JP2009119629A - バーコード補正システムおよびバーコード補正方法 - Google Patents

バーコード補正システムおよびバーコード補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】インクの経時変化によるバーコード印字品位の変化を予測し、バーコード補正を行うことにより、バーコード品位の低下を防止する。
【解決手段】インクジェット記録装置を用いてバーコードを記録する際にインクパラメータ取得部222によりインク経時変化を表すインクパラメータを検出する。ついで、求められたインクの経時変化の度合いに基づいて記録媒体上に記録されるインク滴のドット径の変化率を予測する。この予測されたドット径の変化率に基づいてバーコードを構成するバーおよびスペースの幅の補正の要否を判断する。補正要と判断された場合、自動的に補正を行うか、または補正値を指示してユーザに手動で補正を行わせる。
【選択図】図1

Description

本発明は、記録ヘッドから吐出したインク滴により記録媒体上に記録を行うインクジェット記録装置を用いてバーコードを記録する際にバーコードの補正を行うバーコード補正システムおよびバーコード補正方法に関する。
従来、インクジェット記録方式の記録ヘッドを用いて記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置においては、紙面上でインクが滲むことによって印字品位が変化してしまうということが知られている。
特に、バーコード印字においてはこれらの対策を行わなければバーコード品位の低下を招来し、最悪の場合読み取り不可能なバーコードが印字されるという問題があった。
この問題を解決するために、あらかじめドットの滲みを見越してバーコードの白スペース部分を大きくした構成にするバーコード補正方法や、黒バー部分をにじみにくくする方法が提案されている(特許文献1)。
また、このインクの滲み度合いは、インクの経時変化によっても変化する。これに関連して、インクの経時変化を検出し自動で印字データの濃度の調整を行う方法が提案されている(特許文献2)。
特開2003−237059号公報 特開平11−34359号公報
しかしながら、特許文献1に記載のバーコード生成システムは、バーコード生成時点では有効な手段であるがインクの経時変化により印字品位が変化した場合にはそのバーコード補正が無効になってしまい、記録されるバーコードの品位は低いものとなってしまうという問題がある。
また、特許文献2記載の濃度補正方法は、バーコード品位を考慮した補正方法ではない。たとえば、印字濃度をドット密度で決定する印字方式においてはバーを構成するドットの数が変化してしまうため、当初のバーコード補正が無効となってしまう恐れがある。
本発明はこのような背景においてなされたものであり、その目的は、インクの経時変化によるバーコード印字品位の変化を予測し、バーコード補正を行うことにより、バーコード品位の低下を防止することが可能なバーコード補正システムおよびバーコード補正方法を提供することにある。
本発明によるバーコード補正システムは、インクジェット記録装置を用いてバーコードを記録する際にバーコードの補正を行うバーコード補正システムであって、インクジェット記録装置のインク経時変化を検出するインク経時変化検出手段と、前記インク経時変化検出手段より求められたインクの経時変化の度合いに基づいて記録媒体上に記録されるインク滴のドット径の変化率を予測するドット径変化率予測手段と、前記ドット径変化率予測手段により予測されたドット径の変化率に基づいてバーコードを構成するバーおよびスペースの幅の補正の要否を判断する補正要否判断手段とを備えたことを特徴とする。
本発明者等は、インクの経時変化に伴って、記録媒体上に記録されるインク滴のドット径が変化することに着目し、インク経時変化を検出すれば、その度合いに基づいてドット径の変化率を予測することができ、予測されたドット径の変化率に基づいてバーコードを構成するバーおよびスペースの幅の補正の要否を判断することができることに想到した。
より具体的には、前記インク経時変化検出手段は、インク粘度の変動要因を検出し、検出された変動要因に基づくインク粘度を求め、前記ドット径変化率予測手段は、前記求められたインク粘度に基づいて前記ドット径の変化率を求める。この際、記録媒体の種類毎に前記ドット径の変化率を求めることもできる。
前記インク粘度の変動要因は、例えば、インクタンク装着を起点とした、環境温度での経過時間およびクリーニングの実行回数の少なくとも1つである。
前記補正要否判断手段は、前記ドット径変化率の他、バーコードの種類に基づいて補正の要否を判断することもできる。この補正の要否の判断は、例えば、印字した際のバーコードの品位を予測することにより行える。
好ましくは、前記バーコードの補正が要と判断されたとき、バーおよびスペースの幅の補正値を求める補正手段を備える。これにより、ユーザが別途補正値を求めずとも、この補正値をバーコードの構成に反映させることによりバーコードの補正が迅速に行える。
