JP2019009200A - 剥離装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウエーハの外周部分に樹脂を残すことなく、ウエーハから適切に保護部材を剥離すること。【解決手段】剥離装置(1)は、ウエーハ(W)の一方の面に樹脂(R)を介してフィルムを固着した保護部材(P)をウエーハから剥離するものである。剥離装置は、保護部材の外周の一部分を残してウエーハから保護部材を剥離する外周剥離手段(4)と、保護部材全体をウエーハから剥離する全体剥離手段(5)とを備える。全体剥離手段は、外周剥離手段で剥離されないで残った外周の一部分を把持する把持部(50)と、保護部材の下面中央部分を押圧するローラ部(52b)と、を備える。全体剥離手段は、ローラ部での保護部材の中央部分をウエーハに向かって押し付けながら保護部材を全て剥離する。【選択図】図7

Description

本発明は、ウエーハの表面に貼着されたフィルムを剥離する剥離装置に関する。
シリコン等のインゴットから切り出されてスライスされたウエーハの表面には、うねりが形成されている。うねりを除去するため、ウエーハの表面には、保護部材として液状樹脂を介してシート(本発明ではフィルムと呼ぶ)が貼着される。ウエーハの表面形状は液状樹脂に転写され、液状樹脂を硬化させた後にウエーハの反対面を研削加工することでうねりが除去される。研削後は、硬化した樹脂及びシートがウエーハから剥離される。
ところで、ウエーハの表面に液状樹脂を供給してシートを貼着する際、液状樹脂が押し広げられることで、液状樹脂はウエーハの外周(エッジ)からはみ出される。液状樹脂は紫外線を照射して硬化され樹脂とシートとで保護部材となる。このようなウエーハの外周からはみ出した樹脂及びシート(保護部材)を剥離する装置として、例えば、特許文献1に記載の剥離装置が提案されている。
特許文献1では、ウエーハの外周からはみ出た樹脂に対して厚み方向に外力を付与することでウエーハのエッジと樹脂との間に部分的な隙間を形成し、シート及び樹脂を剥離する際のきっかけを作っている。
特開2012−151275号公報
しかしながら、特許文献1に記載の剥離装置であっても、ウエーハの外周部分に樹脂が残ってしまい、保護部材を適切に剥離できないことが想定される。この場合、後の研削加工において、外周部分の厚みが均一にならないおそれがある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、ウエーハの外周部分に樹脂を残すことなく、ウエーハから適切に保護部材を剥離することができる剥離装置を提供することを目的の1つとする。
本発明の一態様の剥離装置は、フィルムがウエーハの外周縁からはみ出したはみ出し部を形成した状態で樹脂を介してフィルムをウエーハの一方の面に固着して樹脂とフィルムとからなる保護部材をウエーハから剥離する剥離装置であって、保護部材を下にして上面となるウエーハの他方の面を吸引保持する保持面を有する保持手段と、はみ出し部を把持し外周の一部分を残して保護部材の外周部分をウエーハから剥離する外周剥離手段と、残った外周の一部分のはみ出し部を把持し保護部材の外周部分側から保護部材全体をウエーハから剥離する全体剥離手段と、を備え、全体剥離手段は、外周剥離手段で剥離されないで残った外周の一部分のはみ出し部を把持する第1の把持部と、外周剥離手段で剥離されないでウエーハに固着されている保護部材の中央部分を押圧するローラと、第1の把持部と保持手段とを相対的に保持面方向に移動させる移動手段と、を備え、ローラで保持手段が保持したウエーハの中央部分の保護部材をウエーハに向かって押し付けながら保護部材をウエーハから全て剥離することを特徴とする。
この構成によれば、ウエーハの外周縁からはみ出したはみ出し部が、外周剥離手段によって水平方向及び垂直方向に引っ張られる。これにより、ウエーハの外周には、一部分を除いて樹脂とウエーハとの間に隙間が形成される。そして、当該隙間をきっかけに全体剥離手段で保護部材をウエーハから剥離することができる。この際、保護部材の中央部分がローラによって押圧されながら第1の把持部が移動されるため、ウエーハの外周部分に剥がし残りが生じるのを防止することができる。すなわち、ウエーハの外周部分に樹脂を残すことなく、ウエーハから適切に保護部材を剥離することが可能である。
また、本発明の一態様の上記剥離装置において、外周剥離手段は、ウエーハの中心を中心として所定の角度間隔で配設される複数の第1の外周剥離手段と、第1の外周剥離手段の間に配設される複数の第2の外周剥離手段とを備え、第1の外周剥離手段と第2の外周剥離手段とは、はみ出し部を把持する第2の把持部と、第2の把持部を保持面方向でウエーハの外周より遠ざかる方向に移動させる水平移動部と、水平移動部により移動した第2の把持部を保持面に対して直交する垂直方向で下降させる下降部とを備える。
