JP2019001076A - カウンタエジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】バッチがテーブルから送出コンベアに受け渡される時間を短くする。【解決手段】カウンタエジェクタは、昇降運動を行うテーブル16が所定の送出方向と平行な前後方向に変位可能に構成されたエレベータと、テーブルに載置されるバッチの段ボールシートSHの後端部が所定の送出方向と反対方向に移動することを規制する後方規制部材162と、テーブル昇降駆動部と、テーブルを前後方向に変位させるテーブル変位駆動部と、制御部と、を備える。制御部は、テーブルがホッパ部からテーブル停止位置まで下降する期間と、テーブルがテーブル停止位置で停止する期間とのうちの少なくとも一部の期間において、テーブルが後方に変位するように、両駆動部を制御するテーブル下降制御処理と、テーブルがテーブル停止位置からホッパ部まで上昇する期間に、テーブルが前方に変位するように、両駆動部を制御するテーブル上昇制御処理と、を実行する。【選択図】図8

Description

本発明は、ホッパ部に積載される段ボールシートを分離して所定のシート枚数のバッチを形成するレッジと、所定の送出方向にバッチを送出するためにホッパ部の下方に配置される送出コンベアと、バッチをホッパ部から送出コンベアまで運搬するために昇降運動を行うテーブルと、を備えるカウンタエジェクタに関する。詳細には、テーブルがホッパ部からテーブル停止位置に向って下降するとき、またはテーブル停止位置に停止するときに、バッチが送出される所定の送出方向と反対方向にテーブルを変位させるカウンタエジェクタに関する。
従来、バッチをホッパ部から送出コンベアまで運搬するために昇降運動を行うテーブルを備えるカウンタエジェクタとして、種々の構成のカウンタエジェクタが知られている。たとえば、特許文献1に記載のカウンタエジェクタにおいて、ホッパ部を形成する前当板が、段ボールシートの搬送方向の寸法に応じて変位するとき、テーブルが、前当板が変位する方向と同じ方向に前当板の変位量だけ変位する。バッチがテーブルから送出コンベアに受け渡された後に、次に形成されるバッチを受け取るために、テーブルは、その変位した位置から上昇するように構成される。この構成により、特許文献1に記載のカウンタエジェクタは、段ボールシートの寸法が短いほど、バッチがテーブルから送出コンベアに受け渡される時間を短くすることができる。
特許第5473138号公報
ところで、オーダに応じて、搬送方向の寸法が種々異なる段ボールシートがカウンタエジェクタに供給される。一般に、段ボールシートの搬送方向の寸法が長くなるほど、1枚の段ボールシートの重さは重くなる。バッチの運搬および管理上の都合により、搬送方向の寸法が長い段ボールシートのバッチの枚数は、搬送方向の寸法が短い段ボールシートのバッチに比べて、少ない枚数に設定される。
特許文献1に記載のカウンタエジェクタにおいて、搬送方向の寸法が長い段ボールシートのバッチの枚数は少ないことから、段ボールシートが積載されてバッチが形成される時間は、比較的短い時間になる。しかし、搬送方向の寸法が長い段ボールシートについて、少ない枚数のバッチが形成された後に、そのバッチがテーブルから送出コンベアに受け渡される場合、段ボールシートの搬送方向の寸法が長いことから、バッチがテーブルの上方位置から前方に送出され始めてから、完全に前方に送出されてテーブルの上方位置からなくなるまでの受け渡し時間は、比較的長い時間になる。テーブルは、バッチの受け渡しが完了するまで、送出コンベアが配置される所定の送出位置より下方のテーブル停止位置に停止し続ける必要がある。受け渡される時間が長くなることから、次に形成されるバッチを受け取るために、テーブルがテーブル停止位置から上昇運動を開始する時期が遅れ、カウンタエジェクタによるバッチの形成および送出の全体動作を高速化することができない問題がある。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、バッチが送出される所定の送出方向と反対方向にテーブルを変位させることにより、バッチがテーブルから送出コンベアに受け渡される時間を短くすることができるカウンタエジェクタを提供することを目的とする。
請求項1に記載の第1の発明態様は、フォルダグルアから所定の搬送方向に搬送されて供給された段ボールシートの先端部に当接する前当板と、前当板に相対して配置され、供給された段ボールシートの後端部に当接してシート端部を整列させる矯正板と、前当板および矯正板により形成されるホッパ部の内部に積載される段ボールシートを分離して所定のシート枚数のバッチを形成するレッジと、所定の搬送方向と同じ方向に向かう所定の送出方向にバッチを送出するために、前当板および矯正板より下方の所定の送出位置に配置される送出コンベアと、バッチが載置され、そのバッチをホッパ部から送出コンベアまで運搬するために昇降運動を行うテーブルを含み、そのテーブルが所定の送出方向と平行な前後方向に変位可能に構成されたエレベータと、矯正板と送出コンベアとの間に配置され、テーブルに載置されるバッチの段ボールシートが所定の送出方向と反対方向に移動することを規制するために段ボールシートの後端部に当接する後方規制部材と、テーブルを昇降させるテーブル昇降駆動部と、テーブルを所定の送出方向と平行な前後方向に変位させるテーブル変位駆動部と、テーブル昇降駆動部およびテーブル変位駆動部を制御する制御部と、を備え、制御部は、テーブルがホッパ部から送出コンベアの所定の送出位置より下方のテーブル停止位置まで下降する期間と、テーブルがテーブル停止位置で停止する期間とのうちの少なくとも一部の期間において、テーブルが後方に変位するように、テーブル昇降駆動部およびテーブル変位駆動部を制御するテーブル下降制御処理と、テーブルがテーブル停止位置からホッパ部まで上昇する期間に、テーブルが前方に変位するように、テーブル昇降駆動部およびテーブル変位駆動部を制御するテーブル上昇制御処理と、を実行する。
本発明態様では、テーブルがホッパ部からテーブル停止位置まで下降する期間において、レッジが、テーブルに載置されるバッチに上方から接触しながら下降する構成であってもよい。または、テーブルがホッパ部からテーブル停止位置まで下降する期間において、レッジと別個に設けられるプレスバーが、テーブルに載置されるバッチに上方から接触しながら下降する構成であってもよい。後者の構成である場合、レッジが、ホッパ部と送出コンベアとの間の所定の位置で停止する構成を採用してもよい。
本発明態様では、テーブルが、ホッパ部において積層された段ボールシートのバッチを受け取る際に、テーブルの前端が矯正板の前方側において前方に変位してホッパ部内に進入する距離は、バッチを安定して載置することができるのであれば、特に限定されない。たとえば、テーブルがホッパ部内に進入する距離は、積層される段ボールシートの搬送方向の長さに所定の割合を掛けた距離であってもよい。
本発明態様では、テーブル下降制御処理において、テーブルが後方に変位する動作は、バッチがテーブルの上方位置から完全に前方に送出されてテーブルの上方位置からなくなるまで、少なくとも実行される。テーブルが早い段階で上昇を開始するために、テーブルが後方に変位する動作は、テーブルの上方位置からバッチが完全に前方に送出される時点までに限って実行されるのが好ましい。しかし、テーブルの前端の位置が後方規制部材の配置位置まで後退するまで、テーブルが後方に変位する動作が実行される構成であってもよい。
本発明態様では、テーブル上のバッチの有無を検出する検出部を備え、検出部の検出結果に基いて、テーブルの上方位置からバッチが完全に前方に送出されたのか否かを判断する構成であってもよい。または、後方に変位するテーブルの前端の位置と、送出コンベアの移動量とを算出する手段を備え、この算出手段の算出結果に基いて、テーブルの上方位置からバッチが完全に前方に送出されたのか否かを判断する構成であってもよい。
本発明態様では、テーブルが、ホッパ部において積層された段ボールシートのバッチを受け取る際に、テーブルの前端が矯正板の前方側において前方に変位してホッパ部内に所定の距離だけ進入する必要がある。テーブル上昇制御処理において、テーブルがテーブル停止位置からホッパ部まで上昇する期間に、所定の距離の全ての距離だけ、テーブルが前方に変位する構成であってもよい。または、テーブル上昇制御処理において、テーブルがテーブル停止位置からホッパ部まで上昇する期間に、所定の距離の一部分の距離だけ、テーブルが前方に変位し、テーブルがホッパ部に到達した後に、残りの距離だけ、テーブルが前方に変位する構成であってもよい。
請求項2に記載の具体的態様は、テーブルに載置されるバッチの有無を検出する検出部を備える。本具体的態様では、検出部が、バッチの有を検出した後にバッチの無を検出したときに、制御部は、テーブルの上昇をテーブル昇降駆動部に開始させてテーブル上昇制御処理を実行する。
本具体的態様では、検出部は、テーブルに配置され、前後方向および昇降方向に移動する構成であってもよい。または、検出部は、テーブルと共に前後方向のみに移動するようにエレベータに配置される構成であってもよい。
