JP2007039240A - エレベータのカウンタクリアランス測定装置およびその測定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、簡易な構成で、つり合いおもりと緩衝器との間のクリアランスを直接的に測定できるカウンタクリアランス測定装置およびその測定方法を得る。
【解決手段】ロータリエンコーダ14を駆動用電動機10の回転軸の軸端に取り付け、電流計13を駆動用電動機10の電源回路に介装している。制御装置15は、乗りかご8を最上階から上昇させ、電流計13からの駆動電流の計測値に基づいてつり合いおもり9の緩衝器7への当接を判断すると、乗りかご8を停止するようにエレベータ運転制御装置12を制御する。そして、制御装置15は、乗りかご8の最上階から上昇開始時点から停止時点までの上昇移動距離をロータリエンコーダ14の出力から算出し、クリアランスを測定する。
【選択図】図1
【解決手段】ロータリエンコーダ14を駆動用電動機10の回転軸の軸端に取り付け、電流計13を駆動用電動機10の電源回路に介装している。制御装置15は、乗りかご8を最上階から上昇させ、電流計13からの駆動電流の計測値に基づいてつり合いおもり9の緩衝器7への当接を判断すると、乗りかご8を停止するようにエレベータ運転制御装置12を制御する。そして、制御装置15は、乗りかご8の最上階から上昇開始時点から停止時点までの上昇移動距離をロータリエンコーダ14の出力から算出し、クリアランスを測定する。
【選択図】図1
Description
この発明は、乗りかごと主ロープでつながっているつり合いおもりと昇降路のピット内に設置されている緩衝器との間のクリアランスを測定するエレベータのカウンタクリアランス測定装置およびその測定方法に関するものである。
一般に、エレベータにおいては、主ロープの長さが経時変化などにより変化し、つり合いおもりと緩衝器との間のクリアランスが変化してしまう。このクリアランスが異常に小さくなると、つり合いおもりが緩衝器にぶつかって、閉じ込め事故や巻上機の空転を発生させる恐れがあるので、このクリアランスを厳密に管理する必要がある。
そして、従来は、1人の作業者が乗りかごを最上階まで運転し、もう1人の作業者が昇降路のピットに入ってつり合いおもりと緩衝器との間のクリアランスを測定しており、このクリアランスの測定作業が極めて煩雑なものであった。
そして、従来は、1人の作業者が乗りかごを最上階まで運転し、もう1人の作業者が昇降路のピットに入ってつり合いおもりと緩衝器との間のクリアランスを測定しており、このクリアランスの測定作業が極めて煩雑なものであった。
このような状況を鑑み、作業者がピットに入ることなく、つり合いおもりと緩衝器との間のクリアランスを自動的に測定できる方法が種々提案されている。
例えば、特許文献1に記載されている従来のエレベータのカウンタクリアランス測定装置では、昇降時のつり合いおもりと係合してつり合いおもりの位置を検知するマイクロスイッチを昇降路の壁面に設置している。そして、エレベータの設置時、あるいは主ロープの交換時、乗りかごが最上階に着床したときのつり合いおもりと緩衝器との間のクリアランスを実測し、ついで、乗りかごを下降させてマイクロスイッチがつり合いおもりと係合した地点での乗りかごの高さを算出し、それらを初期クリアランス(規格値)δ0および初期かご高さL0として記憶しておく。そして、保守点検時、乗りかごを最上階から下降させてマイクロスイッチがつり合いおもりと係合した地点での乗りかごの高さLを算出し、記憶されている初期クリアランスδ0および初期かご高さL0と算出されたかご高さLとから、保守点検時のクリアランスδ(=δ0−2(L−L0))を算出している。
従来のエレベータのカウンタクリアランス測定装置は、マイクロスイッチがつり合いおもりと係合した地点での乗りかごの高さLを測定し、初期かご高さL0と現時点でのかご高さLとの差と、初期クリアランスδ0とから現時点でのクリアランスを算出している。初期かご高さL0と現時点でのかご高さLとの差は主ロープの伸びに相当する。そこで、主ロープの伸びを測定し、初期クリアランスから主ロープの伸びを差し引いて現時点でのクリアランスを算出しているので、現時点でのクリアランスは間接的に測定されることになり、測定精度が低下するという問題があった。
