JP2019088012A - 半導体装置の動作方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】アプリケーションの処理速度を高めることができ、低消費電力化を実現することができる、PLDを用いた半導体装置。【解決手段】プログラマブルロジックデバイスと、動的な再構成が行われないプロセッサとを有し、プログラマブルロジックデバイスのメモリエレメントには、スレッドに対応したコンフィギュレーションデータのうち、メモリモジュールにより使用頻度が高いと判断されたコンフィギュレーションデータが複数格納され、上記メモリエレメントは、記憶素子と、格納された複数の上記コンフィギュレーションデータによって定められた量の電荷を上記記憶素子に供給、保持、放出するためのスイッチとを、複数のメモリセルにそれぞれ有する半導体装置。【選択図】図1

Description

本発明は、ハードウェアの構成を変更することができるプログラマブルロジックデバイス
を有する、半導体装置に関する。
PDAやスマートフォンなどのモバイル情報端末は、小型化、軽量化に対するユーザーニ
ーズが強いため、筐体内の限られた容積の中に内蔵できるハードウェアの規模に限りがあ
る。しかし、動画の再生、オンラインゲーム、音声認識、小型カメラによる画像の取り込
みなど、モバイル情報端末には多くの機能が要求されているため、上記ハードウェアを用
いて複数のアプリケーションプログラム(以下、アプリケーションと呼ぶ)を実行する必
要がある。実行するアプリケーションの数が多いほど、また、ハードウェアの規模が小さ
いほど、緩衝記憶装置に十分な記憶領域を確保することができなくなるため、データの転
送速度が律速となり、スレッドの実行、延いてはアプリケーションの実行に要する時間を
、短縮化することが困難になる。
そこで、一つの解決策として、ハードウェアの一部をプログラマブルロジックデバイス(
PLD:Programmable Logic Device)とし、アプリケーショ
ンで実行される複数のスレッドの一部を、上記PLDにてハードウェア的に実行する技術
が提案されている。PLDは、適当な規模のロジックエレメント(基本ブロック)の機能
や、ロジックエレメント間の接続構造を、製造後において変更することで、所望の論理回
路を構成できることを特徴とする。上記技術を用いることで、アプリケーションで実行さ
れるスレッドの数を減らし、ハードウェアの規模に限りがある場合においても、アプリケ
ーションの処理速度を高めることが可能となる。
下記の特許文献1では、同一の処理を実現する複数のハードウェアモジュールを蓄積手段
に格納し、部分的書き換えを行うときに、プログラマブル論理回路の構成可能領域に適合
するハードウェアモジュールを優先的に使用することで、処理時間を短縮化する、情報処
理システムについて記載されている。
特開2000−252814号公報
PLDは、各ロジックエレメントの機能やロジックエレメント間の接続構造についてのデ
ータ(コンフィギュレーションデータ)を格納するための記憶装置(メモリエレメント)
を、有する。そして、PLDを一部に有するハードウェアでは、アプリケーションで使用
するPLDのコンフィギュレーションデータを、アプリケーションの実行の際に、アプリ
ケーションと共に、メインメモリ、キャッシュ、または外部記憶装置などから、上記メモ
リエレメントに転送する必要がある。
コンフィギュレーションデータの転送は、ハードウェアが有する、動的な再構成が行われ
ずに回路構成が固定であるプロセッサによって実行されるか、DMAC(Direct
Memory Access Controller)により実行される。しかし、プロ
セッサによりコンフィギュレーションデータを転送する場合、プロセッサにおいて実行さ
れる各種の処理を中断せざるを得ない。また、DMACによりコンフィギュレーションデ
ータを転送する場合も、プロセッサの処理に必要な他のデータの転送に対して割り込みを
行うことになるので、プロセッサの処理が遅延する。
また、メモリエレメントには、SRAM、DRAM、EEPROMなどの記憶装置が一般
的に用いられている。しかし、SRAMは、トランジスタのオフ電流により、動作時のみ
ならず非動作時にも少なからず電力が消費され、DRAMはリフレッシュにより電力が消
費されるため、メモリエレメントにおける消費電力を小さく抑えることが難しい。そして
、SRAMやDRAMは電源電圧が途絶えるとデータが保持できないため、例えばノーマ
リオフコンピューティングのような低消費電力化を目的とした駆動には対応できない。ま
た、EEPROMは不揮発性であるが、データの書き込み速度が遅いためにPLDのコン
フィギュレーションに要する時間を短縮化することが難しく、そのことが、アプリケーシ
ョンの高速処理を阻む一因となる。
上述したような技術的背景のもと、本発明の一態様は、アプリケーションの処理速度を高
めることができる、PLDを用いた半導体装置の提供を、課題の一つとする。また、本発
明の一態様は、アプリケーションの処理速度を高めることができ、低消費電力化を実現す
ることができる、PLDを用いた半導体装置の提供を、課題の一つとする。
本発明の一態様では、メモリエレメントにおいて、各メモリセルが、記憶素子と、上記記
憶素子にコンフィギュレーションデータによって定められた量の電荷を、供給、保持、放
出するためのスイッチとを有することを特徴とする。さらに、本発明の一態様では、オフ
電流の小さいトランジスタで、上記スイッチを構成する。上記トランジスタは、シリコン
よりもバンドギャップが広く、真性キャリア密度がシリコンよりも低い半導体を、チャネ
ル形成領域に含んでいる。このような半導体としては、例えば、シリコンの2倍以上の大
きなバンドギャップを有する、酸化物半導体、炭化シリコン、窒化ガリウム、酸化ガリウ
ムなどが挙げられる。上記半導体を有するトランジスタは、通常のシリコンやゲルマニウ
ムなどの半導体で形成されたトランジスタに比べて、オフ電流を極めて小さくすることが
できる。よって、上記構成を有するトランジスタを、記憶素子に流入した電荷を保持する
ためのスイッチとして用いることで、記憶素子からの電荷のリークを防ぐことができる。
よって、上記構成を有するメモリエレメントは、SRAMのようにトランジスタのオフ電
流により電力が消費されることがなく、DRAMよりもリフレッシュの頻度を削減するこ
とで、リフレッシュによる消費電力を大幅に削減することができる。また、データの書き
込みに要する時間をEEPROMよりも短くすることができるので、PLDのコンフィギ
ュレーションに要する時間を短縮化し、アプリケーションの高速処理を実現することがで
きる。
また、本発明の一態様に係る半導体装置は、プログラマブルロジックデバイス(PLD)
に加えて、動的な再構成(リコンフィギュレーション)が行われないプロセッサを有する
。そして、アプリケーションが有する複数のスレッドのうち、少なくとも一つのスレッド
をPLDで構成された論理回路において実行し、残りのスレッドを、プロセッサを用いて
実行するものとする。
そして、本発明の一態様では、メモリエレメントが複数のコンフィギュレーションデータ
を格納することができる記憶領域を有し、当該記憶領域へのコンフィギュレーションデー
タの書き込みは、PLDが有するメモリモジュールにより管理される。具体的に、メモリ
モジュールは、メモリエレメントに格納されたコンフィギュレーションデータの識別を行
う機能と、識別されたコンフィギュレーションデータごとに、当該コンフィギュレーショ
ンデータがロジックエレメントに書き込まれた回数をカウントする機能とを、有する。ま
た、PLDは、コンフィギュレーションデータの識別子と、識別子ごとにカウントされた
書き込み回数とを記憶するための記憶装置を有する。
上記構成を有するメモリモジュールにより、ロジックエレメントに書き込まれた回数が多
いコンフィギュレーションデータを、優先的にメモリエレメントに記憶させることができ
る。よって、本発明の一態様では、使用頻度が高いと見込まれるコンフィギュレーション
データをメモリエレメントに格納させておくことで、使用頻度の高いアプリケーションの
実行に要する時間を短くすることができる。また、メインメモリ、緩衝記憶装置、外部記
憶装置などからメモリエレメントに転送するデータ量を抑えることができ、それにより、
複数のアプリケーションを実行させても、データ転送が律速となってプロセッサの処理が
遅延するのを、防ぐことができる。
具体的に、本発明の一態様に係る半導体装置は、複数のアプリケーションプログラム、及
び複数の上記アプリケーションプログラムにそれぞれ関連づけられた複数のコンフィギュ
レーションデータが記憶された記憶装置と、複数の上記アプリケーションプログラムがそ
れぞれ有する第1スレッドを実行する機能を有するプロセッサと、プログラマブルロジッ
クデバイスと、を有し、上記プログラマブルロジックデバイスは、メモリモジュールと、
複数の上記コンフィギュレーションデータのうち、上記メモリモジュールにより選択され
た複数のコンフィギュレーションデータを格納できるメモリエレメントと、上記メモリエ
レメントに格納された複数の上記コンフィギュレーションデータに従って論理回路の定義
が行われ、なおかつ、上記複数の上記アプリケーションプログラムがそれぞれ有する第2
スレッドを上記論理回路おいて実行する複数のロジックエレメントと、を有し、上記メモ
リモジュールは、上記ロジックエレメントにおいて上記論理回路の定義が行われるのに用
いられた回数を、上記コンフィギュレーションデータごとにカウントする機能と、上記回
数を用いて、複数の上記コンフィギュレーションデータの選択を行う機能と、を有し、上
記メモリエレメントは、記憶素子と、格納された複数の上記コンフィギュレーションデー
タによって定められた量の電荷を上記記憶素子に供給、保持、放出するためのスイッチと
を、複数のメモリセルにそれぞれ有する。
本発明の一態様により、アプリケーションの処理速度を高めることができる、PLDを用
いた半導体装置を提供することができる。また、本発明の一態様により、アプリケーショ
ンの処理速度を高めることができ、低消費電力化を実現することができる、PLDを用い
た半導体装置を提供することができる。
半導体装置の構成を示す図。 半導体装置の動作を示すフローチャート。 メモリモジュールの構成を示す図。 記憶装置のデータ構造を示す図。 複数のスレッドと、プロセッサまたはPLDとの関係を模式的に示す図。 メモリセルの構造と、トランジスタの構造を示す図。 メモリセルの回路図。 メモリエレメントの構成を示すブロック図。 メモリセル、センスアンプ、プリチャージ回路、スイッチ回路、及びメインアンプの接続構造を示す図。 プロセッサの構成を示す図。 ロジックエレメントの構成を示す図。 ルックアップテーブルの回路図。 ロジックアレイとスイッチの構成を示す図。 電子機器の図。
以下では、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は
