JP3216874U - 空調衣服の服本体及び空調衣服 - Google Patents

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Abstract

【課題】着用者の腰部付近に配置されたロープとの連結器が、落下時に着用者の背中の中央部付近に移動するハーネス型安全帯の上に着用した場合においても、安全性を確保することができる空調衣服の服本体又は空調衣服を提供する。【解決手段】通気性のない又はファン2,2による空気の導入によって膨らませることができる程度の通気性を有するシート状部材によって、少なくとも着用者の胴部を覆う形状に形成され、ファン2,2を取り付けるためのファン取付部13,13と、ファン2,2によって導入された空気を排出する襟部空気排出部14及び袖部空気排出部15,15と、後身頃に形成され、下方から力が掛かった際に左右に分割される分割手段16,16と、を備える。【選択図】図2

Description

本考案は、空調衣服の服本体及び空調衣服に関するものである。
近年、身体を冷却する空調衣服が実用化され、急速に普及しつつある。従来の空調衣服は、通気性の低い素材で形成された服本体と、服本体の後側の下方に取り付けられた2つのファンと、2つのファンに電力を供給するための電源装置と、電源装置と2つのファンとを電気的に接続するための電源ケーブルと、を備える。
ファンを作動させると、大量の空気がファンから服本体内に取り込まれる。取り込まれた空気の圧力により服本体と着用者の身体との間に空気流通路が自動的に形成され、取り込まれた空気は、形成された空気流通路を着用者の身体又は下着の表面に沿って流通し、例えば、襟部や袖部の開口部から外部に排出される。
そして、取り込まれた空気が、服本体と着用者の身体又は下着との間の空気流通路を流通する間に、身体から出た汗を蒸発させ、蒸発する際の気化熱により身体が冷却される(例えば、特許文献1参照)。
このような空調衣服は、高所での作業時に着用する際には、安全を確保するため、ハーネス型安全帯の上に着用されることも想定されるところ、ハーネス型安全帯の上に着用し易くするため、空調衣服の服本体の背上部に、ハーネス型安全帯に備えられたロープを貫通させるための貫通手段を備えた空調衣服が知られている(例えば、特許文献2参照。)
また、ハーネス型安全帯としては、ロープを取り付けるための連結器を、通常時には取り付け作業が容易な着用者の腰部付近に配置しつつ、着用者が落下した際には、身体のバランスを安定させると共に落下衝撃荷重を分散させるため、着用者の背中の中央部付近に移動させるものが知られている(例えば、特許文献3参照)。
国際公開第2005/063065号 特開2017−14644号公報 特開2009−5765号公報
特許文献2に記載の空調衣服は、着用者の背上部に対応する位置にロープが取り付けられるハーネス型安全帯に対応したものである。したがって、これを、上記特許文献3に記載されているようなハーネス型安全帯の上に着用した場合、空調衣服の背上部に備えられた貫通手段を用いることはできない。したがって、着用者の腰部付近に配置された連結器に接続されたロープは、空調衣服の裾の下から引き出されることとなる。
このような状態で着用者が落下すると、ロープが取り付けられた連結器が、着用者の背中の中央部付近に移動することとなるが、この際、空調衣服の裾が、ロープによって捲り上げられてしまう。このような状態となると、着用者が空調衣服によって締め付けられ、場合によっては首が締まってしまう可能性もあり、危険性が高い。
本考案の課題は、着用者の腰部付近に配置されたロープとの連結器が、落下時に着用者の背中の中央部付近に移動するハーネス型安全帯の上に着用した場合においても、安全性を確保することができる空調衣服の服本体又は空調衣服を提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の考案は、空調衣服の服本体において、
通気性のない又は空気導入手段による空気の導入によって膨らませることができる程度の通気性を有するシート状部材によって、少なくとも着用者の胴部を覆う形状に形成され、
前記空気導入手段を取り付けるための取付部と、
前記空気導入手段によって導入された空気を排出する空気排出部と、
