JP3697998B2 - 移動体の昇降装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、垂設されたマストなどの柱や壁に沿って昇降される移動体の昇降装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、移動体の昇降装置では、垂設されたマストなどの柱や壁に沿って昇降される移動体の昇降位置の制御を、移動体の昇降絶対位置を検出しながら行っている。
【0003】
上記昇降絶対位置の検出は、前記柱に沿って上下方向に固定チェーンを敷設し、このチェーンに歯合するスプロケットの回転によりパルスを発生するエンコーダを移動体に設け、エンコーダより発生されるパルスをカウントすることにより行っている。また柱の下端の定位置に取り付けられる原点検出板を、たとえば光電スイッチなどにより検出したとき、前記エンコーダのカウント値のリセットを実行し、カウントの誤差を修正している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来構成では、エンコーダの精度により移動体の昇降位置の精度が決定されるが、昇降径路の途中では定位置検出ができないため、外部検出でカウントチェックができず、特に昇降径路の途中で昇降を繰り返すようなときにカウントにずれが生じ、移動体の昇降位置にずれが生じることがあった。
【0005】
前記ずれの原因として、エンコーダ自体の精度の低下、エンコーダのすべり、エンコーダ用のチェーンとスプロケットの歯飛びなどが考えられる。
そこで、本発明は、エンコーダの精度を確認でき、移動体の昇降位置のずれを解消できる移動体の昇降装置を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、垂設された柱または壁に沿って移動体を昇降駆動する昇降駆動手段を備えた移動体の昇降装置であって、
前記柱または壁に沿って上下方向に噛合体を支持具により支持して敷設し、前記移動体に、前記噛合体に歯合する回転体の回転によりパルスを発生するエンコーダと、前記噛合体の支持具を検出する支持具検出手段を設け、前記エンコーダより発生されるパルスをカウントすることにより、前記移動体の昇降位置を検出し、この検出された昇降位置により前記昇降駆動手段に指令して移動体の昇降位置を制御する昇降制御手段を設け、前記昇降制御手段を、前記支持具検出手段の検出信号の入力時のパルスカウント値を予め学習し、実運転時に、この学習したパルスカウント値と支持具検出手段の検出信号の入力時のパルスカウント値を比較して前記エンコーダの精度が正常か否かの判定を行い、エンコーダの精度が正常でないと判定すると、移動体を移動体の昇降位置の原点まで移動させ、パルスカウント値をリセットすることを特徴とするものである。
【0007】
上記構成によれば、エンコーダより発生されるパルスをカウントすることにより移動体の昇降位置が検出され、この検出された昇降位置をフィードバックしながら目標の移動体の昇降位置に移動体が昇降制御される。また昇降中に支持具検出手段により噛合体の支持具が検出されると、このときのパルスカウント値が予め学習されたパルスカウント値と比較され、エンコーダの精度が正常か否かの判定が行われ、エンコーダの精度が正常でないと判定されると、移動体の昇降位置の原点まで移動体は移動され、パルスカウント値がリセットされる。よって、パルスカウント値のずれ量が解消され、移動体の昇降位置のずれが解消される。
【0008】
また請求項2に記載の発明は、垂設された柱または壁に沿って移動体を昇降駆動する昇降駆動手段を備えた移動体の昇降装置であって、
前記柱または壁に沿って上下方向に噛合体を支持具により支持して敷設し、前記移動体に、前記噛合体に歯合する回転体の回転によりパルスを発生するエンコーダと、前記噛合体の支持具を検出する支持具検出手段を設け、前記エンコーダより発生されるパルスをカウントすることにより、前記移動体の昇降位置を検出し、この検出された昇降位置により前記昇降駆動手段に指令して移動体の昇降位置を制御する昇降制御手段を設け、前記昇降制御手段を、前記支持具検出手段の検出信号の入力時のパルスカウント値を予め学習し、実運転時に、この学習したパルスカウント値と支持具検出手段の検出信号の入力時のパルスカウント値を比較して前記エンコーダの精度が正常か否かの判定を行うとともに、最上段に配置された噛合体の支持具を支持具検出手段により検出すると、前記移動体の減速を行うことを特徴とするものである。
