JP4277204B2 - 物品搬送装置 - Google Patents
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Description
前記制御手段が、前記移載装置の移載作動中に、前記移載状態検出手段の検出情報に基づいて移載異常の発生を検出すると、前記移載装置を異常停止させるように構成されている物品搬送装置に関する。
そして、この特許文献1の物品搬送装置では、移載装置を異常停止させた場合に、使用者が、物品の載置状態が適正となるように修正する人為的な修正作業を行うようにしており、制御手段は、移載装置の作動を再開させる指令を与えるまで、移載装置を異常停止させた状態に維持するようにしている。
前記制御手段が、前記移載装置の移載作動中に、前記移載状態検出手段の検出情報に基づいて移載異常の発生を検出すると、前記移載装置を異常停止させるように構成されている物品搬送装置において、
前記移載装置を異常停止させた場合において、前記物品収納部と前記移載装置のうち、前記移載装置の移載作動開始前に前記物品が載置されていた側に前記物品を戻す戻し動作、または、前記移載装置についての前記物品収納部又は前記移載装置に物品を移載する移載作動を再開させる再起動動作のいずれかを指令可能な人為操作式の指令手段が設けられ、
前記制御手段は、前記移載装置を異常停止させた場合には、前記指令手段の指令に基づいて、前記戻し動作または前記再起動動作のいずれかを選択して、前記移載装置の作動を制御するように構成され、
前記移載装置が、物品を下方から支持して前記移載方向に搬送するコンベヤと前記移載方向に対して直交する方向の両側において前記移載方向に出退移動し且つ物品を前記移載方向に対して直交する方向の両側から挟持して前記移載方向に搬送する一対のクランプ部とを備え、前記コンベヤと前記一対のクランプ部とにより物品の載置状態としての前記移載方向での位置を変更可能に、又は、
前記移載装置が、物品を前記移載方向に対して直交する方向の両側から挟持しながら搬送する一対の搬送用ベルトを前記移載方向に出退自在に備え、前記一対の搬送用ベルトにより前記物品の載置状態としての前記移載方向での位置を変更可能に構成されて、
前記物品の載置状態が変更可能に構成され、
前記制御手段が、前記戻し動作において、前記物品の載置状態を正常となるように修正すべく、前記移載状態検出手段の検出情報に基づいて前記移載装置の作動を制御するように構成されている点にある。
そして、制御手段は、使用者による指令手段の指令に基づいて、戻し動作または再起動動作のいずれかを選択して、移載装置の作動を制御するようにしているので、戻し動作かまたは再起動動作かを選択できながら、異常停止に対する作業を行うことができることになる。
そして、移載作動開始前に物品が載置されていた側に物品を戻したのち、単に、移載装置の移載作動をはじめからやり直すことによって、移載作動を正常に行うことができる場合もあり、この場合には、人為的な修正作業などを必要とせずに、移載装置の作動を再開できることになる。
そして、移載装置が異常停止されても、移載装置における物品の載置状態などを確認するだけで、そのまま移載装置の作動を再開できるときにも、使用者が指令手段にて再起動動作を指令して再起動動作を行うことにより、すぐに移載装置の作動を再開させて移載作動を正常に行うことができることになる。
また、制御手段が、戻し動作において、物品の載置状態が異常であると判別すると、移載状態検出手段の検出情報に基づいて移載装置を作動させて、物品の載置状態を正常となるように修正できるので、その修正後に、移載装置の作動を再開させるだけで移載装置の移載作動を正常に行うことができることになる。
したがって、使用者が物品の載置状態を正常となるように修正する人為的な修正作業を行わなくても、移載装置の移載作動を正常に行うことができる状態で移載装置の作動を再開させることができることになり、異常停止に対する作業をより一層簡素化することができることになる。
前記制御手段が、前記移載異常として、前記物品の載置状態についての載置異常の発生を検出するように構成されている点にある。
そして、移載異常としては、載置異常の発生が起こり易いので、制御手段が、その載置異常の発生を検出すると移載装置を異常停止させることにより、移載装置の異常停止を的確に行うことができることになる。
この物品保管設備は、図1に示すように、物品出し入れ方向が互いに対向するように間隔を隔てて設置した二つの収納棚1と、それらの収納棚1どうしの間に形成した移動経路2を自動走行するスタッカークレーン3とが設けられ、各収納棚1は、多数の物品収納部4を縦横に複数並べて構成されている。
そして、スタッカークレーン3は、走行台車10の走行、昇降台12の昇降、および、移載装置11の作動により、荷載置台8に載置されている物品9を物品収納部4に移載させたり、物品収納部4に収納されている物品9を荷載置台8に移載させるように構成されている。
前記可動部26は、クランプ部27と一体的に、接近離間移動するように構成され、クランプ部27は、可動部26に対して移載方向に出退移動可能に構成されている。
ちなみに、図3は、移載装置11の平面図を示し、図4は、移載方向視での移載装置11の側面図を示している。