この発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、簡易な構成で、つり合いおもりと緩衝器との間のクリアランスを直接的に測定できるエレベータのカウンタクリアランス測定装置およびその測定方法を得ることを目的とする。
この発明は、乗りかごを昇降させるかご昇降手段と、乗りかごの昇降距離を検出するかご昇降距離検出手段と、つり合いおもりの緩衝器への当接を検知するおもり当接検知手段と、乗りかごを最上階から上昇させ、おもり当接検知手段の出力からつり合いおもりが緩衝器に当接したと判断すると、乗りかごの上昇を停止するようにかご昇降手段を制御し、かつ、かご昇降距離検出手段の出力から乗りかごの最上階から上昇してから停止するまでの移動距離を算出し、当該算出距離をクリアランスとして測定する制御手段と、を備えている。
この発明によれば、乗りかごを最上階から、つり合いおもりが緩衝器に当たるまで上昇させ、その間の乗りかごの移動距離を測定してクリアランスとしているので、現時点でのクリアランスを直接的に測定することになり、測定精度が高められる。
図1はこの発明によるカウンタクリアランス測定装置を適用したエレベータの全体構成を説明する図、図2はこの発明によるエレベータのカウンタクリアランス測定装置における測定動作を説明する断面図、図3はこの発明によるエレベータのカウンタクリアランス測定装置における測定動作を説明するフロー図である。
図1において、昇降路1の機械室2には、巻上機の駆動綱車4およびそらせ車5が設置されている。そして、主ロープ6が、駆動綱車4に掛け渡され、その一端側が昇降路1内に垂下され、その他端側がそらせ車5に掛けられて昇降路1内に垂下されている。さらに、乗りかご8が主ロープ6の一端に固着され、つり合いおもり9が主ロープ6の他端に固着されている。これらの乗りかご8およびつり合いおもり9はそれぞれガイドレール(図示せず)に案内されて昇降路1内を昇降可能に配設されている。また、昇降路1のピット3内には、緩衝器7がつり合いおもり9の真下位置に設置されている。
駆動綱車4の駆動用電動機10が機械室2内に設置されている。また、駆動回路11が駆動用電動機10に駆動電力を供給するように接続されている。エレベータ運転制御装置12は、種々の信号に基づいて駆動回路11から駆動綱車4への電力供給を制御し、乗りかご8の運行を制御する。ここで、駆動綱車4、主ロープ6、駆動用電動機10、駆動回路11、エレベータ運転制御装置12などによりかご昇降手段を構成している。
おもり当接検知手段としての電流計13が駆動回路11の電源回路に介装されており、駆動電流を計測できるようになっている。また、かご昇降距離検出手段としてのロータリエンコーダ14が駆動用電動機10の回転軸の軸端に取り付けられ、駆動用電動機10の回転軸の回転量を出力するようになっている。
おもり当接検知手段としての電流計13が駆動回路11の電源回路に介装されており、駆動電流を計測できるようになっている。また、かご昇降距離検出手段としてのロータリエンコーダ14が駆動用電動機10の回転軸の軸端に取り付けられ、駆動用電動機10の回転軸の回転量を出力するようになっている。
制御手段としての制御装置15は、所定の演算処理を行う演算処理部(CPU)16、例えばカウンタクリアランスの管理値δa〜δb、第1判定基準値δ1、第2判定基準値δ2などのデータおよび演算処理部16で実行されるプログラムがファイルとして格納されている登録部(ROM)17、演算処理部16による演算処理の結果が格納される記録部(RAM)18などからなるマイクロコンピュータで構成されている。この制御装置15は、電流計13およびロータリエンコーダ14に接続され、駆動電流および駆動用電動機10の回転軸の回転量を入力できるようになっている。また、制御装置15は、エレベータ運転制御装置12に接続され、エレベータ運転制御装置12を介してクリアランス測定運転を実施させる。
