JP2019090485A - 作業車輌 - Google Patents
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Abstract
Description
前記バイパス機構は、通常時においては前記HSTにおける一対の作動油ラインの間を遮断しつつ、前記変速操作レバーがブレーキ位置へ操作されると前記一対の作動油ラインの間を連通させるように構成される。
この場合、前記変速操作レバーがバイパス位置へ操作されると、前記バイパス機構による前記一対の作動油ラインの間の連通は維持されたままで、前記ブレーキ機構による前記第3要素への制動力が解除される。
この場合、前記変速操作レバーがブレーキ位置に位置されると、前記バイパス機構による前記一対の作動油ラインの間の連通を維持しつつ、前記ブレーキ機構が前記第3要素に制動力を付加するように構成される。
以下、本発明に係る作業車輌の一実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施の形態に係る作業車輌1の伝動模式図を示す。
また、図3に、図2におけるIII-III線に沿った断面図を示す。
さらに、図4に、前記作業車輌1の油圧回路図を示す。
そして、前記可動斜板が中立位置から揺動軸回り一方側の正転側へ揺動されると、前記油圧ポンプ25から前記一対の作動油ライン601、602のうちの対応する作動油ライン(例えば、作動油ライン601)へ圧油が供給され、当該対応する作動油ライン601が高圧側となり、他方の作動ライン602が低圧側となる。
これにより、前記油圧モータ35が正転側へ回転駆動される。
これにより、前記油圧モータ35が逆転側へ回転駆動される。
前記圧油供給ライン605は、前記補助ポンプ81を囲繞する補助ポンプケース83に形成された補助ポンプケース側油路と、前記補助ポンプケース83が着脱自在に連結される下記HMTハウジング210の下記第1蓋部材240に形成され、一端部が前記補助ポンプケース側油路に流体接続され且つ他端部が外表面に開口して出力ポート607を形成するHMTハウジング側油路と、前記出力ポート607に流体接続される圧油供給配管605aとを有しており、リリーフ弁606によって所定油圧に設定されている。本実施の形態においては、図3に示すように、前記リリーフ弁606は、前記第1蓋部材240に装着されて、前記HMTハウジング側油路に作用している。
詳しくは、前記正転室761Fに圧油が供給され且つ前記逆転室761Rから圧油が排出されると、前記ピストン763は前記正転室761Fを拡張する方向へ移動される。逆に、前記逆転室761Rに圧油が供給され且つ前記正転室761Fから圧油が排出されると、前記ピストン763は前記逆転室761Rを拡張する方向へ移動される。そして、前記正転室761F及び前記逆転室761Rが閉塞されると、前記ピストン763はその時点での位置に保持される。
また、図6に、前記変速操作レバー700Aの平面図を示す。
図5に示すように、前記操作位置保持機構790は、前記第1操作軸710に軸線回り相対回転不能に支持されたディスク792と、前記ディスク792を挟んで対向配置された一対のパッド794と、前記一対のパッド794を挟圧方向に付勢するコイルスプリング等の付勢部材796とを有している。
この点については後述する。
本実施の形態においては、前記第2キャリヤ本体172は、前記HMT出力軸350が軸線回り相対回転不能に連結される基端部と、前記基端部から径方向外方へ延び、前記キャリヤピン160の軸線方向他端側を支持する支持孔が設けられた径方向延在部とを有している。
なお、本実施の形態においては、前記駆動側伝動ギヤ312は前記HMT入力軸310に一体形成されているが、当然ながら、前記駆動側伝動ギヤ312を前記HMT入力軸310とは別体とし、前記HMT入力軸310の軸線方向中間に相対回転不能に支持させることも可能である。
図3に示すように、前記第1蓋部材240は、前記一対の作動油ライン601、602が形成されたポートブロックとしても作用する。
前記第2蓋部材260は、前記HMTハウジング210の取付箇所(本実施の形態においては前記トランスミッション500のミッションケース510)に対する装着面としても作用する。
前記補助ポンプ81は、前記ポンプ軸20に支持された状態で、前記HMTハウジング210(前記第1蓋部材240)に着脱自在に連結される前記補助ポンプケース83によって囲繞されている。
従って、前記トランスミッション500は、さらに、前記一対の走行部材6、6に向けてそれぞれ駆動力を出力する一対の駆動車軸545、545と、前記副変速従動軸530の回転動力を前記一対の駆動車軸545、545に差動伝達するディファレンシャル機構540とを有している。
