JP2021141159A - コイル装置 - Google Patents

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光祐 國塚
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啓吾 東田
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Abstract

【課題】高周波帯における挿入損失が小さいコイル装置を提供すること。【解決手段】コイル装置10は、巻芯部23と巻芯部23の端部に形成される鍔部21,22とを有するコア20と、第1の一次巻線51および第1の二次巻線61を巻芯部23に巻回してなる第1巻線部71と、第2の一次巻線52および第2の二次巻線62を巻芯部23に巻回してなる第2巻線部72と、を有する。第2巻線部72には、第2の一次巻線52および第2の二次巻線62が交互に配置されつつ巻回された交互巻回領域72aと、第2の一次巻線52および第2の二次巻線62のいずれか一方が連続して巻回された連続巻回領域72bとが形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、バルントランス等として好適に用いられるコイル装置に関する。
例えば特許文献1には、平衡信号と不平衡信号とを相互に変換するコイル装置として、バルントランスが記載されている。特許文献1に記載のバルントランスは、巻芯部を有するコアと、第1巻回部〜第3巻回部とを有する。第1巻回部では、第1ワイヤ(一次巻線)が巻芯部の外周面に単層巻きされており、第2巻回部および第3巻回部では、第2ワイヤおよび第3ワイヤ(共に二次巻線)が第1巻回部の上にバイファイラ巻きされている。
しかしながら、一般に、従来のコイル装置は、例えば100MHz以上の高周波帯において、挿入損失が大きくなる傾向があるという課題を有する。
特開2010−93183号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、高周波帯における挿入損失が小さいコイル装置を提供することである。
本発明者らは、一次巻線および二次巻線の巻回方式を従来とは異なる巻回方式とすることにより、高周波帯における挿入損失が小さくなることを見出し、本発明を完成させるに至った。
上記目的を達成するために、本発明に係るコイル装置は、
巻芯部と前記巻芯部の端部に形成される鍔部とを有するコアと、
第1の一次巻線および第1の二次巻線を前記巻芯部に巻回してなる第1巻線部と、
第2の一次巻線および第2の二次巻線を前記巻芯部に巻回してなる第2巻線部と、を有し、
前記第2巻線部には、前記第2の一次巻線および前記第2の二次巻線が交互に配置されつつ巻回された交互巻回領域と、前記第2の一次巻線および前記第2の二次巻線のいずれか一方が連続して巻回された連続巻回領域とが形成されている。
本発明に係るコイル装置では、第2巻線部には、第2の一次巻線および第2の二次巻線が交互に配置されつつ巻回された交互巻回領域と、第2の一次巻線および第2の二次巻線のいずれか一方が連続して巻回された連続巻回領域とが形成されている。このような巻回方式(第2巻線部に連続巻回領域に加えて交互巻回領域を形成する巻回方式)とした場合、交互巻回領域において、交互に配置された第2の一次巻線および第2の二次巻線の各々が強く結合するようになる。そのため、例えば100MHz以上の高周波帯において、一次巻線と二次巻線との間の結合係数を高め、一次巻線と二次巻線との間で良好な磁気結合が得ることが可能となる。したがって、本発明によれば、高周波帯における漏れインダクタンスを小さくし、挿入損失が小さいコイル装置を実現することができる。
好ましくは、前記第1巻線部では、前記第1の一次巻線および前記第1の二次巻線が交互に配置されつつ巻回されている。このような構成とした場合、第1巻線部では、隣接して配置された第1の一次巻線および第1の二次巻線の各々が強く結合するようになる。そのため、第1巻線部において、第1の一次巻線と第1の二次巻線との間で良好な磁気結合が得ることが可能となり、高周波帯における挿入損失を効果的に低減することができる。
好ましくは、前記第2巻線部は、前記第1巻線部の上に形成されている。例えば第2巻線部における巻数が第1巻線部における巻数よりも少ない場合、上記のように第1巻線部の上に第2巻線部を形成する方が、第2巻線部の上に第1巻線部を形成するよりも、上層に形成される巻線部の巻崩れが発生し難く、各巻線部を安定して形成することができる。
好ましくは、前記第2巻線部では、前記第2の一次巻線および前記第2の二次巻線のいずれか一方の巻数が他方の巻数よりも多い。このような構成とすることにより、巻数が多い方の巻線を用いて、第2巻線部に連続巻回領域を形成するとともに、巻数が少ない方の巻線を用いて、第2巻線部に交互巻回領域を形成することが可能となる。その結果、一次巻線と二次巻線との間の結合係数を高め、一次巻線と二次巻線との間で良好な磁気結合を得ることができる。
好ましくは、前記第2巻線部では、前記第2の一次巻線および前記第2の二次巻線のいずれか一方の線長が他方の線長よりも長い。このような構成とすることにより、線長が長い方の巻線を用いて、第2巻線部に連続巻回領域を形成するとともに、線長が短い方の巻線を用いて、第2巻線部に交互巻回領域を形成することが可能となる。その結果、一次巻線と二次巻線との間の結合係数を高め、一次巻線と二次巻線との間で良好な磁気結合を得ることができる。
