JP2016149490A - コイル部品およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤの端部の電極部への接続強度が向上すると共に電極部へのはんだの濡れ性を向上できるコイル部品の製造方法を提供する。
【解決手段】ヒータ40の押圧面43の第1、第2端縁45,46が電極部30の両端面36,36と交差するように、ヒータ40の押圧面43によりワイヤ20の第1、第2端部21,22および電極部30を押圧して、ワイヤ20の第1、第2端部21,22を電極部30に熱圧着する。
【選択図】図4B

Description

本発明は、コイル部品およびその製造方法に関する。
従来、コイル部品としては、特開2001−102227号公報(特許文献1)に記載されたものがある。このコイル部品は、巻芯部と巻芯部の軸方向の両端に設けられた第1鍔部および第2鍔部とを有するコアと、巻芯部に巻回されたワイヤと、第1鍔部および第2鍔部に設けられると共にワイヤの端部が接続された電極部とを備えている。
特開2001−102227号公報
ところで、前記従来のコイル部品を製造するとき、電極部にワイヤの端部を接続する工程では、ヒータによりワイヤの端部および電極部を押圧して、ワイヤの端部を電極部に熱圧着している。ヒータは、電極部の上面における、巻芯部の軸方向に直交する方向の全長よりも長い。
このとき、電極部の上面が、巻芯部の軸方向に直交する方向において、平坦でないと、ヒータを、電極部におけるワイヤの端部と接続される部分に、押し当てることが困難となる。特に、電極部におけるワイヤの端部と接続される部分が、電極部における他の部分よりも、凹んでいる場合や、ヒータに対してコアが並行でない場合、ヒータによる熱プレス動作において、電極部におけるワイヤの端部と接続される部分に、押し当てることができない。したがって、ワイヤの端部の電極部への接続強度が低下する。
また、ヒータを電極部の全長に接触させようとすると、ヒータの電極部への接触面積が大きくなり、ヒータの熱による電極部の酸化が促進されて、電極部へのはんだの濡れ性が悪化する。
そこで、本発明の課題は、ワイヤの端部の電極部への接続強度が向上すると共に電極部へのはんだの濡れ性を向上できるコイル部品およびその製造方法を提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明のコイル部品は、
巻芯部と前記巻芯部の軸方向の両端に設けられた第1鍔部および第2鍔部とを有するコアと、
前記巻芯部に巻回されたワイヤと、
前記第1鍔部および前記第2鍔部に設けられると共に前記ワイヤの端部が接続された電極部と
を備え、
前記電極部の上面は、前記ワイヤの端部と接続される部分を含む低位面と、前記低位面よりも高い位置にある高位面と、前記低位面と前記高位面との間に位置すると共に前記電極部の前記巻芯部軸方向の両端面に至る段差面とを有する。
本発明のコイル部品によれば、電極部の上面は、ワイヤの端部と接続される部分を含む低位面と、前記低位面よりも高い位置にある高位面と、低位面と高位面との間に位置すると共に電極部の巻芯部軸方向の両端面に至る段差面とを有する。
そして、このような低位面、高位面および段差面を有する電極部の上面を形成するには、ヒータの端縁が電極部の巻芯部軸方向の両端面に至るように、ヒータによりワイヤの端部および電極部を押圧して、ワイヤの端部を電極部に熱圧着する。
これにより、電極部の上面が、巻芯部の軸方向に直交する方向において、平坦でなくても、ヒータを、電極部におけるワイヤの端部と接続される部分に、押し当てることができて、ワイヤの端部の電極部への接続強度が向上する。
また、ヒータを電極部の一部に接触させるので、ヒータの熱による電極部の酸化を抑制して、電極部へのはんだの濡れ性を向上できる。したがって、コイル部品の電極部を実装基板にはんだ付けする場合、はんだによる電極部の接合が良好となる。
また、一実施形態のコイル部品では、前記段差面は、2つあり、前記2つの段差面は、前記低位面を挟むように、配置されている。
前記実施形態のコイル部品によれば、2つの段差面は、低位面を挟むように、配置されている。そして、このような段差面を有する電極部の上面を形成するには、ヒータの2つの端縁が、電極部の両端面と交差しつつワイヤの端部を挟むように、ヒータによりワイヤの端部および電極部を押圧して、ワイヤの端部を電極部に熱圧着する。