また、本発明の一態様の上記剥離装置において、外周剥離手段は、はみ出し部を把持する第2の把持部と、第2の把持部を保持面方向でウエーハの外周より遠ざかる方向に移動させる水平移動部と、水平移動部により移動した第2の把持部を保持面に対して直交する垂直方向に移動させる下降部と、第2の把持部と、水平移動部と、下降部とを、ウエーハの中心を軸とする回転軸によってウエーハの外周に沿って回転移動させる外周移動手段と、を備える。
本発明によれば、ウエーハの外周部分に樹脂を残すことなく、ウエーハから適切に保護部材を剥離することができる。
本実施の形態に係る剥離装置の全体斜視図である。 本実施の形態に係る剥離装置の模式図である。 本実施の形態に係る剥離装置の把持工程の一例を示す図である。 本実施の形態に係る剥離装置の外周縁剥離工程の一例を示す図である。 本実施の形態に係る剥離装置の外側剥離工程の一例を示す図である。 本実施の形態に係る剥離装置の全体剥離工程の一例を示す図である。 本実施の形態に係る剥離方法の一連の流れを示す上面模式図である。 変形例に係る剥離装置の全体斜視図である。 変形例に係る剥離装置の全体剥離工程を示す図である。 変形例に係る剥離装置の全体剥離工程を示す図である。 変形例に係る剥離装置の全体剥離工程を示す図である。 変形例に係る剥離装置の全体剥離工程を示す図である。 変形例に係る剥離装置の廃棄工程を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本実施の形態に係る剥離装置について説明する。図1は、本実施の形態に係る剥離装置の全体斜視図である。なお、本実施の形態に係る剥離装置は、図1に示すように剥離専用の装置構成に限定されず、例えば、研削加工、研磨加工、洗浄等の一連の動作が全自動で実施されるフルオートタイプの加工装置に組み込まれてもよい。また、図1において、X軸方向手前側を剥離装置の前側、X軸方向奥側を剥離装置の後側とし、Y軸方向手前側を剥離装置の左側、Y軸方向奥側を剥離装置の右側とする。また、図1に示すウエーハは、説明の便宜上、大きさを誇張して表している。
図1に示すように、剥離装置1は、円形のウエーハWに貼り付けられた保護部材Pを剥離するように構成される。ウエーハWは、例えばデバイスパターンが形成される前のアズスライスウエーハであり、円柱状のインゴットをワイヤーソーでスライスして形成される。
ウエーハWは、シリコン、ガリウムヒソ、シリコンカーバイド等のワークに限定されるものではない。例えば、セラミック、ガラス、サファイア系の無機材料基板、板状金属や樹脂の延性材料、ミクロンオーダーからサブミクロンオーダの平坦度(TTV:Total Thickness Variation)が要求される各種加工材料をウエーハWとしてもよい。ここでいう平坦度とは、例えばウエーハWの被研削面を基準面として厚み方向を測定した高さのうち、最大値と最小値との差を示す。
保護部材Pは、ウエーハWの外径以上の外径を有するフィルムFの全面に例えば光硬化性の樹脂Rを塗布して構成される。すなわち、保護部材Pは、ウエーハWより広い面積でウエーハWの外周からはみ出したはみ出し部Eを有するフィルムFと、フィルムFとウエーハWの下面(一方の面)との間に形成する樹脂R(図2参照)とを備える。
樹脂Rは、例えば紫外線光が照射されることによって硬化され、フィルムFは、当該樹脂Rを介してウエーハWの下面に固着される。これにより、ウエーハWの下面は、シート状の保護部材Pによって全体的に覆われ、保護される。また、ウエーハWの外周側において、はみ出し部Eの上面には、樹脂Rの一部がはみ出している。なお、樹脂Rの材質は特に限定されず、適宜変更が可能である。
また、スライス後のウエーハWの表面には、うねりが形成される。このうねりは、保護部材Pが貼り付けられた状態でウエーハWの上面が研削加工されることにより、予め除去されている。
上記したように、剥離装置1は、樹脂RとフィルムFからなる保護部材PをウエーハWから剥離し、更に、剥離した保護部材Pを装置内のゴミ箱9に破棄するように構成される。具体的に剥離装置1は、上面視矩形状の基台10の上面からZ軸方向に立ち上がる立壁部11の側面に、ウエーハWを保持して搬送する保持手段2と、ウエーハWから保護部材Pを剥離する剥離手段3とを設けて構成される。保持手段2が立壁部11の上側に配置されており、剥離手段3が保持手段2の下方に配置されている。
保持手段2は、保護部材Pを下方に向けてウエーハWの上面(他方の面)を保持するように構成される。具体的に保持手段2は、ウエーハWと略同径の搬送パッド20でウエーハWの上面を吸引保持する。搬送パッド20は、ウエーハWを吸引保持するポーラスチャックであり、円板状の枠体の下面にセラミックス等の多孔質材で構成される保持面21(図2参照)が形成されている。保持面21に生じる負圧によって、ウエーハWを吸引保持することが可能となっている。
