JP2019002084A - 衣服 - Google Patents

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貴行 畠山
Takayuki Hatakeyama
貴行 畠山
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Abstract

【課題】温度調節器を容易に後付け可能であり、また、使用者が動いた際の温度調節器と服本体との位置ずれを防止できる衣服を提供する。【解決手段】使用者が着用する服本体2の内側に長手方向一端の取付端部11aが取り付けられた帯状のバンド11と、服本体2の内側に取り付けられ、服本体2の裾口布5とバンド11との間に送風ファン20を配置した状態でバンド11を挿通可能な第1ループ部12と、バンド11の先端部11bの表面に設けられた第1係止部14と、バンド11の取付端部11aの表面に設けられ、第1係止部14が係止される第2係止部15と、を備える構成とした。【選択図】図2

Description

本願発明は、携帯用送風ファン等の温度調節器が取り付けられる衣服に関するものである。
従来、着用した使用者の身体を冷却等する衣服が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、使用者のベルトに固定し、送風口を使用者が着用した上着の中に差し込んで使用する携帯用送風機が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2017−014644号公報 特開2007−239625号公報
しかしながら、特許文献1に記載の衣服では、使用者が着用する服本体に切込みを開け、この切込みの内側に送風ファン等の温度調節器を固定する。そのため、服本体に開けた切込みの周縁に縫製処理が必要になり、服本体に対して温度調節器を容易に後付けすることが難しいという問題がある。また、冬季は送風ファンが不要であり、重い等の理由から送風ファンを外して使用することがある。しかしこの場合では、服本体に開けた切込みが暖気の逃げ口となってしまい、防寒機能を保つことができない問題がある。なお、この問題は、切込みの外表面にフラップ状の生地を設けたり、前記切込みの周囲に面ファスナ等の係止具を使用し、別途蓋材によって切込みをふさぐ等の処理により解消可能である。しかし、衣服の構造が複雑化したり、衣服の外観を損ねる等の問題が生じる。
一方、特許文献2に記載の使用者のベルトに固定する携帯用送風機では、使用者が体を動かした際に送風口と上着との相対的な位置関係がずれてしまう。そのため、送風口が上着の中から外に出てしまうことがある。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、温度調節器を容易に後付け可能であり、また、使用者が動いた際の温度調節器と服本体との位置ずれを防止できる衣服を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の衣服は、使用者が着用する服本体の内側に一端が取り付けられた帯状のバンドと、前記服本体の内側に取り付けられ、前記服本体の生地と前記バンドとの間に温度調節器を配置した状態で前記バンドを挿通可能な第1ループ部と、前記バンドの先端部の表面に設けられた第1係止部と、前記バンドの取付端部の表面に設けられ、前記第1係止部が係止される第2係止部と、を備えている。
すなわち、本発明では、バンドと服本体の生地との間に温度調節器を配置し、この状態でバンドの先端部をループ部に挿通する。そして、ループ部に挿通されたバンドの先端部を折り返す。これにより、バンドの先端部の表面をバンドの取付端部の表面に対向させ、バンドの先端部に設けられた第1係止部を、バンドの取付端部に設けられた第2係止部に係止することで、バンドの先端部を固定する。このため、バンドと生地との間に温度調節器を保持することができる。また、第1係止部を第2係止部から解放すれば、バンドと生地との間から温度調節器を取り外すことができる。さらに、温度調節器は服本体に対して保持される。このため、使用者の動きに応じて服本体が動いても、温度調節器と服本体との相対的な位置関係がずれることがない。