後身頃に形成され、下方から力が掛かった際に左右に分割される分割手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の空調衣服の服本体において、
前記分割手段は、後身頃の左側と右側とにそれぞれ備えられていることを特徴とする。
請求項3に記載の考案は、請求項1又は2に記載の空調衣服の服本体において、
後身頃の上部に、ロープを貫通させることができるロープ貫通手段を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の考案は、請求項1から3のいずれか一項に記載の空調衣服の服本体において、
後身頃の内面側の前記分割手段の上端部よりも上部に、前記空気導入手段と電源手段とを接続する接続手段としての接続ケーブルを、前記分割手段の上端部よりも上部を通過する状態で固定するケーブル保持手段を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の考案は、請求項1から4のいずれか一項に記載の空調衣服の服本体において、
前記分割手段は、後身頃に、下端部から上方へと延在する切れ目を設け、当該切れ目を、下端部にロック機構を有しない線ファスナー又は面ファスナーによって着脱自在とすることにより形成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の考案は、請求項1から4のいずれか一項に記載の空調衣服の服本体において、
前記分割手段は、後身頃に、上下方向に裂けやすいシート状部材によって形成された部分を備えることによって形成されていることを特徴とする。
請求項7に記載の考案は、空調衣服において、
請求項1から6のいずれか一項に記載の空調衣服の服本体と、
前記服本体の内部に空気を導入する空気導入手段と、
前記空気導入手段に電力を供給する電源手段と、
前記空気導入手段と前記電源手段とを接続する接続手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項8に記載の考案は、請求項7に記載の空調衣服において、
前記空気導入手段は、前記服本体の後身頃の左側と右側との2か所に備えられ、前記空気導入手段のそれぞれに対し、別個に前記電源手段と、前記接続手段と、が備えられていることを特徴とする。
本発明によれば、着用者の腰部付近に配置されたロープとの連結器が、落下時に着用者の背中の中央部付近に移動するハーネス型安全帯の上に着用した場合においても、安全性を確保することができる空調衣服の服本体又は空調衣服を提供することができる。
(a)は、実施形態に係る空調衣服の第一開閉手段を閉じた状態における正面図、(b)は、実施形態に係る空調衣服の第一開閉手段を閉じた状態における背面図である。なお、(b)においては、ロープ挿通部が服本体の外面側に引き出された状態を図示している。この点は他の図においても同様である。 実施形態に係る空調衣服の第一開閉手段を開いた状態における正面図である。 ロープ貫通手段の概略斜視図である。 実施形態に係る空調衣服のファンの概略図である。 変形例に係る空調衣服の第一開閉手段を開いた状態における正面図である。
以下、本考案の実施形態である空調衣服について、図1から図5に基づいて説明する。ただし、本発明の技術的範囲は図示例に限定されない。
なお、以下においては、着用者が空調衣服を着用した状態を基準として、着用者の前側を前、着用者の後側を後、着用者の上側を上、着用者の下側を下、着用者の右手側を右、着用者の左手側を左と定めて説明する。
[実施形態の構成]
実施形態に係る空調衣服100は、図2に示すように、服本体1と、服本体1内部に空気を導入するファン2,2と、ファン2,2に電力を供給する電源部3と、電源部3とファン2,2とを接続する接続ケーブル4と、を備える。
{服本体}
服本体1は、図1及び図2に示すように、通気性のない又はファン2,2による空気の導入によって膨らませることができる程度の通気性を有するシート状部材によって、着用者の胴部及び腕部を覆う形状に形成されている。本実施形態では、服本体1をブルゾン型の上衣の形状に形成しているが、服本体1の形状はこれに限られず、例えば着用者の胴部のみを覆うベスト型に形成してもよい。