搬送パッド20は、Y軸方向に延在するアーム22の先端(左端)に吊り下げて支持される。保持手段2は、昇降手段23によってZ軸方向に昇降可能に構成されると共に、水平移動手段24によってX軸方向に移動可能に構成される。昇降手段23は、アーム22の基端を支持するZ軸テーブル25をモータ駆動のガイドアクチュエータでZ軸方向に移動させる。
水平移動手段24は、Z軸テーブル25を支持するX軸テーブル26をモータ駆動のガイドアクチュエータでX軸方向に移動させる。なお、昇降手段23及び水平移動手段24は、モータ駆動のガイドアクチュエータに限定されず、例えばエア駆動のガイドシリンダで構成されてもよい。
剥離手段3は、保護部材Pの外周部分をウエーハWから剥離する外周剥離手段4と、保護部材Pの全体をウエーハWから剥離する全体剥離手段5とによって構成される。外周剥離手段4及び全体剥離手段5は、略同一の高さに設けられており、外周剥離手段4がX軸方向奥側(後側)に配置され、全体剥離手段5がX軸方向手前側(前側)に配置されている。外周剥離手段4の詳細構成については後述する。
全体剥離手段5は、はみ出し部Eを把持する把持部50(第1の把持部)と、把持部50を所定方向に移動させる移動手段51と、フィルムFの下面を押圧して保護部材Pの剥離を案内するガイドローラ52とを含んで構成される。
把持部50は、一対の爪部50aによって、はみ出し部Eの一部分を厚み方向で挟持するように構成される。一対の爪部50aは対向配置されており、互いに離間接近可能に構成される。把持部50は、Y軸方向に延在するアーム53の先端(左端に)設けられている。把持部50は、アーム53の延在方向を軸に回転可能であると共に、移動手段51によってZ軸方向及びX軸方向に移動可能に構成される。
移動手段51は、アーム53の基端を支持するX軸テーブル54をモータ駆動のガイドアクチュエータでX軸方向に移動させる。また、図示はしないが、アーム53は、X軸テーブル54上で上下に昇降可能に構成される。なお、移動手段51は、モータ駆動のガイドアクチュエータに限定されず、例えばエア駆動のガイドシリンダで構成されてもよい。
ガイドローラ52は、搬送パッド20と移動手段51との間に設けられている。ガイドローラ52は、立壁部11からY軸方向左側に突出する軸部52aの先端に所定長さで延在するローラ部52bを取り付けて構成される。ローラ部52bは、搬送パッド20の下方でY軸方向に延在し、ウエーハWの直径に比べて十分に短い円柱形状を有している。また、ローラ部52bは、軸回りに回転可能に構成される。詳細は後述するが、全体剥離工程において、ローラ部52bは、外周剥離手段4で剥離されないでウエーハWに固着されている保護部材P(フィルムFの下面)の中央部分を押圧する。
剥離手段4の下方には、剥離後の保護部材Pを回収するゴミ箱9が設けられている。ゴミ箱9は、上方がウエーハWより大きく開放された上面視方形状を有している。また、ゴミ箱9には、X方向で対向する一辺の上端部分に一対の光学センサ90が設けられている。一対の光学センサ90は、一方が発光部で、他方が受光部で構成される。光学センサ90は、発光部から発生される光を受光部が受け、受光部の受光量変化に基づいて、ゴミ箱9に回収された保護部材Pが満杯になったかどうかを検知する。
また、ゴミ箱9の上方には、剥離後の保護部材Pをゴミ箱9内に積層させる積層手段6を設けられている。積層手段6は、保護部材Pをゴミ箱9に案内させる第1ガイド手段7及び第2ガイド手段8によって構成される。第1ガイド手段7は、ゴミ箱9の後下方において、全体剥離手段5の下方に設けられており、前方に向かうに従って下方に傾斜する一対のガイドレール70によって構成される。
ガイドレール70は、例えば円形断面を有する棒状に形成され、保護部材Pの外形と略同一の長さを有している。また、ガイドレール70の先端(下端)部分が、水平方向に屈曲されている。当該先端部分は、ゴミ箱9のX方向後方側における一辺の上端部分に配置されている。また、一対のガイドレール70は、ゴミ箱9のY方向における中心線を挟んで対向するようにして、保護部材Pの外径より十分に小さい間隔で平行に配置されている。
第2ガイド手段8は、ゴミ箱9の上方を前後に跨ぐように水平に延びる一対のガイドレール80によって構成される。ガイドレール80は、例えば円形断面を有する棒状に形成され、保護部材Pの外径より大きい長さで延在する。ガイドレール80の一端(後端)は、ゴミ箱9のX方向後方側における一辺の上端部分に位置し、他端(先端)がゴミ箱9のX方向前方側における一辺の上端部分に位置している。また、一対のガイドレール80は、後方から前方に向かうに従って、その対向間隔が大きくなるように、上面視(上矢視)ハの字状に配置されている。