バーコードの補正の方法としては、個々のバーやスペースの幅を個別に補正する他、前記バーおよびスペースの幅の補正値を反映させたバーコードフォントを予め記憶しておき、求められた補正値に対応するバーコードフォントを選択的に利用することによりバーコードの補正を行うようにすることも可能である。
前記バーコードの補正が要と判断されたとき、補正の必要性を表示する手段をさらに備えてもよい。この際、前記補正の必要性とともに補正値を表示することが好ましい。
前記バーコードの補正が要と判断されたとき、自動的に補正を実行する手段をさらに備えてもよい。この場合、バーコードを補正した旨を表示する手段をさらに備えることが好ましい。
本発明によるバーコード補正方法は、インクジェット記録装置を用いてバーコードを記録する際にバーコードの補正を行うバーコード補正方法であって、インクジェット記録装置のインク経時変化を検出するステップと、前記求められたインクの経時変化の度合いに基づいて記録媒体上に記録されるインク滴のドット径の変化率を予測するステップと、前記予測されたドット径の変化率に基づいてバーコードを構成するバーおよびスペースの幅の補正の要否を判断するステップとを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、インクの経時変化に応じたバーコード補正を行うことができるので、バーコード品位の低下を防止することが可能となる。
印字品位の低いバーコード印字および印字品位の低い印刷物の流出を防止することができるので、人による印字品位チェック作業や品位の低いバーコードを印字したことにより発生した記録媒体の廃棄などの必要性を低減することも可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。尚、以下の実施の形態に記載されている構成はあくまで例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るインクジェット記録システムを概略的に示したものである。
本実施の形態におけるインクジェット記録システムは、インクジェットプリンタ102と、印字データの生成を行う情報処理装置101とより構成される。
インクジェットプリンタ102と情報処理装置101とは、USBなどのインタフェースケーブル103で接続され、情報処理装置101からインクジェットプリンタ102への印字データの転送や、インクジェットプリンタ102から情報処理装置101への各種ステータスの受け渡しが可能である。
情報処理装置101は、印字データを生成する画像生成アプリケーション121および本発明に係るバーコード補正部122を備えている。
画像生成アプリケーション121は、たとえば情報処理装置101のディスプレイ上で文書や図形、バーコードなどのデザインを編集することのできるアプリケーションのことである。この画像生成アプリケーション121によって生成された印字データは、バーコード補正部122に渡される。
バーコード補正部122は、インクジェットプリンタ102のインクパラメータ取得部222よりインクの状態にかかわるパラメータを取得するとともに、画像生成アプリケーション121にて作成された印字データより記録媒体の種類を取得し、受け取った印字データ中のバーコードをパラメータに基づき必要に応じて補正した後、インクジェットプリンタ102へと転送する。バーコード補正部122の詳しい動作については、後述する。
インクジェットプリンタ102は、接続された情報処理装置101より転送された画像データを、画像データ展開部223にて受け取り、バーコードの画像データを展開して記録媒体に印字を行う。インクジェットプリンタ102の表示制御部221は、LCD等の表示装置104の表示を制御する。
この構成において、本発明のバーコード補正システムは、主として、情報処理装置101側のバーコード補正部122およびプリンタ102側のインクパラメータ取得部222を含んで構成される。パラメータ取得部222が本発明におけるインク経時変化種出手段を構成する。
図2は、図1のシステムにおける情報処理装置101とプリンタ102の制御ハードウェアの構成例を示すブロック図である。
情報処理装置101は、中央処理装置(CPU)等により構成される制御部111を備え、この制御部111により記憶部112に格納されている制御プログラムを実行し、各部を制御する。記憶部112は、ROM,RAM,HDD等を含みうる。表示部113はLCD,CRT等のディスプレイを含み、ユーザに対して表示画面上に情報を提示する。操作部114は、キーボード、マウス等を含み、ユーザからの操作や情報の入力を受け付ける。USBインタフェース115は、情報処理装置101をプリンタ102と接続するためのプリンタインタフェースの一例として示してある。但し、プリンタインタフェースはUSBに限るものではない。