請求項3に記載の具体的態様では、テーブル下降制御処理は、テーブルがホッパ部からテーブル停止位置まで下降する期間の全期間にわたって、テーブルが後方に変位するように、テーブル昇降駆動部およびテーブル変位駆動部を制御する。
本具体的態様では、テーブル下降制御処理は、テーブルが下降する期間だけでなく、テーブルがテーブル停止位置に停止する期間にも、テーブルが後方に変位するように、テーブル昇降駆動部およびテーブル変位駆動部を制御する処理であってもよい。
請求項4に記載の具体的態様では、テーブル上昇制御処理は、テーブルがテーブル停止位置からホッパ部まで上昇する期間の全期間にわたって、テーブルが前方に変位するように、テーブル昇降駆動部およびテーブル変位駆動部を制御する。
本具体的態様では、テーブル上昇制御処理は、テーブルが上昇する期間だけでなく、テーブルがホッパ部まで上昇した後に上昇を停止する期間にも、テーブルが前方に変位するように、テーブル昇降駆動部およびテーブル変位駆動部を制御する処理であってもよい。
請求項5に記載の具体的態様は、レッジを昇降させるレッジ昇降駆動部と、レッジを所定の送出方向と平行な前後方向に変位させるレッジ変位駆動部と、送出コンベアと協働してバッチを所定の送出方向に送出するために前当板より下方の所定の協働送出位置に配置される上部コンベアと、前当板と上部コンベアとの間に配置され、前当板と連動して前後方向に変位可能に構成され、テーブルに載置されるバッチの段ボールシートが所定の送出方向に移動することを規制するために段ボールシートの前端部に当接する前方規制部材と、を備える。本具体的態様では、制御部は、レッジがホッパ部から上部コンベアまで下降する期間と、上部コンベアの所定の協働送出位置で停止する期間とのうちの少なくとも一部の期間において、レッジが前方に変位するように、レッジ昇降駆動部およびレッジ変位駆動部を制御するレッジ下降制御処理と、レッジが上部コンベアからホッパ部の上方の所定の待機位置まで上昇するように、レッジ昇降駆動部を制御するレッジ上昇制御処理と、を実行する。
本具体的態様では、レッジ上昇制御処理において、レッジがホッパ部において積層される段ボールシートと衝突しない限り、レッジが、上部コンベアからホッパ部の上方の所定の待機位置まで上昇する間に、前方に変位する構成であってもよい。または、レッジ上昇制御処理において、レッジがホッパ部において積層される段ボールシートと衝突しない位置までホッパ部から前方に変位した後に、レッジが上部コンベアからホッパ部の上方の所定の待機位置まで真上に上昇する構成であってもよい。
請求項6に記載の具体的態様はテーブルがテーブル停止位置まで下降したときに送出コンベアを駆動するコンベア駆動制御部を備える。本具体的態様では、レッジ下降制御処理は、テーブルがテーブル停止位置まで下降してから所定の変位停止期間において、レッジが送出コンベアに載置されるバッチに上方から接触した状態で前方に変位することを停止するように、レッジ昇降駆動部およびレッジ変位駆動部を制御し、所定の変位停止期間が経過した後に、レッジが上部コンベアの所定の協働送出位置に停止する所定の昇降停止期間だけ、レッジが前方に変位するように、レッジ昇降駆動部およびレッジ変位駆動部を制御し、レッジ上昇制御処理は、所定の昇降停止期間が経過した後に、レッジが所定の待機位置に向って上昇するときに、レッジが前方に変位するように、レッジ昇降駆動部およびレッジ変位駆動部を制御する。
本具体的態様では、レッジ下降制御処理において、レッジは、送出コンベアに載置されるバッチに上方から接触するのであれば、レッジの下面が上部コンベアの下面より僅かに下方の位置でバッチを上方から押圧する構成であってもよいし、レッジの下面が上部コンベアの下面と同じ高さの位置でバッチが上方に膨れ上がらないように規制する構成であってもよい。
本具体的態様では、所定の変位停止期間は、送出コンベアの送出動作が指令されてから実際に送出コンベアが送出動作を開始するまでの期間である。送出コンベアの送出動作指令は、テーブルがテーブル停止位置まで下降した時点で発生される。レッジが上部コンベアの所定の協働送出位置まで下降する時点は、テーブルがテーブル停止位置まで下降する時点と、ほぼ同時であってもよいし、所定の変位停止期間の間であってもよい。
本具体的態様では、所定の昇降停止期間は、送出コンベアにより送出されるバッチの前端部分がレッジの下面から上部コンベアの下面に進入するために必要な期間である。
請求項7に記載の具体的態様では、レッジ下降制御処理は、レッジがホッパ部から上部コンベアまで下降する期間の全期間にわたって、レッジが前方に変位するように、レッジ昇降駆動部およびレッジ変位駆動部を制御する。
請求項8に記載の具体的態様では、制御部は、レッジがホッパ部から上部コンベアに向けて下降を開始するより前に、テーブルがホッパ部からテーブル停止位置に向けて下降を開始するように、レッジ昇降駆動部およびテーブル昇降駆動部を制御する。
請求項9に記載の具体的態様では、制御部は、レッジがホッパ部から上部コンベアに向けて下降を開始するときの加速度より大きな加速度で、テーブルがホッパ部からテーブル停止位置に向けて下降を開始するように、レッジ昇降駆動部およびテーブル昇降駆動部を制御する。
請求項10に記載の具体的態様は、送風装置を備える。本具体的態様では、送風装置は、テーブルがホッパ部からテーブル停止位置まで下降する期間のうちの少なくとも一部の期間において、テーブルに載置されるバッチに向って下方から送風する。
本具体的態様では、送風装置は、テーブルに配置される構成であってもよいし、送出コンベアの下方の一定位置に配置される構成であってもよい。
本具体的態様では、送風装置は、テーブルがホッパ部からバッチを受け取る前には、送風動作を行わない構成であってもよい。または、送風装置は、テーブルがホッパ部からバッチを受け取る前において、テーブルがホッパ部からテーブル停止位置まで下降する期間における送風量より、少ない送風量で送風する構成であってもよい。
請求項11に記載の具体的態様では、テーブルは、所定の搬送方向と直交する方向に間隔をあけて配列され、水平方向に延びる複数の載置延出部を含み、後方規制部材は、複数の載置延出部の間隔にそれぞれ配置され、鉛直方向に延びる複数の規制延出部を含む。
請求項1に記載の発明態様では、テーブルは、バッチをホッパ部から送出コンベアまで運搬するために昇降運動を行うと共に、所定の送出方向と平行な前後方向に変位する。後方規制部材は、矯正板と送出コンベアとの間に配置され、テーブルに載置されるバッチの段ボールシートが所定の送出方向と反対方向に移動することを規制するために段ボールシートの後端部に当接する。テーブル下降制御処理により、テーブルがホッパ部からテーブル停止位置まで下降する期間と、テーブルがテーブル停止位置で停止する期間とのうちの少なくとも一部の期間において、テーブルが後方に変位する。テーブル上昇制御処理により、テーブルがテーブル停止位置からホッパ部まで上昇する期間に、テーブルが前方に変位する。この結果、バッチが送出される所定の送出方向と反対方向である後方にテーブルが変位することにより、バッチがテーブルから送出コンベアに受け渡される時間を短くすることができる。
請求項2に記載の具体的態様では、検出部は、テーブルに載置されるバッチの有無を検出する。検出部がバッチの有を検出した後にバッチの無を検出したときに、制御部は、テーブルの上昇をテーブル昇降駆動部に開始させてテーブル上昇制御処理を実行する。この結果、テーブル上でバッチの有からバッチの無になったことを検出することにより、テーブル上昇制御処理が早い段階で実行されることから、テーブルが次のバッチの段ボールシートを受け取る時期を早めることができ、カウンタエジェクタ全体の動作を高速化することができる。
請求項3に記載の具体的態様では、テーブル下降制御処理により、テーブルがホッパ部からテーブル停止位置まで下降する期間の全期間にわたって、テーブルが後方に変位する。この結果、テーブルが、下降する期間の全期間にわたって、徐々に後方に変位することから、テーブル上のバッチが崩れることを防ぐことができる。
請求項4に記載の具体的態様では、テーブル上昇制御処理により、テーブルがテーブル停止位置からホッパ部まで上昇する期間の全期間にわたって、テーブルが前方に変位する。この結果、テーブルは上昇する動作と前方に変位する動作とを同時に行うことから、テーブルが上昇する動作と前方に変位する動作とを異なる時期に行う場合に比べて、テーブルが次のバッチを受け取る時期を早めることができ、カウンタエジェクタの全体の動作を高速化することができる。
