JP6313680B2 - 搬器の傾き度合い診断方法及び機械式駐車装置 - Google Patents

搬器の傾き度合い診断方法及び機械式駐車装置 Download PDF

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Description

本発明は、搬器を昇降させる機械式駐車装置における搬器の傾き度合いを診断する傾き度合い診断方法と、その診断方法を実施できる機械式駐車装置に関する。
従来、エレベータ式駐車装置のように、搬器を昇降させる装置においては、搬器の傾き度合いを定期的に診断し、傾きが許容値を超えている場合には、その傾き度合いの修正作業が行われている。
例えば、この種の先行技術として、ロープ式のエレベータにおいて、かご上に主ロープのテンションが不均等になると傾く傾き検出片を設け、この傾き検出片が傾いたことをカメラで撮影した画像の画像処理を用いて検出するようにしたエレベータの主ロープテンション点検装置がある(例えば、特許文献1参照)。
また、他の先行技術として、本出願人が先に出願した、エレベータ式駐車装置における昇降台傾き度合診断方法がある。この方法では、搬器の傾き度合いを診断する位置にセンサを追加し、エレベータ式駐車装置の新設時などに原点の位置とセンサを設けた測定位置とにおける傾き度合いを測定するティーチング運転を行い、その傾き度合い結果を基準値として設定する。そして、適時(例えば、毎月定時)に傾き度合い判定運転を行い、そのときの実測値を基準値と比較して、実測値が許容値以内か否かを判定している(例えば、特許文献2参照)。
特開2011−16623号公報 特開2007−204959号公報
しかしながら、上記特許文献1では、エレベータ式駐車装置のように大きな搬器の上部に傾き検出片を設けることは難しく、実現は困難である。また、上記特許文献2では、傾き度合いの判定を行う位置にセンサを追加する必要があり、複数の階で判定を行うためには多くのセンサを設けなければならず、装置に費用を要する。しかも、原点の位置と測定位置とにおける測定結果から判定するため、診断の都度に複数箇所での検知が必要となり、時間を要する。
一方、エレベータ式駐車装置には、搬器を所定階に設けた受け材に着床させて保持し、搬器を昇降させる索状体(ロープ等)に作用する荷重を減少させて適切な値となったことをセンサで検出するマウントストップ装置が備えられたものがある。
そこで、本発明は、マウントストップ装置を備えた機械式駐車装置において容易に搬器の傾き度合いを診断できる傾き度合い診断方法と、それを備えた機械式駐車装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る搬器の傾き度合い診断方法は、搬器を所定階の受け部に着床させたときに、該搬器を昇降させる複数の索状体に作用する荷重が適切な値となったことをそれぞれ検出するセンサを有するマウントストップ装置を備えた機械式駐車装置の搬器傾き度合い診断方法であって、搬器の傾き度合い基準値設定時に、前記搬器を所定階に着床させて前記複数の索状体に作用する荷重が適切な値になったことを前記それぞれのセンサが検出する時間差を基準値として設定し、前記基準値を設定した後、搬器の傾き度合い診断時に、前記搬器を所定階に着床させて前記複数の索状体に作用する荷重が適切な値になったことを前記それぞれのセンサが検出する時間差を診断値として検出し、前記診断値と前記基準値とを比較して、その差から搬器の傾き度合いが許容値を超えていないか否かを診断する。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における「基準値」と「診断値」の「時間差」には、パルス値や時間差などの差の値が含まれる。
この構成により、搬器のマウントストップ装置を備えた機械式駐車装置において、搬器の傾き度合いを診断するためにセンサを設けることなく、基準値設定動作と診断値検出動作とを行い、それぞれの動作におけるマウントストップ装置のセンサからの情報(時間差)を用いて、搬器の傾き度合いを診断することができる。この診断としては、基準値に比べて診断値における時間差が大きくなると、所定階における傾きが大きくなっていると診断することができ、その時間差が許容値を超えている場合には、搬器の傾き調整が必用と判断することができる。
