JP4235912B2 - 物品搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、物品収納部を縦横に複数個並べて構成された収納棚と、各物品収納部に対する移載用位置に移動して、物品収納部と自己との間で物品を移載する移載装置と、その移載装置に載置されている物品の載置状態を検出する載置状態検出手段と、前記移載装置の作動を制御する制御手段とが設けられ、
前記制御手段が、前記移載装置の作動中に、前記載置状態検出手段の検出情報に基づいて前記物品の載置状態が異常であると判別すると、前記移載装置を異常停止させるように構成されている物品搬送装置に関する。
上記のような物品搬送装置は、移載装置にて複数の物品収納部の夫々に対して物品を収納する入庫作業や、移載装置にて複数の物品収納部の夫々から物品を取り出す出庫作業を行うようにしているものである。
このような物品搬送装置において、従来、載置状態検出手段として、移載装置の外側に物品がはみ出しているか否かを検出する第1異常検出センサと、移載装置における適正載置位置の外側に物品がはみ出しているか否かを検出する第2異常検出センサとが設けられ、制御手段が、物品収納部に物品を卸す卸し動作中など移載装置の作動中に、第1異常検出センサと第2異常検出センサとの検出情報に基づいて物品の載置状態が異常であると判別すると、移載装置を異常停止させるようしているものがある(例えば、特許文献1参照。)。
ちなみに、特許文献1の物品搬送装置では、制御手段が、第1異常検出センサと第2異常検出センサとの検出情報に基づいて、荷崩れが生じているか、または、物品のずれなどが生じているかを区別して、荷崩れが生じている場合には、物品の載置状態が異常であるとして、移載装置を異常停止させ、物品のずれなどが生じている場合には、物品を荷姿矯正棚に移載させるように移載装置を作動させて、荷姿を矯正するようにしている。
特開2003−252406号公報
上記従来の物品搬送装置では、制御手段が移載装置を異常停止させた場合には、使用者が、移載装置を異常停止させた箇所まで行き物品の載置状態を確認した上で、物品の載置状態が適正となるように修正する修正作業などを行ったのち、移載装置の作動を再開させるようにしている。
しかしながら、異常停止に対する作業として、単に、修正作業などを行うだけであるので、例えば、移載装置が異常停止された箇所が高い箇所であると、高い箇所にて修正作業を行わなければならず、異常停止に対する作業が行い難いものとなっている。
また、移載装置が異常停止させた場合に、他にも物品を移載する要求があるなど、使用者が移載装置の作動を早く再開させたい場合でも、時間のかかる修正作業を行ったあとでなければ、移載装置の作動を再開させることができず、使用者の要望に応えることができないことになる。
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、移載装置が異常停止された場合に、異常停止に対する作業を行い易いものとしながら、その作業を的確に行うことができる物品搬送装置を提供する点にある。
この目的を達成するために、本発明にかかる物品搬送装置の第1特徴構成は、物品収納部を縦横に複数個並べて構成された収納棚と、各物品収納部に対する移載用位置に移動して、物品収納部と自己との間で物品を移載する移載装置と、その移載装置に載置されている物品の載置状態を検出する載置状態検出手段と、前記移載装置の作動を制御する制御手段とが設けられ、
前記制御手段が、前記移載装置の作動中に、前記載置状態検出手段の検出情報に基づいて前記物品の載置状態が異常であると判別すると、前記移載装置を異常停止させるように構成されている物品搬送装置において、
前記移載装置が異常停止された場合において、前記物品を前記物品収納部に移載させる棚側移載動作、前記物品を前記移載装置に移載させる自己側移載動作、および、前記移載装置の異常停止を維持する停止維持動作のいずれかを指令可能な人為操作式の指令手段が設けられ、
