JPH05326263A - ノイズフィルタ - Google Patents
ノイズフィルタInfo
- Publication number
- JPH05326263A JPH05326263A JP4127588A JP12758892A JPH05326263A JP H05326263 A JPH05326263 A JP H05326263A JP 4127588 A JP4127588 A JP 4127588A JP 12758892 A JP12758892 A JP 12758892A JP H05326263 A JPH05326263 A JP H05326263A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrodes
- noise filter
- resistance film
- dielectric
- resistance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 10
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 9
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 6
- 239000003989 dielectric material Substances 0.000 description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 2
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 2
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 2
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 1
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 1
- 230000005389 magnetism Effects 0.000 description 1
- 230000001960 triggered effect Effects 0.000 description 1
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F17/00—Fixed inductances of the signal type
- H01F17/02—Fixed inductances of the signal type without magnetic core
- H01F17/03—Fixed inductances of the signal type without magnetic core with ceramic former
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F27/00—Details of transformers or inductances, in general
- H01F27/28—Coils; Windings; Conductive connections
- H01F27/29—Terminals; Tapping arrangements for signal inductances
- H01F27/292—Surface mounted devices
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
- H03H7/00—Multiple-port networks comprising only passive electrical elements as network components
- H03H7/01—Frequency selective two-port networks
- H03H7/06—Frequency selective two-port networks including resistors
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
- H03H7/00—Multiple-port networks comprising only passive electrical elements as network components
- H03H7/01—Frequency selective two-port networks
- H03H7/075—Ladder networks, e.g. electric wave filters
