JP2019052428A - パレットの傾き監視方法と監視装置及び機械式駐車設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】 パレットの前部と後部とを異なる駆動モータで個別に昇降させる構成におけるパレットの傾き監視方法を提供すること。【解決手段】 複数段の格納スペースの間でパレットを昇降させる昇降駆動装置におけるパレットの傾き監視方法であって、パレットの昇降時に、パレットの前部を昇降させる前部駆動モータによって回転させられる部分の回転数とパレットの後部を昇降させる後部駆動モータによって回転させられる部分の回転数とを個別に計測し、回転数の差及び回転数に基づくパレットの前部と後部の昇降量の差の少なくとも一方が所定のしきい値を越えると前部駆動モータと後部駆動モータとを停止させる。【選択図】 図2

Description

本発明は、複数段の格納スペースを備え、これらの格納スペースの間で昇降させるパレットの傾き監視方法と監視装置及び機械式駐車設備に関する。
従来、複数段の格納スペースを備えた多段式の機械式駐車設備が採用される場合がある。多段式の機械式駐車設備では、複数段の格納スペースの間でパレットを昇降させるようになっている。
この種の先行技術として、例えば、上部スプロケットと下部スプロケットとの間にチェーンを巻き掛け、このチェーンに設けたフックでパレットを釣り上げるようにした昇降装置を備えた立体駐車設備がある(例えば、特許文献1参照)。この昇降装置は、チェーンを駆動するスプロケットがシャフトで連結され、前後のチェーンがリンクチェーンで同期されており、1つの駆動モータによって駆動されている。
特開平6−108694号公報
ところで、多段式の機械式駐車設備などにおいて、配置上先行技術のようにパレットの前部と後部とを昇降させるチェーンをリンクチェーンなどで機械的に同期させることが難しい場合、パレットの前部と後部を異なる駆動モータによって昇降させる構成となる場合がある。
しかし、パレットの前部と後部を異なる駆動モータで昇降させた場合、チェーンに設けたフックでパレットの前後がそれぞれ個別に昇降させられるため、パレットの前後負荷に差異が生じている場合などは、その影響で駆動モータに生じるすべりに差が生じて前後の動作速度に差が生じる場合がある。そして、この動作速度の差によってパレットが傾いた状態となって昇降するおそれがある。このようなパレットの傾きは、例えば、パレットの前後負荷に差異が生じた場合の他、前部モータ又は後部モータの故障や個体差、停止センサの故障によるオーバーランなどによっても生じることがあり、このようなパレットの傾きを常時監視する方法が求められている。
そこで、本発明は、パレットの前部と後部とを異なる駆動モータで個別に昇降させる構成におけるパレットの傾き監視方法と監視装置及び機械式駐車設備を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るパレットの傾き監視方法は、複数段の格納スペースの間でパレットを昇降させる昇降駆動装置におけるパレットの傾き監視方法であって、前記パレットの昇降時に、該パレットの前部を昇降させる前部駆動モータによって回転させられる部分の回転数と前記パレットの後部を昇降させる後部駆動モータによって回転させられる部分の回転数とを個別に計測し、前記回転数の差及び前記回転数に基づく前記パレットの前部と後部の昇降量の差の少なくとも一方が所定のしきい値を越えると前記前部駆動モータと前記後部駆動モータとを停止させる。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における「回転数」は、駆動モータの回転数、駆動モータで回転させられる駆動軸の回転数などを含み、1/2回転、1/4回転などの1回転に満たない回転(回転パルス)を含む。また、「回転数」は、動作開始時や所定位置通過時などの所定タイミングからの積算値とすることができる。また、「しきい値」は、パレットが傾いても搭載した自動車が移動しない程度や、昇降機構部の干渉が起こらない程度などの前部と後部の高低差に基づいた値にできる。
この構成により、パレットの前部を昇降させる前部駆動モータによって回転させられる部分の回転数とパレットの後部を昇降させる後部駆動モータによって回転させられる部分の回転数との差又は回転数の差に基づくパレットの前部と後部の昇降量の差が所定のしきい値を越えた場合、パレットの傾きが異常な状態である(前後に位相差が生じている)として両駆動モータを停止させてパレットの昇降を停止することができる。ここでの前部駆動モータによって回転させられる部分と後部駆動モータによって回転させられる部分は、機構上切り離されているものを含む。
また、前記前部駆動モータで回転させる部分の回転パルスと前記後部駆動モータで回転させる部分の回転パルスとを個別に検出し、前記回転パルスの差及び前記回転パルスの差に基づく前記パレットの前部と後部の昇降量の差の少なくとも一方が所定のしきい値を越えると前記前部駆動モータと前記後部駆動モータとを停止させるようにしてもよい。