請求項5に記載の具体的態様では、上部コンベアは、送出コンベアと協働してバッチを所定の送出方向に送出するために前当板より下方の所定の協働送出位置に配置される。前方規制部材は、前当板と上部コンベアとの間に配置され、前当板と連動して前後方向に変位可能に構成され、テーブルに載置されるバッチの段ボールシートが所定の送出方向に移動することを規制するために段ボールシートの前端部に当接する。レッジ下降制御処理により、レッジがホッパ部から上部コンベアまで下降する期間と、上部コンベアの所定の協働送出位置で停止する期間とのうちの少なくとも一部の期間において、レッジが前方に変位する。レッジ上昇制御処理により、レッジが上部コンベアからホッパ部の上方の所定の待機位置まで上昇する。この結果、レッジは下降する期間と所定の協働送出位置で停止する期間とのうちの少なくとも一部の期間において前方に変位することから、レッジが次のバッチの形成のために所定の待機位置に戻る時期を早めることができ、カウンタエジェクタの全体の動作を高速化することができる。
請求項6に記載の具体的態様では、コンベア駆動制御部が、テーブルがテーブル停止位置まで下降したときに送出コンベアを駆動する。レッジ下降制御処理において、テーブルがテーブル停止位置まで下降してから所定の変位停止期間において、レッジが送出コンベアに載置されるバッチに上方から接触した状態で前方に変位することを停止し、所定の変位停止期間が経過した後に、レッジが上部コンベアの所定の協働送出位置に停止する所定の昇降停止期間だけ、レッジが前方に変位する。レッジ上昇制御処理において、所定の昇降停止期間が経過した後に、レッジが所定の待機位置に向って上昇するときに、レッジが前方に変位する。この結果、レッジは、送出動作を開始する前の送出コンベアに載置されるバッチに上方から接触した状態で、所定の変位停止期間において前方への変位を停止することから、送出コンベアの送出動作前にレッジのみが前方へ変位することにより、バッチの姿勢を崩すことを防ぐことができる。また、レッジは、所定の昇降停止期間だけ所定の協働送出位置に停止した状態で、前方に変位することから、送出コンベアにより送出されるバッチの前端部分を、レッジの下面から上部コンベアの下面へ円滑に移動させることができる。
請求項7に記載の具体的態様では、レッジ下降制御処理により、レッジがホッパ部から上部コンベアまで下降する期間の全期間にわたって、レッジが前方に変位する。この結果、レッジは下降する動作と前方に変位する動作とを同時に行うことから、レッジが下降する動作と前方に変位する動作とを異なる時期に行う場合に比べて、レッジが次のバッチの形成のために所定の待機位置に戻る時期を早めることができ、カウンタエジェクタの全体の動作を高速化することができる。
請求項8に記載の具体的態様では、レッジがホッパ部から上部コンベアに向けて下降を開始するより前に、テーブルがホッパ部からテーブル停止位置に向けて下降を開始する。この結果、テーブルが、下降する期間において後方に変位する場合に、レッジからテーブル上のバッチに押圧力が作用することを低減することができ、テーブルの上面とバッチの最下層の段ボールシートとの間に作用する摩擦を低減し、バッチが崩れることを防止することができる。
請求項9に記載の具体的態様では、レッジがホッパ部から上部コンベアに向けて下降を開始するときの加速度より大きな加速度で、テーブルがホッパ部からテーブル停止位置に向けて下降を開始する。この結果、テーブルが、下降する期間において後方に変位する場合に、レッジからテーブル上のバッチに押圧力が作用することを低減することができ、テーブルの上面とバッチの最下層の段ボールシートとの間に作用する摩擦を低減し、バッチが崩れることを防止することができる。
請求項10に記載の具体的態様では、送風装置は、テーブルがホッパ部からテーブル停止位置まで下降する期間のうちの少なくとも一部の期間において、テーブルに載置されるバッチに向って下方から送風する。この結果、テーブルが後方に変位するときに、テーブルの上面とバッチの最下層の段ボールシートとの間に作用する摩擦を低減し、バッチが崩れることを防止することができる。
請求項11に記載の具体的態様では、テーブルは、所定の搬送方向と直交する方向に間隔をあけて配列され、水平方向に延びる複数の載置延出部を含む。後方規制部材は、複数の載置延出部の間隔にそれぞれ配置され、鉛直方向に延びる複数の規制延出部を含む。この結果、テーブルの複数の載置延出部は、後方規制部材の複数の規制延出部と衝突することなく、前後方向に円滑に変位することができる。
本発明の実施形態であるカウンタエジェクタ1の全体構成を示す正面図である。 カウンタエジェクタ1の主レッジ14、テーブル16、および補助レッジ18、20の可動範囲を示す説明図である。 カウンタエジェクタ1の電気的構成を示すブロック図である。 主レッジ14、テーブル16、および補助レッジ18、20の変位を示すタイミングチャートである。 図4のタイミングチャートに示される時点T2において、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dがテーブル中間位置VTXからテーブル下方位置VT2に向けて下降を開始するとともに、テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cがテーブル左方位置HT1からテーブル右方位置HT2に向けて右方に変位を開始する状態を示す説明図である。 図4のタイミングチャートに示される時点T3において、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dが送出コンベア22の上方コンベア部分の位置から10mmだけ上方の位置VCに到達した状態を示す説明図である。 図4のタイミングチャートに示される時点T4において、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dが主レッジ下方位置VM2に到達するとともに、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cが主レッジ中間位置HMXに到達した状態を示す説明図である。 図4のタイミングチャートに示される時点T5において、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dの上方から、バッチBSが送出コンベア22により搬送されて無くなった状態を示す説明図である。 図4のタイミングチャートに示される時点T6において、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cが前当板10および前方規制部材160の右側面から右方に所定距離DRだけ離れた位置に到達した状態を示す説明図である。 図4のタイミングチャートに示される時点T7において、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dがテーブル上方位置VT1に到達した状態を示す説明図である。 図4のタイミングチャートに示される時点T8において、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cが主レッジ左方位置HM2に到達した状態を示す説明図である。
<実施形態>
以下に、本発明の一実施形態であるカウンタエジェクタについて、図面を参照して説明する。カウンタエジェクタは、フォルダグルアから給送される段ボールシートを積載し、所定シート枚数のバッチに区切る装置であり、その基本的構成はよく知られている。図1は、本実施形態のカウンタエジェクタの全体構成を示す正面図である。図1に矢印で示され方向が、上下方向、および、左右方向であり、両方向と直交する方向が前後方向である。図2以降の図面においても、各方向が図1に示される方向に従って示される。
[カウンタエジェクタ1の機械的構成]
図1において、カウンタエジェクタ1は、前当板10と、矯正板12と、主レッジ14と、テーブル16と、上流側補助レッジ18と、下流側補助レッジ20と、送出コンベア22と、上方コンベア24と、滞留コンベア26と、を備える。給送コンベア28、および給送ローラ30が、カウンタエジェクタ1の右側に配置される。フォルダグルアにより折り曲げられるとともに糊付けされた段ボールシートSHは、給送コンベア28、および給送ローラ30により、カウンタエジェクタ1に給送される。本実施形態では、段ボールシートSHの搬送方向FDは、図1において右から左に向う方向である。
段ボールシートSHが積載される空間を有するホッパ部HPは、前当板10と、矯正板12と、上流側補助レッジ18と、下流側補助レッジ20とにより、構成される。前当板10は、ホッパ部HPの左側に配置され、給送される段ボールシートSHの前端部である左側の端部と当接する。矯正板12は、ホッパ部HPの右側に配置され、給送される段ボールシートSHの後端部である右側の端部と当接する。矯正板12は、積載される段ボールシートSHの後端部を揃えるために、左右方向に往復動する公知の矯正運動を行う。矯正板12は、矯正運動において段ボールシートSHの後端部に当接することができるように給送コンベア28、および給送ローラ30と一定の位置関係で配置される。
(前当板変位機構40の構成)
