含む請求項5に記載の搬送装置。
  10. 前記冷却部は、前記カバー部材に熱的に接続されたペルチェ素子である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の搬送装置。
  11. 前記カバー部材は集塵部を備える、請求項1〜10のいずれか1項に記載の搬送装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の搬送装置を備える、樹脂成形装置。
  13. 請求項12の樹脂成形装置を用いて樹脂成形品を製造する方法であって、
    前記搬送装置により搬送された前記樹脂成形対象物に対して樹脂成形を行う樹脂成形品の製造方法。
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