前記制御手段が、前記移載装置を異常停止させた場合には、前記指令手段の指令に基づいて、前記棚側移載動作、前記自己側移載動作、および、前記停止維持動作のうちのいずれかを選択して、前記移載装置の作動を制御するように構成され
前記移載装置に載置されている物品の載置状態を撮像する撮像手段と、その撮像手段にて撮像した物品の載置状態を表示する表示手段とが設けられ、
前記制御手段が、前記移載装置を異常停止させたときに前記撮像手段にて撮像した物品の載置状態を前記表示手段に表示させるように構成され、
前記制御手段が、地上側に設置される地上側コントローラから指令を受けて前記移載装置の作動を制御するように構成され、
前記表示手段が、前記地上側コントローラに備えられている点にある。
すなわち、制御手段が移載装置を異常停止させた場合に、使用者が、物品の載置状態を確認した上で必要に応じて、棚側移載動作、自己側移載動作、および、停止維持動作のうちのいずれかを指令手段にて指令することができることになる。
そして、制御手段は、使用者による指令手段の指令に基づいて、棚側移載動作、自己側移載動作、および、停止維持動作のうちのいずれかを選択して、移載装置の作動を制御するので、使用者の要望に応えながら、異常停止に対する作業を行うことができることになる。
説明を加えると、移載装置の作動を早く再開させたい場合には、使用者が指令手段にて棚側移載動作を指令して棚側移載動作を行うことにより、物品を物品収納部に移載させることができるので、その物品収納部への物品の移載が終了した時点で、要求されている他の物品の移載を行うために、移載装置の作動を再開させることができることになる。
この場合には、物品を移載する要求がないときなどを利用して、棚側移載動作により物品が移載された物品収納部について、物品の載置状態が適正となるように修正する修正作業を行うことができることになる。
そして、移載装置が異常停止された箇所が高い箇所である場合には、使用者が指令手段にて自己側移載動作を指令して自己側移載動作を行うことにより、物品を移載装置に移載させることができるので、移載装置を低い箇所などに移動させることにより、物品の載置状態が適正となるように修正する修正作業を容易に行うことができることになる。
また、移載装置を作動できない程度に物品の載置状態が異常となっている場合には、使用者が指令手段にて停止維持動作を指令して停止維持動作を行うことにより、物品の落下などの発生を防止できることになる。
したがって、移載装置が異常停止された場合に、修正作業を容易に行うことができながら、使用者の要望に応えることができ、しかも、物品の落下などの発生を防止できることとなって、移載装置が異常停止された場合に、異常停止に対する作業を行い易いものとしながら、その作業を的確に行うことができる物品搬送装置を提供できるに至った。
また、移載装置を異常停止させたときに撮像手段にて撮像した物品の載置状態が表示手段に表示されることになるので、使用者は、その表示手段の表示を確認するだけで、物品の載置状態を確認することができることになる。
したがって、移載装置が異常停止された場合に、移載装置が異常停止された箇所まで行かなくても、物品の載置状態を確認することができることとなり、異常停止に対する作業の簡素化を図ることができることになる。
本発明にかかる物品搬送装置を物品保管設備に適応した例を図面に基づいて説明する。
この物品保管設備は、図1に示すように、物品出し入れ方向が互いに対向するように間隔を隔てて設置した二つの収納棚1と、それらの収納棚1どうしの間に形成した移動経路2を自動走行するスタッカークレーン3とが設けられ、各収納棚1は、多数の物品収納部4を縦横に複数並べて構成されている。
前記移動経路2には、収納棚1の長手方向に沿って走行レール5が設置され、移動経路2の一端側には、入出庫指令をスタッカークレーン3に入力する地上側コントローラ7と、走行レール5を挟んで一対の荷載置台8とが設けられている。
前記スタッカークレーン3は、図2に示すように、走行レール5に沿って走行自在な走行台車10と、複数の物品9を段積み状態で載せられたパレットPを載置した状態で突出作動または退入作動を行うことにより、荷載置台8または物品収納部4と自己との間で物品9を移載可能な移載装置としてのフォーク装置11を備えた昇降台12とを備えて構成されている。