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
- Filters And Equalizers (AREA)
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 一対の電極間に抵抗膜を接続した構造を有す
るLCR型またはCR型ノイズフィルタにおいて、周波
数領域の如何にかかわらず、信号波形の乱れを確実に抑
圧することが可能なものを得る。 【構成】 誘電体よりなるボビン12のつば部15の外
表面に電極17a,17b及び17d,17eが形成さ
れており、該電極17a,17b間及び電極17d,1
7e間に、凹部15c,15dがそれぞれ形成されてお
り、該凹部15c,15dに沿うように抵抗膜18a,
18bが形成されている、ノイズフィルタ11。
るLCR型またはCR型ノイズフィルタにおいて、周波
数領域の如何にかかわらず、信号波形の乱れを確実に抑
圧することが可能なものを得る。 【構成】 誘電体よりなるボビン12のつば部15の外
表面に電極17a,17b及び17d,17eが形成さ
れており、該電極17a,17b間及び電極17d,1
7e間に、凹部15c,15dがそれぞれ形成されてお
り、該凹部15c,15dに沿うように抵抗膜18a,
18bが形成されている、ノイズフィルタ11。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CR型またはLCR型
のノイズフィルタに関し、特に、誘電体の外表面に抵抗
膜を形成することにより抵抗素子が構成されているノイ
ズフィルタの改良に関する。
のノイズフィルタに関し、特に、誘電体の外表面に抵抗
膜を形成することにより抵抗素子が構成されているノイ
ズフィルタの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に、従来より公知のノイズフィルタ
の一例を斜視図で示す。ノイズフィルタ1は、誘電体セ
ラミックスよりなるボビン2のコア部の周囲に巻線3を
巻回することによりコイル部4を構成した構造を有す
る。ボビン2は、上記コア部の両端に一対のつば部5,
6を形成した構造を有し、一方のつば部5の外側主面に
電極6a〜6cが所定間隔を隔てて形成されている。上
記コイル部4を構成している巻線3の一方端3aが電極
6aに、他方端3bが電極6cに電気的に接続されてい
る。電極6bは、アース電極として誘電体セラミックス
よりなるボビン2において、電極6a及び電極6cとの
間で容量を取り出すために形成されている。従って、ノ
イズフィルタ1の等価回路は図6に示す通りとなり、電
極6a〜6cを外部と接続するための端子として用いる
ことにより、π型のノイズフィルタが構成される。
の一例を斜視図で示す。ノイズフィルタ1は、誘電体セ
ラミックスよりなるボビン2のコア部の周囲に巻線3を
巻回することによりコイル部4を構成した構造を有す
る。ボビン2は、上記コア部の両端に一対のつば部5,
6を形成した構造を有し、一方のつば部5の外側主面に
電極6a〜6cが所定間隔を隔てて形成されている。上
記コイル部4を構成している巻線3の一方端3aが電極
6aに、他方端3bが電極6cに電気的に接続されてい
る。電極6bは、アース電極として誘電体セラミックス
よりなるボビン2において、電極6a及び電極6cとの
間で容量を取り出すために形成されている。従って、ノ
イズフィルタ1の等価回路は図6に示す通りとなり、電
極6a〜6cを外部と接続するための端子として用いる
ことにより、π型のノイズフィルタが構成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ノ
イズフィルタ1を信号ラインに挿入して使用した場合、
目的とするノイズを除去することは一応可能であるもの
の、該ノイズフィルタ1を挿入したことにより信号波形
が乱れ、新たなノイズを発生させるという問題があっ
た。そこで、未だ公知ではないが、図7に示すように、
誘電体よりなるボビンの一方のつば部5の外側主面に抵
抗膜を付加してなるLCR型のノイズフィルタ7が提案
されている。
イズフィルタ1を信号ラインに挿入して使用した場合、
目的とするノイズを除去することは一応可能であるもの
の、該ノイズフィルタ1を挿入したことにより信号波形
が乱れ、新たなノイズを発生させるという問題があっ
た。そこで、未だ公知ではないが、図7に示すように、
誘電体よりなるボビンの一方のつば部5の外側主面に抵
抗膜を付加してなるLCR型のノイズフィルタ7が提案
されている。
【0004】ノイズフィルタ7では、誘電体セラミック
スよりなるボビン2の一方のつば部5の外側主面に複数
の電極8a〜8eが所定距離を隔てて形成されている。
