JP2019092497A - 総合美容改善剤 - Google Patents

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大野 智弘
Toshihiro Ono
智弘 大野
祐人 須藤
Yuto Sudo
祐人 須藤
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Abstract

【課題】肌の美容健康を総合的に維持又は改善する総合美容改善剤を提供する。【解決手段】ケール又はその抽出物を有効成分とする総合美容改善剤。【選択図】なし

Description

本発明は肌の美容健康を総合的に維持する美容改善剤に関する。
近年、肌の乾燥、シワ、たるみ、シミ・ソバカス、ニキビ・吹き出物などの肌のトラブル改善、肌状態を良好に維持することなどを目的とする化粧品や食品が種々開発されている。すなわち、表皮の保湿性、バリア性を高める成分、皮膚の弾力性を高める成分、美白作用を有する成分等をそれぞれ配合した美容健康のための商品が考案されている。
一方、野菜類の搾り汁である野菜飲料は、各種ビタミン、ミネラルを豊富に含むため、消費者の野菜不足への意識や健康志向の高まりに伴い、その需要が増大している。特にケールの搾汁液である青汁に代表される緑色野菜を含有した飲料は、年々その消費が拡大している。ケールには、例えば女性ホルモン様作用(特許文献1)、利尿作用(特許文献2、3)などの種々の生理活性があることが報告されており、ケールを原料とする青汁は、種々の栄養素だけでなく、生理機能を有する食品として注目されている。
しかしながら、ケールに肌の美容健康を総合的に維持又は改善する作用があることはこれまでに知られていない。
特許4532811号公報 特開2004−43372号公報 特開2004−43381号公報
本発明は、肌の美容健康を総合的に維持又は改善する総合美容改善剤を提供することに関する。
本発明者は、ケールの継続的な摂取が、皮膚の保湿機能の強化及びこれに基づく肌状態の改善効果に加え、肌の調子の改善、Tゾーンのテカリの改善、化粧のノリの改善、目元口元のかさつきの改善、毛穴の目立ちの改善及びキメの改善、さらには髪のつや又は指通りの改善、頭痛、頻尿の改善及び活気低下抑制効果も期待でき、肌の美容健康を総合的に維持又は改善できる、総合美容改善として有用であることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下の1)〜4)に係るものである。
1)ケール又はその抽出物を有効成分とする総合美容改善剤。
2)ケール又はその抽出物を有効成分とする総合美容改善用食品組成物。
3)総合美容改善が、少なくとも肌の調子の改善、Tゾーンのテカリの改善、化粧のノリの改善、目元口元のかさつきの改善、毛穴の目立ちの改善、キメの改善及び頻尿の改善から選ばれる1種以上を含む、1)の総合美容改善剤又は2)の総合美容改善用食品組成物。
4)総合美容改善が、さらに目尻の小ジワの改善、肌のうるおいの改善、肌の明るさの改善、肌のくすみの改善、髪のつや又は指通りの改善、肌のハリ・弾力の改善、シミの改善、頭痛の改善及び活気低下抑制から選ばれる1種以上を含む、3)の総合美容改善剤又は総合美容改善用食品組成物。
本発明によれば、多種の有効成分を配合することなく、肌の美容と健康状態を総合的に維持又は改善することができる。特に、加齢に伴う保湿機能の低下及びそれに起因して生じる、肌のうるおいの低下、肌のハリ・弾力の低下、目元口元のかさつき、キメの乱れ、Tゾーンのテカリを含む肌トラブルの改善に有用である。
ケールの皮膚保湿能に対する効果を示す図。 ケールの皮膚乾燥に対する効果を示す図。 ケールの皮膚保湿能に対する効果(水分蒸散量が高い被験者における層別解析)を示す図。 ケールの頭痛に対する効果を示す図。 ケールの頻尿に対する効果を示す図。 ケールの活気に対する効果を示す図。 ケールの肌の調子及び目尻の小ジワに対する効果を示す図。 ケールの肌のうるおい及び肌の明るさに対する効果を示す図。 ケールの肌のくすみ及びTゾーンのテカリに対する効果を示す図。 ケールの化粧のノリ及び髪のつや・指通りに対する効果を示す図。 ケールの肌のハリ・弾力及び目元口元のかさつきに対する効果を示す図。 ケールのシミ及び毛穴の目立ちに対する効果を示す図。 ケールの皮膚保湿能に対する効果を示す図。 ケールのキメ(皮丘)に対する効果を示す図。 ケールのキメ(皮溝)に対する効果を示す図。 ケールのキメ(総合)に対する効果を示す図。 ケールの皮膚保湿能に対する効果(40歳以上の被験者における層別解析)を示す図。
ケールはアブラナ科のBrassicca Oleracea L.var. acephala DC.であり、青汁の原料として広く用いられている。
本発明において用いられるケールの品種は特に限定されないが、ケール変種(Brassica oleracea L.convar. acephala (DC.)Alef. var. sabellica L.)であるハイパール(農林水産省品種登録第20555号)、ハイクロップ、エステ、エキストラ・カールド・スコッチ等が利用できるが、グルコラファニンを高含有する品種(ケール由来固形分1gに対しグルコラファニンを1mg以上、特に好ましくは2mg以上含有している品種)が好ましく、特にハイパールを好適に利用できる。
ケールは、植物全体を使用してもよく、例えば葉、茎、根、花蕾等を使用することができるが、好ましくは茎及び/又は葉である。
本発明において、ケールは、ケール自身を乾燥させた乾燥物の他、その粉砕物、圧搾汁等の加工物であってもよい。
圧搾汁は、例えばケール葉を細断及び/又は粉砕した後、搾汁処理することにより得られる。搾汁処理手段としては、パルパー、スクリュープレス、フィルタープレス、デカンターなどの搾汁機で行うのが好ましい。また、ケール葉を必要により80〜100℃で1〜20分間熱処理した後に搾汁処理することもできる。
圧搾汁は、その後粉末化(エキス末化)して使用するのが、流通性、保存性の点で好ましい。なお、圧搾汁の粉末化は、熱風乾燥、凍結乾燥、噴霧乾燥により行われる。