また、機械式駐車装置の設置時に、前記搬器の傾き度合い基準値設定の動作を行うようにしてもよい。
このように構成すれば、機械式駐車装置の設置時又は搬器の傾き度合い診断開始時に基準値設定の動作(ティーチング運転)を実施して、機械式駐車装置の個体差(大きさ、製造寸法差など)に応じた基準値の設定ができ、機械式駐車装置の個体差に適した傾き度合い診断を行うことができる。
また、前記機械式駐車装置は鉛直方向に複数階の棚部を備え、前記傾き度合い基準値設定時に、予め指定した複数階において前記搬器を着床させて前記それぞれのセンサが検出した時の差を基準値として設定し、前記傾き度合い診断時に、前記予め指定した複数階において前記搬器を着床させて前記それぞれのセンサが検出した時の差を診断値として検出し、前記予め指定した複数階における診断値を前記予め指定した複数階における基準値とそれぞれ比較し、それぞれの差から予め指定した複数階における搬器の傾き度合いをそれぞれ診断するようにしてもよい。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における「予め指定した複数階」は、機械式駐車装置に応じて設定される「複数の階」をいう。
このように構成すれば、機械式駐車装置に応じて設定される複数の階において傾き度合いを診断することができ、その結果から、それぞれの診断を行なった階の近傍階における傾き度合いを推定することもできる。
また、前記予め指定した複数階が、最上階と最下階とであってもよい。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における「最上階」と「最下階」は、搬器を同一の条件で診断できる「最上階」と「最下階」をいう。
このように構成すれば、搬器を昇降させる索状体の繰り出し両端位置における傾き度合いを機械式駐車装置に応じて診断することができる。しかも、エレベータ式駐車装置のように高い機械式駐車装置において、最上階と最下階の診断値から中間階での傾きを想定でき、最上階と最下階で診断を実施することで機械式駐車装置における全体的な搬器の傾き度合いを想定することができる。
一方、本発明に係る機械式駐車装置は、搬器を所定階の受け部に着床させたときに、該搬器を昇降させる複数の索状体に作用する荷重が適切な値となったことをそれぞれ検出するセンサを有するマウントストップ装置を備えた機械式駐車装置であって、搬器を所定階に着床させて、前記複数の索状体に作用する荷重が適切な値になったことを前記それぞれのセンサが検出する時間差を搬器の傾き度合い基準値として記憶する基準値設定動作と、前記基準値を記憶した後、搬器を所定階に着床させて、前記複数の索状体に作用する荷重が適切な値になったことを前記それぞれのセンサが検出する時間差を搬器の傾き度合い診断値として検出する診断値検出動作と、前記診断値と前記基準値とを比較して、その差から傾き度合いが許容値を超えていないか否かを診断する診断動作と、を行うことができる制御装置を備えている。
この構成により、搬器のマウントストップ装置を備えた機械式駐車装置において、搬器の傾き度合いを診断するためにセンサを設けることなく、マウントストップ装置のセンサからの情報(時間差)を用いて基準値設定動作と診断値検出動作と診断動作とを制御装置で行って、搬器の傾き度合いを診断することができる。
また、前記制御装置は、前記診断値検出動作と前記診断動作とを定期的に行うように構成されていてもよい。定期的な動作としては、例えば、毎月指定日時に行われる。
このように構成すれば、診断値の検出と、その診断値と基準値とを比較する診断動作とを定期的に実行し、搬器の傾き度合いを定期的に自動監視することができる。
また、前記制御装置は、前記診断値検出動作を所定期間にわたり定期的に行って複数の診断値を保存し、該複数の診断値を該所定期間毎に前記基準値と比較して前記診断動作を行うように構成されていてもよい。所定期間毎の診断動作としては、例えば、月毎に行われる。
このように構成すれば、診断値の検出を所定期間にわたり定期的に行い、その期間の複数の診断値を所定期間毎に基準値と比較して搬器の傾き度合いを診断し、所定期間毎に搬器の傾き度合いを監視することができる。