プリンタ102の制御部201は、中央処理装置(CPU)202を備え、このCPU202により不揮発性メモリ(ROM)203に格納されている制御プログラムを実行し、各部を制御する。また、制御部201は、CPU202により各種データ処理のワークエリアや受信バッファとして使用されるメモリ(RAM)204や、制御回路209を介して、画像展開部として使用されるイメージメモリ205を備える。更に、CPU202は、制御回路209を介して、記録ヘッド214〜217を駆動するヘッド駆動回路210や、各記録ヘッドを記録に適正な状態に保つためのクリーニング動作や記録動作を制御する各種モータ206を駆動するモータドライバ211、記録ヘッド下に給紙を行うための搬送制御I/F207のための入出力インタフェース制御部(I/O)212を制御する構成となっている。
また、プリンタ102は、基本的に、外部装置である情報処理装置101から送信された画像データやクリーニングコマンドなどをインタフェースケーブル103を介して受信するUSBコントローラ208を有し、この受信した各種コマンドに従って動作する。
次に、本実施の形態におけるバーコード補正システムの動作について具体的に説明する。
図3は、バーコード補正システムのパラメータ取得部222において利用されるインク粘度を求めるためのテーブル群を示す。インク増粘を促進する要素すなわちインクパラメータとしては、インクが置かれている環境温度およびインクタンク装着からの経過時間、ならびにクリーニング(インクの吸引および再利用を行うもの)の実施状況があげられる。
これらの要素をポイントに換算し、インクタンク装着時点からの累積ポイントに基づいて現在のインクの粘度を求める。
図3(a)は環境温度とその温度1時間あたりで加算されるポイントを定めた関連テーブル301の構成例を示している。図3(b)はクリーニング1回あたりに加算されるポイントの関連テーブル302の構成例を示している。ここではクリーニングの種類を3種類としているが、その数は特に限定するものではなく、1種類であってもよい。図3(c)は、求められたポイントを累計した累計ポイントを粘度に変換する累計ポイント−粘度変換テーブル303の構成例を示している。この累計ポイント−粘度変換テーブル303はインクの種類を固定としているが、利用するインクの種類が複数存在する場合には、インクの種類毎に累計ポイントを対応する粘度に変換するようにしてもよい。また、関連テーブル301では温度を考慮せずに時間のみを考慮することも可能である。
環境温度によるポイントの算出、およびクリーニングに関するポイントの算出、およびそれらの累計処理はインクパラメータ取得部222で実行される。環境温度の検出および時間の測定はプリンタの電源OFF中にも行うことにより、より精度の高いポイントの算出が行える。
本実施の形態では、図3に示した変換テーブル301,302はインクパラメータ取得部222に備えられ、求められた粘度の情報が印字時に情報処理装置101からの要求により情報処理装置101へ通知される。累計ポイント−粘度変換テーブル303はバーコード補正部122内に設けられ、バーコード補正部122において、必要時に累計ポイントの通知を受けて、情報処理装置101側で粘度を求める。
ポイントの累計の一例として、インクタンク装着から現在まで環境温度20〜25℃が20時間、25〜30℃が5時間、クリーニング1が5回、クリーニング2が5回、クリーニング3が9回であったとすると、累積点は103ポイントとなる。これを図3(c)の累計ポイント−粘度変換テーブル303に当てはめると、インク粘度は9mPa・sと求められる。
図4は、バーコード補正部122内において利用される記録媒体上ドット径予測テーブル400の構成例を示している。このテーブル400は、バーコード補正部122内に設けられ、前記求めたインク粘度と印字で使用する記録媒体の種類より、記録媒体上に形成されるドット径の変化率を求めるものである。すなわち、記録媒体の種類毎に、インク粘度(の範囲)に応じたドット径の変化率を定めたものである。一般に、ドット径はインク粘度が高いほど小さくなる。その小さくなる度合いは記録媒体の種類により異なる。例えば、インク粘度が1以上5未満であれば、用紙Aについてはドット径が2%小さくなる、ということがこのテーブルから分かる。
図5は、印字品位変化時におけるドット径の変化と、バー幅の変化の関係を示した図である。
理想状態のドット径501と、増粘により径が縮小したドット径502とを比較する。ドット径502の半径がドット径501の半径からWだけ縮小した場合、ドット一つあたりの径(直径)の縮小量は2Wとなる。このように径が縮小したドット経502より構成される黒バー505においても、バーの細りに作用するドットは両端の2ドットの外側のみであるから、理想のドット径のドットにて構成される黒バー503と比較して、黒バー505のバーの細り分(縮小量)も2Wであることがわかる。
これに対して、ドット径が縮小したときの白スペース506は、理想のドット径のドットで構成されたときの白スペース504に対し、やはりバーの細り分だけ、すなわち2Wだけ大きくなるということが判る。