ケールの抽出物としては、種々の溶媒による抽出物が挙げられる。
抽出に用いられる溶媒としては、水;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等の低級アルコール;酢酸エチル等のエステル;エチレングリコール、ブチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン等のグリコール類;ジエチルエーテル、石油エーテル等のエーテル類;アセトン、酢酸等の親水性溶媒;ベンゼン、ヘキサン、キシレン等の炭化水素などを挙げることができる。これらの溶媒は、単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
抽出の際のケールと溶媒との比率はケール乾燥重量に対して溶媒が1〜100倍、特に2〜40倍であるのが好ましい。
抽出方法としては、一般的な方法を使用することができ、例えば、溶媒にケール葉を浸漬する方法、加温下(常温〜溶媒の沸点の範囲)で攪拌する方法等を挙げることができ、圧力式抽出釜等を用いて行うこともできる。
抽出条件は原料の状態、使用する溶媒の種類等により異なるが、例えば、常圧ないし加圧条件、すなわち、1気圧〜2気圧の範囲で、室温或いは加温・加熱することが挙げられる。ケールの抽出物もまた、前記圧搾汁と同様に粉末化して用いてもよい。
後記実施例に示すように、ケール青汁(ケールエキス末配合食品)は、保湿機能の強化に加え、肌の調子の改善、Tゾーンのテカリの改善、化粧のノリの改善、目元口元のかさつきの改善、毛穴の目立ちの改善、キメの改善、目尻の小ジワの改善、肌のうるおいの改善、肌の明るさの改善、肌のくすみの改善、髪のつや又は指通りの改善、肌のハリ・弾力の改善、シミの改善を含む、肌質又は髪質の改善効果を発揮し、更には頭痛の改善、頻尿の改善及び活気低下抑制の効果を発揮する。そして、保湿機能の改善効果は、40歳以上の被験者において顕著であった。
したがって、ケール又はその抽出物を有効成分とする総合美容改善剤となり、総合美容改善のために使用できる。
本発明において、総合美容改善とは、少なくとも、肌の調子の改善、Tゾーンのテカリの改善、化粧のノリの改善、目元口元のかさつきの改善、毛穴の目立ちの改善及びキメの改善から選ばれる1種以上を含み、さらに目尻の小ジワの改善、肌のうるおいの改善、肌の明るさの改善、肌のくすみの改善、髪のつや又は指通りの改善、肌のハリ・弾力の改善、シミの改善から選ばれる1種以上を含むものである。
より好ましくは、総合美容改善とは、肌の調子の改善、Tゾーンのテカリの改善、化粧のノリの改善、目元口元のかさつきの改善、毛穴の目立ちの改善、キメの改善、目尻の小ジワの改善、肌のうるおいの改善、肌の明るさの改善、肌のくすみの改善、髪のつや又は指通りの改善、肌のハリ・弾力の改善、及びシミの改善を含むものである。
また、本発明の総合美容改善には、上記の肌質又は髪質改善効果と併せて、頭痛の改善、頻尿の改善及び活気低下抑制から選ばれる1種以上の体調改善効果を含むことが好ましい。より好ましくは、総合美容改善が、少なくとも肌の調子の改善、Tゾーンのテカリの改善、化粧のノリの改善、目元口元のかさつきの改善、毛穴の目立ちの改善、キメの改善及び頻尿の改善から選ばれる1種以上を含むことが好ましい。
本発明において、「肌の調子」とは、吹き出物、かさつき、べたつき、ハリ等の総合的な肌の状態を意味し、その改善とは、肌に関して全体的に概ね問題なくコンディションが良くなることを云う。
「Tゾーンのテカリ」とは、額〜鼻〜顎にかかるT字領域での皮脂分泌過剰による脂性肌を意味し、その改善とは、額〜鼻〜顎にかかるT字領域での過剰な皮脂分泌が抑制されることを云う。
「化粧のノリ」とは、ファンデーションや口紅等の化粧品のなじみ具合を意味し、その改善とは、化粧品の使用感、発色や光沢具合等が良くなることを云う。
「毛穴の目立ち」とは、毛穴出口の周囲がすり鉢状にくぼんでおり、毛穴として明確に認識されることを意味し、その改善とは毛穴が目立たなくなることを云う。
「キメ」とは、皮膚表面の形態を指し、皮溝(皮膚表面を縦横・放射状に走る細かく浅い溝)や皮丘(皮溝で囲まれた微小の隆起)からなる皮膚紋理を意味する。キメの改善とは、皮丘が細かく整った状態になることを云う。
「肌のうるおい」とは、肌の水分量を意味し、その改善とは、肌の水分保持能が高まることを云う。
「肌の明るさ」とは、肌色の明度を意味し、その改善とは、明度が高まることを云う。
「肌のくすみ」とは、肌の透明感が失われて暗い色になっている状態を意味し、その改善とは、肌の透明感やツヤ感が向上することを云う。
「頻尿の改善」とは、尿路感染や炎症に起因する頻尿ではなく、加齢やストレスなどによって引き起こされる頻尿を意味し、その改善とは日中に頻繁に尿意を催さない、夜間に尿意で目が覚めないなど生活の質(QOL)が向上することを云う。
ここで、Tゾーンのテカリ、化粧のノリ、目元口元のかさつき、毛穴の目立ち、目尻の小ジワ、肌のうるおい、肌の明るさ、肌のくすみ、髪のつや又は指通り、肌のハリ・弾力、シミの改善効果の評価は、VAS法(Visual Analogue Scale)を用い100mmの線分上で改善の程度(左端を良い状態、右端を悪い状態として、「非常に改善された」〜「全く改善されない」を評価し、評価値の差分を算出することにより行うことができる。
また頭痛、頻尿の評価は、抗加齢QOL共通問診票(日本抗加齢医学会)により、質問に対する回答結果を5段階評価で「1.全くなし」を1ポイント「2.ほとんどなし」を2ポイント「3.少しあり」を3ポイント「4.中程度あり」を4ポイント「5.高度にあり」を5ポイントとしてスコア化し集計することにより行うことができる。
また、「活気」とは、いきいきとして活動的な気分、勇み立つ意気、やる気に満ちた精神状態等のことを意味し、その評価は、緊張・抑うつ・怒り・活気・疲労・混乱等の気分の状態の測定に用いられる日本語版POMS(Profile of Mood States)により、質問に対する回答結果を5段階評価で「まったくなかった」を0ポイント、「少しあった」を1ポイント、「まあまああった」を2ポイント、「かなりあった」を3ポイント、「非常に多くあった」を4ポイントとしてスコア化し専用の換算表にて集計することにより行うことができる。