本発明によれば、機械式駐車装置において、搬器の傾き度合い診断を、通常の運転動作によって任意の所定階で容易に行うことが可能となる。しかも、マウントストップ装置のセンサからの情報(時間差)を利用するので、センサを追加することなく装置費用を抑えて搬器の傾き度合い診断を行うことが可能となる。
図1は本発明を適用する機械式駐車装置の一例であるエレベータ式駐車装置の内部概略を示す全体正面図である。 図2は図1に示すII−II矢視の概略を示す平面図である。 図3は図2に示すIII−III矢視の拡大図である。 図4は図1に示すエレベータ式駐車装置の昇降駆動系の概略を示す斜視図である。 図5は図4に示すマウントストップ装置の正面図である。 図6は図5に示すマウントストップ装置が索状体に作用する荷重が適切な値になったことを検出した状態を示す正面図である。 図7は図1に示すエレベータ式駐車装置において搬器の傾き度合い診断を行う制御系のブロック図である。 図8は図7の制御ブロック図に示す構成による制御フローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、機械式駐車装置の一例としてエレベータ式駐車装置を例に説明する。また、この実施形態では、索状体として「ワイヤーロープ(以下、単に「ロープ」という)」を例に説明する。なお、この明細書及び特許請求の範囲の書類中における前後左右方向の概念は、図2に示す前後左右方向の概念と一致するものとする。
図1に示すように、この実施形態のエレベータ式駐車装置50は、鉄骨構造体の外面に外装板を設けた駐車塔51を有している。この駐車塔51は、地上1階が乗入れ部52となっており、中央部の鉛直方向に平面視が矩形状の昇降路53が設けられている。この昇降路53には、パレット80を搬送する搬器(エレベータ)54が設けられている。搬器54は、駐車塔51の上部から吊下げられたロープ62によって昇降させられる。
また、昇降路53を挟んで図の左右両側の鉛直方向に、複数段の格納棚56が設けられている。各格納棚56には、車両Vを搭載するパレット80が格納され、上記搬器54に設けられたパレット移載機構55によって、パレット80が搬器54と各格納棚56との間で払出し/引込みが行われる。パレット移載機構55は、公知の手段が採用される。
この実施形態のエレベータ式駐車装置50の場合、ロープ62によって吊下げられた搬器54を昇降させる昇降機60が、駐車塔51の下部(例えば、乗入れ部)に設けられた下部駆動方式となっている。この下部駆動方式では、駐車塔51の乗入れ部52に昇降機60が設置され、この昇降機60の駆動シーブ61に複数本のロープ62が掛けられている。このロープ62は、上方へ延び、転向プーリ65と吊下げプーリ66,67を介して搬器54とカウンタウェイト64とが吊下げられている。従って、昇降機60の駆動シーブ61を回転駆動することによって、搬器54がロープ62で昇降させられる。
さらに、図2に示すように、上記エレベータ式駐車装置50には、搬器54を所定の格納棚56の位置で保持する定位置保持装置70が設けられている。この実施形態の定位置保持装置70は、各格納棚56の位置において形鋼の棚柱58に設けられた棚側受けブラケット71,72と、搬器54に設けられて上記棚側受けブラケット71,72に保持される保持部材73,74を有する搬器保持機構75とを備えている。搬器保持機構75は、搬器54の中心に対して対称に配置され、この搬器保持機構75に設けられた保持部材73,74が、上記棚側受けブラケット71,72によって4点で保持される。棚側受けブラケット71,72は、各格納棚56の所定位置(搬器54と格納棚56との間でパレット80のスムーズな払出し/引込みができる高さ位置)にそれぞれ設けられている。
この搬器保持機構75は、搬器54を昇降させるときには上記保持部材73,74を図2に示す通過状態とし、搬器54を各格納棚56の棚側受けブラケット71,72で保持するときには、保持状態(図示する二点鎖線の保持部材73,74)に変更する駆動軸76を有している。この駆動軸76の両端部に上記保持部材73,74が設けられており、駆動軸76を搬器54に設けられた図示しない駆動機で約90°で回動させることにより(二点鎖線)、棚側受けブラケット71,72によって搬器54を保持する状態にすることができる。図示する実線の保持部材73,74は、搬器54を通過させる状態を示している。図3に示す拡大図は、駆動軸76を回転させて保持部材73を保持状態にして、棚側受けブラケット71で保持した状態の図面である。この定位置保持装置70は一例であり、他の構成で搬器54を各格納棚56の所定位置に保持するようにしてもよい。
