JP2019001773A - ジカルボン酸結晶の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸油量が高いC4ジカルボン酸結晶の製造方法の提供。【解決手段】炭素数4のジカルボン酸又はその塩を含む水溶液から、アニオン性高分子の存在下において炭素数4のジカルボン酸の結晶を析出する工程を含み、前記水溶液中の炭素数4のジカルボン酸の含有量に対するアニオン性高分子の含有量の質量比が5×10-4以上、0.5以下である、炭素数4のジカルボン酸結晶の製造方法。【選択図】なし

Description

本発明は、ジカルボン酸結晶の製造方法に関する。
炭素数4のジカルボン酸(以下、「C4ジカルボン酸」ともいう)は、樹脂原料や食品添加物等として利用される他、入浴剤の原料としても用いられる。入浴剤においてC4ジカルボン酸は主に酸剤として用いられ、入浴剤組成に占める割合は高い。
近年、入浴による保湿効果や温浴効果を高めるために入浴剤に油剤を配合することが一般的になっている。しかし、粒状や錠剤型の入浴剤には油剤を安定に配合することは難しく、その配合量は少ないのが実状である。
C4ジカルボン酸は、工業的には石化原料由来の化学合成又は微生物発酵により製造され、通常、結晶として精製される。C4ジカルボン酸の晶析操作は、主にC4ジカルボン酸結晶の精製度の向上、粒径制御を目的として検討されている。例えば、円筒形羽根車、晶析装置の壁及び回転可能な羽根車軸を含む晶析装置を用いて、界面活性剤、緩衝塩類、酸性塩類、又はそれらの混合物からなる群から選択された、少なくともひとつの添加剤の存在下でジカルボン酸類を結晶化させて高純度で大きな結晶を製造する方法が報告されている(特許文献1)。特許文献1で開示されている界面活性剤は、ポリソルベートのTween20、ポリオキシエチレン(6)ラウリルエーテル(括弧内の数字はエチレンオキサイド平均付加モル数を表す)、セチルトリメチルアンモニウムブロミド、ドデシルジメチルアンモニウムブロミド、ドデシル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ビス(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウム、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミンである。
また、アニオン性高分子電解質を0.05〜200ppmの量で添加して、有機ジカルボン酸を含む溶液から易流動性で貯蔵可能なより大きなジカルボン酸結晶を製造する方法が報告されている(特許文献2)。
これら特許文献1及び2には、C4ジカルボン酸結晶の吸油性に関する言及はない。
一方、C4ジカルボン酸の吸油性に関して、特許文献3には、発泡性入浴剤組成物に配合するフマル酸等の有機酸を粉砕すると有機酸の吸油能が増大することが開示されている。特許文献3では、液状の非イオン性界面活性剤を用いた有機酸の吸油能測定の結果、平均粒径35μmのフマル酸の吸油能は、平均粒径140μmのフマル酸の吸油能よりも高かったことが示されている。
特表2003−505441号公報 特表2001−511791号公報 特開2012−158588号公報
しかしながら、実際に本発明者が特許文献3のように市販フマル酸を粉砕し、JIS K 5101−13−2(2004)に準拠してその吸油量を測定したところ36.6mL/100gであった(後記比較例4を参照)。市販のC4ジカルボン酸の吸油量は25〜30mL/100g程度であり(後記比較例1〜3を参照)、粉砕C4ジカルボン酸の吸油量はこれを上回るものの、粉砕によっては十分な吸油量は得られなかった。
従って、本発明は、吸油量が高いC4ジカルボン酸結晶の製造方法を提供しようとするものである。
本発明者は、上記課題に鑑み鋭意研究を行ったところ、アニオン性高分子の存在下であって、C4ジカルボン酸の濃度に対するアニオン性高分子の濃度が特定範囲である場合に、C4ジカルボン酸又はその塩を含む水溶液から晶析して得られるC4ジカルボン酸結晶が従来にはない高い吸油量を有することを見出した。
すなわち、本発明は、炭素数4のジカルボン酸又はその塩を含む水溶液から、アニオン性高分子の存在下において炭素数4のジカルボン酸の結晶を析出する工程を含み、前記水溶液中の炭素数4のジカルボン酸の含有量に対するアニオン性高分子の含有量の質量比が5×10-4以上、0.5以下である、炭素数4のジカルボン酸結晶の製造方法を提供するものである。
本発明の方法によれば、C4ジカルボン酸結晶の吸油量を高めることができ、高い吸油量のC4ジカルボン酸結晶が得られる。
〔C4ジカルボン酸結晶の製造方法〕
本発明のC4ジカルボン酸結晶は、C4ジカルボン酸又はその塩を含む水溶液から、アニオン性高分子の存在下においてC4ジカルボン酸の結晶を析出する工程を含む方法により製造することができる。本発明において、前記水溶液中のC4ジカルボン酸の含有量に対するアニオン性高分子の含有量の質量比は5×10-4以上、0.5以下である。斯かる所定の質量比とすることで、高い吸油量を有するC4ジカルボン酸結晶が得られる。
アニオン性高分子は、C4ジカルボン酸結晶の析出時に存在していればよく、C4ジカルボン酸又はその塩を含む水溶液にこれらを添加するタイミングは特に制限されない。
(C4ジカルボン酸又はその塩を含む水溶液)
本発明におけるC4ジカルボン酸の例としては、フマル酸、コハク酸、リンゴ酸、酒石酸、マレイン酸、オキサロ酢酸等が挙げられる。好ましくはフマル酸又はコハク酸であり、より好ましくはフマル酸である。また、C4ジカルボン酸又はその塩は、アミノ酸残基を有さない炭素数4のジカルボン酸又はその塩であることが好ましい。
C4ジカルボン酸又はその塩は、特に制限されず、ベンゼンやブタン等の石化原料由来の化学合成、又は微生物発酵により得ることができる。C4ジカルボン酸又はその塩を生成する微生物としては、リゾプス属菌等の糸状菌が挙げられる。微生物発酵によりC4ジカルボン酸又はその塩を得る場合、C4ジカルボン酸又はその塩を含む培養液からC4ジカルボン酸の結晶を析出してもよい。
