JP3220903U - 空調衣服の服本体及び空調衣服 - Google Patents
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Abstract
【課題】着用者の前方側にロープが取り付けられるフルハーネス型安全帯の上に着用し易い空調衣服の服本体及び空調衣服を提供する。【解決手段】通気性のない又はファンによる空気の導入によって膨らませることができる程度の通気性を有する服地によって、少なくとも着用者の胴部を覆う形状に形成され、ファンを取り付けるためのファン取付孔と、ファンによって導入された空気を排出する空気排出部15と、を備えた服本体であって、前身頃に、ロープを貫通させることができる前身頃ロープ貫通手段18を備える。【選択図】図1
Description
本考案は、空調衣服の服本体及び空調衣服に関するものである。
近年、身体を冷却する空調衣服が実用化され、急速に普及しつつある。従来の空調衣服は、通気性の低い素材で形成された服本体と、服本体の後側の下方に取り付けられた2つのファンと、2つのファンに電力を供給するための電源装置と、電源装置と2つのファンとを電気的に接続するための電源ケーブルと、を備える。
ファンを作動させると、大量の空気がファンから服本体内に取り込まれ、取り込まれた空気の圧力により服本体と着用者の身体との間に空気流通路が自動的に形成される。取り込まれた空気は、形成された空気流通路を着用者の身体又は下着の表面に沿って流通し、例えば、襟部や袖部の開口部に形成された空気排出部から外部に排出される。
そして、取り込まれた空気が、服本体と着用者の身体又は下着との間の空気流通路を流通する間に、身体から出た汗を蒸発させ、蒸発する際の気化熱により身体が冷却される(例えば、特許文献1参照)。
そして、取り込まれた空気が、服本体と着用者の身体又は下着との間の空気流通路を流通する間に、身体から出た汗を蒸発させ、蒸発する際の気化熱により身体が冷却される(例えば、特許文献1参照)。
このような空調衣服は、高所での作業時に着用する際には、安全を確保するため、フルハーネス型安全帯と共に使用されることが想定されるところ、空調衣服の服本体の外側にフルハーネス型安全帯を装着した場合、服本体が外側から締め付けられ、空気流通路が閉ざされてしまうことから、空調衣服とフルハーネス型安全帯とを同時に使用する際には、空調衣服をフルハーネス型安全帯の上に着用する必要がある。
そこで、空調衣服をフルハーネス型安全帯の上に着用し易くするため、空調衣服の服本体の背上部に、フルハーネス型安全帯に備えられたロープを貫通させるためのロープ貫通手段を備えた空調衣服が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
そこで、空調衣服をフルハーネス型安全帯の上に着用し易くするため、空調衣服の服本体の背上部に、フルハーネス型安全帯に備えられたロープを貫通させるためのロープ貫通手段を備えた空調衣服が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
フルハーネス型安全帯としては、着用者の後方側にロープが取り付けられるものが一般的であるが、この他に着用者の前方側にロープが取り付けられるものも存在している。
しかし、特許文献2に記載の空調衣服は、着用者の背上部に対応する位置にロープを貫通させる貫通手段が備えられたものであり、着用者の後方側にロープが取り付けられるフルハーネス型安全帯にしか対応することができなかった。
しかし、特許文献2に記載の空調衣服は、着用者の背上部に対応する位置にロープを貫通させる貫通手段が備えられたものであり、着用者の後方側にロープが取り付けられるフルハーネス型安全帯にしか対応することができなかった。
本考案の課題は、着用者の前方側にロープが取り付けられるフルハーネス型安全帯の上に着用し易い空調衣服の服本体及び空調衣服を提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の考案は、
通気性のない又は空気導入手段による空気の導入によって膨らませることができる程度の通気性を有する服地によって、少なくとも着用者の胴部を覆う形状に形成され、
前記空気導入手段を取り付けるための取付孔と、
前記空気導入手段によって導入された空気を排出する空気排出部と、
を備えた空調衣服の服本体であって、
前身頃に、ロープを貫通させることができる前身頃ロープ貫通手段を備えることを特徴とする。
通気性のない又は空気導入手段による空気の導入によって膨らませることができる程度の通気性を有する服地によって、少なくとも着用者の胴部を覆う形状に形成され、
前記空気導入手段を取り付けるための取付孔と、
前記空気導入手段によって導入された空気を排出する空気排出部と、
を備えた空調衣服の服本体であって、
前身頃に、ロープを貫通させることができる前身頃ロープ貫通手段を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の空調衣服の服本体において、
前身頃を着脱自在に左右に分割する第一開閉手段をさらに備え、
前記前身頃ロープ貫通手段は前身頃の左右方向中央部に形成され、
前記第一開閉手段は、前記前身頃ロープ貫通手段を避けて形成されていることを特徴とする。
前身頃を着脱自在に左右に分割する第一開閉手段をさらに備え、
前記前身頃ロープ貫通手段は前身頃の左右方向中央部に形成され、
前記第一開閉手段は、前記前身頃ロープ貫通手段を避けて形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の考案は、請求項2に記載の空調衣服の服本体において、
前記第一開閉手段は、前身頃の左右方向右寄り又は左寄りの位置に、上下方向に延在するように形成されていることを特徴とする。
前記第一開閉手段は、前身頃の左右方向右寄り又は左寄りの位置に、上下方向に延在するように形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の考案は、請求項2に記載の空調衣服の服本体において、
前記第一開閉手段は、上端部又は下端部が前身頃の左右方向右寄り又は左寄りに位置し、上下方向に対して斜めに延在するように形成されていることを特徴とする。
前記第一開閉手段は、上端部又は下端部が前身頃の左右方向右寄り又は左寄りに位置し、上下方向に対して斜めに延在するように形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の考案は、請求項2に記載の空調衣服の服本体において、
前記第一開閉手段は、上端部及び下端部が前身頃の左右方向中央部に位置し、前記前身頃ロープ貫通手段近傍において、これを避けて湾曲するように形成されていることを特徴とする。
前記第一開閉手段は、上端部及び下端部が前身頃の左右方向中央部に位置し、前記前身頃ロープ貫通手段近傍において、これを避けて湾曲するように形成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の考案は、請求項1から5のいずれか一項に記載の空調衣服の服本体において、