このように構成すれば、前部駆動モータと後部駆動モータとによって回転させられる部分の回転パルスを個別に検出し、検出した回転パルスの差又は回転パルスの差に基づくパレットの前部と後部の昇降量の差が所定のしきい値を越えると前部駆動モータ及び後部駆動モータを停止させるようにできる。「回転パルス」は、パルス数でもパルスの周期でもよい。
また、前記パレットの昇降動作開始前に、前記前部駆動モータの回転パルスと前記後部駆動モータの回転パルスの差をゼロに補正するようにしてもよい。
このように構成すれば、昇降動作開始前にパルス差をゼロにして、昇降動作毎に駆動モータの回転パルス差からパレットの傾きを監視して駆動モータを停止させるようにできる。よって、昇降動作毎に誤差の少ないパレットの傾き監視ができる。
また、前記前部駆動モータで前記パレットの前部を昇降させる前部無端状索状体と、前記後部駆動モータで前記パレットの後部を昇降させる後部無端状索状体と、を備えるようにしてもよい。無端状索状体は、メカニカルチェーン、ワイヤロープ、歯付ベルトなどを含む。
このように構成すれば、原点を持たず、複数位置に停止するエンドレス駆動の無端状索状体でパレットを昇降させる構成でも、昇降動作開始前の無端状索状体の位置をゼロ点として、昇降動作毎にパレットの傾き監視を行うことができる。
また、前記パレットの昇降動作停止後に、前記前部駆動モータによって回転させられる部分の前記回転数又は回転パルスと前記後部駆動モータによって回転させられる部分の前記回転数又は回転パルスの差及び前記回転数又は回転パルスの差に基づく前記パレットの前部と後部の昇降量の差の少なくとも一方に応じて前記パレットの前部又は後部を所定量昇降させて該パレットの傾きを補正するようにしてもよい。
このように構成すれば、両駆動モータの停止後、回転数又は回転パルスの差又は回転数又は回転パルスの差に基づくパレットの前部と後部の昇降量の差に応じてパレットの傾きを補正するようにできる。傾きの補正は、回転数又は回転パルスの差から直接的に補正しても、その差からパレットの前部と後部の高さ方向の差を求め、その差をなくすように前部と後部の一方又は両方を昇降させることによりできる。
一方、本発明に係るパレットの傾き監視装置は、複数段の格納スペースの間でパレットを昇降させる昇降駆動装置におけるパレットの傾き監視装置であって、前記パレットの前部を昇降させる前部駆動モータと前記パレットの後部を昇降させる後部駆動モータとを個別に備え、前記前部駆動モータで回転させられる部分の回転数を検出する前部回転検出装置と、前記後部駆動モータで回転させられる部分の回転数を検出する後部回転検出装置と、を備え、前記前部回転検出装置で検出した回転数と前記後部回転検出装置で検出した回転数の差及び前記回転数の差に基づく前記パレットの前部と後部の昇降量の差の少なくとも一方が所定のしきい値を越えると前記前部駆動モータと前記後部駆動モータとを停止させる制御装置を備えている。
この構成によれば、パレットの前部を昇降させる前部駆動モータによって回転させられる部分とパレットの後部を昇降させる後部駆動モータによって回転させられる部分の回転数の差又は回転数の差に基づくパレットの前部と後部の昇降量の差の少なくとも一方が所定のしきい値を越えた場合、パレットの傾きが異常な状態であるとして両駆動モータを停止させてパレットの昇降を停止させることができる。
また、前記前部回転検出装置は、前記前部駆動モータによって回転させられる部分の回転パルスを検出する前部検出センサを有し、前記後部回転検出装置は、前記後部駆動モータによって回転させられる部分の回転パルスを検出する後部検出センサを有し、前記制御装置は、前記前部検出センサで検出した回転パルスと前記後部検出センサで検出した回転パルスの差及び前記回転パルスの差に基づく前記パレットの前部と後部の昇降量の差の少なくとも一方が所定のしきい値を越えると前記前部駆動モータと前記後部駆動モータとを停止させるように構成されていてもよい。
このように構成すれば、パレットを昇降させる構成でパレットの前部と後部とで位相を同期できない場合でも、駆動モータの回転パルスの差又は回転パルスの差に基づくパレットの前部と後部の昇降量の差の少なくとも一方が所定のしきい値を越えないか監視して、所定のしきい値を越えると両駆動モータを停止させることができる。
また、前記制御装置は、前記パレットの昇降動作開始前に前記前部駆動モータの回転パルスと前記後部駆動モータの回転パルスの差をゼロに補正するよう構成されていてもよい。
このように構成すれば、昇降動作開始前にパルス差をゼロにして、昇降動作毎に駆動モータの回転パルス差からパレットの傾きを監視して駆動モータを停止させることができる。よって、昇降動作毎に誤差の少ないパレットの傾き監視ができる。
また、前記前部駆動モータで前記パレットの前部を昇降させる前部無端状索状体と、前記後部駆動モータで前記パレットの後部を昇降させる後部無端状索状体と、を備えるようにしてもよい。