これにより、ヒータの押圧荷重を、電極部におけるワイヤの端部と接続される部分に、集中的に付加することができて、ワイヤの端部の電極部への接続強度が一層向上する。また、ヒータの電極部への接触面積を小さくできて、ヒータによる電極部の酸化を一層抑制して、電極部へのはんだの濡れ性を一層向上できる。
また、一実施形態のコイル部品では、前記段差面は、前記巻芯部の軸方向に平行である。
前記実施形態のコイル部品によれば、段差面は、巻芯部の軸方向に平行である。そして、このような段差面を有する電極部の上面を形成するには、ヒータの端縁が、巻芯部の軸方向に平行となるように、ヒータによりワイヤの端部および電極部を押圧して、ワイヤの端部を電極部に熱圧着する。
これにより、ヒータの電極部への接触面積を小さくできて、ヒータによるワイヤの端部および電極部への押圧荷重を大きくでき、ワイヤの端部の電極部への接続強度が一層向上する。また、ヒータの電極部への接触面積を小さくできて、ヒータによる電極部の酸化を一層抑制して、電極部へのはんだの濡れ性を一層向上できる。
また、一実施形態のコイル部品の製造方法では、
コアの巻芯部の軸方向の両端の第1鍔部および第2鍔部に電極部を設ける電極部形成工程と、
前記コアの前記巻芯部にワイヤを巻回すワイヤ巻回工程と、
前記電極部に前記ワイヤの端部を接続するワイヤ接続工程と
を備え、
前記ワイヤ接続工程では、
ヒータの押圧面の端縁が前記電極部の前記巻芯部軸方向の両端面と交差するように、前記ヒータの押圧面により前記ワイヤの端部および前記電極部を押圧して、前記ワイヤの端部を前記電極部に熱圧着する。
前記実施形態のコイル部品の製造方法によれば、ヒータの押圧面の端縁が電極部の巻芯部軸方向の両端面と交差するように、ヒータの押圧面によりワイヤの端部および電極部を押圧して、ワイヤの端部を電極部に熱圧着する。
これにより、電極部の上面が、巻芯部の軸方向に直交する方向において、平坦でなくても、ヒータの押圧面を、電極部におけるワイヤの端部と接続される部分に、押し当てることができて、ワイヤの端部の電極部への接続強度が向上する。
また、ヒータの押圧面を電極部の一部に接触させるので、ヒータによる電極部の酸化を抑制して、電極部へのはんだの濡れ性を向上できる。したがって、コイル部品の電極部を実装基板にはんだ付けする場合、はんだによる電極部の接合が良好となる。
また、一実施形態のコイル部品の製造方法では、前記ワイヤ接続工程では、前記ヒータの押圧面の2つの端縁が、前記電極部の前記両端面と交差しつつ前記ワイヤの端部を挟むように、前記ヒータの押圧面により前記ワイヤの端部および前記電極部を押圧して、前記ワイヤの端部を前記電極部に熱圧着する。
前記実施形態のコイル部品の製造方法によれば、ワイヤ接続工程では、ヒータの押圧面の2つの端縁が、電極部の両端面と交差しつつワイヤの端部を挟むように、ヒータの押圧面によりワイヤの端部および電極部を押圧して、ワイヤの端部を電極部に熱圧着する。これにより、ヒータの押圧荷重を、電極部におけるワイヤの端部と接続される部分に、集中的に付加することができて、ワイヤの端部の電極部への接続強度が一層向上する。また、ヒータの押圧面の電極部への接触面積を小さくできて、ヒータによる電極部の酸化を一層抑制して、電極部へのはんだの濡れ性を一層向上できる。
また、一実施形態のコイル部品の製造方法では、前記ワイヤ接続工程では、前記ヒータの押圧面の端縁が、前記巻芯部の軸方向に平行となるように、前記ヒータの押圧面により前記ワイヤの端部および前記電極部を押圧して、前記ワイヤの端部を前記電極部に熱圧着する。
前記実施形態のコイル部品の製造方法によれば、ワイヤ接続工程では、ヒータの押圧面の端縁が、巻芯部の軸方向に平行となるように、ヒータの押圧面によりワイヤの端部および電極部を押圧して、ワイヤの端部を電極部に熱圧着する。これにより、ヒータの押圧面の電極部への接触面積を小さくできて、ヒータによるワイヤの端部および電極部への押圧荷重を大きくでき、ワイヤの端部の電極部への接続強度が一層向上する。また、ヒータの押圧面の電極部への接触面積を小さくできて、ヒータによる電極部の酸化を一層抑制して、電極部へのはんだの濡れ性を一層向上できる。
本発明のコイル部品によれば、電極部の上面は、ワイヤの端部と接続される部分を含む低位面と、前記低位面よりも高い位置にある高位面と、低位面と高位面との間に位置すると共に電極部の巻芯部軸方向の両端面に至る段差面とを有する。これにより、ワイヤの端部の電極部への接続強度が向上すると共に電極部へのはんだの濡れ性を向上できる。
