JP2019009285A - コイル部品およびその製造方法 - Google Patents

コイル部品およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019009285A
JP2019009285A JP2017123774A JP2017123774A JP2019009285A JP 2019009285 A JP2019009285 A JP 2019009285A JP 2017123774 A JP2017123774 A JP 2017123774A JP 2017123774 A JP2017123774 A JP 2017123774A JP 2019009285 A JP2019009285 A JP 2019009285A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
flat
terminal electrode
coil component
flat portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017123774A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6686978B2 (ja
Inventor
啓雄 五十嵐
Hiroo Igarashi
啓雄 五十嵐
健太郎 山口
Kentaro Yamaguchi
健太郎 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2017123774A priority Critical patent/JP6686978B2/ja
Priority to CN201810528160.1A priority patent/CN109119235B/zh
Priority to US16/006,508 priority patent/US11062838B2/en
Priority to DE102018209534.5A priority patent/DE102018209534A1/de
Publication of JP2019009285A publication Critical patent/JP2019009285A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6686978B2 publication Critical patent/JP6686978B2/ja
Priority to US17/322,752 priority patent/US11798732B2/en
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/29Terminals; Tapping arrangements for signal inductances
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/04Fixed inductances of the signal type  with magnetic core
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/24Magnetic cores
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/2823Wires
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/2823Wires
    • H01F27/2828Construction of conductive connections, of leads
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/29Terminals; Tapping arrangements for signal inductances
    • H01F27/292Surface mounted devices
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F41/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties
    • H01F41/02Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets
    • H01F41/04Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets for manufacturing coils
    • H01F41/06Coil winding
    • H01F41/076Forming taps or terminals while winding, e.g. by wrapping or soldering the wire onto pins, or by directly forming terminals from the wire
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F41/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties
    • H01F41/02Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets
    • H01F41/04Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets for manufacturing coils
    • H01F41/10Connecting leads to windings

Abstract

【課題】金属板からなる端子電極に、ヒーターチップを用いてワイヤを熱圧着する際の断線を防止する、電極構造と圧着方法を提供する。【解決手段】端子電極27は、ワイヤ23の端部が接続されるべき平坦部37aと、平坦部より低い面を与える低位部37cと、平坦部と低位部との間に移行部37bと、を有する。平坦部、移行部および低位部に順次沿うようにワイヤを配向させながら、ワイヤの端部を平坦部上に配置する。ワイヤを挟んで平坦部と対向するようにヒーターチップ42を配置した状態で、熱圧着工程を実施する。このとき、ヒーターチップを、そのエッジ42aが低位部に対向するように配置する。【選択図】図3