【0009】
上記構成によれば、昇降中に支持具検出手段により噛合体の支持具が検出されると、このときのエンコーダより発生されるパルスのカウント値が予め学習されたパルスカウント値と比較され、エンコーダの精度が正常か否かの判定が行われることにより、エンコーダの精度が正常に維持され、また最上段に配置された噛合体の支持具を、移動体の減速に使用する上昇限速度検出板の代わりに使用することにより、上昇限速度検出板を用意する必要がなくなり、取付・調整の手間が省かれる。
【0010】
また請求項3に記載の発明は、垂設された柱または壁に沿って移動体を昇降駆動する昇降駆動手段を備えた移動体の昇降装置であって、
前記柱または壁に沿って上下方向に噛合体を支持して敷設し、前記移動体に、前記噛合体に歯合する回転体の回転によりパルスを発生するエンコーダを設け、前記昇降駆動手段に、移動体の昇降位置を検出する昇降位置検出手段を設け、前記エンコーダより発生されるパルスをカウントすることにより、前記移動体の昇降位置を検出し、この検出された昇降位置により前記昇降駆動手段に指令して移動体の昇降位置を制御する昇降制御手段を設け、前記昇降制御手段は、前記昇降位置検出手段により検出される移動体の昇降位置と、エンコーダより発生されるパルスをカウントすることにより検出される移動体の昇降位置を比較して、前記エンコーダの精度が正常か否かの判定を行い、エンコーダの精度が正常でないと判定すると、移動体を移動体の昇降位置の原点まで移動させ、パルスカウント値をリセットすることを特徴とするものである。
【0011】
上記構成によれば、昇降駆動手段の昇降位置検出手段により検出された移動体の昇降位置と、移動体のエンコーダより発生されるパルスをカウントすることにより検出される移動体の昇降位置が比較され、エンコーダの精度が正常か否かの判定が行われ、エンコーダの精度が正常でないと判定されると、移動体の昇降位置の原点まで移動体は移動され、パルスカウント値がリセットされる。よって、パルスカウント値のずれ量が解消され、移動体の昇降位置のずれが解消される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明の移動体の昇降装置を、物品保管設備に備えられるスタッカクレーンの昇降台に適用した場合について説明する。
【0018】
図1に示すように、物品保管設備FSには、物品出し入れ方向が互いに対向するように間隔を隔てて設置した2基の収納棚Aと、それらの収納棚Aどうしの間に形成した作業通路Bを自動走行するスタッカークレーンCとが設けられ、各収納棚Aには多数の物品収納部Dが上下多段かつ左右に並設されている。
【0019】
前記作業通路Bには、収納棚Aの長手方向に沿って走行レール1が設置され、作業通路Bの一端側に設置した物品搬出入部Eには、入出庫指令をスタッカークレーンCに入力するコントローラE1と、走行レール1を挟んで一対の荷載置台E2とが設けられ、スタッカークレーンCは、入出庫指令に基づいて走行レール1に沿って走行して、荷載置台E2と物品収納部Dとの間でのパレットPに載せた物品Fの出し入れを行う入出庫用の搬送車として構成されている。
【0020】
前記スタッカークレーンCは、図2に示すように、走行レール1に沿って走行する走行車体2に、昇降台(移動体の一例)3を設け、その昇降台3を昇降操作自在に案内支持する前後一対の昇降マスト(柱の一例)4を垂設して構成され、昇降台3には物品移載用のフォーク装置5が設けられている。
【0021】
前記昇降台3は、その左右両側に連結した昇降用チェーン8にて吊下げ支持され、この昇降用チェーン8は、上部フレーム7に設けた案内スプロケット9と一方の昇降マスト4に設けた案内スプロケット10とに巻き掛けられて、走行車体2の一端に装備した巻き取りドラム11に連結されている。
【0022】
そして、巻き取りドラム11を、いわゆるインバータ式のモータである昇降用電動モータ(昇降駆動手段の一例)M1にて正逆に駆動回転させて、昇降用チェーン8の繰り出しや巻き取り操作で昇降台3を駆動昇降させるように構成されている。
【0023】