表示装置19は制御装置15に電気的に接続され、クリアランスの演算値を表示する。報知手段20はブザーなどで構成され、制御装置15に電気的に接続され、主ロープ6の長さ調整時期の到来を報知する。監視センタ21は、制御装置15に接続され、保守点検の際に、制御装置15にクリアランスの測定指令を出力する。
ここで、カウンタクリアランスの管理値は、主ロープ6の長さ調整時期の到来を判定するためのもので、例えば、δaは150mmに、δbは250mmに設定される。また、第1判定基準値δ1および第2判定基準値δ2は、主ロープ6が過度に短くなっているエレベータでカウンタクリアランスを測定する際に発生する乗りかご8の昇降路の天井への衝突を回避するためのもので、例えば、δ1は255mmに、δ2は260mmに設定される。なお、δa、δb、δ1、δ2はこれらの値に限定されるものではなく、エレベータの仕様によって適宜設定されるものである。
このように構成されたエレベータにおいては、エレベータの新設時、あるいは主ロープ6の取り替え時、つり合いおもり9と緩衝器7との間のクリアランスが規格値δ0(但し、δa<δ0<δb)となるように主ロープ6の長さが調整される。そして、主ロープ6の長さが経時変化により変化すると、つり合いおもり9と緩衝器7との間のクリアランスδが変化する。このクリアランスが異常に小さくなると、つり合いおもり9が緩衝器7にぶつかって、閉じ込め事故や巻上機の空転を発生させる恐れがある。また、何らかの原因でクリアランスδが過大になると、故障により、乗りかご8およびつり合いおもり9の一方が緩衝器にぶつかり、他方が昇降路の天井にぶつかる恐れがある。そこで、保守点検時に、このクリアランスを測定し、クリアランスの測定値δがカウンタクリアランスの管理値(δa〜δb)の範囲から外れていると、主ロープ6の長さを調整するようにし、閉じ込め事故などの不具合の発生を未然に防止する。
つぎに、このエレベータのカウンタクリアランス測定装置の動作について、図2及び図3を参照しつつ説明する。なお、図3において、ステップ100〜120を便宜的にS100〜120と示している。
まず、保守点検時期が到来し、クリアランスの測定を行う場合、作業者は、監視センタ21からクリアランスの測定指令を制御装置15に出力する。
制御装置15は、クリアランス測定指令を受けると、エレベータが通常運転中か否かを確認する(ステップ100)。そして、通常運転中であるとステップ101に移行し、乗りかご8に乗客が乗車しているか否かを判別する。乗りかご8に乗客が乗車している場合には、通常運転に復帰する。また、乗客が乗りかご8に乗車していないと判別されると、ステップ102に移行し、乗りかご8が最上階に着床しているか否かを判別する。
ステップ102において、乗りかご8が最上階に着床していると判別されると、ステップ105に移行し、クリアランス測定運転を開始する。また、乗りかご8が最上階に着床していないと判別されると、ステップ103に移行する。そこで、制御装置15は乗りかご8を最上階に着床させるようにエレベータ運転制御装置12に運転指令を出力し、ステップ104に移行する。ステップ104では、乗りかご8に乗客が乗車しているか否かを判別する。そして、乗りかご8に乗客が乗車している場合には、通常運転に復帰する。また、乗客が乗りかご8に乗車していないと判別されると、ステップ105に移行する。
ステップ105では、制御装置15は乗りかご8を低速で上昇させるようにエレベータ運転制御装置12に運転指令を出力するとともに、電流計13およびロータリエンコーダ14からの出力の取り込みを開始する。