各評価項目において、摂取前〜摂取6週後及び12週後の効果変化率を算出(皮膚水分量・日本語版POMSで評価した項目:摂取6週間後又は12週間後の評価値÷摂取前の評価値、抗加齢QOL共通問診票・専門医による目視・VAS法で評価した項目:摂取前の評価値÷摂取6週間後又は12週間後の評価値)したのち、全評価項目の効果変化率の平均値を各群で算出した(〔表1−1〕〔表1−2〕)。この効果変化率の平均値は、総合美容効果を判断する指標であり、好ましくは1.20以上、より好ましくは1.25以上である。被験食品群は、6週間後・12週間後双方において1.25以上であるため、総合美容の効果を発揮したといえる。
上記総合美容改善剤は、肌質及び髪質を総合的に改善するための医薬品、医薬部外品、サプリメント又は食品(総合美容改善用食品組成物)となり、或いはこれらへ配合するための素材又は製剤となり得る。尚、上記食品には、一般飲食品のほか、肌質及び髪質の総合的な改善をコンセプトとし、必要に応じてその旨を表示した食品、機能性表示食品、特定保健用食品等が包含される。
上記医薬品(医薬部外品を含む)は、任意の投与形態で投与され得るが、経口投与するのが好ましい。
経口投与製剤としては、錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤等の固形剤、溶液剤、懸濁剤、乳剤等の液剤、凍結乾燥剤等が挙げられる。これらの製剤は製剤上の常套手段により調製することができる。上記の医薬用無毒性担体としては、例えば、グルコース、乳糖、ショ糖、澱粉、マンニトール、デキストリン、脂肪酸グリセリド、ポリエチレングリコール、ヒドロキシエチルデンプン、エチレングリコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アミノ酸、ゼラチン、アルブミン、水、生理食塩水等が挙げられる。また、必要に応じて、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、結合剤、等張化剤、賦形剤等の慣用の添加剤を適宜添加することもできる。
また、上記食品の形態は、各種食品組成物の他、上述した経口投与製剤と同様の形態(錠剤、カプセル剤、シロップ等)が挙げられる。
種々の形態の食品を調製するには、本発明のケール又はその抽出物を単独で、又は他の食品材料や種々の栄養成分を、調製することができる。
例えば、ケール又はその抽出物に、澱粉、乳糖、麦芽糖、植物油脂粉末、カカオ脂末、ステアリン酸などの適当な助剤を添加した後、慣用の手段を用いて、顆粒状、粒状、錠剤、カプセル、ペーストなどに成形すること、或いは種々の食品(例えば、食肉加工食品、水産加工食品、パン、菓子、バター、粉乳、発酵乳製品等)に添加すること、或いは水、果汁、牛乳、清涼飲料などの飲料に添加することにより調製することができる。
上記の医薬品(医薬部外品を含む)、及び食品中のケール又はその抽出物の含有量は、その使用形態により異なるが、固形分換算で、製剤全質量の1〜80質量%、好ましくは10〜40質量%ある。
本発明のケール又はその抽出物を医薬品(医薬部外品を含む)又は食品として、或いは医薬品や食品に配合して使用する場合の投与量は、患者の状態、体重、性別、年齢又はその他の要因に従って変動し得るが、経口投与の場合の成人1人当たりの1日の投与量は、通常、ケール又はその抽出物(固形分換算)として、好ましくは1mg〜20g、より好ましくは10mg〜10gであり、さらに好ましくは1.5g〜10g、さらにより好ましくは3g〜10gである。
また、上記製剤は、任意の投与計画に従って投与され得るが、1日1回〜数回に分け、数週間〜数ヶ月間継続して投与することが好ましく、より好ましくは6週間以上、さらに好ましくは12週間以上継続して投与することが好ましい。
本発明の総合美容改善剤の適用対象は、肌のトラブル改善、肌状態を総合的に良好に維持することを求めるヒトが挙げられ、特に、加齢による肌の乾燥、シワ、たるみ、キメの乱れ等の肌のトラブルを抱える中高年の男女が好適である。
実施例1 ケール摂取が肌に及ぼす影響(1)
1.被験者及び試験食品
1.1.被験者
試験対象者に該当する30歳以上60歳未満の肌の乾燥に悩む女性87名に対して事前検査を行い、選択基準に該当し、除外基準に抵触しておらず、試験責任医師の判断により試験参加が妥当と判断された者の中より、被験者選抜基準に準じ44名を選抜した。
1.2.試験食品
下記表2に示す栄養成分組成の被験食品(ケール青汁)及びプラセボ食品。ケール青汁は、ケール変種である「ハイパール」(農林水産省品種登録第20555号)を搾汁したケールエキス末(ケール由来固形分は3g、グルコラファニン20mg)の粉末青汁を用いた。なお、ケールエキス末はグルコラファニンの分解を抑制する製法特許(特許第5726535号公報、国際公開第2015/163442号)を参考に調製されたものである。プラセボ食品は、被験食品と栄養成分に大きな差はなく、外見上見分けがつかないように色素、ショ糖、デキストリン等で調製されたケールエキス末およびグルコラファニンを含まない粉末青汁を用いた。
1.3.試験食品摂取量(日)/摂取方法
1日1回、試験食品は水に溶かして12週間摂取させた。
2.試験方法
2.1.検査スケジュール
2.1.1.事前検査
試験実施施設に来所後、試験説明会にて同意取得後、被験者背景調査、検査員による聞き取り調査を行った。
次いで、以下の手順に従って、各試験を実施した。
1)指定の洗顔料を用い洗顔、ぬるま湯によって十分に濯ぐ。
2)洗顔後、水分はペーパータオルによって軽く押さえるようにして拭き取る。
3)馴化室(恒温恒湿ルーム)において20分間馴化(安静待機)。なお、馴化中は測定部位に触ることを禁止とする。
4)皮膚水分量
5)経表皮水分蒸散量
6)専門医(医師)による目視評価、問診
※マスカラ等をしている場合は洗顔前にクレンジング剤を用いてから洗顔を行なわせた。
※アンケート調査は安静待機中又は馴化中に実施した。
※皮膚水分量及び経表皮水分蒸散量の測定は馴化室内で実施した。
2.1.2 摂取6週後、摂取12週後