つまり、バーとスペースの太さの相互の関係では4Wの差が発生することが判る。このようなバー幅の変化に対して、バーコード補正部122内のバーコード補正手段は、バーコード補正の必要性の有無を判断、および補正を行う。
図6は、図1内に示したバーコード補正部122において実行されるバーコード補正の処理例を示したフローチャートである。この処理は、情報処理装置101内の制御部111が記憶部112内に格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現される。後述する図8のフローチャートの処理についても同様である。
バーコード補正部122は、画像生成アプリケーション121から印字データを受信する(S11)。そこで、プリンタからインク経時変化データを受信する(S12)。インク経時変化データとは、図3で説明した環境温度およびクリーニングに関連した累計ポイントである。この累計ポイントに基づいて累計ポイント−粘度変換テーブル303を参照することにより、インク粘度を算出する(S13)。さらに、算出されたインク粘度および記録媒体の種類に基づいて記録媒体上ドット径予測テーブル400を参照することにより、ドット径変化率を算出する(S14)。この処理が本発明のドット径変化率予測手段を構成する。
次いで、印字対象のバーコードについて、ドット径変化率に基づいて黒バーおよび白スペースの関係を求め、印字品位の判定を行う(S15)。この印字品位の判定の処理は本発明における補正要否判断手段を構成する。印字品位が所定のレベルに満たなかったときには、プリンタに対して補正実行通知を行うとともに(S16)、補正を実行する(S17)。この処理が本発明における補正手段を構成する。印字品位が所定のレベルを満たしているとき、プリンタへ印字データを転送する(S18)。
バーコード補正部においてバーコードの補正を実施した場合に補正実行通知により補正を実行したことをインクジェットプリンタに通知する。図7に、プリンタの表示装置104に通知されたメッセージの表示例を示す。この例では「バーコードヲホセイシマシタ」というメッセージを表示している。
以上が、本実施の形態によるバーコード補正システムの働きである。
図8に、図6における「印字品位判定」のステップS15の具体的処理例を示したフローチャートである。
前記ドット径の変化率に基づいて、与えられた記録媒体種別における紙面上でのバーとスペースの実サイズを算出する(S21)。そこで、算出したバーのサイズのうち、ナローバー(NB)を基準として、そのサイズに見合った他のバーとスペースの理想幅を算出する(S22)。たとえば、Code39のような2値バーコードでは、ナローバー幅がw0だったとき、理想ナロースペース=w0、理想ワイドバー=理想ワイドスペース=2w0といった具合である。
このようにして求めた理想バーまたはスペースと、紙面上に記されるバーまたはスペースの予測値とをそれぞれ比較し、補正を行うことにより理想値に近づけることができるかを判定する(S23)。もし、補正が必要と判断された場合は「NG」と判定し(S24)、ステップS17へ移行してバーコードの幅方向のドットの増減を行い、補正値を決定する。サイズが適切である場合には補正は不要であり「OK」と判定し(S25)、ステップS18へ移行する。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図9は、本発明の第2の実施の形態に係るインクジェット記録システムを概略的に示したものである。図1に示した構成と同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複した説明を省略する。このインクジェット記録システムの構成は第1の実施の形態と同様であるが、情報処理装置101内に設けていたバーコード補正部122を削除し、対応するバーコード補正部722をインクジェットプリンタ102に組み込んだ点が異なる。これにより、図3,図4に示したすべてのテーブルはプリンタ側に保持され、それに伴う処理もプリンタ側で実行されることになる。すなわち、第2の実施の形態におけるバーコード補正システムは、プリンタ側のみで、そのバーコード補正部722およびインクパラメータ取得部222を含んで構成される。
図10は、第2の実施の形態におけるバーコード補正部722を含むプリンタの処理例を示すフローチャートである。この処理はプリンタ102内のCPU202がROM203内に格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現される。
まず、情報処理装置101から印字データを受信する(S31)。ついで、インク経時変化データとしての環境温度およびクリーニングに関連したポイントの累計ポイントに基づいて累計ポイント−粘度変換テーブル303を参照することにより、インク粘度を算出する(S32)。さらに、算出されたインク粘度および記録媒体の種類に基づいて記録媒体上ドット径予測テーブル400を参照することにより、ドット径変化率を算出する(S33)。