前当板変位機構40が、前当板10を左右方向に変位させるために設けられる。前当板変位機構40は、前当板駆動モータ42と、ねじ軸44と、前当板支持ブロック46と、ガイドレール48と、を備える。ねじ軸44は、左右方向に水平な状態でカウンタエジェクタ1のフレームに回転可能に支持される。前当板駆動モータ42は、ねじ軸44に連結され、ねじ軸44を正逆両方向に回転駆動する。前当板駆動モータ42は、その回転方向、および回転量を検出するエンコーダを内蔵する。そのエンコーダは、回転方向および回転量を表す回転検出信号を発生する公知の構成を備える。ガイドレール48は、ねじ軸44に近接した位置で左右方向に水平な状態でカウンタエジェクタ1のフレームに支持される。ガイドレール48は、前当板支持ブロック46の案内溝と係合することにより、前当板支持ブロック46を左右方向において案内する。
前当板支持ブロック46は、ねじ軸44と螺合するナット部を備え、ねじ軸44の回転方向および回転量に従って左右方向に変位する。前当板10は、前当板支持ブロック46の右側端部に、上下方向に垂直な状態で固定される。前当板10は、矯正板12との間隔が、段ボールシートSHの搬送方向FDのシート長さLSに応じた間隔となるように位置決めされる。
(主レッジ変位機構60、および主レッジ昇降機構62の構成)
主レッジ変位機構60、および主レッジ昇降機構62が、主レッジ14を左右方向に変位させるとともに、上下方向に昇降させるために設けられる。主レッジ変位機構60は、レッジ変位モータ64と、駆動プーリ66と、従動プーリ68と、レッジ駆動ベルト70と、ガイドレール72と、レッジ支持ブロック74と、を備える。
駆動プーリ66、および従動プーリ68が、カウンタエジェクタ1のフレームに回転可能に支持される。レッジ駆動ベルト70が、駆動プーリ66と従動プーリ68との間に、左右方向に水平な状態で張設される。レッジ変位モータ64は、駆動プーリ66に連結され、駆動プーリ66を正逆両方向に回転駆動する。レッジ変位モータ64は、その回転方向、および回転量を検出するエンコーダを内蔵する。ガイドレール72が、レッジ駆動ベルト70に近接した位置で左右方向に水平な状態でカウンタエジェクタ1のフレームに支持される。ガイドレール72は、レッジ支持ブロック74の案内溝と係合することにより、レッジ支持ブロック74を左右方向において案内する。レッジ支持ブロック74は、その上端部においてレッジ駆動ベルト70に固定される。
主レッジ昇降機構62は、レッジ昇降モータ76と、ピニオン78と、ラック80と、ガイドレール82と、を備える。レッジ昇降モータ76は、レッジ支持ブロック74に固定される。レッジ昇降モータ76は、ピニオン78に連結され、ピニオン78を正逆両方向に回転駆動する。レッジ昇降モータ76は、その回転方向、および回転量を検出するエンコーダを内蔵する。主レッジ14は、L字形状を有し、水平延出部分14Aと、垂直起立部分14Bとを備える。ラック80は、主レッジ14の垂直起立部分14Bに、上下方向に垂直な状態で固定される。ラック80は、ピニオン78と噛み合う。ガイドレール82は、主レッジ14の垂直起立部分14Bに、上下方向に垂直な状態で固定される。ガイドレール82は、レッジ支持ブロック74の案内溝と係合することにより、主レッジ14の垂直起立部分14Bを上下方向に案内する。
主レッジ14は、レッジ変位モータ64の回転方向および回転量に応じて、左右方向に位置決めされ、レッジ昇降モータ76の回転方向および回転量に応じて、上下方向に位置決めされる。
(テーブル変位機構92、およびテーブル昇降機構94の構成)
エレベータ90は、テーブル16を左右方向に変位させるとともに、上下方向に昇降させるために、テーブル変位機構92と、テーブル昇降機構94と、を備える。テーブル変位機構92は、テーブル変位モータ96と、駆動プーリ98と、従動プーリ100と、テーブル駆動ベルト102と、ガイドレール104と、テーブル支持ブロック106と、を備える。
駆動プーリ98、および従動プーリ100が、カウンタエジェクタ1のフレームに回転可能に支持される。テーブル駆動ベルト102が、駆動プーリ98と従動プーリ100との間に、左右方向に水平な状態で張設される。テーブル変位モータ96は、駆動プーリ98に連結され、駆動プーリ98を正逆両方向に回転駆動する。テーブル変位モータ96は、その回転方向、および回転量を検出するエンコーダを内蔵する。ガイドレール104が、テーブル駆動ベルト102に近接した位置で左右方向に水平な状態でカウンタエジェクタ1のフレームに支持される。ガイドレール104は、テーブル支持ブロック106の案内溝と係合することにより、テーブル支持ブロック106を左右方向において案内する。テーブル支持ブロック106は、その下端部においてテーブル駆動ベルト102に固定される。
テーブル昇降機構94は、テーブル昇降モータ108と、ピニオン110と、ラック112と、ガイドレール114と、を備える。テーブル昇降モータ108は、テーブル支持ブロック106に固定される。テーブル昇降モータ108は、ピニオン110に連結され、ピニオン110を正逆両方向に回転駆動する。テーブル昇降モータ108は、その回転方向、および回転量を検出するエンコーダを内蔵する。テーブル16は、T字形状を有し、水平延出部分16Aと、垂直起立部分16Bとを備える。ラック112は、テーブル16の垂直起立部分16Bに、上下方向に垂直な状態で固定される。ラック112は、ピニオン110と噛み合う。ガイドレール114は、テーブル16の垂直起立部分16Bに、上下方向に垂直な状態で固定される。ガイドレール114は、テーブル支持ブロック106の案内溝と係合することにより、テーブル16の垂直起立部分16Bを上下方向に案内する。
テーブル16は、テーブル変位モータ96の回転方向および回転量に応じて、左右方向に位置決めされ、テーブル昇降モータ108の回転方向および回転量に応じて、上下方向に位置決めされる。本実施形態では、テーブル16は、段ボールシート製函機が生産することが可能な最大寸法の段ボールシートを載置することができる大きさを有する。具体的には、テーブル16の水平延出部分16Aの搬送方向FDの寸法は、最大寸法の段ボールシートの搬送方向FDのシート長さLSに応じて設定される。また、本実施形態では、矯正板12からテーブル16の左端部16Cまでの距離は、オーダにより定められる段ボールシートSHの搬送方向FDのシート長さLSに応じて設定される。具体的には、矯正板12からテーブル16の左端部16Cまでの距離は、シート長さLSが長くなれば、長い距離に設定される。この設定方法については、特許第5473138号公報に記載されている。
(補助レッジ変位機構120、122の構成)
補助レッジ変位機構120、122が、上流側補助レッジ18、および下流側補助レッジ20を左右方向に変位させるために設けられる。補助レッジ変位機構120は、上流側補助レッジ18を左右方向に変位させるために、レッジ駆動シリンダ124と、レッジ支持台126と、を備える。レッジ支持台126は、矯正板12に近接した位置で左右方向に水平な状態でカウンタエジェクタ1のフレームに固定される。レッジ駆動シリンダ124は、レッジ支持台126に支持される。レッジ駆動シリンダ124は、左右方向に移動可能な作動ロッドを備え、その作動ロッドは上流側補助レッジ18に連結される。上流側補助レッジ18は、レッジ支持台126の上に配置されるリニアガイドにより左右方向に案内される。
補助レッジ変位機構122は、下流側補助レッジ20を左右方向に変位させるために、レッジ駆動シリンダ128と、レッジ支持台130と、を備える。レッジ支持台130は、左右方向に水平な状態で前当板支持ブロック46の下端部に固定される。レッジ駆動シリンダ128は、レッジ支持台130に支持される。レッジ駆動シリンダ128は、左右方向に移動可能な作動ロッドを備え、その作動ロッドは下流側補助レッジ20に連結される。下流側補助レッジ20は、レッジ支持台130に支持されるリニアガイドにより左右方向に案内される。
上流側補助レッジ18は、矯正板12に対して左右方向に進退可能に配置される。下流側補助レッジ20は、前当板10に対して左右方向に進退可能に配置される。両補助レッジ18、20は、互いに接近する方向に移動して段ボールシートSHの下面を支持し、互いに離れる方向に移動して段ボールシートSHをテーブル16に引き渡す。
(コンベア22、24、26の構成)
コンベア支持フレーム140が、左右方向に水平な状態で昇降可能にカウンタエジェクタ1のフレームに支持される。送出コンベア22、および滞留コンベア26は、コンベア支持フレーム140に支持される。コンベア昇降モータ142が、カウンタエジェクタ1のフレームに固定される。ねじ軸144が、上下方向に垂直な状態でカウンタエジェクタ1のフレームに回転可能に支持される。コンベア昇降モータ142は、ねじ軸144に連結され、ねじ軸144を正逆両方向に回転駆動する。コンベア昇降モータ142は、その回転方向、および回転量を検出するエンコーダを内蔵する。コンベア支持フレーム140は、ねじ軸144と螺合するナット部を備え、ねじ軸144の回転方向および回転量に従って昇降する。