試験実施施設に来所後、15分以上の安静待機後、検査員による聞き取り調査を行った。
次いで、以下の手順に従って、各試験を実施した。
1)指定の洗顔料を用い洗顔、ぬるま湯によって十分に濯ぐ。
2)洗顔後、水分はペーパータオルによって軽く押さえるようにして拭き取る。
3)馴化室(恒温恒湿ルーム)において20分間馴化(安静待機)。なお、馴化中は測定部位に触ることを禁止とする。
4)皮膚水分量
5)経表皮水分蒸散量
6)専門医(医師)による目視評価、問診、有害事象判定
※マスカラ等をしている場合は洗顔前にクレンジング剤を用いてから洗顔を行なわせた。
※アンケート調査は安静待機中又は馴化中に実施した。
※皮膚水分量及び経表皮水分蒸散量の測定は馴化室内で実施した。
2.1.3.測定環境設定
・検査室前室:温度21℃に空調を設定。
・馴化室(恒温恒湿ルーム):温度21℃±1℃、湿度50%±10%にて設定。
2.2.主要評価項目
2.2.1.皮膚水分量
・測定機器:コルネオメーター(Corneometer CM825(R))/Courage−Khazaka製
・測定箇所:左顔、頬骨頭頂部、
・採用値:同一箇所を5回測定し、最上値・最下値を削除した3回測定値の平均を採用
・解析対象値:皮膚水分量
・観察時期:事前検査、摂取6週後、摂取12週後
2.2.2.経表皮水分蒸散量
・測定機器:テヴァメーター(Tewameter TM300(R))/Courage−Khazaka製
・測定箇所:左顔、頬骨頭頂部、
・採用値:1秒毎、60秒以上の連続測定を行い、終了前30秒間の標準偏差最小値における平均値を採用(同一の標準偏差がある場合は測定終了時に近い時間の値を採用)(標準偏差は5秒間(回)の値で算出)
・解析対象値:経表皮水分蒸散量(g/hm2)
・観察時期:事前検査、摂取6週後、摂取12週後
2.2.3.専門医による目視評価
2.2.3.1.肌質評価
・評価項目:乾燥
・評価部位:顔全体に対する評価を実施
・評価方法:DMI−JH6053/DermLite DL100、マイクロスコープを用い目視判定ならびに問診にて評価を行なった。評価は5段階とし、以下の基準を用いて評価
0(なし:症状が認められない)、1(軽微:わずかに症状が見られる)、2(軽度:少し症状が見られる)、3(中程度:明らかな症状が見られる)、4(重度:著しい症状が見られる)
・観察時期:事前検査、摂取6週後、摂取12週後
2.3.副次評価項目
2.3.1.抗加齢QOL共通問診票
・使用調査票:抗加齢QOL共通問診票(日本抗加齢医学会)
・調査項目:身体の状態(33問)、心の症状(21問)を「1.全くなし」「2.ほとんどなし」「3.少しあり」「4.中程度あり」「5.高度にあり」の5段階で回答、生活習慣(6問)を数値にて回答させた。
・集計方法:身体の状態(33問)、心の症状(21問)、全体(54問)について「1.全くなし」を1ポイント、「5.高度にあり」を5ポイントとしてスコア化し解析を実施した。尚、生活習慣(6問)は集計のみ実施した。
・調査方法:被験者自身による記載
・観察時期:事前検査、摂取6週後、摂取12週後
2.3.2.日本語版POMS
・使用調査票:日本語版POMS
・調査項目、集計方法:「気分の状態」についての65の質問項目に答える質問紙に回答させ、緊張・抑うつ・怒り・活気・疲労・混乱の6因子を調査
・調査方法:被験者自身による記載
・測定時期:事前検査、摂取6週後、摂取12週後
2.3.3.VASアンケート
・使用調査票:肌に関するVASアンケート調査票
・調査項目、集計方法:「肌の調子」「肌のうるおい」「目元口元のかさつき」「目尻の小ジワ」「肌の明るさ」「肌のくすみ」「シミ」「肌のハリ・弾力」「化粧のノリ」「毛穴の目立ち」「Tゾーンのテカリ」「髪のつや、指通り」についてVAS法(Visual Analogue Scale)を用い100mmの線分上で評価
・調査方法:被験者自身による記載
・測定時期:事前検査、摂取6週後、摂取12週後
3.結果(試験成績)
本試験は、各群22名、計44名で試験を開始した。試験後のキーオープン前の症例検討会において、遵守事項の逸脱や除外基準に抵触した一部の被験者を除外し、被験食品(ケール青汁)群20名、プラセボ食品群21名、計41名を解析対象とした。
3.1.被験者背景
被験食品(ケール青汁)群20名の年齢は、43.0±8.9歳であった。
プラセボ食品群21名の年齢は、43.8±6.6歳であった。
3.2.皮膚水分量(皮膚保湿能)
3.2.1.皮膚水分量(頬)(図1)
<被験食品(ケール青汁)群>
摂取前では43.54±1.57、摂取6週後では49.72±2.28、摂取12週後では47.82±2.47であった。摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では6.19±2.01、摂取12週後では4.28±1.94であった。経時比較において、摂取前に比較して摂取6週後、摂取12週後で有意な増加が認められた。
<プラセボ食品群>
摂取前では44.54±1.00、摂取6週後では47.20±2.03、摂取12週後では46.69±1.70であった。摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では2.66±1.82、摂取12週後では2.15±1.26であった。
3.3.専門医による目視評価
3.3.1.肌質評価
3.3.1.1.乾燥(図2)
<被験食品(ケール青汁)群>
摂取前では2.3±0.2、摂取6週後では1.9±0.2、摂取12週後では1.4±0.2であった。
摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では−0.5±0.2、摂取12週後では−1.0±0.2であった。経時比較において、摂取前に比較して摂取6週後、摂取12週後で有意な減少が認められた。
<プラセボ食品群>
摂取前では2.6±0.1、摂取6週後では2.5±0.1、摂取12週後では2.2±0.2であった。
摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では0.0±0.0、摂取12週後では−0.3±0.1であった。経時比較において、摂取前に比較して摂取12週後で有意な減少が認められた。