前記可動部26とクランプ部27とを支持する移動台30が、コンベヤ25の下方空間において移載方向の中央部分において、移載方向に対して直交する方向の両側に振り分けて一対設けられ、移動台30の夫々が、移載方向に直交する方向に沿うガイドレール36にスライド移動自在に設けられている。
また、クランプ部27は、可動部26に移載方向に移動可能に支持され、出退用モータ31の正逆駆動によりクランプ部27を可動部26に対して移載方向に出退移動させるように構成されている。
前記コンベヤ25は、コンベヤ駆動モータ26にて駆動される駆動歯輪と各ローラに対応する従動歯輪にわたって巻きかけられたチェーンなどからなる巻き掛け伝動部を備えて、コンベヤ駆動モータ26の駆動により巻き掛け伝動部を駆動させることによりローラを回転駆動させるように構成されている。
そして、一対の巻き掛け伝動部における駆動輪体を同期する状態で駆動させる伝動軸が設けられ、出退用モータ31の駆動により伝動軸を駆動させることによって、一対の巻き掛け伝動部を同期する状態で駆動させることによりクランプ部27を可動部26に対して移載方向に出退移動させるように構成されている。
また、昇降台12には、移載装置11に載置される物品9が昇降台12からはみ出しているか否かを検出する光電式のはみ出しセンサ34a,34bが移載方向の両端部に設けられている。
そして、第1在荷センサ32a,32b、第2在荷センサ33a,33b、および、はみ出しセンサ34a,34bにて、移載状態検出手段が構成され、それら複数のセンサのいずれもが、図示はしないが、投光部と受光部とからなり、投光部からの光が物品9にて遮断されて受光部にて受光しないことにより物品9が存在すると検出するように構成されている。
そして、前後一対の昇降マスト13の上端部が、ガイドレール6に沿って案内される上部フレーム15にて連結されている。
そして、上方側従動プーリ16は、上部フレーム15の前端部および後端部に設けられ、走行台車側従動従動プーリ17は、走行台車10の一端部および中央部に設けられ、昇降台側従動プーリ18は、昇降台12の中央下面部に設けられ、駆動プーリ19は、走行台車10の一端部に設けられている。
この昇降台側ロータリエンコーダ21は、図示は省略するが、昇降台側ロータリエンコーダ21の回転軸に、昇降マスト13の上下方向に敷設されたチェーンに歯合するスプロケットが取り付けられ、昇降台12の昇降によりスプロケットが回転して、昇降経路の下端部に設定された基準位置からの昇降台12の昇降距離を検出する基準位置からの昇降台12の昇降距離を検出することにより昇降位置を検出するように構成されている。
この車体側ロータリエンコーダ22は、図示は省略するが、車体側ロータリエンコーダ22の回転軸に、走行レール5に沿って敷設されたチェーンに歯合するスプロケットが取り付けられ、走行台車10の走行によりスプロケットが回転して、移動経路2の一端部に設定された基準位置からの走行台車10の走行距離を検出することにより走行位置を検出するように構成されている。
また、クレーン制御装置35は、地上側コントローラ7から卸し指令が指令されたときには、昇降制御部35aによる昇降制御および走行制御部35bによる走行制御を行うことにより、走行台10を走行用目標停止位置に停止させかつ昇降台12を昇降用目標停止位置に停止させたのち、移載制御部35cによる移載制御を行い、移載対象箇所に物品Bを卸す卸し動作を行うように構成されている。
前記走行制御について説明を加えると、昇降制御と同様に、走行制御部35bが、車体側ロータリエンコーダ22の検出情報に基づいて走行台車10の走行位置を管理しながら、走行台車10を走行させて、走行台車10の走行位置が走行用目標停止位置に達すると、走行台車10を停止させることにより、走行台車10を走行用目標停止位置に停止させるように構成されている。
そして、移載制御部35cは、図6の(ニ)および(ホ)に示すように、コンベヤ25を搬送作動させた状態で、クランプ部27にて物品9を挟持したまま、クランプ部27を可動部35に対して移載方向に退入作動させ、物品9を移載する側に近い方の第1在荷センサ32aにて物品9の先端を検出してから設定時間経過すると、可動部26およびクランプ部27を離間移動させて物品9の挟持を解除するように構成されている。
また、移載制御部35cは、図6の(へ)に示すように、物品9を移載する側に遠い方の第2在荷センサ33bにて物品9の先端を検出してから設定時間経過すると、コンベヤ25の搬送作動を停止させるように構成されている
また、移載制御部35cは、移載装置11を異常停止させた場合には、指令スイッチ37の指令に基づいて、戻し動作または再起動動作のいずれかを選択して、移載装置11の作動を制御するように構成されている。
そして、地上側コントローラ7は、指令スイッチ37の指令情報が入力されると、その指令情報をクレーン制御装置35に指令するように構成されている。
また、移載制御部35cは、卸し動作において移載装置11を異常停止させた場合には、その異常停止させた状態から掬い動作を行うことにより、物品9を移載装置11に載置させるように構成されている。
その後、移載制御部35cは、図6の(ハ)に示すように、クランプ部27にて物品9を挟持したまま、クランプ部27を可動部35に対して移載方向に突出作動させて、物品収納部4または荷載置台8に物品9を載置させたのち、図6の(ロ)に示すように、クランプ部27を離間移動させて物品9の挟持を解除するようにしている。