以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び
詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。したがって、本発明
は、以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
なお、本発明の半導体装置は、マイクロプロセッサ、画像処理回路、半導体表示装置用の
コントローラ、DSP(Digital Signal Processor)、マイク
ロコントローラなどの、半導体素子を用いた各種半導体集積回路をその範疇に含む。また
、本発明の半導体装置は、上記半導体集積回路を用いたRFタグ、半導体表示装置などの
各種装置も、その範疇に含む。半導体表示装置には、液晶表示装置、有機発光素子(OL
ED)に代表される発光素子を各画素に備えた発光装置、電子ペーパー、DMD(Dig
ital Micromirror Device)、PDP(Plasma Disp
lay Panel)、FED(Field Emission Display)等や
、半導体素子を駆動回路に有しているその他の半導体表示装置が、その範疇に含まれる。
(実施の形態1)
図1に、本発明の一態様に係る半導体装置100の構成を、ブロック図で例示する。なお
、本明細書のブロック図では、回路を機能ごとに分類し、互いに独立したブロックとして
示しているが、実際の回路は機能ごとに完全に切り分けることが難しく、一つの回路が複
数の機能に係わることもあり得る。
図1に示す半導体装置100は、プロセッサ101と、PLD102と、記憶装置103
とを有する。プロセッサ101は、その回路構成が固定されており、動的な再構成は行わ
れない。PLD102は、その回路構成が固定されておらず、動的な再構成が行われうる
また、記憶装置103は、不揮発性であり、プロセッサ101で実行される複数のアプリ
ケーション104と、複数のアプリケーション104にそれぞれ関連づけられた、複数の
コンフィギュレーションデータ105とが記憶されている。記憶装置103として、例え
ばフラッシュメモリ、ハードディスクなどの外部記憶装置(補助記憶装置とも呼ばれる)
を用いることができる。
プロセッサ101は、記憶装置103に記憶されているアプリケーション104を読み込
み、当該アプリケーション104を実行する。具体的に、アプリケーション104には単
数または複数のスレッドが含まれており、プロセッサ101は、上記スレッドに含まれる
命令をデコードして実行することで、アプリケーション104を実行する。そして、プロ
セッサ101は、アプリケーション104に含まれる単数または複数のスレッドのうち、
いずれか一つまたは複数のスレッドの実行を、PLD102に要求することができる。
PLD102は、複数のLE(ロジックエレメント)106を有するロジックアレイ10
7と、メモリエレメント108と、メモリモジュール109とを有する。メモリエレメン
ト108は、記憶装置103に記憶されている複数のコンフィギュレーションデータ10
5のうち、メモリモジュール109により選択された複数のコンフィギュレーションデー
タ105を、格納することができる。
ロジックアレイ107が有する各LE106は、メモリエレメント108に格納されたコ
ンフィギュレーションデータ105に従って、論理回路の定義が行われる論理素子である
。すなわち、各LE106は、コンフィギュレーションデータ105に従って、実行され
る論理演算、すなわち入力値に対する出力値の組み合わせが定義される論理素子であると
いえる。コンフィギュレーションデータ105により、各LE106で行われる論理演算
が定義されることで、ロジックアレイ107において構成される論理回路の定義(コンフ
ィギュレーションとも呼ばれる)がなされる。
PLD102にプロセッサ101からスレッドの実行が要求されると、ロジックアレイ1
07では、メモリエレメント108に格納されている、当該スレッドに対応したコンフィ
ギュレーションデータ105に従って、論理回路の定義が行われる。スレッドに対応した
コンフィギュレーションデータ105がメモリエレメント108に格納されていない場合
、DMA転送を用いて、或いはプロセッサ101を介して、記憶装置103からコンフィ
ギュレーションデータ105をメモリエレメント108に転送しておく。なお、メインメ
モリや緩衝記憶装置などのプロセッサ101が有する記憶装置に、スレッドに対応したコ
ンフィギュレーションデータ105が格納されている場合、プロセッサ101が有する上
記記憶装置から、コンフィギュレーションデータ105をメモリエレメント108に転送
しておく。プロセッサ101は、PLD102において当該スレッドが実行されることで
得られたデータを用い、アプリケーション104の実行を行うことができる。
メモリモジュール109は、メモリエレメント108が有する記憶領域への、コンフィギ
ュレーションデータ105の書き込みを管理する機能を有する。具体的に、メモリモジュ
ール109は、メモリエレメント108に格納されたコンフィギュレーションデータ10
5の識別を行う機能と、識別されたコンフィギュレーションデータ105ごとに、当該コ
ンフィギュレーションデータ105がロジックアレイ107に書き込まれた回数をカウン
トする機能とを、有する。
コンフィギュレーションデータ105の識別は、コンフィギュレーションデータ105に
含まれる識別子を用いて行うことができる。そして、PLD102は、コンフィギュレー
ションデータ105の識別子と、識別子ごとに調べたコンフィギュレーションデータ10
5の使用状況に関する情報とを、管理情報として記憶する機能を有する。使用状況に関す
る情報として、例えば、カウントされた書き込み回数、最後にロジックアレイ107に書
き込まれた時間などのデータを用いることができる。さらに、コンフィギュレーションデ
ータのデータ量などを、管理情報として用いても良い。
例えば、ロジックアレイ107に書き込まれた回数が多いコンフィギュレーションデータ
105は、使用頻度が高いと見込まれるため、次にロジックアレイ107に書き込まれる
までの期間が短いと予測される。そこで、本発明の一態様では、上記構成を有するメモリ
モジュール109により、使用頻度が高いと見込まれるコンフィギュレーションデータ1
05を、優先的にメモリエレメント108に記憶させる。使用頻度が高いと見込まれるコ
ンフィギュレーションデータ105をメモリエレメント108に格納させておくことで、
使用頻度の高いアプリケーション104の実行に要する時間を短くすることができる。ま
た、記憶装置103から、DMA転送を用いて、或いはプロセッサ101を介して、メモ
リエレメント108に転送するコンフィギュレーションデータ105のデータ量を、抑え
ることができる。それにより、複数のアプリケーション104を実行させても、データ転
送が律速となってプロセッサ101の処理が遅延するのを、防ぐことができる。
次いで、図1に示したメモリモジュール109の具体的な構成を、図3にブロック図とし
て例示する。図3に示すメモリモジュール109は、カウンタ110と、記憶装置111
と、DMAC112とを有する。カウンタ110は、コンフィギュレーションデータ10
5がロジックアレイ107に書き込まれた回数を、コンフィギュレーションデータ105
の識別子ごとにカウントする機能を有する。記憶装置111は、コンフィギュレーション
データ105の識別子と、識別子ごとにカウントされたロジックアレイ107への書き込
み回数とを含む管理情報を、記憶する機能を有する。上述したように、最後にロジックア
レイ107に書き込まれた時間や、コンフィギュレーションデータのデータ量などが、管
理情報として記憶装置111に記憶させることも可能である。なお、最後にロジックアレ
イ107に書き込まれた時間を管理情報として取得する場合、プロセッサ101において
時間を計測し、その時間のデータをメモリモジュール109の記憶装置111に記憶させ
ておけば良い。
次いで、図2に示すフローチャートを用いて、PLD102にプロセッサ101からスレ
ッドの実行が要求されてから、当該スレッドの実行が終了するまでの、PLD102の動
作例について説明する。
図2に示すフローチャートでは、まず、プロセッサ101からPLD102に、スレッド
Aの実行を要求する命令が送られる(A01:スレッドA実行の要求)。PLD102で
は、メモリモジュール109が、スレッドAに関連づけられたコンフィギュレーションデ
ータAの識別子と、コンフィギュレーションデータAの使用状況のデータとを含む管理情
報Aを有するか否かが、判断される(A02:メモリモジュール109が管理情報Aを有
する)。
メモリモジュール109が管理情報Aを有する場合、過去にコンフィギュレーションデー
タAが少なくとも一回はメモリエレメント108に書き込まれたことがある、ということ
を意味する。この場合、PLD102では、メモリエレメント108に、コンフィギュレ
ーションデータAが格納されているか否かが、判断される(A03:メモリエレメント1
08にコンフィギュレーションデータAが格納されている)。
メモリエレメント108に、コンフィギュレーションデータAが格納されている場合、当
該コンフィギュレーションデータAに従って、ロジックアレイ107において構成される
論理回路の定義がなされる(A04:コンフィギュレーションAの実行)。
一方、メモリモジュール109が管理情報Aを有さない場合、過去にコンフィギュレーシ
ョンデータAがメモリエレメント108に書き込まれたことがない、ということを意味す
る。この場合、メモリモジュール109に格納されている管理情報に、管理情報Aを追加
する(A05:メモリモジュール109への管理情報Aの追加)。そして、管理情報Aが
メモリモジュール109に追加されたら、メモリエレメント108に、コンフィギュレー
ションデータAが格納できるだけの、空いている記憶領域があるか否かが、メモリモジュ
ール109において判断される(A06:メモリエレメント108に空いている記憶領域
がある)。
空いている記憶領域がある場合、コンフィギュレーションデータAをメモリエレメント1
08に格納する(A07:コンフィギュレーションデータAのメモリエレメント108へ
の格納)。
空いている記憶領域がない場合、メモリモジュール109は、格納されている全ての管理
情報を用いて、既にメモリエレメント108に格納されているコンフィギュレーションデ
ータのうち、ロジックアレイ107に書き込まれた回数が少ない、すなわち上記回数の多
さで並べたときの順位が下位であるコンフィギュレーションデータBを、選択する。そし
て、メモリエレメント108において、下位のコンフィギュレーションデータBが格納さ
れている記憶領域を特定する(A08:下位のコンフィギュレーションデータBの記憶領
域の特定)。
なお、使用頻度が低いと見込まれるコンフィギュレーションデータBの選択に、いずれの
管理情報を用いるか、そして管理情報をどのように用いるのかは、設計者が適宜選ぶこと