群間比較において、検査値、変化量ともに摂取6週後、摂取12週後で有意な差が認められた。
3.4.抗加齢QOL共通問診票
3.4.1.頭痛(図4)
<被験食品(ケール青汁)群>
摂取前では2.3±0.2、摂取6週後では2.1±0.3、摂取12週後では1.9±0.2であった。
摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では−0.2±0.2、摂取12週後では−0.4±0.2であった。経時比較において、摂取前に比較して摂取12週後で有意な減少が認められた。
<プラセボ食品群>
摂取前では2.0±0.2、摂取6週後では2.0±0.2、摂取12週後では2.1±0.2であった。
摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では0.0±0.1、摂取12週後では0.1±0.1であった。
群間比較において、変化量では摂取12週後で有意な差が認められた。
3.4.2.頻尿(図5)
<被験食品(ケール青汁)群>
摂取前では2.0±0.2、摂取6週後では2.2±0.2、摂取12週後では1.7±0.2であった。
摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では0.2±0.2、摂取12週後では−0.4±0.1であった。経時比較において、摂取前に比較して摂取12週後で有意な減少が認められた。
<プラセボ食品群>
摂取前では2.0±0.2、摂取6週後では1.9±0.2、摂取12週後では1.8±0.2であった。
摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では−0.1±0.2、摂取12週後では−0.1±0.1であった。
3.5.日本語版POMS
3.5.1.活気(V)(図6)
<被験食品(ケール青汁)群>
摂取前では51.8±2.4、摂取6週後では50.7±2.2、摂取12週後では51.7±2.1であった。
摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では−1.1±2.1、摂取12週後では−0.1±2.4であった。
<プラセボ食品群>
摂取前では49.3±1.6、摂取6週後では44.7±2.0、摂取12週後では45.8±2.3であった。
摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では−4.6±1.6、摂取12週後では−3.5±2.0であった。経時比較において、摂取前に比較して摂取6週後で有意な減少が認められた。
群間比較において、検査値では摂取12週後で有意な差が認められた。
3.6.VASアンケート
3.6.1.肌の調子(図7上段)
<被験食品(ケール青汁)群>
摂取前では6.16±0.26、摂取6週後では4.15±0.37、摂取12週後では4.05±0.33であった。摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では−2.01±0.43、摂取12週後では−2.11±0.41であった。経時比較において、摂取前に比較して摂取6週後、摂取12週後で有意な改善が認められた。
<プラセボ食品群>
摂取前では6.01±0.29、摂取6週後では5.24±0.33、摂取12週後では5.42±0.32であった。摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では−0.78±0.39、摂取12週後では−0.60±0.43であった。
群間比較において、検査値、変化量ともに摂取6週後、摂取12週後で有意な差が認められた。
3.6.2.目尻の小ジワ(図7下段)
<被験食品(ケール青汁)群>
摂取前では6.55±0.46、摂取6週後では4.76±0.46、摂取12週後では4.07±0.45であった。摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では−1.79±0.44、摂取12週後では−2.48±0.52であった。
経時比較において、摂取前に比較して摂取6週後、摂取12週後で有意な改善が認められた。
<プラセボ食品群>
摂取前では6.46±0.39、摂取6週後では6.41±0.31、摂取12週後では6.12±0.27であった。摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では−0.05±0.31、摂取12週後では−0.34±0.34であった。
群間比較において、検査値、変化量ともに摂取6週後、摂取12週後で有意な差が認められた。
3.6.3.肌のうるおい(図8上段)
<被験食品(ケール青汁)群>
摂取前では6.44±0.36、摂取6週後では4.26±0.40、摂取12週後では4.23±0.31であった。摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では−2.18±0.48、摂取12週後では−2.21±0.40であった。
経時比較において、摂取前に比較して摂取6週後、摂取12週後で有意な改善が認められた。
<プラセボ食品群>
摂取前では6.60±0.33、摂取6週後では5.86±0.33、摂取12週後では6.12±0.30であった。摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では−0.74±0.48、摂取12週後では−0.48±0.43であった。
群間比較において、検査値、変化量ともに摂取6週後、摂取12週後で有意な差が認められた。
3.6.4.肌の明るさ(図8下段)
<被験食品(ケール青汁)群>
摂取前では6.33±0.36、摂取6週後では4.76±0.39、摂取12週後では4.25±0.41であった。摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では−1.57±0.53、摂取12週後では−2.08±0.49であった。