ついで、制御装置15は、乗りかご8の最上階からの上昇移動距離をロータリエンコーダ14の回転量から算出し、算出されたかご上昇移動距離が登録部17に格納されている第1判定基準値δ1より大きいか否かを判定する(ステップ106)。そして、かご上昇移動距離が第1判定基準値δ1より大きいと判断されると、ステップ107に移行し、クリアランス大を記録部18に格納し、かつ、報知手段20によりクリアランス大を作業者に報知させて、ステップ108に移行する。また、ステップ106で、かご上昇移動距離が判定基準値δ1より小さいと判断されると、ステップ108に移行する。
ついで、ステップ108では、算出されたかご上昇移動距離が登録部17に格納されている第2判定基準値δ2より大きいか否かを判定する。そして、かご上昇移動距離が第2判定基準値δ2より大きいと判断されると、ステップ109に移行する。そして、ステップ109では、制御装置15は、乗りかご8を停止させるようにエレベータ運転制御装置12に運転指令を出力し、乗りかご8が停止する。ついで、ステップ110に移行し、リアランス過大を記録部18に格納し、かつ、クリアランス過大を監視センタ21に通報して、ステップ117に移行する。また、ステップ108で、かご上昇移動距離が第2判定基準値δ2より小さいと判断されると、ステップ111に移行する。
ついで、ステップ111では、制御装置15は、電流計13の出力から回生電力の変動をモニターし、回生電力の低下が所定量に達すると、つり合いおもり9が緩衝器7に達したと判断し、ステップ112に移行する。ステップ112では、制御装置15は、乗りかご8を停止させるようにエレベータ運転制御装置12に運転指令を出力し、乗りかご8が停止する。これにより、乗りかご8およびつり合いおもり9は、図2において、実線で示される位置から点線で示される位置に移動する。この時のつり合いおもり9の移動距離が現時点でのクリアランスδとなる。
ついで、制御装置15は、乗りかご8の最上階からの上昇運転開始時点から停止時点までのロータリエンコーダ14の回転量から乗りかご8の上昇移動距離を演算する(ステップ113)。この上昇移動距離がつり合いおもり9と緩衝器7との間のクリアランスδに相当する。
ついで、制御装置15は、乗りかご8の最上階からの上昇運転開始時点から停止時点までのロータリエンコーダ14の回転量から乗りかご8の上昇移動距離を演算する(ステップ113)。この上昇移動距離がつり合いおもり9と緩衝器7との間のクリアランスδに相当する。
ついで、測定されたクリアランスδが登録部17に格納されているカウンタクリアランスの管理値(δa〜δb)の範囲内に入っているか否かを判定する(ステップ114)。そして、測定されたクリアランスδがカウンタクリアランスの管理値(δa〜δb)の範囲内に入っていると、主ロープ6の長さ調整時期に到来していないと判断し、ステップ115に移行し、測定されたクリアランスδを記録部18に格納するとともに、表示装置19に表示し、ステップ117に移行する。一方、測定されたクリアランスδがカウンタクリアランスの管理値(δa〜δb)の範囲内から外れていると、主ロープ6の長さ調整時期が到来したと判断し、ステップ116に移行し、測定されたリアランスδを記録部18に格納し、かつ、報知手段20により主ロープ6の長さ調整時期の到来を作業者に報知させて、ステップ117に移行する。
ついで、ステップ117では、制御装置15は乗りかご8を最上階に着床させるようにエレベータ運転制御装置12に運転指令を出力する。そして、乗りかご8が最上階に着床したか否かを判別する(ステップ118)。そして、乗りかご8が最上階に着床すると、クリアランスの測定運転を終了し(ステップ119)、制御装置15はエレベータ運転制御装置12に通常運転指令を出力する(ステップ120)。
ここで、ステップ102およびステップ104において、クリアランス測定運転を開始できるようになると、リミットスイッチなどが切り離され、乗りかご8の最上階から上方への運転が可能となり、また、ステップ114において、クリアランス測定運転が終了すると、リミットスイッチなどが復帰され、乗りかご8の最上階から上方への運転ができなくなるように、回路構成されている。