Description

この発明は、コイル部品およびその製造方法に関するもので、特に、ワイヤと端子電極とが熱圧着によって接続された構造を有するコイル部品およびその製造方法に関するものである。
この発明にとって興味ある技術として、たとえば特開2015−50373号公報(特許文献1)に記載されたものがある。特許文献1には、ワイヤと端子電極とが熱圧着によって接続された構造を有するコイル部品が記載されている。図10は、特許文献1から引用したもので、特許文献1における図8(b)に相当する。図10は、熱圧着工程を説明するためのもので、そこには、コイル部品71に備えるドラム状コア72の一部が図示されている。
ドラム状コア72は、ワイヤ73が螺旋状に巻回された巻芯部74を有する。また、巻芯部74の互いに逆の第1および第2の端部には、それぞれ、第1および第2の鍔部が設けられるが、図10には、一方の鍔部75のみが図示されている。鍔部75には、L字状に延びる金属板からなる端子電極76が取り付けられている。端子電極76には、巻芯部74から引き出されたワイヤ73の端部が接続される。
上述のワイヤ73の、端子電極76への接続には、ヒーターチップ77を用いた熱圧着が適用される。図10に示すように、ヒーターチップ77は、ワイヤ73を挟んで端子電極76と対向するように配置される。この状態で、ヒーターチップ77が端子電極76に向かって圧接され、その結果、ワイヤ73の端部が端子電極76に熱圧着される。
特開2015−50373号公報
上述した熱圧着工程において、ヒーターチップ77から及ぼされる圧力により、ヒーターチップ77と端子電極76とに挟まれた部分では、ワイヤ73は熱圧着方向に潰されるが、特に、端子電極76のエッジ76aがワイヤ73にあたる部分では、ワイヤ73が過度に潰される傾向がある。その結果、端子電極76のエッジ76aがワイヤ73に食い込み、ワイヤ73を断線させてしまうことがある。
また、ヒーターチップ77が、たとえば図10に示した位置より右側にずれた場合、ヒーターチップ77のエッジ77aがワイヤ73に食い込み、その結果、ワイヤ73の断線に至らせることもある。
そこで、この発明の目的は、上述したような熱圧着工程でのワイヤの断線を生じにくくしたコイル部品の構造およびコイル部品の製造方法を提供しようとすることである。
この発明は、ワイヤと、ワイヤが接続される、金属板からなる端子電極と、を備える、コイル部品にまず向けられる。上述した技術的課題を解決するため、この発明に係るコイル部品は、以下のような構成を備えることを特徴としている。
端子電極は、ワイヤの端部が接続された平坦部と、平坦部より低い面を与える低位部と、平坦部と低位部との間に位置するもので、平坦部と低位部との間の高低差を吸収する移行部と、を有している。なお、「平坦部より低い面を与える低位部」における「低い面」とは、端子電極の接続される面とは反対側の面を基準にして、より「低い面」、すなわち、ワイヤからより遠い方の面をいう。
一方、ワイヤは、その端部から順に、上記平坦部に対向する第1部分と、上記移行部に対向する第2部分と、上記低位部に対向する第3部分と、を有している。そして、ワイヤは、上記第1部分において、潰れた断面形状を有するとともに、上記第2部分において、第1部分から第3部分に向かって潰れ量が減少している半潰れ部を形成している。
上述したワイヤの、第2部分に形成される半潰れ部では、ワイヤの潰れ量を連続的になだらかに変化させることができる。
この発明に係るコイル部品において、移行部は勾配面を形成していることが好ましい。この構成によれば、端子電極における平坦部と移行部との境界でのエッジの鋭利度合いを低減することができ、熱圧着工程でのワイヤの断線をより生じにくくすることができる。
この発明に係るコイル部品において、移行部と平坦部との境界はアール面を形成していることが好ましい。この構成によれば、上述の場合と比較して、端子電極における平坦部と移行部との境界でのエッジの鋭利度合いをより低減することができ、熱圧着工程でのワイヤの断線をより一層生じにくくすることができる。
この発明に係るコイル部品において、低位部は、端子電極を構成する金属板の一部を肉薄として形成された凹部によって与えられても、端子電極を構成する金属板の一部をクランク状に屈曲させることによって与えられてもよい。
また、この発明に係るコイル部品において、好ましくは、端子電極は、平坦部と同じ高さの面を与える第2平坦部をさらに有し、ワイヤの長さ方向において、平坦部、移行部、低位部、第2平坦部の順に並んでおり、ワイヤは、第2平坦部に対向する部分では潰されない本来の断面形状を有している。このような構成の端子電極は、金属板をたとえばプレス加工することにより、容易に得ることができる。
この発明に係るコイル部品は、好ましくは、ワイヤが螺旋状に巻回された巻芯部ならびに巻芯部の互いに逆の第1および第2の端部にそれぞれ設けられた第1および第2の鍔部を有する、コアをさらに備え、端子電極は、第1および第2の鍔部にそれぞれ取り付けられる。
この発明に係るコイル部品は、より好ましくは、ワイヤは、第1および第2のワイヤを含み、端子電極は、第1のワイヤの互いに逆の第1および第2の端部がそれぞれ接続される第1および第2の端子電極、ならびに、第2のワイヤの互いに逆の第1および第2の端部がそれぞれ接続される第3および第4の端子電極を含み、第1および第3の端子電極は第1の鍔部に取り付けられ、第2および第4の端子電極は第2の鍔部に取り付けられ、第1および第2のワイヤは、巻芯部上で互いに同じ方向に巻回され、当該コイル部品はコモンモードチョークコイルを構成する。
この発明は、また、コイル部品の製造方法にも向けられる。
この発明に係るコイル部品の製造方法は、ワイヤおよび端子電極をそれぞれ用意する工程を備える。端子電極は、金属板からなるもので、ワイヤの端部が熱圧着部を介して接続されるべき平坦部と、平坦部より低い面を与える低位部と、平坦部と低位部との間に位置するもので、平坦部と低位部との間の高低差を吸収する移行部と、を有する。