経時比較において、摂取前に比較して摂取6週後、摂取12週後で有意な改善が認められた。
<プラセボ食品群>
摂取前では6.43±0.30、摂取6週後では5.96±0.31、摂取12週後では5.99±0.23であった。摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では−0.47±0.31、摂取12週後では−0.44±0.24であった。
群間比較において、検査値では摂取6週後、摂取12週後で有意な差が認められた。また、変化量では摂取12週後で有意な差が認められた。
3.6.5.肌のくすみ(図9上段)
<被験食品(ケール青汁)群>
摂取前では6.79±0.34、摂取6週後では5.35±0.33、摂取12週後では4.98±0.35であった。摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では−1.44±0.47、摂取12週後では−1.81±0.45であった。
経時比較において、摂取前に比較して摂取6週後、摂取12週後で有意な改善が認められた。
<プラセボ食品群>
摂取前では7.01±0.26、摂取6週後では6.33±0.27、摂取12週後では6.37±0.24であった。摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では−0.68±0.27、摂取12週後では−0.64±0.23であった。経時比較において、摂取前に比較して摂取6週後、摂取12週後で有意な改善が認められた。
群間比較において、検査値では摂取6週後、摂取12週後で有意な差が認められた。また、変化量では摂取12週後で有意な差が認められた。
3.6.6.Tゾーンのテカリ(図9下段)
<被験食品(ケール青汁)群>
摂取前では5.66±0.47、摂取6週後では3.79±0.44、摂取12週後では3.58±0.40であった。摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では−1.87±0.37、摂取12週後では−2.08±0.41であった。経時比較において、摂取前に比較して摂取6週後、摂取12週後で有意な改善が認められた。
<プラセボ食品群>
摂取前では5.35±0.54、摂取6週後では4.55±0.49、摂取12週後では4.83±0.45であった。摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では−0.80±0.29、摂取12週後では−0.52±0.36であった。経時比較において、摂取前に比較して摂取6週後で有意な改善が認められた。
群間比較において、検査値では摂取12週後で有意な差が認められた。また、変化量では摂取6週後、摂取12週後で有意な差が認められた。
3.6.7.化粧のノリ(図10上段)
<被験食品(ケール青汁)群>
摂取前では6.27±0.32、摂取6週後では4.65±0.36、摂取12週後では3.97±0.37であった。摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では−1.62±0.42、摂取12週後では−2.30±0.45であった。経時比較において、摂取前に比較して摂取6週後、摂取12週後で有意な改善が認められた。
<プラセボ食品群>
摂取前では6.32±0.24、摂取6週後では6.02±0.20、摂取12週後では5.74±0.35であった。摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では−0.30±0.19、摂取12週後では−0.58±0.32であった。
群間比較において、検査値、変化量ともに摂取6週後、摂取12週後で有意な差が認められた。
3.6.8.髪のつや、指通り(図10下段)
<被験食品(ケール青汁)群>
摂取前では6.79±0.41、摂取6週後では5.00±0.49、摂取12週後では4.87±0.51であった。摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では−1.80±0.55、摂取12週後では−1.93±0.55であった。経時比較において、摂取前に比較して摂取6週後、摂取12週後で有意な改善が認められた。
<プラセボ食品群>
摂取前では7.10±0.23、摂取6週後では6.18±0.31、摂取12週後では6.58±0.31であった。摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では−0.92±0.31、摂取12週後では−0.52±0.28であった。経時比較において、摂取前に比較して摂取6週後で有意な改善が認められた。
群間比較において、検査値では摂取6週後、摂取12週後で有意な差が認められた。また、変化量では摂取12週後で有意な差が認められた。
3.6.9.肌のハリ・弾力(図11上段)
<被験食品(ケール青汁)群>
摂取前では6.42±0.38、摂取6週後では4.93±0.49、摂取12週後では4.41±0.42であった。摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では−1.49±0.42、摂取12週後では−2.01±0.42であった。経時比較において、摂取前に比較して摂取6週後、摂取12週後で有意な改善が認められた。
<プラセボ食品群>
摂取前では7.21±0.33、摂取6週後では6.58±0.30、摂取12週後では6.24±0.31であった。摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では−0.64±0.22、摂取12週後では−0.98±0.27であった。経時比較において、摂取前に比較して摂取6週後、摂取12週後で有意な改善が認められた。
群間比較において、検査値では摂取6週後、摂取12週後で有意な差が認められた。また、変化量では摂取12週後で有意な差が認められた。
3.6.10.目元口元のかさつき(図11下段)
<被験食品(ケール青汁)群>