次いで、印字対象のバーコードについて、ドット径変化率に基づいて黒バーおよび白スペースの関係を求め、印字品位の判定を行う(S34)。印字品位が所定のレベルに満たなかったときには、表示装置104において補正実行表示を行うとともに(S35)、補正を実行する(S36)。印字品位が所定のレベルを満たしているとき、印字を実行する(S37)。補正実行表示では前述したようなメッセージの表示を行う。「印字品位判定」については図8に示したとおりである。
第2の実施の形態では第1の実施の形態に比べてプリンタ側のみで本発明が実現されるので、情報処理装置101側は従来構成のままで本発明を利用することができる。
[第3の実施の形態]
本発明の第3の実施の形態では、バーコードフォントを使用する場合について説明する。バーコードフォントとは、数値や文字列の値をバーコードの書式に変換して表示するためのフォントである。通常のフォントが文字の書体を定めるのに対して、バーコードフォントは数値等を対応するバーコードに変換するものである。
本実施の形態におけるバーコード補正部では、図11に示すようにバーコード1種類につき、個々のフォントについて事前に補正パターンが異なる複数のフォントを内部に保持しておく。例えばCode39のフォントとして、フォントA,B,Cを設けておく。フォントAはバーとスペースの幅が対等である標準パターンのフォントである。フォントBはフォントAよりドット幅が1ドット分狭いパターンのフォントである。フォントCはフォントAよりドット幅が1ドット分広いパターンのフォントである。バーコード補正時には、第1および第2の実施の形態と同様にバーコードの補正値を求め、この補正値を満たす、またはその補正値に一番近いフォントを選出し、元データに対応するフォントを組み合わせてバーコードを生成することにより、補正を実現する。このようなフォントの選択によるバーコードの補正は図6のステップS17または図10のステップS35で実現される。そのために、図6の場合には情報処理装置101内にバーコードフォントを記憶しておく。図10の場合にはプリンタ102内にバーコードフォントを記憶しておく。
[その他の実施の形態]
上記実施の形態では、バーコード補正が必要と判断された際にバーコード補正部が自動的に補正を行うものとした。これに対して、ユーザによる手動補正としてもよい。この場合、バーコード品位の予測結果に応じてバーコード補正が必要と判断された際、ディスプレイなどを用いユーザへ補正を行うよう通知するようにしてもよい。また、この際にバーコード補正部は理想的な補正値を算出して、ディスプレイにそのバーコード補正値を表示するようにしてもよい。
図12にバーコードの手動補正のための表示例を示す。この例では、Code39などの2値バーコードに補正が必要となった際の表示の例として、ナローバー(NB)、ワイドバー(WB)、ナロースペース(NS)、ワイドスペース(WS)の2種類ずつのバーとスペースから構成されており、表示画面上で各々のバーおよびスペースを構成する補正後のドット数を指定する。図12の例では、「ホセイヲシテクダサイ」というメッセージとともに、NB=4dot、NS=7dot、WB=8dot、WS=11dotで印字することが理想的であるということをプリンタの表示装置104に表示している。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、上記で言及した以外にも種々の変形、変更を行うことが可能である。例えば、上記すべての実施の形態においてユーザへの通知はインクジェットプリンタに搭載された表示装置を使用しているが、情報処理装置の表示装置に表示してもよい。
本発明の実施の形態に係るインクジェット記録システムを概略的に示した図である。 図1のシステムにおける情報処理装置とプリンタの制御ハードウェアの構成例を示すブロック図である。 図1内に示したバーコード補正システムにおいて利用されるインク粘度を求めるためのテーブル群を示した図である。 図1内に示したバーコード補正システムにおいて利用される記録媒体上ドット径予測テーブルの構成例を示した図である。 印字品位変化時におけるドット径の変化と、バー幅の変化の関係を示した図である。 図1内に示したバーコード補正システムにおいて実行されるバーコード補正の処理例を示したフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態においてプリンタの表示装置に通知されたメッセージの表示例を示す図である。 図6における「印字品位判定」のステップS15の具体的処理例を示したフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るインクジェット記録システムを概略的に示した図である。 本発明の第2の実施の形態におけるプリンタの処理例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態におけるバーコードフォントの説明図である。 本発明のその他の実施の形態として、バーコードの手動補正のための表示例を示した図である。