前記前身頃ロープ貫通手段は、
前身頃の服地に形成された開閉自在な孔部である第二開閉手段と、
筒状に形成され、一方の端部が前記第二開閉手段を囲むように前身頃に接合された前身頃ロープ挿通部と、
前記前身頃ロープ挿通部の前身頃に接合されているのとは反対側の端部に形成された前身頃空気漏れ防止手段と、
を備えることを特徴とする。
前記前身頃ロープ貫通手段は、
前身頃の服地に形成された開閉自在な孔部である第二開閉手段と、
筒状に形成され、一方の端部が前記第二開閉手段を囲むように前身頃に接合された前身頃ロープ挿通部と、
前記前身頃ロープ挿通部の前身頃に接合されているのとは反対側の端部に形成された前身頃空気漏れ防止手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の考案は、請求項3に記載の空調衣服の服本体において、
前記第一開閉手段は、前身頃の左右方向右寄りの位置に形成され、
前記第一開閉手段のうち、第一開閉手段によって前身頃を左右に分割した際に前身頃右側に位置する第一開閉手段右側は、前身頃右側の端部と間隔を空けた位置に形成され、
前記前身頃ロープ貫通手段は、
前身頃右側の、前記第一開閉手段右側と前身頃右側の端部との間の位置に形成され、ロープを貫通させることができる第一前身頃ロープ貫通手段と、
前身頃左側の、前記第一開閉手段によって前身頃の左右を接続した際に前記第一前身頃ロープ貫通手段と重なる位置に形成され、ロープを貫通させることができる第二前身頃ロープ貫通手段と、を備えることを特徴とする。
前記第一開閉手段は、前身頃の左右方向右寄りの位置に形成され、
前記第一開閉手段のうち、第一開閉手段によって前身頃を左右に分割した際に前身頃右側に位置する第一開閉手段右側は、前身頃右側の端部と間隔を空けた位置に形成され、
前記前身頃ロープ貫通手段は、
前身頃右側の、前記第一開閉手段右側と前身頃右側の端部との間の位置に形成され、ロープを貫通させることができる第一前身頃ロープ貫通手段と、
前身頃左側の、前記第一開閉手段によって前身頃の左右を接続した際に前記第一前身頃ロープ貫通手段と重なる位置に形成され、ロープを貫通させることができる第二前身頃ロープ貫通手段と、を備えることを特徴とする。
請求項8に記載の考案は、請求項3に記載の空調衣服の服本体において、
前記第一開閉手段は、前身頃の左右方向左寄りの位置に形成され、
前記第一開閉手段のうち、第一開閉手段によって前身頃を左右に分割した際に前身頃左側に位置する第一開閉手段左側は、前身頃左側の端部と間隔を空けた位置に形成され、
前記前身頃ロープ貫通手段は、
前身頃左側の、前記第一開閉手段左側と前身頃左側の端部との間の位置に形成され、ロープを貫通させることができる第一前身頃ロープ貫通手段と、
前身頃右側の、前記第一開閉手段によって前身頃の左右を接続した際に前記第一前身頃ロープ貫通手段と重なる位置に形成され、ロープを貫通させることができる第二前身頃ロープ貫通手段と、を備えることを特徴とする。
前記第一開閉手段は、前身頃の左右方向左寄りの位置に形成され、
前記第一開閉手段のうち、第一開閉手段によって前身頃を左右に分割した際に前身頃左側に位置する第一開閉手段左側は、前身頃左側の端部と間隔を空けた位置に形成され、
前記前身頃ロープ貫通手段は、
前身頃左側の、前記第一開閉手段左側と前身頃左側の端部との間の位置に形成され、ロープを貫通させることができる第一前身頃ロープ貫通手段と、
前身頃右側の、前記第一開閉手段によって前身頃の左右を接続した際に前記第一前身頃ロープ貫通手段と重なる位置に形成され、ロープを貫通させることができる第二前身頃ロープ貫通手段と、を備えることを特徴とする。
請求項9に記載の考案は、請求項1から8のいずれか一項に記載の空調衣服の服本体において、
前記前身頃ロープ貫通手段は、ロープを貫通させた状態においても開口部が残るように形成され、
前記前身頃ロープ貫通手段が、前記空気排出部を兼ねることを特徴とする。
前記前身頃ロープ貫通手段は、ロープを貫通させた状態においても開口部が残るように形成され、
前記前身頃ロープ貫通手段が、前記空気排出部を兼ねることを特徴とする。
請求項10に記載の考案は、請求項1から9のいずれか一項に記載の空調衣服の服本体において、
後身頃に、ロープを貫通させることができる後身頃ロープ貫通手段をさらに備えることを特徴とする。
後身頃に、ロープを貫通させることができる後身頃ロープ貫通手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項11に記載の考案は、請求項10に記載の空調衣服の服本体において、
前記後身頃ロープ貫通手段は、
後身頃の服地に形成された開閉自在な孔部である第三開閉手段と、
筒状に形成され、一方の端部が前記第三開閉手段を囲むように後身頃に接合された後身頃ロープ挿通部と、
前記後身頃ロープ挿通部の後身頃に接合されているのとは反対側の端部に形成された後身頃空気漏れ防止手段と、
を備えることを特徴とする。
前記後身頃ロープ貫通手段は、
後身頃の服地に形成された開閉自在な孔部である第三開閉手段と、
筒状に形成され、一方の端部が前記第三開閉手段を囲むように後身頃に接合された後身頃ロープ挿通部と、
前記後身頃ロープ挿通部の後身頃に接合されているのとは反対側の端部に形成された後身頃空気漏れ防止手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項12に記載の考案は、請求項10又は11に記載の空調衣服の服本体において、
前記後身頃ロープ貫通手段は、ロープを貫通させた状態においても開口部が残るように形成され、
前記後身頃ロープ貫通手段が、前記空気排出部を兼ねることを特徴とする。
前記後身頃ロープ貫通手段は、ロープを貫通させた状態においても開口部が残るように形成され、
前記後身頃ロープ貫通手段が、前記空気排出部を兼ねることを特徴とする。
請求項13に記載の考案は、空調衣服において、
請求項1から12のいずれか一項に記載の空調衣服の服本体と、
前記空調衣服の服本体の内部に空気を導入する空気導入手段と、
前記空気導入手段に電力を供給する電源手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項1から12のいずれか一項に記載の空調衣服の服本体と、
前記空調衣服の服本体の内部に空気を導入する空気導入手段と、
前記空気導入手段に電力を供給する電源手段と、
を備えることを特徴とする。
本考案によれば、着用者の前方側にロープが取り付けられるフルハーネス型安全帯の上に着用し易い空調衣服の服本体及び空調衣服を提供することができる。
以下、本考案の実施の形態である空調衣服について、図1から図8に基づいて説明する。ただし、本考案の技術的範囲は図示例に限定されるものではない。
なお、以下においては、着用者が空調衣服100を着用した状態を基準として、着用者の前側を前、着用者の後側を後、着用者の上側を上、着用者の下側を下、着用者の右手側を右、着用者の左手側を左と定めて説明する。