好ましくは、前記第1の一次巻線の一端と前記第2の一次巻線の一端とは導電性部材を介して接続され、前記第1の二次巻線の一端と前記第2の二次巻線の一端とは導電性部材を介して接続されている。このような構成とすることにより、第1の一次巻線と第2の一次巻線との接続部と、第1の二次巻線と第2の二次巻線との接続部とを、それぞれ中間タップとして利用することができる。
好ましくは、前記交互巻回領域では、前記第2の一次巻線と前記第2の二次巻線とが密着して巻回されており、前記連続巻回領域では、前記第2の一次巻線の各ターン同士または前記第2の二次巻線の各ターン同士が密着して巻回されている。このような構成とすることにより、各巻回領域において、磁束が第2巻線部と鎖交し易くなり、一次巻線と二次巻線との間の磁気結合を高めることができる。
好ましくは、前記交互巻回領域と前記連続巻回領域とが密着して形成されている。このような構成とすることにより、第2巻線部全域において、巻回軸方向に隣接する各ターン同士が密着して巻回されることになり、一次巻線と二次巻線との間の磁気結合を効果的に高めることができる。
前記交互巻回領域では、前記第2の一次巻線と前記第2の二次巻線とが巻回軸方向に離間して巻回されており、前記連続巻回領域では、前記第2の一次巻線の各ターン同士または前記第2の二次巻線の各ターン同士が巻回軸方向に離間して巻回されていてもよい。この場合も、従来のコイル装置に比べて、高周波帯における漏れインダクタンスを小さくし、挿入損失を低減することができる。
前記連続巻回領域は、前記交互巻回領域に対して、巻回軸方向の一方側と他方側とに跨って形成されていてもよい。この場合も、従来のコイル装置に比べて、高周波帯における漏れインダクタンスを小さくし、挿入損失を低減することができる。
図1は本発明の第1実施形態に係るコイル装置の斜視図である。 図2Aは図1に示すコイル装置の第1巻線部を示す平面図である。 図2Bは図1に示すコイル装置の第2巻線部を示す平面図である。 図3は図1に示すコイル装置のX−Z平面に沿う断面図である。 図4は図1に示すコイル装置の等価回路図である。 図5Aは図1に示すコイル装置の挿入損失の周波数特性を示す図である。 図5Bは図1に示すコイル装置のインダクタンスの周波数特性を示す図である。 図6は本発明の第2実施形態に係るコイル装置の斜視図である。 図7Aは図6に示すコイル装置の第1巻線部を示す平面図である。 図7Bは図6に示すコイル装置の第2巻線部を示す平面図である。 図8は図6に示すコイル装置のX−Z平面に沿う断面図である。 図9は図6に示すコイル装置の等価回路図である。 図10Aは図3に示すコイル装置の変形例を示す断面図である。 図10Bは図3に示すコイル装置の他の変形例を示す断面図である。 図10Cは図3に示すコイル装置のさらに他の変形例を示す断面図である。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
第1実施形態
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係るコイル装置10は、ドラムコア20と、板コア40と、第1巻線部71と、第2巻線部72とを有する。コイル装置10は、例えばバルントランス(バラン)であり、平衡信号と不平衡信号とを相互に変換する機能を有する。コイル装置10は、例えば車載回路に搭載され、UTP(Unshielded Twisted Pair)ケーブルやSTP(Shielded Twisted Pair)ケーブル等のツイスト線を介して送信される平衡信号を同軸ケーブル等を介して送信可能な不平衡信号に変換することを可能とする。
以下の説明では、X軸はコイル装置10を実装する実装面と平行な面内で、ドラムコア20の巻芯部23の巻回軸に平行な方向である。Y軸は、X軸と同じく実装面と平行な面内にありX軸と垂直な方向である。Z軸は、実装面の法線方向である。
ドラムコア20は、巻芯部23と、巻芯部23の一端に形成された第1鍔部21と、巻芯部23の他端に形成された第2鍔部22とを有する。ドラムコア20のサイズは特に限定されないが、そのX軸方向の長さは2.0〜5.0mmであり、そのY軸方向の長さは1.2〜5.0mmであり、そのZ軸方向の長さは0.8〜4.0mmである。
巻芯部23は、略矩形の横断面形状からなり、X軸方向に巻回軸を有する。巻芯部23の横断面形状は、特に限定されるものではなく、円形や略八角形、あるいはその他の多角形でもよい。
第1鍔部21と第2鍔部22とは、X軸方向に所定の間隔を空けて、互いに略平行になるように対向して配置されている。第1鍔部21は巻芯部23のX軸方向の一端に形成され、第2鍔部22は巻芯部23のX軸方向の他端に形成されている。鍔部21,22の外形状は、同一形状からなり、Y軸方向に長い略直方体状である。なお、鍔部21,22の横断面(Y−Z断面)形状は、円形状や略八角形状、あるいはその他の多角形状でも良く、その横断面形状は特に限定されない。