このように構成される剥離装置1は、うねりが除去された後のウエーハWを保持手段2で吸引保持し、保護部材Pが貼り付けられた状態のウエーハWを先ず外周剥離手段4に搬送する。外周剥離手段4では、保護部材Pの外周部分のみがウエーハWから剥離される。そして、全体剥離手段5によって保護部材Pの全体がウエーハWから剥離される。剥離された保護部材Pは、積層手段6を構成する第1ガイド手段7及び第2ガイド手段8によってガイドされ、ゴミ箱9内に落下される。ゴミ箱9内で複数の保護部材Pが積層され、ゴミ箱9が保護部材Pで満杯になると、光学センサ90の出力に応じて、オペレータに対して報知がなされる。
次に、図1及び図2を参照して、本実施の形態に係る外周剥離手段について詳細に説明する。図2は、本実施の形態に係る剥離装置の模式図である。
図1及び図2に示すように、外周剥離手段4は、全体剥離手段5の後方において、立壁部11からY軸方向に突出する基台40の上面に、Z軸方向に中心軸を有する円筒状の制限リング41と、制限リング41の周囲に配置される複数の把持手段42とを設けて構成される。制限リング41は、ウエーハWや搬送パッド20の外径より小さい外径を有しており、Z軸方向に昇降可能に構成される。詳細は後述するが、この制限リング41は、外周縁剥離工程における保護部材Pの剥離代を制限する役割を果たす。
制限リング41の周囲は、等角度間隔で8つのエリアに分けられており、X軸方向奥側の1エリアを除いた7つのエリアに1つずつ把持手段42が配置されている。すなわち、7つの把持手段42は、ウエーハWの中心を中心として所定角度間隔で配設される。ここで図1に示すように、X軸方向奥側のエリアに隣接するエリアから1つ飛ばしで配置される4つの把持手段42を第1の剥離グループG1(第1の外周剥離手段)とし、第1の剥離グループG1を構成する把持手段42の間に配置される3つの把持手段42を第2の剥離グループG2(第2の外周剥離手段)として定義する。なお、7つの把持手段42は、説明の便宜上、全て同一の符号で示すものとする。
把持手段42は、はみ出し部Eを把持する把持部43(第2の把持部)と、把持部43を保持手段2の保持面方向(水平方向)に移動させる水平移動部44と、把持部43を保持面21に対して垂直方向に移動(下降)させる垂直移動部(下降部)とを含んで構成される。把持部43は、はみ出し部Eの下面を支持する下面支持部45と、はみ出し部Eの上面を支持する上面支持部46とによって構成される。上面支持部46は、下面支持部45に対向配置されている。上面支持部46は、例えばエアシリンダによって下面支持部45に対してZ軸方向に昇降可能に構成される。上面支持部46及び下面支持部45ではみ出し部Eを挟み込むことにより、はみ出し部Eを把持することが可能となる。
下面支持部45は、側面視L字状の移動ブロック47の上端側に設けられており、図示しない垂直移動部(下降部)によって上面支持部46及び下面支持部45が移動ブロック47に沿って昇降可能となっている。また、水平移動部44は、モータ駆動のガイドアクチュエータで移動ブロック47を水平方向(ウエーハWの径方向)に移動させる。なお、垂直移動部及び水平移動部44は、モータ駆動のガイドアクチュエータに限定されず、例えばエア駆動のガイドシリンダで構成されてもよい。
ところで、従来の剥離装置には、ウエーハの外周からはみ出た樹脂に対して厚み方向に外力を付与することでウエーハのエッジと樹脂との間に部分的な隙間を形成し、保護部材を剥離する際のきっかけを作るものが存在する。そして、当該きっかけの部分に対応する保護部材を把持して保護部材をめくるように動作させることにより、ウエーハから保護部材を剥離することが可能である。しかしながら、このような剥離装置であっても、ウエーハの外周部分に樹脂が残ってしまい、保護部材を適切に剥離できないことが想定される。この場合、後の研削加工において、外周部分の厚みが均一にならないおそれがある。
そこで、本件発明者等は、ウエーハの外周部分に樹脂を残すことなく、ウエーハから適切に保護部材を剥離することを着想した。具体的に本実施の形態では、外周剥離手段4で保護部材Pの外周を一部分だけ残して剥離し、全体剥離手段5で当該保護部材Pの一部分を把持してウエーハWの面方向に沿って反対側の外周部に向かって引っ張ることにより、保護部材全体をウエーハWから引き剥がしている。その際、保護部材Pの剥離をガイドするガイドローラ52(ローラ部52b)が、フィルムFの下面をY方向の中央部分のみを押圧する。
このように、ローラ部52bのY軸方向の長さをフィルムFの中央部分のみに接触する大きさとしたことで、先に外周剥離手段4で剥離した保護部材Pの外周部分が、全体剥離手段5で保護部材Pの全体を剥離する際に、ローラ部52bによってその剥離が妨げられることがない。この結果、ウエーハWの外周部分に剥がし残りが生じるのを防止することができる。すなわち、ウエーハWの外周部分に樹脂Rを残すことなく、ウエーハWから適切に保護部材Pを剥離することが可能である。