図4に示すように、上記搬器54の吊下げは、搬器54の下部に設けた動滑車63に掛けたロープ62の一端を駐車塔51の上部に設けられた水平梁57(図1)に設けたマウントストップ装置1で支持し、他端を吊下げプーリ66、転向プーリ65を介して昇降機60の駆動シーブ61に巻き掛けた後、転向プーリ65、吊下げプーリ67を介して動滑車掛けでカウンタウェイト64を吊持する動滑車方式となっている。支持部68は、カウンタウェイト64を吊持するロープ62の支持部である。この実施形態では、搬器54の長手方向の手前側(前側)と奥側(奥側)のロープ端がマウントストップ装置1で支持されている。
この昇降駆動系によれば、昇降機60でロープ62を巻上げ/巻下げ駆動することにより、搬器54とカウンタウェイト64とはつるべ式に動作し、搬器54を上昇させれば、そのストローク分でカウンタウェイト64が下降するように駆動される。
図5は、上記マウントストップ装置1の要部を示す図面である。以下の説明では、一方のマウントストップ装置1について説明する。また、センサ23(24)としては、近接スイッチを例に説明する。
図示するように、この実施形態のマウントストップ装置1は、固定構造部である駐車塔51の鉄骨構造体である水平梁(固定側支持部)57に索状体支持部2が固定されている。この水平梁57に固定された索状体支持部2は、固定部から下方に延びる側板5と、この側板5を連結する背面板6と、この背面板6と側板5の下部に固定された下板7とを有している。下板7の中央部には、貫通穴8が設けられている。
上記ロープ62の上端には連結金具11が設けられ、この連結金具11は索状体結合部材10によって吊下げられている。索状体結合部材10の中央部には、上方に延びる軸部材12が設けられている。この軸部材12は、上記下板7の貫通穴8に挿通されている。この軸部材12には、下板7の上方からストッパー部材21が挿入され、その外側に支持ばね(圧縮ばね)20が設けられている。この支持ばね20は、軸部材12の上端に設けられた支持部材13によって、下板7との間に保持されている。ストッパー部材21は、支持ばね20が収縮する時の座屈を防止するとともに、支持ばね20の収縮を所定量で制限する高さに設定されている。
そして、上記側板5の一方には、下方に延びる支持板22が設けられ、この支持板22にセンサ23(他方のセンサ24)が設けられている。一方、上記索状体結合部材10には、上半部が開口部26となった検知板25が設けられている。そして、この検知板25が上記センサ23(24)の前面に設けられている。上記センサ23(24)は近接スイッチであり、前面に検知板25が無い状態から有る状態に変化したことを検知する。
このようなマウントストップ装置1によれば、ロープ62で搬器54を吊下げて昇降するときには下向きの大きな荷重が作用して、軸部材12を介して支持部材13で支持ばね20が縮められて検知板25が下げられ、センサ23(24)の前方には検知板25の開口部26が位置して開放された状態となる。
一方、図6に示すように、搬器54を所定階に着床動作させて、ロープ62に作用する荷重を減少させると、ロープ62の端部に設けられた索状体結合部材10が軸部材12と一体的に支持ばね20によって上昇させられ、ロープ62に作用する荷重が減少して所定量に達すると、検知板25によってセンサ23(24)の前面が塞がれてセンサ23(24)が作動し、ロープ62に作用する荷重が適切な値になったことを検知することで、ロープ62の巻き下げが停止させられる。
また、上記図4に示すように、この実施形態では、搬器54の長手方向の手前側と奥側のロープ端にマウントストップ装置1が設けられており、搬器54を着床動作させたときに、手前側におけるマウントストップ装置1のセンサ23と奥側におけるマウントストップ装置1のセンサ24とがロープ62に作用する荷重が適切な値になったことを検知することで、ロープ62の巻下げが停止させられる。
この巻下げ停止時、手前側と奥側のセンサ23(24)は、搬器54の傾き、マウント受け(搬器54の被着床部)のレベル、マウントストップ用センサの調整精度等の要因により、検知のタイミングに時間差が生じる。そして、後述するように、そのタイミングの時間差に基づいて搬器54の傾きが診断される。時間差のデータとしては、昇降機(搬器昇降モータ)60におけるパルス値や検出時間差などを用いることができる。
