JP3246953U - ファン付きウェアの服本体及びファン付きウェア - Google Patents
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Abstract
【課題】ファン及びファンを覆う通気部材を目立たなくできるようにしたファン付きウェアの服本体及びファン付きウェアを提供する。【解決手段】ファン取付部5は、ファン2が取り付けられるファン取付部材50と、服本体1Aの後ろ身頃11Bを貫通する通気口52と、通気口52を覆う通気部材51とを備え、通気口52は、ファン2の大きさに合わせた穴部で構成され、通気部材51は、後ろ身頃11Bの内面側で通気口52を覆う位置に取り付けられ、ファン取付部材50は、後ろ身頃11Bの内面側とファン取付部材50との間で、後ろ身頃11Bの内面側で通気部材51と対向する位置に、ファン2を挿入可能な空間部54を形成できるように、後ろ身頃11Bの内面側に取り付けられる。【選択図】図3A
Description
本考案は、ファン付きウェアの服本体及びファン付きウェアに関する。
近年、身体を冷却するファン付きウェアが実用化され、急速に普及しつつある。ファン付きウェアは、通気性の低い素材で形成された服本体に、服本体内に空気を導入するためのファンが取り付けられている。ファン付きウェアは、ファンを作動させると、空気がファンから服本体内に導入され、導入された空気の圧力により服本体と着用者の身体との間に空気流通路が形成される。導入された空気は、形成された空気流通路を着用者の身体又は下着の表面に沿って流通し、服本体の襟後部と着用者の首後部との間に形成される空気排出部から外部に排出される。
そして、導入された空気が、服本体と着用者の身体又は下着との間の空気流通路を流通する間に、身体から出た汗を蒸発させ、蒸発する際の気化熱により身体が冷却される(例えば、特許文献1参照)。
このような空調衣服においては、ファンが服本体の外面側へと落下することを防止するため、ファン取付孔を服本体の外面側から覆うようにしてメッシュ状部材を備えた構成が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2に記載の服本体では、服地に形成された孔部がファンと比較して大きく、この孔部の全体を覆うようにメッシュ部材が配置されているので、服本体を外面側から見たときに、ファンはメッシュ部材に覆われるものの、メッシュ部材が目立つ。
本考案は、このような課題を解決するためなされたもので、ファン及びファンを覆う部材を目立たなくできるようにしたファン付きウェアの服本体及びファン付きウェアを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、請求項1に記載の考案は、ファンを取り付けるためのファン取付部を備え、通気性のない服地、または、ファン取付部に取り付けられたファンによる空気の導入によって膨らませることができる程度の通気性を有する服地によって、少なくとも着用者の胴体部を覆う身頃部を有した形状に形成されたファン付きウェアの服本体であって、ファン取付部は、ファンが取り付けられるファン取付部材と、身頃部を貫通する通気口と、通気口を覆う通気部材とを備え、通気口は、ファンの大きさに合わせた穴部で構成され、通気部材は、身頃部の内面側で少なくとも通気口を覆う位置に取り付けられ、ファン取付部材は、身頃部の内面側とファン取付部材との間で、身頃部の内面側で通気部材と対向する位置に、ファンを挿入可能な空間部を形成できるように、身頃部の内面側に取り付けられるファン付きウェアの服本体である。
請求項2に記載の考案は、ファン取付部材は、ファンが取り付けられる開口部を有した服地で構成され、開口部を挟んだ少なくとも上下の2か所が、身頃部の内面側に取り付けられる請求項1に記載のファン付きウェアの服本体である。
請求項3に記載の考案は、ファン取付部材は、開口部を挟んだ左右の少なくとも一方と、身頃部の内面側との間に、空間部とつながる出し入れ口が形成される請求項2に記載のファン付きウェアの服本体である。