次に、図2から図7を参照して本実施の形態に係る保護部材の剥離方法について説明する。図3は、本実施の形態に係る剥離装置の把持工程の一例を示す図である。図3Aは保護部材を把持する前の状態を示し、図3Bは保護部材を把持した後の状態を示している。図4は、本実施の形態に係る剥離装置の外周縁剥離工程の一例を示す図である。図5は、本実施の形態に係る剥離装置の外側剥離工程の一例を示す図である。図6は、本実施の形態に係る剥離装置の全体剥離工程の一例を示す図である。図6Aから図6Dは、全体剥離工程の動作遷移を示している。図7は、本実施の形態に係る剥離方法の一連の流れを示す上面模式図である。図7Aは第1の剥離グループによる保護部材の外周剥離の様子を示し、図7Bは第2の剥離グループによる保護部材の外周剥離の様子を示し、図7Cは全体剥離手段による保護部材の全体剥離の様子を示している。なお、図3から図5では、第1の剥離グループによる剥離を例示する。
本実施の形態に係る保護部材Pの剥離方法は、保護部材Pの外周(はみ出し部E)を把持する把持工程(図3参照)と、樹脂の外周縁を剥離する外周縁剥離工程(図4参照)と、樹脂及びフィルムの外側部分を剥離する外側剥離工程(図5参照)と、保護部材全体を剥離する全体剥離工程(図6参照)とを経て実施される。
図2に示すように、保持手段2は、保護部材Pが下方を向くようにウエーハWの上面を吸引保持している。保持手段2は、制限リング41の中心とウエーハWの中心とが一致するように、外周剥離手段4の上方に位置付けられる。このとき把持部43(上面支持部46)の先端(径方向内側の端部)が、フィルムFの外周よりも外側に位置付けられた状態となっている。
図3に示すように、把持工程では、制限リング41が上昇端に位置付けられた状態でウエーハWが制限リング41上に載置される。すなわち、フィルムFの下面が制限リング41の上面に当接され、ウエーハW及び保護部材Pは、制限リング41と搬送パッド20との間に挟まれた状態となる。
そして、図3Aに示すように、各把持部43は、上面支持部46及び下面支持部45の径方向内側の端部がフィルムFの外周部分と径方向で重なるように、水平移動部44によって移動される。更に把持部50は、下面支持部45の上面と制限リング41の上面とが同じ高さとなるように、垂直移動部(不図示)によって高さが調整される。これにより、フィルムFの外周部下面が下面支持部45の上面に当接される。
そして、図3Bに示すように、上面支持部46が降下され、上面支持部46の下面がフィルムFの上面に当接される。これにより、把持部43は、フィルムFの外周縁(はみ出し部E)を把持する。
次に、外周縁剥離工程が実施される。図4に示すように、外周縁剥離工程では、把持部43がはみ出し部Eを把持した状態で、各把持部43が保持面方向(ウエーハWの径方向外側)に向かって移動される。これにより、保護部材PがウエーハWの外周縁から外側に遠ざかる方向に引っ張られる。この結果、ウエーハWの外周からはみ出た樹脂RとウエーハWの外周縁との間に僅かな隙間が形成される。
次に、外側剥離工程が実施される。図4で把持部43を水平移動部44で径方向外側(ウエーハWの外周より遠ざかる方向)に移動させた後、図5に示すように、外側剥離工程では、把持部43を更に鉛直方向下方に移動させる。すなわち、把持部43は、保持面21から離間する方向に移動される。これにより、樹脂R及びフィルムFの外周部分(はみ出し部E)は、下方に引き下げられる。この結果、図4で形成された樹脂RとウエーハWの外周縁との隙間が拡大され、当該隙間はウエーハWの外周部下面まで到達する。
このとき、ウエーハWの下面、すなわち、フィルムFの下面が制限リング41によって支持されているため、上記隙間の拡大が制限リング41の外周縁で規制される。このように、制限リング41により、フィルムFの下面の所定範囲を支持することで、保護部材Pの剥離量、すなわち、剥離代を制限することが可能である。以上より、保護部材Pの外周の所定範囲のみをウエーハWから剥離することができる。
なお、図3から図5では、第1の剥離グループG1で把持工程、外周縁剥離工程、外側剥離工程を実施したことにより、図7Aに示すように、保護部材Pの外周の4箇所を所定の剥離代で剥離することができる。第2の剥離グループG2においても、図3から図5のように、把持工程、外周縁剥離工程、外側剥離工程を実施することで、4つの剥離箇所の間に位置する3箇所も所定の剥離代で剥離することができる。この結果、図7Bに示すように、保護部材Pの外周の一部分を残して保護部材PがウエーハWの外周から剥離された状態となる。