なお、以下においては、着用者が空調衣服100を着用した状態を基準として、着用者の前側を前、着用者の後側を後、着用者の上側を上、着用者の下側を下、着用者の右手側を右、着用者の左手側を左と定めて説明する。
[実施形態の構成]
実施形態に係る空調衣服100は、図1及び図2に示すように、服本体1と、服本体1内部に空気を導入するファン2と、ファン2に電力を供給する電源部3と、電源部3とファン2とを接続する接続ケーブル4と、を備え、ファン2によって服本体1内に取り込まれた空気を、着用者の身体又は下着の表面に沿って流通させることで、身体から出た汗を蒸発させ、蒸発する際の気化熱により身体を冷却するものである。
実施形態に係る空調衣服100は、図1及び図2に示すように、服本体1と、服本体1内部に空気を導入するファン2と、ファン2に電力を供給する電源部3と、電源部3とファン2とを接続する接続ケーブル4と、を備え、ファン2によって服本体1内に取り込まれた空気を、着用者の身体又は下着の表面に沿って流通させることで、身体から出た汗を蒸発させ、蒸発する際の気化熱により身体を冷却するものである。
{服本体}
服本体1は、図1及び図2に示すように、通気性のない又はファン2による空気の導入によって膨らませることができる程度の通気性を有する服地によって、着用者の胴部及び腕部を覆う形状に形成されている。図1及び図2においては、服本体1をブルゾン型の上衣の形状に形成しているが、服本体1の形状はこれに限られず、例えば着用者の胴部のみを覆うベスト型に形成してもよい。
服本体1は、図1及び図2に示すように、第一開閉手段11と、下端部空気漏れ防止手段12と、ファン取付孔13と、取付孔補強部材14と、空気排出部15と、電源部保持手段16と、ケーブル保持手段17と、前身頃ロープ貫通手段18と、を備え、ファン取付孔13からファン2によって取り込まれた外気が、空気排出部15から排出されるように構成されている。
服本体1は、図1及び図2に示すように、通気性のない又はファン2による空気の導入によって膨らませることができる程度の通気性を有する服地によって、着用者の胴部及び腕部を覆う形状に形成されている。図1及び図2においては、服本体1をブルゾン型の上衣の形状に形成しているが、服本体1の形状はこれに限られず、例えば着用者の胴部のみを覆うベスト型に形成してもよい。
服本体1は、図1及び図2に示すように、第一開閉手段11と、下端部空気漏れ防止手段12と、ファン取付孔13と、取付孔補強部材14と、空気排出部15と、電源部保持手段16と、ケーブル保持手段17と、前身頃ロープ貫通手段18と、を備え、ファン取付孔13からファン2によって取り込まれた外気が、空気排出部15から排出されるように構成されている。
(第一開閉手段)
第一開閉手段11は、服本体1を前開きとし、空調衣服100を着用する際に、服本体1の前部を開閉するためのものであり、図1及び図2に示すように、服本体1の前身頃を左右に分割すると共に、その両側に例えば線ファスナー等を備えて、当該分割部分を着脱自在とすることにより形成されている。
第一開閉手段11は、図1及び図2に示すように、服本体1の前身頃の左右方向中央部に形成された前身頃ロープ貫通手段18を避けて、左右方向右寄り又は左寄りの位置に上下方向に延在するように形成されている。図1及び図2においては、これが服本体1の前身頃の左右方向右寄りの位置に形成された場合につき図示したが、第一開閉手段11は、服本体1の前身頃の左右方向左寄りの位置に形成されていてもよい。
第一開閉手段11は、服本体1を前開きとし、空調衣服100を着用する際に、服本体1の前部を開閉するためのものであり、図1及び図2に示すように、服本体1の前身頃を左右に分割すると共に、その両側に例えば線ファスナー等を備えて、当該分割部分を着脱自在とすることにより形成されている。
第一開閉手段11は、図1及び図2に示すように、服本体1の前身頃の左右方向中央部に形成された前身頃ロープ貫通手段18を避けて、左右方向右寄り又は左寄りの位置に上下方向に延在するように形成されている。図1及び図2においては、これが服本体1の前身頃の左右方向右寄りの位置に形成された場合につき図示したが、第一開閉手段11は、服本体1の前身頃の左右方向左寄りの位置に形成されていてもよい。
(下端部空気漏れ防止手段)
下端部空気漏れ防止手段12は、図1及び図2に示すように、服本体1下部に備えられた、服本体1と着用者の身体との間の空間内の空気が服本体1の裾部から外部に漏れることを防止するための手段であり、例えば、服本体1の下部の端部付近に、ゴム紐等の伸縮性のある部材を、着用者の身体を周回するように備えることによって形成される。空調衣服100の着用時においては、下端部空気漏れ防止手段12によって、服本体1の裾部が絞り込まれて着用者の身体に密着し、服本体1下部から空気が外部に漏れることを防止することができる。
なお、服本体1が、裾部が絞り込まれた形状に形成された場合や、服本体1の裾部をズボンに入れて使用する場合等、裾部からの空気の流出量が僅かである場合には、必ずしも下端部空気漏れ防止手段12を備えずともよい。
下端部空気漏れ防止手段12は、図1及び図2に示すように、服本体1下部に備えられた、服本体1と着用者の身体との間の空間内の空気が服本体1の裾部から外部に漏れることを防止するための手段であり、例えば、服本体1の下部の端部付近に、ゴム紐等の伸縮性のある部材を、着用者の身体を周回するように備えることによって形成される。空調衣服100の着用時においては、下端部空気漏れ防止手段12によって、服本体1の裾部が絞り込まれて着用者の身体に密着し、服本体1下部から空気が外部に漏れることを防止することができる。
なお、服本体1が、裾部が絞り込まれた形状に形成された場合や、服本体1の裾部をズボンに入れて使用する場合等、裾部からの空気の流出量が僅かである場合には、必ずしも下端部空気漏れ防止手段12を備えずともよい。
(ファン取付孔)
ファン取付孔13は、図2に示すように、服本体1を形成する服地の着用者の腰の左右に対応する位置に形成された、空調衣服100の着用時において、服本体1と着用者の身体との間の空間と、服本体1の外部の空間と、を繋ぐこととなる円形の孔部である。
ファン取付孔13を挿通するようにしてファン2を取り付けることで、ファン取付孔13を介して、外部の空気を服本体1内に取り込むことができる。
なお、ファン取付孔13が形成される位置としては、上記の位置に限られず、服本体1の側面、前面等に形成することも可能である。また、ファン取付孔13が形成される個数は、2個に限られず、これより少数又は多数のファン取付孔13を形成し、これに対応した数のファン2を取り付けてもよい。
ファン取付孔13は、図2に示すように、服本体1を形成する服地の着用者の腰の左右に対応する位置に形成された、空調衣服100の着用時において、服本体1と着用者の身体との間の空間と、服本体1の外部の空間と、を繋ぐこととなる円形の孔部である。