そして、スタッカークレーン3は、走行台車10の走行、昇降台12の昇降、および、フォーク装置11の作動により、荷載置台8に載置されているパレットPを物品収納部4に移載させる入庫作業や、物品収納部4に収納されているパレットPを荷載置台8に移載させる出庫作業を行うように構成されている。
前記昇降台12を昇降操作自在に案内支持する前後一対の昇降マスト13が設けられ、昇降台12が走行台車10に対して昇降自在に設けられている。
そして、前後一対の昇降マスト13の上端部が、ガイドレール6に沿って案内される上部フレーム15にて連結されている。
前記昇降台12は、その長手方向の両端部に連結された2本の昇降用チェーン14にて吊下げ支持され、その昇降用チェーン14が、上方側従動プーリ16、走行台車側従動プーリ17、昇降台側従動プーリ18、および、駆動プーリ19に巻きかけられている。
そして、上方側従動プーリ16は、上部フレーム15の前端部および後端部に設けられ、走行台車側従動従動プーリ17は、走行台車10の一端部および中央部に設けられ、昇降台側従動プーリ18は、昇降台12の中央下面部に設けられ、駆動プーリ19は、走行台車10の一端部に設けられている。
また、駆動プーリ19を駆動回転させるインバータ式のモータである昇降用電動モータ20が設けられ、その昇降用電動モータ20にて駆動プーリ19を正逆に駆動させることにより、昇降用チェーン14をその長手方向に移動操作して、昇降台12を昇降させるように構成されている。
図2に示すように、昇降台12に、昇降経路上の昇降位置を検出する昇降台側ロータリエンコーダ21が設けられている。
この昇降台側ロータリエンコーダ21は、図示は省略するが、昇降台側ロータリエンコーダ21の回転軸に、昇降マスト13の上下方向に敷設されたチェーンに歯合するスプロケットが取り付けられ、昇降台12の昇降によりスプロケットが回転して、昇降経路の下端部に設定された基準位置からの昇降台12の昇降距離を検出する基準位置からの昇降台12の昇降距離を検出することにより昇降位置を検出するように構成されている。
また、走行台車10には、走行レール5上を走行自在な前後二つの走行輪23が設けられ、それら二つの走行輪23のうちの車体前後方向の一端側の車輪が、インバータ式のモータである走行用電動モータ24にて駆動される推進用の駆動走行輪23aとして構成され、車体前後方向の他端側の車輪が、遊転自在な従動走行輪23bとして構成されている。
また、図2に示すように、走行台車10に、移動経路2上の走行位置を検出する車体側ロータリエンコーダ22が設けられている。
この車体側ロータリエンコーダ22は、図示は省略するが、車体側ロータリエンコーダ22の回転軸に、走行レール5に沿って敷設されたチェーンに歯合するスプロケットが取り付けられ、走行台車10の走行によりスプロケットが回転して、移動経路2の一端部に設定された基準位置からの走行台車10の走行距離を検出することにより走行位置を検出するように構成されている。
前記昇降台12には、図3に示すように、フォーク装置11に載置されているパレットPの載置状態を検出する載置状態検出手段としてのはみ出しセンサ25が設けられている。
前記はみ出しセンサ25は、ゲート型の接触子を備えて載置台12の四方の夫々に配置されており、接触子とパレットPや物品9との接触の有無により、複数の物品9が段積み状態で載置されているパレットPの載置状態を検出するように構成されている。
また、昇降台12には、フォーク装置11に載置されているパレットPの載置状態を撮像する撮像手段としてのカメラ26が設けられ、地上側コントローラ7側には、カメラ26にて撮像したパレットPの載置状態を表示する表示手段としてのディスプレイ28が設けられている。
ちなみに、カメラ26は、左右の収納棚1のうち、一方側に対してフォーク装置11にてパレットPを移載する際にそのパレットPの載置状態を撮像するものと、他方側に対してフォーク装置11にてパレットPを移載する際にそのパレットPの載置状態を撮像するものとの2台が設けられている。