このように構成すれば、原点を持たず、複数位置に停止するエンドレス駆動の無端状索状体でパレットを昇降させる構成でも、昇降動作開始前の無端状索状体の位置をゼロ点として、昇降動作毎にパレットの傾き監視を行うことができる。
また、前記制御装置は、前記パレットの昇降動作停止後に、前記回転数又は回転パルスの差及び前記回転数又は前記回転パルスの差に基づく前記パレットの前部と後部の昇降量の差の少なくとも一方に応じて、前記前部駆動モータ又は前記後部駆動モータの一方を所定量駆動して該パレットの傾きを補正するように構成されていてもよい。
このように構成すれば、両駆動モータの停止後、回転数又は回転パルスの差及び回転数又は回転パルスの差に基づくパレットの前部と後部の昇降量の差の少なくとも一方に応じて、一方の駆動モータを駆動してパレットの傾きを補正するようにできる。傾きの補正は、回転数又は回転パルスの差から直接的に補正しても、その差からパレットの前部と後部の高さ方向の差を求め、その差をなくすようにパレットの前部と後部の一方又は両方を昇降させることによりできる。
さらに、本発明に係る機械式駐車設備は、前記いずれかのパレットの傾き監視装置を備え、前記傾き監視装置によって前記前部駆動モータと前記後部駆動モータとを停止させたことを報知する報知手段を備えている。
この構成により、パレットの傾き監視装置によって両駆動モータを停止させたことを運転盤などに備えさせた報知手段で利用者に知らせることができる。利用者は、必要に応じて運転盤の操作などを行って対処することができる。
本発明によれば、パレットの前部と後部とを異なる駆動モータで個別に昇降させる構成であっても、それぞれの駆動モータによって回転させられる部分の回転数の差又はパレットの前部と後部の昇降量の差からパレットの傾きを適切に監視して駆動モータを停止させることが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態に係る機械式駐車設備を示す正面図である。 図2は、図1に示す機械式駐車設備におけるエンドレスチェーン駆動装置の概要を示す斜視図である。 図3は、図2に示すエンドレスチェーン駆動装置の一部を示す拡大側面図である。 図4は、図2に示すエンドレスチェーン駆動装置で昇降させるパレットを示す斜視図である。 図5は、図2の回転検出装置の一例を示す図面であり、(A)は平面図、(B)は(A)に示すV矢視図である。 図6(A)〜(C)は、図5に示す回転検出装置における回転パルスの検出例を示す図面である。 図7は、図1に示す機械式駐車設備においてパレットの傾き監視を行うフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、多段式の機械式駐車設備1として、4段、5列の例を説明する。この実施形態では、最上段と最下段が横行段となっている。以下の実施形態では、無端状索状体としてメカニカルチェーン(エンドレスチェーン51)を例に説明するが、無端状索状体としてはワイヤロープ、歯付ベルトなどを用いることができる。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における上下左右方向の概念は、図1に示す機械式駐車設備1に向かった状態における上下左右方向の概念と一致するものとする。また、各段を「階」という場合もある。
(機械式駐車設備の構成)
図1は、一実施形態に係る機械式駐車設備1を示す正面図である。この実施形態の機械式駐車設備1は、地上Gに入出庫部30が設けられた地上乗入型で、最下段の1段目F1から、2段目F2、3段目F3、最上段の4段目F4となった複数段を有する。また、左端列の1列目L1から2列目L2、3列目L3、4列目L4、右端列の5列目L5となった複数列を有し、4段×5列の格納スペース20を有する複数列多段式となっている。そして、2箇所が空きスペース25となっており、自動車Vを搭載するパレット10は2つ少ない18個で、18台の自動車Vを格納することができる。図示する状態では、1列目L1の4段目F4と5列目L5の4段目F4とが、2箇所の空きスペース25となっている。他の各格納スペース20には、パレット10が配置されている。なお、空きスペース25は1箇所でもよい。
機械式駐車設備1は、前後位置で鉛直に設けられた柱材2と、この柱材2を前後方向に連結する前後梁材3と、左右方向に連結する左右梁材(図示省略)が設けられた枠状フレーム4を備えている。この実施形態の機械式駐車設備1は、地上階の1段目F1における1列目L1の入出庫部30には、開閉可能な前面可動柵31が設けられている。1段目F1の2列目L1〜5列目L5の前面には、固定柵32が設けられており、格納スペース20に人が入ることを制限している。
図示する格納スペース20の最下段である1段目F1と最上段である4段目F4では、各パレット10が個別に矢印Wで示すように横行可能となっている。横行は、横行駆動装置(図示省略)によって、各パレット10を1列目L1〜5列目L5の間で1列毎に横行させることが可能となっている。横行駆動装置は、例えば、各パレット10の下面に設けられたレール部材を複数の支持ローラで支持して横行させるものを利用できる。