昇降台3の昇降位置は、図2などでは図示を省略するが、巻き取りドラム11の回転軸に連結されて、それの回転量を検出するための駆動側ロータリエンコーダ18と、昇降台3に取付けられている昇降台側ロータリエンコーダ19との検出情報に基づいて管理される。昇降台側ロータリエンコーダ19は、図3および図5に示すように、それの回転軸に取付けられたスプロケット(回転体の一例)19aが昇降マスト4の一方に上下方向に敷設された(固定)チェーン(噛合体の一例)20に歯合しており、昇降台3の昇降に伴ってスプロケット19aが回転して、昇降台3の昇降移動を検出する。前記チェーン20は、マストチェーンサポート(以下、サポートと略す;支持具の一例,図5)27により昇降マスト4に支持され、エンドに設けたオートテンション機構(図示せず)により撓まないように張設されている。
【0024】
駆動側ロータリエンコーダ18及び昇降台側ロータリエンコーダ19の検出情報は、図4に示すように、クレーン制御装置CCの昇降制御部30に入力されている。
【0025】
前記走行車体2には、図3に示すように、走行レール1上を走行自在な前後二つの車輪12と、走行レール1に対する車体横幅方向での位置を規制するように走行レール1に係合する前後二箇所に且つ左右一対に設けた下部位置規制用ロータ13と、いわゆるインバータ式のモータである走行用電動モータM2を備えた走行用駆動装置14とが設けられている。
【0026】
また、上部フレーム7には、図2に示すように、ガイドレール6を左右から挟み込んで、スタッカークレーンCの走行に伴って、その側面に沿って上下軸回りで転動する左右一対の上部位置規制用ローラ17が走行方向の前後端部に設けられている。
【0027】
そして、二つの車輪12のうちの車体前後方向の一端側の車輪が、走行用駆動装置14(走行用電動モータM2)にて駆動させる推進用の駆動輪12aに構成され、車体前後方向の他端側の車輪が、遊転自在な従動輪12bとして構成され、スタッカークレーンCは、上部フレーム7に設けた上部位置規制用ローラ17にて倒れ止めされながら、走行用駆動装置14による駆動で走行レール1に沿って自走自在に構成されている。
【0028】
走行車体2の走行位置は、図3に示すように、走行車体2に取付けられた車体側ロータリエンコーダ21の検出情報に基づいて管理される。車体側ロータリエンコーダ21は、それの回転軸に取付けられたスプロケット21aが走行レール1に沿って敷設されたチェーン22に歯合しており、走行車体2の走行に伴ってスプロケット21aが回転して、走行車体2の走行移動を検出する。
【0029】
車体側ロータリエンコーダ21の検出情報は、図4に示すように、クレーン制御装置CCの走行制御部31に入力されている。
また昇降台3の昇降定位置を検出するための検出板として、前記チェーン20が敷設された昇降マスト4に、図5および図6の配置図に示すように、上端と下端の定位置(原点位置)を示す原点検出板23a,23bと、下降限速度検出用の下限減速検出板24が設けられ、昇降台3に、原点検出板23a,23bと下限減速検出板24をそれぞれ検出する第1光電スイッチ25,第2光電スイッチ26が設けられている。またチェーン20のサポート27を検出する第3光電スイッチ(支持具検出手段の一例)28が設けられている。サポート27は図6に示すように、最上段より500mm下方に配置され、以下一定の間隔L(たとえば1m)で計5個が配置されている。サポート27には下方からサポート番号(1〜5)が付されている。また最上段のサポート27は上昇限速度検出用の検出板を兼用している。
【0030】
これら光電スイッチ25,26,28の検出情報は、図4に示すように、クレーン制御装置CCの昇降制御部30に入力されている。
上記クレーン制御装置CCは、図4に示すように、コントローラE1からの搬送指令を受けて、昇降台3を指定された昇降位置に昇降させる昇降制御部30と、走行車体2を指定された走行位置に移動させる走行制御部31と、フォーク装置5を出退作動させて物品Fを移載させる移載制御部32から構成され、クレーン制御装置CCにより制御されて物品Fの搬送並びに各物品収納部Dなどとの間の物品Fの移載が行われる。
【0031】
以下、上記クレーン制御装置CCの昇降制御部30による昇降台3の昇降制御について詳細に説明する。
クレーン制御装置CCの昇降制御部30の制御ブロック図を図7に示す。
【0032】