電極8bには巻線3の一端3aが、電極8dには巻線3
の他端3bが電気的に接続されている。そして、電極8
cと、電極8b,8dとの間で、それぞれ、コンデンサ
ーが構成されている。さらに、電極8aと電極8bとの
間には、抵抗膜9aを形成することにより抵抗が構成さ
れており、同様に電極8dと電極8eとの間にも抵抗膜
9bが形成されており、それによって電極8d,8e間
に抵抗が接続されている。
スよりなるボビン2の一方のつば部5の外側主面に複数
の電極8a〜8eが所定距離を隔てて形成されている。
電極8bには巻線3の一端3aが、電極8dには巻線3
の他端3bが電気的に接続されている。そして、電極8
cと、電極8b,8dとの間で、それぞれ、コンデンサ
ーが構成されている。さらに、電極8aと電極8bとの
間には、抵抗膜9aを形成することにより抵抗が構成さ
れており、同様に電極8dと電極8eとの間にも抵抗膜
9bが形成されており、それによって電極8d,8e間
に抵抗が接続されている。
【0005】従って、ノイズフィルタ7では、図8に等
価回路図で示すように、電極8a,8c,8e間に、L
CR型のノイズフィルタが構成されており、上記抵抗膜
9a,9bの作用により信号波形の乱れが抑圧される。
しかしながら、ノイズフィルタ7を高周波領域で使用し
た場合、上記抵抗膜9a,9bを付加したことによる効
果、すなわち信号波形の乱れを抑圧する効果が十分に得
られないことがあった。すなわち、高周波領域では、上
記抵抗膜9a,9bを付加しても、信号波形の乱れを抑
圧することができなかった。
価回路図で示すように、電極8a,8c,8e間に、L
CR型のノイズフィルタが構成されており、上記抵抗膜
9a,9bの作用により信号波形の乱れが抑圧される。
しかしながら、ノイズフィルタ7を高周波領域で使用し
た場合、上記抵抗膜9a,9bを付加したことによる効
果、すなわち信号波形の乱れを抑圧する効果が十分に得
られないことがあった。すなわち、高周波領域では、上
記抵抗膜9a,9bを付加しても、信号波形の乱れを抑
圧することができなかった。
【0006】本発明の目的は、誘電体の外表面に形成さ
れた一対の電極間に抵抗膜を形成することにより抵抗を
構成した構造を有するノイズフィルタにおいて、周波数
領域の如何にかかわらず、ノイズを十分に低減すること
が出来、かつ信号波形の乱れを確実に抑圧することを可
能とするノイズフィルタを提供することにある。
れた一対の電極間に抵抗膜を形成することにより抵抗を
構成した構造を有するノイズフィルタにおいて、周波数
領域の如何にかかわらず、ノイズを十分に低減すること
が出来、かつ信号波形の乱れを確実に抑圧することを可
能とするノイズフィルタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、誘電体の外表
面に形成された少なくとも一対の電極と、該一対の電極
間に接続されるように形成された抵抗膜とを有するCR
型またはLCR型のノイズフィルタにおいて、一対の電
極間において誘電体の外表面に凹部が形成されており、
かつ該凹部に沿って上記抵抗膜が形成されていることを
特徴とする、ノイズフィルタである。
面に形成された少なくとも一対の電極と、該一対の電極
間に接続されるように形成された抵抗膜とを有するCR
型またはLCR型のノイズフィルタにおいて、一対の電
極間において誘電体の外表面に凹部が形成されており、
かつ該凹部に沿って上記抵抗膜が形成されていることを
特徴とする、ノイズフィルタである。
【0008】
【作用】上記のように図7に示したノイズフィルタ7に
おいて抵抗膜9a,9bを付加した効果が高周波領域で
得られない理由は、電極8a,8b間及び電極8d,8
e間において電流が抵抗膜9a,9bよりも、誘電体セ
ラミックスからなるつば部5側に多く流れることによる
ものと考えられる。すなわち、高周波領域では、図8の
等価回路図において一点鎖線A,Bで示すように、上記
抵抗膜9a,9bによる抵抗に並列に構成されるコンデ
ンサーC1 ,C2 に多くの電流が流れ、それによって上
記抵抗膜9a,9bの付加による効果が損なわれている
ものと考えられる。
おいて抵抗膜9a,9bを付加した効果が高周波領域で
得られない理由は、電極8a,8b間及び電極8d,8
e間において電流が抵抗膜9a,9bよりも、誘電体セ
ラミックスからなるつば部5側に多く流れることによる
ものと考えられる。すなわち、高周波領域では、図8の
等価回路図において一点鎖線A,Bで示すように、上記
抵抗膜9a,9bによる抵抗に並列に構成されるコンデ
ンサーC1 ,C2 に多くの電流が流れ、それによって上
記抵抗膜9a,9bの付加による効果が損なわれている
ものと考えられる。
【0009】そこで、本発明では、誘電体側への電流の