送出コンベア22は、ホッパ部HPの左右方向の領域と、前当板10より左側の領域とを含む範囲にわたって、ホッパ部HPの下方において左右方向に水平な状態で配置される。滞留コンベア26は、送出コンベア22の左側において左右方向に水平な状態で配置される。滞留コンベア26は、送出コンベア22から送り出されるバッチを複数個滞留させながら、下流側の搬送コンベアに搬送する。送出モータ146は、コンベア支持フレーム140に固定され、送出コンベア22を駆動する。送出モータ146は、その回転方向、および回転量を検出するエンコーダを内蔵する。滞留制御モータ148は、コンベア支持フレーム140に固定され、滞留コンベア26を駆動する。滞留制御モータ148は、その回転方向、および回転量を検出するエンコーダを内蔵する。
上部コンベア24が、前当板10の下方であって、送出コンベア22の上方の所定位置において、左右方向に水平な状態でカウンタエジェクタ1のフレームに配置される。上部コンベア24は、その下面に自由回転可能な多数のコロを備え、前当板10の左側の領域において、送出コンベア22、および滞留コンベア26とそれぞれ対向して配置される。上部コンベア24の右方コンベア部分は、前当板支持ブロック46に連結され、前当板10の左右方向の変位に伴って、左右方向に伸縮するように構成される。
上部コンベア24と、送出コンベア22および滞留コンベア26との間の間隔は、バッチの上下方向の厚さとほぼ等しくなるように、コンベア昇降モータ142の回転方向、および回転量により設定される。バッチの上下方向の厚さは、オーダに応じて定められるバッチのシート枚数に従って決められる。
(前方規制部材160、および後方規制部材162の構成)
前方規制部材160、および後方規制部材162が、テーブル16の水平延出部分16Aに積載される段ボールシートSHの前端部、および後端部の左右方向への移動を規制するために、設けられる。図2は、図1に示されるホッパ部HPの周辺を拡大して示す模式図である。図1、および図2において、前方規制部材160は、前当板支持ブロック46の右側端部に、上下方向に垂直な状態で固定される。前方規制部材160は、前当板10の下端部から上部コンベア24の下面の近傍まで延びる。図2に示されるように、前当板10の右側面と、前方規制部材160の右側面とがほぼ同一平面を形成するように、前方規制部材160が配置される。バッチBSが、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面と、テーブル16の水平延出部分16Aの上面との間で、挟み込まれる状態において、主レッジ14の水平延出部分14Aが左方に変位するときに、前方規制部材160は、バッチBSの段ボールシートSHが左方に移動することを規制する。
図1、および図2において、後方規制部材162は、矯正板12が最も右側に移動した状態における矯正板12の左側面より後方規制部材162の左側面が僅かに右側に位置するように、矯正板12に近接した位置に配置され、上下方向に垂直な状態でカウンタエジェクタ1のフレームに固定される。後方規制部材162の上方端部は、右側に屈曲して矯正板12の下端部より上方に延びる。後端規制部材162の上端部の屈曲形状と、後方規制部材162の左側面が矯正板12の左側面より僅かに右側に位置する配置状態とにより、矯正板12により揃えられた段ボールシートSHの後端部が後方規制部材162の上方部分に引っ掛かることを防止することができる。後方規制部材162は、矯正板12の下端部から送出コンベア22の下方まで延びる。複数枚の段ボールシートSHが、テーブル16の水平延出部分16Aに積載される状態において、テーブル16の水平延出部分16Aが右方に変位するときに、後方規制部材162は、段ボールシートSHが右方に移動することを規制する。後方規制部材162の下端部が矯正板12の下端部から下方に延びる距離は、送出コンベア22が最も下方の位置まで下降した状態において、送出コンベア22の上方コンベア部分の上面と後方規制部材162の下端部とがほぼ同じ高さになるように、設定される。
本実施形態では、テーブル16の水平延出部分16Aは、搬送方向FDと直交する方向である前後方向に間隔をあけて配列される多数の載置延出部分を含む。後方規制部材162は、搬送方向FDと直交する方向である前後方向に間隔をあけて配列される多数の規制延出部分を含む。多数の規制延出部分の各規制延出部分は、隣り合う2つの載置延出部分も間の間隔に配置される。
(送風装置170の構成)
送風装置170が、テーブル16の水平延出部分16Aに積載される段ボールシートSHに向って送風するために、設けられる。送風装置170は、図2に示されるように、送出コンベア22の下方において、カウンタエジェクタ1のフレームに配置される。送風装置170は、送風口172と、送風モータ174とを備える。送風口172は、送出コンベア22に近接した位置において、テーブル16の水平延出部分16Aに向って開口する。送風モータ174が、送風装置170の送風ファンを回転駆動する。
(各種の検出器の構成)
バッチ検出器180が、テーブル16の水平延出部分16Aの上方においてバッチBSの有無を検出するために、エレベータ90のフレームに設けられる。バッチ検出器180は、図2に示されるように、上下方向において送出コンベア22と一定の位置関係になるように配置され、テーブル16とともに左右方向に変位するように、連結部材184によりエレベータ90のフレームに連結される。本実施形態では、送出コンベア22の上下方向の位置が調整される場合には、バッチ検出器180の上下方向の位置も調整される。テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dが送出コンベア22の上方コンベア部分より僅かに下方の位置まで下降することにより、その水平延出部分16Aに積載されるバッチBSが送出コンベア22に受け渡される。バッチ検出器180は、送出コンベア22に受け渡られたバッチBSが、水平延出部分16Aの上方において存在するのか否かを検出する。本実施形態では、バッチ検出器180は、光学センサにより構成され、水平延出部分16Aの左端部16Cに向けて光を照射する発光部と、バッチBSの下面により反射された光を受光する受光部とを備える。バッチ検出器180は、テーブル16の水平延出部分16Aが所定の検出可能距離まで接近したときに検出可能状態になり、水平延出部分16Aの上方においてバッチBSが存在する状態からバッチBSが存在しない状態に変化したときに、バッチ無検出信号SDを発生する。
シート検出器182が、給送コンベア26および給送ローラ30により給送される段ボールシートSHの端部の通過を検出するために、カウンタエジェクタ1のフレームに設けられる。シート検出器182は、図2に示されるように、給送ローラ30に近接して配置される。シート検出器182は、光学センサにより構成され、下方に向けて光を照射する発光部と、給送される段ボールシートSHの上面により反射された光を受光する受光部とを備える。シート検出器182は、給送される段ボールシートSHの端部の通過に応じて検出信号を発生する。
[カウンタエジェクタ1の電気的構成]
本実施形態のカウンタエジェクタ1を制御するための電気的構成について、図3を参照して以下に説明する。図3は、カウンタエジェクタ1の電気的構成を示すブロック図である。図3において、カウンタエジェクタ制御装置200は、カウンタエジェクタ1の全体の動作を制御する。管理装置300は、連続する複数のオーダを実行するために公知の段ボールシート製函機の生産管理を行い、各オーダに関する生産速度、段ボールシートの寸法、バッチのシート枚数などの制御情報を制御装置200に供給する。
制御装置200は、バッチ検出器180と、シート検出器182とにそれぞれ接続される。制御装置200は、シート検出器182からの検出信号に基づいて、給送コンベア26および給送ローラ30により給送される段ボールシートSHの枚数を計数する。制御装置200は、管理装置300からの制御情報、および計数した段ボールシートSHの枚数に従って、カウンタエジェクタ1の各構成部分を駆動する多数のモータを制御する。制御装置200は、主レッジ14を移動させるレッジ変位モータ64およびレッジ昇降モータ76と、補助レッジ18、20を移動させるレッジ駆動シリンダ124、128と、テーブル16を移動させるテーブル変位モータ96およびテーブル昇降モータ108と、送出コンベア22および滞留コンベア26を駆動する送出モータ146および滞留制御モータ148と、送出コンベア22および滞留コンベア26を昇降させるコンベア昇降モータ142と、送風装置170を駆動する送風モータ174とにそれぞれ接続される。
制御装置200は、CPU、ROM、RAMなどを含むコンピュータから構成される。ROMは、カウンタエジェクタ1を制御する制御プログラム、および各種の設定値を固定的に記憶する。RAMは、段ボールシートSHの計数枚数などのCPUの処理結果、管理装置300からの制御情報を一時記憶する。