詳しくは、図2に示すように、前記ブレーキ機構400Aは、前記第3要素と共に回転する回転側摩擦板及び回転不能とされた固定側摩擦板を含む摩擦板群405と、前記第3要素の軸線方向に沿って移動可能とされ、前記軸線方向一方側のブレーキ作動方向へ押動されることによって前記摩擦板群405を摩擦接触させるピストン410と、前記ピストン410を前記摩擦板群405から離間するブレーキ解除方向へ付勢する戻しバネ415とを有している。
前記回転側摩擦板は、前記固定側摩擦板と対向状態で前記第3要素に軸線回り相対回転不能(一体回転状態)且つ軸線方向移動可能に支持されている。
本実施の形態においては、図5及び図6に示すように、前記変速操作レバー700Aのレバー本体730にブレーキ用被検出体731が設けられており、前記ブレーキ操作検出センサ430は、前記変速操作レバー700Aがブレーキ位置に位置された際に前記ブレーキ用被検出体731に接触する接触式センサとされている。
従って、別途に前後進切換機構を備えること無く、前進走行及び後進走行を行うことができる。
従って、前記作業車輌1が意に反してクリープ速で移動することを確実に防止することができる。
前記バイパス機構450を備えることにより、前記ブレーキ機構400Aの小容量化を図ることができる。
従って、小さい制動力で前記第3要素の回転を停止させることができ、前記ブレーキ機構400Aの小容量化が可能となる。
なお、図7中、本実施の形態におけると同一部材には同一符号を付している。
なお、図8中、本実施の形態及び第1変形例におけると同一部材には同一符号を付している。
以下、本発明に係る作業車輌の他の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図9に、本実施の形態に係る作業車輌に備えられた変速操作レバー700Dの平面図を示す。
なお、図中、前記実施の形態1におけると同一部材には同一符号を付して、その説明を適宜省略する。
また、図11に、図10におけるXI-XI線に沿った断面図を示す。
なお、図中、前記実施の形態におけると同一部材には同一符号を付している。
前記係入溝414は、最深部414aと、前記最深部414aから周方向一方側へ行くに従って浅くなる傾斜部414bとを有している。
本実施の形態においては、前記凸体855は、前記HMTハウジング210の内壁面に形成された凹部に、自身の中心回り転動可能に収容された転動体とされている。
前記押動部材850が、前記軸部851の軸線回りに回動されると、前記係合部852を介して前記ピストン410Bが軸線回りに回転される。前記ピストン410Bが軸線回りに回転されると、前記凸体855が前記係入溝414内において前記最深部414aから前記傾斜部414bへ相対的に周方向へ移動する。
これにより、前記ピストン410Bが前記戻しバネ415の付勢力に抗してブレーキ押動方向へ移動され、前記摩擦板群405を摩擦接触させる。
なお、図10及び図11中の符号860は、前記押動部材850の基端側に固着されたブレーキ操作アームである。
また、図13に、図12におけるXIII-XIII線に沿った断面図を示す。
図中、前記実施の形態及び前記変形例におけると同一部材には同一符号を付している。
詳しくは、前記ブレーキ機構400Cは、一端部が固定端871とされ且つ他端部が可動端872とされた状態で前記第3要素の外周を囲繞するように配置されたバンド体870と、前記第3要素の軸線方向に沿い、先端側がHMTハウジング210の内部空間に突入され且つ基端側が外部からアクセス可能な状態で軸線回り回転自在にHMTハウジング210に支持された回動軸875と、基端部が前記回動軸875の先端側に相対回転不能に連結され且つ先端部が前記バンド体870の可動端872に連結されたブレーキアーム880とを有している。
5 駆動源
6 走行部材
10 HST
100 遊星歯車機構
400A〜400C ブレーキ機構
450 バイパス機構
601、602 作動油ライン
700A〜700D 変速操作レバー
710 第1操作軸
720 第2操作軸
730 レバー本体
740 接続部材
D1 第1操作方向
D2 第2操作方向
Claims (7)
- 駆動源と、前記駆動源から入力される回転動力を無段変速して出力するHSTと、前記駆動源からの回転動力及び前記HSTからの回転動力をそれぞれ第1及び第2要素に入力し、前記第1及び第2要素の回転動力を合成して第3要素から出力する遊星歯車機構と、前記遊星歯車機構から出力される回転動力によって作動的に駆動される走行部材と、前記HSTを変速操作する変速操作レバーとを備えた作業車輌であって、
前記遊星歯車機構の第3要素に選択的に制動力を付加し得るブレーキ機構を備え、