流れを抑制し、抵抗膜により多く電流が流れるように構
成すれば、抵抗膜の効果を十分に発揮させることが出来
るのではないかと考え、上記誘電体の外表面に凹部を形
成し、該凹部に沿って抵抗膜を形成することにより、抵
抗膜の付加による効果、すなわち信号波形の乱れの抑圧
を可能とさせている。すなわち、本発明は、誘電体の外
表面に形成された少なくとも一対の電極間に抵抗膜を形
成した構造において、誘電体の外表面に凹部を形成し、
該凹部に沿うように抵抗膜を形成することにより、誘電
体側へ流れる電流を軽減し、抵抗膜の付加による効果を
十分に果たすようにしたことに特徴を有する。
流れを抑制し、抵抗膜により多く電流が流れるように構
成すれば、抵抗膜の効果を十分に発揮させることが出来
るのではないかと考え、上記誘電体の外表面に凹部を形
成し、該凹部に沿って抵抗膜を形成することにより、抵
抗膜の付加による効果、すなわち信号波形の乱れの抑圧
を可能とさせている。すなわち、本発明は、誘電体の外
表面に形成された少なくとも一対の電極間に抵抗膜を形
成した構造において、誘電体の外表面に凹部を形成し、
該凹部に沿うように抵抗膜を形成することにより、誘電
体側へ流れる電流を軽減し、抵抗膜の付加による効果を
十分に果たすようにしたことに特徴を有する。
【0010】
【実施例の説明】以下、本発明の一実施例のノイズフィ
ルタを、図面を参照して説明する。図2は、本発明の一
実施例にかかるLCR型のノイズフィルタ11を示す。
ノイズフィルタ11は、セラミックスあるいは合成樹脂
等の誘電体材料(磁性を有していてもよい)よりなるボ
ビン12を用いて構成されている。ボビン12のコア部
の周囲には巻線13が巻回されてコイル部14が構成さ
れている。そして、コア部よりも大きな面積のつば部1
5,16が上記コア部と一体に形成されており、一方の
つば部15の外側主面に巻線13の一端13a及び他端
13bが延ばされている。
ルタを、図面を参照して説明する。図2は、本発明の一
実施例にかかるLCR型のノイズフィルタ11を示す。
ノイズフィルタ11は、セラミックスあるいは合成樹脂
等の誘電体材料(磁性を有していてもよい)よりなるボ
ビン12を用いて構成されている。ボビン12のコア部
の周囲には巻線13が巻回されてコイル部14が構成さ
れている。そして、コア部よりも大きな面積のつば部1
5,16が上記コア部と一体に形成されており、一方の
つば部15の外側主面に巻線13の一端13a及び他端
13bが延ばされている。
【0011】つば部15の外側主面には、電極17a〜
17eが所定距離を隔てて形成されている。そして、図
1に要部を拡大して示すように、電極17b,17dが
形成されている部分には、上記つば部15の外側主面に
おいてV字型の溝15a,15bが形成されている。前
述した巻線13の一端13a及び他端13bは、それぞ
れ、溝15a,15b内に延ばされており、該溝15
a,15b内において電極17b,17dとそれぞれ電
気的に接続されている。すなわち、溝15a,15b
は、巻線13の一端13a及び他端13bをつば部15
の外表面を隆起させることなく電極17b,17dと電
気的に接続するために設けられている。
17eが所定距離を隔てて形成されている。そして、図
1に要部を拡大して示すように、電極17b,17dが
形成されている部分には、上記つば部15の外側主面に
おいてV字型の溝15a,15bが形成されている。前
述した巻線13の一端13a及び他端13bは、それぞ
れ、溝15a,15b内に延ばされており、該溝15
a,15b内において電極17b,17dとそれぞれ電
気的に接続されている。すなわち、溝15a,15b
は、巻線13の一端13a及び他端13bをつば部15
の外表面を隆起させることなく電極17b,17dと電
気的に接続するために設けられている。
【0012】また、つば部15の上面においては、電極
17a,17b間及び電極17d,17e間に角溝状の
凹部15c,15dがそれぞれ形成されている。凹部1
5c,15d内には、該凹部15c,15dに沿うよう
に抵抗膜18a,18bが形成されており、該抵抗膜1
8a,18bは、それぞれ、電極17a,17b間及び
電極17d,17e間に電気的に接続されている。上記
ノイズフィルタ11の等価回路は、図3に示す通りであ
る。すなわち、ノイズフィルタ11は、図7に示したノ
イズフィルタ7と同様に、π型のフィルタに一対の抵抗
を接続してなるLCR型のフィルタを構成しているもの
である。
17a,17b間及び電極17d,17e間に角溝状の
凹部15c,15dがそれぞれ形成されている。凹部1
5c,15d内には、該凹部15c,15dに沿うよう
に抵抗膜18a,18bが形成されており、該抵抗膜1
8a,18bは、それぞれ、電極17a,17b間及び