(アニオン性高分子)
本発明で用いられるアニオン性高分子は、水溶性であることが好ましい。
アニオン性高分子としては、アニオン性基、例えば、カルボキシル基、硫酸基、スルホン酸基、リン酸基、ボロン酸基等を有するポリマーが挙げられる。具体的には、天然高分子として、キサンタンガムやアラビアガム、アルギン酸、ポリグルタミン酸又はそれらの塩が挙げられる。合成高分子として、(メタ)アクリル酸やマレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン酸、ビニルスルホン酸等のモノマーから構成される重合体又は共重合体とそれらの塩が挙げられる。また、カルボキシメチルセルロース又はカルボキシエチルセルロースといった、カルボキシアルキルセルロース、カルボキシビニルポリマーが挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、また複数を組み合わせて用いてもよい。
塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、炭素数1〜22のアルキル又はアルケニルアンモニウム塩、炭素数1〜22のアルキル又はアルケニル置換ピリジニウム塩、炭素数1〜22のアルカノールアンモニウム塩、塩基性アミノ酸塩等が挙げられる。好ましくは、アルカリ金属塩であり、より好ましくはナトリウム塩、カリウム塩である。
アニオン性高分子は、高い吸油量のC4ジカルボン酸を結晶化させる観点から、好ましくはポリ(メタ)アクリル酸、ポリグルタミン酸、カルボキシアルキルセルロース又はそれらの塩であり、より好ましくはポリ(メタ)アクリル酸又はその塩、又はポリグルタミン酸であり、より好ましくはポリアクリル酸又はその塩である。
(アニオン性高分子の分子量)
アニオン性高分子の重量平均分子量は、高い吸油量のC4ジカルボン酸を結晶化させる観点から、好ましくは1,000以上、より好ましくは2,000以上、更に好ましくは5,000以上であり、また、好ましくは2,000,000以下、より好ましくは1,000,000以下、更に好ましくは500,000以下である。
アニオン性高分子の重量平均分子量は、好ましくは1,000以上、2,000,000以下、より好ましくは2,000以上、1,000,000以下、更に好ましくは5,000以上、500,000以下である。
高分子の重量平均分子量は、測定対象に応じて、例えば、ポリアクリル酸ナトリウムを換算標準としたゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定することができる。
(炭素数4のジカルボン酸の含有量に対するアニオン性高分子の含有量の質量比)
本発明において、C4ジカルボン酸又はその塩を含む水溶液中のC4ジカルボン酸の含有量に対するアニオン性高分子の含有量の質量比は5×10-4以上、0.5以下である。高い吸油量のC4ジカルボン酸結晶を製造する観点から、好ましくは0.001以上、より好ましくは0.002以上、更に好ましくは0.004以上、更に好ましくは0.01以上であり、また、同様の観点から、好ましくは0.3以下、より好ましくは0.2以下、より好ましくは0.1以下、より好ましくは0.05以下である。
C4ジカルボン酸又はその塩を含む水溶液中のC4ジカルボン酸の含有量に対するアニオン性高分子の含有量の質量比は、好ましくは0.001以上、0.3以下、より好ましくは0.002以上、0.2以下、更に好ましくは0.004以上、0.1以下、更に好ましくは0.01以上、0.1以下である。
尚、本明細書において、C4ジカルボン酸の含有量は、C4ジカルボン酸の含有量とC4ジカルボン酸塩をC4ジカルボン酸に換算したときの含有量の和である。
(アニオン性高分子の含有量)
C4ジカルボン酸又はその塩を含む水溶液中のアニオン性高分子の含有量は、高い吸油量のC4ジカルボン酸を結晶化させる観点から、好ましくは0.001質量%以上、より好ましくは0.005質量%以上、より好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.03質量%以上、更に好ましくは0.05質量%以上であり、また、工業的生産性、コストの観点から、好ましくは5質量%以下、より好ましくは1.5質量%以下、更に好ましくは1質量%以下、更に好ましくは0.5質量%以下、更に好ましくは0.2質量%以下、更に好ましくは0.1質量%以下である。
C4ジカルボン酸又はその塩を含む水溶液中のアニオン性高分子の含有量は、好ましくは0.001質量%以上、5質量%以下、より好ましくは0.005質量%以上、1.5質量%以下、更に好ましくは0.01質量%以上、1質量%以下、更に好ましくは0.05質量%以上、0.5質量%以下である。
(C4ジカルボン酸結晶を析出させる方法)
C4ジカルボン酸結晶を析出させる方法は、特に制限されず、pH調整による析出方法、冷却による析出方法、濃縮による析出方法、反応による析出方法等の操作により行うことができる。
(晶析装置)
C4ジカルボン酸結晶の析出は、撹拌翼を有する反応槽を用いて、撹拌しながら行うことが好ましい。撹拌翼は、いずれの形状でもかまわないが、特に結晶の混合を良好にするため、パドル翼、タービン翼、プロペラ翼、アンカー翼、大翼径パドル翼、マックスブレンド翼であることが好ましい。
撹拌の周速は、高い吸油量のC4ジカルボン酸を均一に晶析させる観点から、好ましくは0.2m/s以上、より好ましくは0.3m/s以上、更に好ましくは0.5m/s以上であり、また、高い吸油量のC4ジカルボン酸を結晶化させる観点から、好ましくは10m/s以下、より好ましくは5m/s以下、更に好ましくは3m/s以下である。
撹拌の周速は、好ましくは0.2m/s以上、10m/s以下、より好ましくは0.3m/s以上、5m/s以下、更に好ましくは0.5m/s以上、3m/s以下である。
(pH調整による析出方法)
pH調整による析出方法は、酸を添加することによりC4ジカルボン酸塩からC4ジカルボン酸を遊離させ、C4ジカルボン酸の濃度を溶解度以上に高めることにより、C4ジカルボン酸を晶析することができる。