板コア40は、鍔部21,22の下面21b,22bに配置される。板コア40は、平坦面を有する扁平な直方体形状のコアであり、コイル装置10のインダクタンスを高める機能を有する。Z軸方向から見た板コア40の形状は、X軸方向に長い略長方形であるが、正方形あるいはその他の形状であってもよい。X軸方向の両端に位置する板コア40の上面は、鍔部21,22の下面21b,22bと向かい合っており、下面21b,22bに対して、たとえば熱硬化性樹脂などの接着剤などにより固定される。これにより、板コア40は、ドラムコア20と連続する閉磁路を形成する。
鍔部21,22の上面21a,22aは、コイル装置10を回路基板などに実装する場合における実装面(接地面)となる。第1鍔部21の上面21aには、第1端子電極31と、第2端子電極32と、第3端子電極33とが、それぞれY軸方向に所定間隔で形成されている。第2鍔部22の上面22aには、第4端子電極34と、第5端子電極35と、第6端子電極36とが、それぞれY軸方向に所定間隔で形成されている。
端子電極31〜36は、それぞれ同一形状を有し、上面21a,22aにのみ形成されている。ただし、例えば、端子電極31〜36を鍔部21,22の外端面と上面21a,22aとに跨るように形成してもよい。このような構成とすることにより、コイル装置10を回路基板に実装するときに、鍔部21,22の外端面に形成された端子電極31〜36の一部に、はんだフィレットを形成することが可能となる。
端子電極31〜36は、導電性部材からなり、たとえば金属ペースト焼付け膜や金属メッキ膜で構成されている。端子電極31〜36は、鍔部21,22の上面21a,22aに、たとえばAgペーストを塗布して焼き付けた後、その表面に、たとえば電界メッキまたは無電界メッキを施し、メッキ膜を形成することにより形成される。
なお、金属ペーストの材料は、特に限定されるものではなく、CuペーストやAgペーストなどが例示される。また、メッキ膜は、単層でも複層でも良く、たとえばCuメッキ、Niメッキ、Snメッキ、Ni−Snメッキ、Cu−Ni−Snメッキ、Ni−Auメッキ、Auメッキなどのメッキ膜が例示される。端子電極31〜36の厚みは、特に限定されないが、好ましくは0.1〜15μmである。
第1巻線部71は巻芯部23の外周面に直接形成されており、第2巻線部72は第1巻線部71の上に形成されている。すなわち、本実施形態では、巻芯部23には、第1巻線部71および第2巻線部72からなる2層の巻線部が形成されている。第1巻線部71および第2巻線部72の各々には、後述するように一次巻線および二次巻線の両方が含まれている。
図2Aに示すように、第1巻線部71は、一対の第1の一次巻線51および第1の二次巻線61を巻芯部23に巻回してなる。第1の一次巻線51および第1の二次巻線61は、それぞれ略等しい線長を有し、巻芯部23の外周面に5ターンで巻回されている。図示の例では、第1の一次巻線51の巻数と第1の二次巻線61の巻数との巻数比は等しくなっている。
本実施形態では、第1巻線部71では、第1の一次巻線51および第1の二次巻線61が交互に配置されつつ巻回されている。第1巻線部71における第1の一次巻線51および第1の二次巻線61の各々の巻回方向は同一方向となっている。
図示の例では、図面を見やすくするために、第1の一次巻線51と第1の二次巻線61とは、巻回軸方向(X軸方向)に離間して巻回(配置)されているが、密着して(隙間なく)巻回されていることが好ましい。この場合、磁束が第1巻線部71に鎖交し易くなる。
第1の一次巻線51の一端を構成する第1リード部51aは第1端子電極31に例えば熱圧着により接続される。第1の一次巻線51の他端を構成する第2リード部51bは第6端子電極36に例えば熱圧着により接続される。
第1の二次巻線61の一端を構成する第1リード部61aは第3端子電極33に例えば熱圧着により接続される。第1の二次巻線61の他端を構成する第2リード部61bは第4端子電極34に例えば熱圧着により接続される。
図2Bに示すように、第2巻線部72は、一対の第2の一次巻線52および第2の二次巻線62を巻芯部23に巻回してなる。第2巻線部72では、第2の一次巻線52および第2の二次巻線62の各々の線長が異なっており、第2の二次巻線62の線長は第2の一次巻線52の線長よりも長くなっている。なお、図2Bでは、図面が煩雑になることを防止するため、第1巻線部71の図示を省略し、第2巻線部72のみ図示している。また、第2の一次巻線52および第2の二次巻線62の各々の線長は略等しくてもよい。
第2巻線部72では、第2の一次巻線52の巻数と第2の二次巻線62の巻数との巻数比が異なっている。より詳細には、第2の二次巻線62の巻数は5ターンである一方で、第2の一次巻線52の巻数は2ターンとなっており、第2の二次巻線62の巻数は、第2の一次巻線52の巻数よりも多くなっている。
第2巻線部72において、第2の一次巻線52および第2の二次巻線62の各々の巻回方向は同一方向となっている。また、第2巻線部72における各巻線52,62の巻回方向と、第1巻線部71における各巻線51,61の巻回方向とは、第1巻線部71に電流が流れたときに発生する磁束の向きと、第2巻線部72に電流が流れたときに発生する磁束の向きとが揃うような方向となっている。
第2巻線部72には、第2の一次巻線52および第2の二次巻線62が巻回軸方向に交互に配置されつつ巻回された交互巻回領域72aと、第2の二次巻線62が連続して巻回された連続巻回領域72bとが形成されている。図示の例では、交互巻回領域72aは第1鍔部21が配置されている側に形成されており、連続巻回領域72bは第2鍔部22が配置されている側に形成されているが、これらの配置は逆であってもよい。