次に、この発明に係るコイル部品の製造方法は、平坦部、移行部および低位部に順次沿うようにワイヤを配向させながら、ワイヤの端部を平坦部上に配置する工程を備える。当該ワイヤの端部を平坦部上に配置する工程において、ワイヤの端部と平坦部との動作関係は相対的なものであり、平坦部を固定側にして、ワイヤの端部を動作させて平坦部上に配置する場合のほか、ワイヤの端部を固定側にして、平坦部を動作させてワイヤの端部上に配置する場合、さらには、ワイヤの端部および平坦部の双方を動作させて、ワイヤの端部を平坦部上に配置した状態を得る場合も含む。
さらに、この発明に係るコイル部品の製造方法は、ワイヤを挟んで平坦部と対向するようにヒーターチップを配置した状態で、ヒーターチップを平坦部に向かって圧接し、ワイヤの端部を平坦部に熱圧着する工程を備える。この熱圧着工程において、ヒーターチップは、そのエッジが低位部に対向するように配置されることを特徴としている。
上述のワイヤを挟んで平坦部と対向するようにヒーターチップを配置した状態とするにあたっては、ヒーターチップ側を動作させても、平坦部側を動作させても、両者を動作させてもよい。また、上述のヒーターチップを平坦部に向かって圧接するにあたっても、ヒーターチップ側を動作させても、平坦部側を動作させても、両者を動作させてもよい。
この発明に係るコイル部品の製造方法において、熱圧着工程の後、ワイヤの端部と平坦部とを溶接する工程をさらに備えていてもよい。
この発明に係るコイル部品によれば、端子電極には、ワイヤの端部が接続される平坦部に隣接して、移行部および低位部が設けられ、ワイヤにおいては、平坦部に対向する第1部分では、潰れた断面形状を有するものの、第1部分から、移行部に対向する第2部分を経て、低位部に対向する第3部分に向かって潰れ量が減少している半潰れ部を形成しているので、熱圧着の時点だけでなく、製品としてのコイル部品の段階においても、ワイヤの断線を生じにくくすることができる。
この発明に係るコイル部品の製造方法によれば、熱圧着工程において、ヒーターチップは、そのエッジが端子電極の低位部に対向するように配置されるので、ワイヤにおけるヒーターチップのエッジに当接する部分は、低位部内へと変形して、ヒーターチップのエッジからの押圧力を逃がすことができる。したがって、ヒーターチップのエッジがワイヤに食い込むことによるワイヤの断線を生じにくくすることができる。
この発明の第1の実施形態によるコイル部品としてのコモンモードチョークコイル1の外観を実装面側から示す斜視図である。 図1に示したコモンモードチョークコイル1の一部であって、ドラム状コア3に備える第1の鍔部4側の構成を拡大して示す正面図である。 図2に対応する図であり、熱圧着工程を実施している状態を示す。 図2に示した端子電極27とワイヤ23との関係を説明するためのもので、ワイヤ23の長さ方向に現れる寸法を拡大して模式的に示す図である。 この発明の第2の実施形態を説明するための図4に対応する図である。 この発明の第3の実施形態を説明するための図4に対応する図である。 実施品について、ワイヤ23が端子電極27の接続部37に熱圧着された部分を研磨して現れた断面を撮影した写真を示す図である。 この発明の第4の実施形態を説明するためのもので、端子電極27の平坦部37aとは逆の端部とワイヤ23とを示す図である。 この発明の第5の実施形態を説明するための図2に対応する図であって、ワイヤ23と端子電極27とを溶接した後の状態を示す。 特許文献1に記載されたコイル部品71に備えるドラム状コア72の一部である一方の鍔部75およびそこに配置された端子電極76を示す正面図であり、ワイヤ73を端子電極76に熱圧着する工程を説明するためのものである。
この発明に係るコイル部品の説明にあたり、コイル部品の一例としてのコモンモードチョークコイルを採り上げる。図1を主として参照して、この発明の第1の実施形態によるコイル部品としてのコモンモードチョークコイル1について説明する。
コモンモードチョークコイル1は、巻芯部2を有するドラム状コア3を備えている。ドラム状コア3は、巻芯部2の互いに逆の第1および第2の端部にそれぞれ設けられた第1および第2の鍔部4および5を備えている。コモンモードチョークコイル1は、図示されないが、さらに、第1および第2の鍔部4および5間に渡された板状の板状コアを備えていてもよい。なお、ドラム状コア3および板状コアは、好ましくは、フェライトから構成されるが、フェライト以外の材料から構成されてもよい。
ドラム状コア3は、フェライトからなる場合、キュリー温度が150℃以上であることが好ましい。低温から150℃まで、インダクタンス値を一定以上に維持することができるためである。また、ドラム状コア3の比透磁率は1500以下であることが好ましい。この構成によれば、ドラム状コア3の構成や材料に高透磁率用の特殊なものを用いる必要が無い。したがって、ドラム状コア3の設計自由度が向上し、たとえばキュリー温度が150℃以上であるようなドラム状コア3を容易に設計できる。このように、上記構成によれば、高温でのインダクタンス値が確保された、温度特性の良好なコモンモードチョークコイル1を提供できる。
なお、上述の図示されない板状コアについても、フェライトからなる場合、キュリー温度が150℃以上であることが好ましく、また、比透磁率が1500以下であることが好ましい。
鍔部4および5は、それぞれ、巻芯部2側に向きかつ巻芯部2の各端部を位置させる内側端面7および8と、内側端面7および8の反対側の外側に向く外側端面9および10とを有する。また、鍔部4および5は、それぞれ、実装時において実装基板(図示されない。)側に向けられる底面11および12、ならびに底面11および12の反対側の天面13および14を有している。前述した図示されない板状コアは、鍔部4および5の天面13および14に接合されている。さらに、第1の鍔部4は、底面11と天面13とを連結する方向に延びかつ互いに逆の側方に向く第1および第2の側面15および16を有し、第2の鍔部5は、底面12と天面14とを連結する方向に延びかつ互いに逆の側方に向く第1および第2の側面17および18を有する。
また、第1の鍔部4における底面11の両端部に、切欠き形状の窪み19および20が設けられる。同様に、第2の鍔部5における底面12の両端部に、切欠き形状の窪み21および22が設けられる。