また、ステップ108において、かご上昇移動距離が第2判定基準値δ2より大きいと判断された場合、ステップ114において、測定されたクリアランスδがカウンタクリアランスの管理値(δa〜δb)の範囲内から外れていると判断された場合、ステップ119のクリアランスの測定運転終了後、通常運転に復帰することなく、主ロープ6の長さ調整作業を実施するようにしてもよい。
また、ステップ108において、かご上昇移動距離が第2判定基準値δ2より大きいと判断された場合、ステップ114において、測定されたクリアランスδがカウンタクリアランスの管理値(δa〜δb)の範囲内から外れていると判断された場合、ステップ119のクリアランスの測定運転終了後、通常運転に復帰することなく、主ロープ6の長さ調整作業を実施するようにしてもよい。
このように、この発明では、乗りかご8を最上階から、つり合いおもり9が緩衝器7に当たるまで上昇運転し、その間の乗りかご8の上昇移動量を演算してクリアランスを測定しているので、クリアランスを直接測定することになり、測定精度が高められる。
また、駆動綱車4の駆動用電動機10の回転軸の軸端にロータリエンコーダ14を取り付けて、駆動用電動機10の回転軸の回転量を計測できるようにしているので、ロータリエンコーダ14の出力(回転量)から乗りかご8の上昇移動距離を算出できる。つまり、簡易な構成で、クリアランスを測定することができる。
また、駆動用電動機10の駆動回路に電流計13を介装し、回生電力を計測できるようにしているので、回生電力の変化からつり合いおもり9の緩衝器7への当接を検知することができる。そこで、簡易な構成で、つり合いおもり9の緩衝器7への当接を検知することができる。ここで、つり合いおもり9が緩衝器7に当たると、駆動綱車4に対する負荷が低減し、回生電力が減少する。そこで、回生電力の減少を検知すれば、つり合いおもり9の緩衝器7への当接を検知することができる。
また、駆動用電動機10の駆動回路に電流計13を介装し、回生電力を計測できるようにしているので、回生電力の変化からつり合いおもり9の緩衝器7への当接を検知することができる。そこで、簡易な構成で、つり合いおもり9の緩衝器7への当接を検知することができる。ここで、つり合いおもり9が緩衝器7に当たると、駆動綱車4に対する負荷が低減し、回生電力が減少する。そこで、回生電力の減少を検知すれば、つり合いおもり9の緩衝器7への当接を検知することができる。
従来技術では、つり合いおもりの位置を検知するマイクロスイッチが必要であり、このマイクロスイッチおよびその付随設備を昇降の壁面に設置するという面倒な作業が必要であった。しかし、この発明では、従来技術におけるマイクロスイッチのような昇降路1の壁面に取り付ける機器は不要であり、従来技術に比べて、作業が極めて簡単なものとなるクリアランス測定装置および測定方法を実現できる。
また、乗客が乗りかご8に乗車しているとクリアランス測定運転に移行できないようにしている(ステップ101〜104)ので、乗客が乗車している状態でクリアランス測定運転されることが確実に防止される。
また、クリアランスの測定値を表示装置19に表示するようにしているので、作業者はクリアランスの測定値を目視確認でき、主ロープ6の長さ調整時期の到来を簡易に判断することができる。
また、カウンタクリアランスの管理値を登録部17に登録しておき、クリアランス測定運転の度に、クリアランスの測定値がカウンタクリアランスの管理値の範囲内に入っているか否か判定し、クリアランスの測定値がカウンタクリアランスの管理値の範囲内から外れていると、報知手段20により主ロープ6の長さ調整時期の到来を報知するようにしているので、作業者は主ロープ6の長さ調整時期の到来を簡易に認識することができる。
また、クリアランスの測定値を表示装置19に表示するようにしているので、作業者はクリアランスの測定値を目視確認でき、主ロープ6の長さ調整時期の到来を簡易に判断することができる。
また、カウンタクリアランスの管理値を登録部17に登録しておき、クリアランス測定運転の度に、クリアランスの測定値がカウンタクリアランスの管理値の範囲内に入っているか否か判定し、クリアランスの測定値がカウンタクリアランスの管理値の範囲内から外れていると、報知手段20により主ロープ6の長さ調整時期の到来を報知するようにしているので、作業者は主ロープ6の長さ調整時期の到来を簡易に認識することができる。