服本体1は、第一開閉手段11と、第一空気漏れ防止手段12と、ファン取付部13,13と、襟部空気排出部14と、袖部空気排出部15,15と、分割手段16,16と、電源部保持手段17と、ケーブル保持手段18,18と、ロープ貫通手段19と、を備え、ファン取付部13,13からファン2,2によって取り込まれた外気が、襟部空気排出部14と、袖部空気排出部15,15と、から排出されるように構成されている。
(第一開閉手段)
第一開閉手段11は、図1及び図2に示すように、服本体1の前身頃に備えられ、空調衣服100を着用する際に、服本体1の前部を開閉するためのものである。第一開閉手段11としては、例えば、線ファスナー等が用いられる。
(第一空気漏れ防止手段)
第一空気漏れ防止手段12は、図1及び図2に示すように、服本体1下部に備えられた、服本体1と着用者の身体との間の空間内の空気が服本体1の裾部から外部に漏れることを防止するための手段であり、例えば、服本体1の下部の端部付近に、ゴム紐等の伸縮性のある部材を、着用者の身体を周回するように備えることによって形成される。空調衣服100の着用時においては、第一空気漏れ防止手段12によって、服本体1の裾部が絞り込まれて着用者の身体に密着し、服本体1下部から空気が外部に漏れることを防止することができる。
(ファン取付部)
ファン取付部13は、服本体1の服地に形成された開口孔131,131と、開口孔131,131の周囲を補強する開口孔補強部材132,132と、からなり、ファン2,2が取り付けられる。
2つのファン取付部13,13は、図1及び図2に示すように、服本体1の後身頃において、上下方向に同一の高さに形成されている。
なお、ファン取付部13,13が形成される位置としては、上記の位置に限られず、服本体1の側面、前面等に形成することも可能である。また、ファン取付部13が形成される個数は、2か所に限られず、これより少数又は多数のファン取付部13を形成し、これに対応した数のファン2を備えてもよい。
開口孔131、131は、図1及び図2に示すように、服本体1の服地の着用者の腰の左右に対応する位置に形成された、空調衣服100の着用時において、外部と、服本体1と着用者の身体との間の空間と、を繋ぐこととなる孔部である。
開口孔補強部材132,132は、例えばプラスチック等によって形成された扁平な環状の部材であり、中心に開口孔131,131と大きさが略一致する孔部1321,1321を有する。図2に示すように、開口孔補強部材132,132は、開口孔131,131に孔部1321,1321が重なるように、服本体1の内面側に取り付けられる。これによって、服本体1の開口孔131,131周辺が補強され、ファン2,2を開口孔131,131に取り付け易くなる。
開口孔補強部材132,132の服本体1への取り付けには、縫合、接着等任意の方法を用いることができ、また、開口孔補強部材132,132を服本体1の内面側から覆う裏地が備えられていてもよい。
(袖部空気排出部)
襟部空気排出部14は、図1及び図2に示すように、ファン2、2によってファン取付部13、13から導入された空気を、着用者の身体又は下着に沿って流通させた後に排出するため、着用者の首と服本体1の襟部の端部との間に形成された開口部である。
(袖部空気排出部)
袖部空気排出部15、15は、図1及び図2に示すように、ファン2、2によってファン取付部13、13から導入された空気を、着用者の身体又は下着に沿って流通させた後に排出するため、着用者の腕と服本体1の袖部の端部との間に形成された開口部である。
(分割手段)
分割手段16,16は、図1及び図2に示すように、服本体1の後身頃に形成された、空調衣服100の着用中に服本体1に下方から力が掛かった場合に、服本体1に上下に切れ目が生じ、容易に左右に分割されるように構成された部分である。
分割手段16,16としては、通常使用時の気密性を確保しつつ、下方から力が掛かった場合に、容易に左右に分割されるものであれば任意の構成を用いることができるが、例えば、服本体1の後身頃に、下端部から上方へと切れ目を形成した上で、当該切れ目に、下端部にロック機構を有せず、下方から力が掛かった際に容易に外れるアンロック型の線ファスナーや、面ファスナー等を備えることによって形成される。図1及び図2においては、アンロック型の線ファスナーを用いた場合につき図示している。
なお、面ファスナーを用いる場合には、例えば、切れ目を、その左右の服地が僅かに重なるように形成し、重なった部分に、面ファスナーを切れ目の下端部から上端部に亘って備えることにより、分割手段16,16を形成する。