次に、全体剥離工程が実施される。図6に示すように、保持手段2は、ウエーハWを外周剥離手段4から全体剥離手段5に搬送する。全体剥離工程では、先ず、図6Aに示すように、外周縁剥離工程で剥離されずに残った保護部材Pの外周の一部分(はみ出し部E)が、把持部50によって把持される。このとき、ローラ部52bがウエーハWの一端側(把持部50が把持した側)に位置するように、保持手段2が位置付けられる。更にローラ部52bは、フィルムFの下面に当接しており、ウエーハW及び保護部材Pは、搬送パッド20とローラ部52bとの間で挟まれた状態となっている。
そして、保持手段2を把持部50から離れる方向に移動させ、図6Bに示すように、外周剥離工程で剥離されずに残った保持部材Pの外周の一部分(はみ出し部E)をウエーハの外周縁から引き剥がす。次に、把持部50は、フィルムFの把持位置から後方にずれた位置を支点に回転しながら下方に移動される。この結果、図6Cに示すように、把持部50近傍の保護部材PがウエーハWの外周から引き剥がされ、保護部材Pは、ローラ部52bに当接しながら(案内されて)略直角に屈曲される。
更に図6Dに示すように、把持部50の回転角度と高さを調整しながら、把持部50を前方、すなわち、ウエーハWの外周から中央を基準とする逆側の外周に向かって移動させると共に、保持手段2も後方に向かって移動させる。このように、把持部50とウエーハWとを保持面21の面方向に沿って相対移動させることにより、保護部材Pの全体をウエーハWから剥離することが可能である。
また、図7Cに示すように、剥離の最中は、ローラ部52bによって保護部材Pが案内されながら屈曲されるものの、ローラ部52bはフィルムFの下面中央部分のみを押圧しているため、一度剥離された保護部材Pの外周部分がローラ部52bによってウエーハW側に押圧されることがない。このため、保護部材Pの剥離を阻害することない。この結果、ウエーハWの外周部分に樹脂Rを残すことなく、ウエーハWから適切に保護部材Pを剥離することが可能である。
なお、剥離後の保護部材Pは、積層手段6(図1参照)によってゴミ箱9内に積層される。また、図6では、把持部50を前方に向かって移動させて保護部材Pを剥離する構成としたが、この構成に限定されない。例えば、把持部50を前方に移動させず下方に移動させ続け、保護部材Pを直角に屈曲させて全体を剥離させてもよい。
以上のように、本実施の形態によれば、ウエーハWの外周縁からはみ出したはみ出し部Eが、外周剥離手段4によって水平方向及び垂直方向に引っ張られる。これにより、ウエーハWの外周には、一部分を除いて樹脂RとウエーハWとの間に隙間が形成される。そして、当該隙間をきっかけに全体剥離手段5で保護部材PをウエーハWから剥離することができる。この際、保護部材Pの中央部分がローラ部52bによって押し付けられながら把持部50が移動されるため、ウエーハWの外周部分に剥がし残りが生じるのを防止することができる。すなわち、ウエーハWの外周部分に樹脂を残すことなく、ウエーハWから適切に保護部材Pを剥離することが可能である。
例えば、上記実施の形態では、図3に示す把持工程において、ウエーハWを制限リング41上に載置した後に把持部43ではみ出し部Eを把持する構成としたが、この構成に限定されない。例えば、把持部43ではみ出し部Eを把持した後に、制限リング41を上昇させてフィルムFの下面に制限リング41の上面を当接させてもよい。
また、上記実施の形態では、外周剥離手段4を第1の剥離グループG1と第2の剥離グループG2に分けて、把持手段42を7つ設ける構成としたが、この構成に限定されない。把持手段42の個数は適宜変更が可能である。例えば、把持手段42を等角度間隔で4つ配置し、保護部材Pの外周を所定の4箇所剥離した後、ウエーハWと把持手段42とをウエーハWの中心を軸に所定角度(例えば45度)で相対回転させ、先に剥離した4つの剥離箇所の間に位置する3箇所の保護部材Pを剥離するように構成してもよい。この場合、搬送パッド20を中心軸回りに回転させてもよく、4つの把持手段42をウエーハW(又は制限リング41)の中心軸回りに回転させてもよい。
ここで、図8から図13を参照して変形例に係る剥離装置について説明する。図8は、変形例に係る剥離装置の全体斜視図である。図9−12は、変形例に係る剥離装置の全体剥離工程を示す動作遷移図である。図13は、変形例に係る剥離装置の廃棄工程を示す図である。
図8に示すように、変形例に係る剥離装置1は、外周剥離手段4と全体剥離手段5の構成が本実施の形態と僅かに異なる。具体的に外周剥離手段4は、基台40の上面にターンテーブル40aが設けられており、ターンテーブル40aの上面中央に制限リング41が設けられている。把持手段42は、ターンテーブル40aの中央(制限リング41)を挟んで対向するように2つ設けられている。ターンテーブル40aは、電動モータ等で構成される回転手段40bにより、ターンテーブル40aの中心を軸に回転可能となっている。これにより、把持手段42は、制限リング41上に載置されるウエーハWの中心を軸に回転可能に構成される。すなわち、ターンテーブル40a及び回転手段40bは、把持手段42をウエーハWの中心を軸とする回転軸によってウエーハWの外周に沿って回転移動させる外周移動手段を構成する。