コントローラE1から指定された目標の昇降位置により、下端の原点検出板23aからの昇降台3の昇降目標距離(目標値)を設定し、後述するエンコーダ警報信号を入力すると、一旦、前記昇降目標距離を下端の原点23aの位置、すなわちゼロに設定し、後述するリセット信号を入力すると、元の昇降台3の昇降目標距離(目標値)に再設定する昇降目標距離設定部41と、
第1光電スイッチ25の下端の原点検出板23aの検出信号によりリセット信号を出力し、上端の原点検出板23bの検出信号により最大値セット信号を出力する原点判定部42と、
昇降台側ロータリエンコーダ19から入力されたパルス信号をカウントして昇降台3の実昇降距離を測定するとともに、原点判定部42のリセット信号によりリセットされ、最大値セット信号により上端の昇降距離(予め学習している)にセットされる第1昇降距離検出部43と、
昇降目標距離設定部41により設定された昇降目標距離と第1昇降距離検出部43により測定された実昇降距離の偏差を演算する減算器44と、
後述する昇降駆動部48より出力される指令信号がプラス(上げ)のときに上昇中、ゼロのときに停止中、マイナス(下げ)のときに下降中の判定信号を出力する昇降判定部45と、
第3光電スイッチ28のサポート27の検出信号を、昇降判定部45の判定信号が上昇のときプラス側にカウントし、昇降判定部45の判定信号が下降のときマイナス側にカウントするサポート番号検出部46と、
サポート番号検出部46に検出されているサポート番号が5(最上段のサポートの番号)のとき、強制減速信号を出力する減速検出部47と、
減算器44により求められた偏差が0となるように、昇降用電動モータM1へ指令信号を出力して駆動するとともに、減速検出部47より強制減速信号を入力すると、あるいは第2光電スイッチ26の下限減速検出板24の検出信号を入力すると、強制的に減速する昇降駆動部48と、
後述する第1エンコーダ精度確認部49と、
駆動側ロータリエンコーダ18から入力されたパルス信号をカウントして昇降台3の実昇降距離を測定するとともに、原点判定部42のリセット信号によりリセットされ、最大値セット信号により上端の昇降距離(予め学習している)にセットされる第2昇降距離検出部50と、
後述する第2エンコーダ精度確認部51と、
から構成されている。
【0033】
上記駆動側ロータリエンコーダ18と第2昇降距離検出部50により、昇降位置検出手段が構成されている。
上記第1エンコーダ精度確認部49について説明する。
【0034】
この第1エンコーダ精度確認部49には、昇降台3の試験昇降中に、第3光電スイッチ28のサポート27の検出信号の入力毎に、昇降台側ロータリーエンコーダ19のパルスのカウント値、すなわち第1昇降距離検出部43により検出されている昇降距離が記憶されることにより、サポート番号毎の昇降距離のデータが予め学習され、記憶されている。
【0035】
実運転中に、第3光電スイッチ28のサポート27の検出信号を入力すると、このとき昇降距離検出部43により検出されている昇降距離とサポート番号検出部46に検出されているサポート番号を求め、この求めたサポート番号毎に予め学習され記憶された昇降距離のデータと、第1昇降距離検出部43により検出されている昇降距離を比較し、昇降距離のずれ量を検出する。このずれ量が所定値(たとえば10mm)より拡大するとエンコーダ警報信号を昇降目標距離設定部41とコントローラE1へ出力する。
【0036】
上記第2エンコーダ精度確認部51について説明する。
昇降判定部45の判定信号が停止中のとき、第1昇降距離検出部43により検出されている昇降距離と、第2昇降距離検出部50により検出されている昇降距離を比較してずれ量を検出する。このずれ量が所定値(たとえば10mm)より拡大するとエンコーダ警報信号を昇降目標距離設定部41とコントローラE1へ出力する。
【0037】
上記クレーン制御装置CCの昇降制御部30の構成による作用を説明する。
昇降制御部30は、コントローラE1から昇降台3を移動する昇降位置の指令を受けると、予め学習した昇降位置に相当する原点23aからの昇降距離を求め、昇降目標距離(目標値)とする。
【0038】
また昇降台側ロータリーエンコーダ19から出力されるパルス信号をカウントして原点23aからの実昇降距離を求め、この実昇降距離をフィードバック信号として昇降目標距離となるように昇降指令値をモータM1へ出力して昇降台3の昇降を行う。前記実昇降距離は、原点23aと23bを検出したときに修正される。