ファン取付孔13を挿通するようにしてファン2を取り付けることで、ファン取付孔13を介して、外部の空気を服本体1内に取り込むことができる。
なお、ファン取付孔13が形成される位置としては、上記の位置に限られず、服本体1の側面、前面等に形成することも可能である。また、ファン取付孔13が形成される個数は、2個に限られず、これより少数又は多数のファン取付孔13を形成し、これに対応した数のファン2を取り付けてもよい。
(取付孔補強部材)
取付孔補強部材14は、図2に示すように、例えばプラスチック等によって形成された扁平な環状の部材であり、中心にファン取付孔13と大きさが略一致する孔部141を有する。取付孔補強部材14は、孔部141が、ファン取付孔13に重なるように、服本体1の内面側に取り付けられる。これによって、服本体1のファン取付孔13周辺が補強され、ファン2をファン取付孔13に取り付け易くなり、また、取り付けられたファン2が外れ難くなる。
取付孔補強部材14は、服本体1を形成する服地に対し、縫合、接着等任意の方法によって取り付けることができる。また、取付孔補強部材14を服本体1の内面側から覆う裏地が備えられていてもよい。
なお、ファン2の取付けの容易性及びファン2の外れ難さは低下するものの、取付孔補強部材14を備えない構成とすることも可能である。
取付孔補強部材14は、図2に示すように、例えばプラスチック等によって形成された扁平な環状の部材であり、中心にファン取付孔13と大きさが略一致する孔部141を有する。取付孔補強部材14は、孔部141が、ファン取付孔13に重なるように、服本体1の内面側に取り付けられる。これによって、服本体1のファン取付孔13周辺が補強され、ファン2をファン取付孔13に取り付け易くなり、また、取り付けられたファン2が外れ難くなる。
取付孔補強部材14は、服本体1を形成する服地に対し、縫合、接着等任意の方法によって取り付けることができる。また、取付孔補強部材14を服本体1の内面側から覆う裏地が備えられていてもよい。
なお、ファン2の取付けの容易性及びファン2の外れ難さは低下するものの、取付孔補強部材14を備えない構成とすることも可能である。
(空気排出部)
空気排出部15は、ファン2によってファン取付孔13から導入された空気を、着用者の身体又は下着に沿って流通させた後に排出するための開口部であり、図1及び図2に示すように、着用者の首と服本体1の襟部の端部との間の開口部と、着用者の腕と服本体1の袖部の端部との間の開口部と、に形成される。
なお、空気排出部は、ファン2によってファン取付孔13から導入された空気を、着用者の身体又は下着に沿って流通させた後に排出できるものであればよく、その形成位置は、襟部及び袖部に限定されない。
空気排出部15は、ファン2によってファン取付孔13から導入された空気を、着用者の身体又は下着に沿って流通させた後に排出するための開口部であり、図1及び図2に示すように、着用者の首と服本体1の襟部の端部との間の開口部と、着用者の腕と服本体1の袖部の端部との間の開口部と、に形成される。
なお、空気排出部は、ファン2によってファン取付孔13から導入された空気を、着用者の身体又は下着に沿って流通させた後に排出できるものであればよく、その形成位置は、襟部及び袖部に限定されない。
(電源部保持手段)
電源部保持手段16は、図2に示すように、服本体1の内面側に形成されたポケットであり、電源部3が収納される。図2においては、電源部保持手段16が、服本体1の前身頃の左側の下方の位置に備えられた場合について図示したが、これに限られず、服本体1の内面側の任意の位置に備えることが可能である。
なお、電源部保持手段16としては、必ずしもポケットを用いる必要はなく、電源部3を服本体1に装着することが可能であれば、任意の構成を採用することができる。さらに、服本体1に電源部保持手段16を備えず、例えば着用者のズボンのベルト等に電源部3をクリップ等を用いて取り付けることにより、電源部3が服本体1に装着されないようにすることも可能である。
電源部保持手段16は、図2に示すように、服本体1の内面側に形成されたポケットであり、電源部3が収納される。図2においては、電源部保持手段16が、服本体1の前身頃の左側の下方の位置に備えられた場合について図示したが、これに限られず、服本体1の内面側の任意の位置に備えることが可能である。
なお、電源部保持手段16としては、必ずしもポケットを用いる必要はなく、電源部3を服本体1に装着することが可能であれば、任意の構成を採用することができる。さらに、服本体1に電源部保持手段16を備えず、例えば着用者のズボンのベルト等に電源部3をクリップ等を用いて取り付けることにより、電源部3が服本体1に装着されないようにすることも可能である。
(ケーブル保持手段)
ケーブル保持手段17は、図2に示すように、接続ケーブル4を、服本体1の内面側に保持するための手段であり、例えば、接続ケーブル4を挿通可能な開口部を有するリング状に形成され、当該開口部に接続ケーブル4を挿通させることによって、これを保持することができるように構成されている。
ケーブル保持手段17は、図2に示すように、接続ケーブル4を、服本体1の内面側に保持するための手段であり、例えば、接続ケーブル4を挿通可能な開口部を有するリング状に形成され、当該開口部に接続ケーブル4を挿通させることによって、これを保持することができるように構成されている。
ケーブル保持手段17としては、接続ケーブル4を服本体1内面側において所定の位置に保持することができれば、種々の形状及び材料のものを使用可能であり、例えば、一般的なベルト通しのように、上下方向に長い布を上下2か所において縫い付けることにより形成することができる。また、配置位置も、図2に示すものに限られない。
(前身頃ロープ貫通手段)
前身頃ロープ貫通手段18は、着用者が服本体1の内側に着用したフルハーネス型安全帯のロープを、服本体1の内部から外部へと引き出すための貫通部である。
前身頃ロープ貫通手段18は、着用者が服本体1の内側に着用したフルハーネス型安全帯のロープを、服本体1の内部から外部へと引き出すための貫通部である。
前身頃ロープ貫通手段18は、図1に示すように、服本体1の前身頃の左右方向中央上部に備えられ、図1及び図3に示すように、服本体1の前身頃の服地に形成された開閉自在な孔部である第二開閉手段181と、筒状に形成され、一方の端部が第二開閉手段181を囲むように服本体1の前身頃に接合された前身頃ロープ挿通部182と、前身頃ロープ挿通部182の服本体1の前身頃に接合されているのとは反対側の端部に形成された前身頃空気漏れ防止手段183と、を備える。
第二開閉手段181は、図1及び図3に示すように、服本体1の前身頃の上部の服地に形成された上下方向の切れ目を開閉自在とすることにより形成されている。第二開閉手段181を開閉自在とする手段としては、例えば、第一開閉手段11と同様に線ファスナーを用いることができる。
前身頃ロープ挿通部182は、図1から図3に示すように、一方の端部が第二開閉手段181を囲むように服本体1の服地の内面側に接合された筒状に形成されている。また、他方の端部に前身頃空気漏れ防止手段183が備えられている。