ここで、上述の説明では、クリアランス測定運転の度に、クリアランスの測定値がカウンタクリアランスの管理値の範囲内に入っているか否かを判定し、クリアランスの測定値がカウンタクリアランスの管理値の範囲内から外れていると、報知手段20により主ロープの長さ調整時期の到来を報知するものとしているが、クリアランスの測定値がカウンタクリアランスの管理値の範囲内から外れると、監視センタ21に通報するようにしてもよい。この場合、監視センタ21からの遠隔操作で、クリアランスの測定運転を行い、主ロープ6の長さ調整時期の到来の要否までを確認することができる。
また、カウンタクリアランスの管理値の最大値δbより大きいな第2判定基準値δ2(δb<δ2)を登録部17に登録しておき、クリアランス測定運転時に、乗りかご8の上昇距離が第2判定基準値δ2を超えたか否かを判定し、つり合いおもり9が緩衝器7に当たる前に、乗りかご8の上昇距離が第2判定基準値δ2を超えた場合に、乗りかご8を停止するようにしている。そこで、何らかの原因で主ロープ6の長さが過度に短くなっていても、クリアランス測定運転時に、つり合いおもり9が緩衝器7に当たる前に、乗りかご8が走行路の天井に当たるような不具合が未然に防止される。さらに、つり合いおもり9が緩衝器7に当たる前に、乗りかご8の上昇距離が第2判定基準値δ2を超えた場合に、クリアランス過大を監視センタ21に通報するようにしているので、エレベータの点検時期の到来が確実に把握される。なお、報知手段20によりクリアランス過大を作業者に報知させて、速やかにエレベータの点検作業を実施させるようにしてもよい。
さらにまた、第1判定基準値δ1(δb<δ1<δ2)を登録部17に登録しておき、乗りかご8の上昇距離が第2判定基準値δ2を超えたか否かの判定ステップに先立って、乗りかご8の上昇距離が第1判定基準値δ1を超えたか否かを判定し、乗りかご8の上昇距離が第1判定基準値δ1を超えた場合に、報知手段20によりクリアランス大を作業者に報知するようにしている。そこで、作業者はカウンタクリアランスが大きくなっていることを容易に把握でき、エレベータの点検作業時期の到来を認識できる。
また、監視センタ21からのクリアランス測定指令に基づいてクリアランスの測定を行うものとしているが、例えば、深夜の特定の時間帯に上述のクリアランスの測定(ステップ100〜120)を行うように設定してもよい。
また、電流計13の出力をモニターし、その回生電力の変化に基づいてつり合いおもり9の緩衝器7への当接を判断するものとしているが、駆動綱車4のシーブスリップを検知してつり合いおもり9の緩衝器7への当接を判断するようにしてもよい。
また、電流計13の出力をモニターし、その回生電力の変化に基づいてつり合いおもり9の緩衝器7への当接を判断するものとしているが、駆動綱車4のシーブスリップを検知してつり合いおもり9の緩衝器7への当接を判断するようにしてもよい。
また、昇降路1の上部に機械室2が設置されたエレベータに適用するものとして説明しているが、この発明は、機械室のないエレベータ、即ち機械室レスエレベータに適用しても、同様の効果が得られる。
また、クリアランス測定用の制御装置15がエレベータ運転制御装置12と別体に構成されているものとしているが、制御装置15はエレベータ運転制御装置12に一体に構成されていてもよい。
また、クリアランス測定用の制御装置15がエレベータ運転制御装置12と別体に構成されているものとしているが、制御装置15はエレベータ運転制御装置12に一体に構成されていてもよい。
1 昇降路、3 ピット、4 駆動綱車(かご昇降手段)、6 主ロープ(かご昇降手段)、7 緩衝器、8 乗りかご、9 つり合いおもり、10 駆動用電動機(かご昇降手段)、11 駆動回路(かご昇降手段)、12 エレベータ運転制御装置(かご昇降手段)、13 電流計(おもり当接検知手段)、14 ロータリエンコーダ(かご昇降距離検出手段)、15 制御装置(制御手段)、19 表示装置、20 報知手段、21 監視センタ。