よって、本発明の衣服では、温度調節器を容易に後付け可能であり、また、使用者が動いた際の温度調節器と服本体との位置ずれを防止することができる。
実施例1の衣服の外観を示す平面図である。 実施例1の衣服の内側を示す平面図である。 実施例1のファン保持部を示す平面図である。 実施例1のファン保持部を下方から見たときの説明図である。 実施例1の衣服に取り付けられる送風ファンを示す外観斜視図である。 実施例1の衣服へのファン取付時の準備手順を示す説明図である。 実施例1の衣服へのファン取付時のファン配置手順を示す説明図である。 実施例1の衣服へのファン取付時のバンド配置手順を示す説明図である。 実施例1の衣服へのファン取付時のバンド挿通手順を示す説明図である。 実施例1の衣服へのファン取付時のバンド固定手順を示す説明図である。 送風ファン取付状態の実施例1の衣服の要部平面図である。 送風ファン取付状態の実施例1の衣服の要部を下方から見たときの説明図である。 ファン不使用時のバンド収納状態の実施例1の衣服の要部平面図である バンド収納状態の実施例1の衣服の要部を下方から見たときの説明図である。
以下、本発明の衣服を実施するための形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
(実施例1)
先ず、実施例1における衣服の構成を、「服本体の全体構成」、「ファン保持部の詳細構成」、「送風ファンの構成」に分けて説明する。
[服本体の全体構成]
図1は、実施例1の衣服の外観を示す平面図である。図2は、実施例1の衣服の内側を示す平面図である。以下、図1及び図2に基づいて、実施例1の衣服の服本体の全体構成を説明する。
実施例1の衣服1は、図1に示すように、使用者が上半身に着る上着(ジャンパー)となる服本体2と、服本体2の内側に設けられたファン保持部10(図2参照)と、を備えている。
服本体2は、綿や化繊等で織られた布や、不織布等からなる生地によって形成され、使用者の胴体を覆う身頃3と、身頃3に縫い付けられて使用者の腕を覆う一対の袖4,4と、を有している。ここで、身頃3は、使用者の背中を覆う後身頃3a(図2参照)と、使用者の胴体の前側を覆う前身頃3bと、を有している。なお、前身頃3bは、右前身頃3cと左前身頃3dとから構成され、ファスナー3e(図2参照)を介して開閉可能となっている。
また、服本体2の裾(下端部)2aには、身頃3の全周にわたって帯状の裾口布5が縫い付けられている。この裾口布5は、服本体2の裾2aをくるんだ状態で固定されており、部分的に伸縮可能なゴムテープ(不図示)が内蔵されている。ゴムテープは、伸長状態で裾口布5に固定されている。そのため、裾口布5は、図1及び図2において破線で囲んだゴムテープが内蔵された部分が、ゴムテープによって収縮し、外部から引っ張られることで伸長する。すなわち、裾口布5のうち、ゴムテープが内蔵された部分が、服本体2の生地を伸縮可能な伸縮部6となる。実施例1では、伸縮部6は、右前身頃3cと後身頃3aとの境界位置Xを挟んだ前後の領域と、左前身頃3dと後身頃3aとの境界位置Yを挟んだ前後の領域に形成されている。
さらに、この服本体2の右前身頃3c及び左前身頃3dには、それぞれ切込み7aが形成されている。そして、この切込み7aの開口縁部に、袋状のポケット布7の開口縁部が縫い付け固定されている。ここで、ポケット布7は、服本体2の内側に配置されている。また、左前身頃3dに縫い付け固定されたポケット布7は、図2に示すように、上端部7bを除いた周縁部が左前身頃3dの内側に縫い付け固定されている。そして、ポケット布7と左前身頃3dとの間には、小物等を収容可能なポケットPが形成されている。
ファン保持部10は、温度調節器である送風ファン20(図4参照)を保持する部分である。このファン保持部10は、服本体2の内側であって、裾口布5に設けられている。ここでは、左前身頃3dと後身頃3aとの境界位置Yの下方に位置する伸縮部6に設けられている(図2参照)。
[ファン保持部10の詳細構成]
