JP2003342179A - 老化防止剤 - Google Patents

老化防止剤

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JP2003342179A
JP2003342179A JP2002149993A JP2002149993A JP2003342179A JP 2003342179 A JP2003342179 A JP 2003342179A JP 2002149993 A JP2002149993 A JP 2002149993A JP 2002149993 A JP2002149993 A JP 2002149993A JP 2003342179 A JP2003342179 A JP 2003342179A
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kale
matrix metalloproteinase
acid
agent
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Yukiko Enomoto
有希子 榎本
Toshihiro Ono
智弘 大野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 老化防止に有用なマトリックスメタロプロ
テイナーゼ阻害剤を提供すること。 【解決手段】ケール又はその抽出物を含む、マトリック
スメタロプロテイナーゼ阻害剤、これを含有する医薬、
化粧料、皮膚外用剤、老化防止剤、食品組成物。ケール
又はその抽出物は、ケール自身の乾燥物、粉砕物、圧搾
汁、水又はエタノール、エーテル、アセトン、1,3−ブ
チレングリコール、1,2−ペンタンジオール、プロピレ
ングリコール等の有機溶媒による粗抽出物、および粗抽
出物を各種クロマトグラフィー等で分配・精製して得ら
れた抽出物画分等全てを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マトリックスプロ
テイナーゼが寄与している症状、例えば、皮膚、血管、
骨等の老化や炎症、創傷、癌転移、潰瘍形成等の改善、
治療、予防に有用なマトリックスプロテイナーゼ阻害剤
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ケール(kale,学名 Brassica oleracea
var. acephala DC)は、キャベツの原種と言われ、ア
ブラナ科に属する。栄養価の高い野菜として知られてお
り、搾汁され、あるいは乾燥粉末とされて、食用、飲用
に供されてきた。従来、その活性酸素消去作用(特開平
11-263795号公報、特開2001-299305)、ビフィズス菌増
殖促進作用(特開平11-266860号公報)、胆汁酸排泄促
進作用、中性脂肪値低下作用、LDL-コレステロール値低
下作用(特開2001-89497)、アレルギー予防乃至治療作
用(特開2000-169382)が知られている。
【0003】しかし、ケール又はその抽出物によるマト
リックスプロテイナーゼの一種であるコラゲナーゼ(Ma
trix Metalloproteinase-1:MMP-1)阻害活性は知ら
れていない。
【0004】MMP-1は、コラーゲンを分解する酵素と
して知られている。コラーゲンは、結合組織の細胞間物
質を構成するムコ多糖類由来の蛋白質であり、皮膚、血
管、骨、腱、軟骨、角膜等の臓器に存在する。皮膚の主
要成分であるコラーゲンはエラスチンと共に網目構造を
形成し、皮膚表層を支えている。しかし、この構造が紫
外線やMMP-1による分解、その産生の減少により、し
わやくすみ、きめの消失、弾力性の低下等を引き起こす
事が知られている。さらに、その他器官において、老化
や炎症等によるコラゲナーゼの増加により、変形性関節
症やアテローム硬化症や気腫を引き起こす。
【0005】そこで、皮膚科学の分野において、コラー
ゲンの研究は、その分解の阻害や産生亢進作用について
注目されており、これら効果はしわ等の老化対策化粧品
に応用されている。現在までに、ユーカリ抽出物(日本
香粧品科学会誌 vol.23, NO.2 p83-86, 1999)、また、
MMP活性阻害剤の塗布によりしわやくまが改善するこ
とが報告されている(第99回日本皮膚科学会 演題313、
314、学会抄録p709(平成12年4月15日発行))。
【0006】植物抽出物のMMP-1阻害作用について
は、アセンヤク、柿、ワレモコウ、ペパーミント(特開
2000−159631)、マツ科ヒマラヤスギ属の幹、樹皮抽出
物(特開2000−154132)、ボスウェリアセラタ(特開20
00-154131)のような植物に関して、報告されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、線維芽細胞
や好酸球等の産生したマトリックスプロテイナーゼの活
性を阻害して、マトリックスプロテイナーゼが寄与して
いる症状、例えば、皮膚、血管、骨等の老化や炎症、創
傷、癌転移、潰瘍形成等の改善、治療、予防に有用なマ
トリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤、それを含む、