pH調整に用いる酸は、C4ジカルボン酸よりpKaが小さい酸であれば特に制限なく用いることができ、特に無機酸が好ましい。無機酸として、例えば、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸等が挙げられる。好ましくは、硫酸、塩酸である。
析出を行う時のpHは、C4ジカルボン酸の回収率の観点から、晶析開始時のpHが9以下、好ましくは6以下に調整するのが好ましく、酸添加により好ましくは2.5以下に調整する。また、反応槽等の腐食性の観点から、pH0.5以上が好ましい。
結晶の析出を行う時のpHは、好ましくは0.5以上、9以下、より好ましくは0.5以上、6以下、更に好ましくは0.5以上、2.5以下である。
酸の添加速度は、高い吸油量のC4ジカルボン酸を結晶化させる観点から、好ましくは0.1mmol−酸/L/min以上、より好ましくは0.3mmol−酸/L/min以上、更に好ましくは1mmol−酸/L/min以上であり、また、C4ジカルボン酸結晶懸濁液のろ過性、ろ過後のC4ジカルボン酸ケークの含水率の観点から、好ましくは10mmol−酸/L/min以下、より好ましくは5mmol−酸/L/min以下、更に好ましくは3mmol−酸/L/min以下、更に好ましくは2mmol−酸/L/min以下である。
酸の添加速度は、好ましくは0.1mmol−酸/L/min以上、10mmol−酸/L/min以下、より好ましくは0.3mmol−酸/L/min以上、5mmol−酸/L/min以下、更に好ましくは0.3mmol−酸/L/min以上、3mmol−酸/L/min以下、更に好ましくは1mmol−酸/L/min以上、2mmol−酸/L/min以下である。
なお、mmol−酸/L/minとは、1分間に反応液中1リットル当たりに混合する酸量を示す。
pH調整による析出を行う時の温度は、特に限定されないが、C4ジカルボン酸の回収率の観点から、低い温度で実施するのが好ましい。晶析温度は、C4ジカルボン酸の回収率の観点から、好ましくは50℃以下、より好ましくは40℃以下、更に好ましくは30℃以下であり、また、好ましくは0℃以上であり、より好ましくは5℃以上である。
晶析温度は、好ましくは0℃以上、50℃以下、より好ましくは0℃以上、40℃以下、更に好ましくは5℃以上、30℃以下である。
pH調整による析出を行う時のC4ジカルボン酸又はその塩の濃度は、特に限定されないが、C4ジカルボン酸の回収率の観点から、析出開始時の温度における溶解度量、又は、それよりやや少ない量であることが好ましい。具体的には、C4ジカルボン酸又はその塩を含有する水溶液中のC4ジカルボン酸又はその塩の含有量は、好ましくは45質量%以下であり、より好ましくは40質量%以下、更に好ましくは20質量%以下であり、また、好ましくは1質量%以上、より好ましくは2質量%以上である。
pH調整による析出を行う時のC4ジカルボン酸又はその塩を含有する水溶液中のC4ジカルボン酸又はその塩の含有量は、好ましくは1質量%以上、45質量%以下、より好ましくは1質量%以上、40質量%以下、更に好ましくは2質量%以上、20質量%以下である。
(冷却による析出方法)
冷却による析出方法は、C4ジカルボン酸又はその塩を含有する水溶液を高温から低温に冷却することで、C4ジカルボン酸濃度を溶解度以上に高めることにより、C4ジカルボン酸を晶析することができる。
C4ジカルボン酸は温度が高い場合に溶解度が高い性質を有するため、昇温して溶解している酸濃度を高めてから冷却を行うのが好ましい。昇温温度は、好ましくは60℃以上、より好ましくは70℃以上、更に好ましくは80℃以上であり、また、好ましくは120℃以下である。
昇温温度は、好ましくは60℃以上、120℃以下、より好ましくは70℃以上、120℃以下、更に好ましくは80℃以上、120℃以下である。
冷却温度は、C4ジカルボン酸回収率の観点から、好ましくは50℃以下、より好ましくは40℃以下、更に好ましくは30℃以下であり、また、好ましくは0℃以上、より好ましくは5℃以上である。
冷却温度は、好ましくは0℃以上、50℃以下、より好ましくは0℃以上、40℃以下、更に好ましくは5℃以上、30℃以下である。
昇温温度から冷却温度に至るまでに要した時間から算出される平均冷却速度は、C4ジカルボン酸の回収率の観点、高い吸油量のC4ジカルボン酸を結晶化させる観点から、好ましくは0.05℃/min以上、より好ましくは0.1℃/min以上であり、また、反応槽への結晶の付着性、C4ジカルボン酸結晶懸濁液のろ過性、ろ過後のC4ジカルボン酸ケークの含水率の観点から、好ましくは20℃/min以下、より好ましくは10℃/min以下、更に好ましくは5℃/min以下であることが好ましい。
昇温温度から冷却温度に至るまでに要した時間から算出される平均冷却速度は、好ましくは0.05℃/min以上、20℃/min以下、より好ましくは0.1℃/min以上、10℃/min以下、更に好ましくは0.1℃/min以上、5℃/min以下である。
冷却による析出方法でのpHは、C4ジカルボン酸の回収率の観点から、晶析開始時のpHが好ましくは4以下、より好ましくは2.5以下に調整する。また、反応槽等の腐食性の観点から、pH0.5以上が好ましい。
冷却による析出を行う時のC4ジカルボン酸又はその塩の濃度は、特に限定されないが、C4ジカルボン酸の回収率の観点から、析出開始時の温度における溶解度量、又は、それよりやや少ない量であることが好ましい。具体的には、C4ジカルボン酸又はその塩を含有する水溶液中のC4ジカルボン酸又はその塩の含有量は、好ましくは45質量%以下であり、より好ましくは40質量%以下、更に好ましくは20質量%以下であり、また、好ましくは1質量%以上、より好ましくは2質量%以上である。
冷却による析出を行う時のC4ジカルボン酸又はその塩を含有する水溶液中のC4ジカルボン酸又はその塩の含有量は、好ましくは1質量%以上、45質量%以下、より好ましくは1質量%以上、40質量%以下、更に好ましくは2質量%以上、20質量%以下である。
(濃縮による析出方法)