図4に示すように、地上側コントローラ7から入出庫指令を受けて、スタッカークレーン3の運転を制御する制御手段としてのクレーン制御装置27が設けられ、このクレーン制御装置27に対して、昇降台側ロータリエンコーダ21の検出情報、車体側ロータリエンコーダ22の検出情報、はみ出しセンサ25の検出情報、および、カメラ26による撮像情報が入力されるように構成されている。
そして、クレーン制御装置27は、地上側コントローラ7から入出庫指令が指令されると、昇降台側ロータリエンコーダ21の検出情報に基づいて昇降台12を指令された昇降用目標停止位置に昇降させる昇降制御を行う昇降制御部27a、車体側ロータリエンコーダ22の検出情報に基づいて走行台車10を指令された走行用目標停止位置に走行させる走行制御を行う走行制御部27b、フォーク装置11を作動させて物品9を移載する移載制御を行う移載制御部27cなどから構成されている。
前記地上側コントローラ7は、荷載置台8または複数の物品収納部4のうちの一つを移載対象箇所と設定し、入出庫指令として、移載対象箇所に対して掬い動作または卸し動作を行うべく、掬い指令または卸し指令をクレーン制御装置27に対して指令するように構成されている。
そして、クレーン制御装置27は、地上側コントローラ7から掬い指令が指令されたときには、昇降制御部27aによる昇降制御および走行制御部27bによる走行制御を行うことにより、走行台10を走行用目標停止位置に停止させかつ昇降台12を昇降用目標停止位置に停止させたのち、移載制御部27cによる移載制御を行い、移載対象箇所から物品Bを掬い取る掬い動作を行うように構成されている。
また、クレーン制御装置27は、地上側コントローラ7から卸し指令が指令されたときには、昇降制御部27aによる昇降制御および走行制御部27bによる走行制御を行うことにより、走行台10を走行用目標停止位置に停止させかつ昇降台12を昇降用目標停止位置に停止させたのち、移載制御部27cによる移載制御を行い、移載対象箇所に物品Bを卸す卸し動作を行うように構成されている。
ちなみに、移載用位置は、昇降用目標停止位置と走行用目標停止位置とから定められており、その移載用位置が、荷載置台8および物品収納部4の夫々に対応して設定されている。
そして、掬い動作における移載用位置は、移載対象箇所よりも少し下方側に設定され、卸し動作における移載用位置は、移載対象箇所よりも少し上方側に設定されている。
前記昇降制御について説明を加えると、昇降制御部27aは、昇降台側ロータリエンコーダ21の検出情報に基づいて昇降台12の昇降位置を管理しながら、昇降台12を昇降させて、昇降台12の昇降位置が昇降用目標停止位置に達すると、昇降台12を停止させることにより、昇降台12を昇降用目標停止位置に停止させるように構成されている。
前記走行制御について説明を加えると、昇降制御と同様に、走行制御部27bが、車体側ロータリエンコーダ22の検出情報に基づいて走行台車10の走行位置を管理しながら、走行台車10を走行させて、走行台車10の走行位置が走行用目標停止位置に達すると、走行台車10を停止させることにより、走行台車10を走行用目標停止位置に停止させるように構成されている。
そして、移載制御について説明を加えると、移載制御部27cは、荷載置台8や物品収納部4にパレットPを卸す場合には、複数の物品9が段積み状態で載せられたパレットPを載置した状態でフォーク装置11を突出作動させ、昇降台12を下降させて荷載置台8や物品収納部4にパレットPごと卸したのちフォーク装置11を退入作動させるように構成され、荷載置台8や物品収納部4から掬う場合には、パレットPを載置していない状態でフォーク装置11を突出作動させたのち、昇降台12を上昇させてパレットPをフォーク装置11に載置させたのちフォーク装置11を退入作動させるように構成されている。
前記移載制御部27cは、フォーク装置11の作動中に、はみ出しセンサ25の検出情報に基づいてパレットPの載置状態が異常であると判別すると、フォーク装置11を異常停止させるように構成されている。