ができる。例えば、ロジックアレイ107への書き込み回数が少ないコンフィギュレーシ
ョンデータほど、そして、ロジックアレイ107に書き込まれた時間が古いコンフィギュ
レーションデータほど、使用頻度が低いと見込まれるため、次にロジックアレイ107に
書き込まれるまでの期間が長いと予測される。よって、ロジックアレイ107への書き込
み回数が最も少ないコンフィギュレーションデータを、コンフィギュレーションデータB
として選択することができる。或いは、最後にロジックアレイ107に書き込まれた時間
が最も古いコンフィギュレーションデータを、コンフィギュレーションデータBとして選
択することができる。或いは、ロジックアレイ107への書き込み回数が上位M番以降(
Mは、2以上の自然数)であり、なおかつ最後にロジックアレイ107に書き込まれた時
間が最も古いコンフィギュレーションデータを、コンフィギュレーションデータBとして
選択することができる。
なお、データ量が小さいコンフィギュレーションデータであれば、再度メモリエレメント
108に転送する必要が生じても、転送するデータ量を抑えることができる。よって、ロ
ジックアレイ107への書き込み回数が上位M番以降であり、なおかつデータ量が最も小
さいコンフィギュレーションデータを、コンフィギュレーションデータBとして選択する
ことで、転送するデータ量を抑えることができる。
下位のコンフィギュレーションデータBが格納されている記憶領域を特定(A08:下位
のコンフィギュレーションデータBの記憶領域の特定)したら、コンフィギュレーション
データAをメモリエレメント108の上記記憶領域に格納する(A07:コンフィギュレ
ーションデータAのメモリエレメント108への格納)。そして、当該コンフィギュレー
ションデータAに従って、ロジックアレイ107において構成される論理回路の定義がな
される(A04:コンフィギュレーションAの実行)。そして、定義された論理回路にお
いて、演算処理が行われることで、スレッドAが実行される。
なお、ロジックアレイ107において構成される論理回路の定義がなされたら(A04:
コンフィギュレーションAの実行)、メモリモジュール109において、管理情報Aを更
新する(A09:メモリモジュール109における管理情報Aの更新)。例えば、管理情
報Aに、ロジックアレイ107へ書き込み回数が含まれている場合は、回数を1回増やす
ように管理情報Aを更新する。或いは、管理情報Aに、最後にロジックアレイ107に書
き込まれた時間が含まれている場合、上記時間が最新の時間になるように管理情報Aを更
新する。
管理情報Aを更新したら(A09:メモリモジュール109における管理情報Aの更新)
、PLD102において行われる処理が終了する(A10:終了)。
なお、図2に示すフローチャートでは、管理情報Aの更新(A09:メモリモジュール1
09における管理情報Aの更新)を、ロジックアレイ107において構成される論理回路
の定義(A04:コンフィギュレーションAの実行)が終了した後に行われているが、管
理情報Aの更新は、スレッドAの実行を要求する命令をPLD102が受け取った後(A
01:スレッドA実行の要求)であれば、いつでも可能である。
次いで、図1に示した記憶装置103に格納されている、アプリケーション104とコン
フィギュレーションデータ105のデータ構造の模式図を、図4に示す。図4(A)に示
す記憶装置103では、1つのアプリケーション104に対し、2つのコンフィギュレー
ションデータ105が関連づけられている場合を例示している。なお、1つのアプリケー
ション104に関連づけられているコンフィギュレーションデータ105の数は、3つ以
上であっても良い。
また、図4(B)に示す記憶装置103では、コンフィギュレーションデータ105が関
連づけられていないアプリケーション104と、1つのコンフィギュレーションデータ1
05が関連づけられているアプリケーション104と、2つのコンフィギュレーションデ
ータ105が関連づけられているアプリケーション104とが、混在している。
また、図4(C)に示す記憶装置103では、2つのアプリケーション104に対し、1
つのコンフィギュレーションデータ105が共有するように関連づけられている場合を例
示している。なお、1つのコンフィギュレーションデータ105を共有するように関連づ
けられているアプリケーション104の数は、3つ以上であっても良い。
次いで、アプリケーション104を構成する複数のスレッドと、各スレッドを実行するプ
ロセッサ101またはPLD102との関係を、図5(A)及び図5(B)に模式的に例
示する。図5(A)及び図5(B)では、アプリケーション104が、スレッド120A
、スレッド120B、スレッド120C、及びスレッド120Dを有している場合を例示
している。そして、図5(A)及び図5(B)では、スレッド120A、スレッド120
B、スレッド120C、スレッド120B、スレッド120Dの順番に、各スレッドを実
行することで、アプリケーション104が実行される場合を、例示している。
そして、図5(A)では、スレッド120A、スレッド120C、及びスレッド120D
を、プロセッサ101においてソフトウェア的に実行し、スレッド120Bを、PLD1
02においてハードウェア的に実行する場合を示している。図5(A)に示したアプリケ
ーション104を実行する場合、スレッド120BをPLD102において実行するのに
必要なコンフィギュレーションデータ105が、アプリケーション104に関連づけられ
て、図1に示した記憶装置103に格納されていればよい。
また、図5(B)では、スレッド120A及びスレッド120Bを、プロセッサ101に
おいてソフトウェア的に実行し、スレッド120C及びスレッド120Dを、PLD10
2においてハードウェア的に実行する場合を示している。図5(B)に示したアプリケー
ション104を実行する場合、スレッド120CをPLD102において実行するのに必
要なコンフィギュレーションデータ105と、スレッド120DをPLD102において
実行するのに必要なコンフィギュレーションデータ105とが、アプリケーション104
に関連づけられて、図1に示した記憶装置103に格納されていればよい。
次いで、メモリエレメント108が有するメモリセルの構成例について、図6を用いて説
明する。図6(A)に、メモリセル120の回路図を一例として示す。メモリエレメント
108には、メモリセル120が複数設けられており、各メモリセル120は、記憶素子
121と、スイッチ122とを有する。
記憶素子121には、容量素子、トランジスタなどの半導体素子を用いることができる。
そして、記憶素子121は、容量素子、或いは、トランジスタのゲート電極と活性層の間
に形成されるゲート容量に、電荷を蓄積させることで、データを記憶する。また、記憶素
子121への電荷の供給と、当該記憶素子121からの電荷の放出と、当該記憶素子12
1における電荷の保持とは、スイッチ122により制御する。
スイッチ122は、シリコンよりもバンドギャップが広く、真性キャリア密度がシリコン
よりも低い半導体を、チャネル形成領域に含むトランジスタを用いる。このような半導体
としては、例えば、シリコンの2倍以上の大きなバンドギャップを有する、酸化物半導体
、炭化シリコン、窒化ガリウム、酸化ガリウムなどが挙げられる。上記半導体を有するト
ランジスタは、通常のシリコンやゲルマニウムなどの半導体で形成されたトランジスタに
比べて、オフ電流を極めて小さくすることができる。よって、上記構成を有するトランジ
スタを、記憶素子121に流入した電荷を保持するためのスイッチ122として用いるこ
とで、記憶素子121からの電荷のリークを防ぐことができるので、データの保持期間を
長く確保することができる。
なお、メモリセル120は、必要に応じて、トランジスタ、ダイオード、抵抗素子、イン
ダクタンスなどのその他の回路素子を、さらに有していても良い。
なお、特に断りがない限り、本明細書でオフ電流とは、nチャネル型トランジスタにおい
ては、ドレイン端子をソース端子とゲート電極よりも高い電位とした状態において、ソー
ス端子の電位を基準としたときのゲート電極の電位が0以下であるときに、ソース端子と
ドレイン端子の間に流れる電流のことを意味する。或いは、本明細書でオフ電流とは、p
チャネル型トランジスタにおいては、ドレイン端子をソース端子とゲート電極よりも低い
電位とした状態において、ソース端子の電位を基準としたときのゲート電極の電位が0以
上であるときに、ソース端子とドレイン端子の間に流れる電流のことを意味する。
なお、スイッチ122は、一のトランジスタで構成されていても良いし、複数のトランジ
スタで構成されていても良い。例えば、複数の直列に接続されたトランジスタを用いるこ
とで、よりオフ電流の小さなスイッチ122を形成することができ、よって、記憶素子1
21からの電荷のリークをより防ぐことができる。
なお、本明細書において、トランジスタが直列に接続されている状態とは、第1のトラン
ジスタのソース端子とドレイン端子のいずれか一方のみが、第2のトランジスタのソース
端子とドレイン端子のいずれか一方のみに接続されている状態を意味する。また、トラン
ジスタが並列に接続されている状態とは、第1のトランジスタのソース端子とドレイン端
子のいずれか一方が、第2のトランジスタのソース端子とドレイン端子のいずれか一方に
接続され、第1のトランジスタのソース端子とドレイン端子の他方が第2のトランジスタ
のソース端子とドレイン端子の他方に接続されている状態を意味する。
図6(B)に、スイッチ122に用いられるトランジスタ122aの断面構造を、一例と
して示す。ただし、図6(B)では、活性層として酸化物半導体を用いたトランジスタ1
22aを例示している。
トランジスタ122aは、絶縁表面上に形成されたゲート電極130と、ゲート電極13
0上のゲート絶縁膜131と、ゲート絶縁膜131上の導電膜132、導電膜133と、
ゲート絶縁膜131上においてゲート電極130と重なっており、なおかつ導電膜132
、導電膜133上に形成された、活性層として機能する酸化物半導体膜134とを有する
。さらに、トランジスタ122aは、導電膜132、導電膜133、及び酸化物半導体膜
134上に形成された絶縁膜135を、その構成要素に含めても良い。
なお、電子供与体(ドナー)となる水分または水素などの不純物が低減され、なおかつ酸
素欠損が低減されることにより高純度化された酸化物半導体(purified OS)
は、i型(真性半導体)又はi型に限りなく近い。そのため、水分または水素などの不純
物濃度が十分に低減され、なおかつ酸素欠損が低減されることにより高純度化された酸化
物半導体膜を用いることにより、トランジスタのオフ電流を小さくすることができる。よ
って、高純度化された酸化物半導体膜を用いたトランジスタを、スイッチ122に用いる
ことで、記憶素子121からの電荷のリークを防ぎ、データの保持期間を長く確保すると
いう効果を高めることができる。