コモンモードチョークコイル1は、さらに、巻芯部2に螺旋状に巻回された第1および第2のワイヤ23および24を備えている。なお、図1では、ワイヤ23および24の各々の端部のみが図示され、巻芯部2上でのワイヤ23および24の図示が省略されている。図2および図3ならびに図9においても、巻芯部2上でのワイヤ23および24の図示が省略されている。これらワイヤ23および24は、具体的な図示を省略するが、線状の中心導体と、中心導体の周面を覆う絶縁被覆層とを有する。
中心導体は、たとえば銅線からなる。絶縁被覆層は、好ましくは、たとえばポリアミドイミドや、イミド変成ポリウレタンのような少なくともイミド結合を含む樹脂からなる。この構成によれば、絶縁被覆層に対して、たとえば150℃においても分解しないといった耐熱性を与えることができる。したがって、150℃といった高温でも、線間容量が変化せず、Sdd11特性を良好なものとすることができる。また、150℃といった高温でもノイズ抑制効果に優れるといった効果の実効性を高めることができる。
第1および第2のワイヤ23および24は、互いに並行しながら同方向に巻回される。このとき、ワイヤ23および24は、いずれか一方が内層側に、いずれか他方が外層側に、というように、2層巻きにされても、巻芯部2の軸線方向において交互に配列されかつ互いに平行に並んだ状態で巻くバイファイラ巻きにされてもよい。
中心導体の径は35μm以下であることが好ましい。この構成によれば、ワイヤ23および24の径を細くできるので、巻芯部2へのワイヤ23および24の巻き数を多くすることや、ワイヤ23および24の巻き数を変えずに小型化すること、ワイヤ23および24やコイル外形を変えずにワイヤ間隔を広げることなどができる。また、コイル外形に占めるワイヤ23および24の割合が減ることで、たとえばドラム状コア3などの他の部分の寸法を拡大できるため、特性をさらに向上させることができる。
また、中心導体の径は28μm以上であることが好ましい。この構成によれば、中心導体の断線を生じにくくすることができる。
また、絶縁被覆層の厚み寸法は6μm以下であることが好ましい。この構成によれば、ワイヤ23および24の径を細くできるので、巻芯部2へのワイヤ23および24の巻き数を多くすることや、ワイヤ23および24の巻き数を変えずに小型化すること、ワイヤ23および24やコイル外形を変えずにワイヤ間隔を広げることなどができる。また、コイル外形に占めるワイヤ23および24の割合が減ることで、たとえばドラム状コア3などの他の部分の寸法を拡大できるため、特性をさらに向上できる。
また、絶縁被覆層の厚み寸法は3μm以上であることが好ましい。この構成によれば、巻回状態で隣り合うワイヤ23および24の中心導体間の距離を長くできるので、線間容量が小さくなり、そのため、Sdd11特性を良好なものとすることができる。
コモンモードチョークコイル1は、さらに、第1ないし第4の端子電極27〜30を備えている。これら第1ないし第4の端子電極27〜30のうち、第1および第3の端子電極27および29は、第1の鍔部4における第1および第2の側面15および16が対向する方向に配列されて、第1の鍔部4に接着剤を介して取り付けられる。第2および第4の端子電極28および30は、第2の鍔部5における第1および第2の側面17および18が対向する方向に配列されて、第2の鍔部5に接着剤を介して取り付けられる。
第1のワイヤ23の第1端は第1の端子電極27に電気的に接続され、第1のワイヤ23の第1端とは逆の第2端は第2の端子電極28に電気的に接続される。他方、第2のワイヤ24の第1端は第3の端子電極29に電気的に接続され、第2のワイヤ24の第1端とは逆の第2端は第4の端子電極30に電気的に接続される。
第1の端子電極27と第4の端子電極30とは、互いに同じ形状であり、第2の端子電極28と第3の端子電極29とは、互いに同じ形状である。また、第1の端子電極27と第3の端子電極29とは、互いに面対称形状をなし、第2の端子電極28と第4の端子電極30とは、互いに面対称形状をなしている。したがって、第1ないし第4の端子電極27〜30のうちのいずれか1つの端子電極、たとえば図1において最も良好に図示され、かつ図2および図3に図示されている第1の端子電極27について、その詳細を説明し、第2、第3および第4の端子電極28、29および30の詳細については、その説明を省略する。
端子電極27は、通常、たとえばリン青銅やタフピッチ銅などの銅系合金からなる1枚の金属板に対して順送プレス加工を施すことにより製造される。端子電極27の材料となる金属板は、0.15mm以下の厚みを有しており、たとえば0.1mmの厚みである。
端子電極27は、鍔部4の外側端面9に沿って延びる基部31と、当該基部31から、鍔部4の外側端面9と底面11とが交差する稜線部分を覆う第1の屈曲部32を介して、鍔部4の底面11に沿って延びる実装部33と、を備えている。実装部33は、コモンモードチョークコイル1が図示しない実装基板上に実装されるとき、実装基板上の導電ランドに対して、はんだ付け等によって電気的かつ機械的に接続される部分となる。
さらに、端子電極27は、実装部33から第2の屈曲部34を介して延びる立上がり部35、および立上がり部35から第3の屈曲部36を介して延びる接続部37を備えている。上記立上がり部35は、窪み19を規定する垂直壁38に沿って延び、上記接続部37は、窪み19を規定する底面壁39に沿って延びている。接続部37は、ワイヤ23の端部に沿うとともに、ワイヤ23を端子電極27に電気的かつ機械的に接続する部分となる。
より詳細には、図2に示すように、端子電極27の接続部37は、ワイヤ23の端部が熱圧着部を介して接続された平坦部37aと、平坦部37aより低い面を与える低位部37cと、平坦部37aと低位部37cとの間に位置するもので、平坦部37aと低位部37cとの間の高低差を吸収する移行部37bと、を有している。移行部37bは、この実施形態では、勾配面を形成していて、ワイヤ23の長さ方向に測定し得る寸法を有している。さらに、端子電極27の接続部37は、平坦部37aと同じ高さの面を与える第2平坦部37dを有する。第2平坦部37dは、ワイヤ23の長さ方向において、平坦部37a、移行部37bおよび低位部37cに続く位置に配置される。