制御装置200は、制御プログラムの実行により、前当板10などの各部材の位置を算出する処理と、コンベア駆動指令などの制御信号の生成処理とを実行する。具体的には、制御装置200は、前当板駆動モータ42が内蔵するエンコーダからの回転検出信号に基いて、前当板10の左右方向の位置を算出する。制御装置200は、レッジ変位モータ64およびレッジ昇降モータ76が内蔵するエンコーダからの回転検出信号に基いて、主レッジ14の左右方向の位置および上下方向の位置を算出する。制御装置200は、テーブル変位モータ96およびテーブル昇降モータ108が内蔵するエンコーダからの回転検出信号に基いて、テーブル16の左右方向の位置および上下方向の位置を算出する。制御装置200は、送出モータ146および滞留制御モータ148が内蔵するエンコーダからの回転検出信号に基いて、送出コンベア22の移動量および滞留コンベア26の移動量を算出する。制御装置200は、コンベア昇降モータ142が内蔵するエンコーダからの回転検出信号に基いて、送出コンベア22および滞留コンベア26の上下方向の位置を算出する。制御装置200は、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dが後述のテーブル下方位置VT2まで下降したときに、送出コンベア22の駆動を開始させるコンベア駆動指令CDを送出モータ146に供給する。制御装置200は、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dが上下方向における後述のテーブル中間位置VTXからテーブル下方位置VT2まで下降する間に、送風作動信号SBを送風モータ174に供給する。
主レッジ14、テーブル16、および補助レッジ18、20が移動する範囲について、図2を参照して説明する。本実施形態では、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cは、左右方向において、主レッジ右方位置HM1と主レッジ左方位置HM2との間で変位する。左右方向における主レッジ中間位置HMXが、主レッジ右方位置HM1と主レッジ左方位置HM2との間に定められる。主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dは、上下方向において、主レッジ上方位置VM1と主レッジ下方位置VM2との間で昇降する。上下方向における主レッジ中間位置VMXが、主レッジ上方位置VM1と主レッジ下方位置VM2との間に定められる。テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cは、左右方向において、テーブル左方位置HT1とテーブル右方位置HT2との間で変位する。テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dは、上下方向において、テーブル上方位置VT1とテーブル下方位置VT2との間で変位する。上下方向におけるテーブル中間位置VTXが、テーブル上方位置VT1とテーブル下方位置VT2との間に定められる。上流側補助レッジ18の左端部は、ホッパ部HPに進入する補助レッジ進入位置HS1と、ホッパ部HPから退避する補助レンジ退避位置HS2との間で変位する。同様に、下流側補助レッジ20の右端部は、ホッパ部HPに進入する補助レッジ進入位置HS1と、ホッパ部HPから退避する補助レンジ退避位置HS2との間で変位する。補助レッジ18、20の補助レッジ進入位置HS1および補助レンジ退避位置HS2は、レッジ駆動シリンダ124、128の機械的構成、および、シリンダの配置位置により定められる。本実施形態では、補助レッジ進入位置HS1は、補助レンジ退避位置HS2から100mmだけホッパ部HPに進入した位置である。
制御装置200のROMは、主レッジ上方位置VM1と、主レッジ下方位置VM2と、上下方向における主レッジ中間位置VMXと、テーブル上方位置VT1とをそれぞれ表わす位置情報を固定的に記憶する。制御装置200のROMは、主レッジ右方位置HM1と、主レッジ左方位置HM2と、左右方向における主レッジ中間位置HMXと、テーブル左方位置HT1と、テーブル下方位置VT2と、上下方向におけるテーブル中間位置VTXとをそれぞれ算出する制御プログラムを固定的に記憶する。本実施形態では、制御装置200のROMは、バッチ検出器180がバッチ無検出信号SDを発生する時期に従って、テーブル右方位置HT2を決定する制御プログラムを固定的に記憶する。
本実施形態では、主レッジ右方位置HM1は、段ボールシートSHの搬送方向FDのシート長さLSから70mmを差し引いた値(LS−70)であって、900mmを越えない値だけ、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cが前当板10の右側面から右方に離れた位置である。主レッジ左方位置HM2は、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cが前当板10の右側面から左方に10mmだけ離れた位置である。左右方向における主レッジ中間位置HMXは、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cが前当板10の右側面から右方に図7に示される所定距離DGだけ離れた位置である。所定距離DGは、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dが、送出コンベア212に載置されるバッチBSの段ボールシートSHの左端部を、上方コンベア24の下方まで案内するために定められた距離である。左右方向における前当板10の右側面の位置は、シート長さLSに従って定められる。
本実施形態では、テーブル左方位置HT1は、シート長さLSの3/4の値だけ、テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cが後方規制部材162の左側面から左方に離れた位置である。テーブル下方位置VT2は、送出コンベア22の上方コンベア部分の上面から5mmだけ下方に離れた位置である。上下方向におけるテーブル中間位置VTXは、オーダにより定められるバッチBSの厚さ、すなわち、バッチBSのシート枚数に従って定められる値だけ、テーブル上方位置VT1から下方に離れた位置である。送出コンベア22の上方コンベア部分の上面の位置は、オーダにより定められるバッチBSのシート枚数に従って定められる値だけ、上部コンベア24のコロの下端位置から下方に離れた位置である。
[カウンタエジェクタ1の動作および作用]
本実施形態のカウンタエジェクタ1の動作および作用について説明する。まず、管理装置200が、所定のオーダを実行するために必要な制御指令情報、たとえば、段ボールシートSHの搬送速度、シートの各部分のサイズ、加工数量などを指令する情報をカウンタエジェクタ制御装置200に供給する。
カウンタエジェクタ1が積載および区分け処理を実行することができる段ボールシートSHのうちで、搬送方向FDにおいて最も長い段ボールシートSHを5枚積載して1つのバッチBSに区分けするオーダを実行する場合におけるカウンタエジェクタ1の動作および作用について、図2、図4乃至図11を参照して説明する。本実施形態では、段ボールシートSHの搬送方向FDの長さは、1200mmである。
オーダの実行が開始される前に、制御装置200は、段ボールシートSHの搬送方向FDのシート長さLSに従って、前当板駆動モータ42の駆動を制御することにより、左右方向において、前当板10を矯正板12に対して位置決めする。また、制御装置200は、バッチBSのシート枚数に従って、コンベア昇降モータ142の駆動を制御することにより、上下方向において、送出コンベア22および滞留コンベア26を上部コンベア24に対して位置決めする。前当板支持ブロック46に連結された上部コンベア24の右端部の位置は、前当板10の位置に合せて左右方向に変化する。
図4は、主レッジ14、テーブル16、および補助レッジ18、20の変位を示すタイミングチャートである。図4に示される時点T0から、カウンタエジェクタ1の動作が開始される。時点T0において、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dは、主レッジ上方位置VM1に位置する。制御装置200は、レッジ変位モータ64の駆動を制御することにより、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cを主レッジ左方位置HM2から主レッジ右方位置HM1に向けて右方への変位を開始させる。また、制御装置200は、テーブル昇降モータ108の駆動を制御することにより、テーブル16の水平延出部分16の上面16Dをテーブル上方位置VT1からテーブル中間位置VTXに向けて下降を開始させる。テーブル16の水平延出部分16の左端部16Cは、段ボールシートSHの搬送方向FDのシート長さLSの3/4の値だけ、後方規制部材162の左側面から離れた位置、すなわち、テーブル左方位置HT1に位置する。時点T0において、補助レッジ18、20は、補助レッジ退避位置HS2にそれぞれ位置し、送風装置170は送風動作を停止した状態にある。