図3Aは、実施例1のファン保持部を示す平面図であり、図3Bは、実施例1のファン保持部を下方から見たときの説明図である。以下、図3A及び図3Bに基づいて、実施例1のファン保持部10の詳細構成を説明する。
実施例1の衣服1が有するファン保持部10は、図3Aに示すように、バンド11と、第1ループ部12と、第2ループ部13と、第1係止部14と、第2係止部15と、を備えている。
バンド11は、帯状の布材であり、ここでは、裾口布5を形成する布と同じ材質によって形成されている。このバンド11は、服本体2の裾2aに沿って延在されると共に、伸縮部6に重なった状態で、長手方向一端の取付端部11aが裾口布5に縫い付け固定されている。ここで、取付端部11aの固定位置は、伸縮部6の端部にほぼ一致している。
第1ループ部12は、短冊状の布材であり、ここでは、裾口布5を形成する布と同じ材質によって形成されている。この第1ループ部12は、長手方向がバンド11の長手方向に対して直交するように配置されている。そして、この第1ループ部12は、長手方向の両端部12a,12bのそれぞれが、裾口布5に縫い付け固定されている。また、この第1ループ部12の長手方向の寸法は、バンド11の短手方向の寸法よりも長くなっている。これにより、第1ループ部12と裾口布5との間に、バンド11が挿入可能である。
ここで、第1ループ部12の固定位置は、伸縮部6の中間部であって、服本体2の生地(裾口布5)とバンド11との間に送風ファン20を配置した状態で、この第1ループ部12にバンド11を挿通可能な位置に設定されている。
第2ループ部13は、短冊状の布材であり、ここでは、裾口布5を形成する布と同じ材質によって形成されている。この第2ループ部13は、長手方向がバンド11の長手方向に対して直交するように配置されている。そして、この第2ループ部13は、長手方向の両端部13a,13bのそれぞれが、裾口布5に縫い付け固定されている。また、この第2ループ部13の長手方向の寸法は、バンド11の短手方向の寸法よりも長くなっている。これにより、第2ループ部13と裾口布5との間に、バンド11が挿入可能である。
ここで、第2ループ部13の固定位置は、伸縮部6の中間部であって、バンド11の固定位置と第1ループ部12の固定位置との間の位置に設定されている。
第1係止部14は、雄型面ファスナーである。この第1係止部14は、バンド11の長手方向他端の先端部11bの表面に設けられている。ここで、「バンド11の表面」とは、服本体2を使用者が着用した際、使用者に対向する面である。
第2係止部15は、雌型面ファスナーであり、雄型面ファスナーである第1係止部14が係止される。この第2係止部15は、バンド11の取付端部11aの表面に設けられている。
「送風ファンの構成」
図4は、実施例1の衣服に取り付けられる送風ファンを示す外観斜視図である。以下、図4に基づいて、実施例1の送風ファンの構成を説明する。
実施例1の衣服1に取り付けられる送風ファン20は、衣服1の内部に外からの空気を送り込み、衣服1内の温度調節を図る温度調節器である。この送風ファン20は、使用者が携帯可能な大きさであり、図4に示すように、ハウジング21と、このハウジング21に内蔵されたフィン22及び電動モータ23と、電動モータ23に給電するバッテリ24と、を備えている。
ハウジング21は、両端が開放した円筒形状を呈し、両端の開口部21a,21bには、それぞれ格子21cが設けられている。また、このハウジング21は、一方の開口部21aが空気を吸い込む吸気口となり、他方の開口部21bが空気を排出する送風口となる。
フィン22は、いわゆるプロペラタイプの羽であり、電動モータ23によって回転駆動される。このフィン22の回転によって、ハウジング21の一方の開口部21aから空気が吸い込まれ、他方の開口部21bから吸い込んだ空気が排出される。