なお、図示した実施形態では、低位部37cと第2平坦部37dとの間にも勾配面が形成されるが、このことは本質的な特徴ではない。すなわち、勾配面が形成されず、低位部37cから垂直に立ち上がる面を介して第2平坦部37dへと続いていてもよい。
上述の平坦部37a、移行部37b、低位部37cおよび第2平坦部37dは、ワイヤ23の長さ方向に拡大されて模式的に図示された図4を参照すれば、より明瞭に理解することができる。
図2および図4を参照して、ワイヤ23は、その端部から順に、上記平坦部37aに対向する第1部分23aと、上記移行部37bに対向する第2部分23bと、上記低位部37cに対向する第3部分23cと、上記第2平坦部37dに対向する第4部分23dと、を有している。
ワイヤ23は、上記第1部分23aにおいて、熱圧着方向に潰された断面形状を有するとともに、上記第2部分23bにおいて、第1部分23aから第3部分23cに向かって潰れ量が減少している、すなわち、熱圧着方向に潰された断面形状から本来の断面形状へと変化する、半潰れ部40を形成している。この半潰れ部40では、ワイヤ23の潰れ量を連続的になだらかに変化させることができる。そして、ワイヤ23は、第4部分23dでは、潰されない本来の断面形状を有している。
上述した第1の端子電極27における基部、第1の屈曲部、実装部、第2の屈曲部、立上がり部、第3の屈曲部、接続部、平坦部、移行部、低位部、および第2平坦部をそれぞれ指すために用いた参照符号31、32、33、34、35、36、37、37a、37b、37c、および37dは、必要に応じて、第2、第3および第4の端子電極28、29および30における対応の部分をそれぞれ指すためにも用いることにする。
通常、上述したワイヤ23および24と端子電極27〜30との接続工程を実施する前に、ワイヤ23および24を巻芯部2上に巻回する工程が実施される。巻回工程では、ドラム状コア3を巻芯部2の中心軸線まわりに回転させた状態で、ノズルからワイヤ23および24がトラバースされながら巻芯部2に向かって供給される。これによって、ワイヤ23および24が巻芯部2上で螺旋状に巻回される。
この巻回工程において、ドラム状コア3を上述のように回転させるため、ドラム状コア3は、回転駆動源に接続されたチャックによって保持される。チャックは、ドラム状コア3における一方の鍔部、たとえば第1の鍔部4を保持するように設計されている。
巻芯部2上における第1および第2のワイヤ23および24の各々の巻き数は42ターン以下であることが好ましい。ワイヤ23および24の総長さを短くすることができるので、Sdd11特性をより良好なものとすることができるためである。なお、インダクタンス値の確保のためには、ワイヤ23および24の各々の巻き数は39ターン以上であることが好ましい。
巻回工程を終えた後、以下に説明するワイヤ23および24と端子電極27〜30との接続工程が実施される。
以下、代表して、第1のワイヤ23を第1の端子電極27に接続する工程について説明する。
前述の巻回工程を終えた後、ワイヤ23の端部は、接続部37の平坦部37a上にまで引き出された状態とされる。この状態において、ワイヤ23は、平坦部37a、移行部37b、低位部37cおよび第2平坦部37dに順次沿うように配向しており、ワイヤ23の端部は、平坦部37a上に配置されている。
次に、図3に示すように、ヒーターチップ42を用いて、ワイヤ23の端部を平坦部37aに熱圧着する工程が実施される。この熱圧着工程において、ヒーターチップ42は、ワイヤ23を挟んで平坦部37aと対向するように配置され、その状態で、ヒーターチップ42が平坦部37aに向かって圧接される。このとき、ヒーターチップ42は、そのエッジ42aが低位部37cに対向するように配置される。
上述したようにヒーターチップ42が配置されることにより、ワイヤ23におけるヒーターチップ42のエッジ42aに当接する部分は、低位部27c内へと変形して、ヒーターチップ42のエッジ42aからの押圧力を逃がすことができる。したがって、ヒーターチップ42の エッジ42aがワイヤ23に食い込むことによるワイヤ42の断線を生じにくくすることができる。
また、移行部37bが勾配面を形成していることも、ワイヤ23の断線を生じにくくすることに寄与する。なぜなら、勾配面は、平坦部37aと移行部37bとの境界でのエッジの鋭利度合いを低減することができるためである。
なお、ワイヤ23における絶縁被覆層は、上述した熱圧着工程に先立って、たとえばレーザ照射により除去されても、熱圧着工程と同時に、ヒーターチップ42による加熱によって除去されてもよい。
上述の熱圧着工程を終えたとき、前述したように、ワイヤ23における平坦部37aに対向する第1部分23aは、熱圧着方向に潰された断面形状となり、移行部37bに対向する第2部分23bでは、平坦部37aに対向する第1部分23aから低位部37cに対向する第3部分23cに向かって潰れ量が減少している、すなわち、熱圧着方向に潰された断面形状から本来の断面形状へと変化する、半潰れ部40を形成している。そして、ワイヤ23における第2平坦部37dに対向する第4部分23dでは、潰されない本来の断面形状を維持している。
図5および図6は、それぞれ、この発明の第2および第3の実施形態を説明するための図4に対応する図である。図5および図6において、図4に示す要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明を省略する。
図5を参照して、移行部37bと平坦部37aとの境界はアール面37eを形成している。アール面37eは、平坦部37aと移行部37bとの境界でのエッジの鋭利度合いを低減し、それによって、熱圧着工程でのワイヤ23の断線をより生じにくくすることができる。なお、図5に示した実施形態では、低位部37cと第2平坦部37dとの間にもアール面が形成されるが、このことは本質的な特徴ではない。