摂取前では6.89±0.38、摂取6週後では5.20±0.45、摂取12週後では4.33±0.45であった。摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では−1.69±0.57、摂取12週後では−2.56±0.56であった。経時比較において、摂取前に比較して摂取6週後、摂取12週後で有意な改善が認められた。
<プラセボ食品群>
摂取前では7.50±0.21、摂取6週後では6.57±0.27、摂取12週後では6.30±0.30であった。摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では−0.93±0.22、摂取12週後では−1.19±0.25であった。経時比較において、摂取前に比較して摂取6週後、摂取12週後で有意な改善が認められた。
群間比較において、検査値では摂取6週後、摂取12週後で有意な差が認められた。また、変化量では摂取12週後で有意な差が認められた。
3.6.11.シミ(図12上段)
<被験食品(ケール青汁)群>
摂取前では6.86±0.41、摂取6週後では5.58±0.43、摂取12週後では5.21±0.42であった。摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では−1.28±0.53、摂取12週後では−1.65±0.45であった。経時比較において、摂取前に比較して摂取6週後、摂取12週後で有意な改善が認められた。
<プラセボ食品群>
摂取前では7.68±0.35、摂取6週後では7.37±0.34、摂取12週後では7.20±0.28であった。摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では−0.31±0.19、摂取12週後では−0.47±0.22であった。経時比較において、摂取前に比較して摂取12週後で有意な改善が認められた。
群間比較において、検査値では摂取6週後、摂取12週後で有意な差が認められた。また、変化量では摂取12週後で有意な差が認められた。
3.6.12.毛穴の目立ち(図12下段)
<被験食品(ケール青汁)群>
摂取前では6.50±0.37、摂取6週後では4.99±0.37、摂取12週後では4.35±0.37であった。摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では−1.51±0.46、摂取12週後では−2.15±0.37であった。経時比較において、摂取前に比較して摂取6週後、摂取12週後で有意な改善が認められた。
<プラセボ食品群>
摂取前では7.04±0.33、摂取6週後では6.15±0.28、摂取12週後では6.12±0.31であった。摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では−0.89±0.23、摂取12週後では−0.92±0.25であった。経時比較において、摂取前に比較して摂取6週後、摂取12週後で有意な改善が認められた。
群間比較において、検査値では摂取6週後、摂取12週後で有意な差が認められた。また、変化量では摂取12週後で有意な差が認められた。
4.層別解析
皮膚水分量について、経表皮水分蒸散量との関連性を検証するため、水分蒸散量中央値15.78以上(被験食品(ケール青汁)群10名、プラセボ食品群11名)を対象とした層別解析を行い、皮膚水分量(頬)の結果を以下に示した。(図3)
<被験食品(ケール青汁)群>
摂取前では43.20±2.31、摂取6週後では51.52±3.75、摂取12週後では50.05±3.95であった。摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では8.32±3.44、摂取12週後では6.85±3.10であった。経時比較において、摂取前に比較して摂取6週後で有意な増加が認められた。以上より、乾燥の症状がより悪化している被験者では顕著な効果が認められたことが示唆された。
<プラセボ食品群>
摂取前では44.43±1.46、摂取6週後では45.27±2.82、摂取12週後では43.95±2.20であった。摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では0.85±2.10、摂取12週後では−0.47±1.62であった。
群間比較において、変化量の摂取12週後で有意な差が認められた。
実施例2 ケール摂取が肌に及ぼす影響(2)
1.被験者及び試験食品
1.1.被験者
試験対象者に該当する30歳以上60歳未満の肌の乾燥に悩む健常成人217名に対して事前検査を行い、選択基準に該当し、除外基準に抵触しておらず、試験責任医師の判断により試験参加が妥当と判断された者の中より、被験者選抜基準に準じ70名を選抜した。
1.2.試験食品
実施例1 1.2と同様の表2に示す栄養成分組成の被験食品(ケール青汁)及びプラセボ食品。
1.3.試験食品摂取量(日)/摂取方法
実施例1 1.3と同様に、1日1回、試験食品は水に溶かして12週間摂取。
2.試験方法
2.1.検査スケジュール
実施例1 2.1と同様に、皮膚水分量、経表皮水分蒸散量、専門医(医師)による目視評価を実施。
2.2.主要評価項目
2.2.1.皮膚水分量
実施例1 2.2.1と同様。
2.2.2.経表皮水分蒸散量
実施例1 2.2.2と同様。
2.2.3.専門医による目視評価
2.2.3.1.キメ目視評価
・評価項目:皮丘、皮溝、総合評価
・評価部位:左顔、耳朶下と唇端とを結んだ中心部を中心に評価
・評価方法:DMI−JH6053/DermLite DL100、マイクロスコープを用い目視判定を実施した。評価は5段階とし、以下の基準を用いて判定
−2(不良)、−1(やや不良)、0(普通)、1(やや良好)、2(良好)
・観察時期:事前検査、摂取6週後、摂取12週後
3.結果(試験成績)
本試験は、各群35名、計70名で試験を開始した。試験後のキーオープン前の症例検討会において、遵守事項の逸脱や除外基準に抵触した一部の被験者を除外し、被験食品(ケール青汁)群30名(男性:3名、女性:27名)、プラセボ食品群31名(男性:3名、女性:28名)、計61名を解析対象とした。
3.1.被験者背景