請求項4に記載の考案は、ファン取付部材は、開口部が通気口の位置に合わせて身頃部の内面側に取り付けられる請求項3に記載のファン付きウェアの服本体である。
請求項5に記載の考案は、服本体に、ファンを取り付けるためのファン取付部を備えるファン付きウェアであって、服本体は、通気性のない服地、または、ファン取付部に取り付けられたファンによる空気の導入によって膨らませることができる程度の通気性を有する服地によって、少なくとも着用者の胴体部を覆う身頃部を有した形状に形成されると共に、ファン取付部は、ファンが取り付けられるファン取付部材と、身頃部を貫通する通気口と、通気口を覆う通気部材とを備え、通気口は、ファンの大きさに合わせた穴部で構成され、通気部材は、身頃部の内面側で少なくとも通気口を覆う位置に取り付けられ、ファン取付部材は、身頃部の内面側とファン取付部材との間で、身頃部の内面側で通気部材と対向する位置に、ファンを挿入可能な空間部を形成できるように、身頃部の内面側に取り付けられるファン付きウェアである。
本考案によれば、ファンがファン取付部材に取り付けられると、ファン付きウェアを外面側から見たときに、ファンが通気部材で覆われる。また、通気口は、ファンの大きさに合わせた開口で構成され、通気部材は、身頃部の内面側で少なくとも通気口を覆う位置に取り付けられる。これにより、ファンを目立たなくすることができる。また、通気部材が露出するのが通気口の部分であり、通気口の大きさが、ファンの大きさに合わせた穴部であるため、通気部材についても目立たなくすることができる。
また、本考案によれば、身頃部の内面側とファン取付部材との間で、身頃部の内面側で通気部材と対向する位置に、ファンを挿入可能な空間部を形成できるように、ファン取付部材が身頃部の内面側に取り付けられる。これにより、ファンが通気部材で覆われる構成であっても、ファンの着脱が可能である。
以下、図面を参照して、本考案のファン付きウェア及びファン付きウェアの服本体の実施の形態について説明する。
<本実施の形態のファン付きウェア及びファン付きウェアの服本体の構成例>
図1Aは、本実施の形態に係る服本体の一例を示す前身頃を開いた正面図、図1Bは、本実施の形態に係るファン付きウェアの一例を示す前身頃を開いた正面図、図2は、本実施の形態に係るファン付きウェアの一例を示す前身頃を閉じた背面図である。また、図3Aは、本実施の形態に係るファン取付部の一例を示す側断面図、図3Bは、本実施の形態に係るファン取付部の一例を示す上面断面図である。
図1Aは、本実施の形態に係る服本体の一例を示す前身頃を開いた正面図、図1Bは、本実施の形態に係るファン付きウェアの一例を示す前身頃を開いた正面図、図2は、本実施の形態に係るファン付きウェアの一例を示す前身頃を閉じた背面図である。また、図3Aは、本実施の形態に係るファン取付部の一例を示す側断面図、図3Bは、本実施の形態に係るファン取付部の一例を示す上面断面図である。
なお、着用者Hがファン付きウェア10を着用した状態を基準として、着用者の前方向を前、右方向を右、左方向を左、後方向を後と定める。また、ファン付きウェア10の着用時において着用者に向く面を内面側、その反対側の外部空間に向く面を外面側とする。
ファン付きウェア10は、服本体1Aと、服本体1Aの内部に空気を導入するファン2と、ファン2に電力を供給する電源装置3と、電源装置3とファン2との間を接続する接続ケーブル4とを備える。
服本体1Aは、ファン2が着脱可能に取り付けられるファン取付部5(5L、5R)と、ファン2によって服本体1A内に導入された空気が排出される空気排出部6を備える。なお、本例の場合、袖ぐり部12bL、12bRからも空気の排出が行われるようになっている。
ファン付きウェア10は、服本体1Aに装着された電源装置3から供給された電力で駆動されるファン2によって服本体1A内に導入された空気を、着用者の身体、または下着などの表面に沿って流通させた後に、空気排出部6及び袖ぐり部12bL、12bRから排出することで、身体から出た汗を蒸発させ、蒸発する際の気化熱により身体を冷却するものである。