また、移載制御部27cは、フォーク装置11を異常停止させたときにカメラ26にて撮像したパレットPの載置状態をディスプレイ28に表示させるように構成されている。
説明を加えると、移載制御部27cは、図5の(イ)に示すように、掬い動作および卸し動作におけるフォーク装置11の作動中に、はみ出しセンサ25にて接触子とパレットPや物品9との接触があると、パレットPの載置状態が異常であると判別するように構成されている。
そして、移載制御部27cは、フォーク装置11を異常停止させたときにカメラ26にて撮像した撮像情報を地上側コントローラ7に送信するように構成され、地上側コントローラ7は、図5の(ロ)に示すように、移載制御部27cから受信した撮像情報に基づいてディスプレイ28に、カメラ26にて撮像したパレットPの載置状態を表示させるように構成されている。
ちなみに、図5の(イ)は、卸し動作において、物品9の移載方向に対して右側方に物品9がずれて荷崩れを起こしている状態を示しており、図5の(ロ)は、物品9の載置状態を拡大してディスプレイ28に表示させている状態を示している。
また、図示はしないが、カメラ26は、上下軸芯周りで揺動自在でズームなどの機能を備えて構成され、地上側コントローラ7に接続されたカメラ用指令スイッチにより、カメラ26の撮像範囲を変更したり、物品9の載置状態を拡大したり縮小したりできるように構成されている。
前記フォーク装置11が異常停止された場合において、図4に示すように、物品9を物品収納部4に移載させる棚側移載動作、物品9をフォーク装置11に移載させる自己側移載動作、および、フォーク装置11の異常停止を維持する停止維持動作のいずれかを指令可能な人為操作式の指令手段としての指令スイッチ29が設けられている。
そして、移載制御部27cは、フォーク装置11を異常停止させた場合には、指令スイッチ29の指令に基づいて、棚側移載動作、自己側移載動作、および、停止維持動作のうちのいずれかを選択して、フォーク装置11の作動を制御するように構成されている。
前記指令スイッチ29について説明を加えると、指令スイッチ29として、進めるスイッチ29aと戻すスイッチ29bとが設けられ、指令スイッチ29の指令情報が地上側コントローラ7に入力可能に構成されている。
そして、地上側コントローラ7は、指令スイッチ29の指令情報が入力されると、その指令情報をクレーン制御装置27に指令するように構成されている。
そして、掬い動作におけるフォーク装置11の作動中にフォーク装置11を異常停止させた場合には、進めるスイッチ29aの押し操作により自己側移載動作を指令し、戻すスイッチ29bの押し操作により棚側移載動作を指令するように構成されている。
逆に、卸し動作におけるフォーク装置11の作動中にフォーク装置11を異常停止させた場合には、進めるスイッチ29aの押し操作により棚側移載動作を指令し、戻すスイッチ29bの押し操作により自己側移載動作を指令するように構成されている。
また、掬い動作および卸し動作におけるフォーク装置11の作動中にフォーク装置11を異常停止させた場合において、進めるスイッチ29aと戻すスイッチ29bとの両スイッチとも押し操作しないことにより、停止維持動作を指令するように構成されている。
前記棚側移載動作について説明を加えると、移載制御部27cは、指令スイッチ29にて棚側移載動作が指令されると、異常停止させたフォーク装置11を突出作動させ、フォーク装置11にてパレットPを物品収納部4または荷載置台8に卸すように構成されている。
そして、クレーン制御装置27は、棚側移載動作が終了すると、地上側コントローラ7からの入出庫指令に基づいて、スタッカークレーン3の運転を制御するように構成されている。
また、クレーン制御装置27は、棚側移載動作によりパレットPを移載した物品収納部4を特定する状態で異常履歴情報として記憶するように構成されている。