そして、移載制御部35cは、物品9の載置位置によってクランプ部27の出退量を調整する状態でクランプ部27を出退作動させることにより、物品収納部4または荷載置台8に対して物品9の載置状態を正常となるように修正した状態で物品9を載置させたり、移載装置11に物品9の載置状態を正常となるように修正した状態で物品9を載置させるように構成されている。
すなわち、掬い動作において移載装置11を異常停止させた場合には、その異常停止させた状態から掬い動作を再開させることにより、物品9を移載装置11に載置させるように構成されている。
また、移載制御部35cは、卸し動作において移載装置11を異常停止させた場合には、その異常停止させた状態から卸し動作を再開させることにより、物品9を物品収納部4または荷載置台8に載置させるように構成されている。
前記移載制御部35cは、掬い動作および卸し動作における移載装置11の移載作動中に、第1在荷センサ32a,32b、第2在荷センサ33a,33b、および、はみ出しセンサ34a,34bの検出情報に基づいて物品9の載置状態について載置異常の発生を検出すると、移載装置11を異常停止させるようにしている(ステップ1,2)。
そして、移載制御部35cは、戻しスイッチ37aにて戻し動作が指令されると、戻し動作を行い(ステップ3,4)、再起動スイッチ37bにて再起動動作が指令されると、再起動動作を行うようにしている(ステップ5,6)。
(1)上記実施形態では、移載装置11として、サイドクランプ式の移載装置を例示したが、例えば、サイドベルト式の移載装置など、その他各種の移載装置を適応することが可能である。
そして、スライド台40が、出退駆動用モータの駆動により移載方向へ出退駆動されるように構成され、基枠41は、挟持駆動用モータ42の駆動により接近離間移動されるように構成され、搬送用ベルト37は、搬送移動用モータ43の駆動により移載方向へ送り駆動されるように構成されている。
説明を加えると、移載制御部35cは、戻し動作において、物品収納部4や荷載置台8に物品9を載置させるときには、第1在荷センサ32a,32b、第2在荷センサ33a,33b、および、はみ出しセンサ34a,34bの検出情報に基づく物品9の載置位置によって搬送用ベルト37の突出量を調整する状態で搬送用ベルト37を突出作動させ、移載装置11に物品9を載置させるときには、物品9の載置位置が適正載置位置となるように、搬送用ベルト37を搬送作動させるようにしている。
また、詳述はしないが、測距用のビーム光を投射するレーザ測距計を用いて、昇降台12の昇降位置についても検出することが可能である。
4 物品収納部
9 物品
11 移載装置
32a,32b 移載状態検出手段
33a,33b 移載状態検出手段
34a,34b 移載状態検出手段
35 制御手段
Claims (2)
- 物品収納部を縦横に複数個並べて構成された収納棚と、各物品収納部に対する移載用位置に移動して、前記物品収納部と自己との間で物品を移載方向に沿って移載する移載装置と、前記物品の移載状態を検出する移載状態検出手段と、前記移載装置の作動を制御する制御手段とが設けられ、
前記制御手段が、前記移載装置の移載作動中に、前記移載状態検出手段の検出情報に基づいて移載異常の発生を検出すると、前記移載装置を異常停止させるように構成されている物品搬送装置であって、
前記移載装置を異常停止させた場合において、前記物品収納部と前記移載装置のうち、前記移載装置の移載作動開始前に前記物品が載置されていた側に前記物品を戻す戻し動作、または、前記移載装置についての前記物品収納部又は前記移載装置に物品を移載する移載作動を再開させる再起動動作のいずれかを指令可能な人為操作式の指令手段が設けられ、
前記制御手段は、前記移載装置を異常停止させた場合には、前記指令手段の指令に基づいて、前記戻し動作または前記再起動動作のいずれかを選択して、前記移載装置の作動を制御するように構成され、
前記移載装置が、物品を下方から支持して前記移載方向に搬送するコンベヤと前記移載方向に対して直交する方向の両側において前記移載方向に出退移動し且つ物品を前記移載方向に対して直交する方向の両側から挟持して前記移載方向に搬送する一対のクランプ部とを備え、前記コンベヤと前記一対のクランプ部とにより物品の載置状態としての前記移載方向での位置を変更可能に、又は、
前記移載装置が、物品を前記移載方向に対して直交する方向の両側から挟持しながら搬送する一対の搬送用ベルトを前記移載方向に出退自在に備え、前記一対の搬送用ベルトにより前記物品の載置状態としての前記移載方向での位置を変更可能に構成されて、
前記物品の載置状態が変更可能に構成され、
前記制御手段が、前記戻し動作において、前記物品の載置状態を正常となるように修正すべく、前記移載状態検出手段の検出情報に基づいて前記移載装置の作動を制御するように構成されている物品搬送装置。 - 前記移載状態検出手段が、前記移載装置に載置されている物品の載置状態を検出するように構成され、
前記制御手段が、前記移載異常として、前記物品の載置状態についての載置異常の発生を検出するように構成されている請求項1に記載の物品搬送装置。
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