医薬、化粧料、皮膚外用剤、老化防止剤、食品組成物を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】ケール、ブロッコリー、
カリフラワー又はその抽出物が、マトリックスメタロプ
ロテイナーゼ阻害活性を有することを見出し、本発明を
完成させた。
【0009】すなわち、本発明は、 1.ケール、ブロッコリー、カリフラワー又はその抽出
物からなる群から選ばれる1種又は2種以上を含む、マ
トリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤、 2.1記載のマトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤
を含む、医薬、 3.1記載のマトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤
を含む、化粧料、 4.1記載のマトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤
を含む、皮膚外用剤、 5.1記載のマトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤
を含む、老化防止剤、及び 6.1記載のマトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤
を含む、食品組成物、に関する。
【0010】
【実施の形態】本発明のケール、ブロッコリー、カリフ
ラワー又はその抽出物は、マトリックスメタロプロテイ
ナーゼ阻害作用、より具体的にはMMP−1阻害作用を
有する。MMP−1阻害剤は、線維芽細胞や好酸球等の
産生したMMP−1の活性を阻害して、MMP−1が寄
与している症状、例えば、皮膚、血管、骨等の老化や炎
症、創傷、癌転移、潰瘍形成等の改善、治療、予防に有
用である。さらにこれら老化症状の改善、予防に有効な
皮膚外用剤とすることができる。
【0011】本発明で使用されるケール(kale,学名Br
assica oleracea var. acephala DC.)、ブロッコリ
ー、カリフラワーはアブラナ科の植物である。特にケー
ルが好ましく、ケールとしては、キッチンケール、マロ
ーケール、ブッシュケール、ツリーケール、コラード、
緑葉カンランなどが使用できる。もともと南ヨーロッパ
原産の野菜であり、キャベツの原種といわれている。葉
など通常食用として供されているもので構わないし、栽
培方法や栽培地も特に限定されるものでもない。
【0012】ケール、ブロッコリー、カリフラワー、そ
の抽出物としては、ケール、ブロッコリー、カリフラワ
ー自身を乾燥させた乾燥物、その粉砕物、圧搾汁、水あ
るいはエタノール等のアルコール、エーテル、アセト
ン、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオー
ル、プロピレングリコールなどの有機溶媒による粗抽出
物、および粗抽出物を分配、カラムクロマトなどの各種
クロマトグラフィーなどで段階的に精製して得られた抽
出物画分など、全てを含む。これらは単独で用いても良
く、また2種以上混合して用いても良い。
【0013】上記植物の葉、茎、花や根などは生のまま
抽出操作に供しても良いが、細切、乾燥、粉砕等の処理
を行なった後、抽出を行なう方が効率がよい。抽出は抽
出溶媒に浸漬して行なうことができる。抽出効率を上げ
る為に、攪拌、抽出溶媒中でホモジナイズまたは圧力を
かけることもできる。抽出温度は5〜100℃程度が適切で
あり、抽出時間は5分〜1年程度である。これらの条件は
目的に応じて適宜設定することができる。
【0014】これらの植物又はその抽出物はそのまま、
また、水、エタノール等の有機溶媒にけんだくさせた状
態で、MMP−1阻害剤、医薬、化粧料、皮膚外用剤、
老化防止剤、食品組成物として使用できる。また、必要
に応じて抽出溶媒を留去し、その乾燥物を用いてもよ
い。これらの植物又はその抽出物は、乾燥重量で、0.00
01〜1000mg/日の範囲で適用することができ、さらに、
この範囲に限らず、対象、適用形態、症状に応じてその
量を適宜設定することができる。適用方法としては、経
口で又は非経口のいずれも採用できる。
【0015】これらの植物又はその抽出物の医薬、化粧
料、食品などの組成物における配合量としては、0.0001
〜10質量%程度が好ましいが、用いる剤型、使用対象等
の様々の条件に応じて、100質量%までの広範囲でそ
の配合量を適宜設定できる。
【0016】化粧料、皮膚外用剤として使用する場合
は、植物油のような油脂類、高級脂肪酸、高級アルコー
ル、シリコーン、アニオン界面活性剤、カチオン界面活
性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、防腐剤、
糖類、金属イオン封鎖剤、水溶性高分子のような高分
子、増粘剤、粉体成分、紫外線吸収剤、紫外線遮断剤、
ヒアルロン酸のような保湿剤、香料、pH調整剤等を含有
させることができる。ビタミン類、皮膚賦活剤、血行促
進剤、常在菌コントロール剤、活性酸素消去剤、抗炎症
剤、美白剤、殺菌剤等の他の薬効成分、生理活性成分を