図7は、上記したようなマウントストップ装置1を備えたエレベータ式駐車装置50において、搬器54の傾き度合い診断を行う制御系のブロック図である。このブロック図では、主要な構成のみを示している。
図示するように、上記エレベータ式駐車装置50の搬器54を昇降させる昇降機60のエンコーダ60aからのパルス信号が制御装置30のインバータ31に入力され、このパルス値はプログラマブルコントローラ32のカウンタモジュール33に入力される。
一方、マウントストップ装置1の2つのセンサ23,24からの入力信号が、プログラマブルコントローラ32の入力モジュール34,35に入力される。上記カウンタモジュール33と入力モジュール34,35とはCPU36に接続されており、入力モジュール34にセンサ23から信号が入力された時のカウンタモジュール33のパルス値と、入力モジュール35にセンサ24から信号が入力された時のカウンタモジュール33のパルス値との差がCPU36で検出される。
この例では、搬器54を手前側と奥側をロープ62で昇降させているため、手前側と奥側とにおけるロープ62が所定の荷重に減少したことをマウントストップ装置1のセンサ23,24で検出する差により、駐車装置の設置時に搬器54を水平にレベル調整したとしても、センサ23,24の取付け寸法差、角度等によって生じる誤差によるセンサ23,24の検出時間差を検出している。
基準値設定動作における検出値(この例の場合、パルス値)は、基準値として記憶部37に記憶され、診断値検出動作における検出値(この例の場合、パルス値)が上記基準値と比較される。この比較した結果は、エレベータ式駐車装置(機械式駐車装置)50に応じて設定された許容値(閾値)の範囲内であれば問題なく、許容値を超えている場合には、搬器54の傾き調整のメンテナンスが実施される。
なお、基準値設定動作としては、例えば、エレベータ式駐車装置50の設置時であれば工事監督が行い、既設の機械式駐車装置において搬器の傾き度合い診断を開始する場合には、保守員等が運転盤から実行するようにすればよい。
次に、図8に示すフローチャートに基づいて、エレベータ式駐車装置50における搬器54の傾き度合い診断を説明する。搬器の傾き度合い診断を開始するタイミングとしては、エレベータ式駐車装置50の新設時、又は既設のエレベータ式駐車装置において搬器の傾き度合い診断を始めるメンテナンス契約時などがある。以下の説明では、装置動作とデータ処理とを図の左右に記載して説明する。
<基準値設定動作(ティーチング運転)>
エレベータ式駐車装置50において、搬器54の4隅の4点がレベル調整された後、搬器54の傾き度合い診断を行うための基準値設定動作が行われる。
基準値設定動作としては、搬器54を所定階において着床動作させ(S1)、その着床動作時におけるマウントストップ装置1のいずれかのセンサ23(24)からの巻下げ停止の信号検出を検知する(S2)。そして、一方のセンサ23(24)の信号検出からパルス値(タイマーなどでもよい)のカウントが開始される(S3)。
その後、マウントストップ装置1のもう一方のセンサ23(24)からの巻下げ停止の信号検出を検知すると(S4)、着床動作が停止されるとともに(S5)、パルス値カウントが停止される(S6)。そして、一方のセンサ23(24)による巻下げ停止の信号と、他方のセンサ23(24)による巻下げ停止の信号との差のパルス値が検出される。そして、このパルス値(時間差)が基準値設定動作(ティーチング運転)で得られたものであれば(S7)、基準値として制御装置30の記憶部37に記憶される(S8)。
<診断値検出動作(診断運転)>
搬器54の傾き度合い診断を行う診断値検出動作としては、定期的又は任意に行われる。例えば、毎月指定日時に自動的に診断値検出動作が実行される。この診断値検出動作としては、基準値設定動作と着床時の条件を同じにするために、搬器54上のパレット有無は基準値設定動作時と合せた(例えば、パレット無し)状態で行われる。この診断値検出動作は、上記基準値設定動作の運転と同じ運転動作が行われて診断値を得た後、図8に一点鎖線で示す、比較と判定動作が加わる。基準値設定動作と同じ部分は、その説明を省略する。