電極17d,17e間に電気的に接続されている。上記
ノイズフィルタ11の等価回路は、図3に示す通りであ
る。すなわち、ノイズフィルタ11は、図7に示したノ
イズフィルタ7と同様に、π型のフィルタに一対の抵抗
を接続してなるLCR型のフィルタを構成しているもの
である。
【0013】しかも、本実施例のノイズフィルタ11で
は、抵抗膜18a,18bが上記凹部15c,15dに
沿うように形成されているため、使用周波数領域の如何
にかかわらず、抵抗膜18a,18bの作用により、信
号波形の乱れを確実に抑圧することができる。この理由
を、電極17a,17b間を代表して図4を参照して説
明する。図4(a)は、電極17a,17bが形成され
ている部分を抵抗膜18aを除いて拡大して示す断面図
であり、図4(b)はノイズフィルタ7における電極8
a,8bが形成されている部分を抵抗膜9aを除いて拡
大して示す断面図である。
は、抵抗膜18a,18bが上記凹部15c,15dに
沿うように形成されているため、使用周波数領域の如何
にかかわらず、抵抗膜18a,18bの作用により、信
号波形の乱れを確実に抑圧することができる。この理由
を、電極17a,17b間を代表して図4を参照して説
明する。図4(a)は、電極17a,17bが形成され
ている部分を抵抗膜18aを除いて拡大して示す断面図
であり、図4(b)はノイズフィルタ7における電極8
a,8bが形成されている部分を抵抗膜9aを除いて拡
大して示す断面図である。
【0014】図4(b)から明らかなように、電極8
a,8b間に電圧が印加された場合、電気力線は矢印C
で示すように、誘電体より成るボビンのつば部5内を通
る。したがって、高周波領域になると電極8a,8b間
に抵抗膜が接続されていたとしても、抵抗膜よりもつば
部5内をより多くの電流が流れることになる。その結
果、抵抗膜9a(図7参照)の付加による作用を十分に
得ることができない。これに対して、本実施例では、図
4(a)に示すように、電極17a,17b間に電圧が
印加された場合、誘電体よりなるつば部15内を通る電
気力線Dと、電極17aと電極17bとをより短い距離
で結ぶ電気力線Eに沿って電流が流れると考えられる
が、電気力線Eは誘電率が極めて小さい空気中を通るも
のであるため、電気力線Eに沿っては電流は殆ど流れな
い。
a,8b間に電圧が印加された場合、電気力線は矢印C
で示すように、誘電体より成るボビンのつば部5内を通
る。したがって、高周波領域になると電極8a,8b間
に抵抗膜が接続されていたとしても、抵抗膜よりもつば
部5内をより多くの電流が流れることになる。その結
果、抵抗膜9a(図7参照)の付加による作用を十分に
得ることができない。これに対して、本実施例では、図
4(a)に示すように、電極17a,17b間に電圧が
印加された場合、誘電体よりなるつば部15内を通る電
気力線Dと、電極17aと電極17bとをより短い距離
で結ぶ電気力線Eに沿って電流が流れると考えられる
が、電気力線Eは誘電率が極めて小さい空気中を通るも
のであるため、電気力線Eに沿っては電流は殆ど流れな
い。
【0015】また、電気力線Dを通る電流についても、
図4(b)の場合に比べて、電極17a,17bの端縁
間の沿面距離が凹部15cの分だけ非常に長くされてい
るため、電気力線Cを通る電流に比べて非常に少なくな
る。例えば、図4(a)の凹部15cの深さを電極17
a,17b間の距離と等しくした場合を仮定すると、電
極17a,17b間の容量は、凹部15cが形成されて
いない場合の電極8a,8b間の容量の1/3程度に小
さくされる。従って、凹部15cを形成することによ
り、電極17a,17b間の容量が著しく低減される。
その結果、凹部15cに沿って抵抗膜を形成した場合、
該抵抗膜に多くの電流が流れるため、抵抗膜の付加によ
り信号波形の乱れを確実に抑圧することができる。
図4(b)の場合に比べて、電極17a,17bの端縁
間の沿面距離が凹部15cの分だけ非常に長くされてい
るため、電気力線Cを通る電流に比べて非常に少なくな
る。例えば、図4(a)の凹部15cの深さを電極17
a,17b間の距離と等しくした場合を仮定すると、電
極17a,17b間の容量は、凹部15cが形成されて
いない場合の電極8a,8b間の容量の1/3程度に小
さくされる。従って、凹部15cを形成することによ
り、電極17a,17b間の容量が著しく低減される。
その結果、凹部15cに沿って抵抗膜を形成した場合、
該抵抗膜に多くの電流が流れるため、抵抗膜の付加によ
り信号波形の乱れを確実に抑圧することができる。
【0016】なお、上記実施例では、LCR型のノイズ
フィルタに本発明を適用したが、本発明は、CR型のノ
イズフィルタにも適用することができる。すなわち、合
