JP2019084799A - サーマルプリンター、サーマルプリンターの制御方法、及び、印刷システム - Google Patents

サーマルプリンター、サーマルプリンターの制御方法、及び、印刷システム Download PDF

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Abstract

【課題】サーマルヘッドの故障状態を適切に判定できるサーマルプリンター、サーマルプリンターの制御方法、及び、印刷システムを提供する。【解決手段】サーマルプリンター2は、複数の発熱素子252を有し、ロール紙に印刷するサーマルヘッド251と、発熱素子の抵抗値を測定する測定部201と、シンボル画像に対する所定範囲の反射率に基づいて定められた発熱素子の故障レベルと、発熱素子の抵抗値とを対応付けた抵抗値判定テーブルを記憶するプリンター記憶部21と、プリンター記憶部が記憶する抵抗値判定テーブルを参照して、測定部が測定した抵抗値に基づき故障レベルを取得し、連続隣接数の発熱素子の故障レベルに基づいて、サーマルヘッドの故障状態を判定する判定部203と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、サーマルプリンター、サーマルプリンターの制御方法、及び、印刷システムに関する。
従来、サーマルヘッドの故障状態を判定する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、サーマルヘッドの各発熱体に対して、順次低電圧を印加して電流値を測定し、測定した電流値と、予め設定されたドット抜けの範囲とに基づいて、サーマルヘッドの故障状態(寿命)を判定する技術が開示されている。
特開2002−192760号公報
しかしながら、特許文献1は、実際に印刷されるシンボル画像の印刷品質を判定に考慮していないため、シンボル画像の印刷品質を確保可能であるにも関わらず、サーマルヘッドが故障していると判定してしまう可能性がある。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、サーマルヘッドの故障状態を適切に判定できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のサーマルプリンターは、複数の発熱体を有し、印刷媒体にシンボル画像を印刷するサーマルヘッドと、前記発熱体の抵抗値を測定する測定部と、印刷された前記シンボル画像に対する所定範囲の反射率に基づいて定められた前記発熱体の故障レベルと、前記発熱体の抵抗値とを対応付けた対応情報を記憶する記憶部と、前記記憶部が記憶する前記対応情報を参照して、前記測定部が測定した前記抵抗値に基づき前記故障レベルを取得し、隣接する所定数の前記発熱体の前記故障レベルに基づいて、前記サーマルヘッドの故障状態を判定する制御部と、を備える。
本発明によれば、シンボル画像に対する所定範囲の反射率に基づいて発熱体の故障レベルと発熱体の抵抗値とを対応付けた対応情報を参照し、隣接する所定数の発熱体の故障レベルに基づいて、サーマルヘッドの故障状態を判定するため、シンボル画像の印刷品質を考慮して、サーマルヘッドの故障状態を適切に判定できる。
また、本発明は、前記対応情報は、前記故障レベルとして、第1抵抗値に対応する第1故障レベルと、前記第1抵抗値より高い第2抵抗値に対応する第2故障レベルとを含み、前記制御部は、前記測定部が測定した前記抵抗値が、前記第1抵抗値以上であり、且つ、前記第2抵抗値未満である場合、前記対応情報を参照して前記第1故障レベルを取得し、前記サーマルヘッドの故障状態を故障が発生し得る状態として判定し、前記測定部が測定した前記抵抗値が、前記第2抵抗値以上である場合、前記対応情報を参照して前記第2故障レベルを取得し、前記サーマルヘッドの故障状態を故障が発生した状態として判定する。
本発明によれば、第1故障レベルを取得してサーマルヘッドの故障状態を故障が発生し得る状態として判定し、第2故障レベルを取得してサーマルヘッドの故障状態を故障が発生した状態として判定するため、サーマルヘッドの故障状態について段階的に判定でき、サーマルヘッドの故障状態をより適切に判定できる。
また、本発明は、前記制御部は、前記所定数に応じて前記故障レベルの範囲が異なる前記対応情報に基づいて、前記サーマルヘッドの故障状態を判定する。
本発明によれば、隣接する発熱体の所定数に応じて故障レベルの範囲が異なる対応情報に基づいてサーマルヘッドの故障状態を判定するため、隣接する発熱体の所定数とシンボル画像の印刷品質との関係を考慮してサーマルヘッドの故障状態を適切に判定できる。
また、本発明は、前記対応情報は、隣接する前記発熱体の前記所定数を、前記サーマルヘッドにおける前記発熱体の密度と、前記シンボル画像の密度とに基づいて決められている。
本発明によれば、対応情報が、発熱体の密度とシンボル画像の密度とに基づいて、隣接する発熱体の所定数が決められているため、シンボル画像の印刷品質を加味して隣接する発熱体の所定数を決定でき、サーマルヘッドの故障状態をより適切に判定できる。
また、本発明は、前記印刷媒体の搬送距離を取得する取得部を備え、前記記憶部は、前記故障レベルが変化する前記印刷媒体の前記搬送距離を示す距離情報を記憶し、前記制御部は、前記距離情報を参照し、前記取得部が取得した前記印刷媒体の前記搬送距離に基づいて前記故障レベルを取得し、取得した前記故障レベルに基づいて前記サーマルヘッドの前記故障状態を判定する。
本発明によれば、取得した印刷媒体の搬送距離に基づいて故障レベルを取得し、取得した故障レベルに基づいてサーマルヘッドの故障状態を判定するため、判定に印刷媒体の搬送距離を加味でき、サーマルヘッドの故障状態を適切に判定できる。
また、上記課題を解決するために、本発明は、複数の発熱体を有し、印刷媒体にシンボル画像を印刷するサーマルヘッドと、前記発熱体の抵抗値を測定する測定部とを備えるサーマルプリンターの制御方法であって、印刷された前記シンボル画像に対する所定範囲の反射率に基づいて定められた前記発熱体の故障レベルと、前記発熱体の抵抗値とを対応付けた対応情報を記憶し、記憶される前記対応情報を参照して、前記測定部が測定した前記抵抗値に基づき前記故障レベルを取得し、隣接する所定数の前記発熱体の前記故障レベルに基づいて、前記サーマルヘッドの故障状態を判定する。
本発明によれば、シンボル画像に対する所定範囲の反射率に基づいて発熱体の故障レベルと発熱体の抵抗値とを対応付けた対応情報を参照し、隣接する所定数の発熱体の故障レベルに基づいて、サーマルヘッドの故障状態を判定するため、シンボル画像の印刷品質を考慮して、サーマルヘッドの故障状態を適切に判定できる。
また、上記課題を解決するために、本発明は、サーマルプリンター、及び、前記サーマルプリンターと通信可能な情報処理装置を備える印刷システムであって、前記サーマルプリンターは、複数の発熱体を有し、印刷媒体にシンボル画像を印刷するサーマルヘッドと、前記発熱体の抵抗値を測定する測定部と、前記情報処理装置と通信する第1通信部と、前記測定部が測定した前記抵抗値を前記第1通信部により前記情報処理装置に送信させる第1制御部と、を備え、前記情報処理装置は、前記サーマルプリンターと通信する第2通信部と、印刷された前記シンボル画像に対する所定範囲の反射率に基づいて定められた前記発熱体の故障レベルと、前記発熱体の抵抗値とを対応付けた対応情報を記憶する処理装置記憶部と、前記処理装置記憶部が記憶する前記対応情報を参照して、前記第2通信部が受信した前記抵抗値に基づき前記故障レベルを取得し、隣接する所定数の前記発熱体の前記故障レベルに基づいて、前記サーマルヘッドの故障状態を判定する第2制御部と、を備える。
本発明によれば、シンボル画像に対する所定範囲の反射率に基づいて発熱体の故障レベルと発熱体の抵抗値とを対応付けた対応情報を参照し、隣接する所定数の発熱体の故障レベルに基づいて、サーマルヘッドの故障状態を判定するため、シンボル画像の印刷品質を考慮して、サーマルヘッドの故障状態を適切に判定できる。
第1実施形態に係るPOSシステムの構成を示す図である。 抵抗値判定テーブルの一例を示す図。 搬送距離判定テーブルの一例を示す図。 発熱素子の抵抗値と累計搬送距離との相関関係を示す図表。 サーマルプリンターの動作を示すフローチャート。 第2実施形態に係るPOSシステムの構成を示す図。 サーマルプリンターとPOS端末との動作を示すフローチャート。 第3実施形態に係るPOSシステムの構成を示す図。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係るPOS(Point of Sale)システム1(印刷システム)の構成を示すブロック図である。
POSシステム1は、ショッピングセンターや、コンビニエンスストア、車内販売等の小売業や、レストランや、喫茶店、居酒屋等の飲食業等の業務で利用されるシステムである。POSシステム1は、顧客が購入した商品に応じて会計を行う機能や、会計に応じてレシートを発行する機能等を有する。具体的には、POSシステム1は、店舗における商品(サービスを含む)販売に関し、商品の登録や、支払い金額の算出、支払いに伴う会計処理、会計処理に応じたレシートの発行、会計処理に伴う情報の提供等を行う。
図1に示すように、POSシステム1は、サーマルプリンター2と、POS端末3(情報処理装置)とを備える。
サーマルプリンター2は、サーマルヘッド251によりロール紙(印刷媒体)へ印刷する機能を有する印刷装置である。
