JP2000150242A - コイル - Google Patents

コイル

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JP2000150242A
JP2000150242A JP31734998A JP31734998A JP2000150242A JP 2000150242 A JP2000150242 A JP 2000150242A JP 31734998 A JP31734998 A JP 31734998A JP 31734998 A JP31734998 A JP 31734998A JP 2000150242 A JP2000150242 A JP 2000150242A
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JP
Japan
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winding
coil
tubular conductor
core
conductor
Prior art date
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JP31734998A
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English (en)
Inventor
Takaomi Toi
孝臣 問井
Tetsuya Morinaga
哲也 森長
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高いQ値を有するとともに、小型で軽量のコ
イルを提供する。 【解決手段】 巻線15は、内部が中空で横断面円形の
管状導体16と該管状導体16の外周面及び内周面にそ
れぞれ設けられた絶縁皮膜17,18とで構成されてい
る。管状導体16は銅等からなり、絶縁皮膜17,18
はポリウレタン等の樹脂からなる。管状導体16の導体
厚tは、表皮深さδの2倍あればよい。この巻線15
は、単独でコイル状に巻回されたり、コアに巻装された
りしてコイルを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイルに関し、特
に、高周波帯で使用されるコイルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の高周波用のコイルの一例を図6に
示す。該コイル51は、二つの鍔部52a,52bと、
これら鍔部52a,52bを結合する巻線部52cとか
らなるコア52を有したものである。巻線部52cに
は、巻線55が巻装されている。鍔部52a,52bに
は、端子電極54a,54bがそれぞれ形成されてい
る。巻線55は、図7に横断面を示すように、円形の導
体56の外周面を絶縁皮膜57で被覆したものである。
巻線55は、図6に示すように、その端部55a,55
bが端子電極54a,54bにそれぞれ熱圧着され、電
気的に接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高周波電流
は一般に、表皮効果と呼ばれる現象により、導体56の
表面に集中して流れる。このため、従来のコイル51で
は、導体56の外周面から表皮深さδ(図7参照)まで
の領域Saが高周波電流の伝送に寄与するだけであっ
た。このため、高周波電流に対する導体56の抵抗値が
大きくなり、Q値が低下するという問題があった。
【0004】一方、表皮効果の影響が少ないものとし
て、図8に示したリッツ線58が知られている。リッツ
線58は、絶縁皮膜60で被覆した導体59からなる複
数本のワイヤ61を融着材62で一体化したものであ
る。このリッツ線58を、図6に示した従来のコイル5
1に使用されている巻線55に替えて使用すれば、高い
Q値を有する高周波コイルを得ることができる。しか
し、リッツ線58は、巻回工程において、熱などで融着
材62が融け、ワイヤ61が融着材62から外れてよじ
れることがあるため、巻回作業が非常に難かしかった。
また、ワイヤ61によじれが生じると、コイルのQ値が
低下するという問題もある。さらに、リッツ線58は、
その構造から細線化が困難であるため、巻線体積が大き
くなり、小型化が要求される表面実装型のコイルには不
利である。また、リッツ線58の端末を熱圧着で端子電
極54a,54bに電気的に接続させる場合、全てのワ
イヤ61を同じように端子電極54a,54bに熱圧着
させることは困難である。
【0005】そこで、本発明の目的は、高いQ値を有す
るとともに、小型で軽量のコイルを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係るコイルは、少なくとも外周面を絶縁皮
膜で被覆した中空の管状導体からなる巻線を巻回して構
成したことを特徴とする。さらに、巻線は、磁性体材料
や非磁性体材料からなるコアに巻装される。
【0007】
【作用】巻線は管状導体からなるため、高周波電流は、
表皮効果により、巻線の外周面近傍および内周面近傍の
二つの領域にそれぞれ分散して流れる。これにより、巻
線の高周波電流が流れる領域が増加し、表皮効果による
抵抗値増加が大幅に低減される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るコイルの実
施の形態について添付の図面を参照して説明する。
【0009】本発明に係るコイルの一つの実施の形態を
図1に示す。該コイル11は、二つの鍔部12a,12
bと、これら鍔部12a,12bを結合する巻線部12
cとからなるコア12を有した、いわゆる横置きタイプ
(螺旋状に巻回された巻線15のコイル軸の方向がプリ
ント基板の実装面に対して平行になるようにプリント基
板に実装されるタイプ)のものである。巻線部12cに
は、巻線15が巻装されている。コア12は、非磁性の
セラミック材料からなる空心コアである。
【0010】巻線15は、図2に横断面を示すように、