服本体1Aは、通気性のない、またはファン2による空気の導入によって膨らませることができる程度の通気性を有する服地11によって、身頃部の一例である前身頃11Fと後ろ身頃11Bが構成される。服本体1Aは、前身頃11Fと後ろ身頃11Bが、着用者の胴体部を覆う形状に構成される。
服本体1Aは、前身頃11Fが、左前身頃11FLと右前身頃11FRに分割される。服本体1Aは、左前身頃11FLと後ろ身頃11Bの左脇の部分が、縫製などによりつながり、右前身頃11FRと後ろ身頃11Bの右脇の部分が、縫製などによりつながる。また、服本体1Aは、左前身頃11FLと後ろ身頃11Bの肩部12aLが、縫製などによりつながり、右前身頃11FRと後ろ身頃11Bの肩部12aRが、縫製などによりつながる。服本体1Aは、左前身頃11FLの襟ぐり部12dFLと、右前身頃11FRの襟ぐり部12dFRが、所謂Vネックと称す形態を成す。なお、左前身頃11FLの襟ぐり部12dFLと、右前身頃11FRの襟ぐり部12dFRが、所謂クルーネック(丸首)の形態であってもよいし、襟付きあってもよいなど、仕様は種々変更可能である。
なお、服本体1Aの形状は着用者の身体の少なくとも一部を覆うものであればよく、図1A、図1B、図2においては、着用者の胴部のみを覆うベスト型に形成しているが、これに限られない。例えば、袖部や襟部を有した所謂ブルゾン型の上衣の形状に形成してもよい。
服本体1Aは、左前身頃11FLと右前身頃11FRを開け閉め可能とする前身頃開閉部13を備える。前身頃開閉部13は、左前身頃11FLと右前身頃11FRに線ファスナー13aなどを備え、左前身頃11FLと右前身頃11FRを閉じた状態で保持可能とする。
また、服本体1Aは、服本体1Aと着用者の身体との間の空間内の空気が、裾部12cから外部に漏れることを防止するための手段である空気漏れ防止部14を備える。空気漏れ防止部14は、服本体1Aの裾部12cに、例えばゴム紐などの伸縮性のある部材を着用者の身体を周回するように備えることによって形成される。
なお、空気漏れ防止部14は、前身頃開閉部13付近を除いて着用者の身体を周回するように形成された紐通し部と、紐通し部に通された紐状部材と、紐状部材の紐通し部から出ている部分に備えられたコードストッパーとを備え、紐状部材の紐通し部から出ている部分を引っ張った上でコードストッパーを固定することで、服本体1Aの裾部12cを着用者の身体に密着させることができるように構成してもよい。
服本体1Aは、後ろ身頃11Bの襟ぐり部12dBに空気排出部6が設けられる。服本体1Aは、襟ぐり部12dBまたは襟ぐり部12dBの近傍の後ろ身頃11Bを撓ませて、着用者のとの間に隙間が形成されるようにする排出部形成部材を備えてもよい。
服本体1Aは、2個のファン2を取りつけられるようにするため、後ろ身頃11Bに2個のファン取付部5L、5Rが設けられる。ファン取付部5Lは、後ろ身頃11Bにおいて、袖ぐり部12bLの下端より下側で、裾部12c及び左脇に近い所定の部位に設けられる。また、ファン取付部5Rは、後ろ身頃11Bにおいて、袖ぐり部12bRの下端より下側で、裾部12c及び右脇に近い所定の部位に設けられる。
ファン取付部5(5L、5R)は、ファン取付部材50と、通気部材51を備える。ファン取付部材50は、後ろ身頃11Bと同じ服地などで構成される。
ファン取付部材50は、ファン2の外形に合わせた形状で表裏を貫通する開口部50aを備える。開口部50aは、ファン2の外形が円形である構成では、ファン2を取りつけることが可能な直径で表裏を貫通する円形の穴部で構成される。開口部50aは、補強のために円周の縁に沿って樹脂の環状部材50bが縫い込まれる構成とするとよい。このようにすることによって、開口部50aからファン2が容易に脱落することを防止できる。
ファン取付部材50は、一辺の長さが開口部50aの直径より長く、開口部50aが形成可能な大きさで、例えば四角形に構成される。
ファン取付部5(5L、5R)は、通気口52と、ファン当て部53を備える。