バッテリ24は、ほぼ直方体形状を呈し、一次電池や二次電池等の蓄電池を有している。このバッテリ24には、電動モータ23への給電を開始するONスイッチ24aや、電動モータ23への給電を停止するOFFスイッチ24b等が設けられている。ONスイッチ24aをON操作することで、バッテリ24から電動モータ23へと電力供給が開始される。電力供給がなされた電動モータ23は作動し、フィン22を回転駆動する。これにより、ハウジング21の他方の開口部21bから送風される。また、OFFスイッチ24bをON操作することで、バッテリ24から電動モータ23への電力供給が停止される。電力供給が停止された電動モータ23は作動を停止し、フィン22は回転を停止する。これにより、ハウジング21からの送風が停止される。
なお、バッテリ24と電動モータ23とは、コード25を介して電気的に接続されている。
次に、作用を説明する。
まず、実施例1の衣服1における送風ファン20の取付手順を説明する。続いて、実施例1の衣服1の作用を「送風ファン取付作用」、「バンド収納作用」に分けて説明する。
[送風ファン取付手順]
図5A〜図5Eは、実施例1の衣服へのファン取付手順を示す説明図である。以下、図5A〜図5Eに基づいて、実施例1の衣服1への送風ファンの取付手順を説明する。
実施例1の衣服1に対し、ファン保持部10を介して送風ファン20を取り付けるには、まず、前身頃3bが上になった状態で服本体2を作業台等に載置する。そして、ファスナー3eを引き下げて前身頃3bを分割し、左前身頃3dをめくって服本体2の内側を露出する。
そして、図5Aに示す準備手順において、バンド11に設けた第1係止部14と第2係止部15との係止状態を解除する。さらに、取付端部11aを中心にして、このバンド11の先端部11bをめくり上げる。これにより、伸縮部6及び第1,第2ループ部12,13が露出する。
続いて、図5Bに示すファン配置手順において、送風ファン20を服本体2の裾口布5の上に載置する。このとき、送風ファン20は、バンド11の固定位置と第1ループ部12の固定位置との間に載置される。これにより、第2ループ部13は、送風ファン20の下敷きになる。また、この送風ファン20は、吸気口となる一方の開口部21aが下方に向き、送風口となる他方の開口部21bが上方に向くように配置される。さらに、このとき、バッテリ24は、図示しないがポケットPの内部に収容される。
次に、図5Cに示すバンド配置手順において、バンド11を送風ファン20のハウジング21の上にかぶせる。これにより、服本体2の裾口布5とバンド11との間に送風ファン20が配置されることになる。
そして、図5Dに示すバンド挿通手順において、バンド11の先端部11bを第1ループ部12に挿通する。このとき、裾口布5を送風ファン20のハウジング21の外周面に沿って変形させ、第1ループ部12をバンド11の取付端部11a側に引き寄せる。
最後に、図5Eに示すバンド固定手順において、第1ループ部12に挿通されたバンド11の先端部11bを折り返し、この先端部11bの表面をバンド11の取付端部11aの表面に対向させる。そして、第1係止部14を第2係止部15に押し付けて、この第1係止部14を第2係止部15に係止する。
[送風ファン取付作用]
図6Aは、送風ファン取付状態の実施例1の衣服の要部平面図であり、図6Bは、送風ファン取付状態の実施例1の衣服の要部を下方から見たときの説明図である。以下、図6A及び図6Bに基づいて、実施例1の衣服1の送風ファン取付作用を説明する。
実施例1の衣服1では、上述の手順により、ファン保持部10を介して携帯型の送風ファン20を服本体2に取り付ける。すなわち、図6Aに示すように、第1ループ部12に挿通されたバンド11の先端部11bが折り返されて、バンド11の取付端部11aに固定されることで、バンド11に対して裾口布5が引き寄せられ、服本体2の裾口布5とバンド11との間に送風ファン20を挟持することができる。これにより、送風ファン20を服本体2の裾2aに取り付けることができる。
また、第1係止部14を第2係止部15から剥がし、両者の係止状態を解放することで、バンド11の先端部11bが自由になる。そのため、バンド11と裾口布5との間から送風ファン20を取り外すことができる。