内部が中空で断面が円形の管状導体16と、該管状導体
16の外周面及び内周面にそれぞれ設けられた絶縁皮膜
17,18とで構成されている。管状導体16は銅等か
らなり、絶縁皮膜17,18はポリウレタン等の樹脂か
らなる。管状導体16の導体厚tは、表皮深さδの2倍
あればよい。例えば、管状導体16が銅の場合、表皮深
さδは66.1/(f)1/2であるので、導体厚tは2
×{66.1/(f)1/2}となる。ここに、fは、巻
線15を流れる高周波電流の周波数である。ただし、本
実施形態の場合、管状導体16の加工精度や直流抵抗と
のバランスから、導体厚tは2δよりも厚くしている。
例えば、巻線15の直径が100μmのとき、絶縁皮膜
17,18の厚みは10μm、導体厚tは15μmに設
定した。
【0011】巻線15は、その両端部15a,15bが
コア12の鍔部12a,12bの各々の端子電極14
a,14bに熱圧着され、電気的に接続している。端子
電極14a,14bは、銀ペースト等の電極材の印刷や
塗布後、その上にめっき又はスパッタリングによりNi
やSn、半田等の金属皮膜を形成することにより得られ
る。
【0012】ここで、巻線15をコア12の端子電極1
4a,14bに熱圧着させるにあたっては、例えば、巻
線15の両端部15a(15b)を、図3に示すよう
に、ヒータチップ23と鍔部12a(12b)に形成さ
れた端子電極14a(14b)との間に位置させ、ヒー
タチップ23を、矢印A1で示すように、端子電極14
a(14b)に向かって押し当てればよい。こうして、
図4に示すように、両端部15a(15b)は端子電極
14a(14b)に熱圧着される。このとき、ヒータチ
ップ23の温度は、絶縁皮膜17,18の耐熱温度より
も高い温度とし、巻線15の両端部15a(15b)の
絶縁皮膜17,18を溶融させて、管状導体16を露出
させて端子電極14a(14b)に電気的に接続させれ
ばよい。なお、巻線15の端部15a,15bの処理
は、図6で説明した従来のコイル51の巻線55の端部
55a,55bの処理と同様の手順であるので、従来の
設備をそのまま使用することができる。
【0013】以上に説明した構成を有するコイル11
は、巻線15が管状導体16からなり、それを流れる高
周波電流は表皮効果により、図2に示すように、管状導
体16の外周面から深さδの領域Sa1および内周面か
ら深さδの領域Sa2の二つの領域にそれぞれ分散して
流れる。これにより、高周波電流が流れる領域が増加
し、表皮効果による抵抗値増加を大幅に低減することが
でき、Q値をアップさせることができる。図5は、コイ
ル11のQ特性を測定した結果を示すグラフである(実
線h1参照)。比較のため、図6で説明した従来のコイ
ル51の測定結果も併せて記載している(点線h2参
照)。
【0014】本発明は、前記実施形態に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨の範囲内で種々に変更すること
ができる。例えば、コアの材料としては、フェライト等
の磁性体材料も使用することができる。磁性体材料を使
用することにより、コイルは磁心構造となり、より大き
いインダクタンスを有するコイルを得ることができる。
また、コアを備えないで、巻線のみを単独でコイル状に
巻回した空芯コイルであってもよい。また、絶縁皮膜
は、少なくとも管状導体の外周面に設けられておればよ
く、必らずしも管状導体の内周面に絶縁皮膜を設ける必
要はない。
【0015】さらに、コイルは、横置きタイプのものに
限らない。螺旋状に巻回された巻線のコイル軸の方向が
プリント基板の実装面に対して垂直になるようにプリン
ト基板に実装されるタイプのコイル、いわゆる縦置きタ
イプのコイルであってもよい。
【0016】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、巻線が管状導体からなるので、それを流れ
る高周波電流は表皮効果により、管状導体の外周面近傍
および内周面近傍の二つの領域にそれぞれ分散して流れ
る。従って、高周波電流が流れる領域が増加し、表皮効
果による抵抗値増加の影響が大幅に低減され、大きいQ
値を有するコイルを得ることができる。しかも、巻線が
中空の管状導体から構成されているので、コイルを軽量
化することができる。
【0017】また、巻線をコアに巻装することにより、
巻回工程以後の各製造工程で巻線に機械的ストレスが加
わっても、巻線が変形したり、位置がずれたり等の不具
合を解消することができ、電気特性のばらつきを抑える
ことができる。さらに、コアの材料として、磁性体材料
を使用することにより、より大きなインダクタンスを有
するコイルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコイルの一つの実施形態を示す斜
視図。
【図2】図1に示した巻線の横断面図。
【図3】図1に示したコイルの巻線の端部の処理を説明
するための側面図。
【図4】図3に続く端部の処理を説明するための側面
図。
【図5】図1に示したコイルのQ特性を示すグラフ。
【図6】従来のコイルを示す斜視図。
【図7】図6に示した巻線の横断面図。
【図8】リッツ線の構造を示す横断面図。
【符号の説明】
11…コイル 12…コア 15…巻線 16…管状導体 17,18…絶縁皮膜
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月14日(2000.1.1
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも外周面を絶縁皮膜で被覆した
    中空の管状導体からなる巻線を巻回して構成したことを
    特徴とするコイル。
  2. 【請求項2】 前記巻線がコアに巻装されていることを
    特徴とする請求項1に記載のコイル。
JP31734998A 1998-11-09 1998-11-09 コイル Pending JP2000150242A (ja)

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