このように構成される外周剥離手段4においては、保護部材Pの外周を2つの把持手段42で所定の2箇所を把持して剥離した後、ターンテーブル40aを所定角度回転させ、保護部材Pの他の箇所を把持手段42で把持して剥離する。これを複数回繰り返し、所定箇所を除いて保護部材Pの外周をウエーハWから剥離することが可能である。
また、変形例に係る全体剥離手段5は、アーム53の延在方向を軸に回転可能ではなく固定されている点で本実施の形態と相違する。また、アーム53及び把持部50は、モータ駆動のガイドアクチュエータで構成される昇降手段53aによって昇降可能となっている。昇降手段53aは、X軸テーブル54上に設けられている。
このように構成される全体剥離手段5では、図9に示すように、外周縁剥離工程で剥離されずに残った保護部材Pの外周の一部分(はみ出し部E)が、把持部50によって把持される。このとき、ローラ部52bがウエーハWの一端側(把持部50が把持した側)に位置するように、保持手段2が位置付けられる。更にローラ部52bは、フィルムFの下面に当接しており、ウエーハW及び保護部材Pは、搬送パッド20とローラ部52bとの間で挟まれた状態となっている。
そして、保持手段2が把持部50から離れる方向に僅かに移動され、残った保護部材Pの外周部分がウエーハWから僅かに剥離される。その後、図10に示すように、把持部50を昇降手段53aで下方に移動させながら、保持手段2を水平方向に移動させることにより、保護部材Pは徐々に剥離される。そして、図11に示すように、更に把持部50を下方に移動させ、ローラ部52bがウエーハWの他の端部を越えるまで保持手段2を移動させると、保護部材Pの全体がウエーハWから剥離される。
図12に示すように、ウエーハWから保護部材Pを剥離した直後においては、はみ出し部Eの一端が把持部50によって把持されたまま、保護部材Pの他端側が自重によって垂れ下がる。この状態で把持部50は、昇降手段53aによって上昇されると共に移動手段51(図8参照)によって水平方向に移動され、把持部50はガイドレール70の近傍に位置付けられる。
図13に示すように、把持部50がガイドレール70の上端まで移動されると、保護部材PのフィルムF側が一対のガイドレール70の傾斜面に当接される。これにより、保護部材Pは、一対のガイドレール70に沿うように鉛直方向に対して僅かに傾斜される。保護部材Pが一対のガイドレール70に沿わされた状態で、一対の爪部50aが互いに離間されると、はみ出し部Eの把持が解除される。
保護部材Pは、自重により一対のガイドレール70に沿って斜め下方に傾斜落下し、ゴミ箱9の上方で、一対のガイドレール80により、移動方向が水平方向にガイドされながら、ゴミ箱9内に落下される。これにより、剥離後の保護部材Pがゴミ箱9内に廃棄される。
また、上記実施の形態では、図4及び図5に示す外周縁剥離工程、外側剥離工程では、把持部43を水平方向(ウエーハWの径方向外側)に移動させた後、垂直方向下方に移動させて段階的に保護部材Pの外周を剥離する構成としたが、これに限定されない。外周縁剥離工程及び外側剥離工程を一連の流れで実施してもよい。例えば、把持部43を回転させることで把持部43を円弧移動させ、径方向外側への移動と下方への移動とを一連の流れで実施することにより、保護部材Pの外周を剥離してもよい。
また、上記実施の形態では、外周剥離手段4によって、保護部材Pを外周の一部分だけ残して剥離する構成としたが、この構成に限定されない。外周剥離手段4で保護部材Pの外周全体を剥離してもよい。すなわち、第1の剥離グループG1による外周剥離と第2剥離グループG2による外周剥離と全体剥離とを分けて実施したが、外周部分を剥離した後に全体を剥離すればよい。よって、第1の剥離グループG1、第2の剥離グループG2、全体剥離手段5のそれぞれの把持部43、50がはみ出し部Eを把持し、同時に外周部分を剥離させてもよい。
なお、本実施の形態では、剥離装置単体の構成について説明したが、この構成に限定されない。本発明は、例えば、研削、研磨、切削等、各種加工を実施する各種加工装置に適用されてもよい。
また、加工対象のワークとして、加工の種類に応じて、例えば、半導体デバイスウエーハ、光デバイスウエーハ、パッケージ基板、半導体基板、無機材料基板、酸化物ウエーハ、生セラミックス基板、圧電基板等の各種ワークが用いられてもよい。半導体デバイスウエーハとしては、デバイス形成後のシリコンウエーハや化合物半導体ウエーハが用いられてもよい。光デバイスウエーハとしては、デバイス形成後のサファイアウエーハやシリコンカーバイドウエーハが用いられてもよい。また、パッケージ基板としてはCSP(Chip Size Package)基板、半導体基板としてはシリコンやガリウム砒素等、無機材料基板としてはサファイア、セラミックス、ガラス等が用いられてもよい。さらに、酸化物ウエーハとしては、デバイス形成後又はデバイス形成前のリチウムタンタレート、リチウムナイオベートが用いられてもよい。