含有させることもできる。
【0017】油脂類としては、例えば、ツバキ油、月見
草油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ナタネ油、ト
ウモロコシ油、ゴマ油、ホホバ油、胚芽油、小麦胚芽
油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン等の液
体油脂、カカオ脂、ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、パ
ーム核油、モクロウ、モクロウ核油、硬化油、硬化ヒマ
シ油等の固体油脂、ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロ
ウ、ヌカロウ、ラノリン、酢酸ラノリン、液状ラノリ
ン、サトウキビロウ等のロウ類、流動パラフィン、スク
ワレン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス等
が挙げられる。
【0018】高級脂肪酸として、例えば、ラウリン酸、
ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン
酸、リノール酸、リノレン酸、ドコサヘキサエン酸(D
HA)、エイコサペンタエン酸(EPA)等が挙げられ
る。
【0019】高級アルコールとして、例えば、ラウリル
アルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコー
ル、セトステアリルアルコール等の直鎖アルコール、モ
ノステアリルグリセリンエーテル、ラノリンアルコー
ル、コレステロール、フィトステロール、オクチルドデ
カノール等の分枝鎖アルコール等が挙げられる。
【0020】シリコーンとして、例えば、鎖状ポリシロ
キサンのジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリ
シロキサン等、環状ポリシロキサンのデカメチルポリシ
ロキサン等が挙げられる。
【0021】アニオン界面活性剤として、例えば、ラウ
リン酸ナトリウム等の脂肪酸塩、ラウリル硫酸ナトリウ
ム等の高級アルキル硫酸エステル塩、POEラウリル硫
酸トリエタノールアミン等のアルキルエーテル硫酸エス
テル塩、N−アシルサルコシン酸、スルホコハク酸塩、
N−アシルアミノ酸塩等が挙げられる。
【0022】カチオン界面活性剤として、例えば、塩化
ステアリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメ
チルアンモニウム塩、塩化ベンザルコニウム、塩化ベン
ゼトニウム等が挙げられる。
【0023】両性界面活性剤として、例えば、アルキル
ベタイン、アミドベタイン等のベタイン系界面活性剤等
が挙げられる。
【0024】非イオン界面活性剤として、例えば、ソル
ビタンモノオレエート等のソルビタン脂肪酸エステル
類、硬化ヒマシ油誘導体が挙げられる。
【0025】防腐剤として、例えば、メチルパラベン、
エチルパラベン等を挙げることができる。
【0026】金属イオン封鎖剤として、例えば、エチレ
ンジアミン四酢酸二ナトリウム、エデト酸、エデト酸ナ
トリウム塩等のエデト酸塩を挙げることができる。
【0027】高分子として、例えば、アラビアゴム、ト
ラガカントガム、ガラクタン、グアーガム、カラギーナ
ン、ペクチン、寒天、クインスシード、デキストラン、
プルラン、カルボキシメチルデンプン、コラーゲン、カ
ゼイン、ゼラチン、メチルセルロース、メチルヒドロキ
シプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、ア
ルギン酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー(CA
RBOPOL等)等のビニル系高分子、ベントナイト等
を挙げることができる。
【0028】増粘剤として、例えば、カラギーナン、ト
ラガカントガム、クインスシード、カゼイン、デキスト
リン、ゼラチン、CMC、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、グアーガム、キサ
ンタンガム等を挙げることができる。
【0029】粉末成分として、例えば、タルク、カオリ
ン、雲母、シリカ、ゼオライト、ポリエチレン粉末、ポ
リスチレン粉末、セルロース粉末、無機白色顔料、無機
赤色系顔料、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタン
コーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ等
のパール顔料、赤色201号、赤色202号等の有機顔
料を挙げることができる。
【0030】紫外線吸収剤として、例えば、パラアミノ
安息香酸、サリチル酸フェニル、パラメトキシケイ皮酸
イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、2,4
−ジヒドロキシベンゾフェノン等を挙げることができ
る。
【0031】紫外線遮断剤として、例えば、酸化チタ
ン、タルク、カルミン、ベントナイト、カオリン、酸化