濃縮による析出方法は、C4ジカルボン酸又はその塩を含有する水溶液の溶媒(水)を蒸発させ、濃縮することで、C4ジカルボン酸濃度を溶解度以上に高めることにより、C4ジカルボン酸を晶析することができる。
濃縮の方法は特に制限されず、反応槽等を用いてもよいしスプレードライヤーなどの噴霧乾燥機により瞬間的に溶媒(水)を蒸発させてもよい。
蒸発時の温度は、特に限定されないが、好ましくは300℃以下、より好ましくは200℃以下であり、また、好ましくは5℃以上である。
蒸発時の温度は、好ましくは5℃以上、300℃以下、より好ましくは5℃以上、200℃以下である。なお、減圧下で蒸発を行ってもよい。
濃縮による析出を行う時のC4ジカルボン酸又はその塩の濃度は、特に限定されないが、C4ジカルボン酸の各温度の溶解度相当の濃度か、それよりやや少ない濃度に設定されることが好ましい。具体的には、回収率の観点から、C4ジカルボン酸又はその塩を含有する水溶液中のC4ジカルボン酸又はその塩の含有量は、好ましくは45質量%以下であり、より好ましくは40質量%以下、更に好ましくは20質量%以下であり、また、好ましくは1質量%以上、より好ましくは2質量%以上である。
濃縮による析出を行う時のC4ジカルボン酸又はその塩を含有する水溶液中のC4ジカルボン酸又はその塩の含有量は、好ましくは1質量%以上、45質量%以下、より好ましくは1質量%以上、40質量%以下、更に好ましくは2質量%以上、20質量%以下である。
また、濃縮による析出方法でのpHは、C4ジカルボン酸の回収率の観点から、晶析開始時のpHが好ましくは4以下、より好ましくは2.5以下に調整する。また、反応槽等の腐食性の観点から、pH0.5以上が好ましい。
(反応による析出方法)
反応による析出方法は、C4ジカルボン酸の種類によって適宜設定することができる。例えば、フマル酸を析出する場合、マレイン酸又は無水マレイン酸を含有する水溶液中に触媒を添加しフマル酸を生成させることで、フマル酸濃度を溶解度以上に高めることにより、フマル酸を晶析することができる。マレイン酸又は無水マレイン酸を含有する水溶液中のマレイン酸又は無水マレイン酸の含有量は、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上、また、好ましくは70質量%以下、より好ましくは50質量%以下、より好ましくは40質量%以下、より好ましくは30質量%以下である。
反応時の温度は、特に限定されないが、好ましくは60℃〜100℃である。
触媒としては、C4ジカルボン酸の生成反応を進行させる触媒であれば特に制限なく用いることができ、例えば、チオ尿素、臭素酸塩、過ホウ素酸塩等が挙げられる。また、反応時に、硫酸や塩酸等の無機酸を添加してもよい。
これらの析出方法は単独で実施してもよいし、複数の方法を組み合わせて実施してもよい。例えば、本発明において、C4ジカルボン酸結晶の析出方法としては、C4ジカルボン酸又はその塩を含む水溶液を80℃以上に昇温し、溶解を確認した後、0.05℃/min以上の平均冷却速度で冷却による析出を行い、30℃に達した後、無機酸を添加しpHを2.5以下に下げること等が考えられる。
(C4ジカルボン酸結晶懸濁液のろ過)
C4ジカルボン酸の結晶は、遠心分離、濾過、デカンテーション等の固液分離操作により分取することができる。結晶の分離操作等は、上記温度範囲で行うことが好ましい。このようにして得られるC4ジカルボン酸結晶を必要に応じて洗浄を行ってもよい。必要に応じて洗浄後、乾燥することによりC4ジカルボン酸結晶を得ることができる。
(C4ジカルボン酸結晶の乾燥)
乾燥は、棚段乾燥機、コニカルドライヤー、パドルドライヤー、ナウターミキサー、流動層乾燥機、真空撹拌乾燥機、ディスクドライヤー、気流式乾燥機等の通常の乾燥機を使用することができる。吸油量が高いC4ジカルボン酸結晶構造を維持するために高いせん断をかけない乾燥方法であることが好ましい。
乾燥温度は、好ましくは70℃以上、より好ましくは80℃以上、更に好ましくは100℃以上であり、また、好ましくは300℃以下、より好ましくは250℃以下、更に好ましくは200℃以下、更に好ましくは150℃以下、更に好ましくは130℃以下、更に好ましくは120℃以下である。なお、減圧乾燥を行ってもよい。
乾燥後のC4ジカルボン酸結晶は必要に応じて、篩を通す等の処理を行ってもよい。
〔C4ジカルボン酸結晶〕
かくして高い吸油量を有するC4ジカルボン酸結晶が得られる。
本発明のC4ジカルボン酸結晶は、JIS K 5101−13−2(2004)に準拠して測定される吸油量が好ましくは40mL/100g〜200mL/100gである。
JIS K 5101−13−2(2004)は、煮あまに油法による吸油量の測定法である。測定方法の詳細は実施例に記載した。本明細書においては、「JIS K 5101−13−2(2004)に準拠して測定される吸油量」を、単に「吸油量」ともいう。
C4ジカルボン酸結晶の吸油量は、好ましくは50mL/100g〜200mL/100g、より好ましくは60mL/100g〜200mL/100g、更に好ましくは70mL/100g〜200mL/100gである。
高吸油性のC4ジカルボン酸結晶は、特に限定されず、樹脂原料や食品添加物等として利用できるが、とりわけ保湿効果が期待される油剤をより多く担持することが求められる入浴剤の原料として好適である。
上述した実施形態に関し、本発明はさらに以下の製造方法を開示する。
<1>炭素数4のジカルボン酸又はその塩を含む水溶液から、アニオン性高分子の存在下において炭素数4のジカルボン酸の結晶を析出する工程を含み、前記水溶液中の炭素数4のジカルボン酸の含有量に対するアニオン性高分子の含有量の質量比が5×10-4以上、0.5以下である、炭素数4のジカルボン酸結晶の製造方法。
<2>アニオン性高分子の重量平均分子量が、好ましくは1,000以上、より好ましくは2,000以上、更に好ましくは5,000以上であり、また、好ましくは2,000,000以下、より好ましくは1,000,000以下、更に好ましくは500,000以下であり、また、好ましくは1,000以上、2,000,000以下、より好ましくは2,000以上、1,000,000以下、更に好ましくは5,000以上、500,000以下である<1>に記載に製造方法。