交互巻回領域72aは、各々2ターンで巻芯部23に巻回された第2の一次巻線52および第2の二次巻線62を有する。交互巻回領域72aでは、第2の一次巻線52と第2の二次巻線62とが巻回軸方向に交互に配置されており、第1の一次巻線52の巻数と第2の二次巻線62の巻数との巻数比は等しくなっている。
図示の例では、図面を見やすくするために、第2の一次巻線52と第2の二次巻線62とは、巻回軸方向に離間して巻回(配置)されているが、図3に示すように、交互巻回領域72aでは、第2の一次巻線52と第2の二次巻線62とが密着して(隙間なく)巻回されていることが好ましい。この場合、磁束が第2巻線部72に鎖交し易くなる。
図2Bに示すように、連続巻回領域72bは、3ターンで巻芯部23に巻回された第2の二次巻線62を有する。連続巻回領域72bは、第2の二次巻線62のみからなる。連続巻回領域72bでは、第2の二次巻線62の各ターンが連続して配置されており、連続巻回領域72bを構成する1ターン目〜3ターン目は、すべて二次巻線62により構成されている。
連続巻回領域72bは交互巻回領域72aに巻回軸方向に隣接して配置されており、連続巻回領域72bにおける第2の二次巻線62の端部(交互巻回領域72a側の端部)は、交互巻回領域72aにおける第2の二次巻線62の端部(連続巻回領域72b側の端部)と連続している。すなわち、連続巻回領域72bは交互巻回領域72aと電気的に接続されている。
図示の例では、図面を見やすくするために、第2の二次巻線62は、巻回軸方向に離間して巻回(配置)されているが、図3に示すように、連続巻回領域72bでは、第2の二次巻線62の各ターン同士が密着して(隙間なく)巻回されていることが好ましい。この場合、磁束が第2巻線部72に鎖交し易くなる。
また、連続巻回領域72bは、交互巻回領域72aと巻回軸方向に密着して(隙間なく)形成されており、連続巻回領域72bにおける第2の二次巻線62は、交互巻回領域72aにおける第2の二次巻線62と密着して(隙間なく)巻回されている。連続巻回領域72bと交互巻回領域72aとの境界部分には、同一の巻線(本実施形態では、第2の二次巻線62)が隣接して配置される。
連続巻回領域72bにおける第2の二次巻線62の巻数(3ターン)は、交互巻回領域72aにおける第2の二次巻線62の巻数(2ターン)よりも多い一方で、交互巻回領域72aにおける第2の一次巻線52および第2の二次巻線62の合計巻数(4ターン)よりも少なくなっている。
図2Bに示すように、第2の一次巻線52の一端を構成する第1リード部52aは第2端子電極32に例えば熱圧着により接続される。第2の一次巻線52の他端を構成する第2リード部52bは第6端子電極36に例えば熱圧着により接続される。
第2の二次巻線62の一端を構成する第1リード部62aは第3端子電極33に例えば熱圧着により接続される。第2の二次巻線62の他端を構成する第2リード部62bは第5端子電極35に例えば熱圧着により接続される。
すなわち、本実施形態では、図2Aおよび図2Bに示すように、第1の一次巻線51の第2リード部51bと第2の一次巻線52の第2リード部52bとが、第6端子電極36に接続されており、第2リード部51bと第2リード部52bとが第6端子電極36(導電性部材)を介して接続されている。そのため、第1の一次巻線51と第2の一次巻線52とは電気的に接続されている。
また、第1の二次巻線61の第1リード部61aと第2の二次巻線62の第1リード部62aとが、第3端子電極33を介して接続されており、第1リード部61aと第1リード部62aとが第3端子電極33(導電性部材)を介して接続されている。そのため、第1の二次巻線61と第2の二次巻線62とは電気的に接続されている。
したがって、図4に示すように、第1の一次巻線51と第2の一次巻線52とは直列に接続されてコイル装置10(バルントランス)の一次側を構成し、第1の二次巻線61と第2の二次巻線62とは直列に接続されてコイル装置10(バルントランス)の二次側を構成する。また、第1の一次巻線51と第2の一次巻線52との接続部分は中間タップとなり、第1の二次巻線61と第2の二次巻線62との接続部分も同様に中間タップとなる。
次に、図1および図2A,図2Bを参照しつつ、コイル装置10の製造方法について説明する。コイル装置10の製造では、まず、ドラム型のドラムコア20と、第1の一次巻線51と第1の二次巻線61と第2の一次巻線52と第2の二次巻線62とを準備する。なお、巻線51,52,61,62としては、たとえば、銅(Cu)などの良導体からなる芯材を、イミド変成ポリウレタンなどからなる絶縁材で覆い、さらに最表面をポリエステルなどの薄い樹脂膜で覆ったものを用いることができる。
ドラムコア20を構成する磁性体材料としては、たとえば、比較的透磁率の高い磁性材料、たとえばNi−Zn系フェライトや、Mn−Zn系フェライト、あるいは金属磁性体などが例示され、これらの磁性材料の粉体を、成型および焼結することにより、ドラムコア20が作製される。
次に、ドラムコア20の鍔部21,22に金属ペーストを塗布し、所定の温度で焼き付ける。そして、その表面に電界めっきまたは無電解メッキを施すことにより、端子電極31〜36が形成される。