また、一度分割された場合に再利用することが不可能となるものの、例えば、服本体1の後身頃の所定の位置に、左右方向に細く、上下方向に長い形状となるように、不織布等の上下方向に裂けやすい生地によって形成された部分を形成しておき、服本体1に下方から力が加わった場合に、当該部分が裂けて切れ目が形成されるようにしてもよい。
また、例えば、服本体1の後身頃のファン取付部13、13の間の部分の全面を、繊維配向の調整等によって、上下方向に裂けやすいように形成されたシート材を用いて形成し、ファン取付部13、13の間の部分の任意の位置において、服本体1が上下方向に裂けるように形成することも可能である。
分割手段16、16は、図1及び図2に示すように、服本体1の着用者の背中の左側と右側とに対応する位置、具体的には、右側のファン取付部13の左側近傍と、左側のファン取付部13の右側近傍と、の2か所に備えられていることが好ましい。この場合、ロープを取り付けるための連結器が着用者の腰部の左側に配置されるハーネス型安全帯と、着用者の腰部の右側に配置されるハーネス型安全帯と、の両者に対応することが可能になる。
ただし、分割手段16,16の配置及び形成数はこれに限られず、例えば、ロープを取り付けるための連結器が着用者の腰部の左側に配置されるハーネス型安全帯又は着用者の腰部の右側に配置されるハーネス型安全帯のいずれかにのみに対応することを念頭に、左右いずれかのみに分割手段16が備えられるようにすることも可能である。
(電源部保持手段)
電源部保持手段17は、図2に示すように、服本体1の内面側に形成されたポケットであり、電源部3が収納される。図2においては、電源部保持手段17が、服本体1の前身頃の左側の下方の位置に備えられた場合について図示したが、これに限られず、服本体1の内面側の任意の位置に備えることが可能である。
なお、電源部保持手段17としては、必ずしもポケットを用いる必要はなく、電源部3を服本体1に着脱自在に装着することが可能であれば、任意の構成を採用することができる。さらに、例えば着用者のズボンのベルト等に電源部3をクリップ等を用いて取り付けることにより、電源部3が服本体1に装着されないようにすることも可能である。また、空調衣服100の内側に着用したハーネス型安全帯のベルトの所定の位置に、電源部3をクリップ等を用いて取り付けてもよい。
(ケーブル保持手段)
ケーブル保持手段18、18は、接続ケーブル4を、服本体1の内面側に保持するための手段であり、例えば、接続ケーブル4を挿通可能な開口部を有し、当該開口部に接続ケーブル4を挿通させることによって、これを保持することができるように構成されている。
ケーブル保持手段18、18は、図2に示すように、服本体1の後身頃であって、分割手段16.16の上端部よりも上方に設けられている。これによって、接続ケーブル4を、分割手段16、16と重ならないように保持することができる。
ケーブル保持手段18、18としては、接続ケーブル4を服本体1内面側において所定の位置に保持することができれば、種々の形状及び材料のものを使用可能であり、例えば、一般的なベルト通しのように、縦長の布を上下2カ所において縫い付けることにより形成することができる。
また、ケーブル保持手段18の配置としては、図2においては、服本体1の後身頃の分割手段16,16の上端部よりも上方において、ロープ貫通手段19の左右に備えられた場合につき図示したが、接続ケーブル4を、分割手段16,16の分割の妨げとならないように保持することが可能であれば、具体的な配置位置はこれに限られない。
(ロープ貫通手段)
ロープ貫通手段19は、ハーネス型安全帯の着用者の背上部に対応する位置に接続されたロープを引き出すための貫通孔である。
ロープを取り付けるための連結器が、着用者の腰部付近から着用者の背中の中央部付近へと移動するタイプのハーネス型安全帯には、同時に、着用者の背上部付近に固定されたロープも備え、2本のロープによって着用者を支えるように構成されたものも存在することから、ロープ貫通手段19は、このようなハーネス型安全帯に対応できるように備えられるものである。
ロープ貫通手段19は、図1及び図2に示すように、服本体1の後身頃の左右方向中央上部に備えられ、図3に示すように、服本体1の後身頃の服地に形成された開閉自在な孔部である第二開閉手段191と、ロープ挿通部192と、第二空気漏れ防止手段193と、からなる。