図2は、カウンタエジェクタ1の先回の処理サイクルにおいて形成されたバッチBSがテーブル16に載置されている状態を示す。図2に示す状態は、図4に示される時点T1における状態である。時点T1において、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dは、主レッジ上方位置VM1に位置し、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cは、主レッジ右方位置HM1より僅かに左方の位置に位置する。図2に示される主レッジ14の状態が、主レッジ14の待機状態である。時点T1において、テーブル16の水平延出部分16の左端部16Cは、テーブル左方位置HT1に位置し、テーブル16の水平延出部分16の上面16Dは、テーブル上方位置VT1から僅かに下方の位置に位置する。補助レッジ18、20は、補助レッジ退避位置HS2にそれぞれ位置する。時点T1において、バッチ検出器180は、テーブル16に載置されるバッチBSが存在することを検出するものの、バッチ無検出信号SDを発生しない状態にある。
先回のバッチBSを形成する最後の段ボールシートSHの先端部がシート検出器182により検出されてから、その最後の段ボールシートSH、すなわち5枚目の段ボールシートSHの先端部が前当板10の右側面に到達するまでの所定期間が経過したときに、主レッジ14は、主レッジ上方位置VM1から主レッジ中間位置VMXに向けて下降を開始する。この下降開始時点において、主レッジ14は、主レッジ右方位置HM1に向けて右方への変位を継続する。テーブル16は、テーブル中間位置VTXに向けて下降を継続するとともに、左右方向においてテーブル左方位置HT1に保持される。
主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dが主レッジ中間位置VMXまで下降し、テーブル16の水平延出部分16の上面16Dがテーブル中間位置VTXまで下降したときに、制御装置200は、レッジ駆動シリンダ124、128を駆動することにより、補助レッジ18、20を補助レッジ進入位置HS1に向って変位させる。図5は、図4に示される時点T2において、補助レッジ18、20が補助レッジ進入位置HS1まで変位した状態を示す。
時点T2において、制御装置200は、送風作動信号SBを生成することにより、送風モータ174の駆動を開始する。送風モータ174の駆動により、送風装置170は、送風口172から、テーブル16に載置されるバッチBSに向けて送風する。また、時点T2において、バッチ検出器180は、テーブル16に載置されるバッチBSが存在することを検出するものの、バッチ無検出信号SDを発生しない状態にある。
時点T2において、制御装置200は、テーブル昇降モータ108の駆動を制御することにより、テーブル16をテーブル中間位置VTXからテーブル下方位置VT2に向けて下降させる。また、時点T2において、制御装置200は、テーブル変位モータ96の駆動を制御することにより、テーブル16をテーブル左方位置HT1からテーブル右方位置HT2に向けて右方に変位させる。
時点T2から遅延期間TDが経過した時点において、制御装置200は、レッジ昇降モータ76の駆動を制御することにより、主レッジ14を主レッジ中間位置VMXから主レッジ下方位置VM2に向けて下降させる。また、遅延期間TDが経過した時点において、制御装置200は、レッジ変位モータ64の駆動を制御することにより、主レッジ14を主レッジ右方位置HM1から主レッジ中間位置HMXに向けて左方に移動させる。
図6は、図4に示される時点T3において、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dが送出コンベア22の上方コンベア部分の位置から10mmだけ上方の位置VCに到達した状態を示す。
図7は、図4に示される時点T4において、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dが主レッジ下方位置VM2に到達するとともに、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cが主レッジ中間位置HMXに到達した状態を示す。主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cが主レッジ中間位置HMXに到達したときに、水平延出部分14Aの右端部14Cは、前当板10および前方規制部材160の右側面から右方に所定距離DGだけホッパ部HPの内部に進入した状態にある。時点T4より僅かに早い時点において、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dはテーブル下方位置VT2に到達するが、テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cはテーブル右方位置HT2に向けて右方への変位を継続する。
時点T4より僅かに早い時点において、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dがテーブル下方位置VT2に到達したときに、制御装置200は、送風作動信号SBの生成を停止することにより、送風モータ174の駆動を停止する。送風モータ174の停止により、送風装置170は、テーブル16の水平延出部分16Aの上方に存在するバッチBSに向けた送風を停止する。また、時点T4より僅かに早い時点において、制御装置200は、コンベア駆動指令CDを生成して送出モータ146に供給する。コンベア駆動指令CDに従って、送出モータ146の駆動が開始される。通常、コンベア駆動指令CDが送出モータ146に供給されてから、実際に送出コンベア22がバッチBSを左方に向って搬送するまでには、所定の動作遅れ期間が存在する。
制御装置200は、時点T4から所定の変位停止期間PS1が経過するまで、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cが左方に変位することを停止する。所定の変位停止期間PS1は、送出コンベア22の所定の動作遅れ期間より充分に長い期間に設定される。所定の変位停止期間PS1が経過したときに、制御装置200は、レッジ変位モータ64の駆動を制御することにより、主レッジ14を主レッジ中間位置HMXから主レッジ左方位置HM2に向けて左方に変位させる。所定の変位停止期間PS1が所定の動作遅れ期間より充分に長い期間に設定されることから、主レッジ14の左方への変位は、送出コンベア22がバッチBSの搬送を実際に開始したときに実行される。また、主レッジ14の左方への変位は、所定の変位停止期間PS1が経過した後であって、主レッジ14が主レッジ下方位置VM2に位置している所定の昇降停止期間PS2の間、少なくとも実行される。所定の昇降停止期間PS2は、所定の変位停止期間PS1が経過した時点から後述の時点T6までの期間である。送出コンベア22により搬送されるバッチBSの左端部は、左方に変位する主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dにより、上部コンベア24のコロの下方部分に案内される。
図8は、図4に示される時点T5において、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dの上方から、バッチBSが送出コンベア22により搬送されて無くなった状態を示す。時点T5において、バッチ検出器180はバッチ無検出信号SDを発生して制御装置200に供給する。バッチ無検出信号SDが発生されたときに、テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cはテーブル右方位置HT2に位置する。制御装置200は、バッチ無検出信号SDを受け取ったときに、テーブル16の右方への変位を停止する。テーブル16の右方への変位が停止した後に、制御装置200は、テーブル昇降モータ108の駆動を制御することにより、テーブル16をテーブル下方位置VT2からテーブル上方位置VT1に向けて上昇させるとともに、テーブル変位モータ96の駆動を制御することにより、テーブル16をテーブル右方位置HT2からテーブル左方位置HT1に向けて変位させる。
図9は、図4に示される時点T6において、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cが前当板10および前方規制部材160の右側面から右方に所定距離DRだけ離れた位置に到達した状態を示す。所定距離DRは、主レッジ14が上昇するときに主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cが補助レッジ18、20により載置支持される段ボールシートSHと衝突しないように定められる距離である。所定距離DRは、制御装置200のROMに固定的に予め記憶されている。時点T6において、水平延出部分14Aの右端部14Cが前当板10および前方規制部材160の右側面から右方に所定距離DRだけ離れた位置に到達したときに、制御装置200は、レッジ昇降モータ76の駆動を制御することにより、主レッジ14を主レッジ下方位置VM2から主レッジ上方位置VM1に向けて上昇させる。