次に、端子電極31〜36が形成されたドラムコア20と、第1の一次巻線51と、第1の二次巻線61とを、巻線機(図示略)にセットする。そして、第1の一次巻線51の第1リード部51aを第1端子電極31に継線し、同時に(あるいはその後)、第2の二次巻線61の第1リード部61aを第3端子電極33に継線する。
なお、接続のための方法は、特に限定されないが、たとえばワイヤ51,61を端子電極31,33との間で挟むようにヒータチップを押し当てて、ワイヤ51,61を端子電極31,33に熱圧着する。
その後、ワイヤ51,61を、巻芯部23の外周面に、例えばそれぞれ5ターンで巻回して第1巻線部71を形成する。第1巻線部71は、例えば第1の一次巻線51および第1の二次巻線61を対にした状態で巻芯部23に巻回することにより形成される。
次に、第1の一次巻線51の第2リード部51bを第6端子電極36に継線し、同時に(あるいはその後)、第2の二次巻線61の第2リード部61bを第4端子電極34に継線する。
次に、第2の一次巻線52の第1リード部52aを第2端子電極32に継線し、同時に(あるいはその後)、第2の二次巻線62の第1リード部62aを第3端子電極33に継線する。
その後、ワイヤ52,62を、第1巻線部71の上に巻回して第2巻線部72を形成する。このとき、例えば第2の一次巻線52および第2の二次巻線62を対にした状態で第1巻線部71の上に例えば2ターンで巻回することにより、交互巻回領域72aを形成する。
交互巻回領域72aを形成した後、第2の一次巻線52については、その第2リード部52bを第6端子電極36まで引き出し、第6端子電極36に継線する。一方、第2の二次巻線62については、交互巻回領域72aを形成した後も、そのまま連続して第1巻線部71の上に例えば3ターンで巻回し、連続巻回領域72bを形成する。その後、第2の二次巻線62の第2リード部62bを第5端子電極35まで引き出し、第5端子電極35に継線する。
なお、交互巻回領域72aを形成した後、そのまま第2の二次巻線62を第1巻線部71の上に例えば3ターンで巻回して連続巻回領域72bを形成し、その後に第2の一次巻線52の第2リード部52bを第6端子電極36まで引き出し、第6端子電極36に継線してもよい。
次に、鍔部21,22の下面21b,22bに板状コア40を設置することにより、コイル装置10を得ることができる。下面21b,22bは平坦面からなり、板状コア40を設置することが容易になっている。板状コア40は、ドラムコア20と同じ磁性体部材で構成されるのが好ましいが、別々の部材で構成されてもよい。
本実施形態に係るコイル装置10では、第2巻線部72には、第2の一次巻線52および第2の二次巻線62が交互に配置されつつ巻回された交互巻回領域72aと、第2の一次巻線52および第2の二次巻線62のいずれか一方(本実施形態では、第2の二次巻線62)が連続して巻回された連続巻回領域72bとが形成されている。このような巻回方式(第2巻線部72に連続巻回領域72bに加えて交互巻回領域72aを形成する巻回方式)とした場合、第2巻線部72に、第2の一次巻線52と第2の二次巻線62とが互いに隣り合う領域が具備され、交互巻回領域72aにおいて、交互に(隣り合うように)配置された第2の一次巻線52および第2の二次巻線62の各々が強く結合するようになる。そのため、例えば100MHz以上の高周波帯において、一次巻線51,52と二次巻線61,62との間の結合係数を高め、一次巻線51,52と二次巻線61,62との間で良好な磁気結合が得ることが可能となる。したがって、本実施形態によれば、高周波帯における漏れインダクタンスを小さくし、挿入損失が小さいコイル装置10を実現することができる。
図5Aにおいて、実線は本実施形態に係るコイル装置10の挿入損失の周波数特性を示し、点線は従来のコイル装置の挿入損失の周波数特性を示し、一点鎖線は伝送線路の挿入損失の周波数特性を示す。同図に示すように、本実施形態に係るコイル装置10では、例えば400MHzにおいても挿入損失が−1.2dB程度であり、従来のコイル装置に比べて高周波帯における挿入損失が小さいことが分かる。
図5Bにおいて、太線で示す実線は本実施形態に係るコイル装置10の一次漏れインダクタンスの周波数特性を示し、細線で示す実線は従来のコイル装置の一次漏れインダクタンスの周波数特性を示す。また、点線は本実施形態に係るコイル装置10の二次漏れインダクタンスの周波数特性を示し、一点鎖線は従来のコイル装置の二次漏れインダクタンスの周波数特性を示す。同図に示すように、本実施形態に係るコイル装置10では、例えば例えば100MHz〜400MHzの高周波帯において、一次漏れインダクタンスおよび二次漏れインダクタンスともに、従来のコイル装置よりも小さくなっていることが分かる。以上より、本実施形態によれば、高周波帯における漏れインダクタンスを小さくし、挿入損失が小さいコイル装置10を実現することができる。
また、本実施形態では、第1巻線部71では、第1の一次巻線51および第1の二次巻線61が交互に配置されつつ巻回されている。そのため、第1巻線部71では、隣接して配置された第1の一次巻線51および第1の二次巻線61の各々が強く結合するようになる。したがって、第1巻線部71において、第1の一次巻線51と第1の二次巻線61との間で良好な磁気結合が得ることが可能となり、高周波帯における挿入損失を効果的に低減することができる。