亜鉛等を挙げることができる。
【0032】保湿剤として、例えば、ポリエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリ
セリン、ポリグリセリン、キシリトール、マルチトー
ル、マルトース、ソルビトール、ブドウ糖、果糖、ショ
糖、乳糖、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン
酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン
酸、シクロデキストリン等が挙げられる。
【0033】薬効成分として、例えば、ビタミンA油、
レチノール等のビタミンA類、リボフラビン等のビタミ
ンB2類、ピリドキシン塩酸塩等のB6類、L−アスコル
ビン酸、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アス
コルビン酸モノパルミチン酸エステル、L−アスコルビ
ン酸ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸−2
−グルコシド等のビタミンC類、パントテン酸カルシウ
ム等のパントテン酸類、ビタミンD2、コレカルシフェ
ロール等のビタミンD類、α−トコフェロール、酢酸ト
コフェロール、ニコチン酸DL−α−トコフェロール等
のビタミンE類等のビタミン類を挙げることができる。
【0034】プラセンタエキス、グルタチオン、ユキノ
シタ抽出物等の美白剤、ローヤルゼリー、ぶなの木エキ
ス等の皮膚賦活剤、カプサイシン、ジンゲロン、カンタ
リスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、
γ−オリザノール等の血行促進剤、グリチルリチン酸誘
導体、グリチルレチン酸誘導体、アズレン等の消炎剤、
アルギニン、セリン、ロイシン、トリプトファン等のア
ミノ酸類、常在菌コントロール剤のマルトースショ糖縮
合物、塩化リゾチーム等を挙げることができる。
【0035】さらに、カミツレエキス、パセリエキス、
ワイン酵母エキス、グレープフルーツエキス、スイカズ
ラエキス、コメエキス、ブドウエキス、ホップエキス、
コメヌカエキス、ビワエキス、オウバクエキス、ヨクイ
ニンエキス、センブリエキス、メリロートエキス、バー
チエキス、カンゾウエキス、シャクヤクエキス、サボン
ソウエキス、ヘチマエキス、トウガラシエキス、レモン
エキス、ゲンチアナエキス、シソエキス、アロエエキ
ス、ローズマリーエキス、セージエキス、タイムエキ
ス、茶エキス、海藻エキス、キューカンバーエキス、チ
ョウジエキス、ニンジンエキス、マロニエエキス、ハマ
メリスエキス、クワエキス等の各種抽出物を挙げること
ができる。
【0036】医薬用製剤においては、グルコース、乳
糖、ショ糖、澱粉、マンニトール、デキストリン、脂肪
酸グリセリド、ポリエチレングルコール、ヒドロキシエ
チルデンプン、エチレングリコール、ポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステル、ゼラチン、アルブミン、
水、生理食塩水など、さらに、必要に応じて、安定化
剤、湿潤剤、乳化剤、結合剤、等張化剤などの慣用の添
加剤を適宜添加することもできる。
【0037】食品組成物としては、ケール又はその抽出
物をそのまま、又は種々の栄養成分を加えて、若しくは
飲食品中に含有せしめて、保健用食品又は食品素材とし
て使用できる。例えば、澱粉、乳糖、麦芽糖、植物油脂
粉末、カカオ脂末、ステアリン酸などの適当な助剤を添
加することができる。
【0038】製剤としては、例えば、水溶液、油剤、乳
液、けんだく液等の液剤、ゲル、クリーム等の半固形
剤、粉末、顆粒、カプセル、マイクロカプセル等の固形
剤の形態とすることができる。従来から公知の方法でこ
れらの形態に調製し、ローション剤、乳剤、ゲル剤、ク
リーム剤、軟膏、硬膏、ハップ剤、エアゾル剤、坐剤、
注射剤、粉末剤、顆粒剤、錠剤、丸剤、シロップ剤、ト
ローチ剤、凍結乾燥製剤等の種々の剤型として適用でき
る。これらを身体に塗布、貼付、噴霧、飲用等により適
用することができる。特にこれら剤型の中で、ローショ
ン剤、乳剤、クリーム剤、軟膏剤、硬膏剤、ハップ剤、
エアゾル剤等が皮膚外用剤に適している。化粧料として
は、化粧水、乳液、クリーム、パック等の皮膚化粧料、
メイクアップベースローション、メイクアップクリー
ム、乳液状又はクリーム状あるいは軟膏型のファンデー
ション、口紅、アイカラー、チークカラーといったメイ
クアップ化粧料、ハンドクリーム、レッグクリーム、ボ
ディローション等の身体用化粧料等、入浴剤、口腔化粧
料、毛髪化粧料とすることができる。
【0039】食品組成物としては、食用に適した形態、
例えば、顆粒状、粒状、錠剤、カプセル、ペーストなど
に成形して食用に供してもよく、また種々の食品、例え
ば、ハム、ソーセージなどの食肉加工食品、かまぼこ、
ちくわなどの水産加工食品、パン、菓子、バター、粉
乳、発酵乳製品に添加して使用したり、水、果汁、牛
乳、清涼飲料などの飲料に添加して使用してもよい。通
常、食品、医薬、化粧料において使用される製剤化方法
にしたがって、これらの剤型、組成物として製造するこ