前記自己側移載動作について説明を加えると、移載制御部27cは、指令スイッチ29にて自己側移載動作が指令されると、異常停止させたフォーク装置11を退入作動させ、パレットPを載置しているフォーク装置11を昇降台12に退入させ、昇降台12に退入させたフォーク装置11にパレットPを載置させるように構成されている。
そして、クレーン制御装置27は、自己側移載動作が終了すると、昇降台12を昇降経路の下端位置まで下降させて荷崩れ修正位置まで走行台車10を走行させたのち、フォーク装置11におけるパレットPの載置状態が適正となるように修正する修正作業を行うように構成されている。
前記停止維持動作について説明を加えると、移載制御部27cは、指令スイッチ29にて停止維持動作が指令されると、異常停止させたフォーク装置11を維持させて、その異常停止させた状態のままフォーク装置11におけるパレットPの載置状態が適正となるように修正する修正作業を行うように構成されている。
前記指令スイッチ29による指令は使用者などが行うが、このときに、地上側コントローラ7のディスプレイ28には、フォーク装置11を異常停止させたときにカメラ26にて撮像したパレットPの載置状態が表示されている。
したがって、使用者は、フォーク装置11を異常停止させた箇所に行かなくても、地上側コントローラ7の近くにいるままで、パレットPの載置状態を確認することができ、その確認をした上で必要に応じて、棚側移載動作、自己側移載動作、および、停止維持動作のうちのいずれかを指令することができるように構成されている。
以下、フォーク装置11を異常停止させた場合のその後の動作について説明を加える。
例えば、フォーク装置11の作動を早く再開させたい場合には、ディスプレイ28の表示により物品9の載置状態を確認し、物品9の載置状態がフォーク装置11を作動させることが可能な状況であれば、指令スイッチ29にて棚側移載動を指令して棚側移載動作を行うことにより、物品9を物品収納部4や荷載置台8に移載させ、その物品収納部4や荷載置台8への物品9の移載が終了した時点で、フォーク装置11の作動を再開させるように構成されている。
この場合には、物品9を移載する要求がないときなどを利用して、クレーン制御装置27に記憶している異常履歴情報に基づいて、棚側移載動作により物品9が移載された物品収納部4を特定して、その物品収納部4において修正作業を行うように構成されている。
そして、フォーク装置11が異常停止された箇所が高い箇所である場合には、ディスプレイ28の表示により物品9の載置状態を確認し、物品9の載置状態がフォーク装置11を作動させることが可能な状況であれば、使用者が指令スイッチ29にて自己側移載動作を指令して自己側移載動作を行うことにより、物品9をフォーク装置11に移載させることができるので、その後フォーク装置11を低い箇所などに移動させることにより、修正作業を容易に行えるように構成されている。
また、ディスプレイ28の表示により物品9の載置状態を確認し、物品9の載置状態が移載装置を作動できない状況であれば、使用者が指令スイッチ29にて停止維持動作を指令して停止維持動作を行うことにより、物品の落下などの発生を防止するように構成されている。
前記異常停止およびその後の動作について、図6のフローチャートに基づいて説明を加える。
前記移載制御部27cは、掬い動作および卸し動作におけるフォーク装置11の作動中に、はみ出しセンサ25の検出情報に基づいてパレットPの載置状態が異常であるか否かを判別して、異常であると判別すると、フォーク装置11を異常停止させるようにしている(ステップ1,2)。
そして、移載制御部27cは、指令スイッチ29にて棚側移載動作が指令されると、棚側移載動作を行い(ステップ3,4)、指令スイッチ29にて自己側移載動作が指令されると、自己側移載動作を行い(ステップ5,6)、指令スイッチ29にて停止維持動作が指令されると、停止維持動作を行うようにしている(ステップ7,8)。
〔別実施形態〕