図1に示すように、サーマルプリンター2は、プリンター制御部20(第1制御部)と、プリンター記憶部21(記憶部)と、プリンター通信部22(第1通信部)と、プリンター入力部23と、プリンター表示部24と、ロール紙印刷部25と、センサー部28とを備える。
プリンター制御部20は、CPU(プロセッサー)や、ROM、RAM、ASIC、信号処理回路等を備え、サーマルプリンター2の各部を制御する。プリンター制御部20は、例えばCPUが、ROMや後述するプリンター記憶部21等に記憶されたファームウェアなどのプログラムを読み出して処理を実行し、また、例えばASICに実装された機能により処理を実行し、また、例えば信号処理回路で信号処理を行って処理を実行する等、ハードウェア及びソフトウェアの協業により処理を実行する。
プリンター制御部20は、機能ブロックとして、測定部201と、取得部202と、判定部203(制御部)とを備える。これら機能ブロックは、CPU等のハードウェアが、プリンター記憶部21やROM等に記憶されたプログラムを読み出して処理を実行する等により、ハードウェアとソフトウェアとの協働により処理を実行する。これら機能ブロックについては後述する。
プリンター記憶部21は、ハードディスクや、EEPROM等の不揮発性メモリーを備え、データを書き換え可能に記憶する。また、プリンター記憶部21は、抵抗値判定テーブル211(対応情報)と、搬送距離判定テーブル212とを記憶する。これらテーブルについては、後述する。
プリンター通信部22は、プリンター制御部20の制御で、POS端末3と所定の通信規格に従って通信する。
プリンター入力部23は、サーマルプリンター2に設けられた操作パネルやタッチパネル等の入力手段を備え、ユーザーの入力手段に対する操作を検出し、プリンター制御部20に出力する。プリンター制御部20は、プリンター入力部23からの入力に基づいて、入力手段に対する操作に対応する処理を実行する。
プリンター表示部24は、複数のLEDや、表示パネル等を備え、プリンター制御部20の制御で、LEDを所定の態様で点灯/消灯させることや、又、表示パネルへの情報の表示等を実行する。
ロール紙印刷部25は、サーマルヘッド251と、サーマルヘッド駆動部253と、ロール紙搬送モーター254と、カッター駆動モーター255とを備える。
サーマルヘッド251は、抵抗体から構成される発熱素子252(発熱体)をロール紙の搬送方向と交差(例えば直交)する方向に複数配列して有する。サーマルヘッド251は、発熱素子252に通電することにより発熱させ、ロール紙の印刷面に熱を与えることによって、文字や画像等を印刷する。
サーマルヘッド駆動部253は、プリンター制御部20の制御で、サーマルヘッド251の発熱素子252に対する通電を制御する。
ロール紙搬送モーター254は、プリンター制御部20の制御で、搬送ローラー(不図示)を回転させ、ロール紙を搬送する。
カッター駆動モーター255は、プリンター制御部20の制御で、可動刃(不図示)を固定刃(不図示)に向けてスライドするように駆動させ、ロール紙をカットする。
センサー部28は、ロール紙の有無を検出する。
プリンター制御部20は、POS端末3から受信した印刷データに基づいて、ロール紙印刷部25によりレシートを発行する。
POS端末3は、例えば、前面の広い領域にタッチパネル33が設けられたタブレット型の(板状の)端末である。なお、POS端末3は、デスクトップ型等の据え置き型の端末でもよい。POS端末3は、会計に関する各種処理を実行してサーマルプリンター2を制御するホストコンピューターとして機能する。
図1に示すように、POS端末3は、POS端末制御部30(第2制御部)と、POS端末記憶部31(処理装置記憶部)と、POS端末通信部32(第2通信部)と、タッチパネル33とを備える。
POS端末制御部30は、CPU(プロセッサー)や、ROM、RAM、ASIC、信号処理回路等を備え、POS端末3の各部を制御する。POS端末制御部30は、例えばCPUが、ROMや後述するPOS端末記憶部31等に記憶されたファームウェアなどのプログラムを読み出して処理を実行し、また、例えばASICに実装された機能により処理を実行し、また、例えば信号処理回路で信号処理を行って処理を実行する等、ハードウェア及びソフトウェアの協業により処理を実行する。
POS端末記憶部31は、ハードディスクや、EEPROM等の不揮発性メモリーを備え、データを書き換え可能に記憶する。
POS端末通信部32は、POS端末制御部30の制御で、所定の通信の規格に従って、サーマルプリンター2と通信する。
タッチパネル33は、液晶表示パネル等の表示パネルと、表示パネルに重ねて、或いは一体に設けられたタッチセンサーとを備える。表示パネルは、POS端末制御部30の制御で、各種画像を表示する。タッチセンサーは、タッチ操作を検出し、POS端末制御部30に出力する。POS端末制御部30は、タッチセンサーからの入力に基づいて、タッチ操作に対応する処理を実行する。
次に、抵抗値判定テーブル211、及び、搬送距離判定テーブル212について説明する。
図2は、抵抗値判定テーブル211の一例を示す図である。
図2に示すように、抵抗値判定テーブル211は、連続隣接数フィールドF1と、素子故障レベルフィールドF2とが対応付く。素子故障レベルフィールドF2は、第1故障レベルフィールドF21と、第2故障レベルフィールドF22とを対応付いて含んでいる。
連続隣接数フィールドF1は、所定の抵抗値を示す発熱素子252が連続して隣接する数(以下、「連続隣接数」と表現する)(隣接する所定数)を格納する。
素子故障レベルフィールドF2は、発熱素子252の故障の度合いである故障レベルを示す故障レベル情報と、故障レベル情報が示す故障レベルと対応付く発熱素子252の抵抗値とを対応付けて格納する。
前述した通り、素子故障レベルフィールドF2は、第1故障レベルフィールドF21と、第2故障レベルフィールドF22とを含む。
第1故障レベルフィールドF21は、後述する第2故障レベルより発熱素子252の故障の度合いが低い第1故障レベルを示す第1故障レベル情報と、第1故障レベル情報が示す第1故障レベルと対応付く発熱素子252の抵抗値(以下、「第1故障レベル抵抗値」と表現する)(第1抵抗値)とが対応付く。図2に示す抵抗値判定テーブル211の第1故障レベルフィールドF21は、「C→D」の第1故障レベルを示す第1故障レベル情報に、「AΩ」を示す第1故障レベル抵抗値と、「BΩ」を示す第1故障レベル抵抗値と、「CΩ」を示す第1故障レベル抵抗値とが対応付く。
第2故障レベルフィールドF22は、第1故障レベルより発熱素子252の故障の度合いが高い第2故障レベルを示す第2故障レベル情報と、第2故障レベル情報が示す第2故障レベルに対応する発熱素子252の抵抗値(以下、「第2故障レベル抵抗値」と表現する)(第2抵抗値)とが対応付く。図2に示す抵抗値判定テーブル211の第2故障レベルフィールドF22は、「D→F」の第2故障レベルを示す第2故障レベル情報に、「aΩ」を示す第2故障レベル抵抗値と、「bΩ」を示す第2故障レベル抵抗値と、「cΩ」を示す第2故障レベル抵抗値とが対応付く。
本実施形態では、抵抗値判定テーブル211に格納される抵抗値には、aΩ≧AΩ≧bΩ≧BΩ≧cΩ≧CΩの関係がある。
ここで、図2のレコードRL1に格納される故障レベル情報である「C→D」、及び、「D→F」について説明する。「C」、「D」、及び、「F」は、ANSI(American National Standard Institute)や日本工業規格(JIS)等の公的規格によって定められたバーコード(マルチレベルバーコード、バイナリバーコードを含む)(シンボル画像)の印刷の品質レベル(すなわち、印刷の品質の等級、以下品質レベルとする)を示す文字である。例えば、公的規格によって定められるバーコードの品質レベルは、以下のように規定されている。
品質レベル「A」:スキャナーにより1回のスキャンで読み取れるバーコードの品質レベル。
品質レベル「B」:複数回、同じ箇所をスキャンすることで読み取れるバーコードの品質レベル。
品質レベル「C」:異なる箇所をスキャンすることで読み取れるバーコードの品質レベル。
品質レベル「D」:異なる箇所を複数回スキャンすることで読み取れるバーコードの品質レベル。
品質レベル「F」:通常使用してはならないバーコードの品質レベル。
本実施形態では、上記品質レベルに基づいて、「C→D」の第1故障レベルは、バーコードの品質レベルが品質レベル「C」から品質レベル「D」に変化する発熱素子252の故障レベルを示している。また、「D→F」の第2故障レベルは、バーコードの品質レベルが品質レベル「D」から品質レベル「F」に変化する発熱素子252の故障レベルを示している。
図2に示すように、レコードR1は、「1」を示す連続隣接数と、「AΩ」を示す第1故障レベル抵抗値と、「aΩ」を示す第2故障レベル抵抗値とが対応付く。また、抵抗値判定テーブル211におけるレコードRL1とレコードR1との対応関係から、「AΩ」を示す第1故障レベル抵抗値は、「C→D」を示す第1故障レベル情報と対応付く。また、「aΩ」を示す第2故障レベル抵抗値は、「D→F」を示す第2故障レベル情報と対応付く。このレコードR1における対応関係と、レコードR1とレコードRL1との対応関係は、以下の関係を示している。すなわち、これら対応関係は、発熱素子252単体について、抵抗値が「aΩ」未満「A」以上である場合、発熱素子252の故障レベルが第1故障レベルであることを示している。また、これら対応関係は、発熱素子252単体について、抵抗値が「aΩ」以上である場合、発熱素子252の故障レベルが第2故障レベルであることを示している。