また、格納スペース20の各列(1列目L1〜5列目L5)では、最下段の1段目F1と最上段の4段目F4との間で、その列の全てのパレット10を一緒(同時)に矢印Hで示すように昇降させることが可能となっている。パレット10の昇降は、以下に示すような昇降駆動装置たるエンドレスチェーン駆動装置50によって各列毎に昇降可能となっている。
なお、上記各パレット10を横行させる横行駆動装置及び各列のパレット10を昇降させるエンドレスチェーン駆動装置(昇降駆動装置)50は、制御装置5によって駆動制御されている。制御装置5は、プロセッサ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ及びI/Oインターフェース等を有する。
(エンドレスチェーン駆動装置)
図2は、図1に示す機械式駐車設備1におけるエンドレスチェーン駆動装置50の概要を示す斜視図である。図3は、図2に示すエンドレスチェーン駆動装置50の一部を示す拡大側面図である。図4は、図2に示すエンドレスチェーン駆動装置50で昇降させるパレット10を示す斜視図である。この実施形態のエンドレスチェーン駆動装置50は、各列L1〜L5(図1)の前後位置に設けられている。以下、図2〜図4に基づいて1つの列を説明する。以下の説明では、前部の構成に「F」を付し、後部の構成に「R」を付して説明する。また、主に前部の構成を説明し、後部の構成には同一符号を付して説明は省略する。
図2に示すように、パレット10の前部には、左右位置に前部無端状索状体たる前部エンドレスチェーン(前部メカニカルチェーン)51Fを有する前部エンドレスチェーン駆動装置50Fが設けられている。パレット10の後部には、左右位置に後部無端状索状体たる後部エンドレスチェーン(後部メカニカルチェーン)51Rを有する後部エンドレスチェーン駆動装置50Rが設けられている。前部のエンドレスチェーン駆動装置50Fを例に説明すると、エンドレスチェーン駆動装置50Fは、上下に離間して設けられた上部旋回部53Fと下部旋回部56Fとの間で旋回駆動されるエンドレスチェーン(前部メカニカルチェーン)51Fを備えている。上部旋回部53Fには、駆動スプロケット54Fと従動ローラ55Fとが配置されており、駆動スプロケット54Fが駆動モータ6Fで駆動される駆動軸7Fによって回転させられる。駆動軸7Fは、減速機構(図ではチェーン減速機構)を介して駆動モータ6Fで駆動されている。駆動スプロケット54Fを回転させることで、上部旋回部53Fと下部旋回部56Fとの間に掛けられたエンドレスチェーン51Fが旋回駆動される。
図3にも示すように、上部の旋回部53Fに配置された駆動スプロケット54F及び従動ローラ55Fと、下部の旋回部56Fに配置された従動ローラ57Fと従動ローラ58Fとに、エンドレスチェーン51Fが掛けられている。エンドレスチェーン51Fには、係止フック52Fが所定間隔で設けられている。係止フック52Fは、上記1段目F1〜4段目F4(図1)までの間隔に適した間隔で設けられている。図示する前部のエンドレスチェーン駆動装置50Fでは、図の左側でエンドレスチェーン51Fの係止フック52Fが上向きになり、図の右側で係止フック52Fが下向きになる。このエンドレスチェーン駆動装置50Fでは、パレット10を昇降させるエンドレスチェーン(無端状索状体)51Fが、原点を持たず、複数位置に停止するエンドレス駆動となっている。
図4に示すように、パレット10には、下面の前後左右端部の4隅に係止部材11が設けられている。各パレット10がその下面に設けられたレール部材(図示略)を複数の支持ローラ(図示略)で支持されている横行時位置において横行する際は、係止フック52F,52Rは係止部材11より下方に位置する下方待避位置に置かれている。また、パレット10を上昇又は下降させる際は、パレット10は、この4隅に設けられた係止部材11が上記エンドレスチェーン51F,51Rに設けられた係止フック52F,52Rで係止され、横行時位置より上方の動作開始定位置まで上昇させられて支持ローラによる支持が解除された後、支持ローラがパレット10の昇降の支障となる場合(例えば下降)は、支障とならない位置まで待避させられる。そしてパレット10は、エンドレスチェーン51F,51Rの旋回によって昇降させられる。なお、例えば上記構成において、パレット10の上昇時には下方待避位置を動作開始定位置として目標階に向けて上昇を開始するようにしてもよい。また、上記したような、各階で下方待避位置とその上方の動作開始定位置をそれぞれ設けて昇降を停止させる構成に限らず、各階または一部の階は動作開始定位置のみ設けて昇降させる構成としてもよい。