符号の説明
101…情報処理装置、102…インクジェットプリンタ、103…インタフェースケーブル、104…表示装置、111…制御部、112…記憶部、113…表示部、114…操作部、115…インタフェース、121…画像生成アプリケーション、122…バーコード補正部、201…制御部、205…イメージメモリ、206…各種モータ、208…コントローラ、209…制御回路、210…ヘッド駆動回路、211…モータドライバ、221…表示制御部、222…インクパラメータ取得部、223…画像データ展開部、301,302…変換テーブル、303…粘度変換テーブル、400…記録媒体上ドット径予測テーブル、501…ドット径、502…ドット径、503…黒バー、504…白スペース、505…黒バー、506…白スペース、722…バーコード補正部

Claims (12)

  1. インクジェット記録装置を用いてバーコードを記録する際にバーコードの補正を行うバーコード補正システムであって、
    インクジェット記録装置のインク経時変化を検出するインク経時変化検出手段と、
    前記インク経時変化検出手段より求められたインクの経時変化の度合いに基づいて記録媒体上に記録されるインク滴のドット径の変化率を予測するドット径変化率予測手段と、
    前記ドット径変化率予測手段により予測されたドット径の変化率に基づいてバーコードを構成するバーおよびスペースの幅の補正の要否を判断する補正要否判断手段と
    を備えたことを特徴とするバーコード補正システム。
  2. 前記インク経時変化検出手段は、インク粘度の変動要因を検出し、検出された変動要因に基づくインク粘度を求め、
    前記ドット径変化率予測手段は、前記求められたインク粘度に基づいて前記ドット径の変化率を求める
    ことを特徴とする請求項1に記載のバーコード補正システム。
  3. 前記ドット径変化率予測手段は、記録媒体の種類毎に前記ドット径の変化率を求めることを特徴とする請求項2に記載のバーコード補正システム。
  4. 前記インク粘度の変動要因は、インクタンク装着を起点とした、環境温度での経過時間およびクリーニングの実行回数の少なくとも1つである請求項2に記載のバーコード補正システム。
  5. 前記補正要否判断手段は、前記ドット径変化率の他、バーコードの種類に基づいて補正の要否を判断する請求項1に記載のバーコード補正システム。
  6. 前記バーコードの補正が要と判断されたとき、バーおよびスペースの幅の補正値を求める補正手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のバーコード補正システム。
  7. 前記バーおよびスペースの幅の補正値を反映させたバーコードフォントを予め記憶しておき、求められた補正値に対応するバーコードフォントを選択的に利用することによりバーコードの補正を行う請求項6に記載のバーコード補正システム。
  8. 前記バーコードの補正が要と判断されたとき、補正の必要性を表示する手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1または6に記載のバーコード補正システム。
  9. 前記補正の必要性とともに補正値を表示することを特徴とする請求項8に記載のバーコード補正システム。
  10. 前記バーコードの補正が要と判断されたとき、自動的に補正を実行する手段をさらに備えたことを特徴とする請求項6に記載のバーコード補正システム。
  11. バーコードを補正した旨を表示する手段をさらに備えたことを特徴とする請求項10に記載のバーコード補正システム。
  12. インクジェット記録装置を用いてバーコードを記録する際にバーコードの補正を行うバーコード補正方法であって、
    インクジェット記録装置のインク経時変化を検出するステップと、
    前記求められたインクの経時変化の度合いに基づいて記録媒体上に記録されるインク滴のドット径の変化率を予測するステップと、
    前記予測されたドット径の変化率に基づいてバーコードを構成するバーおよびスペースの幅の補正の要否を判断するステップと
    を備えたことを特徴とするバーコード補正方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015024526A (ja) * 2013-07-25 2015-02-05 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、及び、印刷装置の制御方法
JP2016036931A (ja) * 2014-08-06 2016-03-22 セイコーエプソン株式会社 ライン型液体吐出装置、ライン型液体吐出装置の制御方法、およびデバイスドライバー、並びに印刷システム

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