成樹脂やセラミックス等の誘電体の外表面に少なくとも
一対の電極を形成し、該電極間に抵抗膜を形成すること
により抵抗を構成した構造を有するノイズフィルタであ
れば、上記実施例と同様に本発明を適用することがで
き、該一対の電極間の容量を大幅に低減することがで
き、それによって該容量による抵抗膜の作用の滅殺を防
止することができる。
フィルタに本発明を適用したが、本発明は、CR型のノ
イズフィルタにも適用することができる。すなわち、合
成樹脂やセラミックス等の誘電体の外表面に少なくとも
一対の電極を形成し、該電極間に抵抗膜を形成すること
により抵抗を構成した構造を有するノイズフィルタであ
れば、上記実施例と同様に本発明を適用することがで
き、該一対の電極間の容量を大幅に低減することがで
き、それによって該容量による抵抗膜の作用の滅殺を防
止することができる。
【0017】
【発明の効果】以上のように、本発明では、一対の電極
間において誘電体の外表面に凹部が形成されており、該
凹部に沿って抵抗膜が形成されているため、上記一対の
電極間の容量が大幅に低減される。したがって、従来の
ノイズフィルタでは高周波領域で抵抗膜の付加による効
果を十分に得ることができなかったのに対し、本発明で
は、上記一対の電極間の容量が低減されるため、抵抗膜
を付加することにより信号波形の乱れを確実に抑圧する
ことができる。よって、本発明によれば、高周波領域で
使用するのに好適なノイズフィルタを提供することが可
能となる。
間において誘電体の外表面に凹部が形成されており、該
凹部に沿って抵抗膜が形成されているため、上記一対の
電極間の容量が大幅に低減される。したがって、従来の
ノイズフィルタでは高周波領域で抵抗膜の付加による効
果を十分に得ることができなかったのに対し、本発明で
は、上記一対の電極間の容量が低減されるため、抵抗膜
を付加することにより信号波形の乱れを確実に抑圧する
ことができる。よって、本発明によれば、高周波領域で
使用するのに好適なノイズフィルタを提供することが可
能となる。
【図1】実施例のノイズフィルタにおいて抵抗膜が形成
されている部分を拡大して示す模式的部分断面図。
されている部分を拡大して示す模式的部分断面図。
【図2】実施例のノイズフィルタを示す斜視図。
【図3】実施例のノイズフィルタの等価回路を示す図。
【図4】(a)及び(b)は実施例及び先行技術におい
て一対の電極間を流れる電流分布を説明するための各部
分拡大断面図。
て一対の電極間を流れる電流分布を説明するための各部
分拡大断面図。
【図5】従来のノイズフィルタの一例を示す斜視図。
【図6】従来のノイズフィルタの等価回路を示す図。
【図7】本発明をなす契機となったノイズフィルタを示
す斜視図。
す斜視図。
【図8】図7に示したノイズフィルタの等価回路を示す
図。
図。
11…ノイズフィルタ 12…誘電体よりなるボビン 15c,15d…凹部 17a〜17e…電極 18a,18b…抵抗膜
Claims (1)
- 【請求項1】 誘電体の外表面に形成された少なくとも
一対の電極と、該一対の電極間に接続されるように形成
された抵抗膜とを有するCR型またはLCR型ノイズフ
ィルタにおいて、 前記一対の電極間において前記誘電体の外表面に凹部が
形成されており、かつ該凹部に沿って前記抵抗膜が形成
されていることを特徴とする、ノイズフィルタ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4127588A JPH05326263A (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | ノイズフィルタ |
US08/064,838 US5357226A (en) | 1992-05-20 | 1993-05-19 | Noise filter |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4127588A JPH05326263A (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | ノイズフィルタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05326263A true JPH05326263A (ja) | 1993-12-10 |
Family
ID=14963791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4127588A Pending JPH05326263A (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | ノイズフィルタ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5357226A (ja) |