<3>炭素数4のジカルボン酸又はその塩を含む水溶液中の炭素数4のジカルボン酸の含有量に対するアニオン性高分子の含有量の質量比が、好ましくは0.001以上、より好ましくは0.002以上、更に好ましくは0.004以上、更に好ましくは0.01以上であり、また、好ましくは0.3以下、より好ましくは0.2以下、更に好ましくは0.1以下、更に好ましくは0.05以下であり、また、好ましくは0.001以上、0.3以下、より好ましくは0.002以上、0.2以下、更に好ましくは0.004以上、0.1以下、更に好ましくは0.01以上、0.1以下である<1>又は<2>に記載の製造方法。
<4>炭素数4のジカルボン酸又はその塩を含む水溶液中のアニオン性高分子の含有量が、好ましくは0.001質量%以上、より好ましくは0.005質量%以上、更に好ましくは0.01質量%以上、更に好ましくは0.03質量%以上、更に好ましくは0.05質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下、より好ましくは1.5質量%以下、更に好ましくは1質量%以下、更に好ましくは0.5質量%以下、更に好ましくは0.2質量%以下、更に好ましくは0.1質量%以下であり、また、好ましくは0.001質量%以上、5質量%以下、より好ましくは0.005質量%以上、1.5質量%以下、更に好ましくは0.01質量%以上、1.5質量%以下、更に好ましくは0.05質量%以上、0.5質量%以下である<1>〜<3>のいずれかに記載の製造方法。
<5>アニオン性高分子が、好ましくはポリ(メタ)アクリル酸又はその塩、ポリグルタミン酸又はその塩、カルボキシアルキルセルロース又はその塩であり、より好ましくはポリアクリル酸又はその塩である<1>〜<4>のいずれかに記載の製造方法。
<6>結晶を析出する方法が、pH調整による析出、冷却による析出、濃縮による析出及び反応による析出から選ばれる1以上の方法である<1>〜<5>のいずれかに記載の製造方法。
<7>pH調整による結晶の析出を行う時のpHが、好ましくは9以下、より好ましくは6以下、更に好ましくは2.5以下であり、また、好ましくはpH0.5以上であり、また、好ましくは0.5以上、9以下、より好ましくは0.5以上、6以下、更に好ましくは0.5以上、2.5以下である<6>に記載の製造方法。
<8>pH調整による結晶の析出を行う時の酸の添加速度が、好ましくは0.1mmol−酸/L/min以上、より好ましくは0.3mmol−酸/L/min以上、更に好ましくは1mmol−酸/L/min以上であり、また、好ましくは10mmol−酸/L/min以下、より好ましくは5mmol−酸/L/min以下、更に好ましくは3mmol−酸/L/min以下、更に好ましくは2mmol−酸/L/min以下であり、また、好ましくは0.1mmol−酸/L/min以上、10mmol−酸/L/min以下、より好ましくは0.3mmol−酸/L/min以上、5mmol−酸/L/min以下、更に好ましくは0.3mmol−酸/L/min以上、3mmol−酸/L/min以下、更に好ましくは1mmol−酸/L/min以上、2mmol−酸/L/min以下である<6>又は<7>に記載の製造方法。
<9>酸が、好ましくは無機酸であり、より好ましくは塩酸、硝酸、硫酸、及びリン酸から選ばれる1以上であり、更に好ましくは硫酸、又は塩酸である<8>に記載の製造方法。
<10>pH調整により結晶の析出を行う時の温度が、好ましくは50℃以下、より好ましくは40℃以下、更に好ましくは30℃以下であり、また、好ましくは0℃以上であり、より好ましくは5℃以上であり、また、好ましくは0℃以上、50℃以下、より好ましくは0℃以上、40℃以下、更に好ましくは5℃以上、30℃以下である<6>〜<9>のいずれか1に記載の製造方法。
<11>pH調整による結晶の析出を行う時の炭素数4のジカルボン酸又はその塩を含有する水溶液中の炭素数4のジカルボン酸又はその塩の含有量が、好ましくは45質量%以下、より好ましくは40質量%以下、更に好ましくは20質量%以下であり、また、好ましくは1質量%以上、より好ましくは2質量%以上であり、また、好ましくは1質量%以上、45質量%以下、より好ましくは1質量%以上、40質量%以下、更に好ましくは2
質量%以上、20質量%以下である<6>〜<10>のいずれか1に記載の製造方法。
<12>冷却による結晶の析出が、好ましくは炭素数4のジカルボン酸又はその塩を含む水溶液を昇温してから行われる<6>に記載の製造方法。
<13>昇温温度が、好ましくは60℃以上、より好ましくは70℃以上、更に好ましくは80℃以上であり、また、好ましくは120℃以下であり、また、好ましくは60℃以上、120℃以下、より好ましくは70℃以上、120℃以下、更に好ましくは80℃以上、120℃以下である<12>に記載の製造方法。
<14>冷却温度が、好ましくは50℃以下、より好ましくは40℃以下、更に好ましくは30℃以下であり、また、好ましくは0℃以上、より好ましくは5℃以上であり、また、好ましくは0℃以上、50℃以下、より好ましくは0℃以上、40℃以下、更に好ましくは5℃以上、30℃以下である<6>、<12>又は<13>に記載の製造方法。
<15>昇温温度から冷却温度に至るまでに要した時間から算出される平均冷却速度が、好ましくは0.05℃/min以上、より好ましくは0.1℃/min以上であり、また、好ましくは20℃/min以下、より好ましくは10℃/min以下、更に好ましくは5℃/min以下であり、また、好ましくは0.05℃/min以上、20℃/min以下、より好ましくは0.1℃/min以上、10℃/min以下、更に好ましくは0.1℃/min以上、5℃/min以下である<12>〜<14>のいずれか1に記載の製造方法。
<16>冷却による結晶の析出を行う時のpHが、好ましくは4以下、より好ましくは2.5以下であり、また、好ましくはpH0.5以上であり、また、好ましくは0.5以上、4以下、より好ましくは0.5以上、2.5以下である<6>、<12>〜<15>のいずれか1に記載の製造方法。