図2に示すように、レコードR2は、「2」を示す連続隣接数と、「BΩ」を示す第1故障レベル抵抗値と、「bΩ」を示す第2故障レベル抵抗値とが対応付く。また、レコードRL1とレコードR2との対応関係から、「BΩ」を示す第1故障レベル抵抗値は、「C→D」を示す第1故障レベル情報と対応付く。また、「bΩ」を示す第2故障レベル抵抗値は、「D→F」を示す第2故障レベル情報と対応付く。このレコードR2における対応関係と、レコードR2とレコードRL1との対応関係は、以下の関係を示している。すなわち、これら対応関係は、2つ連続して隣接する発熱素子252のそれぞれについて、抵抗値が「bΩ」未満「B」以上である場合、発熱素子252の故障レベルが第1故障レベルであることを示している。また、これら対応関係は、2つ連続して隣接する発熱素子252のそれぞれについて、抵抗値が「bΩ」以上である場合、発熱素子252の故障レベルが第2故障レベルであることを示している。
図2に示すように、レコードR3は、「3」を示す連続隣接数と、「CΩ」を示す第1故障レベル抵抗値と、「cΩ」を示す第2故障レベル抵抗値とが対応付く。また、抵抗値判定テーブル211におけるレコードRL1とレコードR3との対応関係から、「CΩ」を示す第1故障レベル抵抗値は、「C→D」を示す第1故障レベル情報と対応付く。また、「cΩ」を示す第2故障レベル抵抗値は、「D→F」を示す第2故障レベル情報と対応付く。このレコードR3における対応関係と、レコードR3とレコードRL1との対応関係は、レコードR1、及び、レコードR2と同様の関係を示している。
図2に示す抵抗値判定テーブル211は、印刷されたシンボル画像に対し、上述した公的規格により規定される品質レベルの評価を実行する機器(例えば、バーコード検証器)を利用して、事前のテストやシミュレーション等によって作成され、プリンター記憶部21に記憶されている。なお、シンボル画像とは、バーコードや2次元コードを含むものであり、スキャナー等で情報を読み取り可能な画像を示す。例えば、抵抗値判定テーブル211には、バーコード検証器が、品質レベル「C」と評価したバーコードの所定範囲の反射率と、品質レベル「D」と評価したバーコードの所定範囲の反射率とに基づいて(バーの濃さやバーの幅等)、品質レベル「C」から品質レベル「D」の評価に移る発熱素子252の抵抗値を測定した結果に基づき、第1故障レベル抵抗値として格納される。また、同様にして、抵抗値判定テーブル211には、バーコード検証器が、品質レベル「D」と評価したバーコードの所定範囲の反射率と、品質レベル「F」と評価したバーコードの所定範囲の反射率とに基づいて(バーの濃さやバーの幅等)、品質レベル「D」から品質レベル「F」の評価に移る発熱素子252の抵抗値を測定した結果に基づき、第2故障レベル抵抗値として格納される。
また、図2に示す抵抗値判定テーブル211は、連続隣接数に応じて第1故障レベル抵抗値と第2故障レベル抵抗値とが異なるように、事前のテストやシミュレーション等によって作成される。例えば、バーコードのある一本のバーは、連続して隣接した複数(例えば、4つ)の発熱素子252が発熱して、バーコードで規定されている所定の太さのバーとなるように印刷される場合がある。ここで、ある1本のバーを連続して隣接する複数の発熱素子252のうち、ある1の発熱素子252の抵抗値が高く発熱が低いと十分に発色されず反射率が高い、すなわち白い部分となり、細いバーとして読み取られる可能性があり、バーコードの規格から外れるおそれがある。さらに、このようなある1本のバーの白い部分は他の発色した黒い部分を分離することとなり、複数のバーとして読み取られる可能性があり、バーコードの規格から外れるおそれがある。このように、シンボル画像の印刷品質には、発熱素子252の連続隣接数も影響する。特に、連続隣接数が多くなればなるほど、上記の可能性が増してくる。そこで、図2に示す抵抗値判定テーブル211は、連続隣接数が多くなればなるほど厳格に判断するように、第1故障レベル抵抗値と第2故障レベル抵抗値とが低くなるように作成される。
なお、図2に示す抵抗値判定テーブル211は、シンボル画像のうち、マルチレベルバーコード(シンボル画像)を対象として、事前のテストやシミュレーション等によって作成される。このことの効果については、後述する。
次に、搬送距離判定テーブル212について説明する。
図3は、搬送距離判定テーブル212の一例を示す図である。
図3に示すように、搬送距離判定テーブル212は、格納する1件のレコードに、媒体種類フィールドF3と、素子故障レベルフィールドF4とが対応付く。素子故障レベルフィールドF4は、第1故障レベルフィールドF41と、第2故障レベルフィールドF42とを対応付けて含む。
媒体種類フィールドF3は、ロール紙の種類を示す種類情報を格納する。図3に示す搬送距離判定テーブル212の媒体種類フィールドF3は、「指定紙」を示す種類情報と、「摩耗紙」を示す種類情報とを格納する。なお、指定紙とは、サーマルプリンター2を製造する主体が、サーマルプリンター2の印刷に際し推薦するロール紙の種類である。
素子故障レベルフィールドF4は、発熱素子252の故障状態の度合いである故障レベルを示す故障レベル情報と、ロール紙を搬送した累計の搬送距離(以下、「累計搬送距離」と表現する)を示す累計搬送距離情報(距離情報)とを対応付けて格納する。
前述した通り、素子故障レベルフィールドF4は、第1故障レベルフィールドF41と、第2故障レベルフィールドF42とを含む。
第1故障レベルフィールドF41は、上述した第1故障レベルを示す第1故障レベル情報と、第1故障レベル情報が示す第1故障レベルに対応する累計搬送距離情報とが対応付く。図3に示す搬送距離判定テーブル212の第1故障レベルフィールドF41は、「C→D」の第1故障レベルを示す第1故障レベル情報に、「βkm」を示す累計搬送距離情報と、「θkm」を示す累計搬送距離情報とが対応付く。
第2故障レベルフィールドF42は、上述した第2故障レベル情報と、第2故障レベル情報が示す第2故障レベルに対応する累計搬送距離情報とが対応付く。図2に示す搬送距離判定テーブル212の第2故障レベルフィールドF42は、「D→F」の第2故障レベルを示す第2故障レベル情報に、「γkm」を示す累計搬送距離情報と、「δkm」を示す累計搬送距離情報とが対応付く。
本実施形態では、累計搬送距離情報には、γkm≧βkm、及び、δkm≧θΩの関係がある。
なお、図3のレコードRL2に格納される故障レベル情報である「C→D」、及び、「D→E」は、上述した故障レベル情報と同様である。
図3に示すように、レコードR4は、「指定紙」を示す種類情報と、「βkm」を示す累計搬送距離情報と、「γkm」を示す累計搬送距離情報とが対応付く。また、レコードRL2とレコードR4との対応関係から、上述したように、「γkm」を示す累計搬送距離情報は、「D→F」を示す第2故障レベル情報と対応付く。また、「βkm」を示す累計搬送距離情報は、「C→D」を示す第1故障レベル情報と対応付く。このレコードR4における対応関係と、レコードR4とレコードRL2との対応関係は、以下の関係を示している。すなわち、これら対応関係は、ロール紙が指定紙である際、累計搬送距離が「γkm」以上である場合、少なくとも1の発熱素子252の故障レベルが第2故障レベルであることを示している。また、これら対応関係は、ロール紙が指定紙である際、累計搬送距離が「γkm」未満「βkm」以上である場合、少なくとも1の発熱素子252の故障レベルが第1故障レベルであることを示している。
図3に示すように、レコードR5は、「摩耗紙」を示す種類情報と、「θkm」を示す累計搬送距離情報と、「δkm」を示す累計搬送距離情報とが対応付く。また、レコードRL2とレコードR5との対応関係から、上述したように、「δkm」を示す累計搬送距離情報は、「D→F」を示す第2故障レベル情報と対応付く。また、「θkm」を示す累計搬送距離情報は、「C→D」を示す第1故障レベル情報と対応付く。このレコードR5における対応関係と、レコードR5とレコードRL2との対応関係は、以下の関係を示している。すなわち、これら対応関係は、ロール紙が摩耗紙である際、累計搬送距離が「δkm」の範囲、又は、この範囲以上である場合、少なくとも1の発熱素子252の故障レベルが第2故障レベルであることを示している。また、これら対応関係は、ロール紙が摩耗紙である際、累計搬送距離が「δkm」未満であって、「θkm」の範囲、又は、この範囲以上である場合、少なくとも1の発熱素子252の故障レベルが第1故障レベルであることを示している。
図3に示す搬送距離判定テーブル212は、発熱素子252の抵抗値と、ロール紙を搬送した累計の搬送距離との相関関係に基づいて、事前のテストやシミュレーション等によって作成される。
図4は、発熱素子252の抵抗値と累計搬送距離との相関関係を示す図表である。図4の図表において、縦軸は、発熱素子252の抵抗値を示し、単位がオーム(Ω)である。また、図4の図表において、横軸は、累計搬送距離を示し、単位がキロメートル(km)である。図4は、ロール紙の種類が指定紙である場合の相関関係を示す。
図4に示すように、相関関係は、累計搬送距離が略αkmになるまで、緩やかに発熱素子252の抵抗値が上昇していく相関を示し、略αkm以降、顕著に発熱素子252の抵抗値が上昇していく相関を示している。
図4において、βkmは、シンボル画像の品質レベルが、品質レベル「C」から品質レベル「D」に移行する累計搬送距離を示しており、上述した第1故障レベル抵抗値に対応する累計搬送距離である。また、γkmは、シンボル画像の品質レベルが、品質レベル「D」から品質レベル「F」に移行する累計搬送距離であり、上述した第2故障レベル抵抗値に対応する累計搬送距離である。搬送距離判定テーブル212は、βkmを示す累計搬送距離情報を、第1故障レベルフィールドF41に格納し、γkmを示す累計搬送距離情報を、第2故障レベルフィールドF42に格納する。