また、本実施形態では、第2巻線部72は、第1巻線部71の上に形成されている。第2巻線部72における巻数が第1巻線部71における巻数よりも少ない場合、第1巻線部71の上に第2巻線部72を形成する方が、第2巻線部72の上に第1巻線部71を形成するよりも、上層に形成される巻線部の巻崩れが発生し難く、各巻線部71,72を安定して形成することができる。
また、本実施形態では、第2巻線部72では、第2の一次巻線52および第2の二次巻線62のいずれか一方(本実施形態では、第2の二次巻線62)の巻数が他方の巻数よりも多い。そのため、巻数が多い方の第2の二次巻線62を用いて、第2巻線部72に連続巻回領域72bを形成するとともに、巻数が少ない方の第2の一次巻線52を用いて、第2巻線部72に交互巻回領域72aを形成することが可能となる。その結果、一次巻線51,52と二次巻線61,62との間の結合係数を高め、一次巻線51,52と二次巻線61,62との間で良好な磁気結合を得ることができる。
また、本実施形態では、第2巻線部72では、第2の一次巻線52および第2の二次巻線62のいずれか一方(本実施形態では、第2の二次巻線62)の線長が他方の線長よりも長い。そのため、線長が長い方の第2の二次巻線62を用いて、第2巻線部72に連続巻回領域72bを形成するとともに、線長が短い方の第2の一次巻線52を用いて、第2巻線部72に交互巻回領域72aを形成することが可能となる。その結果、一次巻線51,52と二次巻線61,62との間の結合係数を高め、一次巻線51,52と二次巻線61,62との間で良好な磁気結合を得ることができる。
また、本実施形態では、第1の一次巻線51の一端(第2リード部51b)と第2の一次巻線52の一端(第2リード部52b)とは導電性部材(第6端子電極36)を介して接続され、第1の二次巻線61の一端(第1リード部61a)と第2の二次巻線62の一端(第1リード部62a)とは導電性部材(第3端子電極33)を介して接続されている。そのため、第1の一次巻線51と第2の一次巻線52との接続部と、第1の二次巻線61と第2の二次巻線62との接続部とを、それぞれ中間タップとして利用することができる。
また、本実施形態では、交互巻回領域72aでは、第2の一次巻線52と第2の二次巻線62とが密着して巻回されており、連続巻回領域72bでは、第2の二次巻線62の各ターン同士が密着して巻回されている(図3参照)。そのため、各巻回領域72a,72bにおいて、磁束が第2巻線部72と鎖交し易くなり、一次巻線51,52と二次巻線61,62との間の磁気結合を高めることができる。
また、本実施形態では、交互巻回領域72aと連続巻回領域72bとが密着して形成されている(図3参照)。そのため、第2巻線部72全域において、巻回軸方向に隣接する各ターン同士が密着して巻回されることになり、一次巻線51,52と二次巻線61,62との間の磁気結合を効果的に高めることができる。
第2実施形態
図6〜図9に示す本発明の第2実施形態に係るコイル装置110は、以下の点が相違するのみであり、その他の構成は、前述した第1実施形態と同様である。図面において、第1実施形態と共通する部材には、共通する符号を付し、その詳細な説明については省略する。
図6に示すように、コイル装置110は、ドラムコア120と、端子電極131〜138と、第2巻線部172とを有するという点において、第1実施形態におけるコイル装置10とは異なる。ドラムコア120は、第1鍔部121と、第2鍔部122と、巻芯部123とを有する。
鍔部121,122は、そのX軸方向の厚みが鍔部21,22のX軸方向の厚みと比べて厚くなっているという点において、第1実施形態における鍔部21,22とは異なる。巻芯部123は、そのX軸方向およびY軸方向の各々の長さが鍔部21,22のX軸方向およびY軸方向の各々の長さと比べて短くなっているという点において、第1実施形態における巻芯部23とは異なる。
第1鍔部121の上面121aには、第1端子電極131と、第2端子電極132と、第3端子電極133と、第4端子電極134とが、それぞれY軸方向に所定間隔で形成されている。第2鍔部122の上面122aには、第5端子電極135と、第6端子電極136と、第7端子電極137と、第8端子電極138とが、それぞれY軸方向に所定間隔で形成されている。
図7Aに示すように、第1の一次巻線51の第1リード部51aは第2端子電極132に接続され、第2リード部51bは第8端子電極138に接続される。第1の二次巻線61の第1リード部61aは第3端子電極133に接続され、第2リード部61bは第5端子電極135に接続される。
図7Bに示すように、第2の一次巻線52の第1リード部52aは第1端子電極131に接続され、第2リード部52bは第7端子電極137に接続される。第2の二次巻線62の第1リード部62aは第4端子電極134に接続され、第2リード部62bは第6端子電極136に接続される。
本実施形態では、第1端子電極131と第8端子電極138とが回路基板上でランドパターンにより接続されており、第4端子電極134と第5端子電極135とが回路基板上でランドパターンにより接続されている。そのため、第1の一次巻線51と第2の一次巻線52とは電気的に接続されており、第1の二次巻線61と第2の二次巻線62とは電気的に接続されている。