<17>冷却による結晶の析出を行う時の炭素数4のジカルボン酸又はその塩を含有する水溶液中の炭素数4のジカルボン酸又はその塩の含有量が、好ましくは45質量%以下、より好ましくは40質量%以下、更に好ましくは20質量%以下であり、また、好ましくは1質量%以上、より好ましくは2質量%以上であり、また、好ましくは1質量%以上、45質量%以下、より好ましくは1質量%以上、40質量%以下、更に好ましくは2質量%以上、20質量%以下である<6>、<12>〜<16>のいずれか1に記載の製造方法。
<18>濃縮による結晶の析出が炭素数4のジカルボン酸又はその塩を含有する水溶液の溶媒を蒸発させ、次いで濃縮することで行われ、蒸発時の温度が、好ましくは300℃以下、より好ましくは200℃以下であり、また、好ましくは5℃以上であり、また、好ましくは5℃以上、300℃以下、より好ましくは5℃以上、200℃以下である<6>に記載の製造方法。
<19>濃縮による結晶の析出を行う時の炭素数4のジカルボン酸又はその塩を含有する水溶液中の炭素数4のジカルボン酸又はその塩の含有量が、好ましくは45質量%以下、より好ましくは40質量%以下、更に好ましくは20質量%以下であり、また、好ましくは1質量%以上、より好ましくは2質量%以上であり、また、好ましくは1質量%以上、45質量%以下、より好ましくは1質量%以上、40質量%以下、更に好ましくは2質量%以上、20質量%以下である<6>又は<18>に記載の製造方法。
<20>濃縮による結晶の析出を行う時のpHが、好ましくは4以下、より好ましくは2.5以下であり、また、好ましくはpH0.5以上であり、また、好ましくは0.5以上、4以下、より好ましくは0.5以上、2.5以上である<6>、<18>又は<19>に記載の製造方法。
<21>結晶の析出を、好ましくは周速0.2m/s以上、より好ましくは周速0.3m/s以上、更に好ましくは周速0.5m/s以上、また、好ましくは周速10m/s以下、より好ましくは周速5m/s以下、更に好ましくは周速3m/s以下、また、好ましくは周速0.2m/s以上、10m/s以下、より好ましくは周速0.3m/s以上、5m/s以下、更に好ましくは周速0.5m/s以上、3m/s以下、で撹拌しながら行う<1>〜<20>のいずれか1に記載の製造方法。
<22>結晶の析出を、炭素数4のジカルボン酸又はその塩を含む水溶液を80℃以上に昇温し、溶解を確認した後、0.05℃/min以上の平均冷却速度で冷却による析出を行い、30℃に達した後、無機酸を添加しpHを2.5以下に下げることにより行う<1>〜<21>のいずれか1に記載の製造方法。
<23>炭素数4のジカルボン酸結晶が、好ましくはフマル酸、コハク酸、リンゴ酸、酒石酸、マレイン酸、又はオキサロ酢酸の結晶であり、より好ましくはフマル酸又はコハク酸の結晶であり、更に好ましくはフマル酸結晶である<1>〜<22>のいずれか1に記載の製造方法。
<24>炭素数4のジカルボン酸結晶がフマル酸結晶であって、マレイン酸又は無水マレイン酸を含有する水溶液中に触媒を添加しフマル酸を生成させる反応により結晶の析出を行う<6>又は<21>に記載の製造方法。
<25>マレイン酸又は無水マレイン酸を含有する水溶液中のマレイン酸又は無水マレイン酸の含有量が、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上であり、また、好ましくは70質量%以下、より好ましくは50質量%以下、より好ましくは40質量%以下、より好ましくは30質量%以下である<24>に記載の製造方法。
<26>反応時の温度が60℃以上、100℃以下である<24>又は<25>に記載の製造方法。
<27>触媒が、好ましくはチオ尿素、臭素酸塩、又は過ホウ素酸塩である<24>〜<26>のいずれか1に記載の製造方法。
<28>炭素数4のジカルボン酸結晶のJIS K 5101−13−2(2004)に準拠して測定される吸油量が、好ましくは50mL/100g〜200mL/100g、より好ましくは60mL/100g〜200mL/100g、更に好ましくは70mL/100g〜200mL/100gである<1>〜<27>のいずれか1に記載の製造方法。
<29><1>〜<28>のいずれか1に記載の製造方法により得られる炭素数4のジカルボン酸結晶。
[C4ジカルボン酸]
・フマル酸:川崎化成社工業(株)製
・フマル酸:(株)日本触媒製
・コハク酸:和光純薬工業(株)製
(アニオン性高分子)
・ポリアクリル酸(重量平均分子量250000)(和光純薬工業(株)製)
・ポリアクリル酸(重量平均分子量5000)(和光純薬工業(株)製)
・ポリアクリル酸(重量平均分子量25000)(和光純薬工業(株)製)
・ポリアクリル酸63%水溶液(重量平均分子量1800)(Polysciences,Inc製)
・カルボキシメチルセルロースナトリウム(東京化成工業(株)製)
[吸油量の測定]
吸油量は、JIS K 5101−13−2に準拠し、試料1〜5gを測定板(300×400mmより大きい平滑なガラス板)上の中央部にとり、煮あまに油をビュレットから1回に4、5滴ずつ、徐々に試料の中央に滴下し、その都度全体をパレットナイフで十分に練り合わせた。煮あまに油の滴下及び練合せを繰り返し、全体が硬いパテ状の塊となったら1滴ごとに練り合わせて、最後の1滴でパレットナイフを用いてらせん形に巻くことができる状態になったときを終点とした。但し、らせん状に巻くことができない場合は、煮あまに油の1滴で急激に柔らかくなる直前を終点とした。終点に達するまでの操作時間が7〜15分の間になるように操作を調節した。
終点に達したときのビュレット内の煮あまに油滴下量を読み取り、吸油量(単位:試料100g当たりのmL)とした。
[比較例1]
川崎化成工業(株)製のフマル酸の吸油量を測定したところ、29.5mL/100gであった。
[比較例2]
(株)日本触媒製のフマル酸の吸油量を測定したところ、29.4mL/100gであった。
[比較例3]
和光純薬工業(株)製のコハク酸の吸油量を測定したところ、27.3mL/100gであった。
[比較例4]