前記変速操作レバーは、ゼロ速位置を挟んで前進側及び後進側へ第1操作方向に沿って変速操作可能とされ、
前記HST及び前記遊星歯車機構は、前記変速操作レバーがゼロ速位置に位置されると前記遊星歯車機構から出力される回転動力がゼロ速となり、前記変速操作レバーがゼロ速位置から前進側及び後進側へ操作されるに従って、前記遊星歯車機構から出力される回転動力が前進側及び後進側へそれぞれ増速されるように、構成されており、
前記変速操作レバーは、前記第1操作方向に沿った変速操作に加えて、ゼロ速位置から前記第1操作方向とは異なる第2操作方向に沿ってブレーキ位置へ操作可能とされ、
前記ブレーキ機構は、前記変速操作レバーが前記第1操作方向に沿った変速操作されている際には前記第3要素への制動力を解除しつつ、前記変速操作レバーがブレーキ位置へ操作されると前記第3要素に制動力を付加するように構成されていることを特徴とする作業車輌。 - 前記HSTにおける一対の作動油ラインの間の遮断及び連通を切替可能なバイパス機構を備え、
前記バイパス機構は、通常時においては前記HSTにおける一対の作動油ラインの間を遮断しつつ、前記変速操作レバーがブレーキ位置へ操作されると前記一対の作動油ラインの間を連通させることを特徴とする請求項1に記載の作業車輌。 - 前記変速操作レバーは、ブレーキ位置から第1操作方向に沿ってバイパス位置へ操作可能とされており、
前記変速操作レバーがバイパス位置へ操作されると、前記バイパス機構による前記一対の作動油ラインの間の連通は維持されたままで、前記ブレーキ機構による前記第3要素への制動力が解除されることを特徴とする請求項2に記載の作業車輌。 - 前記HSTにおける一対の作動油ラインの間の遮断及び連通を切替可能なバイパス機構を備え、
前記変速操作レバーは、ゼロ速位置から第2操作方向に沿ってブレーキ位置とは反対側のバイパス位置へ操作可能とされており、
前記変速操作レバーがバイパス位置へ操作されると、前記バイパス機構が前記一対の作動油ラインの間を連通することを特徴とする請求項1又は2に記載の作業車輌。 - 駆動源と、前記駆動源から入力される回転動力を無段変速して出力するHSTと、前記駆動源からの回転動力及び前記HSTからの回転動力をそれぞれ第1及び第2要素に入力し、前記第1及び第2要素の回転動力を合成して第3要素から出力する遊星歯車機構と、前記遊星歯車機構から出力される回転動力によって作動的に駆動される走行部材と、前記HSTを変速操作する変速操作レバーとを備えた作業車輌であって、
前記HSTにおける一対の作動油ラインの間の遮断及び連通を切替可能なバイパス機構を備え、
前記変速操作レバーは、ゼロ速位置を挟んで前進側及び後進側へ第1操作方向に沿って変速操作可能とされ、
前記HST及び前記遊星歯車機構は、前記変速操作レバーがゼロ速位置に位置されると前記遊星歯車機構から出力される回転動力がゼロ速となり、前記変速操作レバーがゼロ速位置から前進側及び後進側へ操作されるに従って、前記遊星歯車機構から出力される回転動力が前進側及び後進側へそれぞれ増速されるように、構成されており、
前記変速操作レバーは、前記第1操作方向に沿った変速操作に加えて、ゼロ速位置から前記第1操作方向とは異なる第2操作方向に沿ってバイパス位置へ操作可能とされ、
前記バイパス機構は、前記変速操作レバーが前記第1操作方向に沿った変速操作されている際には前記一対の作動油ラインの間を遮断しつつ、前記変速操作レバーがバイパス位置へ操作されると前記一対の作動油ラインの間を連通するように構成されていることを特徴とする作業車輌。 - 前記遊星歯車機構の第3要素に選択的に制動力を付加するブレーキ機構を備え、
前記変速操作レバーは、バイパス位置からゼロ速位置とは異なる方向のブレーキ位置へ操作可能とされており、
前記変速操作レバーがブレーキ位置に位置されると、前記バイパス機構による前記一対の作動油ラインの間の連通を維持しつつ、前記ブレーキ機構が前記第3要素に制動力を付加することを特徴とする請求項5に記載の作業車輌。 - 前記変速操作レバーは、軸線回り回転自在に支持された第1操作軸と、前記第1操作軸に直交状態で支持された第2操作軸と、人為操作されるレバー本体と、前記レバー本体の基端部を前記第2操作軸に連結させる接続部材とを有し、前記レバー本体、前記接続部材、前記第2操作軸及び前記第1操作軸が一体的に前記第1操作軸の軸線回りに回動されることで前記第1操作方向に沿った変速操作が行われる一方で、前記レバー本体及び前記接続部材が前記第2操作軸の軸線回りに回動されることで前記第2操作方向に沿った操作が行われることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の作業車輌。
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