被験食品(ケール青汁)群30名の年齢は、43.9±8.8歳であった。
プラセボ食品群31名の年齢は、44.6±7.3歳であった。
3.2.皮膚水分量(皮膚保湿能)
3.2.1.皮膚水分量(頬)(図13)
<被験食品(ケール青汁)群>
摂取前では36.10±1.57、摂取6週後では47.40±2.03、摂取12週後では50.22±1.92であった。摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では11.30±1.54、摂取12週後では14.12±1.51であった。経時比較において、摂取前に比較して摂取6週後、摂取12週後で有意な増加が認められた。
<プラセボ食品群>
摂取前では38.29±1.68、摂取6週後では44.72±2.35、摂取12週後では49.58±2.19であった。摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では6.43±1.59、摂取12週後では11.29±1.61であった。経時比較において、摂取前に比較して摂取6週後、摂取12週後で有意な増加が認められた。群間比較において、変化量では摂取6週後で有意な差が認められた。
3.3.専門医による目視評価
3.3.1キメ目視評価
皮丘(図14)
<被験食品(ケール青汁)群>
摂取前では−0.3±0.2 、摂取6週後では−0.2±0.2 、摂取12週後では0.1±0.1 であった。
摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では0.1±0.2 、摂取12週後では0.4±0.2 であった。経時比較において、摂取前に比較して摂取12週後で有意な増加が認められた。
<プラセボ食品群>
摂取前では−0.2±0.2 、摂取6週後では−0.2±0.2 、摂取12週後ではー0.1±0.2 であった。
摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では0.0±0.1 、摂取12週後では0.1±0.2 であった。
皮溝(図15)
<被験食品(ケール青汁)群>
摂取前では−0.4±0.1 、摂取6週後では−0.5±0.1 、摂取12週後では−0.2±0.1 であった。
摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では0.0±0.1 、摂取12週後では0.2±0.1 であった。
<プラセボ食品群>
摂取前では−0.3±0.2 、摂取6週後では−0.2±0.1 、摂取12週後では−0.1±0.1 であった。
摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では0.1±0.1 、摂取12週後では0.2±0.1 であった。
総合評価(図16)
<被験食品(ケール青汁)群>
摂取前では−0.5±0.2 、摂取6週後では−0.3±0.2 、摂取12週後では−0.1±0.1 であった。
摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では0.2±0.1 、摂取12週後では0.4±0.1 であった。経時比較において、摂取前に比較して摂取12週後で有意な増加が認められた。
<プラセボ食品群>
摂取前では−0.3±0.2 、摂取6週後では−0.2±0.2 、摂取12週後では−0.1±0.2 であった。
摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では0.1±0.1 、摂取12週後では0.2±0.2 であった。
4.層別解析
皮膚水分量について、年齢との関連性を検証するため、40歳以上(被験食品(ケール青汁)群20名、プラセボ食品群23名)を対象とした層別解析を行い、皮膚水分量(頬)の結果を以下に示した。被験食品(ケール青汁)群20名(男性:2名、女性:18名)の年齢は、49.1±5.7 歳であった。プラセボ食品群23名(男性:2名、女性:21名)の年齢は、48.1±4.7 歳であった。
皮膚水分量(頬)(図17)
<被験食品(ケール青汁)群>
摂取前では35.41±1.85 、摂取6週後では47.29±2.56 、摂取12週後では51.06±2.21 であった。摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では11.88±1.93 、摂取12週後では15.66±1.62 であった。経時比較において、摂取前に比較して摂取6週後、摂取12週後で有意な増加が認められた。
<プラセボ食品群>
摂取前では38.83±1.87 、摂取6週後では45.05±2.59 、摂取12週後では49.21±2.42 であった。摂取前を基準とした変化量は、摂取6週後では6.21±1.96 、摂取12週後では10.38±1.86 であった。経時比較において、摂取前に比較して摂取6週後、摂取12週後で有意な増加が認められた。群間比較において、変化量では摂取6週後、摂取12週後で有意な差が認められた。以上より、一般的に加齢によって皮膚の水分量が低下することが知られているので、被験食品(ケール青汁)は、皮膚水分量の向上に役立つことが考えられる。

Claims (4)

  1. ケール又はその抽出物を有効成分とする総合美容改善剤。
  2. ケール又はその抽出物を有効成分とする総合美容改善用食品組成物。
  3. 総合美容改善が、少なくとも肌の調子の改善、Tゾーンのテカリの改善、化粧のノリの改善、目元口元のかさつきの改善、毛穴の目立ち、キメの改善及び頻尿の改善から選ばれる1種以上を含む、請求項1記載の総合美容改善剤又は請求項2記載の総合美容改善用食品組成物。
  4. 総合美容改善が、さらに目尻の小ジワの改善、肌のうるおいの改善、肌の明るさの改善、肌のくすみの改善、髪のつや又は指通りの改善、肌のハリ・弾力の改善、シミの改善、頭痛の改善及び活気低下抑制から選ばれる1種以上を含む、請求項3記載の総合美容改善剤又は総合美容改善用食品組成物。
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