したがって、図9に示すように、第1の一次巻線51と第2の一次巻線52とは直列に接続されてコイル装置10(バルントランス)の一次側を構成し、第1の二次巻線61と第2の二次巻線62とは直列に接続されてコイル装置10(バルントランス)の二次側を構成する。また、第1の一次巻線51と第2の一次巻線52との接続部分(すなわち、第1端子電極131と第8端子電極138との接続部分)は中間タップとなり、第1の二次巻線61と第2の二次巻線62との接続部分(すなわち、第4端子電極134と第5端子電極135との接続部分)も同様に中間タップとなる。
図7Bに示すように、第2巻線部172は、交互巻回領域172aと連続巻回領域172bとを有する。図8に示すように、交互巻回領域172aでは、第2の一次巻線52および第2の二次巻線62がそれぞれ2ターンで第1巻線部71の上に巻回されている。連続巻回領域172bでは、第2の二次巻線62が3ターンで第1巻線部71の上に巻回されている。
なお、本実施形態では、第1実施形態とは異なり、第1巻線部71では、第1の二次巻線61が第2鍔部122側に配置されつつ、第1の一次巻線51および第1の二次巻線61が対になって巻回されている。また、交互巻回領域72aでは、第2の二次巻線62が第2鍔部122側に配置されつつ、第2の一次巻線52および第2の二次巻線62が対になって巻回されている。
このように、交互巻回領域172aにおいて第2の一次巻線52および第2の二次巻線62の巻数については適宜変更してもよく、また連続巻回領域172bにおいて第2の二次巻線62の巻数については適宜変更してもよい。この場合も第1実施形態と同様の効果が得らえる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
上記各実施形態において、第2巻線部72,172の構成は、図3あるいは図8に示す構成に限定されるものではなく、適宜変更してもよい。例えば、図10Aに示すように、交互巻回領域72aと連続巻回領域72bとが離間して形成されていてもよい。図示の例では、交互巻回領域72aと連続巻回領域72bとの間に、巻線(第2の一次巻線52または第2の二次巻線62)1本分の隙間が形成されている。なお、当該隙間の幅は特に限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
また、図10Bに示すように、交互巻回領域72aでは、第2の一次巻線52と第2の二次巻線62とが巻回軸方向に離間して巻回されていてもよい。また、連続巻回領域72bでは、第2の二次巻線62の各ターン同士が巻回軸方向に離間して巻回されていてもよい。図示の例では、交互巻回領域72aおよび連続巻回領域72bともに、各ターン間には巻線0.5〜1本分の隙間が形成されている。また、交互巻回領域72aと連続巻回領域72bとの間にも同様の隙間が形成されている。なお、当該隙間の幅は特に限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
また、図10Cに示すように、連続巻回領域72bは、交互巻回領域72aに対して、巻回軸方向の一方側と他方側とに跨って形成されていてもよい。図示の例では、交互巻回領域72aに対して、巻回軸方向の一方側および他方側に、それぞれ連続巻回領域72bが配置されており、交互巻回領域72aが2つの連続巻回領域72bの各々の間に挟まれている。各連続巻回領域72bは、2ターンで巻回された第2の二次巻線62によって形成されており、交互巻回領域72aを介して接続されている。
上記各実施形態において、第1巻線部71における第1の一次巻線51および第1の二次巻線62の各々の巻数は特に限定されるものではなく、適宜変更してもよい。また、第2巻線部72において、交互巻回領域72aを構成する第2の一次巻線52および第2の二次巻線62の巻数は特に限定されるものではなく、適宜変更してもよい。連続巻回領域72bを構成する第2の一次巻線52または第2の二次巻線62の巻数についても同様である。例えば、図2Bにおいて、第2の二次巻線62を1ターンで巻回することにより連続巻回領域72bを構成してもよい。この場合、該二次巻線62は、交互巻回領域72aにおける第2の二次巻線62の最終ターン部分に対して連続して配置されることになる。
上記各実施形態では、巻芯部23には第1巻線部71および第2巻線部72からなる2層の巻線部が形成されていたが、巻芯部23に形成される巻線部の層数は2層に限定されるものではなく、3層以上であってもよい。この場合、最外層の巻線部に交互巻回領域72aおよび連続巻回領域72bを具備させることが好ましい。
上記各実施形態では、図3に示すように、第1の一次巻線51および第2の一次巻線52が合わせて7ターンで巻回され、第1の二次巻線61および第2の二次巻線62が合わせて10ターンで巻回されていたが、これら各巻線のターン数は特に限定されるものではない。例えば、第1の一次巻線51および第2の一次巻線52の合計ターン数T1と、第1の二次巻線61および第2の二次巻線62の合計ターン数T2との比T1:T2は、10:14あるいは12:17等であってもよく、14:10あるいは17:12等であってもよい。この場合、巻数が少ない方の巻線は、巻数が多い方の巻線と対になって、第1巻線部71および交互巻回領域72aを構成する。また、巻数が多い方の巻線は、連続巻回領域72bを構成する。
上記各実施形態では、第1巻線部71が巻芯部23の外周面に直接形成され、第2巻線部72が第1巻線部71の上に形成されていたが、第2巻線部72を巻芯部23の外周面に直接形成し、第1巻線部71を第2巻線部73の上に形成してもよい。