(株)日本触媒製のフマル酸をスーパーミキサーピッコロSMP2((株)カワタ製)を用いて、翼径140mm、3000r/minの速度にて20min撹拌を行うことにより粉砕した。粉砕したフマル酸の吸油量を測定したところ、36.6mL/100gであった。
比較例1〜4の結果を表1に示す。
Figure 2019001773
(冷却による析出)
[実施例1]
3Lの反応槽(直径130mm)にイオン交換水2.14kg、フマル酸105gを混合した後、85℃に昇温し、溶解した。続いて、ポリアクリル酸(分子量5000g/mol)を1.125g混合した後、平均冷却速度0.3℃/minにて85℃から25℃まで冷却することでフマル酸を析出させた。撹拌は翼径121mmの撹拌翼を用い、250r/minの条件にて行った。
次に析出したフマル酸懸濁液をNo.2のろ紙を使用して吸引ろ過した。ろ過後のフマル酸ケークは熱風循環乾燥器FS−60WT(東京硝子器械社製)にて105℃で乾燥を行った。乾燥後、目開き500μmの篩を通すことにより、フマル酸結晶を得た。
得られたフマル酸結晶の吸油量を測定したところ、72.0mL/100gであった。
[実施例2]
実施例1と同様な実験において添加するポリアクリル酸の量を0.788gに変更して実験を行った。
得られたフマル酸結晶の吸油量を測定したところ、65.0mL/100gであった。
[実施例3]
実施例1と同様な実験において添加するポリアクリル酸の量を0.45gに変更して実験を行った。
得られたフマル酸結晶の吸油量を測定したところ、65.0mL/100gであった。
[実施例4]
実施例1と同様な実験において添加するポリアクリル酸の量を0.113gに変更して実験を行った。
得られたフマル酸結晶の吸油量を測定したところ、60.0mL/100gであった。
[実施例5]
100Lの反応槽(直径450mm)にイオン交換水79.9kg、フマル酸3923gを混合した後、85℃に昇温し、溶解した。続いて、ポリアクリル酸(分子量5000g/mol)を168g混合した後、平均冷却速度0.3℃/minにて85℃から25℃まで冷却することでフマル酸を析出させた。撹拌は翼径405mmの撹拌翼を用い、50r/minの条件にて行った。
次に析出したフマル酸懸濁液をNo.2のろ紙を使用して吸引ろ過した。ろ過後のフマル酸ケークは熱風循環乾燥器FS−60WT(東京硝子器械社製)にて60℃で乾燥を行った。乾燥後、目開き500μmの篩を通すことにより、フマル酸結晶を得た。
得られたフマル酸結晶の吸油量を測定したところ、60.0mL/100gであった。
[比較例5]
3Lの反応槽(直径130mm)にイオン交換水2.09kg、フマル酸105g、ポリアクリル酸(分子量250000g/mol)を0.034gを混合した後、80℃に昇温し、溶解した。続いて、80℃から24℃まで平均冷却速度0.23℃/minにて冷却することでフマル酸を析出させた。撹拌は翼径121mmの撹拌翼を用い、150r/minの条件にて行った。
次に析出したフマル酸懸濁液をNo.2のろ紙を使用して吸引ろ過した後、500gのイオン交換水を添加してろ過洗浄を行った。ろ液のpHは2.1であった。ろ過後のフマル酸ケークは熱風循環乾燥器FS−60WTにて105℃で乾燥を行った。乾燥後、目開き500μmの篩を通すことにより、フマル酸結晶を得た。
得られたフマル酸結晶の吸油量を測定したところ、26.8mL/100gであった。
[実施例6]
3Lの反応槽(直径450mm)にイオン交換水2.14kg、フマル酸105.8gを混合した後、85℃に昇温し、溶解した。続いて、ポリアクリル酸(分子量250000g/mol)を1.13g混合した後、平均冷却速度0.3℃/minにて80℃から25℃まで冷却することでフマル酸を析出させた。撹拌は翼径121mmの撹拌翼を用い、250r/minの条件にて行った。
次に析出したフマル酸懸濁液をNo.2のろ紙を使用して吸引ろ過した。ろ過後のフマル酸ケークは熱風循環乾燥器FS−60WT(東京硝子器械社製)にて105℃で乾燥を行った。乾燥後、目開き500μmの篩を通すことにより、フマル酸結晶を得た。
得られたフマル酸結晶の吸油量を測定したところ、162.0mL/100gであった。
[実施例7]
3Lの反応槽(直径450mm)にイオン交換水2.14kg、フマル酸105.8gを混合した後、85℃に昇温し、溶解した。続いて、ポリアクリル酸(分子量25000g/mol)を1.13g混合した後、平均冷却速度0.3℃/minにて80℃から25℃まで冷却することでフマル酸を析出させた。撹拌は翼径121mmの撹拌翼を用い、250r/minの条件にて行った。
次に析出したフマル酸懸濁液をNo.2のろ紙を使用して吸引ろ過した。ろ過後のフマル酸ケークは熱風循環乾燥器FS−60WT(東京硝子器械社製)にて105℃で乾燥を行った。乾燥後、目開き500μmの篩を通すことにより、フマル酸結晶を得た。
得られたフマル酸結晶の吸油量を測定したところ、110.0mL/100gであった。
[実施例8]
実施例1と同様な実験において添加するポリアクリル酸の種類をポリアクリル酸(分子量1800g/mol)に変更して実験を行った。ただし使用した試薬はポリアクリル酸の63%水溶液であるため、水溶液の添加量は実施例1の添加量の1.59倍とした。
得られたフマル酸結晶の吸油量を測定したところ、59.0mL/100gであった。
[実施例9]
3Lの反応槽(直径450mm)にイオン交換水2.14kg、フマル酸105.8gを混合した後、85℃に昇温し、溶解した。続いて、カルボキシメチルセルロースナトリウム(東京化成工業(株))を1.13g混合した後、平均冷却速度0.3℃/minにて80℃から25℃まで冷却することでフマル酸を析出させた。撹拌は翼径121mmの撹拌翼を用い、250r/minの条件にて行った。
次に析出したフマル酸懸濁液をNo.2のろ紙を使用して吸引ろ過した。ろ過後のフマル酸ケークは熱風循環乾燥器FS−60WT(東京硝子器械社製)にて105℃で乾燥を行った。乾燥後、目開き500μmの篩を通すことにより、フマル酸結晶を得た。
得られたフマル酸結晶の吸油量を測定したところ、100.0mL/100gであった。