図4および図5にそれぞれ示した実施形態では、低位部37cは、端子電極27を構成する金属板の一部をスタンピング加工するなどして肉薄とすることによって形成された凹部によって与えられたが、図6に示すように、端子電極27を構成する金属板の一部をクランク状に屈曲させることによって低位部37cが形成されてもよい。図6に示した端子電極27においても、移行部37bと平坦部37aとの境界にアール面37eが形成されている。
図7には、実施品について、ワイヤ23が端子電極27の接続部37に熱圧着された部分を研磨して現れた断面を撮影した写真が示されている。図7から、以下の状態を確認することができる。すなわち、ワイヤ23は、その端部から順に、端子電極27の接続部37における、平坦部に対向する第1部分と、移行部に対向する第2部分と、低位部に対向する第3部分と、第2平坦部に対向する第4部分と、を有する。そして、ワイヤ23は、上記第1部分において、熱圧着方向に潰された断面形状を有するとともに、上記第2部分において、第1部分から第3部分に向かって潰れ量が減少する半潰れ部を形成している。また、ワイヤ23は、第4部分では、潰されない本来の断面形状を維持していることも、図7に見ることができる。
また、平坦部とワイヤ23の第1部分との界面に沿って、黒っぽく見える層が形成されている。この層は、ワイヤの中心導体を構成する銅と、端子電極に施されためっき膜を構成する錫とが相互拡散して生成されたものであると推測される。
以上、第1の端子電極27と第1のワイヤ23との接続について説明したが、他の端子電極28〜30とワイヤ23または24との接続についても同様の接続工程が実施され、同様の接続構造が実現される。
図8は、この発明の第4の実施形態を説明するためのもので、第2の端子電極28の平坦部37aとは逆の端部とワイヤ23とを示す図である。
図1からわかるように、第1および第4の端子電極27および30は、それぞれ、第1および第2のワイヤ23および24の、巻芯部2からの引出し側とは反対側に位置しているが、第2および第3の端子電極28および29は、それぞれ、第1および第2のワイヤ23および24の、巻芯部2からの引出し側に位置している。そのため、第2および第3の端子電極28および29にそれぞれ接続される第1および第2のワイヤ23および24は、接続部37における平坦部37aとは逆の端部のエッジ部分37fに強く接触することがある。その結果、ワイヤ23および24が、その絶縁被覆層26に損傷を受けたり、断線したりすることがある。
上述の損傷や断線を生じにくくするため、図8に示した実施形態では、上述のエッジ部分37fにおいて面取りが施されている。このように面取りをエッジ部分37fに施すことにより、ワイヤ23が端子電極28に接触しても、接触面積の拡大や接触箇所の複数化により、端子電極28からワイヤ23に及ぼされる荷重が分散される。したがって、前述した絶縁被覆層の損傷やワイヤ23の断線を生じにくくすることができる。
なお、図8に示した端子電極28のエッジ部分37fには、凹状アール面を形成した面取りが施されていたが、面取りの形状については、多数の変形例があり得る。
図9は、この発明の第5の実施形態を説明するための図2に対応する図である。図9において、図2に示す要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明を省略する。
第5の実施形態は、前述した熱圧着工程の後、溶接工程が実施されることを特徴としている。溶接工程では、好ましくは、レーザ溶接が適用される。溶接のためのレーザ光は、ワイヤ23における熱圧着部分を含む、接続部37における平坦部37aから低位部37cに至る領域をカバーするように照射される。これによって、ワイヤ23の中心導体およびそれを受ける接続部37における平坦部37aから低位部37cに至る領域が溶融する。このとき、溶融部分は、そこに作用する表面張力によって玉状となり、溶接塊部43が形成される。すなわち、溶接塊部43は、ワイヤ23の中心導体および端子電極27の一部が一体化したものであり、ワイヤ23は、溶接塊部43の中に取り込まれる。
上述の溶接後の状態において、ワイヤ23が有する本来の断面形状は、溶接塊部43へと進入する部分まで維持されていることが好ましい。
好ましくは、接続部37は、鍔部4から所定の間隔を置いて位置していて、鍔部4に接していないようにされる。この構成によれば、上述した溶接工程において、接続部37での温度上昇が鍔部4側に伝わりにくくなり、熱によるドラム状コア3への悪影響を低減することができる。
上述のように、ワイヤ23と端子電極27との接続のために、熱圧着に加えて溶接が適用されると、より強固な接続状態が実現される。そのため、より高い機械的強度、より低い電気抵抗、より高い耐ストレス性、より高い化学的な耐浸食性等が得られ、接続構造に対するより高い信頼性が実現される。
上記実施形態では、端子電極とワイヤとの溶接において、レーザ溶接を用いたが、これに限られず、アーク溶接などを用いてもよい。
なお、上述の第1の端子電極27と第1のワイヤ23との接続と同様の接続が、他の端子電極28〜30とワイヤ23または24との接続についても適用される。
以上、この発明に係るコイル部品を、より具体的なコモンモードチョークコイルに関する実施形態に基づいて説明したが、この実施形態は、例示的なものであり、その他種々の変形例が可能である。
たとえば、コイル部品に備えるワイヤの本数およびワイヤの巻回方向、ならびに端子電極の個数等は、コイル部品の機能に応じて変更され得る。
また、この発明に係るコイル部品は、コアを備えないものであってもよい。
また、本明細書に記載の各実施形態は、例示的なものであり、異なる実施形態間において、構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることを指摘しておく。
1 コモンモードチョークコイル(コイル部品)
2 巻芯部
3 ドラム状コア
4,5 鍔部
23,24 ワイヤ
23a 第1部分
23b 第2部分
23c 第3部分
23d 第4部分
27〜30 端子電極
37 接続部
37a 平坦部
37b 移行部
37c 低位部
37d 第2平坦部
37e アール面
37f 接続部のエッジ部分
40 半潰れ部
42 ヒーターチップ
42a ヒーターチップのエッジ
43 溶接塊部