この診断値検出動作により、上記したように、最初に停止したセンサ23(24)の信号と、次に停止したセンサ23(24)の信号との時間差のパルス値が検出される。このパルス値(時間差)が、診断値検出動作で得られたものである(ティーチング運転ではない)ので(S7)、診断値となる。
そして、この診断値が、上記基準値設定動作によって得られて記憶部37に記憶されている基準値と比較される(S9)。これにより、診断値と基準値との差が判定値として検出される(S9)。この判定値が、許容値内であるか否かが診断される(S10)。この診断で、診断値が許容値内であれば「OK判定」となり、次の診断値検出動作による判定まで運転される。許容値を超えていれば「NG判定」となり、搬器54の傾き調整のメンテナンスなどが行われる。
なお、判定値と許容値は絶対値にて判定してもよい。また、ティーチング運転時と診断運転時とで2つのセンサ23,24によって検出する順序が替わることがある場合、診断運転時にその順序が替わったときは診断値の符号を反転(マイナスに)するようにしてもよい。
また、このような基準値設定動作と診断値検出動作とを最上階と最下階とでそれぞれ行うことにより、搬器54を昇降させるロープ62の繰り出し両端位置における傾き度合いを診断することができる。しかも、エレベータ式駐車装置50のように高い機械式駐車装置においては、最上階と最下階との両端部分における搬器54の傾き度合いを適切に診断することができる。また、最上階と最下階の診断値から中間階での傾きを想定することもできる。なお、最下階では搬器54上のデッキ59(図4)が乗入れ部52の受け材等に着床して搬器54の保持状態が最上階と同じにならない場合、2階で傾き度合い診断を行うようにしてもよい。
従って、このような傾き度合い診断方法によれば、エレベータ式駐車装置(機械式駐車装置)50において、搬器54の巻下げ動作を停止させるマウントストップ装置1を用いて、搬器54を着床させたときのロープ62に作用する荷重が適切な値に減少したことを通常運転と同様にセンサ23(24)で検知することで、その検知結果から、搬器54の傾き度合いを自動的に診断することができる。
以上のように、上記傾き度合い診断方法によれば、エレベータ式駐車装置50における搬器54の傾きをマウントストップ装置1に備えられたセンサ23(24)からの信号を利用して自動で診断することができる。そのため、搬器54の傾き度合いを診断するために新たなセンサを追加することなく診断することができるので、設備費用を抑えて搬器54の傾き度合いを適切に診断することが可能となる。
また、上記したようにマウントストップ装置1に備えられたセンサ23(24)の信号を用いることにより、全ての階で搬器54の傾き度合いを診断することが可能となる。しかも、通常運転の動作で測定できるので、特定の動作が不要である。
さらに、基準値設定動作(ティーチング運転)を実施することにより、エレベータ式駐車装置50の個体差(大きさ、製作誤差など)に左右されることなく、その機械式駐車装置に適切な傾き度合い診断を行うことができる。
また、遠隔監視センターから通信回線を介して、診断運転を行ったり、蓄積された診断データを取得して、メンテナンスなどの必要な処置を行うことができる。しかも、所定期間毎に搬器54の傾き度合いを監視することも遠隔で容易にできる。
なお、上記した実施形態におけるマウントストップ装置1は一例であり、搬器54を所定階の棚側受けブラケット71,72に着床させて保持する構成は、固定側から支持アームが突出して搬器を保持するような構成であってもよい。しかも、保持した後にロープ62に作用する荷重が適切な値になったことを検出して停止させるセンサ23(24)も、上記実施形態以外の構成であってもよく、マウントストップ装置1の構成や取付位置などは上記実施形態に限定されるものではない。
また、上記した実施形態における搬器54は、前部と後部とをロープ62で昇降させる構成を例に説明したが、搬器54の4隅をそれぞれロープで吊下げる構成であってもよく、搬器54を昇降させる索状体の構成も、上記実施形態に限定されるものではない。
さらに、上記した実施形態は一例を示しており、本発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本発明は上記した実施形態に限定されるものではない。