第二開閉手段191は、図1及び図3に示すように、服本体1の後身頃の背上部に形成された上下方向の切れ目を開閉自在とすることにより形成されている。第二開閉手段191を開閉自在とする手段としては、例えば、前身頃の第一開閉手段11と同様に線ファスナーを用いることができる。
ロープ挿通部192は、図1から図3に示すように、一方の端部が第二開閉手段191を囲むように服本体1の内面側に接合された筒状に形成されている。また、他方の端部に第二空気漏れ防止手段193が備えられている。
ロープ挿通部192の材料としては、通気性のない又は通気性の小さい折り曲げ自在なシート状部材が用いられ、例えば、服本体1の服地と同じ材料を用いてもよいし、ビニール等の別の材料を用いてもよい。
第二空気漏れ防止手段193は、ロープ挿通部192の服本体1に接続されているのとは反対側の端部に、2カ所の引出口1932、1932を有する紐通し部1931を形成し、紐通し部1931に、これを一周する長さよりも長い紐1933を通し、紐1933の引出口1932,1932から外部に出ている2つの端部に、コードストッパー1934を備えることによって、形成されている。
これによって、紐1933の両端部を引っ張った上で、コードストッパー1934を、引出口1932、1932付近に固定することで、ロープ挿通部192の服本体1に接続されているのとは反対側の端部を、ハーネス型安全帯のロープを通した状態で密閉することが可能となる。
ロープ貫通手段19は、これを使用しない場合には、ロープ挿通部192を第二開閉手段191を介して服本体1の内面側に押し込み、第二開閉手段191を閉じることによって、服本体1の内部に収納することができる。また、ロープ貫通手段19を使用する際には、第二開閉手段191を開けて、ロープ挿通部192を引き出せばよい。
{ファン}
ファン2,2は、図1及び図2に示すように、ファン取付部13,13に取り付けられ、開口孔131,131を通して、服本体1と着用者の身体との間の空間に空気を導入するためのものである。すなわち、ファン2,2が本発明における空気導入手段として機能する。
ファン2,2には、電源部3より、接続ケーブル4を通じて必要な電力が供給される。
ファン2,2は、図4に示すように、ファン本体21と、これを服本体1に固定するためのリング状の取付けリング22と、を備える。
ファン本体21は、内部にプロペラ(不図示)とプロペラを回転させるモーター(不図示)とを収納し、図4に示すように、ファン2、2の使用時において空気が取り込まれる側を構成する空気取込部211と、ファン2、2の使用時において空気が送出される側を構成する空気送出部212と、空気取込部211と空気送出部212の間の筒状の連結部である筒状部213と、筒状部213の空気取込部211側の端部から筒状部213の側面と略垂直な方向に突出するフランジ部214とを有する。筒状部213は、その中心軸に垂直な平面で切った際の断面の外形が円形となる円筒状に形成され、その外径は、開口孔131,131の内径と同一か極僅かに小さくなるように形成されている。
また、ファン本体21は、空気送出部212側の所定の位置に、接続ケーブル4と接続される第一接続端子215を有する。第一接続端子215は、接続ケーブル4を接続し、電源部3から電力の供給を受けることができる端子であれば、その具体的な構成は任意である。
取付けリング22は、ファン本体21をファン取付部13に取り付けるためのリング状の部材であり、その内径が筒状部213の外形と同一か、極僅かに大きくなるように形成されている。
筒状部213の外面と、取付けリング22の内面と、には、例えば、取付けリング22の内面側に凸部が形成され、筒状部213の外面側に当該凸部と係合する凹部を形成することにより、係止手段(不図示)が形成されている。
ファン2,2を服本体1に取り付ける際には、図4に示すように、ファン本体21の空気送出部212側を、開口孔131に服本体1の外面側から挿入して、フランジ部214が、服本体1の開口孔131周囲の部分と接するようにする。次に、取付けリング22を、服本体1の内面側から筒状部213の外側に差し込むことにより、フランジ部214と取付けリング22とによって、服本体1の服地の開口孔131周囲の部分及び開口孔補強部材132の孔部1321の周囲の部分を挟み込み、その状態で係止手段によって取付けリング22をファン本体21に固定する。