前身頃ロープ挿通部182の材料としては、通気性のない又は通気性の小さい折り曲げ自在なシート状部材が用いられ、例えば、服本体1の服地と同じ材料を用いてもよいし、ビニール等の別の材料を用いてもよい。
前身頃ロープ挿通部182の材料としては、通気性のない又は通気性の小さい折り曲げ自在なシート状部材が用いられ、例えば、服本体1の服地と同じ材料を用いてもよいし、ビニール等の別の材料を用いてもよい。
前身頃空気漏れ防止手段183は、図3に示すように、前身頃ロープ挿通部182の服本体1の服地に接続されているのとは反対側の端部に、2か所の引出口1832を有し、内部に紐を通すことができる空隙を有する略環状の紐通し部1831を形成し、紐通し部1831に、これを一周する長さよりも長い紐1833を通し、紐1833の引出口1832から外部に出ている2つの端部に、コードストッパー1834を備えることによって、形成されている。
これによって、紐1833の両端部を引っ張った上で、コードストッパー1834を、引出口1832付近に固定することで、前身頃ロープ挿通部182の服本体1に接続されているのとは反対側の端部を、フルハーネス型安全帯のロープを通した状態で密閉することが可能となる。
これによって、紐1833の両端部を引っ張った上で、コードストッパー1834を、引出口1832付近に固定することで、前身頃ロープ挿通部182の服本体1に接続されているのとは反対側の端部を、フルハーネス型安全帯のロープを通した状態で密閉することが可能となる。
前身頃ロープ貫通手段18は、これを使用しない場合には、前身頃ロープ挿通部182を、第二開閉手段181を介して服本体1の内面側に押し込み、第二開閉手段181を閉じることによって、服本体1の内部に収納することができる。また、前身頃ロープ貫通手段18を使用する際には、第二開閉手段181を開けて、前身頃ロープ挿通部182を引き出せばよい。
{ファン}
ファン2は、図2に示すように、ファン取付孔13を挿通するようにして服本体1に取り付けられ、ファン取付孔13を通して、服本体1と着用者の身体との間の空間に空気を導入するためのものである。
ファン2には、電源部3より、接続ケーブル4を通じて必要な電力が供給される。
ファン2は、図2に示すように、ファン取付孔13を挿通するようにして服本体1に取り付けられ、ファン取付孔13を通して、服本体1と着用者の身体との間の空間に空気を導入するためのものである。
ファン2には、電源部3より、接続ケーブル4を通じて必要な電力が供給される。
ファン2としては、ファン取付孔13を挿通するようにして服本体1に取り付けられ、服本体1内部に空気を導入できるものであれば、任意の構成を採用可能である。
{電源部}
電源部3は、ファン2に電力を供給するための部材であり、例えば、安全保護回路が付加されたリチウムイオン組電池が内蔵され、接続ケーブル4を通じてファン2と接続される。
電源部3は、ファン2に電力を供給することができるものであれば、その具体的な構成は任意である。
また、図2に示すように、本実施形態においては、電源部3は、電源部保持手段16としてのポケットに収納されているが、上記のように電源部3を保持するための手段はこれに限られない。
電源部3は、ファン2に電力を供給するための部材であり、例えば、安全保護回路が付加されたリチウムイオン組電池が内蔵され、接続ケーブル4を通じてファン2と接続される。
電源部3は、ファン2に電力を供給することができるものであれば、その具体的な構成は任意である。
また、図2に示すように、本実施形態においては、電源部3は、電源部保持手段16としてのポケットに収納されているが、上記のように電源部3を保持するための手段はこれに限られない。
{接続ケーブル}
接続ケーブル4は、電源部3とファン2とを接続するケーブルであり、接続ケーブル4を通じて、電源部3からファン2に対して、ファン2の稼働に必要な電力が供給される。接続ケーブル4は、図2に示すように、ケーブル保持手段17によって、服本体1の内面側に保持されている。
なお、接続ケーブル4は、電源部3からファン2に対して、ファン2の稼働に必要な電力を供給できるものであればよく、その具体的な構成は任意である。
また、接続ケーブル4を備えることなく、ファン2と電源部3とが直接接続される構成とすることも可能である。また、ファン2と電源部3とを一体化してもよい。
接続ケーブル4は、電源部3とファン2とを接続するケーブルであり、接続ケーブル4を通じて、電源部3からファン2に対して、ファン2の稼働に必要な電力が供給される。接続ケーブル4は、図2に示すように、ケーブル保持手段17によって、服本体1の内面側に保持されている。
なお、接続ケーブル4は、電源部3からファン2に対して、ファン2の稼働に必要な電力を供給できるものであればよく、その具体的な構成は任意である。
また、接続ケーブル4を備えることなく、ファン2と電源部3とが直接接続される構成とすることも可能である。また、ファン2と電源部3とを一体化してもよい。
[実施形態の効果]
本実施形態に係る空調衣服100によれば、服本体1の前身頃に前身頃ロープ貫通手段18が備えられていることで、これを用いて、服本体1の内側から外側へとロープを貫通させることが可能となることから、着用者の前方側にロープが取り付けられるフルハーネス型安全帯の上に着用することが容易となる。
本実施形態に係る空調衣服100によれば、服本体1の前身頃に前身頃ロープ貫通手段18が備えられていることで、これを用いて、服本体1の内側から外側へとロープを貫通させることが可能となることから、着用者の前方側にロープが取り付けられるフルハーネス型安全帯の上に着用することが容易となる。
また、着用者の前方側にロープが取り付けられるフルハーネス型安全帯においては、通常、着用者の前方の左右方向中央部にロープが取り付けられることから、これに対応するためには、空調衣服の服本体においても、前身頃ロープ貫通手段は服本体の前身頃の左右方向中央部に備えられることが好適である。
しかしながら、通常の前開きの衣服においては、当該位置には、線ファスナー等を備えた開閉手段が備えられていることから、この場合、前身頃ロープ貫通手段と服本体を前開きにするための開閉手段との位置が重なることとなり、両者を同時に備えることは困難である。
しかしながら、通常の前開きの衣服においては、当該位置には、線ファスナー等を備えた開閉手段が備えられていることから、この場合、前身頃ロープ貫通手段と服本体を前開きにするための開閉手段との位置が重なることとなり、両者を同時に備えることは困難である。
これに対し、本実施形態に係る空調衣服100によれば、第一開閉手段11が、服本体1の前身頃の左右方向右寄り又は左寄りの位置に形成されていることで、服本体1に、前身頃ロープ貫通手段18と、服本体1を前開きとするための第一開閉手段11との両者を備えることが可能となる。