具体的に、高純度化された酸化物半導体をチャネル形成領域に用いたトランジスタのオフ
電流が小さいことは、いろいろな実験により証明できる。例えば、チャネル幅が1×10
μmでチャネル長が10μmの素子であっても、ソース電極とドレイン電極間の電圧(
ドレイン電圧)が1Vから10Vの範囲において、オフ電流が、半導体パラメータアナラ
イザの測定限界以下、すなわち1×10−13A以下という特性を得ることができる。こ
の場合、オフ電流をトランジスタのチャネル幅で規格化したオフ電流は、100zA/μ
m以下であることが分かる。また、容量素子とトランジスタとを接続して、容量素子に流
入または容量素子から流出する電荷を当該トランジスタで制御する回路を用いて、オフ電
流の測定を行った。当該測定では、高純度化された酸化物半導体膜を上記トランジスタの
チャネル形成領域に用い、容量素子の単位時間あたりの電荷量の推移から当該トランジス
タのオフ電流を測定した。その結果、トランジスタのソース電極とドレイン電極間の電圧
が3Vの場合に、数十yA/μmという、さらに小さいオフ電流が得られることが分かっ
た。従って、高純度化された酸化物半導体膜をチャネル形成領域に用いたトランジスタは
、オフ電流が、結晶性を有するシリコンを用いたトランジスタに比べて著しく小さい。
また、酸化物半導体の中でもIn−Ga−Zn系酸化物、In−Sn−Zn系酸化物など
は、炭化シリコン、窒化ガリウム、または酸化ガリウムとは異なり、スパッタリング法や
湿式法により電気的特性の優れたトランジスタを作製することが可能であり、量産性に優
れるといった利点がある。また、炭化シリコン、窒化ガリウム、または酸化ガリウムとは
異なり、上記酸化物半導体であるIn−Ga−Zn系酸化物は室温でも成膜が可能なため
、ガラス基板上への成膜、或いはシリコンを用いた集積回路上に電気的特性の優れたトラ
ンジスタを作製することが可能である。また、基板の大型化にも対応が可能である。
なお、酸化物半導体としては、少なくともインジウム(In)あるいは亜鉛(Zn)を含
むことが好ましい。また、該酸化物半導体を用いたトランジスタの電気的特性のばらつき
を減らすためのスタビライザーとして、それらに加えてガリウム(Ga)を有することが
好ましい。また、スタビライザーとしてスズ(Sn)を有することが好ましい。また、ス
タビライザーとしてハフニウム(Hf)を有することが好ましい。また、スタビライザー
としてアルミニウム(Al)を有することが好ましい。また、スタビライザーとしてジル
コニウム(Zr)を含むことが好ましい。
また、他のスタビライザーとして、ランタノイドである、ランタン(La)、セリウム(
Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム
(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホル
ミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ル
テチウム(Lu)のいずれか一種または複数種を含んでいてもよい。
例えば、酸化物半導体として、酸化インジウム、酸化ガリウム、酸化スズ、酸化亜鉛、二
元系金属の酸化物であるIn−Zn系酸化物、Sn−Zn系酸化物、Al−Zn系酸化物
、Zn−Mg系酸化物、Sn−Mg系酸化物、In−Mg系酸化物、In−Ga系酸化物
、三元系金属の酸化物であるIn−Ga−Zn系酸化物(IGZOとも表記する)、In
−Al−Zn系酸化物、In−Sn−Zn系酸化物、Sn−Ga−Zn系酸化物、Al−
Ga−Zn系酸化物、Sn−Al−Zn系酸化物、In−Hf−Zn系酸化物、In−L
a−Zn系酸化物、In−Pr−Zn系酸化物、In−Nd−Zn系酸化物、In−Sm
−Zn系酸化物、In−Eu−Zn系酸化物、In−Gd−Zn系酸化物、In−Tb−
Zn系酸化物、In−Dy−Zn系酸化物、In−Ho−Zn系酸化物、In−Er−Z
n系酸化物、In−Tm−Zn系酸化物、In−Yb−Zn系酸化物、In−Lu−Zn
系酸化物、四元系金属の酸化物であるIn−Sn−Ga−Zn系酸化物、In−Hf−G
a−Zn系酸化物、In−Al−Ga−Zn系酸化物、In−Sn−Al−Zn系酸化物
、In−Sn−Hf−Zn系酸化物、In−Hf−Al−Zn系酸化物を用いることがで
きる。
なお、例えば、In−Ga−Zn系酸化物とは、InとGaとZnを含む酸化物という意
味であり、InとGaとZnの比率は問わない。また、InとGaとZn以外の金属元素
を含んでいてもよい。In−Ga−Zn系酸化物は、無電界時の抵抗が十分に高くオフ電
流を十分に小さくすることが可能であり、また、移動度も高い。
例えば、In:Ga:Zn=1:1:1(=1/3:1/3:1/3)あるいはIn:G
a:Zn=2:2:1(=2/5:2/5:1/5)の原子比のIn−Ga−Zn系酸化
物やその組成の近傍の酸化物を用いることができる。あるいは、In:Sn:Zn=1:
1:1(=1/3:1/3:1/3)、In:Sn:Zn=2:1:3(=1/3:1/
6:1/2)あるいはIn:Sn:Zn=2:1:5(=1/4:1/8:5/8)の原
子比のIn−Sn−Zn系酸化物やその組成の近傍の酸化物を用いるとよい。
例えば、In−Sn−Zn系酸化物では比較的容易に高い移動度が得られる。しかしなが
ら、In−Ga−Zn系酸化物でも、バルク内欠陥密度を低減することにより移動度を上
げることができる。
以下では、酸化物半導体膜の構造について説明する。
酸化物半導体膜は、単結晶酸化物半導体膜と非単結晶酸化物半導体膜とに大別される。非
単結晶酸化物半導体膜とは、非晶質酸化物半導体膜、微結晶酸化物半導体膜、多結晶酸化
物半導体膜、CAAC−OS(C Axis Aligned Crystalline
Oxide Semiconductor)膜などをいう。
非晶質酸化物半導体膜は、膜中における原子配列が不規則であり、結晶成分を有さない酸
化物半導体膜である。微小領域においても結晶部を有さず、膜全体が完全な非晶質構造の
酸化物半導体膜が典型である。
微結晶酸化物半導体膜は、例えば、1nm以上10nm未満の大きさの微結晶(ナノ結晶
ともいう。)を含む。従って、微結晶酸化物半導体膜は、非晶質酸化物半導体膜よりも原
子配列の規則性が高い。そのため、微結晶酸化物半導体膜は、非晶質酸化物半導体膜より
も欠陥準位密度が低いという特徴がある。
CAAC−OS膜は、複数の結晶部を有する酸化物半導体膜の一つであり、ほとんどの結
晶部は、一辺が100nm未満の立方体内に収まる大きさである。従って、CAAC−O
S膜に含まれる結晶部は、一辺が10nm未満、5nm未満または3nm未満の立方体内
に収まる大きさの場合も含まれる。CAAC−OS膜は、微結晶酸化物半導体膜よりも欠
陥準位密度が低いという特徴がある。以下、CAAC−OS膜について詳細な説明を行う
CAAC−OS膜を透過型電子顕微鏡(TEM:Transmission Elect
ron Microscope)によって観察すると、結晶部同士の明確な境界、即ち結
晶粒界(グレインバウンダリーともいう。)を確認することができない。そのため、CA
AC−OS膜は、結晶粒界に起因する電子移動度の低下が起こりにくいといえる。
CAAC−OS膜を、試料面と概略平行な方向からTEMによって観察(断面TEM観察
)すると、結晶部において、金属原子が層状に配列していることを確認できる。金属原子
の各層は、CAAC−OS膜の膜を形成する面(被形成面ともいう。)または上面の凹凸
を反映した形状であり、CAAC−OS膜の被形成面または上面と平行に配列する。
なお、本明細書において、「平行」とは、二つの直線が−10°以上10°以下の角度で
配置されている状態をいう。従って、−5°以上5°以下の場合も含まれる。また、「垂
直」とは、二つの直線が80°以上100°以下の角度で配置されている状態をいう。従
って、85°以上95°以下の場合も含まれる。
一方、CAAC−OS膜を、試料面と概略垂直な方向からTEMによって観察(平面TE
M観察)すると、結晶部において、金属原子が三角形状または六角形状に配列しているこ
とを確認できる。しかしながら、異なる結晶部間で、金属原子の配列に規則性は見られな
い。
断面TEM観察および平面TEM観察より、CAAC−OS膜の結晶部は配向性を有して
いることがわかる。
CAAC−OS膜に対し、X線回折(XRD:X−Ray Diffraction)装
置を用いて構造解析を行うと、例えばInGaZnOの結晶を有するCAAC−OS膜
のout−of−plane法による解析では、回折角(2θ)が31°近傍にピークが
現れる場合がある。このピークは、InGaZnOの結晶の(009)面に帰属される
ことから、CAAC−OS膜の結晶がc軸配向性を有し、c軸が被形成面または上面に概
略垂直な方向を向いていることが確認できる。
一方、CAAC−OS膜に対し、c軸に概略垂直な方向からX線を入射させるin−pl
ane法による解析では、2θが56°近傍にピークが現れる場合がある。このピークは
、InGaZnOの結晶の(110)面に帰属される。InGaZnOの単結晶酸化
物半導体膜であれば、2θを56°近傍に固定し、試料面の法線ベクトルを軸(φ軸)と
して試料を回転させながら分析(φスキャン)を行うと、(110)面と等価な結晶面に
帰属されるピークが6本観察される。これに対し、CAAC−OS膜の場合は、2θを5
6°近傍に固定してφスキャンした場合でも、明瞭なピークが現れない。
以上のことから、CAAC−OS膜では、異なる結晶部間ではa軸およびb軸の配向は不
規則であるが、c軸配向性を有し、かつc軸が被形成面または上面の法線ベクトルに平行
な方向を向いていることがわかる。従って、前述の断面TEM観察で確認された層状に配
列した金属原子の各層は、結晶のab面に平行な面である。
なお、結晶部は、CAAC−OS膜を成膜した際、または加熱処理などの結晶化処理を行
った際に形成される。上述したように、結晶のc軸は、CAAC−OS膜の被形成面また
は上面の法線ベクトルに平行な方向に配向する。従って、例えば、CAAC−OS膜の形
状をエッチングなどによって変化させた場合、結晶のc軸がCAAC−OS膜の被形成面
または上面の法線ベクトルと平行にならないこともある。
また、CAAC−OS膜中の結晶化度が均一でなくてもよい。例えば、CAAC−OS膜
の結晶部が、CAAC−OS膜の上面近傍からの結晶成長によって形成される場合、上面
近傍の領域は、被形成面近傍の領域よりも結晶化度が高くなることがある。また、CAA
C−OS膜に不純物を添加する場合、不純物が添加された領域の結晶化度が変化し、部分
的に結晶化度の異なる領域が形成されることもある。
なお、InGaZnOの結晶を有するCAAC−OS膜のout−of−plane法
による解析では、2θが31°近傍のピークの他に、2θが36°近傍にもピークが現れ
る場合がある。2θが36°近傍のピークは、CAAC−OS膜中の一部に、c軸配向性
を有さない結晶が含まれることを示している。CAAC−OS膜は、2θが31°近傍に