次に、上述した抵抗値判定テーブル211、及び、搬送距離判定テーブル212を利用したサーマルヘッド251の故障状態の判定について説明する。
図5は、サーマルプリンター2の動作を示すフローチャートFAである。以下、プリンター制御部20が備える測定部201、取得部202、判定部203の説明を通して、サーマルプリンター2の動作を説明する。
後述にて明らかになる通り、図5の動作において、プリンター制御部20の判定部203は、サーマルヘッド251の故障状態を判定する際の連続隣接数の最大値として、「3」を採用している。この最大値は、図5の動作を開始する前、又は、ステップSA9の動作を開始する前に、所定のタイミングで、サーマルヘッド251における発熱素子252の密度と、シンボル画像の密度とに基づいて決定される。
ここで、連続隣接数の最大値の決定方法について、一例を説明する。
プリンター制御部20の判定部203は、最小サイズの2次元コード(例えば、QRコード(登録商標))の横幅を算出する。例えば、1セルの横幅が0.5mmであり、この2次元コードが横方向に11セル並ぶ場合、判定部203は、「0.5mm×11セル」を演算し、横幅として5.5mmを算出する。
次いで、判定部203は、サーマルヘッド251の横幅(一端の発熱素子252から他端の発熱素子252までの長さ)を算出する。例えば、1インチあたり発熱素子252が形成するドットの密度である解像度が180dpi(dot per inch)であり、サーマルヘッド251に512個の発熱素子252が並ぶ場合、「512ドット÷180dpi×25.4mm」を演算し、サーマルヘッド251の横幅として72.25mmを算出する。
次いで、判定部203は、最小サイズの2次元コードの横幅において、誤り訂正可能な長さを算出する。例えば、誤り訂正可能な損傷割合が7%である場合、判定部203は、誤り訂正可能な長さとして、「5.5mm×7%」を演算し、0.385mmを算出する。
次いで、判定部203は、連続隣接数の最大値として、「512ドット:72.25mm=最大数:0.385mm」を演算し、2.728を算出し、整数として約3を示す最大値を取得する。
この算出した連続隣接数の最大値は、誤り訂正でも読み取りが難しくなる閾値を示している。つまり、3つの発熱素子252が連続して発熱不良が発生しているサーマルヘッド251は、読み取りが難しい2次元コードを印刷する可能性があることを示している。上述した連続隣接数の最大値は、2次元コードを基準としているが、バーコード等の1次元コードに対しても有効な値である。したがって、3つの発熱素子252が連続して発熱不良が発生しているサーマルヘッド251は、読み取りが難しい1次元コードを印刷する可能性があることも示している。
以下では、判定部203が、連続隣接数の最大値を「3」と決定したこととし、サーマルプリンター2の動作を説明する。
図5のフローチャートに示すように、サーマルプリンター2のプリンター制御部20は、サーマルプリンター2の動作状態が、待機状態か否かを判別する(ステップSA1)。待機状態としては、例えば、POS端末3からの印刷データを受信待ちしている状態や、ロール紙印刷部25による印刷を実行していない状態等が挙げられる。
プリンター制御部20は、サーマルプリンター2の動作状態が待機状態であると判別した場合(ステップSA1:YES)、サーマルヘッド251の故障状態の判定を開始するか否かを判別する(ステップSA2)。例えば、サーマルプリンター2の動作状態が待機状態に移行してから所定期間経過した場合、この所定期間の経過をトリガーとして、プリンター制御部20は、サーマルヘッド251の故障状態の判定を開始すると判別する(ステップSA2:YES)。また、例えば、サーマルプリンター2が待機状態である際、ユーザーからサーマルヘッド251の故障状態の判定を実行する指示が入力された場合、プリンター制御部20は、サーマルヘッド251の故障状態の判定を開始すると判別する(ステップSA2:YES)。
サーマルヘッド251の故障状態の判定を開始すると判別した場合(ステップSA2:YES)、プリンター制御部20の取得部202は、累計搬送距離を示す累計搬送距離情報と、サーマルプリンター2が印刷対象としているロール紙の種類を示す種類情報とを取得する(ステップSA3)。例えば、プリンター記憶部21が累計搬送距離情報を記憶する場合、取得部202は、ステップSA3においてプリンター記憶部21から累計搬送距離情報を取得する。累計搬送距離情報は、ロール紙が搬送されるたび、累計搬送距離が更新される情報である。なお、搬送距離は、ロール紙搬送モーター254のステップ数等に基づき算出される。また、例えば、プリンター記憶部21が種類情報を記憶している場合、取得部202は、ステップSA3においてプリンター記憶部21から種類情報を取得する。プリンター記憶部21は、例えば、サーマルプリンター2が起動して初回に設定されたロール紙の種類を種類情報として記憶する。
次いで、取得部202が累計搬送距離情報と種類情報とを取得すると、プリンター制御部20の判定部203は、プリンター記憶部21が記憶する搬送距離判定テーブル212を参照し、サーマルヘッド251の発熱素子252の故障レベルが第1故障レベルか否かを判別する(ステップSA4)。
ここで、ステップSA4の処理について詳述する。
ステップSA4の処理の説明に際し、取得部202が「指定紙」の種類情報を取得した場合を例示する。まず、判定部203は、搬送距離判定テーブル212から、媒体種類フィールドF3に「指定紙」を示す種類情報を格納するレコードR3を特定する。次いで、判定部203は、取得部202が取得した累計搬送距離情報が示す累計搬送距離が、特定したレコードR3に基づいてβkm以上γkm未満であるか否かを判別する。判定部203は、累計搬送距離がβkm以上γkm未満であると判別した場合、搬送距離判定テーブル212におけるレコードR4とレコードRL2との対応関係から、「C→D」の第1故障レベルを示す故障レベル情報を取得する。そして、判定部203は、第1故障レベルを示す故障レベル情報を搬送距離判定テーブル212から取得すると、サーマルヘッド251の発熱素子252の故障レベルが第1故障レベルであると判別する。
サーマルヘッドの発熱素子252の故障レベルが第1故障レベルであると判別した場合(ステップSA4:YES)、判定部203は、サーマルヘッド251の故障状態を、故障が発生し得る状態であると判定する(ステップSA5)。前述した通り、第1故障レベルは、印刷されるバーコードの品質レベルが、品質レベル「C」から品質レベル「D」に変化する発熱素子252の故障レベルを示している。品質レベル「D」は、公的規格において、異なる箇所を複数回スキャンすることで読み取れるバーコードの品質レベルであり、等級としては品質レベル「F」の次にレベルが低い。したがって、ステップSA5における判定部203の判定は、バーコードの印刷品質が考慮された適切な判定である。
ステップSA4の説明に戻り、サーマルヘッドの発熱素子252の故障レベルが第1故障レベルでないと判別した場合(ステップSA4:NO)、判定部203は、プリンター記憶部21が記憶する搬送距離判定テーブル212を参照し、サーマルヘッド251の発熱素子252の故障レベルが第2故障レベルか否かを判別する(ステップSA6)。判定部203は、上述した第1故障レベルか否かの判別の処理と同様の処理を実行し、ステップSA6の処理を実行する。
サーマルヘッドの発熱素子252の故障レベルが第2故障レベルであると判別した場合(ステップSA6:YES)、判定部203は、サーマルヘッド251の故障状態を、故障が発生した状態であると判定する(ステップSA7)。前述した通り、第2故障レベルは、印刷されるバーコードの品質レベルが、品質レベル「D」から品質レベル「F」に変化する発熱素子252の故障レベルを示している。品質レベル「F」は、公的規格において、通常使用してはならないバーコードの品質レベルであり、等級としては最もレベルが低い。したがって、ステップSA7における判定部203の判定は、バーコードの印刷品質が考慮された適切な判定である。
このように、判定部203は、ロール紙の累計搬送距離に基づいて、サーマルヘッド251の発熱素子252の故障レベルを取得し、取得した故障レベルに基づいて、サーマルヘッド251の故障状態を判定する。これにより、判定部203は、サーマルヘッド251の故障状態の判定に、ロール紙の累計搬送距離を加味できる。図4に示すように、累計搬送距離と発熱素子252の抵抗値との相関関係は、累計搬送距離が多くなればなるほど発熱素子252の抵抗値が上昇する関係である。つまり、累計搬送距離が多くなれればなるほどサーマルヘッド251が印刷するバーコードの品質は劣化していくことを示している。判定部203は、累計搬送距離と発熱素子252の抵抗値との相関関係に基づく搬送距離判定テーブル212を参照することで、累計搬送距離と発熱素子252の抵抗値との相関に基づく判定ができ、サーマルヘッド251の故障状態を適切に判定できる。
ステップSA6の説明に戻り、サーマルヘッドの発熱素子252の故障レベルが第2故障レベルでないと判別した場合(ステップSA6:NO)、プリンター制御部20の測定部201は、サーマルヘッド251の各発熱素子252の抵抗値を測定する(ステップSA8)。例えば、測定部201は、サーマルヘッド駆動部253を制御し、サーマルヘッド251の各発熱素子252に所定の電圧を印加する。そして、測定部201は、各発熱素子252に流れる電流値を検出し、検出した電流値、及び、各発熱素子252に印加した電圧値に基づいて、サーマルヘッド251の各発熱素子252の抵抗値を測定する。なお、測定部201の測定方法は、上述した方法に限定されずいずれの方法を採用できる。