実施例1〜9及び比較例5の結果を表2及び表3に示す。
Figure 2019001773
Figure 2019001773
表2及び表3のとおり、アニオン性高分子の存在下であって、フマル酸の濃度に対するアニオン性高分子の濃度が特定比である場合、フマル酸又はその塩を含む水溶液から晶析して得られるフマル酸結晶は高い吸油量を示すことが確認された。
(反応による晶析)
[実施例10]
3Lの反応槽(直径130mm)にイオン交換水1.55kg、無水マレイン酸450g、ポリアクリル酸(分子量5000g/mol)を9.58g、98%硫酸24.2gを混合した後、70℃に昇温し、溶解した。続いて6.19%チオ尿素水溶液を1.8mL/minの速度で120分かけて流加することでマレイン酸からフマル酸への異性化反応を進行させ、フマル酸を析出させた。120分経過後、フマル酸収率を上げるために、70℃で30分保持した。その後、70℃から25℃まで平均冷却速度0.6℃/minにて冷却を行った。撹拌は翼径121mmの撹拌翼を用い、250r/minの条件にて行った。
次に析出したフマル酸懸濁液をNo.2のろ紙を使用して吸引ろ過した後、1000gのイオン交換水を添加してろ過洗浄を行った。ろ過後のフマル酸ケークは熱風循環乾燥器FS−60WTにて60℃で乾燥を行った。乾燥後、目開き500μmの篩を通すことにより、フマル酸結晶を得た。
得られたフマル酸結晶の吸油量を測定したところ、80mL/100gであった。
[比較例6]
3Lの反応槽(直径130mm)にイオン交換水1.56kg、無水マレイン酸450g、98%硫酸24.2gを混合した後、70℃に昇温し、溶解した。続いて6.19%チオ尿素水溶液を1.8mL/minの速度で120分かけて流加することでマレイン酸からフマル酸への異性化反応を進行させ、フマル酸を析出させた。120分経過後、フマル酸収率を上げるために、70℃で30分保持した。その後、70℃から25℃まで平均冷却速度0.6℃/minにて冷却を行った。撹拌は翼径121mmの撹拌翼を用い、250r/minの条件にて行った。
次に析出したフマル酸懸濁液をNo.2のろ紙を使用して吸引ろ過した後、1000gのイオン交換水を添加してろ過洗浄を行った。ろ過後のフマル酸ケークは熱風循環乾燥器FS−60WTにて60℃で乾燥を行った。乾燥後、目開き500μmの篩を通すことにより、フマル酸結晶を得た。
得られたフマル酸結晶の吸油量を測定したところ、20mL/100gであった。
実施例10及び比較例6の結果を表4に示す。
Figure 2019001773
上記表4のとおり、反応による析出方法でも高い吸油量のフマル酸結晶が得られることが確認された。
(冷却による析出方法)
[実施例11]
3Lの反応槽(直径450mm)にイオン交換水1.80kg、コハク酸450.0gを混合した後、80℃に昇温し、溶解した。続いて、ポリアクリル酸(重量平均分子量5000)(東京化成工業(株))を4.77g混合した後、平均冷却速度0.3℃/minにて80℃から25℃まで冷却することでコハク酸を析出させた。撹拌は翼径121mmの撹拌翼を用い、250r/minの条件にて行った。
次に析出したコハク酸懸濁液をNo.2のろ紙を使用して吸引ろ過した。ろ過後のコハク酸ケークは熱風循環乾燥器FS−60WT(東京硝子器械社製)にて105℃で乾燥を行った。乾燥後、目開き500μmの篩を通すことにより、コハク酸結晶を得た。
得られたコハク酸結晶の吸油量を測定したところ、50.0mL/100gであった。
実施例11の結果を表5に示す。
Figure 2019001773
上記表5のとおり、本発明の方法により晶析されたコハク酸結晶は、高い吸油量を示すことが確認された。

Claims (12)

  1. 炭素数4のジカルボン酸又はその塩を含む水溶液から、アニオン性高分子の存在下において炭素数4のジカルボン酸の結晶を析出する工程を含み、前記水溶液中の炭素数4のジカルボン酸の含有量に対するアニオン性高分子の含有量の質量比が5×10-4以上、0.5以下である、炭素数4のジカルボン酸結晶の製造方法。
  2. 炭素数4のジカルボン酸又はその塩を含む水溶液中のアニオン性高分子の含有量が0.001質量%以上、5質量%以下である請求項1記載の製造方法。
  3. アニオン性高分子が、ポリ(メタ)アクリル酸又はその塩、ポリグルタミン酸又はその塩、及びカルボキシアルキルセルロース又はその塩から選ばれる1以上の化合物である請求項1又は2記載の製造方法。
  4. アニオン性高分子の重量平均分子量が、1,000以上、2,000,000以下である請求項1〜3いずれか1項記載の製造方法。
  5. 結晶を析出する方法が、pH調整による析出、冷却による析出、濃縮による析出及び反応による析出から選ばれる1以上の方法である請求項1〜4いずれか1項記載の製造方法。
  6. 冷却による結晶の析出が炭素数4のジカルボン酸又はその塩を含む水溶液を昇温してから行われ、昇温温度から冷却温度に至るまでに要した時間から算出される平均冷却速度が0.05℃/min〜20℃/minである請求項5記載の製造方法。
  7. 炭素数4のジカルボン酸結晶がフマル酸結晶であって、マレイン酸又は無水マレイン酸を含有する水溶液中に触媒を添加しフマル酸を生成させる反応により結晶の析出を行う請求項5記載の製造方法。
  8. マレイン酸又は無水マレイン酸を含有する水溶液中のマレイン酸又は無水マレイン酸の含有量が、5質量%以上、70質量%以下である請求項7記載の製造方法。
  9. 反応時の温度が60℃以上、100℃以下である請求項7又は8記載の製造方法。
  10. 触媒が好ましくはチオ尿素、臭素酸塩、又は過ホウ素酸塩である請求項7〜9のいずれか1項記載の製造方法。
  11. 結晶の析出を周速0.2m/s〜10m/sで撹拌しながら行う請求項1〜10のいずれか1項記載の製造方法。
  12. 炭素数4のジカルボン酸結晶がフマル酸又はコハク酸の結晶である請求項1〜11のいずれか1項記載の製造方法。
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