とができる。
【0040】
【実施例】以下、本発明を詳細に説明する。
【0041】(1)植物からの抽出 ケール(kale,学名 Brassica oleracea var. acephala
DC)の葉を採取する。
【0042】[製造例1]葉(200g)をそのまま用い
て、50容量%エタノール500mlに室温で7日間浸漬す
ることより、抽出した。緑色の抽出液500mlを得た。
抽出物の溶媒を減圧留去してケール抽出物を得た。
【0043】[製造例2]葉(200g)をそのまま用い
て、99.5容量%エタノール500mlに室温で7日間浸漬す
ることより、抽出した。緑色の抽出液500mlを得た。
抽出物の溶媒を減圧留去してケール抽出物を得た。
【0044】[製造例3]葉(100g)をそのまま用い
て、1500psiの加圧下、100℃熱水1Lで10分間抽出し、緑
色の抽出液1Lを得た。抽出物の溶媒を凍結乾燥してケー
ル抽出物を得た。
【0045】[製造例4]葉を90℃で乾燥させ、苦みの
渋味成分となる酵素を失活させた。その粉砕物4Kgを電
熱式水浴機で加熱還流しながら、99.5容量%エタノール
(和光純薬)20Lを用いて抽出を行い、抽出物の溶媒を
減圧留去して、ケール抽出物80gを得た。本固形物をイ
オン交換水で200mg/mlに調製した。
【0046】実施例では、製造例4のケール抽出物を検
体として使用した。
【0047】(2)MMP−1阻害活性試験 製造例4のケール抽出物を用いて以下の試験によって、
MMP-1活性を測定した。 試験方法: MMP−1の阻害活性は、ヒト皮膚線維芽
細胞由来MMP−1((株)ヤガイ)及びI型コラゲナー
ゼ活性測定キット((株)ヤガイ)を使用した酵素検定に
より、E.D.Harris( Method Enzymol., 82, 423, 198
2)らの方法を参照して評価した。
【0048】すなわち、0.05U/mlのMMP−1、0.01〜
5%のケール抽出物及びフルオレセイン−5−イソチオシ
アネート(FITC)蛍光標識したI型コラーゲン0.25mg/m
lを200mM塩化ナトリウム、5mM塩化カルシウムを含む0.0
5Mトリス−塩酸緩衝液(pH7.5)200μl中に入れて、37
℃で3時間インキュベーションした。さらに、200mM塩化
ナトリウム、50mM O-フェナントロリンとエタノールを
含むトリス−塩酸緩衝液(pH9.5)200μlを用いて反応
を停止して、3500gで15分間遠心分離し、この上清液の
蛍光強度を蛍光分光光度計により励起波長485nm、蛍光
波長538nmで測定し、求めた。抽出物を加えていない対
照の値と比較して、下記式により、50%阻害濃度(IC50
値)を算出し、その結果を表1に示す。
【0049】
【数1】
【0050】
【表1】
【0051】以下に、本発明の処方例を示す。それぞれ
常法に従って製造した。処方例中のケール抽出物は乾燥
重量である。
【0052】
【表2】
【0053】
【表3】
【0054】
【表4】
【0055】
【表5】
【0056】
【表6】
【0057】
【発明の効果】本発明により、皮膚、血管、骨等の老化
防止等に有用なMMP-1阻害剤、医薬、化粧料、皮膚外
用剤、老化防止剤、食品組成物を提供することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/00 A61K 7/00 U 7/48 7/48 A61P 17/02 A61P 17/02 29/00 29/00 35/04 35/04 43/00 107 43/00 107 111 111 Fターム(参考) 4B018 MD53 MD61 ME10 MF01 4C083 AA111 AA112 AB032 AC022 AC072 AC092 AC102 AC122 AC182 AC302 AC392 AD042 AD092 AD202 AD272 AD332 AD532 CC04 CC05 CC07 DD23 DD33 DD41 EE12 FF05 4C088 AB15 AC03 AC05 AC11 BA07 BA09 BA10 MA63 NA14 ZA89 ZB11 ZB22 ZB26

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケール、ブロッコリー、カリフラワー又は
    その抽出物からなる群から選ばれる1種又は2種以上を
    含む、マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤。
  2. 【請求項2】請求項1記載のマトリックスメタロプロテ
    イナーゼ阻害剤を含む、医薬。
  3. 【請求項3】請求項1記載のマトリックスメタロプロテ
    イナーゼ阻害剤を含む、化粧料。
  4. 【請求項4】請求項1記載のマトリックスメタロプロテ
    イナーゼ阻害剤含む、皮膚外用剤。
  5. 【請求項5】請求項1記載のマトリックスメタロプロテ
    イナーゼ阻害剤を含む、老化防止剤。
  6. 【請求項6】請求項1記載のマトリックスメタロプロテ
    イナーゼ阻害剤を含む、食品組成物。
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