そして、上記図2に示すように、前部エンドレスチェーン51Fを駆動する駆動スプロケット54Fの部分に前部駆動モータ6Fによって回転させられる部分の回転数を検出する前部回転検出装置60Fが備えられている。また、後部エンドレスチェーン51Rを駆動する駆動スプロケット54Rの部分に、後部駆動モータ6Rによって回転させられる部分の回転数を検出する後部回転検出装置60Rが備えられている。この実施形態では、前部回転検出装置60Fと後部回転検出装置60Rとによって、駆動軸7Fと駆動軸7Rの回転数をそれぞれ検出している。
また、この例では後述するように、パレット10の傾き監視前にパレット10の前部と後部が動作開始定位置か否かを検知するようになっている。このため、パレット10を係止する係止フック52F,52Rの位置を検知する定位置センサ65F,65Rが枠状フレーム4(図1)に備えられている。定位置センサ65F,65Rとしては、光学センサ、近接センサ、リミットスイッチなどを用いることができる。定位置センサ65F,65Rは、係止フック52F,52Rのずれ方向が判定できるように、例えば複数のセンサを上下方向に並べ、検知状態の組合せで判定するように構成することができる。
なお、下方待避位置は、図示しない下方待避位置センサを定位置センサ65F,65R同様に枠状フレーム4に備えてもよいし、回転検出装置によるパルス数に基づいて検知してもよい。
(回転検出装置の一例)
図5は、図2の回転検出装置60Fの一例を示す図面であり、(A)は平面図、(B)は(A)に示すV矢視図である。図6(A)〜(C)は、図5に示す回転検出装置60Fによる回転パルスの検出例を示す図面である。この例は、前部検出センサ64F及び後部検出センサとして、同期センサ(溝形光電センサ)を用いて回転パルスを検出する例である。この説明でも、前部の構成に「F」を付し、前部の構成を主に説明する。
図5(A),(B)に示すように、駆動軸7Fは、枠状フレーム4に設けられた軸受8Fによって端部が回転自在に支持されており、この軸受8Fの外側に上記駆動スプロケット54Fが設けられている。そして、駆動スプロケット54Fの外側における駆動軸7Fの端面に、この駆動軸7Fと一体的に回転する回転盤61Fが設けられている。回転盤61Fの周囲には、切欠き状の検出部62Fが設けられている。
一方、軸受8Fが設けられた枠状フレーム4にはブラケット63Fが設けられ、このブラケット63Fに検出センサ64Fが設けられている。検出センサ64Fは、平面視においてU字状に形成されており、U字状の部分が回転盤61Fの両側に位置するように横方向から設けられている。検出センサ64Fは、U字状の一方から発光し他方で受光する同期センサであり、回転盤61Fの検出部62Fが光を通光/遮光した回転パルスを検出するようになっている。このような検出センサ64Fを用いることで、センサの構成をシンプルにしている。
図6(A)〜(C)に示すように、回転盤61Fの周囲に形成された検出部62Fは、駆動モータ6Fの回転数によって回転パルスP1〜P3の間隔が異なって検出される。例えば、駆動モータ6Fの回転数が1800rpmと遅い場合は図6(A)のように回転パルスP1のピッチは広く検出され、回転数が2700rpmくらいになると図6(B)のような回転パルスP2が検出され、回転数が3600rpmと速くなると図6(C)のように回転パルスP3のピッチが狭く検出される。駆動モータ6F(6R)の回転数は、昇降させる重量(搭載する自動車Vの重量、台数など)に応じて異ならせることができる。この例の回転検出装置60Fは回転パルスを検出する例であるが、回転角センサ(エンコーダ、レゾルバなど)を用いることもできる。なお、後部の回転検出装置60R(図2)も同様に構成されている。
パレット10の傾き監視装置70は、これらの回転検出装置60F,60Rと、回転検出装置60F,60Rの検出結果に基づいて制御装置5で前部駆動モータ6Fと後部駆動モータ6Rを停止させる構成を備えている。
(パレットの傾き監視)
図7は、図1に示す機械式駐車設備1においてパレット10の傾き監視を行うフローチャートである。このフローチャートで、ある列の昇降駆動を開始した後、目標階に到達するまでの傾き監視について説明する。この例では、駆動モータ6F,6Rによって回転させられる駆動軸7F,7Rの回転数を求め、これらの回転数に基づいて係止フック52Fと係止フック52Rの高さ方向の昇降量をそれぞれ求めている。この昇降量に差があるとパレット10に傾きが生じる。
スタート後、前部係止フック52Fと後部係止フック52Rはそれぞれ下方待避位置から上昇を開始し、前部係止フック52Fと後部係止フック52Rの位置が動作開始定位置か否かが検知される(S1)。この前部係止フック52Fと後部係止フック52Rとが定位置であることを個別に検知する方法としては、上記したように枠状フレーム4に備えさせた定位置センサ65F,65R(図2)により、前部係止フック52Fと後部係止フック52Rとがそれぞれ定位置であることを検知することによってできる。