ピークを示し、2θが36°近傍にピークを示さないことが好ましい。
CAAC−OS膜を用いたトランジスタは、可視光や紫外光の照射による電気的特性の変
動が小さい。よって、当該トランジスタは、信頼性が高い。
なお、酸化物半導体膜は、例えば、非晶質酸化物半導体膜、微結晶酸化物半導体膜、CA
AC−OS膜のうち、二種以上を有する積層膜であってもよい。
CAAC−OS膜は、例えば、多結晶である金属酸化物ターゲットを用い、スパッタリン
グ法によって成膜する。当該ターゲットにイオンが衝突すると、ターゲットに含まれる結
晶領域がa−b面から劈開し、a−b面に平行な面を有する平板状またはペレット状のス
パッタリング粒子として剥離することがある。この場合、当該平板状のスパッタリング粒
子が、結晶状態を維持したまま基板に到達することで、CAAC−OS膜を成膜すること
ができる。
また、CAAC−OS膜を成膜するために、以下の条件を適用することが好ましい。
成膜時の不純物混入を低減することで、不純物によって結晶状態が崩れることを抑制でき
る。例えば、処理室内に存在する不純物濃度(水素、水、二酸化炭素および窒素など)を
低減すればよい。また、成膜ガス中の不純物濃度を低減すればよい。具体的には、露点が
−80℃以下、好ましくは−100℃以下である成膜ガスを用いる。
また、成膜時の基板加熱温度を高めることで、基板到達後にスパッタリング粒子のマイグ
レーションが起こる。具体的には、基板加熱温度を100℃以上740℃以下、好ましく
は200℃以上500℃以下として成膜する。成膜時の基板加熱温度を高めることで、平
板状のスパッタリング粒子が基板に到達した場合、基板上でマイグレーションが起こり、
スパッタリング粒子の平らな面が基板に付着する。
また、成膜ガス中の酸素割合を高め、電力を最適化することで成膜時のプラズマダメージ
を軽減すると好ましい。成膜ガス中の酸素割合は、30体積%以上、好ましくは100体
積%とする。
ターゲットの一例として、In−Ga−Zn系酸化物ターゲットについて以下に示す。
InO粉末、GaO粉末およびZnO粉末を所定のmol数比で混合し、加圧処理
後、1000℃以上1500℃以下の温度で加熱処理をすることで多結晶であるIn−G
a−Zn系酸化物ターゲットとする。なお、X、YおよびZは任意の正数である。ここで
、所定のmol数比は、例えば、InO粉末、GaO粉末およびZnO粉末が、2
:2:1、8:4:3、3:1:1、1:1:1、4:2:3または3:1:2である。
なお、粉末の種類、およびその混合するmol数比は、作製するターゲットによって適宜
変更すればよい。
また、図6(B)では、トランジスタ122aが、一のゲート電極130に対応した一の
チャネル形成領域を有する、シングルゲート構造である場合を例示している。しかし、ト
ランジスタ122aは、電気的に接続された複数のゲート電極を有することで、一の活性
層にチャネル形成領域を複数有する、マルチゲート構造であっても良い。
また、トランジスタ122aは、ゲート電極を活性層の片側において少なくとも有してい
れば良いが、活性層を間に挟んで存在する一対のゲート電極を有していても良い。トラン
ジスタが、活性層を間に挟んで存在する一対のゲート電極を有している場合、一方のゲー
ト電極にはスイッチングを制御するための信号が与えられ、他方のゲート電極は、電気的
に絶縁されたフローティングの状態であっても良いし、電位が他から与えられている状態
であっても良い。後者の場合、一対の電極に、同じ高さの電位が与えられていても良いし
、他方のゲート電極にのみ接地電位などの固定の電位が与えられていても良い。他方のゲ
ート電極に与える電位の高さを制御することで、トランジスタ122aの閾値電圧を制御
することができる。
なお、本明細書において接続とは電気的な接続を意味しており、電流、電圧または電位が
、供給可能、或いは伝送可能な状態に相当する。従って、接続している状態とは、直接接
続している状態を必ずしも指すわけではなく、電流、電圧または電位が、供給可能、或い
は伝送可能であるように、抵抗素子、ダイオード、トランジスタ、容量素子などの回路素
子を介して間接的に接続している状態も、その範疇に含む。
なお、図6(B)では、トランジスタ122aとしてMOSFETを例示しているが、ス
イッチ122に用いることができるトランジスタは、MESFET(Metal Sem
iconductor Field Effect Transistor)であっても
良い。
メモリエレメント108が上記構成のメモリセルを複数有することで、本発明の一態様に
係る半導体装置100では、PLD102の有するメモリエレメント108において、S
RAMのようにトランジスタのオフ電流により電力が消費されることがない。また、上記
構成を有するメモリエレメント108は、DRAMよりもリフレッシュの頻度を低減する
ことができるので、リフレッシュによる消費電力を大幅に削減することができる。また、
データの書き込みに要する時間をEEPROMよりも短くすることができるので、PLD
102のコンフィギュレーションに要する時間を短縮化し、アプリケーション104の高
速処理を実現することができる。
次いで、メモリセルのより具体的な構成例について、図7を用いて説明する。なお、本明
細書において、トランジスタのソース端子とは、活性層としての機能を有する半導体膜の
一部であるソース領域、或いは活性層としての機能を有する半導体膜に接続されたソース
電極を意味する。同様に、トランジスタのドレイン端子とは、活性層としての機能を有す
る半導体膜の一部であるドレイン領域、或いは活性層としての機能を有する半導体膜に接
続されたドレイン電極を意味する。
また、トランジスタが有するソース端子とドレイン端子は、トランジスタのチャネル型及
びソース端子とドレイン端子に与えられる電位の高低によって、その呼び方が入れ替わる
。一般的に、nチャネル型のトランジスタでは、ソース端子とドレイン端子のうち、低い
電位が与えられる方がソース端子と呼ばれ、高い電位が与えられる方がドレイン端子と呼
ばれる。また、pチャネル型のトランジスタでは、ソース端子とドレイン端子のうち、低
い電位が与えられる方がドレイン端子と呼ばれ、高い電位が与えられる方がソース端子と
呼ばれる。本明細書では、便宜上、ソース端子とドレイン端子とが固定されているものと
仮定して、トランジスタの接続関係を説明する場合があるが、実際には上記電位の関係に
従ってソース端子とドレイン端子の呼び方が入れ替わる。
図7(A)に示すメモリセル150は、スイッチ122として機能するトランジスタ15
1と、記憶素子121として機能する容量素子152とを有する。トランジスタ151の
ゲート電極は、ワード線WLに接続されている。また、トランジスタ151は、そのソー
ス端子及びドレイン端子の一方がデータ線DLに接続されており、そのソース端子及びド
レイン端子の他方が容量素子152の一方の電極に接続されている。容量素子152の他
方の電極は、接地電位などの固定電位が与えられているノードに、接続されている。
図7(A)に示すメモリセル150では、データの書き込み時にトランジスタ151がオ
ンになり、データ線DLからデータを含む信号の電位が、トランジスタ151を介して容
量素子152の一方の電極に与えられる。そして、上記信号の電位に従って、容量素子1
52に蓄積されている電荷量が制御されることで、容量素子152へのデータの書き込み
が行われる。
次いで、データの保持時には、トランジスタ151がオフになり、容量素子152におい
て電荷が保持される。上述したように、トランジスタ151はオフ電流が極めて小さいと
いう特性を有している。そのため、容量素子152に蓄積された電荷はリークしづらく、
トランジスタ151にシリコンなどの半導体材料を用いた場合に比べ、長い期間に渡って
データの保持を行うことができる。
データの読み出し時には、トランジスタ151がオンになり、データ線DLを介して容量
素子152に蓄積された電荷が取り出される。そして、上記電荷量の違いを読み取ること
により、データを読み出すことができる。
図7(B)に示すメモリセル153は、スイッチ122として機能するトランジスタ15
4と、記憶素子121として機能するトランジスタ155及び容量素子156とを有する
。トランジスタ154のゲート電極は、第1ワード線WLaに接続されている。また、ト
ランジスタ154は、そのソース端子及びドレイン端子の一方が第1データ線DLaに接
続されており、そのソース端子及びドレイン端子の他方がトランジスタ155のゲート電
極に接続されている。トランジスタ155は、そのソース端子及びドレイン端子の一方が
、第2データ線DLbに接続されており、そのソース端子及びドレイン端子の他方が、所
定の電位が与えられているノードに接続されている。容量素子156が有する一対の電極
は、一方がトランジスタ155のゲート電極に接続され、他方が第2ワード線WLbに接
続されている。
図7(B)に示すメモリセル153では、データの書き込み時にトランジスタ154がオ
ンになり、第1データ線DLaからデータを含む信号の電位が、トランジスタ154を介
してトランジスタ155のゲート電極に与えられる。そして、上記信号の電位に従って、
トランジスタ155のゲート容量、及び容量素子156に蓄積される電荷量が制御される
ことで、トランジスタ155及び容量素子156へのデータの書き込みが行われる。
次いで、データの保持時には、トランジスタ154がオフになり、トランジスタ155の
ゲート容量、及び容量素子156に蓄積された電荷が保持される。上述したように、トラ
ンジスタ154はオフ電流が極めて小さいという特性を有している。そのため、蓄積され
た上記電荷はリークしづらく、トランジスタ154にシリコンなどの半導体材料を用いた
場合に比べ、長い期間に渡ってデータの保持を行うことができる。
データの読み出し時には、第2ワード線WLbの電位を変化させる。容量素子156が有
する一対の電極の電位差は、電荷保存則により維持されたままなので、第2ワード線WL
bの電位の変化は、トランジスタ155のゲート電極に与えられる。トランジスタ155
は、そのゲート容量に蓄積されている電荷量によって閾値電圧が変化している。よって、
トランジスタ155のゲート電極の電位が変化することで得られるトランジスタ155の
ドレイン電流の大きさから、蓄積されている電荷量の違いを読み取ることにより、データ
を読み出すことができる。
なお、記憶素子121として機能するトランジスタ155は、その活性層に、酸化物半導
体膜が用いられていても良い。或いは、トランジスタ155の活性層に、酸化物半導体以
外の、非晶質、微結晶、多結晶、または単結晶の、シリコン、またはゲルマニウムなどの
半導体が用いられていても良い。メモリセル153内の全てのトランジスタの活性層に、
酸化物半導体膜を用いることで、プロセスを簡略化することができる。また、記憶素子1
21として機能するトランジスタ155の活性層に、例えば、多結晶または単結晶のシリ
コンなどのように、酸化物半導体よりも高い移動度が得られる半導体材料を用いることで