本発明に係る搬器の傾き度合い診断方法は、マウントストップ装置を備えたエレベータ式駐車装置等の駐車装置において利用することができる。
1 マウントストップ装置
10 索状体結合部材
11 連結金具
12 軸部材
13 支持部材
20 支持ばね(圧縮ばね)
21 ストッパー部材
22 支持板
23 センサ(近接スイッチ)
24 センサ(近接スイッチ)
25 検知板
26 開口部
30 制御装置
31 インバータ
32 プログラマブルコントローラ
33 カウンタモジュール
34 入力モジュール
35 入力モジュール
36 CPU
37 記憶部
50 エレベータ式駐車装置(機械式駐車装置)
51 駐車塔
52 乗入れ部
53 昇降路
54 搬器(エレベータ)
57 水平梁(固定側支持部)
60 昇降機(搬器昇降モータ)
60a エンコーダ
62 ロープ(索状体)
70 定位置保持装置
71 棚側受けブラケット(受け部)
72 棚側受けブラケット(受け部)
73 保持部材
74 保持部材

Claims (7)

  1. 搬器を所定階の受け部に着床させたときに、該搬器を昇降させる複数の索状体に作用する荷重が適切な値となったことをそれぞれ検出するセンサを有するマウントストップ装置を備えた機械式駐車装置の搬器傾き度合い診断方法であって、
    搬器の傾き度合い基準値設定時に、前記搬器を所定階に着床させて前記複数の索状体に作用する荷重が適切な値になったことを前記それぞれのセンサが検出する時間差を基準値として設定し、
    前記基準値を設定した後、搬器の傾き度合い診断時に、前記搬器を所定階に着床させて前記複数の索状体に作用する荷重が適切な値になったことを前記それぞれのセンサが検出する時間差を診断値として検出し、
    前記診断値と前記基準値とを比較して、その差から搬器の傾き度合いが許容値を超えていないか否かを診断することを特徴とする搬器の傾き度合い診断方法。
  2. 機械式駐車装置の設置時に、前記搬器の傾き度合い基準値設定の動作を行うようにした請求項1に記載の搬器の傾き度合い診断方法。
  3. 前記機械式駐車装置は鉛直方向に複数階の棚部を備え、
    前記傾き度合い基準値設定時に、予め指定した複数階において前記搬器を着床させて前記それぞれのセンサが検出した時の差を基準値として設定し、
    前記傾き度合い診断時に、前記予め指定した複数階において前記搬器を着床させて前記それぞれのセンサが検出した時の差を診断値として検出し、
    前記予め指定した複数階における診断値を前記予め指定した複数階における基準値とそれぞれ比較し、それぞれの差から予め指定した複数階における搬器の傾き度合いをそれぞれ診断するようにした請求項1又は2に記載の搬器の傾き度合い診断方法。
  4. 前記予め指定した複数階が、最上階と最下階とである請求項3に記載の搬器の傾き度合い診断方法。
  5. 搬器を所定階の受け部に着床させたときに、該搬器を昇降させる複数の索状体に作用する荷重が適切な値となったことをそれぞれ検出するセンサを有するマウントストップ装置を備えた機械式駐車装置であって、
    搬器を所定階に着床させて、前記複数の索状体に作用する荷重が適切な値になったことを前記それぞれのセンサが検出する時間差を搬器の傾き度合い基準値として記憶する基準値設定動作と、
    前記基準値を記憶した後、搬器を所定階に着床させて、前記複数の索状体に作用する荷重が適切な値になったことを前記それぞれのセンサが検出する時間差を搬器の傾き度合い診断値として検出する診断値検出動作と、
    前記診断値と前記基準値とを比較して、その差から傾き度合いが許容値を超えていないか否かを診断する診断動作と、
    を行うことができる制御装置を備えていることを特徴とする機械式駐車装置。
  6. 前記制御装置は、前記診断値検出動作と前記診断動作とを定期的に行うように構成されている請求項5に記載の機械式駐車装置。
  7. 前記制御装置は、前記診断値検出動作を所定期間にわたり定期的に行って複数の診断値を保存し、該複数の診断値を該所定期間毎に前記基準値と比較して前記診断動作を行うように構成されている請求項5に記載の機械式駐車装置。
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