また、本実施形態に係る空調衣服100によれば、前身頃ロープ貫通手段18は、服本体1の前身頃の服地に形成された開閉自在な孔部である第二開閉手段181と、筒状に形成され、一方の端部が第二開閉手段181を囲むように服本体1の前身頃に接合された前身頃ロープ挿通部182と、前身頃ロープ挿通部182の服本体1の前身頃に接続されているのとは反対側の端部に形成された前身頃空気漏れ防止手段183と、から構成されている。
これによって、前身頃空気漏れ防止手段183によって、フルハーネス型安全帯のロープを通した状態で、前身頃ロープ貫通手段18を密閉することが可能となり、また、フルハーネス型安全帯の上に着用しない場合には、前身頃ロープ貫通手段18を服本体1の内部に収納することが可能となる。
これによって、前身頃空気漏れ防止手段183によって、フルハーネス型安全帯のロープを通した状態で、前身頃ロープ貫通手段18を密閉することが可能となり、また、フルハーネス型安全帯の上に着用しない場合には、前身頃ロープ貫通手段18を服本体1の内部に収納することが可能となる。
[変形例]
以下、上記実施形態の変形例について説明する。なお、上記実施形態に係る空調衣服100と同一の部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
以下、上記実施形態の変形例について説明する。なお、上記実施形態に係る空調衣服100と同一の部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
(変形例1)
図4に示す空調衣服100Aのように、服本体は、前身頃に前身頃ロープ貫通手段18を備えると共に、後身頃にも、後身頃ロープ貫通手段19を備えてもよい。
図4に示す空調衣服100Aのように、服本体は、前身頃に前身頃ロープ貫通手段18を備えると共に、後身頃にも、後身頃ロープ貫通手段19を備えてもよい。
図4に示すように、後身頃ロープ貫通手段19は、服本体1Aの後身頃の左右方向中央上部に備えられる。
また、後身頃ロープ貫通手段19は、前身頃ロープ貫通手段18と同様の構成を有し、服本体1Aの後身頃の服地に形成された開閉自在な孔部である第三開閉手段191と、筒状に形成され、一方の端部が第三開閉手段191を囲むように服本体1Aの後身頃に接合された後身頃ロープ挿通部192と、後身頃ロープ挿通部192の服本体1Aの後身頃に接続されているのとは反対側の端部に形成された後身頃空気漏れ防止手段193と、を備える。
また、後身頃ロープ貫通手段19は、前身頃ロープ貫通手段18と同様の構成を有し、服本体1Aの後身頃の服地に形成された開閉自在な孔部である第三開閉手段191と、筒状に形成され、一方の端部が第三開閉手段191を囲むように服本体1Aの後身頃に接合された後身頃ロープ挿通部192と、後身頃ロープ挿通部192の服本体1Aの後身頃に接続されているのとは反対側の端部に形成された後身頃空気漏れ防止手段193と、を備える。
本変形例によれば、着用者の前方側にロープが取り付けられるフルハーネス型安全帯及び着用者の後方側にロープが取り付けられるフルハーネス型安全帯のいずれの上にも着用し易い空調衣服を提供することが可能となる。
(変形例2)
服本体を前開きとするための第一開閉手段は、図5に示す第一開閉手段11Aのように、これを斜めに形成することで、前身頃ロープ貫通手段18を避けるようにしてもよい。
図5においては、上端部が左右方向右寄りに位置し、下端部が左右方向中央部付近に位置する場合につき図示したが、これに限られず、例えば、上端部が左右方向左寄りに位置してもよい。また、例えば、下端部が左右方向右寄り又は左寄りに位置し、上端部が左右方向中央部に位置するようにしてもよい。
服本体を前開きとするための第一開閉手段は、図5に示す第一開閉手段11Aのように、これを斜めに形成することで、前身頃ロープ貫通手段18を避けるようにしてもよい。
図5においては、上端部が左右方向右寄りに位置し、下端部が左右方向中央部付近に位置する場合につき図示したが、これに限られず、例えば、上端部が左右方向左寄りに位置してもよい。また、例えば、下端部が左右方向右寄り又は左寄りに位置し、上端部が左右方向中央部に位置するようにしてもよい。
本変形例によれば、第一開閉手段の形成位置の左右方向中央部からのずれを、上記実施形態に係る空調衣服100よりも抑えつつ、服本体1Bに、前身頃ロープ貫通手段18と、服本体1Bを前開きとするための第一開閉手段11Aとの両者を備えることが可能となる。
(変形例3)
服本体を前開きとするための第一開閉手段は、図6に示す第一開閉手段11Bのように、上端部及び下端部のいずれも前身頃の左右方向中央部に位置させつつ、前身頃ロープ貫通手段18の近傍において曲げることで、これを避けるようにしてもよい。
図6においては、第一開閉手段11Bが右方向に湾曲する場合につき図示したが、これに限られず、例えば、左方向に湾曲するように形成してもよい。
服本体を前開きとするための第一開閉手段は、図6に示す第一開閉手段11Bのように、上端部及び下端部のいずれも前身頃の左右方向中央部に位置させつつ、前身頃ロープ貫通手段18の近傍において曲げることで、これを避けるようにしてもよい。
図6においては、第一開閉手段11Bが右方向に湾曲する場合につき図示したが、これに限られず、例えば、左方向に湾曲するように形成してもよい。
本変形例によれば、第一開閉手段の形成位置の左右方向中央部からのずれを最小限に抑えつつ、服本体1Cに、前身頃ロープ貫通手段18と、服本体1Cを前開きとするための第一開閉手段11Bとの両者を備えることが可能となる。
(変形例4)
服本体は、図7及び図8に示す服本体1Dのように構成してもよい。すなわち、前身頃の右側を延長し、第一開閉手段11Cのうち、前身頃右側に備えられる部分(第一開閉手段右側111とする。なお、第一開閉手段11Cのうち、前身頃左側に備えられる部分を第一開閉手段左側112とする。)につき、前身頃右側の端部RE(前身頃右側のうち、第一開閉手段11Cを閉じた状態において最も左に位置する部分)から間隔を空けた位置に形成すると共に、前身頃ロープ貫通手段18Aにつき、前身頃右側に備えられた第一前身頃ロープ貫通手段184と、前身頃左側に備えられた第二前身頃ロープ貫通手段185と、から構成する。
服本体は、図7及び図8に示す服本体1Dのように構成してもよい。すなわち、前身頃の右側を延長し、第一開閉手段11Cのうち、前身頃右側に備えられる部分(第一開閉手段右側111とする。なお、第一開閉手段11Cのうち、前身頃左側に備えられる部分を第一開閉手段左側112とする。)につき、前身頃右側の端部RE(前身頃右側のうち、第一開閉手段11Cを閉じた状態において最も左に位置する部分)から間隔を空けた位置に形成すると共に、前身頃ロープ貫通手段18Aにつき、前身頃右側に備えられた第一前身頃ロープ貫通手段184と、前身頃左側に備えられた第二前身頃ロープ貫通手段185と、から構成する。
第一前身頃ロープ貫通手段184は、前身頃右側の端部REと、第一開閉手段右側111との間の位置に形成された、着用者が服本体1Dの内側に着用したフルハーネス型安全帯のロープを、服本体1Dの内部から外部へと引き出すための貫通部である。