次いで、測定部201がサーマルヘッド251の各発熱素子252の抵抗値を測定すると、プリンター制御部20の判定部203は、測定部201が測定した抵抗値に基づいて、サーマルヘッド251が備える発熱素子252に、単体で、抵抗値がaΩ以上の抵抗値を示す発熱素子252があるか否かを判別する(ステップSA9)。例えば、判定部203は、全ての発熱素子252について、1つずつ発熱素子252を特定して測定された抵抗値と第2故障レベル抵抗値(ステップSA9では、aΩ)とを比較していく。
判定部203は、単体で、抵抗値がaΩ以上の発熱素子252があると判別した場合(ステップSA9:YES)、抵抗値判定テーブル211を参照して、レコードR1とレコードRL1との対応関係から、サーマルヘッド251の発熱素子252の故障レベルとして、第2故障レベルを取得する(ステップSA10)。判定部203は、第2故障レベルを取得すると、サーマルヘッド251の故障状態を、故障が発生した状態であると判定する(ステップSA11)。
ステップSA9の説明に戻り、判定部203は、発熱素子252単体で抵抗値が500Ω以上の発熱素子252がないと判別した場合(ステップSA9:NO)、サーマルヘッド251が備える発熱素子252に、抵抗値がbΩ以上であって、2つ連続して隣接する発熱素子252があるか否かを判別する(ステップSA12)。例えば、判定部203は、複数の発熱素子252について、2つずつ発熱素子252を特定して判別する。判定部203は、2つずつ発熱素子252を特定して抵抗値を判別する際、前回特定した2つの発熱素子252のうち1の発熱素子252と、この1の発熱素子252と隣接していて、且つ、まだ特定されていない1の発熱素子252とを、再度特定する2つの発熱素子252として特定する。
判定部203は、抵抗値がbΩ以上であって、且つ、2つ連続して隣接する発熱素子252があると判別した場合(ステップSA12:YES)、抵抗値判定テーブル211を参照して、レコードR2とレコードRL1との対応関係から、サーマルヘッド251の発熱素子252の故障レベルとして、第2故障レベルを取得する(ステップSA13)。判定部203は、第2故障レベルを取得すると、サーマルヘッド251の故障状態を、故障が発生した状態であると判定する(ステップSA14)。
ステップSA14の説明に戻り、判定部203は、発熱素子252単体で抵抗値が500Ω以上の発熱素子252がないと判別した場合(ステップSA9:NO)、サーマルヘッド251が備える発熱素子252に、抵抗値がbΩ以上であって、2つ連続して隣接する発熱素子252があるか否かを判別する(ステップSA12)。例えば、判定部203は、複数の発熱素子252について、2つずつ発熱素子252を特定して判別する。判定部203は、2つずつ発熱素子252を特定して抵抗値を判別する際、前回特定した2つの発熱素子252のうち1の発熱素子252と、この1の発熱素子252と隣接していて、且つ、まだ特定されていない1の発熱素子252とを、再度特定する2つの発熱素子252として特定する。
判定部203は、抵抗値がbΩ以上であって、且つ、2つ連続して隣接する発熱素子252があると判別した場合(ステップSA12:YES)、抵抗値判定テーブル211を参照して、レコードR2とレコードRL1との対応関係から、サーマルヘッド251の発熱素子252の故障レベルとして、第2故障レベルを取得する(ステップSA13)。判定部203は、第2故障レベルを取得すると、サーマルヘッド251の故障状態を、故障が発生した状態であると判定する(ステップSA14)。
ステップSA15の説明に戻り、判定部203は、抵抗値がbΩ以上の2つ隣接した発熱素子252が、サーマルヘッド251が備える発熱素子252にないと判別した場合(ステップSA12:NO)、サーマルヘッド251が備える発熱素子252に、抵抗値がcΩ以上であって、3つ連続して隣接する発熱素子252があるか否かを判別する(ステップSA15)。例えば、判定部203は、複数の発熱素子252について、3つずつ発熱素子252を特定して判別する。判定部203は、3つずつ発熱素子252を特定して抵抗値を判別する際、前回特定した3つの発熱素子252のうち隣り合う2の発熱素子252と、この2の発熱素子252と隣接していて、且つ、まだ特定されていない1の発熱素子252とを、再度特定する3つの発熱素子252として特定する。
判定部203は、抵抗値がcΩ以上であって、且つ、3つ連続して隣接する発熱素子252があると判別した場合(ステップSA15:YES)、抵抗値判定テーブル211を参照して、レコードR3とレコードRL1との対応関係から、サーマルヘッド251の発熱素子252の故障レベルとして、第2故障レベルを取得する(ステップSA16)。判定部203は、第2故障レベルを取得すると、サーマルヘッド251の故障状態を、故障が発生した状態であると判定する(ステップSA17)。
ステップSA17の説明に戻り、判定部203は、抵抗値がcΩ以上の3つ隣接した発熱素子252が、サーマルヘッド251が備える発熱素子252にないと判別した場合(ステップSA15:NO)、サーマルヘッド251が備える発熱素子252に、発熱素子252単体で、抵抗値がAΩ以上の発熱素子252があるか否かを判別する(ステップSA18)。ステップSA18の処理は、ステップSA9の否定判定後の処理であるため、抵抗値がaΩ未満AΩ以上か否かの判別になる。
判定部203は、発熱素子252単体で、抵抗値がAΩ以上の発熱素子252があると判別した場合(ステップSA18:YES)、抵抗値判定テーブル211を参照して、レコードR1とレコードRL1との対応関係から、サーマルヘッド251の発熱素子252の故障レベルとして、第1故障レベルを取得する(ステップSA19)。判定部203は、第1故障レベルを取得すると、サーマルヘッド251の故障状態を、故障が発生し得る状態であると判定する(ステップSA20)。
ステップSA18の説明に戻り、判定部203は、発熱素子252単体で抵抗値がAΩ以上の発熱素子252がないと判別した場合(ステップSA18:NO)、サーマルヘッド251が備える発熱素子252に、抵抗値がBΩ以上であって、2つ連続して隣接する発熱素子252があるか否かを判別する(ステップSA21)。ステップSA21の処理は、ステップSA12の否定判定後の処理であるため、抵抗値がbΩ未満BΩ以上か否かの判別になる。
判定部203は、抵抗値がBΩ以上であって、且つ、2つ連続して隣接する発熱素子252があると判別した場合(ステップSA21:YES)、抵抗値判定テーブル211を参照して、レコードR2とレコードRL1との対応関係から、サーマルヘッド251の発熱素子252の故障レベルとして、第1故障レベルを取得する(ステップSA22)。判定部203は、第2故障レベルを取得すると、サーマルヘッド251の故障状態を、故障が発生し得る状態であると判定する(ステップSA23)。
ステップSA21の説明に戻り、判定部203は、抵抗値がBΩ以上の2つ隣接した発熱素子252が、サーマルヘッド251が備える発熱素子252にないと判別した場合(ステップSA21:NO)、サーマルヘッド251が備える発熱素子252に、抵抗値がCΩ以上であって、3つ連続して隣接する発熱素子252があるか否かを判別する(ステップSA24)。ステップSA24の処理は、ステップSA15の否定判定後の処理であるため、抵抗値がcΩ未満CΩ以上か否かの判別になる。
判定部203は、抵抗値がCΩ以上であって、且つ、3つ連続して隣接する発熱素子252があると判別した場合(ステップSA24:YES)、抵抗値判定テーブル211を参照して、レコードR3とレコードRL1との対応関係から、サーマルヘッド251の発熱素子252の故障レベルとして、第1故障レベルを取得する(ステップSA25)。判定部203は、第2故障レベルを取得すると、サーマルヘッド251の故障状態を、故障が発生し得る状態であると判定する(ステップSA26)。
ステップSA24の説明に戻り、判定部203は、抵抗値がCΩ以上の3つ隣接した発熱素子252が、サーマルヘッド251が備える発熱素子252にないと判別した場合(ステップSA24:NO)、サーマルヘッド251の故障状態を、故障が発生していない状態であると判定する(ステップSA27)。
このように、判定部203は、抵抗値判定テーブル211を参照し、測定部201が測定した抵抗値に基づいて、サーマルヘッド251の発熱素子252の故障レベルを取得し、故障レベルに基づいてサーマルヘッド251の故障状態を判定する。特に、判定部203は、連続隣接数に応じた発熱素子252の故障レベルに基づいて、サーマルヘッド251の故障状態を判定する。前述した通り、抵抗値判定テーブル211は、公的規格により規定される品質レベルが変化する抵抗値(第1故障レベル抵抗値、及び、第2故障レベル抵抗値)と、この抵抗値を示す発熱素子252の故障レベル情報と、格納する。したがって、判定部203は、抵抗値判定テーブル211を参照して取得した故障レベルに基づいてサーマルヘッド251の故障状態を判定することで、シンボル画像の印刷品質を考慮して、サーマルヘッド251の故障状態を適切に判定できる。従来から、単に発熱素子252の抵抗値と所定の閾値との関係に基づいて、サーマルヘッド251の故障状態を判定する技術が知られている。しかしながら、従来は、品質レベル「C」以上のバーコードを印刷可能であるにも関わらず、サーマルヘッド251の故障状態を、故障が発生している状態として判定する虞がある。そこで、判定部203は、上述した判定を実行することで、シンボル画像の印刷品質を考慮した適切なサーマルヘッド251の故障状態の判定を実行できる。