また、この実施例1では、送風ファン20を保持するために、第1,第2係止部14,15が設けられたバンド11と、このバンド11の先端部11bを挿通可能な第1ループ部12と、が必要である。しかしながら、このバンド11及び第1ループ部12は、服本体2の内側に縫い付け固定されるだけなので、服本体2の身頃3等に切込みを設ける必要はない。つまり、切込みの周縁の縫製処理等の服本体2の大幅な改造は不要であり、既存の作業着等の服本体2に対して、ファン保持部10(バンド11及び第1ループ部12)を容易に後付けすることができる。
このように、ファン保持部10(バンド11及び第1ループ部12)自体を服本体2に対して容易に後付け可能であると共に、このファン保持部10を介して携帯用の送風ファン20を服本体2に対し容易に着脱することができる。よって、この実施例1の衣服1では、送風ファン20を服本体2に容易に後付け可能にすることができる。そして、既存の衣服をファン付の衣服として容易に活用することが可能となる。
また、送風ファン20は、ファン保持部10によって、服本体2の内側に取り付けられる。そのため、服本体2を着用した使用者の動きに応じて服本体2が動いた際、服本体2と共にファン保持部10が移動し、当然ながら送風ファン20も移動する。つまり、送風ファン20と服本体2との相対的な位置関係がずれることがない。
そして、このように使用者が動いた際の送風ファン20と服本体2との位置ずれを防止できることで、送風ファン20の送風口となるハウジング21の開口部21bが、服本体2の外に出てしまうことが防止される。この結果、服本体2の内側に対して、安定的に送風可能にすることができる。
しかも、バンド11及び第1ループ部12は、服本体2の内側に固定されるので、服本体2の外観からは目視することができない。そのため、この衣服1は、送風ファン20を取り外した状態で、一般的な衣服として使用することが可能である。
なお、衣服に送風ファン20を固定するための切込みを形成した場合では、送風ファン20を取り外すと、衣服に切込みが開いた状態になってしまう。そのため、送風ファン20を外した状態で一般的な衣服として使用することはできない。
また、この実施例1では、バンド11の取付端部11aの固定位置が、伸縮部6の端部にほぼ一致している。一方、第1ループ部12の固定位置は、伸縮部6の中間部となっている。そのため、取付端部11aの固定位置と第1ループ部12の固定位置との間に、裾口布5を伸縮可能な伸縮部6が設けられることになる。
これにより、バンド11を第1ループ部12に挿通する際、取付端部11aの固定位置と第1ループ部12との間の伸縮部6が伸長されるが、このとき、この伸縮部6には、ゴムテープの収縮力によって縮もうとする力が働く。そのため、図6Bに示すように、伸縮部6は、送風ファン20のハウジング21の外周面に沿って引き寄せられる。これにより、送風ファン20と服本体2との間に隙間を生じにくくすることができる。この結果、送風ファン20から送風された空気が服本体2の外部に流出することを抑制できる。また、送風ファン20と服本体2との間に隙間を生じにくいことで、送風ファン20の脱落を防止することができる。
さらに、この実施例1では、衣服の左前身頃3dの内側に、ポケット布7の上端部7bを除いた周縁部が縫い付け固定され、このポケット布7と左前身頃3dとの間にポケットPが形成されている。
そのため、図6Aに示すように、このポケットPの中に送風ファン20のバッテリ24を収容することができる。これにより、バッテリ24の脱落を防止すると共に、このバッテリ24が邪魔になることを防止できる。
[バンド収納作用]
図7Aは、ファン不使用時のバンド収納状態の実施例1の衣服の要部平面図であり、図7Bは、バンド収納状態の実施例1の衣服の要部を下方から見たときの説明図である。以下、図7A及び図7Bに基づいて、実施例1の衣服1におけるバンド収納作用を説明する。
実施例1の衣服1では、送風ファン20を保持するファン保持部10が、服本体2の裾2a(下端部)に縫い付けられた裾口布5に設けられている。そのため、送風ファン20を服本体2の裾2aの近傍に保持することができ、送風ファン20が使用者の邪魔になることなく、外部の空気を取り込みやすくすることができる。また、服本体2の裾2aから送風することで、使用者の上半身のほぼ全体に対して、送風ファン20から送られる外部の空気を当てることが可能になり、服本体2の内部の温度調節効率の向上を図ることができる。