本発明のコイル部品の製造方法によれば、ヒータの押圧面の端縁が電極部の巻芯部軸方向の両端面と交差するように、ヒータの押圧面によりワイヤの端部および電極部を押圧して、ワイヤの端部を電極部に熱圧着する。これにより、ワイヤの端部の電極部への接続強度が向上すると共に電極部へのはんだの濡れ性を向上できる。
本発明の一実施形態のコイル部品を示す斜視図である。 図1のA−A断面図である。 コイル部品の製造方法を説明する説明図である。 コイル部品の製造方法を説明する説明図である。 図4Aの平面図である。 コイル部品の製造方法を説明する説明図である。 コイル部品の製造方法を説明する説明図である。 本発明の部分圧着と比較例の全体圧着において、不濡れ部分の面積を比較するプロット図である。
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態のコイル部品の実装面側からみた斜視図である。図1に示すように、コイル部品1は、例えば、インダクタとして機能する。コイル部品1は、コア10と、コア10に巻回されたワイヤ20と、コア10に設けられた電極部30とを有する。
コア10は、巻芯部13と、巻芯部13の軸方向の一端に設けられた第1鍔部11と、巻芯部13の軸方向の他端に設けられた第2鍔部12とを有する。コア10の材料としては、例えば、アルミナ(非磁性体)や、Ni−Zn系フェライト(磁性体、絶縁体)や、樹脂などの誘電率が20以下の材料を用いる。
コア10は、図示しない実装基板に実装される実装面と、実装面と反対側の反実装面とを有する。図1では、コア10の実装面は上側に位置し、コア10の反実装面は下側に位置する。巻芯部13の一端と他端とを結ぶ方向(軸方向)をX方向とし、コア10の実装面においてX方向と直交する方向をY方向とし、コア10の実装面と反実装面とを結ぶ方向をZ方向とする。Z方向は、X方向およびY方向と直交する。X方向は、コイル部品1の長さ方向であり、Y方向は、コイル部品1の幅方向であり、Z方向は、コイル部品1の高さ方向である。
巻芯部13は、その一端から他端に向かって軸方向に延在する。巻芯部13の形状は、直方体である。なお、巻芯部13の形状は、円柱などの他の形状であってもよい。
第1鍔部11の端面115は、巻芯部13の一端に接続される。第1鍔部11は、コア10の実装面側の第1側面111と、コア10の反実装面側の第2側面112とを有する。
第2鍔部12の端面125は、巻芯部13の他端に接続される。第2鍔部12は、コア10の実装面側の第1側面121と、コア10の反実装面側の第2側面122とを有する。
電極部30は、第1鍔部11の第1側面111および第2鍔部12の第1側面121に設けられている。電極部30は、はんだにより、図示しない実装基板の電極に電気的に接続され、これにより、コイル部品1は、実装基板に実装される。
ワイヤ20は、巻芯部13にコイル状に巻回されている。ワイヤ20の第1端部21は、第1鍔部11の電極部30に電気的に接続され、ワイヤ20の第2端部22は、第2鍔部12の電極部30に電気的に接続される。ワイヤ20は、例えば、Cu、Ag、Au等の導体と導体を被覆する被膜とを有する。
図2は、図1のA−A断面図である。図1と図2に示すように、電極部30は、Z方向の上面35と、巻芯部13の軸方向(X方向)の両端面36,36とを有する。上面35のXY方向の大きさは、第1鍔部11の第1側面111のXY方向の大きさよりも僅かに大きい。
上面35は、低位面31と、低位面31よりも高い位置にある高位面32と、低位面31と高位面32との間に位置する段差面33とを有する。以下、第1鍔部11側の電極部30について説明するが、第2鍔部12側の電極部30も同じ構成である。
低位面31は、Y方向の中央部に位置する。低位面31は、ワイヤ20の第1端部21と接続される部分を含む。ワイヤ20の第1端部21は、低位面31の中央に位置している。ワイヤ20の第1端部21の上面は、低位面31と同一高さである。低位面31のY方向の長さは、上面35のY方向の長さよりも短く、かつ、上面35のY方向の長さの半分よりも長い。低位面31は、XY面である。なお、低位面31は、傾斜面であっても、湾曲面であってもよい。