通気口52は、ファン2の大きさに合わせた穴部、本例では、ファン2のフィンガーガード部20の外形に合わせた形状で、後ろ身頃11Bを貫通する穴部で構成される。通気口52は、ファン2のフィンガーガード部20の外形が円形である構成では、ファン2のフィンガーガード部20の直径と同等程度の直径で、後ろ身頃11Bの表裏を貫通する円形の穴部で構成される。通気口52の穴形状は、フィンガーガード部20から服本体1A内への空気の取り込みが阻害されない程度の大きさであればよい。
ファン当て部53は、本例では後ろ身頃11Bと同じ服地で構成されるが、異なる材料で構成されるようにしても良い。ファン当て部53は、通気口52に合わせた形状で表裏を貫通する開口部53aを備える。開口部53aは、通気口52が円形である構成では、通気口52と同じ直径で表裏を貫通する円形の穴部で構成される。開口部53aは、後ろ身頃11Bとファン当て部53の間に、円周の縁に沿って樹脂の環状部材53bが補強のために縫い込まれる構成とするとよい。
ファン当て部53は、一辺の長さが開口部53aの直径より長く、ファン取付部材50の一辺の長さより短い大きさで、例えば四角形に構成される。
通気部材51は、ファン2で導入される空気の流れを阻害せず、かつ、ファン2が視認し難くなる程度の例えばメッシュ状の素材で構成される。通気部材51は、伸縮性を有した服地で構成されてもよい。
通気部材51は、通気口52及び開口部53aを覆うことが可能な大きさ、本例では、ファン当て部53と同じ、または、ファン当て部53より大きな形状で、四角形に構成される。
ファン当て部53は、開口部53aを通気口52に合わせて、後ろ身頃11Bの内面側に重ねられる。また、通気部材51は、開口部53a及び通気口52を覆う位置で、ファン当て部53の内面側に重ねられる。
通気部材51が重ねられたファン当て部53は、通気部材51と合わせて後ろ身頃11Bの内面側に縫製などにより取り付けられる。ファン当て部53が四角形である場合、ファン当て部53及び通気部材51は、ファン当て部53の4辺に沿って縫製などにより後ろ身頃11Bに縫い付けられる。
これにより、ファン取付部5(5L、5R)は、通気口52がファン当て部53で補強される。また、ファン取付部5(5L、5R)は、通気口52及び開口部53aが、後ろ身頃11Bの裏面側から通気部材51で覆われる。
ファン取付部材50は、開口部50aを通気口52に合わせて、後ろ身頃11Bの内面側に重ねられる。ファン取付部材50は、後ろ身頃11Bの内面側に縫製などにより取り付けられる。ファン取付部材50が四角形である場合、ファン取付部材50は、開口部50aを挟んだ上下の2辺に沿って縫製などにより後ろ身頃11Bに縫い付けられる。これに対し、ファン取付部材50は、開口部50aを挟んだ左右の2辺は、後ろ身頃11Bに縫い付けられていない。
これにより、ファン取付部材50は、後ろ身頃11Bとファン取付部材50の少なくとも一方を弛ませることで、後ろ身頃11Bから離れることが可能である。よって、ファン取付部材50は、後ろ身頃11Bの内面側とファン取付部材50との間で、後ろ身頃11Bの内面側で通気部材51と対向する位置に、ファン2を挿入可能な空間部54を形成できるように、後ろ身頃11Bの内面側に取り付けられる。また、ファン取付部材50が後ろ身頃11Bから離れることで、空間部54は、後ろ身頃11Bの内面側とファン取付部材50との間の左右両側に、ファン2の出し入れが可能な出し入れ口54aが形成される。なお、ファン取付部材50は、開口部50aを挟んだ左右の2辺のうちの1辺は、縫製などにより後ろ身頃11Bに縫い付けられるようにしてもよい。
服本体1Aは、電源装置3が着脱可能に装着される電源装着部8と、接続ケーブル4を着脱可能に保持するケーブル保持部9を備える。
電源装着部8は、左前身頃11FLの内面側に、電源装置3が収納可能な袋部を設けて構成される。ケーブル保持部9は、後ろ身頃11Bの内面側で、ファン取付部5Lの付近とファン取付部5Rの付近に設けられる。
<本実施の形態のファン付きウェア及びファン付きウェアの服本体の使用例>
次に、各図を参照して、ファン付きウェア10及び服本体1Aの使用例について説明する。
次に、各図を参照して、ファン付きウェア10及び服本体1Aの使用例について説明する。