)上記実施形態では、昇降用電動モータ20を作動させて駆動プーリ19を正逆に駆動させることにより、昇降用チェーン14をその長手方向に移動操作するようにしているが、例えば、昇降用チェーン14を、複数の案内スプロケットに巻き掛け、走行台車10の一端に装備した巻き取りドラムに連結して、巻き取りドラムを昇降用モータ20にて正逆に駆動回転させて、昇降用チェーン14をその長手方向に移動操作させるように構成して実施することも可能である。
)上記実施形態では、昇降台側ロータリエンコーダ21にて昇降台12の昇降位置を検出し、移動距離検出手段としての車体側ロータリエンコーダ22にて走行台車10の走行位置を検出するようにしているが、他の距離計などを用いて、昇降台12の昇降位置および走行台車10の走行位置を検出するように構成して実施することも可能である。
例えば、走行台車10に、その水平移動方向に測距用のビーム光を投射する水平用レーザ測距計を設けて、その水平用レーザ測距計にて、移動経路2における基準位置に設置されている反射板に向けて投射して、基準位置と走行台車10との距離を検出することにより、走行台車10の走行位置を検出するように構成することも可能である。
また、詳述はしないが、測距用のビーム光を投射するレーザ測距計を用いて、昇降台12の昇降位置についても検出することが可能である。
)上記実施形態では、フォーク装置11が複数の物品9を段積み状態で載せられているパレットPを載置するように構成されているが、単なる一つの物品でもよく、フォーク装置11が移載する物品の形態については適宜変更が可能である。
)上記実施形態では、移載装置として、フォーク装置11を例示したが、例えば、物品9の側面を挟持可能な一対のクランプ部を突出作動および退入作動自在な移載装置など、各種の移載装置を適応することが可能である。
)上記実施形態では、載置状態検出手段として、接触式のはみ出しセンサ25を例示したが、例えば、光電式のセンサなど無接触式のはみ出しセンサを適応することも可能であり、物品9の載置状態を検出できるものであればよい。
物品保管設備の概略図 スタッカークレーンの側面図 昇降台およびフォーク装置を示す斜視図 物品保管設備の制御ブロック図 フォーク装置におけるパレットの載置状態を示す図 制御動作を示すフローチャート
符号の説明
1 収納棚
4 物品収納部
9 物品
11 移載装置
25 載置状態検出手段
26 撮像手段
27 制御手段
28 表示手段
29 指令手段

Claims (1)

  1. 物品収納部を縦横に複数個並べて構成された収納棚と、各物品収納部に対する移載用位置に移動して、物品収納部と自己との間で物品を移載する移載装置と、その移載装置に載置されている物品の載置状態を検出する載置状態検出手段と、前記移載装置の作動を制御する制御手段とが設けられ、
    前記制御手段が、前記移載装置の作動中に、前記載置状態検出手段の検出情報に基づいて前記物品の載置状態が異常であると判別すると、前記移載装置を異常停止させるように構成されている物品搬送装置であって、
    前記移載装置が異常停止された場合において、前記物品を前記物品収納部に移載させる棚側移載動作、前記物品を前記移載装置に移載させる自己側移載動作、および、前記移載装置の異常停止を維持する停止維持動作のいずれかを指令可能な人為操作式の指令手段が設けられ、
    前記制御手段が、前記移載装置を異常停止させた場合には、前記指令手段の指令に基づいて、前記棚側移載動作、前記自己側移載動作、および、前記停止維持動作のうちのいずれかを選択して、前記移載装置の作動を制御するように構成され
    前記移載装置に載置されている物品の載置状態を撮像する撮像手段と、その撮像手段にて撮像した物品の載置状態を表示する表示手段とが設けられ、
    前記制御手段が、前記移載装置を異常停止させたときに前記撮像手段にて撮像した物品の載置状態を前記表示手段に表示させるように構成され、
    前記制御手段が、地上側に設置される地上側コントローラから指令を受けて前記移載装置の作動を制御するように構成され、
    前記表示手段が、前記地上側コントローラに備えられている物品搬送装置。
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