Claims (10)

  1. ワイヤと、
    前記ワイヤが接続される、金属板からなる端子電極と、
    を備え、
    前記端子電極は、前記ワイヤの端部が接続された平坦部と、前記平坦部より低い面を与える低位部と、前記平坦部と前記低位部との間に位置するもので、前記平坦部と前記低位部との間の高低差を吸収する移行部と、を有し、
    前記ワイヤは、その端部から順に、前記平坦部に対向する第1部分と、前記移行部に対向する第2部分と、前記低位部に対向する第3部分と、を有し、
    前記ワイヤは、前記第1部分において、潰れた断面形状を有するとともに、前記第2部分において、前記第1部分から前記第3部分に向かって潰れ量が減少している半潰れ部を形成している、
    コイル部品。
  2. 前記移行部は勾配面を形成している、請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記移行部と前記平坦部との境界はアール面を形成している、請求項1または2に記載のコイル部品。
  4. 前記低位部は、前記端子電極を構成する前記金属板の一部を肉薄として形成された凹部によって与えられる、請求項1ないし3のいずれかに記載のコイル部品。
  5. 前記低位部は、前記端子電極を構成する前記金属板の一部をクランク状に屈曲させることによって与えられる、請求項1ないし3のいずれかに記載のコイル部品。
  6. 前記端子電極は、前記平坦部と同じ高さの面を与える第2平坦部をさらに有し、前記ワイヤの長さ方向において、前記平坦部、前記移行部、前記低位部、前記第2平坦部の順に並んでおり、
    前記ワイヤは、前記第2平坦部に対向する部分では潰されない本来の断面形状を有している、
    請求項1ないし5のいずれかに記載のコイル部品。
  7. 前記ワイヤが螺旋状に巻回された巻芯部ならびに前記巻芯部の互いに逆の第1および第2の端部にそれぞれ設けられた第1および第2の鍔部を有する、コアをさらに備え、
    前記端子電極は、前記第1および第2の鍔部にそれぞれ取り付けられる、
    請求項1ないし6のいずれかに記載のコイル部品。
  8. 前記ワイヤは、第1および第2のワイヤを含み、
    前記端子電極は、前記第1のワイヤの互いに逆の第1および第2の端部がそれぞれ接続される第1および第2の端子電極、ならびに、前記第2のワイヤの互いに逆の第1および第2の端部がそれぞれ接続される第3および第4の端子電極を含み、
    前記第1および第3の端子電極は前記第1の鍔部に取り付けられ、前記第2および第4の端子電極は前記第2の鍔部に取り付けられ、
    前記第1および第2のワイヤは、前記巻芯部上で互いに同じ方向に巻回され、
    当該コイル部品はコモンモードチョークコイルを構成する、請求項7に記載のコイル部品。
  9. ワイヤを用意する工程と、
    前記ワイヤの端部が熱圧着部を介して接続されるべき平坦部と、前記平坦部より低い面を与える低位部と、前記平坦部と前記低位部との間に位置するもので、前記平坦部と前記低位部との間の高低差を吸収する移行部と、を有する、金属板からなる端子電極を用意する工程と、
    前記平坦部、前記移行部および前記低位部に順次沿うように前記ワイヤを配向させながら、前記ワイヤの端部を前記平坦部上に配置する工程と、
    前記ワイヤを挟んで前記平坦部と対向するようにヒーターチップを配置した状態で、前記ヒーターチップを前記平坦部に向かって圧接し、前記ワイヤの端部を前記平坦部に熱圧着する工程と、
    を備え、
    前記熱圧着工程において、前記ヒーターチップは、そのエッジが前記低位部に対向するように配置される、
    コイル部品の製造方法。
  10. 前記熱圧着工程の後、前記ワイヤの端部と前記平坦部とを溶接する工程をさらに備える、請求項7に記載のコイル部品の製造方法。
JP2017123774A 2017-06-24 2017-06-24 コイル部品およびその製造方法 Active JP6686978B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017123774A JP6686978B2 (ja) 2017-06-24 2017-06-24 コイル部品およびその製造方法
CN201810528160.1A CN109119235B (zh) 2017-06-24 2018-05-25 线圈部件及其制造方法
US16/006,508 US11062838B2 (en) 2017-06-24 2018-06-12 Coil component and manufacturing method therefor
DE102018209534.5A DE102018209534A1 (de) 2017-06-24 2018-06-14 Spulenkomponente und Herstellungsverfahren derselben
US17/322,752 US11798732B2 (en) 2017-06-24 2021-05-17 Coil component manufacturing method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017123774A JP6686978B2 (ja) 2017-06-24 2017-06-24 コイル部品およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019009285A true JP2019009285A (ja) 2019-01-17
JP6686978B2 JP6686978B2 (ja) 2020-04-22