そして、それぞれの定位置センサ65F,65Rの検知結果からパレット10のずれを検知した場合、前部駆動モータ6Fと後部駆動モータ6Rを個別に(同時に)ずれた方向と反対方向に駆動するようにしてもよい。ずれた方向の判定は、上記で例示した構成の他、直前の動作終了時の回転数に基づくなどによってもよい。その後、定位置センサ65F,65Rが前部係止フック52Fと後部係止フック52Rが定位置にあることを検知したら、各駆動モータ6F,6Rを停止させることで前部係止フック52Fと後部係止フック52Rを動作開始定位置に配置することができる。このように、前部係止フック52Fと後部係止フック52Rの位置が動作開始定位置でない場合、動作開始位置まで前部係止フック52Fと後部係止フック52Rとがそれぞれ移動させられる(S2)。この動作により、下方待避位置及び動作開始定位置まで移動する間にパレット10が傾いている場合でも、その傾きは補正される。なお、昇降動作停止後から次の動作開始定位置への配置までの間にパレット10の傾きを補正する方法として、それぞれの定位置センサ65F,65Rの検知結果からパレット10のずれを検知した場合、前部駆動モータ6Fと後部駆動モータ6Rを個別に(同時に)ずれた方向と反対方向に駆動するようにしてもよい。
なお、この実施形態では、動作開始時に前部係止フック52Fと後部係止フック52Rとが定位置か否かを検知し、定位置でない場合は前部係止フック52Fと後部係止フック52Rを定位置とする動作を行う例を説明したが、昇降動作停止後に前部係止フック52Fと後部係止フック52Rを定位置に補正するようにしてもよい。係止フック52F,52Rに支持されたパレット10を検知してもよい。
前部係止フック52Fと後部係止フック52Rの位置が動作開始定位置であることを検知すると、前部駆動モータ6Fと後部駆動モータ6Rのパルス差が「0(ゼロ)」に補正される(S3)。パルス差の補正は、制御装置5の内部において、不揮発性メモリに保存されたプログラムに基づいてプロセッサが揮発性メモリを用いて記憶されている計測値をソフトウエア上でカウンタをリセットすることにより行える。この例では、パレット10の昇降動作開始前に、個別に記憶されている前部駆動モータ6Fと後部駆動モータ6Rとの回転パルスの計測値を、それぞれ「0」又は同一の所定値(例えば「1000」)にリセットして、パレット10の動作毎に傾きを監視している。回転検出装置60F、60Rの回転パルスに基づくパルス差を記憶するようにし、これを「0」にリセットするようにしてもよい。
パルス差を「0」に補正することで、回転パルスの計測漏れなどにより実際のエンドレスチェーン51F,51Rの位相差(=パレット10の傾き量)とパルス差が一致しない可能性があるが、パレット10が定位置(定位置センサ65F,65Rが両方オン)にある時にパルス差を「0」に補正することで、このような不―致を補正できる。また、例えば、非常停止や停電、保守操作等で前部係止フック52Fと後部係止フック52Rが各列の途中位置で停止していて動作開始定位置でない状態から起動する場合でも、動作開始前に前部係止フック52Fと後部係止フック52Rの位置を検知して、動作開始定位置でない場合は動作開始位置に補正することができる。
このように、この実施形態では、起動時の昇降動作開始前に回転パルスを記憶するカウンタの計測数をリセットするので、昇降動作毎にパレット10の傾きを適切に監視することができる。特にエンドレスチェーン51F,51Rのような無端状索状体を用いた場合、上昇又は下降が連続することがあるため、動作毎に回転パルス差をリセットすることで、常に適切な状態から昇降動作を開始することができる。これにより、誤差の少ないパレット10の傾き監視ができる。
そして、前部係止フック52Fと後部係止フック52Rとが上昇又は下降させられる(S4)。この上昇又は下降の間、前部回転検出装置60F(図2)によって前部駆動モータ6Fで回転させられる駆動軸7Fの回転パルスが検出され、後部回転検出装置60R(図2)によって後部駆動モータ6Rで回転させられる駆動軸7Rの回転パルスが検出される。この回転パルスが検出されている間に、前部回転検出装置60Fで検出された回転パルスの計測値と後部回転検出装置60Rで検出された回転パルスの計測値との差が求められ、その回転パルスの差から「前フック昇降量−後フック昇降量の絶対値」が所定のしきい値を越えたか否かが判断される(S5)。この図では「前フック昇降量−後フック昇降量の絶対値」としているが、この値は「前部駆動モータの回転パルスと後部駆動モータの回転パルスの差」でもある。しきい値としては、例えば、前部駆動モータ6Fの回転パルス数と後部駆動モータ6Rの回転パルス数の差によってパレット10の前部と後部とに生じる傾きを求め、その傾きが許容値に達する前の値に設定できる。パレット10が傾いても搭載した自動車Vが移動しない程度の傾きに基づいた値にでき、例えば、パレット10の前部と後部の高さ方向の差が100mm〜200mm程度となる回転パルス数の差に設定できる。
上記「前フック昇降量−後フック昇降量の絶対値」がしきい値を越えた場合には、「エラー停止」となって(S6)、前部駆動モータ6F及び後部駆動モータ6Rが停止させられる。「前フック昇降量−後フック昇降量の絶対値」がしきい値を越えることなく目的位置(目標階)に到達した場合(S7)、パレット10の傾き監視は終了となる。