また、判定部203は、測定部201が測定した抵抗値が、第1故障レベル抵抗値以上であり、且つ、第2故障レベル抵抗値未満である場合、第1故障レベルを取得して、サーマルヘッド251の故障状態を故障が発生し得る状態として判定する。また、判定部203は、測定部201が測定した抵抗値が、第2故障レベル抵抗値以上である場合、第2故障レベルを取得して、サーマルヘッド251の故障状態を故障が発生した状態として判定する。これにより、判定部203は、サーマルヘッド251の状態について、故障が発生した状態と、故障が発生し得る状態との2段階で判定でき、サーマルヘッド251の故障状態をより適切に判定できる。
また、判定部203は、連続隣接数に応じて故障レベルの範囲が異なることに基づいて、サーマルヘッド251を判定する。故障レベルの範囲とは、第1故障レベル、及び、第2故障レベルについて、故障レベルの取得対象となる範囲である。例えば、連続隣接数が「1」である場合、第1故障レベルの範囲は、抵抗値がaΩ未満A以上の範囲であり、第2故障レベルの範囲は、抵抗値がaΩ以上の範囲である。また、連続隣接数が「2」である場合、第1故障レベルの範囲は、抵抗値がbΩ未満B以上の範囲であり、第2故障レベルの範囲は、抵抗値がb以上の範囲である。前述した通り、シンボル画像の印刷品質には、発熱素子252の連続隣接数が影響する。そこで、判定部203は、連続隣接数に応じて故障レベルの範囲が異なることに基づいて判定することで、連続隣接数とシンボル画像の印刷品質との関係を考慮してサーマルヘッド251の故障状態を適切に判定できる。
また、判定部203は、マルチレベルバーコードを対象として作成された抵抗値判定テーブル211を参照して、サーマルヘッド251の故障状態を判定する。周知の通り、マルチレベルバーコードは、ナローバー、ワイドバー、ナロースペース、及び、ワイドスペースの組み合わせにより構成され、各バー、及び、各スペースの比率が、バイナリレベルバーコードより許容範囲が広い。そのため、マルチレベルバーコードは、バイナリレベルバーコードより品質レベルの評価が厳しい。また、マルチレベルバーコードは、各バーの幅、及び、反射率から情報を取得するコードであるため、濃淡で情報を取得、及び、誤り訂正が可能な2次元コードより品質レベルの評価が厳しい。そこで、マルチレベルバーコードの品質レベルに基づく抵抗値判定テーブル211を参照してサーマルヘッド251の故障状態を判定することで、判定部203は、種々のシンボル画像(少なくともマルチレベルバーコード、バイナリレベルバーコード、及び、2次元コード)の印刷品質を考慮した、サーマルヘッド251の故障状態を判定できる。
また、判定部203は、サーマルヘッド251における発熱素子252の密度と、シンボル画像の密度とに基づいて連続隣接数の最大値を決定し、この最大値に基づきサーマルヘッド251の故障状態を判定する。このように、判定部203は、サーマルヘッド251における発熱素子252の密度と、シンボル画像の密度とに基づいて連続隣接数の最大値を決定するため、シンボル画像の印刷品質を加味した連続隣接数を決定できる。そして、判定部203は、この連続隣接数に基づいて故障レベルを取得しサーマルヘッド251の故障状態を判定する。これにより、印刷されるシンボル画像の印刷品質が低いにも関わらず、サーマルヘッド251の故障状態を故障が発生していない状態であると判定する可能性が低い。したがって、判定部203は、サーマルヘッド251の故障状態を適切に判定できる。
図5に示すフローチャートの説明に戻り、判定部203は、サーマルヘッド251の故障状態を判定すると、判定結果に基づいて報知処理を実行する(ステップSA28)。本実施形態において、報知処理とは、判定結果を報知する処理である。以下に報知処理を複数例示する。
<第1の報知処理>
第1の報知処理では、判定部203は、ステップSA7、ステップSA11、ステップSA14、及び、ステップSA17の判定を実行した場合、サーマルヘッド251の故障状態が、故障が発生した状態であることを示す情報を、例えば、プリンター表示部24により報知する。また、第1の報知処理では、判定部203は、ステップSA5、ステップSA20、ステップSA23、及び、ステップSA26の判定を実行した場合、サーマルヘッド251の故障状態が、故障が発生し得る状態であることを示す情報を報知する。これにより、少なくともサーマルプリンター2のユーザーは、サーマルヘッド251の故障状態が、故障が発生した状態、又は、故障が発生し得る状態であることを認識できる。ここで、判定部203は、故障が発生した状態であることを示す情報と、故障が発生し得る状態であることを示す情報とで報知態様を異ならせることが好ましい。これにより、少なくともサーマルプリンター2のユーザーは、サーマルヘッド251の故障状態について、両者を区別して認識できる。
<第2の報知処理>
第2の報知処理では、判定部203は、POS端末3に判定結果を報知させる。判定部203は、ステップSA7、ステップSA11、ステップSA14、及び、ステップSA17の判定を実行した場合、サーマルヘッド251の故障状態が、故障が発生した状態であることを示す情報を、プリンター通信部22によりPOS端末3へ送信する。POS端末3のPOS端末制御部30は、この情報を受信すると、タッチパネルによりこの情報を表示することで報知する。また、第2の報知処理では、判定部203は、ステップSA5、ステップSA20、ステップSA23、及び、ステップSA26の判定を実行した場合、サーマルヘッド251の故障状態が、故障が発生し得る状態であることを示す情報を、プリンター通信部22によりPOS端末3へ送信する。POS端末3のPOS端末制御部30は、この情報を受信すると、タッチパネルによりこの情報を表示することで報知する。このように、POS端末3が報知することで、第1の報知処理と同様の効果を奏する。なお、第1の報知処理と同様、第2の報知処理でも、報知する情報に応じて、報知態様を異ならせてもよい。
また、第2の報知処理では、判定部203は、抵抗値判定テーブル211を参照して判定した判定結果を示す情報をPOS端末3に送信する際、第1故障レベル、又は、第2故障レベルと判定された発熱素子252について、サーマルヘッド251における位置を示す情報を合わせて送信してもよい。また、判定部203は、第1故障レベル、又は、第2故障レベルと判定された発熱素子252の個数を示す情報も併せて送信してもよい。POS端末制御部30は、サーマルヘッド251の故障状態を示す情報に加えて、位置を示す情報と個数を示す情報とを報知することにより、ユーザーにサーマルヘッド251の故障状態を詳細に認識させることができる。
上述したサーマルプリンター2の動作では、サーマルヘッド251の全ての発熱素子252の抵抗値を測定し、測定した抵抗値と連続隣接数とに基づいて故障レベルを取得し、取得した故障レベルに応じてサーマルヘッド251の故障状態を判定する構成を説明した。しかしながら、サーマルプリンター2の動作は、発熱素子252の抵抗値と抵抗値判定テーブル211とに基づく動作であれば、上述した動作に限定されない。例えば、サーマルヘッド251の発熱素子252の抵抗値を測定しつつ、抵抗値判定テーブル211の参照し、サーマルヘッド251の故障状態を判定する構成でもよい。この構成では、全ての発熱素子252に通電しなくても判定可能な場合があり、サーマルヘッド251の故障状態の判定における消費電力の低下が望める。また、例えば、第1故障レベル、及び、第2故障レベルを連続隣接数に応じて更に細分化し、判定部203は、測定した抵抗値に基づいて全ての発熱素子252に対して細分化した故障レベルを付し、付された故障レベルの連続性に基づいて、サーマルヘッド251の故障状態を判定してもよい。
また、上述したサーマルプリンター2の動作では、搬送距離判定テーブル212を参照してサーマルヘッド251の故障状態を判定した後、抵抗値判定テーブル211を参照してサーマルヘッド251の故障状態を判定する動作を説明した。しかしながら、上述したサーマルプリンター2の動作は、この動作に限定されず、それぞれの判定について異なるタイミングで異なるフローで実行する動作でもよい。
以上、説明したように、サーマルプリンター2は、複数の発熱素子252(発熱体)を有し、ロール紙(印刷媒体)に印刷するサーマルヘッド251と、発熱素子252の抵抗値を測定する測定部201と、シンボル画像に対する所定範囲の反射率に基づいて定められた発熱素子252の故障レベルと、発熱素子252の抵抗値とを対応付けた抵抗値判定テーブル211(対応情報)を記憶するプリンター記憶部21(記憶部)と、プリンター記憶部21が記憶する抵抗値判定テーブル211を参照して、測定部201が測定した抵抗値に基づき故障レベルを取得し、連続隣接数(隣接する所定数)の発熱素子252の故障レベルに基づいて、サーマルヘッド251の故障状態を判定する判定部203(制御部)と、を備える。