高位面32は、低位面31のY方向の両側に設けられている。両側の高位面32,32は、同一高さである。低位面31と高位面32との高低差tは、例えば、5μm以上である。高位面32は、XY面であり、低位面31と平行である。なお、高位面32は、傾斜面であっても、湾曲面であってもよい。
段差面33は、低位面31および高位面32に交差する。段差面33は、2つある。2つの段差面33は、低位面31を挟むように、配置されている。段差面33は、両端面36,36に至る。段差面33は、巻芯部13の軸方向(X方向)に平行である。段差面33は、XZ面であり、低位面31と高位面32と端面36とに直交する。なお、段差面33は、傾斜面であっても、湾曲面であってもよい。
電極部30は、下側の金属層30aと、金属層30aに積層されためっき層30bとを有する。金属層30aは、例えば、Agから構成される。めっき層30bは、例えば、単層または複数層から構成される。めっき層30bが、単層から構成される場合、めっき層30bは、Snを含む層から構成される。めっき層30bが、複数層から構成される場合、めっき層30bの最外層は、Snを含む層から構成される。
ワイヤ20の第1端部21は、めっき層30bに埋め込まれている。ワイヤ20の第1端部21は、めっき層30bに熱圧着されることで、ワイヤ20の被膜は、めっき層30bとともに溶融し、ワイヤ20の導体は、めっき層30bに電気的に接続される。
次に、前記コイル部品1の製造方法について説明する。
図3に示すように、コア10の第1鍔部11および第2鍔部12に電極部30を設ける。これを、電極部形成工程という。一例として、電極部30の金属層30a(図2参照)は、Agなどから構成され、1〜20μmの膜厚または不連続膜を有し、ディップコーティングや、印刷や、スパッタリングなどで形成される。電極部30のめっき層30b(図2参照)は、Ni,Cu,Snなどから構成され、1〜20μmの膜厚を有し、めっきによって形成される。
その後、コア10の巻芯部13にワイヤ20を巻回す。これを、ワイヤ巻回工程という。一例として、コア10の第1鍔部11を第1チャック51に固定し、図示しない巻線用ノズルから送り出されたワイヤ20の第1端部21を、第1鍔部11の電極部30に一時的に固定し、コア10を巻線用ノズルに対して相対的に回転することで巻芯部13にワイヤ20を巻きつける。そして、コア10の第2鍔部12を第2チャック52に固定し、ワイヤ20の第2端部22を、第2鍔部12の電極部30に一時的に固定する。
その後、図4Aと図4Bに示すように、ワイヤ20の第1端部21を第1鍔部11の電極部30に接続し、ワイヤ20の第2端部22を第2鍔部12の電極部30に接続する。これを、ワイヤ接続工程という。
ワイヤ接続工程には、ヒータ40を用いる。ヒータ40は、直方体に形成され、第1チャック51から第2チャック52にまで延在しており、第1側面41と、第1側面41に対向する第2側面42と、第1側面41と第2側面42との間に位置する押圧面43とを有する。押圧面43の第1側面41側の辺は、第1端縁45を構成する。押圧面43の第2側面42側の辺は、第2端縁46を構成する。なお、押圧面43は、平坦であるが、湾曲面や傾斜面であってもよい。また、第1、第2端縁45,46は、辺により構成されるが、湾曲面や傾斜面により構成されるようにしてもよい。
第1端縁45と第2端縁46との間の距離(つまり、ヒータ40のY方向の長さ)は、電極部30(第1鍔部11)のY方向の長さよりも短く、かつ、電極部30(第1鍔部11)のY方向の長さの半分よりも長い。第1端縁45および第2端縁46のX方向の長さ(つまり、ヒータ40のX方向の長さ)は、コイル部品1のX方向の長さよりも長い。
ワイヤ接続工程では、ヒータ40の押圧面43の第1、第2端縁41,42が、電極部30の両端面36,36と交差するように、ヒータ40の押圧面43によりワイヤ20の第1、第2端部21,22および電極部30を押圧して、ワイヤ20の第1、第2端部21,22を電極部30に熱圧着する。
このとき、ヒータ40の押圧面43の第1、第2端縁41,42は、電極部30の両端面36,36と交差しつつ、ワイヤ20の第1、第2端部21,22を挟むように配置される。ヒータ40の第1、第2端縁41,42は、巻芯部13の軸方向(X方向)に平行である。
第1鍔部11側のワイヤ接続工程について説明する。なお、第2鍔部12側のワイヤ接続工程についても同様である。