【0039】
また昇降台3の昇降に伴ってサポート27が検出されており、サポート番号5のサポート27が検出されたとき、あるいは下降限速度検出板24が検出されたとき、強制的に減速され、昇降台3の走行本体2あるいは上部フレーム7への追突を防止している。
【0040】
また昇降中にサポート27が検出される毎に、昇降台側ロータリーエンコーダ19の精度が確認されており、予め学習されたサポート27の昇降距離と実昇降距離のずれ量が拡大すると、エンコーダ警報信号が昇降目標距離設定部41とコントローラE1へ出力される。
【0041】
また昇降台3の停止中にも、昇降台側ロータリーエンコーダ19の精度が確認されており、昇降台側ロータリーエンコーダ19から入力されたパルス信号をカウントして測定された昇降台3の実昇降距離と駆動側ロータリエンコーダ18から入力されたパルス信号をカウントして測定された昇降台3の実昇降距離のずれ量が所定値より拡大するとエンコーダ警報信号が昇降目標距離設定部41とコントローラE1へ出力される。
【0042】
昇降目標距離設定部41は、エンコーダ警報信号を入力すると、昇降目標距離を下端の原点23aの位置、すなわち昇降目標距離をゼロに設定し、後述するリセット信号を入力すると、元の昇降台3の昇降目標距離(目標値)とする。これにより昇降台3は、一旦下端の原点23aの位置に下降し、その後、元の昇降台3の昇降目標距離(目標値)に昇降制御される。一旦昇降台3が、下端の原点23aに戻ることにより第1昇降距離検出部43と第2昇降距離検出部50のパルスカウント値がリセットされ、よって昇降距離が修正され、昇降を繰り返して発生したずれ量、すなわち精度が修正される。
【0043】
このように、目標の昇降位置に昇降台3を昇降できるとともに、この昇降台3の昇降位置の精度を保障する昇降台側ロータリーエンコーダ19の精度を監視し、ずれ量が所定値を超えるとずれ量の修正を行うことにより、常に正確な昇降台3の昇降、およびパレットPに載せた物品Fの移載を行うことができる。その結果、設備の信頼性が向上し、異常発生の確率を低くすることができる。
【0044】
また昇降台側ロータリーエンコーダ19の精度を2重に監視すること、すなわち実昇降距離と予め学習されたサポート27の昇降距離とのずれ量、および実昇降距離と駆動側ロータリエンコーダ18から入力されたパルス信号をカウントして測定された昇降台3の実昇降距離とのずれ量を確認することによって、より信頼性を向上させることができる。
【0045】
また最上段のサポート番号5のサポート27を上昇限速度検出板の代わりに使用することにより、上昇限速度検出板を用意する必要がなくなり、取付・調整の手間を省くことができる。
【0046】
なお、上記実施の形態では、マスト4に沿って昇降する移動体MBとしてスタッカークレーンCの昇降台3を例示して、本発明を物品保管設備FSに適用した場合を例示しているが、エレベータの昇降制御など、種々の移動体MBの昇降制御に適用できる。
【0047】
また上記実施の形態では、柱としてマスト4を例示しているが、壁であってもよい。また移動体MBを昇降駆動する昇降駆動手段MDとしていわゆるインバータ式のモータM2を例示しているが、昇降制御手段MCにより指令された昇降位置で移動体MBを昇降駆動する昇降駆動手段MDの具体構成は種々変更可能である。
【0048】
また上記実施の形態では、サポート27を一定の間隔Lで配置しているが、一定の間隔Lに限ることはない。またサポート27の数を5個としているが、この数に限定されることはない。
【0049】
また上記実施の形態では、噛合体の一例とてチェーン20を使用し、回転体の一例としてスプロケット19aを使用しているが、チェーン20の代わりにラック、スプロケット19aの代わりにピニオンまたは歯車を使用してもよい。
【0050】
また上記実施の形態では、支持具検出手段の一例として第3光電スイッチ28を使用しているが、光電スイッチの代わりに近接スイッチや磁気センサを使用して支持具(サポート27)を検出するようにしてもよい。