この構成によれば、抵抗値判定テーブル211を参照し、連続隣接数の発熱素子252の故障レベルに基づいて、サーマルヘッド251の故障状態を判定するため、シンボル画像の印刷品質を考慮して、サーマルヘッド251の故障状態を適切に判定できる。シンボル画像の印刷品質を考慮して、サーマルヘッド251の故障状態が適切に判定できるため、サーマルプリンター2は、報知処理を実行することで、シンボル画像の印刷品質を考慮した適切なサーマルヘッドの故障状態をユーザーに認識させることができる。これにより、ユーザーは、適切なタイミングで、事前に、サーマルヘッド251の交換等を実行可能となる。そのため、サーマルプリンター2が印刷中に、サーマルヘッド251の故障に起因して動作を停止する蓋然性が低下する。したがって、サーマルプリンター2を利用した業務が途中で停止することがなく、ユーザーの利便性の向上につながる。また、印刷品質が低下したシンボル画像を印刷する蓋然性が低下するため、例えば、情報が読み取れないシンボル画像が印刷されたレシート等が、顧客に引き渡されることを抑制できる。
また、抵抗値判定テーブル211は、故障レベルとして、第1故障レベル抵抗値(第1抵抗値)に対応する第1故障レベルと、第1故障レベル抵抗値より高い第2故障レベル抵抗値(第2抵抗値)に対応する第2故障レベルとを含む。プリンター制御部20は、測定部201が測定した抵抗値が、第1故障レベル抵抗値以上であり、且つ、第2故障レベル抵抗値未満である場合、抵抗値判定テーブル211を参照して第1故障レベルを取得し、サーマルヘッド251の故障状態を故障が発生し得る状態として判定する。また、プリンター制御部20は、測定部201が測定した抵抗値が、第2故障レベル抵抗値以上である場合、抵抗値判定テーブル211を参照して第2故障レベルを取得し、サーマルヘッド251の故障状態を故障が発生した状態として判定する。
この構成によれば、第1故障レベルを取得してサーマルヘッド251の故障状態を故障が発生し得る状態として判定し、第2故障レベルを取得してサーマルヘッド251の故障状態を故障が発生した状態として判定するため、サーマルヘッド251の故障状態について段階的に判定でき、サーマルヘッド251の故障状態をより適切に判定できる。
また、プリンター制御部20は、連続隣接数に応じて故障レベルの範囲が異なる抵抗値判定テーブル211に基づいて、サーマルヘッド251の故障状態を判定する。
この構成によれば、連続隣接数に応じて故障レベルの範囲が異なる抵抗値判定テーブル211に基づいてサーマルヘッド251の故障状態を判定するため、連続隣接数とシンボル画像の印刷品質との関係を考慮してサーマルヘッド251の故障状態を適切に判定できる。
また、抵抗値判定テーブル211は、連続隣接数が、サーマルヘッド251における発熱素子の密度と、シンボル画像の密度とに基づいて決められている。
この構成によれば、シンボル画像の印刷品質に即した連続隣接数を決定でき、サーマルヘッド251の故障状態をより適切に判定できる。
また、サーマルプリンター2は、ロール紙の累計搬送距離(搬送距離)を取得する取得部202を備える。プリンター記憶部21は、故障レベルが変化するロール紙の累計搬送距離を示す累計搬送距離情報(距離情報)を記憶する。プリンター制御部20は、累計搬送距離情報を参照し、取得部202が取得したロール紙の搬送距離に基づいて故障レベルを取得し、取得した故障レベルに基づいてサーマルヘッド251の故障状態を判定する。
この構成によれば、取得したロール紙の搬送距離に基づいて故障レベルを取得し、取得した故障レベルに基づいてサーマルヘッド251の故障状態を判定するため、判定にロール紙の搬送距離を加味でき、サーマルヘッド251の故障状態を適切に判定できる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。
図6は、第2実施形態に係るPOSシステム1の構成を示す図である。
図6の説明において、図1に示すPOSシステム1の構成要素と同様の構成要素については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図6と図1とを比較して明らかな通り、第2実施形態に係るPOSシステム1は、POS端末3のPOS端末制御部30が、機能ブロックとして判定部203を備え、POS端末記憶部31が、抵抗値判定テーブル211と搬送距離判定テーブル212とを記憶する。
図7は、第2実施形態に係るサーマルプリンター2、及び、POS端末3の動作を示すフローチャートである。図7において、フローチャートFBは、サーマルプリンター2の動作を示し、フローチャートFCは、POS端末3の動作を示す。
図7のフローチャートFB、及び、フローチャートFCにおいて、図5のフローチャートFAと同一のステップについては、同一のステップ番号を付し、その詳細な処理の説明を省略する。なお、図5のフローチャートFAと同一のステップには、同一の符号を付し説明を省略するが、動作の主体は、フローチャートFBの場合、サーマルプリンター2であり、フローチャートFCの場合、POS端末3となる。
図7のフローチャートFBに示すように、サーマルプリンター2のプリンター制御部20は、ステップSA3で取得した累計搬送距離情報と種類情報とを、プリンター通信部22によりPOS端末3に送信する(ステップSB1)。
図7のフローチャートFCに示すように、POS端末3のPOS端末制御部30は、POS端末通信部32により累計搬送距離情報と種類情報とを受信する(ステップSC1)。累計搬送距離情報と種類情報とを受信すると、POS端末制御部30の判定部203は、ステップSA4〜ステップSA7の処理を実行する。
POS端末制御部30の判定部203は、発熱素子252の故障レベルとして第2故障レベルを取得しなかった場合(ステップSA6:NO)、搬送距離判定テーブル212の参照では、発熱素子252の故障レベルを取得しなかったことを示す情報を、POS端末通信部32によりサーマルプリンター2に送信する(ステップSC2)。
図7のフローチャートFBに示すように、サーマルプリンター2のプリンター制御部20は、発熱素子252の故障レベルを取得しなかったことを示す情報を、プリンター通信部22により受信する(ステップSB2)。
図7のフローチャートFBに示すように、サーマルプリンター2のプリンター制御部20の測定部201は、発熱素子252の抵抗値を測定すると、測定した抵抗値を、プリンター通信部22によりPOS端末3へ送信する(ステップSB3)。
図7のフローチャートFCに示すように、POS端末3のPOS端末制御部30は、POS端末通信部32により測定部201が測定した抵抗値を受信する(ステップSC3)。測定部201が測定した抵抗値を受信すると、POS端末制御部30の判定部203は、ステップSA9〜ステップSA28の処理を実行する。なお、ステップSA28の処理では、上述した第2の報知処理を実行する。
このように、第2実施形態では、POS端末3がサーマルヘッド251の故障状態を判定する。このような構成でも、第1実施形態と同様の効果を奏する。
以上説明したように、第2実施形態に係るPOSシステム1(印刷システム)は、サーマルプリンター2と、サーマルプリンター2の通信可能なPOS端末3(情報処理装置)とを備える。サーマルプリンター2は、サーマルヘッド251と、測定部201と、プリンター通信部22(第1通信部)と、測定部201が測定した抵抗値をプリンター通信部22によりPOS端末3に送信させるプリンター制御部20(第1制御部)と、を備える。POS端末3は、サーマルプリンター2と通信するPOS端末通信部32(第2通信部)と、抵抗値判定テーブル211を記憶するPOS端末記憶部31(処理装置記憶部)と、POS端末記憶部31が記憶する抵抗値判定テーブル211を参照して、POS端末通信部32が受信した抵抗値に基づき故障レベルを取得し、サーマルヘッド251の故障状態を判定するPOS端末制御部30(第2制御部)と、を備える。
この構成によれば、抵抗値判定テーブル211を参照し、連続隣接数の発熱素子252の故障レベルに基づいて、サーマルヘッド251の故障状態を判定するため、シンボル画像の印刷品質を考慮して、サーマルヘッド251の故障状態を適切に判定できる。
次に、第3実施形態について説明する。
図8は、第3実施形態に係るPOSシステムの構成を示す図である。
図8の説明において、図1に示すPOSシステム1の構成要素と同様の構成要素については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図8と図1とを比較して明らかな通り、第3実施形態に係るPOSシステム1は、制御サーバー4(情報処理装置)を備える。また、サーマルプリンター2は、ローカルエリアネットワークと、インターネット、電話網、その他の通信網を含むグローバルネットワークGNと接続し、所定の通信規格に従って、グローバルネットワークGNと接続する機器と通信するプリンターネットワーク通信部(第1通信部)を備える。
制御サーバー4は、サーマルプリンター2と通信可能なサーバー装置である。すなわち、制御サーバー4は、クライアントからの要求等をトリガーとして、所定の演算処理を実行する。制御サーバー4は、必要に応じて、演算処理の結果に基づくデータを、クライアントに送信する。例えば、制御サーバー4は、サーマルプリンター2を監視し、サーマルプリンター2の状態を管理する管理サーバーとして機能する。
図8に示すように制御サーバー4は、サーバー制御部40(第2制御部)と、サーバー記憶部41(処理装置記憶部)と、サーバーネットワーク通信部42(第2通信部)とを備える。
サーバー制御部40は、CPU(プロセッサー)や、ROM、RAM、ASIC、信号処理回路等を備え、制御サーバー4の各部を制御する。サーバー制御部40は、例えばCPUが、ROMや後述するサーバー記憶部41等に記憶されたファームウェアなどのプログラムを読み出して処理を実行し、また、例えばASICに実装された機能により処理を実行し、また、例えば信号処理回路で信号処理を行って処理を実行する等、ハードウェア及びソフトウェアの協業により処理を実行する。サーバー制御部40は、機能ブロックとして、判定部203を備える。