服本体1Aをファン付きウェア10として使用する場合、図1Bに示すように、ファン取付部5L、5Rにそれぞれファン2を取り付ける。また、電源装着部8に電源装置3を装着する。さらに、ファン2と電源装置3を接続ケーブル4で電気的に接続し、接続ケーブル4をケーブル保持部9により保持する。
ファン取付部5L、5Rにファン2を取り付けるには、後ろ身頃11B、ファン取付部材50を弛ませる。これにより、後ろ身頃11Bの内面側とファン取付部材50との間に、ファン2を挿入可能な空間部54が形成される。
空間部54は、後ろ身頃11Bの内面側とファン取付部材50との間の左右両側に、出し入れ口54aが形成される。これにより、ファン2は、左右の何れかの出し入れ口54aから、後ろ身頃11Bの内面側とファン取付部材50との間の空間部54に入れられ、開口部50aに取り付けられる。ファン2が開口部50aに取り付けられると、空気の吸込口となるフィンガーガード部20が、後ろ身頃11Bの裏面側から通気部材51と対向する。通気部材51は、ファン2で導入される空気の流れを阻害しない。開口部50aに取り付けられたファン2は、フィンガーガード部20の後面側20aと、ファン2に対して着脱可能な係止部材7の端面7aとの間にファン取付部材50を挟み込むことにより、ファン取付部5(5L、5R)に取り付けられる。
電源装置3などに設けられた図示しないスイッチが操作され、ファン2が駆動されると、ファン2によって服本体1Aの内面側に空気が導入される。
服本体1Aは、通気性のない、またはファン2による空気の導入によって膨らませることができる程度の通気性を有する服地によって構成される。これにより、ファン付きウェア10は、ファン2によって服本体1A内に導入された空気Aが、服地から漏れることが抑制された状態で、着用者Hの身体、または下着などの表面に沿って流通する。
ファン2によって服本体1A内に導入され、着用者Hの身体、または下着などの表面に沿って主に後ろ身頃11Bの内面側を流通する空気は、後ろ身頃11Bの襟ぐり部12dBに形成された空気排出部6及び袖ぐり部12bL、12bRから外部に排出される。
これにより、ファン2によって服本体1A内に導入された空気を、服本体1Aを膨らませながら、着用者Hの身体、または下着などの表面に沿って流通させることができ、身体から出た汗を蒸発させ、蒸発する際の気化熱により身体を冷却することができる。
ファン付きウェア10は、ファン2がファン取付部材50に取り付けられると、ファン2のフィンガーガード部20が、後ろ身頃11Bの内面側で通気口52と対向する。通気口52は、通気部材51で覆われる。これにより、ファン付きウェア10を外面側から見たときに、ファン2が通気部材51で覆われる形態となる。したがって、ファン2を目立たなくすることができる。
また、通気口52は、ファン2の大きさに合わせた開口で構成され、通気部材51は、後ろ身頃11Bの内面側で少なくとも通気口52を覆う位置に取り付けられる。これにより、これにより、ファン付きウェア10を外面側から見たときに、通気部材51が露出するのが通気口52の部分であり、通気口52の大きさが、ファン2の大きさに合わせた穴部であるため、通気部材51についても目立たなくすることができる。
さらに、通気部材51は、ファン2で導入される空気の流れを阻害せず、通気部材51を設けたことが、身体を冷却する効果に与える影響が抑制される。
また、ファン取付部材50は、上下の2辺に沿って縫製などにより後ろ身頃11Bに縫い付けられる。これにより、重量のあるファン2がファン取付部材50に取り付けられたときに、ファン取付部材50が大きく弛むことが抑制され、ファン2のフィンガーガード部20と、通気口52の位置が、大きくずれることが抑制される。これによっても、ファン2で導入される空気の流れが阻害されず、ファン取付部材50を介してファン2を取り付けることが、身体を冷却する効果に与える影響が抑制される。