第一前身頃ロープ貫通手段184は、服本体1Dの前身頃右側の端部REと、第一開閉手段右側111との間の位置の服地に形成された孔部(図視せず)と、筒状に形成され、一方の端部が前記孔部を囲むように服本体1Dの服地に接合された筒状の前身頃ロープ挿通部1841と、前身頃ロープ挿通部1841の服本体1Dの服地に接合されているのとは反対側の端部に形成された前身頃空気漏れ防止手段1842と、からなる。
第二前身頃ロープ貫通手段185は、服本体1Dの前身頃左側の、第一開閉手段11Cによって前身頃の左右を接続した際に第一前身頃ロープ貫通手段184と重なる位置に形成された、着用者が服本体1Dの内側に着用したフルハーネス型安全帯のロープを、服本体1Dの内部から外部へと引き出すための貫通部である。
具体的には、第二前身頃ロープ貫通手段185は、前身頃左側の、第一開閉手段11Cによって前身頃の左右を接続した際に第一前身頃ロープ貫通手段184と重なる位置に形成された孔部につき、線ファスナー等によって開閉自在とすることによって形成されている。
具体的には、第二前身頃ロープ貫通手段185は、前身頃左側の、第一開閉手段11Cによって前身頃の左右を接続した際に第一前身頃ロープ貫通手段184と重なる位置に形成された孔部につき、線ファスナー等によって開閉自在とすることによって形成されている。
第二前身頃ロープ貫通手段185につき開放状態とした上で、第一前身頃ロープ貫通手段184の前身頃ロープ挿通部1841を、第二前身頃ロープ貫通手段185を通して引き出すことで、前身頃ロープ挿通部1841内を通して、着用者が服本体1Dの内側に着用したフルハーネス型安全帯のロープを、服本体1Dの内部から外部へと引き出すことが可能となる。
また、前身頃ロープ貫通手段18Aを使用しない場合には、前身頃ロープ挿通部1841を、第二前身頃ロープ貫通手段185を介して服本体1Dの内側に押し込み、第二前身頃ロープ貫通手段185を閉じることによって、前身頃ロープ貫通手段18Aを服本体1Dの内部に収納することができる。
また、前身頃ロープ貫通手段18Aを使用しない場合には、前身頃ロープ挿通部1841を、第二前身頃ロープ貫通手段185を介して服本体1Dの内側に押し込み、第二前身頃ロープ貫通手段185を閉じることによって、前身頃ロープ貫通手段18Aを服本体1Dの内部に収納することができる。
本変形例によれば、図7に示すように、第一開閉手段11Cにつき、前身頃の左右方向右寄りの位置に形成した場合においても、服本体1Dの襟につき、左右対称に作ることが可能となり、空調衣服の外観の悪化を抑制できる。
なお、上記においては、第一開閉手段11Cにつき、前身頃の左右方向右寄りの位置に形成した場合について説明したが、前身頃の左右方向左寄りの位置に形成してもよい。
この場合、上記の説明とは左右が全て逆となり、第一前身頃ロープ貫通手段184が前身頃左側に形成され、第二前身頃ロープ貫通手段185が前身頃右側に形成されることとなる。
この場合、上記の説明とは左右が全て逆となり、第一前身頃ロープ貫通手段184が前身頃左側に形成され、第二前身頃ロープ貫通手段185が前身頃右側に形成されることとなる。
(その他の変形例)
密閉性や不使用時の収納の観点からは、前身頃ロープ貫通手段18は、上記のとおり、第二開閉手段181、前身頃ロープ挿通部182及び前身頃空気漏れ防止手段183を備えるものが好ましく、後身頃ロープ貫通手段19は、上記のとおり、第三開閉手段191、後身頃ロープ挿通部192及び後身頃空気漏れ防止手段193を備えるものが好ましいが、必ずしもこれに限られず、着用者が服本体の内側に着用したフルハーネス型安全帯のロープを、服本体の内部から外部へと引き出すことができるものであれば、その他の構成を採用することも可能である。
例えば、製造の容易性を重視し、シンプルなスリット等として構成してもよい。
密閉性や不使用時の収納の観点からは、前身頃ロープ貫通手段18は、上記のとおり、第二開閉手段181、前身頃ロープ挿通部182及び前身頃空気漏れ防止手段183を備えるものが好ましく、後身頃ロープ貫通手段19は、上記のとおり、第三開閉手段191、後身頃ロープ挿通部192及び後身頃空気漏れ防止手段193を備えるものが好ましいが、必ずしもこれに限られず、着用者が服本体の内側に着用したフルハーネス型安全帯のロープを、服本体の内部から外部へと引き出すことができるものであれば、その他の構成を採用することも可能である。
例えば、製造の容易性を重視し、シンプルなスリット等として構成してもよい。
変形例4に係る前身頃ロープ貫通手段18Aについても、第一前身頃ロープ貫通手段184及び第二前身頃ロープ貫通手段185は、第一開閉手段11Cによって前身頃の左右を接続した際に重なる位置に形成されると共に、いずれもフルハーネス型安全帯のロープを通すことができるものであればよく、上記のような構成には限られない。例えば、製造の容易性を重視し、いずれもシンプルなスリット等として構成してもよい。
また、前身頃ロープ貫通手段18及び/又は後身頃ロープ貫通手段19につき、あえてフルハーネス型安全帯のロープを通した使用状態においても開口部が残るように形成し、前身頃ロープ貫通手段18及び/又は後身頃ロープ貫通手段19が、ファン2によってファン取付孔13から導入された空気を排出するための空気排出部を兼ねるようにしてもよい。この点は変形例4に係る前身頃ロープ貫通手段18Aについても同様である。
100、100A、100B、100C、100D 空調衣服
1、1A、1B、1C、1D 服本体
11、11A、11B、11C 第一開閉手段
111 第一開閉手段右側
112 第一開閉手段左側
13 ファン取付孔(取付孔)
15 空気排出部
18、18A 前身頃ロープ貫通手段
181 第二開閉手段
182 前身頃ロープ挿通部
183 前身頃空気漏れ防止手段
184 第一前身頃ロープ貫通手段
185 第二前身頃ロープ貫通手段
19 後身頃ロープ貫通手段
191 第三開閉手段
192 後身頃ロープ挿通部
193 後身頃空気漏れ防止手段
2 ファン(空気導入手段)
3 電源部(電源手段)
4 接続ケーブル(電源手段)
RE 前身頃右側の端部
1、1A、1B、1C、1D 服本体
11、11A、11B、11C 第一開閉手段
111 第一開閉手段右側
112 第一開閉手段左側
13 ファン取付孔(取付孔)
15 空気排出部
18、18A 前身頃ロープ貫通手段
181 第二開閉手段
182 前身頃ロープ挿通部
183 前身頃空気漏れ防止手段
184 第一前身頃ロープ貫通手段
185 第二前身頃ロープ貫通手段
19 後身頃ロープ貫通手段
191 第三開閉手段
192 後身頃ロープ挿通部
193 後身頃空気漏れ防止手段
2 ファン(空気導入手段)
3 電源部(電源手段)
4 接続ケーブル(電源手段)
RE 前身頃右側の端部
Claims (13)
- 通気性のない又は空気導入手段による空気の導入によって膨らませることができる程度の通気性を有する服地によって、少なくとも着用者の胴部を覆う形状に形成され、
前記空気導入手段を取り付けるための取付孔と、
前記空気導入手段によって導入された空気を排出する空気排出部と、