なお、「エラー停止」(S6)となって前部駆動モータ6Fと後部駆動モータ6Rとが停止させられた場合、運転盤などの報知手段によって利用者に駆動モータ6F,6Rが停止させられたことを知らせるようにしてもよい。利用者は、必要に応じて運転盤の操作などを行って対処することができる。
また、前部駆動モータ6Fと後部駆動モータ6Rの停止後にパレット10の傾き補正を行うことができる。パレット10の傾き補正は、両駆動モータ6F,6Rの停止後、回転パルスの計測値の差に応じて一方の駆動モータ6F(又は6R)を所定量駆動しても、両方を逆方向に駆動することなどでパレット10の前部又は後部を所定量昇降させる。これにより、パレット10は、動作開始前の緩い傾き状態(排水勾配)に戻すことができる。
このように、パレット10の前後を個別に昇降駆動させる上記機械式駐車設備1でも、前後それぞれの駆動軸7F,7Rに設けられた回転検出装置60F,60Rで回転パルスをそれぞれ個別に計測し、その回転パルスの差又は回転パルスの差に基づくパレット10の前部と後部の高低差が所定のしきい値を越えた場合に異常として駆動モータ6F,6Rを停止させることができる。よって、パレット10の前後を個別に昇降させる係止フック52F,52Rの昇降量に差が生じてパレット10が傾くことを監視することができる。
(総括)
上記パレット10の傾き監視装置70を用いた傾き監視方法によれば、パレット10の前後を異なる駆動モータ6F,6Rで個別に昇降させる構成でも、パレット10の前後負荷の差異や前後の駆動モータ6F,6Rの個体差などによってパレット10に所定のしきい値を越える傾きが生じた場合にはパレット10の昇降動作を停止させることができる。よって、パレット10が傾いた状態で昇降することを適切に防止することが可能となる。
また、パレット10の昇降時に前後の傾きを監視するので、パレット10の前後を異なる駆動モータ6F,6Rで適切に独立駆動することができる。これにより、パレット10の前後をエンドレスチェーン駆動装置50で昇降させる構成でも、リンクチェーンのような同期するための機構を省略することができ、装置構成の簡略化が可能となる。
さらに、前部駆動モータ6F又は後部駆動モータ6Rの片側が故障等により動作しない場合などでも、他方の駆動モータ6F,6Rは動作するため回転パルス差が生じ、パレット10の傾きを検知できる。また、停止センサの故障等により前後片側だけがオーバーランした場合でも検知できる。しかも、このようなパレット10の昇降停止は、昇降ストロークの全域(定位置でない)においてパレット10の傾きを検知して速やかに停止させることが可能である。また、センサの故障により実際には傾きが生じていない場合でも、停止させることで、原因を特定して適切に処置することができる。
(変形例)
上記した実施形態では、4段、5列となった多段式の機械式駐車設備1を例に説明したが、パレット10の前部と後部を別々の駆動モータ6F,6Rによって昇降駆動する構成であれば同様に適用でき、機械式駐車設備1は上記実施形態に限定されるものではなく、多段式以外であってもよい。
また、上記した実施形態では、駆動モータ6F,6Rで回転させられる駆動軸7F,7Rの回転パルスを検出センサ64で検出する例を説明したが、駆動モータ6F,6Rで回転させられる他の部分における回転数(動作開始時や所定位置通過時などの所定タイミングからの積算値を含む)又は回転パルスを計測するようにしてもよい。例えば、駆動モータ6F,6Rの出力軸や、従動部(従動ローラ55F,55R、旋回部56F,56R)でもよく、上記実施形態に限定されるものではない。
さらに、上記した実施形態では、パレット10の昇降動作開始前に、前部駆動モータ6Fと後部駆動モータ6Rとの回転パルスの計測値をリセットするようにしているが、パレット10の定位置配置後に前部駆動モータ6Fと後部駆動モータ6Rの回転パルスの計測値をリセットするようにしてもよい。
また、上記した実施形態は一例を示しており、本発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本発明は上記した実施形態に限定されるものではない。
1 機械式駐車設備
4 枠状フレーム
5 制御装置
6F 前部駆動モータ
6R 後部駆動モータ
7F,7R 駆動軸
10 パレット
11 係止部材
20 格納スペース
25 空きスペース
50 エンドレスチェーン駆動装置(昇降駆動装置)
50F エンドレスチェーン駆動装置(昇降駆動装置)
50R エンドレスチェーン駆動装置(昇降駆動装置)
51 エンドレスチェーン
51F 前部エンドレスチェーン(前部無端状索状体)
51R 後部エンドレスチェーン(後部無端状索状体)
52F 前部係止フック
52R 後部係止フック
53F,53R 上部旋回部
54F,54R 駆動スプロケット
56F,56R 下部旋回部
60F,60R 回転検出装置