【0051】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、移動体の昇降中に支持具検出手段により噛合体の支持具が検出されると、このときのパルスカウント値が予め学習されたパルスカウント値と比較され、エンコーダの精度が正常か否かの判定が行われることにより、移動体の昇降位置の精度を保障することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における移動体の昇降装置を使用する物品保管設備の要部斜視図である。
【図2】同物品保管設備のスタッカークレーンの概略構成図である。
【図3】同物品保管設備のスタッカークレーンの要部拡大図である。
【図4】同物品保管設備の制御構成図である。
【図5】同物品保管設備のスタッカークレーンの要部拡大平面図である。
【図6】同物品保管設備のクレーン制御装置の昇降制御用の検出板とサポートの配置図である。
【図7】同物品保管設備のクレーン制御装置の昇降制御部のブロック図である。
【符号の説明】
MB 移動体
MC 昇降制御手段
MD 昇降駆動手段
VS 昇降位置検出手段
18,19 ロータリエンコーダ
19a スプロケット
20 チェーン
25,26,28 光電スイッチ
27 サポート

Claims (3)

  1. 垂設された柱または壁に沿って移動体を昇降駆動する昇降駆動手段を備えた移動体の昇降装置であって、
    前記柱または壁に沿って上下方向に噛合体を支持具により支持して敷設し、
    前記移動体に、前記噛合体に歯合する回転体の回転によりパルスを発生するエンコーダと、前記噛合体の支持具を検出する支持具検出手段を設け、
    前記エンコーダより発生されるパルスをカウントすることにより、前記移動体の昇降位置を検出し、この検出された昇降位置により前記昇降駆動手段に指令して移動体の昇降位置を制御する昇降制御手段を設け、
    前記昇降制御手段を、前記支持具検出手段の検出信号の入力時のパルスカウント値を予め学習し、実運転時に、この学習したパルスカウント値と支持具検出手段の検出信号の入力時のパルスカウント値を比較して前記エンコーダの精度が正常か否かの判定を行い、エンコーダの精度が正常でないと判定すると、移動体を移動体の昇降位置の原点まで移動させ、パルスカウント値をリセットすること
    を特徴とする移動体の昇降装置。
  2. 垂設された柱または壁に沿って移動体を昇降駆動する昇降駆動手段を備えた移動体の昇降装置であって、
    前記柱または壁に沿って上下方向に噛合体を支持具により支持して敷設し、
    前記移動体に、前記噛合体に歯合する回転体の回転によりパルスを発生するエンコーダと、前記噛合体の支持具を検出する支持具検出手段を設け、
    前記エンコーダより発生されるパルスをカウントすることにより、前記移動体の昇降位置を検出し、この検出された昇降位置により前記昇降駆動手段に指令して移動体の昇降位置を制御する昇降制御手段を設け、
    前記昇降制御手段を、前記支持具検出手段の検出信号の入力時のパルスカウント値を予め学習し、実運転時に、この学習したパルスカウント値と支持具検出手段の検出信号の入力時のパルスカウント値を比較して前記エンコーダの精度が正常か否かの判定を行うとともに、最上段に配置された噛合体の支持具を支持具検出手段により検出すると、前記移動体の減速を行うこと
    を特徴とする移動体の昇降装置。
  3. 垂設された柱または壁に沿って移動体を昇降駆動する昇降駆動手段を備えた移動体の昇降装置であって、
    前記柱または壁に沿って上下方向に噛合体を支持して敷設し、
    前記移動体に、前記噛合体に歯合する回転体の回転によりパルスを発生するエンコーダを設け、
    前記昇降駆動手段に、移動体の昇降位置を検出する昇降位置検出手段を設け、
    前記エンコーダより発生されるパルスをカウントすることにより、前記移動体の昇降位置を検出し、この検出された昇降位置により前記昇降駆動手段に指令して移動体の昇降位置を制御する昇降制御手段を設け、
    前記昇降制御手段は、前記昇降位置検出手段により検出される移動体の昇降位置と、エンコーダより発生されるパルスをカウントすることにより検出される移動体の昇降位置を比較して、前記エンコーダの精度が正常か否かの判定を行い、エンコーダの精度が正常でないと判定すると、移動体を移動体の昇降位置の原点まで移動させ、パルスカウント値をリセットすること
    を特徴とする移動体の昇降装置。
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