を備えた空調衣服の服本体であって、
前身頃に、ロープを貫通させることができる前身頃ロープ貫通手段を備えることを特徴とする空調衣服の服本体。 - 前身頃を着脱自在に左右に分割する第一開閉手段をさらに備え、
前記前身頃ロープ貫通手段は前身頃の左右方向中央部に形成され、
前記第一開閉手段は、前記前身頃ロープ貫通手段を避けて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の空調衣服の服本体。 - 前記第一開閉手段は、前身頃の左右方向右寄り又は左寄りの位置に、上下方向に延在するように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の空調衣服の服本体。
- 前記第一開閉手段は、上端部又は下端部が前身頃の左右方向右寄り又は左寄りに位置し、上下方向に対して斜めに延在するように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の空調衣服の服本体。
- 前記第一開閉手段は、上端部及び下端部が前身頃の左右方向中央部に位置し、前記前身頃ロープ貫通手段近傍において、これを避けて湾曲するように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の空調衣服の服本体。
- 前記前身頃ロープ貫通手段は、
前身頃の服地に形成された開閉自在な孔部である第二開閉手段と、
筒状に形成され、一方の端部が前記第二開閉手段を囲むように前身頃に接合された前身頃ロープ挿通部と、
前記前身頃ロープ挿通部の前身頃に接合されているのとは反対側の端部に形成された前身頃空気漏れ防止手段と、
を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の空調衣服の服本体。 - 前記第一開閉手段は、前身頃の左右方向右寄りの位置に形成され、
前記第一開閉手段のうち、第一開閉手段によって前身頃を左右に分割した際に前身頃右側に位置する第一開閉手段右側は、前身頃右側の端部と間隔を空けた位置に形成され、
前記前身頃ロープ貫通手段は、
前身頃右側の、前記第一開閉手段右側と前身頃右側の端部との間の位置に形成され、ロープを貫通させることができる第一前身頃ロープ貫通手段と、
前身頃左側の、前記第一開閉手段によって前身頃の左右を接続した際に前記第一前身頃ロープ貫通手段と重なる位置に形成され、ロープを貫通させることができる第二前身頃ロープ貫通手段と、を備えることを特徴とする請求項3に記載の空調衣服の服本体。 - 前記第一開閉手段は、前身頃の左右方向左寄りの位置に形成され、
前記第一開閉手段のうち、第一開閉手段によって前身頃を左右に分割した際に前身頃左側に位置する第一開閉手段左側は、前身頃左側の端部と間隔を空けた位置に形成され、
前記前身頃ロープ貫通手段は、
前身頃左側の、前記第一開閉手段左側と前身頃左側の端部との間の位置に形成され、ロープを貫通させることができる第一前身頃ロープ貫通手段と、
前身頃右側の、前記第一開閉手段によって前身頃の左右を接続した際に前記第一前身頃ロープ貫通手段と重なる位置に形成され、ロープを貫通させることができる第二前身頃ロープ貫通手段と、を備えることを特徴とする請求項3に記載の空調衣服の服本体。 - 前記前身頃ロープ貫通手段は、ロープを貫通させた状態においても開口部が残るように形成され、
前記前身頃ロープ貫通手段が、前記空気排出部を兼ねることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の空調衣服の服本体。 - 後身頃に、ロープを貫通させることができる後身頃ロープ貫通手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の空調衣服の服本体。
- 前記後身頃ロープ貫通手段は、
後身頃の服地に形成された開閉自在な孔部である第三開閉手段と、
筒状に形成され、一方の端部が前記第三開閉手段を囲むように後身頃に接合された後身頃ロープ挿通部と、
前記後身頃ロープ挿通部の後身頃に接合されているのとは反対側の端部に形成された後身頃空気漏れ防止手段と、
を備えることを特徴とする請求項10に記載の空調衣服の服本体。 - 前記後身頃ロープ貫通手段は、ロープを貫通させた状態においても開口部が残るように形成され、
前記後身頃ロープ貫通手段が、前記空気排出部を兼ねることを特徴とする請求項10又は11に記載の空調衣服の服本体。 - 請求項1から12のいずれか一項に記載の空調衣服の服本体と、
前記空調衣服の服本体の内部に空気を導入する空気導入手段と、
前記空気導入手段に電力を供給する電源手段と、
を備えることを特徴とする空調衣服。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019000269U JP3220903U (ja) | 2019-01-29 | 2019-01-29 | 空調衣服の服本体及び空調衣服 |
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JP2019000269U JP3220903U (ja) | 2019-01-29 | 2019-01-29 | 空調衣服の服本体及び空調衣服 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=66092489
Family Applications (1)
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JP (1) | JP3220903U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021167474A (ja) * | 2020-04-09 | 2021-10-21 | 株式会社デサント | 衣料 |
JP7220878B1 (ja) | 2022-03-28 | 2023-02-13 | 株式会社Acb | 送風装置 |
-
2019
- 2019-01-29 JP JP2019000269U patent/JP3220903U/ja active Active
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021167474A (ja) * | 2020-04-09 | 2021-10-21 | 株式会社デサント | 衣料 |
JP7220878B1 (ja) | 2022-03-28 | 2023-02-13 | 株式会社Acb | 送風装置 |
WO2023188605A1 (ja) * | 2022-03-28 | 2023-10-05 | 株式会社Acb | 送風装置 |
JP2023144639A (ja) * | 2022-03-28 | 2023-10-11 | 株式会社Acb | 送風装置 |
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