JP (1) | JPH05326263A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19815852A1 (de) * | 1998-04-08 | 1999-10-21 | Vacuumschmelze Gmbh | Trägerkörper für elektronische Bauelemente |
JP4777100B2 (ja) * | 2006-02-08 | 2011-09-21 | 太陽誘電株式会社 | 巻線型コイル部品 |
US7429178B2 (en) * | 2006-09-12 | 2008-09-30 | Samtec, Inc. | Modular jack with removable contact array |
JP6686978B2 (ja) | 2017-06-24 | 2020-04-22 | 株式会社村田製作所 | コイル部品およびその製造方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US1767715A (en) * | 1927-02-19 | 1930-06-24 | Central Radio Lab | Electrical resistance |
US2828454A (en) * | 1950-02-11 | 1958-03-25 | Globe Union Inc | Ceramic capacitor |
JPS62206776A (ja) * | 1986-03-05 | 1987-09-11 | 株式会社村田製作所 | フイルタコネクタ |
JPH0754973Y2 (ja) * | 1986-07-01 | 1995-12-18 | 株式会社村田製作所 | Lc複合部品 |
-
1992
- 1992-05-20 JP JP4127588A patent/JPH05326263A/ja active Pending
-
1993
- 1993-05-19 US US08/064,838 patent/US5357226A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5357226A (en) | 1994-10-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4752752A (en) | Noise filter | |
JP3501327B2 (ja) | Lc共振部品 | |
JP3490737B2 (ja) | ロゴスキコイル | |
US4160133A (en) | Moving voice coil loudspeaker with magnetic damping increasing at large excursions | |
JPH05152132A (ja) | 積層型コイル | |
US6072311A (en) | Magnetic sensor with simplified integral construction | |
JPH05326263A (ja) | ノイズフィルタ | |
JP3388805B2 (ja) | 集積化電圧分割器 | |
US3426300A (en) | Crystal filter array | |
JPH07245240A (ja) | 電子部品 | |
JPH0729612Y2 (ja) | ノイズ除去用インダクタ | |
JPS6228741Y2 (ja) | ||
JP2707851B2 (ja) | 電磁干渉フィルタ | |
EP0232117A2 (en) | Semiconductor variable capacitance element | |
EP0084608A1 (de) | Elektrostatischer Schallwandler | |
JP3514206B2 (ja) | ノイズフィルタ | |
JP2538693Y2 (ja) | 複合部品 | |
JPS6015275Y2 (ja) | 複合厚膜バリスタ | |
JPS628159Y2 (ja) | ||
JPH0659007A (ja) | 磁気共鳴装置において電気的負荷をシミュレートするためのファントム | |
JPS60176318A (ja) | 直流分圧器 | |
JPH0529109A (ja) | バリスタ部品 | |
JPS58225607A (ja) | 3極形電圧非直線抵抗器 | |
JPH08191226A (ja) | ノイズフィルタ | |
JPH06224367A (ja) | 集積回路 |