これによって、ファン2を服本体1に固定することができる。
{電源部}
電源部3は、ファン2,2に電力を供給するための部材であり、例えば、安全保護回路が付加されたリチウムイオン組電池が内蔵され、接続ケーブル4を通じてファン2,2と接続するための、第二接続端子(不図示)を備える。
第二接続端子は、接続ケーブル4を接続し、ファン2,2に電力を供給することができる端子であれば、その具体的な構成は任意である。
また、図2に示したように、本実施形態においては、電源部3は、電源部保持手段17としてのポケットに収納されているが、上記のように電源部3を保持するための手段はこれに限られない。
電源部3には、制御手段(不図示)が備えられ、着用者の操作に対応して、複数段階の強度でファンに電力を供給できるようになっている。
制御手段は、例えば、リチウムイオン組電池等から供給される電力を複数段階の強度に変換する電力変換回路(不図示)と、電源部3の電池の残量を測定する残量測定回路(不図示)と、電力変換回路に強度を指示する強度指示回路(不図示)と、からなる。
また、電源部3は、例えばLED等からなり、ファン2,2の電源のオン/オフや、供給している電力の強度等を着用者に表示する表示手段(不図示)と、例えばタクタイルスイッチからなり、電源のオン/オフの切り替え、ファン2,2に供給する電力の強度の切り替え等の操作に使用される操作手段(不図示)と、を備える。
これによって、着用者が表示手段の表示を確認しつつ、操作手段を操作することで、制御手段によって、ファン2、2の電源のオン・オフや、電源部3からファン2,2に供給される電力の強度等を切り替えることができる。
なお、制御手段、表示手段及び操作手段は、電源部3に備えられる場合に限られず、例えば、これらを備える独立した制御部を構成し、接続ケーブル4の、電源部3とファン2,2との間の所定の位置に配置されていてもよい。
{接続ケーブル}
接続ケーブル4は、電源部3とファン2,2とを接続するケーブルである。接続ケーブル4を通じて、電源部3からファン2,2に対して、ファン2,2の稼働に必要な電力が供給される。すなわち、接続ケーブル4が本発明における接続手段として機能する。
接続ケーブル4は、一方の端部に、電源部に備えられた第二接続端子と接続するための第三接続端子(不図示)を有し、他方の端部は二股に枝分かれし、それぞれの端部に、ファン2,2に備えられた第一接続端子215,215と接続するための第四接続端子(不図示)を有し、図2に示すように、電源部3と、ファン2,2とを接続する。
なお、接続ケーブル4は、電源部3からファン2,2に対して、ファン2,2の稼働に必要な電力を供給できるものであればよく、その具体的な構成は任意である。
接続ケーブル4は、図2に示すように、ケーブル保持手段18、18によって、服本体1の内面側に保持されている。
[実施形態の効果]
ロープを取り付けるための連結器が、着用者が落下した際に着用者の腰部から着用者の背中の中央部付近に移動するように構成されたハーネス型安全帯の上に、実施形態に係る空調衣服100が着用された場合において、着用者が実際に落下すると、連結器に接続されたロープによって、服本体1の後身頃が上方へと引っ張られる。
この際に、分割手段16において、服本体1の後身頃が左右に分割され、連結器に接続されたロープは、分割された分割手段16を通って、上方へと移動することとなる。したがって、空調衣服の裾がロープによって捲り上げられてしまうことを防止することができる。
また、分割手段16,16は、着用者の落下時以外には、線ファスナー、面ファスナー等によって接続されているため、服本体1の気密性に問題が生じることもない。
また、分割手段16,16が、服本体1の後身頃の左右両側に備えられていることによって、ロープを取り付けるための連結器が着用者の腰部の左側に配置されるハーネス型安全帯と、着用者の腰部の右側に配置されるハーネス型安全帯と、の両者に対応することができる。
また、ロープ貫通手段19が、服本体1に後身頃の上部に備えられていることによって、
着用者の背上部付近に固定されたロープも備え、2本のロープによって着用者を支えるように構成されたハーネス型安全帯にも対応することができる。
また、接続ケーブル4を保持するケーブル保持手段18が、分割手段16,16の上端部よりも上方に備えられていることによって、ハーネス型安全帯のロープが分割手段16を通って上方へと移動することが、接続ケーブル4によって妨げられることを防止することができる。