、メモリセル153からのデータの読み出しを高速で行うことができる。
図7(C)に示すメモリセル157は、一つのデータ線DLが、第1データ線DLaと第
2データ線DLbの機能を併せ持っている点において、図7(B)に示すメモリセル15
3と異なっている。具体的に、図7(C)に示すメモリセル157は、スイッチ122と
して機能するトランジスタ158と、記憶素子121として機能するトランジスタ159
及び容量素子160とを有する。トランジスタ158のゲート電極は、第1ワード線WL
aに接続されている。また、トランジスタ158は、そのソース端子及びドレイン端子の
一方がデータ線DLに接続されており、そのソース端子及びドレイン端子の他方がトラン
ジスタ159のゲート電極に接続されている。トランジスタ159は、そのソース端子及
びドレイン端子の一方がデータ線DLに接続されており、そのソース端子及びドレイン端
子の他方が、所定の電位が与えられているノードに接続されている。容量素子160が有
する一対の電極は、一方がトランジスタ159のゲート電極に接続され、他方が第2ワー
ド線WLbに接続されている。
図7(C)に示すメモリセル157は、データの書き込み、保持、読み出しなどの動作は
、図7(B)に示すメモリセル157と同様に行うことができる。
次いで、図1に示すメモリエレメント108の構成例について、説明する。図8に、メモ
リエレメント108の構成を、ブロック図で一例として示す。
図8に示すメモリエレメント108は、メモリセル170を複数有するセルアレイ175
と、駆動回路161とを有する。そして、駆動回路161は、入出力バッファ162と、
メインアンプ163と、カラムデコーダ164と、ローデコーダ165と、スイッチ回路
166と、プリチャージ回路167と、センスアンプ168と、書き込み回路169とを
有する。
入出力バッファ162は、駆動回路161またはセルアレイ175の駆動に用いる各種信
号、及び、セルアレイ175に書き込まれるコンフィギュレーションデータの、メモリエ
レメント108への入力を制御する機能を有する。また、入出力バッファ162は、セル
アレイ175からコンフィギュレーションデータを読み出す場合、当該読み出されたコン
フィギュレーションデータの、メモリエレメント108からの出力を制御する機能を有す
る。
ローデコーダ165は、例えばメモリセル170が、図7(A)に示したメモリセル15
0と同じ構成を有している場合、ワード線WLに与える電位を制御することで、セルアレ
イ175においてメモリセル170を、指定されたアドレスに従って行ごとに選択する機
能を有する。カラムデコーダ164は、スイッチ回路166の動作を制御することで、コ
ンフィギュレーションデータの書き込み時、または読み出し時の、列方向におけるメモリ
セル170の選択を、指定されたアドレスに従って行う機能を有する。
スイッチ回路166は、例えばメモリセル170が、図7(A)に示したメモリセル15
0と同じ構成を有している場合、データ線DLとメインアンプ163の間の接続と、デー
タ線DLと書き込み回路169の間の接続とを行う機能を有する。書き込み回路169は
、指定されたアドレスのメモリセル170に、スイッチ回路166を介してコンフィギュ
レーションデータを書き込む機能を有する。
センスアンプ168は、メモリセル170からコンフィギュレーションデータを読み出す
ときに、データ線DLの電位の変化を増幅させる機能を有する。また、センスアンプ16
8は、メモリセル170に書き込まれたコンフィギュレーションデータ、或いはメモリセ
ル170から読み出されたコンフィギュレーションデータを、一時的に記憶する機能を有
する。
メインアンプ163は、センスアンプ168により増幅されたデータ線DLの電位を用い
て、コンフィギュレーションデータを読み出す機能を有する。プリチャージ回路167は
、コンフィギュレーションデータの読み出し前に、データ線DLの電位をリセットする機
能を有する。
なお、メモリエレメント108は、指定されたメモリセル170のアドレスを、一時的に
記憶することができるアドレスバッファを、有していても良い。
次いで、図9に、一列のメモリセル170に対応した、センスアンプ168、プリチャー
ジ回路167、スイッチ回路166、及びメインアンプ163の接続構造を例示する。な
お、図9では、メモリセル170が、図7(A)に示したメモリセル150と同じ構成を
有している場合を、例示している。
メモリセル170はトランジスタ151と容量素子152とを有している。そして、メモ
リセル170は、データ線DLaに接続されている。また、センスアンプ168、プリチ
ャージ回路167、及びスイッチ回路166は、データ線DLa及びデータ線DLbに接
続されている。データ線DLa及びデータ線DLbは、複数のメモリセル170にそれぞ
れ接続された複数のデータ線DLの一つに、それぞれ相当するものとする。ただし、デー
タ線DLa及びデータ線DLbに接続された全てのメモリセル170は、互いに異なるワ
ード線WLに接続されているものとする。
具体的に、図9では、センスアンプ168がラッチ型である場合を例示している。センス
アンプ168は、pチャネル型のトランジスタ515及びトランジスタ516と、nチャ
ネル型のトランジスタ517及びトランジスタ518とを有している。トランジスタ51
5は、ソース端子及びドレイン端子の一方が端子SPに接続され、他方がトランジスタ5
16及びトランジスタ518のゲート電極と、データ線DLaとに接続されている。トラ
ンジスタ517は、ソース端子及びドレイン端子の一方がトランジスタ516及びトラン
ジスタ518のゲート電極と、データ線DLaとに接続され、他方が端子SNに接続され
ている。トランジスタ516は、ソース端子及びドレイン端子の一方が端子SPに接続さ
れ、他方がトランジスタ515及びトランジスタ517のゲート電極と、データ線DLb
とに接続されている。トランジスタ518は、ソース端子及びレイン端子の一方がトラン
ジスタ515及びトランジスタ517のゲート電極と、データ線DLbとに接続され、他
方が端子SNに接続されている。
また、プリチャージ回路167は、nチャネル型のトランジスタ519乃至トランジスタ
521を有している。トランジスタ519乃至トランジスタ521は、pチャネル型であ
っても良い。トランジスタ519のソース端子及びドレイン端子は、一方がデータ線DL
aに接続され、他方が端子Preに接続されている。トランジスタ520のソース端子及
びドレイン端子は、一方がデータ線DLbに接続され、他方が端子Preに接続されてい
る。トランジスタ521のソース端子及びドレイン端子は、一方がデータ線DLaに接続
され、他方がデータ線DLbに接続されている。そして、トランジスタ519乃至トラン
ジスタ521は、それぞれのゲート電極が配線PLに接続されている。
スイッチ回路166は、nチャネル型のトランジスタ522及びトランジスタ523を有
している。トランジスタ522及びトランジスタ523は、pチャネル型トランジスタで
あっても良い。トランジスタ522のソース端子及びドレイン端子は、一方がデータ線D
Laに接続され、他方が配線IOaに接続されている。トランジスタ523のソース端子
及びドレイン端子は、一方がデータ線DLbに接続され、他方が配線IObに接続されて
いる。そして、トランジスタ522及びトランジスタ523は、それぞれのゲート電極が
端子CSLに接続されている。端子CSLの電位は、カラムデコーダ164によって制御
される。
配線IOa及び配線IObは、メインアンプ163に接続されている。また、書き込み回
路169は、コンフィギュレーションデータに従って、配線IOa及び配線IObへの電
位の供給を行う機能を有する。
なお、センスアンプ168は上述したようなラッチ型に限定されず、カレントミラー型や
シングルエンド型であっても良い。シングルエンド型のセンスアンプ168を用いる場合
、データ線DLbの電位をリセットする必要がないので、プリチャージ回路167におい
てトランジスタ520及びトランジスタ521を省略することができる。
また、データ線DLa及びデータ線DLbの組み合わせは、アレイ方式によって適宜決め
ることができる。本発明の一態様では、折り返し方式、クロスポイント方式、開放方式な
どのアレイ方式を用いることができ、これらのアレイ方式に合わせて、複数のメモリセル
170にそれぞれ接続された複数のデータ線DLのうち、いずれか2つのデータ線DLと
、メインアンプ163とを、スイッチ回路166により接続すれば良い。ただし、上述し
たように、データ線DLa及びデータ線DLbに接続された全てのメモリセル170は、
互いに異なるワード線WLに接続されているものとする。
書き込み回路169からコンフィギュレーションデータをメモリセル170に書き込む場
合、まず、端子SPにハイレベルの電位VH_SPを与え、端子SNにローレベルの電位
VL_SPを与えることで、センスアンプ168をオンの状態とする。そして、書き込み
回路169によって、配線IOa及び配線IObの電位を、コンフィギュレーションデー
タに従った高さに制御し、スイッチ回路166においてトランジスタ522及びトランジ
スタ523をオンにする。上記構成により、データ線DLaに配線IOaの電位が与えら
れ、データ線DLbに配線IObの電位が与えられる。次いで、ワード線WLを選択し、
トランジスタ151をオンにすることで、データ線DLaと容量素子152を接続する。
そして、データ線DLaの電位に従い容量素子152に電荷が蓄積されることで、メモリ
セル170にコンフィギュレーションデータが書き込まれる。
なお、データ線DLaに配線IOaの電位が与えられ、データ線DLbに配線IObの電
位が与えられた後は、スイッチ回路166においてトランジスタ522及びトランジスタ
523をオフにしても、センスアンプ168がオンの状態にあるならば、データ線DLa
の電位とデータ線DLbの電位の高低の関係は、センスアンプ168により保持される。
よって、スイッチ回路166においてトランジスタ522及びトランジスタ523をオン
からオフに変更するタイミングは、ワード線WLを選択する前であっても、後であっても
、どちらでも良い。
次いで、図1に示したプロセッサ101の、具体的な構成例について説明する。図10に
、プロセッサ101の構成をブロック図で一例として示す。
図10に示すプロセッサ101は、制御装置601と、演算装置602と、メインメモリ
603と、入力装置604と、出力装置605、IF(インターフェース)606と、緩
衝記憶装置607とを有する。
制御装置601は、プロセッサ101が有する演算装置602、メインメモリ603、入
力装置604、出力装置605、IF606、緩衝記憶装置607の動作を統括的に制御
することで、入力されたアプリケーションなどのプログラムに含まれる命令をデコードし
、実行する機能を有する。演算装置602は、四則演算、論理演算などの各種演算処理を
行う機能を有する。
なお、図10では、制御装置601と演算装置602とを独立したブロックとしてそれぞ