上記各実施形態では、第2の二次巻線62の線長が第2の一次巻線52の線長よりも長くなっていたが、第2の一次巻線52の線長が第2の二次巻線62の線長よりも長くなっていてもよい。この場合、第2の一次巻線52が連続して巻回された連続巻回領域72bが形成され、該連続巻回領域72bにおいて第2の一次巻線52の各ターン同士が密着して巻回される。
上記各実施形態では、第2の二次巻線62の巻数が第2の一次巻線52の巻数よりも多くなっていたが、第2の一次巻線52の巻数が第2の二次巻線62の巻数よりも多くてもよい。この場合、第2の一次巻線52が連続して巻回された連続巻回領域72bが形成され、該連続巻回領域72bにおいて第2の一次巻線52の各ターン同士が密着して巻回される。
上記各実施形態において、板コア40については省略してもよい。また、端子電極31〜36,131〜138は導電性板材(金属端子)で構成されていてもよい。
上記各実施形態では、本発明に係るコイル装置10のバルントランスへの適用例について説明したが、他のコイル装置に本発明を適用してもよい。
上記第1実施形態において、端子電極31〜36の形状は特に限定されるものではなく、それぞれ同一形状であってもよいし、同一形状でなくてもよい。また、上記第2実施形態において、端子電極131〜138の形状は特に限定されるものではなく、それぞれ同一形状であってもよいし、同一形状でなくてもよい。
上記各実施形態において、端子電極31〜36,131〜138の形状については、リード部51a,51b,61a,61b,52a,52b,62a,62bの引き出し方に応じて、あるいは端子電極31〜36,131〜138の各々の端子間距離を確保するために、適宜変更してもよい。例えば、端子電極31,33を第1鍔部21の側面(あるいは、外端面および側面)と上面21aとに跨るように形成し、端子電極34,36を第2鍔部22の側面(あるいは、外端面および側面)と上面22aとに跨るように形成してもよい。また、上記第2実施形態において、端子電極131,134を第1鍔部121の側面(あるいは、外端面および側面)と上面121aとに跨るように形成し、端子電極135,138を第2鍔部122の側面(あるいは、外端面および側面)と上面122aとに跨るように形成してもよい。
10,110…コイル装置
20,120…コア
21,121…第1鍔部
22,122…第2鍔部
23,123…巻芯部
31〜36,131〜138…端子電極
40…板コア
51…第1の一次巻線
51a,51b…リード部
52…第2の一次巻線
52a,52b…リード部
61…第1の二次巻線
61a,61b…リード部
62…第2の二次巻線
62a,62b…リード部
71…第1巻線部
72,172…第2巻線部
72a,172a…交互巻回領域
72b,172b…連続巻回領域

Claims (10)

  1. 巻芯部と前記巻芯部の端部に形成される鍔部とを有するコアと、
    第1の一次巻線および第1の二次巻線を前記巻芯部に巻回してなる第1巻線部と、
    第2の一次巻線および第2の二次巻線を前記巻芯部に巻回してなる第2巻線部と、を有し、
    前記第2巻線部には、前記第2の一次巻線および前記第2の二次巻線が交互に配置されつつ巻回された交互巻回領域と、前記第2の一次巻線および前記第2の二次巻線のいずれか一方が連続して巻回された連続巻回領域とが形成されているコイル装置。
  2. 前記第1巻線部では、前記第1の一次巻線および前記第1の二次巻線が交互に配置されつつ巻回されている請求項1に記載のコイル装置。
  3. 前記第2巻線部は、前記第1巻線部の上に形成されている請求項1または2に記載のコイル装置。
  4. 前記第2巻線部では、前記第2の一次巻線および前記第2の二次巻線のいずれか一方の巻数が他方の巻数よりも多い請求項1〜3のいずれかに記載のコイル装置。
  5. 前記第2巻線部では、前記第2の一次巻線および前記第2の二次巻線のいずれか一方の線長が他方の線長よりも長い請求項1〜4のいずれかに記載のコイル装置。
  6. 前記第1の一次巻線の一端と前記第2の一次巻線の一端とは導電性部材を介して接続され、前記第1の二次巻線の一端と前記第2の二次巻線の一端とは導電性部材を介して接続されている請求項1〜5のいずれかに記載のコイル装置。
  7. 前記交互巻回領域では、前記第2の一次巻線と前記第2の二次巻線とが密着して巻回されており、
    前記連続巻回領域では、前記第2の一次巻線の各ターン同士または前記第2の二次巻線の各ターン同士が密着して巻回されている請求項1〜6のいずれかに記載のコイル装置。
  8. 前記交互巻回領域と前記連続巻回領域とが密着して形成されている請求項7に記載のコイル装置。
  9. 前記交互巻回領域では、前記第2の一次巻線と前記第2の二次巻線とが巻回軸方向に離間して巻回されており、
    前記連続巻回領域では、前記第2の一次巻線の各ターン同士または前記第2の二次巻線の各ターン同士が巻回軸方向に離間して巻回されている請求項1〜6のいずれかに記載のコイル装置。
  10. 前記連続巻回領域は、前記交互巻回領域に対して、巻回軸方向の一方側と他方側とに跨って形成されている請求項1〜9のいずれかに記載のコイル装置。
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