Claims (8)
- 昇降路のピット内に設置された緩衝器とつり合いおもりとの間のクリアランスを測定するエレベータのカウンタクリアランス測定装置であって、
乗りかごを昇降させるかご昇降手段と、
上記乗りかごの昇降距離を検出するかご昇降距離検出手段と、
上記つり合いおもりの上記緩衝器への当接を検知するおもり当接検知手段と、
上記乗りかごを最上階から上昇させ、上記おもり当接検知手段の出力から上記つり合いおもりが上記緩衝器に当接したと判断すると、上記乗りかごの上昇を停止するように上記かご昇降手段を制御し、かつ、上記かご昇降距離検出手段の出力から上記乗りかごの最上階から上昇してから停止するまでの移動距離を算出し、当該算出距離を上記クリアランスとして測定する制御手段と、
を備えたことを特徴とするエレベータのカウンタクリアランス測定装置。 - 上記かご昇降手段は、巻上機および駆動用電動機を備え、上記かご昇降距離検出手段は、上記駆動用電動機の回転軸に付設されたロータリエンコーダであることを特徴とする請求項1記載のエレベータのカウンタクリアランス測定装置。
- 上記かご昇降手段は、巻上機および駆動用電動機を備え、上記おもり当接検知手段は、上記駆動用電動機の駆動電流を計測する電流計であり、上記制御手段は、上記電流計により計測された駆動電流の変化から上記つり合いおもりの上記緩衝器への当接を判断することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のエレベータのカウンタクリアランス測定装置。
- 表示装置を更に備え、上記制御手段は、クリアランスの測定値を上記表示装置に表示させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のエレベータのカウンタクリアランス測定装置。
- 報知手段を備え、上記制御手段は、クリアランスの測定値がカウンタクリアランス管理値の範囲を外れると、主ロープの長さ調整時期の到来を上記報知手段により報知させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のエレベータのカウンタクリアランス測定装置。
- 上記制御手段は、クリアランスの測定値がカウンタクリアランス管理値の範囲を外れると、主ロープの長さ調整時期の到来を監視センタに通報することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のエレベータのカウンタクリアランス測定装置。
- 上記制御手段は、上記乗りかごを最上階から上昇させた後、上記かご昇降距離検出手段の出力からかご上昇移動距離を算出して、当該かご上昇移動距離がカウンタクリアランス管理値の最大値より大きな判定基準値より大きくなったか否かを判断し、上記つり合いおもりが上記緩衝器に当接したと判断する前に、当該かご上昇移動距離が該判定基準値より大きくなったと判断すると、上記乗りかごの上昇を停止するように上記かご昇降手段を制御し、かつ、クリアランス過大を監視センタに通報することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のエレベータのカウンタクリアランス測定装置。
- 昇降路のピット内に設置された緩衝器とつり合いおもりとの間のクリアランスを測定するエレベータのカウンタクリアランス測定方法であって、
乗りかごを最上階から上昇させて上記つり合いおもりを上記緩衝器に当接させ、
上記乗りかごの最上階からの上昇開始時点から上記つり合いおもりの上記緩衝器への当接時点までの巻上機の駆動用電動機の回転軸の回転量を計測し、
上記回転量から上記乗りかごの移動量を算出して上記クリアランスを測定するエレベータのカウンタクリアランス測定方法。
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