れ図示しているが、プロセッサ101は、制御装置601の機能と、演算装置602の機
能とを併せ持った中央演算処理装置を、制御装置601及び演算装置602の代わりに有
していても良い。
メインメモリ603には、制御装置601において実行される、複数の命令で構成される
アプリケーションなどのプログラムと、演算装置602における演算処理に用いられるデ
ータとを、記憶する機能を有する。
緩衝記憶装置607は、演算装置602の演算処理の途中で得られたデータ、或いは演算
装置602の演算処理の結果得られたデータなどを記憶する機能を有する。また、アプリ
ケーションなどのプログラムを一時的に記憶する機能を有していても良い。
入力装置604は、半導体装置の外部から入力される命令を、プロセッサ101に送る機
能を有する。入力装置604として、例えば、キーボード、マウス、タッチパネルなどを
用いることができる。
出力装置605は、プロセッサ101の動作状態、アプリケーションなどのプログラムの
実行により得られた結果などを、情報として出力する機能を有する。出力装置605とし
て、例えば、ディスプレイ、プロジェクタ、プリンター、プロッター、音声出力装置など
を用いることができる。
IF606は、図1に示した記憶装置103及びPLD102とプロセッサ101との間
におけるデータの経路に相当する。記憶装置103に格納されているアプリケーション1
04及びコンフィギュレーションデータ105は、IF606を介してプロセッサ101
に入力される。また、PLD102におけるスレッドの実行により得られたデータは、P
LD102からIF606を介してプロセッサ101に入力される。また、プロセッサ1
01から出力される各種の命令やデータは、IF606を介して記憶装置103またはP
LD102に送られる。
なお、プロセッサ101は、PLD102が有するDMACとは別に、DMACを有して
いても良い。
制御装置601において命令の実行が繰り返されることで、プログラムが実行される。
次いで、図1に示したLE106の、具体的な構成例について説明する。
図11(A)に、LE106の一形態を例示する。図11(A)に示すLE106は、L
UT(ルックアップテーブル)180と、レジスタ181とを有する。LUT180は、
コンフィギュレーションデータ105の内容によって、実行される論理演算が異なる。そ
して、コンフィギュレーションデータ105が確定すると、LUT180は、複数の入力
値に対する一の出力値が定まる。そして、LUT180からは、上記出力値を含む出力信
号が出力される。レジスタ181は、LUT180からの出力信号を保持し、クロック信
号CLKに同期して当該出力信号に対応した信号を出力する。
なお、LE106がさらにマルチプレクサ回路を有し、当該マルチプレクサ回路によって
、LUT180からの出力信号がレジスタ181を経由するか否かを選択できるようにし
ても良い。
また、コンフィギュレーションデータ105によって、レジスタ181の種類を定義でき
る構成にしても良い。具体的には、コンフィギュレーションデータ105によって、レジ
スタ181がD型レジスタ、T型レジスタ、JK型レジスタ、またはRS型レジスタのい
ずれかの機能を有するようにしても良い。
また、LE106が、図1に示したメモリエレメント108から送られてきたコンフィギ
ュレーションデータ105を、LE106内において記憶するための記憶装置(コンフィ
ギュレーションメモリ)を、有していても良い。図11(B)に示すLE106は、図1
1(A)に示したLE106に、コンフィギュレーションメモリ182をさらに追加した
構成を有する。コンフィギュレーションメモリ182を設けることで、同一のコンフィギ
ュレーションデータ105に従って、LE106にて実行される論理演算を再度定める動
作を、メモリエレメント108から直接送られてきたコンフィギュレーションデータ10
5を用いる場合よりも、より高速で行うことができる。
次いで、LE106が有するLUT180の構成例について説明する。LUT180は複
数のマルチプレクサを用いて構成することができる。そして、複数のマルチプレクサの入
力端子及び制御端子のうちのいずれかに、コンフィギュレーションデータ105が入力さ
れる構成とすることができる。
図12(A)に、LE106が有するLUT180の一態様を示す。図12(A)におい
て、LUT180は、2入力のマルチプレクサを7つ(マルチプレクサ31、マルチプレ
クサ32、マルチプレクサ33、マルチプレクサ34、マルチプレクサ35、マルチプレ
クサ36、マルチプレクサ37)用いて構成されている。マルチプレクサ31乃至マルチ
プレクサ34の各入力端子が、LUT180の入力端子M1乃至M8に相当する。
マルチプレクサ31乃至マルチプレクサ34の各制御端子は電気的に接続されており、上
記制御端子が、LUT180の入力端子IN3に相当する。マルチプレクサ31の出力端
子、及びマルチプレクサ32の出力端子は、マルチプレクサ35の2つの入力端子と電気
的に接続され、マルチプレクサ33の出力端子、及びマルチプレクサ34の出力端子は、
マルチプレクサ36の2つの入力端子と電気的に接続されている。マルチプレクサ35及
びマルチプレクサ36の各制御端子は電気的に接続されており、上記制御端子が、LUT
180の入力端子IN2に相当する。マルチプレクサ35の出力端子、及びマルチプレク
サ36の出力端子は、マルチプレクサ37の2つの入力端子と電気的に接続されている。
マルチプレクサ37の制御端子は、LUT180の入力端子IN1に相当する。マルチプ
レクサ37の出力端子がLUT180の出力端子OUTに相当する。
入力端子M1乃至入力端子M8、及び入力端子IN1乃至入力端子IN3のいずれかに、
メモリセル170からコンフィギュレーションデータ105の電位を入力することによっ
て、LUT180によって行われる論理演算の種類を定めることができる。
例えば、図12(A)のLUT180において、入力端子M1乃至入力端子M8に、デジ
タル値が”0”、”1”、”0”、”1”、”0”、”1”、”1”、”1”であるコン
フィギュレーションデータ105をそれぞれ入力した場合、図12(C)に示す等価回路
の機能を実現することができる。
図12(B)において、LUT180は、2入力のマルチプレクサを3つ(マルチプレク
サ41、マルチプレクサ42、マルチプレクサ43)と、2入力のOR回路44とを用い
て構成されている。
マルチプレクサ41の出力端子、及びマルチプレクサ42の出力端子は、マルチプレクサ
43の2つの入力端子と電気的に接続されている。OR回路44の出力端子はマルチプレ
クサ43の制御端子に電気的に接続されている。マルチプレクサ43の出力端子がLUT
180の出力端子OUTに相当する。
そして、マルチプレクサ41の制御端子A1、入力端子A2及び入力端子A3、マルチプ
レクサ42の制御端子A6、入力端子A4及び入力端子A5、OR回路44の入力端子A
7及び入力端子A8のいずれかに、コンフィギュレーションメモリから、当該コンフィギ
ュレーションメモリに格納されたコンフィギュレーションデータに対応した出力信号を入
力することによって、LUT180によって行われる論理演算の種類を定めることができ
る。
例えば、図12(B)のLUT180において、入力端子A2、入力端子A4、入力端子
A5、制御端子A6、入力端子A8に、コンフィギュレーションメモリから、デジタル値
が”0”、”1”、”0”、”0”、”0”である当該コンフィギュレーションメモリに
格納されたコンフィギュレーションデータに対応した出力信号をそれぞれ入力した場合、
図12(C)に示す等価回路の機能を実現することができる。なお、上記構成の場合、制
御端子A1、入力端子A3、入力端子A7がそれぞれ入力端子IN1、入力端子IN2、
入力端子IN3に相当する。
なお、図12(A)及び図12(B)では、2入力のマルチプレクサを用いて構成したL
UT180の例を示したが、より多くの入力のマルチプレクサを用いて構成したLUT1
80であっても良い。
また、LUT180は、マルチプレクサの他に、ダイオード、抵抗素子、論理回路(或い
は論理素子)、スイッチのいずれかまたは全てを更に有していても良い。論理回路(或い
は論理素子)としては、バッファ、インバータ、NAND回路、NOR回路、スリーステ
ートバッファ、クロックドインバータ等を用いることができる。スイッチとしては、例え
ばアナログスイッチ、トランジスタ等を用いることができる。
また、図12(A)や図12(B)に示したLUT180を用いて、図12(C)の様な
3入力1出力の論理演算を行う場合について示したがこれに限定されない。入力するコン
フィギュレーションデータ105を適宜定めることによって、より多くの入力、多くの出
力の論理演算を実現することができる。
なお、コンフィギュレーションデータ105によって定められるのは、LE106で実行
される論理演算だけではない。LE106どうしの接続構造も、コンフィギュレーション
データ105によって定められる。具体的に、LE106どうしの接続は、ロジックアレ
イ107に設けられた配線エレメントによって行われる。配線エレメントは、複数の配線
で構成される配線群と、配線群を構成する配線どうしの接続を制御するスイッチとを有す
る。
図13(A)にロジックアレイ107の構造の一部を、一例として模式的に示す。図13
(A)に示すロジックアレイ107は、複数のLE106と、複数のLE106のいずれ
かに接続された配線群321と、配線群321を構成する配線どうしの接続を制御するス
イッチ322とを有する。配線群321及びスイッチ322が、配線エレメント323に
相当する。スイッチ322によって制御される配線どうしの接続構造は、コンフィギュレ
ーションデータ105によって定められる。
図13(B)に、スイッチ322の構成例を示す。図13(B)に示すスイッチ322は
、配線群321に含まれる配線325と配線326の接続構造を制御する機能を有する。
具体的に、スイッチ322は、トランジスタ327乃至トランジスタ332を有する。ト
ランジスタ327は、配線325におけるPointAと、配線326におけるPoin
tCの電気的な接続を制御する機能を有する。トランジスタ328は、配線325におけ
るPointBと、配線326におけるPointCの電気的な接続を制御する機能を有
する。トランジスタ329は、配線325におけるPointAと、配線326における
PointDの電気的な接続を制御する機能を有する。トランジスタ330は、配線32
5におけるPointBと、配線326におけるPointDの電気的な接続を制御する
機能を有する。トランジスタ331は、配線325におけるPointAとPointB
の電気的な接続を制御する機能を有する。トランジスタ332は、配線326におけるP
ointCとPointDの電気的な接続を制御する機能を有する。
そして、トランジスタ327乃至トランジスタ332のオンまたはオフの選択(スイッチ