61 回転盤
62 検出部
63 ブラケット
64 検出センサ
70 傾き監視装置
P1〜P3 回転パルス

Claims (11)

  1. 複数段の格納スペースの間でパレットを昇降させる昇降駆動装置におけるパレットの傾き監視方法であって、
    前記パレットの昇降時に、該パレットの前部を昇降させる前部駆動モータによって回転させられる部分の回転数と前記パレットの後部を昇降させる後部駆動モータによって回転させられる部分の回転数とを個別に計測し、
    前記回転数の差及び前記回転数に基づく前記パレットの前部と後部の昇降量の差の少なくとも一方が所定のしきい値を越えると前記前部駆動モータと前記後部駆動モータとを停止させる、
    ことを特徴とするパレットの傾き監視方法。
  2. 前記前部駆動モータで回転させる部分の回転パルスと前記後部駆動モータで回転させる部分の回転パルスとを個別に検出し、前記回転パルスの差及び前記回転パルスの差に基づく前記パレットの前部と後部の昇降量の差の少なくとも一方が所定のしきい値を越えると前記前部駆動モータと前記後部駆動モータとを停止させる、
    請求項1に記載のパレットの傾き監視方法。
  3. 前記パレットの昇降動作開始前に、前記前部駆動モータの回転パルスと前記後部駆動モータの回転パルスの差をゼロに補正する、
    請求項2に記載のパレットの傾き監視方法。
  4. 前記前部駆動モータで前記パレットの前部を昇降させる前部無端状索状体と、前記後部駆動モータで前記パレットの後部を昇降させる後部無端状索状体と、を備える、
    請求項3に記載のパレットの傾き監視方法。
  5. 前記パレットの昇降動作停止後に、前記前部駆動モータによって回転させられる部分の前記回転数又は回転パルスと前記後部駆動モータによって回転させられる部分の前記回転数又は回転パルスの差及び前記回転数又は回転パルスの差に基づく前記パレットの前部と後部の昇降量の差の少なくとも一方に応じて前記パレットの前部又は後部を所定量昇降させて該パレットの傾きを補正する、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のパレットの傾き監視方法。
  6. 複数段の格納スペースの間でパレットを昇降させる昇降駆動装置におけるパレットの傾き監視装置であって、
    前記パレットの前部を昇降させる前部駆動モータと前記パレットの後部を昇降させる後部駆動モータとを個別に備え、
    前記前部駆動モータで回転させられる部分の回転数を検出する前部回転検出装置と、前記後部駆動モータで回転させられる部分の回転数を検出する後部回転検出装置と、を備え、
    前記前部回転検出装置で検出した回転数と前記後部回転検出装置で検出した回転数の差及び前記回転数の差に基づく前記パレットの前部と後部の昇降量の差の少なくとも一方が所定のしきい値を越えると前記前部駆動モータと前記後部駆動モータとを停止させる制御装置を備えている、
    ことを特徴とするパレットの傾き監視装置。
  7. 前記前部回転検出装置は、前記前部駆動モータによって回転させられる部分の回転パルスを検出する前部検出センサを有し、
    前記後部回転検出装置は、前記後部駆動モータによって回転させられる部分の回転パルスを検出する後部検出センサを有し、
    前記制御装置は、前記前部検出センサで検出した回転パルスと前記後部検出センサで検出した回転パルスの差及び前記回転パルスの差に基づく前記パレットの前部と後部の昇降量の差の少なくとも一方が所定のしきい値を越えると前記前部駆動モータと前記後部駆動モータとを停止させるように構成されている、
    請求項6に記載のパレットの傾き監視装置。
  8. 前記制御装置は、前記パレットの昇降動作開始前に前記前部駆動モータの回転パルスと前記後部駆動モータの回転パルスの差をゼロに補正するよう構成されている、
    請求項7に記載のパレットの傾き監視装置。
  9. 前記前部駆動モータで前記パレットの前部を昇降させる前部無端状索状体と、前記後部駆動モータで前記パレットの後部を昇降させる後部無端状索状体と、を備える、
    請求項8に記載のパレットの傾き監視装置。
  10. 前記制御装置は、前記パレットの昇降動作停止後に、前記回転数又は回転パルスの差及び前記回転数又は前記回転パルスの差に基づく前記パレットの前部と後部の昇降量の差の少なくとも一方に応じて、前記前部駆動モータ又は前記後部駆動モータの一方を所定量駆動して該パレットの傾きを補正するように構成されている、
    請求項6〜9のいずれか1項に記載のパレットの傾き監視装置。
  11. 請求項6〜10のいずれか1項に記載のパレットの傾き監視装置を備え、
    前記傾き監視装置によって前記前部駆動モータと前記後部駆動モータとを停止させたことを報知する報知手段を備えている、
    ことを特徴とする機械式駐車設備。
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