さらに、ファン取付部材50は、左右の2辺が後ろ身頃11Bに縫い付けられておらず、後ろ身頃11Bの内面側とファン取付部材50との間で、後ろ身頃11Bの内面側で通気部材51と対向する位置に、ファン2を挿入可能な空間部54を形成できるように、ファン取付部材50が後ろ身頃11Bの内面側に取り付けられる。これにより、ファン2が通気部材51で覆われる構成であっても、ファン2の着脱が可能である。よって、服本体1Aからファン2を取り外して、服本体1Aの洗濯が可能である。
1A・・・服本体、2・・・ファン、20・・・フィンガーガード部、3・・・電源装置、4・・・接続ケーブル、5(5L、5R)・・・ファン取付部、50・・・ファン取付部材、50a・・・開口部、51・・・通気部材、52・・・通気口、53・・・ファン当て部、53a・・・開口部、54・・・空間部、54a・・・出し入れ口、6・・・空気排出部、8・・・電源装着部、9・・・ケーブル保持部、10・・・ファン付きウェア、11F・・・前身頃、11FL・・・左前身頃、11FR・・・右前身頃、11B・・・後ろ身頃、12aL、12aR・・・肩部、12bL、12bR・・・袖ぐり部、12c・・・裾部、12dFL、12dFR、12dB・・・襟ぐり部、13・・・前身頃開閉部、13a・・・線ファスナー、14・・・空気漏れ防止部
Claims (5)
- ファンを取り付けるためのファン取付部を備え、
通気性のない服地、または、前記ファン取付部に取り付けられたファンによる空気の導入によって膨らませることができる程度の通気性を有する服地によって、少なくとも着用者の胴体部を覆う身頃部を有した形状に形成されたファン付きウェアの服本体であって、
前記ファン取付部は、
前記ファンが取り付けられるファン取付部材と、
前記身頃部を貫通する通気口と、
前記通気口を覆う通気部材とを備え、
前記通気口は、前記ファンの大きさに合わせた穴部で構成され、
前記通気部材は、前記身頃部の内面側で少なくとも前記通気口を覆う位置に取り付けられ、
前記ファン取付部材は、前記身頃部の内面側と前記ファン取付部材との間で、前記身頃部の内面側で前記通気部材と対向する位置に、前記ファンを挿入可能な空間部を形成できるように、前記身頃部の内面側に取り付けられる
ファン付きウェアの服本体。 - 前記ファン取付部材は、前記ファンが取り付けられる開口部を有した服地で構成され、前記開口部を挟んだ少なくとも上下の2か所が、前記身頃部の内面側に取り付けられる
請求項1に記載のファン付きウェアの服本体。 - 前記ファン取付部材は、前記開口部を挟んだ左右の少なくとも一方と、前記身頃部の内面側との間に、前記空間部とつながる出し入れ口が形成される
請求項2に記載のファン付きウェアの服本体。 - 前記ファン取付部材は、前記開口部が前記通気口の位置に合わせて前記身頃部の内面側に取り付けられる
請求項3に記載のファン付きウェアの服本体。 - 服本体に、ファンを取り付けるためのファン取付部を備えるファン付きウェアであって、
前記服本体は、通気性のない服地、または、前記ファン取付部に取り付けられたファンによる空気の導入によって膨らませることができる程度の通気性を有する服地によって、少なくとも着用者の胴体部を覆う身頃部を有した形状に形成されると共に、
前記ファン取付部は、
前記ファンが取り付けられるファン取付部材と、
前記身頃部を貫通する通気口と、
前記通気口を覆う通気部材とを備え、
前記通気口は、前記ファンの大きさに合わせた穴部で構成され、
前記通気部材は、前記身頃部の内面側で少なくとも前記通気口を覆う位置に取り付けられ、
前記ファン取付部材は、前記身頃部の内面側と前記ファン取付部材との間で、前記身頃部の内面側で前記通気部材と対向する位置に、前記ファンを挿入可能な空間部を形成できるように、前記身頃部の内面側に取り付けられる
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JP (1) | JP3246953U (ja) |
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2024
- 2024-04-10 JP JP2024001128U patent/JP3246953U/ja active Active
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