[変形例]
図5に示す空調衣服100Aのように、2つの電源部3,3を備え、それぞれの電源部3から、両端部共に二股となっていない接続ケーブル4Aを介して、それぞれのファン2に別個に電力が供給されるようにしてもよい。
この場合、図5に示すように、服本体1Aの前身頃の左右に、二つの電源部保持手段17,17としてのポケットを備え、それぞれに電源部3、3が収納されることが好ましいが、必ずしもポケットを用いる必要はなく、さらに、例えば着用者のズボンのベルトや、ハーネス型安全帯のベルトの所定の位置に、電源部3、3をクリップ等を用いて取り付けることにより、電源部3が服本体に装着されないようにすることも可能である。
本変形例によれば、ケーブル保持手段18、18を備えずとも、ハーネス型安全帯のロープが分割手段16を通って上方へと移動することが、接続ケーブル4A,4Aによって妨げられることを防止することができる。
なお、服本体は、二つの電源部保持手段17、17を備えるとともに、さらにケーブル保持手段18、18を備えていてもよい。この場合、服本体を、図2に示す単一の電源部3からファン2、2に電力が供給される場合と、図5に示す二つの電源部3、3を備え、それぞれのファン2に別個に電力が供給される場合の両者に用いることができる。
100、100A 空調衣服
1、1A 服本体
13 ファン取付部(取付部)
14 襟部空気排出部
15 袖部空気排出部
16 分割手段
18 ケーブル保持手段
19 ロープ貫通手段
2 ファン(空気導入手段)
3 電源部(電源手段)
4、4A 接続ケーブル(接続手段)

Claims (8)

  1. 通気性のない又は空気導入手段による空気の導入によって膨らませることができる程度の通気性を有するシート状部材によって、少なくとも着用者の胴部を覆う形状に形成され、
    前記空気導入手段を取り付けるための取付部と、
    前記空気導入手段によって導入された空気を排出する空気排出部と、
    後身頃に形成され、下方から力が掛かった際に左右に分割される分割手段と、
    を備えることを特徴とする空調衣服の服本体。
  2. 前記分割手段は、後身頃の左側と右側とにそれぞれ備えられていることを特徴とする請求項1に記載の空調衣服の服本体。
  3. 後身頃の上部に、ロープを貫通させることができるロープ貫通手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の空調衣服の服本体。
  4. 後身頃の内面側の前記分割手段の上端部よりも上部に、前記空気導入手段と電源手段とを接続する接続手段としての接続ケーブルを、前記分割手段の上端部よりも上部を通過する状態で固定するケーブル保持手段を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の空調衣服の服本体。
  5. 前記分割手段は、後身頃に、下端部から上方へと延在する切れ目を設け、当該切れ目を、下端部にロック機構を有しない線ファスナー又は面ファスナーによって着脱自在とすることにより形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の空調衣服の服本体。
  6. 前記分割手段は、後身頃に、上下方向に裂けやすいシート状部材によって形成された部分を備えることによって形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の空調衣服の服本体。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の空調衣服の服本体と、
    前記服本体の内部に空気を導入する空気導入手段と、
    前記空気導入手段に電力を供給する電源手段と、
    前記空気導入手段と前記電源手段とを接続する接続手段と、
    を備えることを特徴とする空調衣服。
  8. 前記空気導入手段は、前記服本体の後身頃の左側と右側との2か所に備えられ、前記空気導入手段のそれぞれに対し、別個に前記電源手段と、前記接続手段と、が備えられていることを特徴とする請求項7に記載の空調衣服。
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