ング)は、トランジスタ327乃至トランジスタ332のゲート電極310に与えられる
、コンフィギュレーションデータ105の電位により行われる。
また、スイッチ322は、配線群321と、ロジックアレイ107の出力端子324の、
電気的な接続を制御する機能を有する。
(実施の形態2)
本発明の一態様に係る半導体装置は、表示機器、パーソナルコンピュータ、記録媒体を備
えた画像再生装置(代表的にはDVD:Digital Versatile Disc
等の記録媒体を再生し、その画像を表示しうるディスプレイを有する装置)に用いること
ができる。その他に、本発明の一態様に係る半導体装置を用いることができる電子機器と
して、携帯電話、携帯型を含むゲーム機、携帯情報端末、電子書籍、ビデオカメラ、デジ
タルスチルカメラ、ゴーグル型ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)、ナビゲー
ションシステム、音響再生装置(カーオーディオ、デジタルオーディオプレイヤー等)、
複写機、ファクシミリ、プリンター、プリンター複合機、現金自動預け入れ払い機(AT
M)、自動販売機などが挙げられる。これら電子機器の具体例を図14に示す。
図14(A)は携帯型ゲーム機であり、筐体5001、筐体5002、表示部5003、
表示部5004、マイクロホン5005、スピーカー5006、操作キー5007、スタ
イラス5008等を有する。なお、図14(A)に示した携帯型ゲーム機は、2つの表示
部5003と表示部5004とを有しているが、携帯型ゲーム機が有する表示部の数は、
これに限定されない。
図14(B)は携帯情報端末であり、第1筐体5601、第2筐体5602、第1表示部
5603、第2表示部5604、接続部5605、操作キー5606等を有する。第1表
示部5603は第1筐体5601に設けられており、第2表示部5604は第2筐体56
02に設けられている。そして、第1筐体5601と第2筐体5602とは、接続部56
05により接続されており、第1筐体5601と第2筐体5602の間の角度は、接続部
5605により変更が可能となっている。第1表示部5603における映像の切り替えを
、接続部5605における第1筐体5601と第2筐体5602との間の角度に従って、
行う構成としても良い。また、第1表示部5603及び第2表示部5604の少なくとも
一方に、位置入力装置としての機能が付加された表示装置を用いるようにしても良い。な
お、位置入力装置としての機能は、表示装置にタッチパネルを設けることで付加すること
ができる。或いは、位置入力装置としての機能は、フォトセンサとも呼ばれる光電変換素
子を表示装置の画素部に設けることでも、付加することができる。
図14(C)はノート型パーソナルコンピュータであり、筐体5401、表示部5402
、キーボード5403、ポインティングデバイス5404等を有する。
図14(D)はビデオカメラであり、第1筐体5801、第2筐体5802、表示部58
03、操作キー5804、レンズ5805、接続部5806等を有する。操作キー580
4及びレンズ5805は第1筐体5801に設けられており、表示部5803は第2筐体
5802に設けられている。そして、第1筐体5801と第2筐体5802とは、接続部
5806により接続されており、第1筐体5801と第2筐体5802の間の角度は、接
続部5806により変更が可能となっている。表示部5803における映像の切り替えを
、接続部5806における第1筐体5801と第2筐体5802との間の角度に従って行
う構成としても良い。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
31 マルチプレクサ
32 マルチプレクサ
33 マルチプレクサ
34 マルチプレクサ
35 マルチプレクサ
36 マルチプレクサ
37 マルチプレクサ
41 マルチプレクサ
42 マルチプレクサ
43 マルチプレクサ
44 OR回路
100 半導体装置
101 プロセッサ
102 PLD
103 記憶装置
104 アプリケーション
105 コンフィギュレーションデータ
106 LE
107 ロジックアレイ
108 メモリエレメント
109 メモリモジュール
110 カウンタ
111 記憶装置
112 DMAC
120 メモリセル
120A スレッド
120B スレッド
120C スレッド
120D スレッド
121 記憶素子
122 スイッチ
122a トランジスタ
130 ゲート電極
131 ゲート絶縁膜
132 導電膜
133 導電膜
134 酸化物半導体膜
135 絶縁膜
150 メモリセル
151 トランジスタ
152 容量素子
153 メモリセル
154 トランジスタ
155 トランジスタ
156 容量素子
157 メモリセル
158 トランジスタ
159 トランジスタ
160 容量素子
161 駆動回路
162 入出力バッファ
163 メインアンプ
164 カラムデコーダ
165 ローデコーダ
166 スイッチ回路
167 プリチャージ回路
168 センスアンプ
169 回路
170 メモリセル
175 セルアレイ
180 LUT
181 レジスタ
182 コンフィギュレーションメモリ
310 ゲート電極
321 配線群
322 スイッチ
323 配線エレメント
324 出力端子
325 配線
326 配線
327 トランジスタ
328 トランジスタ
329 トランジスタ
330 トランジスタ
331 トランジスタ
332 トランジスタ
515 トランジスタ
516 トランジスタ
517 トランジスタ
518 トランジスタ
519 トランジスタ
520 トランジスタ
521 トランジスタ
522 トランジスタ
523 トランジスタ
601 制御装置
602 演算装置
603 メインメモリ
604 入力装置
605 出力装置
606 IF
607 緩衝記憶装置
5001 筐体
5002 筐体
5003 表示部
5004 表示部
5005 マイクロホン
5006 スピーカー
5007 操作キー
5008 スタイラス
5401 筐体
5402 表示部
5403 キーボード
5404 ポインティングデバイス
5601 筐体
5602 筐体
5603 表示部
5604 表示部
5605 接続部
5606 操作キー
5801 筐体
5802 筐体
5803 表示部
5804 操作キー
5805 レンズ
5806 接続部

Claims (4)

  1. プログラマブルロジックデバイスと、プロセッサと、記憶装置と、を有する半導体装置の動作方法であって、
    前記プログラマブルロジックデバイスは、メモリモジュールと、メモリエレメントと、複数のロジックエレメントと、を有し、
    前記記憶装置は、第1のアプリケーションプログラムと、前記第1のアプリケーションプログラムに関連づけられた第1のコンフィギュレーションデータと、を有し、
    前記プロセッサによって前記第1のアプリケーションプログラムが実行されるとき、
    前記第1のコンフィギュレーションデータが前記記憶装置から前記メモリエレメントに転送されるステップと、
    前記メモリモジュールによって、前記メモリエレメントに転送された前記第1のコンフィギュレーションデータに基づいて前記複数のロジックエレメントの論理回路が定義されるステップと、
    前記メモリモジュールによって、最後に前記第1のコンフィギュレーションデータがロジックアレイに書き込まれた時間又は実行回数がカウントされるステップと、
    前記メモリモジュールによって、前記書き込まれた時間又は前記実行回数によって使用頻度を判断するステップと、を有する半導体装置の動作方法。
  2. 請求項1において、
    前記記憶装置は、第2のアプリケーションプログラムと、前記第2のアプリケーションプログラムに関連づけられた第2のコンフィギュレーションデータと、を有し、
    前記プロセッサによって前記第2のアプリケーションプログラムが実行されるとき、
    前記メモリモジュールによって、前記メモリエレメントに前記第2のコンフィギュレーションデータが記憶されているか確認されるステップと、
    前記メモリエレメントに前記第2のコンフィギュレーションデータが記憶されていない場合に、
    前記メモリモジュールによって、前記メモリエレメントに前記第2のコンフィギュレーションデータが転送されるステップと、
    前記メモリモジュールによって、前記メモリエレメントに追加された前記第2のコンフィギュレーションデータに基づいて前記複数のロジックエレメントの論理回路が定義されるステップと、
    前記メモリモジュールによって、最後に前記第2のコンフィギュレーションデータがロジックアレイに書き込まれた時間又は実行回数がカウントされるステップと、
    前記メモリモジュールによって、前記書き込まれた時間又は前記実行回数によって使用頻度を判断するステップと、
    前記メモリモジュールによって、前記使用頻度によって前記第1のコンフィギュレーションデータ及び前記第2のコンフィギュレーションデータに対し優先度を付与するステップと、を有する半導体装置の動作方法。
  3. 請求項1又は2において、
    前記記憶装置は、第3のアプリケーションプログラムと、前記第3のアプリケーションプログラムに関連づけられた第3のコンフィギュレーションデータと、を有し、
    前記プロセッサによって前記第3のアプリケーションプログラムが実行されるとき、
    前記メモリモジュールによって、前記メモリエレメントに前記第3のコンフィギュレーションデータが記憶されているかを確認されるステップと、
    前記メモリエレメントに前記第3のコンフィギュレーションデータが記憶されていない場合に、前記メモリモジュールによって、前記第1のコンフィギュレーションデータ及び前記第2のコンフィギュレーションデータのうち、使用頻度の低いと判断される方が前記第3のコンフィギュレーションデータに上書きされるステップと、
    前記メモリモジュールによって、前記メモリエレメントに上書きされた前記第3のコンフィギュレーションデータに基づいて前記複数のロジックエレメントの論理回路が定義されるステップと、
    前記メモリモジュールによって、最後に前記第3のコンフィギュレーションデータがロジックアレイに書き込まれた時間又は実行回数がカウントされるステップと、
    前記メモリモジュールによって、前記書き込まれた時間又は前記実行回数によって使用頻度を判断するステップと、
    前記メモリモジュールによって、前記使用頻度によって前記第1のコンフィギュレーションデータ乃至前記第3のコンフィギュレーションデータに対し優先度を付与するステップと、を有する半導体装置の動作方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一において、
    前記使用頻度は、前記書き込まれた時間又は前記実行回数によって管理される半導体装置の動作方法。
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