図5に示すように、ワイヤ20の第1端部21を、電極部30の平坦な上面35に一時的に固定し、ヒータ40の押圧面43により、第1端部21に熱を加えながら第1端部21を押圧していく。すると、図6に示すように、ヒータ40の熱により、第1端部21および電極部30(めっき層30b)が溶融し変形して、第1端部21が電極部30に熱圧着される。この結果、電極部30の上面35に、低位面31と高位面32と段差面33とが設けられる。つまり、ヒータ40の押圧面43により押圧された上面35が、軟化し変形して、低位面31となる。
前記コイル部品1の製造方法によれば、ヒータ40の押圧面43の第1、第2端縁45,46が電極部30の巻芯部13の軸方向の両端面36,36と交差するように、ヒータ40の押圧面43によりワイヤ20の第1、第2端部21,22および電極部30を押圧して、ワイヤ20の第1、第2端部21,22を電極部30に熱圧着する。この結果、コイル部品1では、電極部30の上面35は、低位面31と高位面32と段差面33とを有する。
これにより、電極部30の上面35が、巻芯部13の軸方向に直交する方向において、平坦でなくても、ヒータ40の押圧面43を、電極部30におけるワイヤ20の第1、第2端部21,22と接続される部分に、押し当てることができて、ワイヤ20の第1、第2端部21,22の電極部30への接続強度が向上する。
また、ヒータ40の押圧面43を電極部30の一部に接触させるので、ヒータ40の熱による電極部30の酸化を抑制して、電極部30へのはんだの濡れ性を向上できる。したがって、コイル部品1の電極部30を実装基板にはんだ付けする場合、はんだによる電極部30の接合が良好となる。
例えば、図7に示すように、本発明の部分圧着と比較例の全体圧着において、はんだの濡れのない部分(不濡れ部分)の面積を、3箇所ずつ比較した。ここで、比較例の全体圧着とは、ヒータの押圧面を電極部の全体に接触させて圧着させることをいう。
本発明の部分圧着では、第1の不濡れ部分の面積は、菱形のプロットに示すように、0.003mmであり、第2の不濡れ部分の面積は、四角のプロットに示すように、0.005mmであり、第3の不濡れ部分の面積は、三角のプロットに示すように、0.005mmである。一方、比較例の全体圧着では、第1の不濡れ部分の面積は、菱形のプロットに示すように、0.013mmであり、第2の不濡れ部分の面積は、四角のプロットに示すように、0.016mmであり、第3の不濡れ部分の面積は、三角のプロットに示すように、0.035mmである。したがって、本発明では、比較例に比べて、不濡れ部分の面積が低減される。
前記コイル部品1の製造方法によれば、ヒータ40の押圧面43の2つの第1、第2端縁45,46は、電極部30の両端面36,36と交差しつつワイヤ20の第1、第2端部21,22を挟むように配置される。この結果、コイル部品1では、2つの段差面33が、低位面31を挟むように、配置される。
これにより、ヒータ40の押圧荷重を、電極部30におけるワイヤ20の第1、第2端部21,22と接続される部分に、集中的に付加することができて、ワイヤ20の第1、第2端部21,22の電極部30への接続強度が一層向上する。また、ヒータ40の押圧面43の電極部30への接触面積を小さくできて、ヒータ40による電極部30の酸化を一層抑制して、電極部30へのはんだの濡れ性を一層向上できる。
前記コイル部品1の製造方法によれば、ヒータ40の押圧面43の第1、第2端縁45,46は、巻芯部13の軸方向に平行となるように配置される。この結果、コイル部品1では、段差面33が、巻芯部13の軸方向に平行となる。
これにより、ヒータ40の押圧面43の電極部30への接触面積を小さくできて、ヒータ40によるワイヤ20の第1、第2端部21,22および電極部30への押圧荷重を大きくでき、ワイヤ20の第1、第2端部21,22の電極部30への接続強度が一層向上する。また、ヒータ40の押圧面43の電極部30への接触面積を小さくできて、ヒータ40による電極部30の酸化を一層抑制して、電極部30へのはんだの濡れ性を一層向上できる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。
前記実施形態では、第1鍔部および第2鍔部のそれぞれに1つの電極部を設けているが、複数の電極部を設けてもよい。また、前記実施形態では、1本のワイヤを設けているが、複数本のワイヤを設けるようにしてもよく、この場合、コイル部品は、例えば、トランスとして機能する。