しかしながら、バンド11が、裾2aに沿って延在されている。そのため、このバンド11は、送風ファン20を保持しない状態では、先端部11bが下方に垂れ下がり、裾2aから服本体2の外部に出てしまう。
これに対し、実施例1の衣服1では、裾口布5の内側であって、バンド11の取付端部11aの固定位置と、第1ループ部12の固定位置との間に、第2ループ部13が取り付けられている。
そのため、図7Bに示すように、バンド11の先端部11bをこの第2ループ部13に挿通してから折り返し、第1係止部14を第2係止部15に係止することで、バンド11の両端部が裾口布5の保持された状態になる。これにより、バンド11が裾2aから垂れ下がることを防止して、服本体2の内側に収納することができる。
なお、第2ループ部13を設けず、単にバンド11の先端部11bを折り返し、第1係止部14を第2係止部15に係止した状態を考える。この場合では、折り返したことでバンド11の全長は短くなるものの、取付端部11aのみが裾口布5に固定されており、折り返し部分は自由になっている。そのため、バンド11の裾2aからの垂れ下がりを確実に防止することはできない。バンド11の長さや材質によっては、折り返した場合であっても、バンド11が裾2aから垂れ下がることはある。
しかしながら、実施例1の衣服1では、第2ループ部13にバンド11の先端部11bを挿通してから折り返すため、この第2ループ部13によってバンド11の折り返し部分を保持することができる。これにより、バンド11の垂れ下がりを確実に防止することができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の衣服1にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 使用者が着用する服本体2の内側に長手方向一端の取付端部11aが取り付けられた帯状のバンド11と、
前記服本体2の内側に取り付けられ、前記服本体2の生地(裾口布5)と前記バンド11との間に温度調節器(送風ファン20)を配置した状態で前記バンド11を挿通可能な第1ループ部12と、
前記バンド11の先端部11bの表面に設けられた第1係止部14と、
前記バンド11の前記取付端部11aの表面に設けられ、前記第1係止部14が係止される第2係止部15と、を備える構成とした。
これにより、温度調節器(送風ファン20)を容易に後付け可能であり、また、使用者が動いた際の温度調節器(送風ファン20)と服本体2との位置ずれを防止できる。
(2) 前記服本体2は、前記バンド11の固定位置と前記第1ループ部12の固定位置との間に、前記服本体2の生地(裾口布5)を伸縮可能な伸縮部6を有する構成とした。
これにより、(1)の効果に加え、温度調節器(送風ファン20)を取り付けた際、この温度調節器(送風ファン20)と服本体2との間に隙間を生じにくくすることができる。
(3) 前記バンド11は、前記服本体2の下端部(裾2a)に取り付けられると共に、前記下端部(裾2a)に沿って延在し、
前記第1ループ部12は、前記服本体2の下端部(裾2a)に取り付けられ、
前記服本体2の下端部(裾2a)の内側には、前記バンド11の固定位置と前記第1ループ部12の固定位置との間に、前記バンド11を挿通可能な第2ループ部13が取り付けられている構成とした。
これにより、(1)又は(2)の効果に加え、服本体2の内部の温度調節効率の向上を図ることができると共に、バンド11が服本体2の下端部(裾2a)から垂れ下がることを防止できる。
(4) 前記服本体2の内側には、前記温度調節器(送風ファン20)に電力供給するバッテリ24を収納可能なポケットPが取り付けられている構成とした。
これにより、(1)〜(3)のいずれかの効果に加え、バッテリ24の脱落を防止すると共に、このバッテリ24が邪魔になることを防止できる。