また、上記実施の形態では、ガイドレール70、80が円形断面を有する棒状に形成される構成としたが、この構成に限定されない。ガイドレール70、80は、例えば、金属板を折り曲げた板状体で形成されてもよい。
また、上記実施の形態では、保護部材Pの中央部分を押圧するローラとして、円柱状のローラ部52bを備えたガイドローラ52を例に挙げて説明した。この場合、全体剥離工程の際、フィルムFの下面とローラ部52bの円筒面とが、線接触又は面接触しながら、保護部材Pの剥離がガイドされる。しかしながら、この構成に限定されず、適宜変更が可能である。ローラは、保護部材Pの中央部分を押圧するものであれば、どのような構成でもよく、例えば、球面を備えたボール状のローラで構成されてもよい。この場合、全体剥離工程の際、フィルムFの下面とローラの球面とが点接触しながら、保護部材Pの剥離がガイドされる。
また、本発明の各実施の形態を説明したが、本発明の他の実施の形態として、上記実施の形態及び変形例を全体的又は部分的に組み合わせたものでもよい。
また、本発明の実施の形態は上記の各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、本発明の技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、本発明の技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
以上説明したように、本発明は、ウエーハの外周部分に樹脂を残すことなく、ウエーハから適切に保護部材を剥離することができるという効果を有し、特に、ウエーハの表面に貼着されたフィルムを剥離する剥離装置に有用である。
W ウエーハ
P 保護部材
R 樹脂
F フィルム
E はみ出し部
1 剥離装置
2 保持手段
21 保持面
4 外周剥離手段
42 把持手段(第1の外周剥離手段、第2の外周剥離手段)
43 把持部(第2の把持部)
44 水平移動部
G1 第1の剥離グループ(第1の外周剥離手段)
G2 第2の剥離グループ(第2の外周剥離手段)
5 全体剥離手段
50 把持部(第1の把持部)
51 移動手段
52b ローラ部(ローラ)

Claims (3)

  1. フィルムがウエーハの外周縁からはみ出したはみ出し部を形成した状態で樹脂を介して該フィルムをウエーハの一方の面に固着して該樹脂と該フィルムとからなる保護部材をウエーハから剥離する剥離装置であって、
    該保護部材を下にして上面となるウエーハの他方の面を吸引保持する保持面を有する保持手段と、
    該はみ出し部を把持し外周の一部分を残して該保護部材の外周部分をウエーハから剥離する外周剥離手段と、
    残った該外周の一部分の該はみ出し部を把持し該保護部材の外周部分側から該保護部材全体をウエーハから剥離する全体剥離手段と、を備え、
    該全体剥離手段は、
    該外周剥離手段で剥離されないで残った該外周の一部分の該はみ出し部を把持する第1の把持部と、
    該外周剥離手段で剥離されないでウエーハに固着されている該保護部材の中央部分を押圧するローラと、
    該第1の把持部と該保持手段とを相対的に保持面方向に移動させる移動手段と、を備え、
    該ローラで該保持手段が保持したウエーハの中央部分の該保護部材をウエーハに向かって押し付けながら該保護部材をウエーハから全て剥離する剥離装置。
  2. 該外周剥離手段は、
    ウエーハの中心を中心として所定の角度間隔で配設される複数の第1の外周剥離手段と、
    該第1の外周剥離手段の間に配設される複数の第2の外周剥離手段とを備え、
    該第1の外周剥離手段と該第2の外周剥離手段とは、
    該はみ出し部を把持する第2の把持部と、
    該第2の把持部を該保持面方向でウエーハの外周より遠ざかる方向に移動させる水平移動部と、
    該水平移動部により移動した該第2の把持部を該保持面に対して直交する垂直方向で下降させる下降部とを備えた請求項1記載の剥離装置。
  3. 該外周剥離手段は、
    該はみ出し部を把持する第2の把持部と、
    該第2の把持部を該保持面方向でウエーハの外周より遠ざかる方向に移動させる水平移動部と、
    該水平移動部により移動した該第2の把持部を該保持面に対して直交する垂直方向に移動させる下降部と、
    該第2の把持部と、該水平移動部と、該下降部とを、ウエーハの中心を軸とする回転軸によってウエーハの外周に沿って回転移動させる外周移動手段と、を備えた請求項1記載の剥離装置。
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