前記実施形態では、電極部に2つの段差面を設けるように、ヒータの押圧面の2つの端縁を電極部に押圧しているが、電極部に1つの段差面を設けるように、ヒータの押圧面の1つの端縁を電極部に押圧するようにしてもよい。この場合、ヒータのY方向の長さは、電極部のY方向の長さよりも長くてもよい。
前記実施形態では、ヒータにより、第1鍔部の電極部および第2鍔部の電極部を同時に、押圧しているが、ヒータにより2箇所の電極部を別々に押圧するようにしてもよい。
前記実施形態では、第1鍔部の電極部および第2鍔部の電極部に、低位面、高位面および段差面を設けているが、2箇所の電極部の何れか一方に、低位面、高位面および段差面を設けるようにしてもよい。
前記実施形態では、コアに2つの第1、第2鍔部を設けているが、コアに3つ以上の鍔部を設けるようにしてもよい。このとき、3つ以上の鍔部に電極部を設けるようにしてもよい。
前記実施形態では、段差面が巻芯部の軸方向に平行となるように、ヒータの押圧面の端縁を電極部に押圧しているが、段差面が巻芯部の軸方向に所定の角度で交差するように、ヒータの押圧面の端縁を電極部に押圧してもよい。つまり、段差面が巻芯部の軸方向に直交しなければよい。言い換えると、段差面が電極部のY方向の両端面に至らないようにすればよい。もし、段差面が電極部のY方向の両端面に至る場合、ヒータの押圧面の端縁が電極部のY方向の両端面と交差するように、ヒータの押圧面により電極部を押圧することになる。この結果、電極部の上面がY方向において平坦でない場合、ヒータを、電極部のワイヤ端部と接続される部分に、押し当てることが困難となる。
1 コイル部品
10 コア
11 第1鍔部
111 第1側面
112 第2側面
115 端面
12 第2鍔部
121 第1側面
122 第2側面
125 端面
13 巻芯部
20 ワイヤ
21 第1端部
22 第2端部
30 電極部
30a 金属層
30b めっき層
31 低位面
32 高位面
33 段差面
35 上面
36 端面
40 ヒータ
43 押圧面
45 第1端縁
46 第2端縁

Claims (6)

  1. 巻芯部と前記巻芯部の軸方向の両端に設けられた第1鍔部および第2鍔部とを有するコアと、
    前記巻芯部に巻回されたワイヤと、
    前記第1鍔部および前記第2鍔部に設けられると共に前記ワイヤの端部が接続された電極部と
    を備え、
    前記電極部の上面は、前記ワイヤの端部と接続される部分を含む低位面と、前記低位面よりも高い位置にある高位面と、前記低位面と前記高位面との間に位置すると共に前記電極部の前記巻芯部軸方向の両端面に至る段差面とを有する、コイル部品。
  2. 前記段差面は、2つあり、前記2つの段差面は、前記低位面を挟むように、配置されている、請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記段差面は、前記巻芯部の軸方向に平行である、請求項1または2に記載のコイル部品。
  4. コアの巻芯部の軸方向の両端の第1鍔部および第2鍔部に電極部を設ける電極部形成工程と、
    前記コアの前記巻芯部にワイヤを巻回すワイヤ巻回工程と、
    前記電極部に前記ワイヤの端部を接続するワイヤ接続工程と
    を備え、
    前記ワイヤ接続工程では、
    ヒータの押圧面の端縁が前記電極部の前記巻芯部軸方向の両端面と交差するように、前記ヒータの押圧面により前記ワイヤの端部および前記電極部を押圧して、前記ワイヤの端部を前記電極部に熱圧着する、コイル部品の製造方法。
  5. 前記ワイヤ接続工程では、前記ヒータの押圧面の2つの端縁が、前記電極部の前記両端面と交差しつつ前記ワイヤの端部を挟むように、前記ヒータの押圧面により前記ワイヤの端部および前記電極部を押圧して、前記ワイヤの端部を前記電極部に熱圧着する、請求項4に記載のコイル部品の製造方法。
  6. 前記ワイヤ接続工程では、前記ヒータの押圧面の端縁が、前記巻芯部の軸方向に平行となるように、前記ヒータの押圧面により前記ワイヤの端部および前記電極部を押圧して、前記ワイヤの端部を前記電極部に熱圧着する、請求項4または5に記載のコイル部品の製造方法。
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