以上、本発明の衣服1を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、服本体2として、使用者が上半身に着用する上着を適用した例を示したが、これに限らない。例えば、使用者が下半身に着用するズボンや、裾の長いコート等であっても、本発明の衣服とすることができる。
また、実施例1では、ファン保持部10を服本体2の下端部(裾2a)に設けた例を示したがこれに限らない。例えば、使用者の背中に対向する位置や、胸に対向する位置、袖口等、任意の位置に設けることが可能である。さらに、このファン保持部10を、服本体2の内側に複数設けてもよい。その場合では、使用者の要求に応じて複数の送風ファン20を取り付けることが可能となる。
また、実施例1では、バッテリ24を収納するポケットPを、袋状のポケット布7と左前身頃3dとの間に形成する例を示した。しかしながら、これに限らず、例えば胸ポケットを形成するポケット布の側面にポケットPを設けてもよいし、身頃3の内側に、直接ポケットとなる布片を縫い付け固定してもよい。なお、このポケットPについては、服本体2の内側に形成されていなくてもよい。
さらに、実施例1では、送風ファン20が、円筒状のハウジング21を有する例を示したが、これに限らない。例えば、送風ファン20のハウジング21の外周面にバンド11に係合可能な係合片が設けられていてもよい。この場合では、係合片をバンド11に係合させることで、この送風ファン20の脱落をさらに防止することができる。
また、実施例1では、温度調節器として、取り込んだ空気を排出する送風ファン20とする例を示したが、これに限らない。この温度調節器は、例えば、冷風や温風を排出可能な携帯型の空調装置であってもよい。
そして、実施例1では、バンド11に設けた第1係止部14を雌型面ファスナーにて形成し、第2係止部15を雄型面ファスナーにて形成した例を示したが、これに限らない。バンド11の先端部11bを、取付端部11aに固定することができればよいので、カギフックと輪、スナップボタン組、ボタンとボタンホール又はループ等であってもよい。
1 衣服
2 服本体
2a 裾(下端部)
3 身頃
3d 左前身頃
5 裾口布
6 伸縮部
7 ポケット布
P ポケット
10 ファン保持部
11 バンド
11a 取付端部
11b 先端部
12 第1ループ部
13 第2ループ部
14 第1係止部
15 第2係止部
20 送風ファン(温度調節器)

Claims (4)

  1. 使用者が着用する服本体の内側に長手方向一端の取付端部が取り付けられた帯状のバンドと、
    前記服本体の内側に取り付けられ、前記服本体の生地と前記バンドとの間に温度調節器を配置した状態で前記バンドを挿通可能な第1ループ部と、
    前記バンドの先端部の表面に設けられた第1係止部と、
    前記バンドの前記取付端部の表面に設けられ、前記第1係止部が係止される第2係止部と、
    を備えたことを特徴とする衣服。
  2. 請求項1に記載された衣服において、
    前記服本体は、前記バンドの固定位置と前記第1ループ部の固定位置との間に、前記服本体の生地を伸縮可能な伸縮部を有する
    ことを特徴とする衣服。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された衣服において、
    前記バンドは、前記服本体の下端部に取り付けられると共に、前記下端部に沿って延在し、
    前記第1ループ部は、前記服本体の下端部に取り付けられ、
    前記服本体の下端部の内側には、前記バンドの固定位置と前記第1ループ部の固定位置との間に、前記バンドを挿通可能な第2ループ部が取り付けられている
    ことを特徴とする衣服。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載された衣服において、
    前記服本体の内側には、前記温度調節器に電力供給するバッテリを収納可能なポケットが取り付けられている
    ことを特徴とする衣服。
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