サーバー記憶部41は、ハードディスクや、EEPROM等の不揮発性メモリーを備え、データを書き換え可能に記憶する。また、サーバー記憶部41は、抵抗値判定テーブル211と、搬送距離判定テーブル212とを記憶する。
サーバーネットワーク通信部42は、サーバー制御部40の制御で、グローバルネットワークGNに接続する機器(サーマルプリンター2を含む)と、所定の通信規格に従って通信する。
第3実施形態に係る制御サーバー4は、第2実施形態におけるPOS端末3に代えて、図7に示す動作を実行する。すなわち、サーバー制御部40は、サーバーネットワーク通信部42により、サーマルプリンター2の測定部201が測定した発熱素子252の抵抗値を、サーマルプリンター2から受信する。そして、サーバー制御部40の判定部203は、抵抗値判定テーブル211を参照して、サーマルヘッド251の故障状態を判定する。搬送距離判定テーブル212を参照して判定する場合も、図7の動作と同様である。このように、第3実施形態に係る構成でも、上述した第1実施形態、及び、第2実施形態の効果と同様の効果を奏する。
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
例えば、抵抗値判定テーブル211が格納する抵抗値は、一例であって図2に示す抵抗値に限定されない。また、搬送距離判定テーブル212が格納する累計搬送距離情報が示す累計搬送距離は、一例であって図3に示す累計搬送距離に限定されない。
また、上述した実施形態では、サーマルプリンターとしてサーマルプリンター2を例示した。しかしながら、サーマルプリンターの適用形態は、サーマルヘッド251を備えるプリンターであればよい。
また、上述したサーマルプリンター2の制御方法を実現するプログラム、このプログラムを前記コンピューターで読み取り可能に記録した記録媒体、或いは、このプログラムを伝送する伝送媒体の態様で構成することも可能である。上記記録媒体としては、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリーデバイスを用いることができる。具体的には、フレキシブルディスク、HDD(Hard Disk Drive)、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu−ray(登録商標) Disc、光磁気ディスク、フラッシュメモリー、カード型記録媒体等の可搬型の、或いは固定式の記録媒体が挙げられる。サーマルプリンター2は、プリンター制御部20により、記録媒体に記録されたプログラムをRAMに読み出して実行するようにしてもよい。また、上記記録媒体は、サーマルプリンター2が備える内部記憶装置であるROM(Read Only Memory)、HDD等の不揮発性記憶装置であってもよい。
また、図1、図6、及び、図8を用いて説明した機能ブロックは、本願発明を理解容易にするために、各装置の機能構成を主な処理内容に応じて分類して示した概略図である。各装置の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。また、各構成要素の処理は、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。また、各構成要素の処理は、1つのプログラムで実現されてもよいし、複数のプログラムで実現されてもよい。
また、図5、及び、図7で示したフローチャートの処理単位は、サーマルプリンター2、POS端末3の処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって、本願発明が制限されることはない。サーマルプリンター2、及び、POS端末3の処理は、処理内容に応じて、さらに多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割することもできる。また、同様の処理が行えれば、上記のフローチャートの処理順序も、図示した例に限られるものではない。
1…POSシステム(印刷システム)、2…サーマルプリンター、3…POS端末(情報処理装置)、4…制御サーバー(情報処理装置)、20…プリンター制御部(第1制御部)、21…プリンター記憶部(記憶部)、22…プリンター通信部(第1通信部)、23…プリンター入力部、24…プリンター表示部、25…ロール紙印刷部、28…センサー部、30…POS端末制御部(第2制御部)、31…POS端末記憶部(処理装置記憶部)、32…POS端末通信部(第2通信部)、33…タッチパネル、40…サーバー制御部(第2制御部)、41…サーバー記憶部(処理装置記憶部)、42…サーバーネットワーク通信部(第2通信部)、201…測定部、202…取得部、203…判定部、211…抵抗値判定テーブル(対応情報)、212…搬送距離判定テーブル、251…サーマルヘッド、252…発熱素子、253…サーマルヘッド駆動部、254…ロール紙搬送モーター、255…カッター駆動モーター。

Claims (7)

  1. 複数の発熱体を有し、印刷媒体にシンボル画像を印刷するサーマルヘッドと、
    前記発熱体の抵抗値を測定する測定部と、
    印刷された前記シンボル画像に対する所定範囲の反射率に基づいて定められた前記発熱体の故障レベルと、前記発熱体の抵抗値とを対応付けた対応情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部が記憶する前記対応情報を参照して、前記測定部が測定した前記抵抗値に基づき前記故障レベルを取得し、隣接する所定数の前記発熱体の前記故障レベルに基づいて、前記サーマルヘッドの故障状態を判定する制御部と、を備える、
    サーマルプリンター。
  2. 前記対応情報は、前記故障レベルとして、第1抵抗値に対応する第1故障レベルと、前記第1抵抗値より高い第2抵抗値に対応する第2故障レベルとを含み、
    前記制御部は、
    前記測定部が測定した前記抵抗値が、前記第1抵抗値以上であり、且つ、前記第2抵抗値未満である場合、前記対応情報を参照して前記第1故障レベルを取得し、前記サーマルヘッドの故障状態を故障が発生し得る状態として判定し、
    前記測定部が測定した前記抵抗値が、前記第2抵抗値以上である場合、前記対応情報を参照して前記第2故障レベルを取得し、前記サーマルヘッドの故障状態を故障が発生した状態として判定する、
    請求項1に記載のサーマルプリンター。
  3. 前記制御部は、
    前記所定数に応じて前記故障レベルの範囲が異なる前記対応情報に基づいて、前記サーマルヘッドの故障状態を判定する、
    請求項1又は2に記載のサーマルプリンター。
  4. 前記対応情報は、
    隣接する前記発熱体の前記所定数を、前記サーマルヘッドにおける前記発熱体の密度と、前記シンボル画像の密度とに基づいて決められている、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のサーマルプリンター。
  5. 前記印刷媒体の搬送距離を取得する取得部を備え、
    前記記憶部は、前記故障レベルが変化する前記印刷媒体の前記搬送距離を示す距離情報を記憶し、
    前記制御部は、前記距離情報を参照し、前記取得部が取得した前記印刷媒体の前記搬送距離に基づいて前記故障レベルを取得し、取得した前記故障レベルに基づいて前記サーマルヘッドの前記故障状態を判定する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のサーマルプリンター。
  6. 複数の発熱体を有し、印刷媒体にシンボル画像を印刷するサーマルヘッドと、前記発熱体の抵抗値を測定する測定部とを備えるサーマルプリンターの制御方法であって、
    印刷された前記シンボル画像に対する所定範囲の反射率に基づいて定められた前記発熱体の故障レベルと、前記発熱体の抵抗値とを対応付けた対応情報を記憶し、
    記憶される前記対応情報を参照して、前記測定部が測定した前記抵抗値に基づき前記故障レベルを取得し、隣接する所定数の前記発熱体の前記故障レベルに基づいて、前記サーマルヘッドの故障状態を判定する、
    サーマルプリンターの制御方法。
  7. サーマルプリンター、及び、前記サーマルプリンターと通信可能な情報処理装置を備える印刷システムであって、
    前記サーマルプリンターは、
    複数の発熱体を有し、印刷媒体にシンボル画像を印刷するサーマルヘッドと、
    前記発熱体の抵抗値を測定する測定部と、
    前記情報処理装置と通信する第1通信部と、
    前記測定部が測定した前記抵抗値を前記第1通信部により前記情報処理装置に送信させる第1制御部と、を備え、
    前記情報処理装置は、
    前記サーマルプリンターと通信する第2通信部と、
    印刷された前記シンボル画像に対する所定範囲の反射率に基づいて定められた前記発熱体の故障レベルと、前記発熱体の抵抗値とを対応付けた対応情報を記憶する処理装置記憶部と、
    前記処理装置記憶部が記憶する前記対応情報を参照して、前記第2通信部が受信した前記抵抗値に基づき前記故障レベルを取得し、隣接する所定数の前記発熱体の前記故障レベルに基づいて、前記サーマルヘッドの故障状態を判定する第2制御部と、を備える、
    印刷システム。
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