Family

ID=64567823

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017123774A Active JP6686978B2 (ja) 2017-06-24 2017-06-24 コイル部品およびその製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (2) US11062838B2 (ja)
JP (1) JP6686978B2 (ja)
CN (1) CN109119235B (ja)
DE (1) DE102018209534A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020191390A (ja) * 2019-05-23 2020-11-26 株式会社村田製作所 コイル部品およびその製造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6686978B2 (ja) * 2017-06-24 2020-04-22 株式会社村田製作所 コイル部品およびその製造方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58187116U (ja) * 1982-06-07 1983-12-12 東光株式会社 高周波コイル
JP2003022916A (ja) * 2001-05-02 2003-01-24 Taiyo Yuden Co Ltd コイル部品及びコイル部品の製造方法
JP2006140301A (ja) * 2004-11-11 2006-06-01 Murata Mfg Co Ltd コイル部品
JP2011119379A (ja) * 2009-12-02 2011-06-16 Tdk Corp コイル部品
JP2017092349A (ja) * 2015-11-13 2017-05-25 Tdk株式会社 コイル装置

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3585553A (en) * 1970-04-16 1971-06-15 Us Army Microminiature leadless inductance element
JPH0197519U (ja) * 1987-12-21 1989-06-29
JPH05326263A (ja) * 1992-05-20 1993-12-10 Murata Mfg Co Ltd ノイズフィルタ
US6144280A (en) * 1996-11-29 2000-11-07 Taiyo Yuden Co., Ltd. Wire wound electronic component and method of manufacturing the same
JP3159195B2 (ja) * 1999-01-18 2001-04-23 株式会社村田製作所 巻線型コモンモードチョークコイル
JP2003229311A (ja) * 2002-01-31 2003-08-15 Tdk Corp コイル封入圧粉磁芯およびその製造方法、コイルおよびその製造方法
JP4372399B2 (ja) * 2002-09-10 2009-11-25 東京パーツ工業株式会社 面実装型チョークコイル
JP2004296886A (ja) * 2003-03-27 2004-10-21 Shinko Electric Ind Co Ltd リードフレームのダウンセット加工装置およびダウンセット加工方法、ならびにリードフレーム
JP4203949B2 (ja) * 2003-04-03 2009-01-07 Tdk株式会社 コモンモードフィルタ
JP4193749B2 (ja) * 2004-04-21 2008-12-10 株式会社村田製作所 巻線型コイル製造方法
JP2005322688A (ja) * 2004-05-06 2005-11-17 Tdk Corp コモンモードフィルタ
JP2007088405A (ja) * 2005-08-23 2007-04-05 Tdk Corp コイル部品及びコイル部品の製造方法
JP4311575B2 (ja) 2005-10-03 2009-08-12 東京パーツ工業株式会社 巻線チップ型コモンモードチョークコイル
JP2009064896A (ja) * 2007-09-05 2009-03-26 Taiyo Yuden Co Ltd 巻線型電子部品
JP4844843B2 (ja) 2007-12-14 2011-12-28 Tdk株式会社 コイル部品
JP2009272315A (ja) * 2008-04-30 2009-11-19 Tdk Corp コイル部品及びコイル部品の製造方法
US8305181B2 (en) 2008-06-05 2012-11-06 Koa Corporation Chip inductor and manufacturing method thereof
JP6303341B2 (ja) 2013-09-03 2018-04-04 Tdk株式会社 コイル部品
WO2015136909A1 (ja) * 2014-03-14 2015-09-17 パナソニックIpマネジメント株式会社 コイル部品およびその製造方法
JP6435649B2 (ja) * 2014-06-05 2018-12-12 Tdk株式会社 コイル部品及びその製造方法
US9767953B2 (en) * 2014-12-16 2017-09-19 Abc Taiwan Electronics Corp. Common mode filter and core thereof
JP6686978B2 (ja) * 2017-06-24 2020-04-22 株式会社村田製作所 コイル部品およびその製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58187116U (ja) * 1982-06-07 1983-12-12 東光株式会社 高周波コイル
JP2003022916A (ja) * 2001-05-02 2003-01-24 Taiyo Yuden Co Ltd コイル部品及びコイル部品の製造方法
JP2006140301A (ja) * 2004-11-11 2006-06-01 Murata Mfg Co Ltd コイル部品
JP2011119379A (ja) * 2009-12-02 2011-06-16 Tdk Corp コイル部品
JP2017092349A (ja) * 2015-11-13 2017-05-25 Tdk株式会社 コイル装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020191390A (ja) * 2019-05-23 2020-11-26 株式会社村田製作所 コイル部品およびその製造方法
JP7074109B2 (ja) 2019-05-23 2022-05-24 株式会社村田製作所 コイル部品およびその製造方法
US11594365B2 (en) 2019-05-23 2023-02-28 Murata Manufacturing Co., Ltd. Coil component and method for manufacturing the same

Also Published As

Publication number Publication date
US20180374631A1 (en) 2018-12-27
JP6686978B2 (ja) 2020-04-22
US11062838B2 (en) 2021-07-13
US20210272742A1 (en) 2021-09-02
CN109119235A (zh) 2019-01-01
DE102018209534A1 (de) 2018-12-27
CN109119235B (zh) 2021-12-10
US11798732B2 (en) 2023-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6547683B2 (ja) コイル部品
JP6544323B2 (ja) コイル部品
CN108573800B (zh) 线圈部件
JP7196980B2 (ja) コイル部品
CN108573793B (zh) 线圈部件
JP6414242B2 (ja) コイル装置
JP2018148078A (ja) コモンモードチョークコイル
JP2018148079A (ja) コイル部品
US20210225581A1 (en) Method for manufacturing coil component having coil part with flat-shaped connection end parts
US11798732B2 (en) Coil component manufacturing method
JP2013016430A (ja) 端子金具付き電線及び端子金具付き電線の製造方法
CN113808824A (zh) 线圈部件
JP7074109B2 (ja) コイル部品およびその製造方法
TWI462131B (zh) Production method of chip coil
JP4696884B2 (ja) 巻線型電子部品及びその製造方法
CN111540588A (zh) 线圈部件
JP4088291B2 (ja) 金属間接合方法
JP7016022B2 (ja) 端子
JP2016149490A (ja) コイル部品およびその製造方法
JP2020074486A (ja) コイル部品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191028

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200303

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200316

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6686978

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150