図10は、図4に示される時点T7において、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dがテーブル上方位置VT1に到達した状態を示す。時点T7において、テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cはテーブル左方位置HT1に向う左方への変位を継続する。また、時点T7において、主レッジ14は、主レッジ上方位置VM1に向う上昇移動を継続するとともに、主レッジ左方位置HM2への変位を継続する。
図11は、図4に示される時点T8において、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cが主レッジ左方位置HM2に到達した状態を示す。時点T8において、主レッジ14は主レッジ上方位置VM1に向う上昇移動を継続する。時点T8より後の時点において、テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cはテーブル左方位置HT1に到達する。
テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cがテーブル左方位置HT1に到達したときに、制御装置200は、レッジ駆動シリンダ124、128の駆動を停止することにより、補助レッジ18、20を補助レッジ退避位置HS2に向って変位させる。この補助レッジ18、20が補助レッジ退避位置HS2に向って変位することにより、補助レッジ18、20により載置支持されていた複数枚の段ボールシートSHがテーブル16に受け渡される。
図4に示される時点T9において、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dが主レッジ上方位置VM1まで上昇したときに、時点T0における動作と同様に、制御装置200は、レッジ変位モータ64の駆動を制御することにより、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cを主レッジ左方位置HM2から主レッジ右方位置HM1に向けて右方へ変位を開始させる。
[実施形態の効果]
本実施形態では、テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cが、図2に示されるように、段ボールシートSHの搬送方向FDのシート長さLSに基いて定められるテーブル左方位置HT1に位置決めされた後に、テーブル16の水平延出部分16の上面16Dの下降に伴って、テーブル右方位置HT2に向って右方に変位する。この結果、送出コンベア22により搬送されるバッチBSが、水平延出部分16の上面16Dの上方から無くなる時期を早めることができ、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dがテーブル下方位置VT2からテーブル上方位置VT1に向って上昇を開始する時期を早めることができる。換言すれば、時点T2から、時点T5の後でテーブル16がテーブル下方位置HT2から上昇を開始する時点までの期間PTUを短くすることができる。
本実施形態では、テーブル16が補助レッジ18、20から複数枚の段ボールシートSHを受け取った後に、テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cが、テーブル16の水平延出部分16の上面16Dの下降に伴って、テーブル右方位置HT2に向って右方に変位する。後方規制部材162は、テーブル16の水平延出部分16Aに載置支持される複数枚の段ボールシートSHが、テーブル16の水平延出部分16の上面16Dとの摩擦抵抗によりテーブル16の右方への変位に伴って右方へ移動することを規制する。この結果、テーブル16に載置支持される複数枚の段ボールシートSH、またはバッチBSの積載姿勢が崩れることを防止することができる。
本実施形態では、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dが時点T2と時点T4との間で主レッジ中間位置VMXから主レッジ下方位置VM2まで下降するときに、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cは主レッジ右方位置HM1から主レッジ中間位置HMXまで左方に変位する。この結果、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cが前当板10および前方規制部材160の右側面から右方に所定距離DRだけ離れた位置に到達する時期、すなわち時点T6を早めることができ、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dが主レッジ下方位置VM2から主レッジ上方位置VM1に向って上昇を開始する時期を早めることができる。
本実施形態では、図5に示されるように、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dは、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dとの間で、バッチBSを挟んだ状態で、主レッジ中間位置VMXから主レッジ下方位置VM2に向けて下降する。この主レッジ14の下降とともに、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cは主レッジ右方位置HM1から主レッジ中間位置HMXに向けて左方に変位する。前方規制部材160は、テーブル16の水平延出部分16Aに載置支持されるバッチBSが、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dとの摩擦抵抗により主レッジ14の左方への変位に伴って左方へ移動することを規制する。この結果、テーブル16に載置支持されるバッチBSの積載姿勢が崩れることを防止することができる。
本実施形態では、図5に示されるように、時点T2において、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dは、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dとの間でバッチBSを挟んだ状態にある。時点T2において、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dはテーブル中間位置VTXからテーブル下方位置VT2に向けて下降を開始するとともに、テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cはテーブル左方位置HT1からテーブル右方位置HT2に向けて右方への変位を開始する。時点T2から遅延期間TDが経過した時点において、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dが主レッジ中間位置VMXから主レッジ下方位置VM2に向けて下降を開始する。この結果、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dが、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dより、遅延期間TDだけ先に下降を開始することから、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14DからバッチBSに作用する押圧力が弱くなり、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16DとバッチBSの下面との間の摩擦抵抗が小さくなる。この摩擦抵抗が小さくなることにより、テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cが右方へ変位するときに、テーブル16に載置支持されるバッチBSの積載姿勢が崩れることを防止することができる。
本実施形態では、制御装置200は、図4に示されるように、時点T2から時点T4までの間、送風作動信号SBを発生する。時点T2から時点T4までの間に、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dはテーブル中間位置VTXからテーブル下方位置VT2に向けて下降する。送風作動信号SBに従って、送風装置170は、下降するテーブル16の水平延出部分16Aに向けて送風する。この結果、テーブル16に載置支持されるバッチBSは、送風装置170からの送風力を受けることから、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16DとバッチBSの下面との間の摩擦抵抗が一層小さくなる。この摩擦抵抗が一層小さくなることにより、テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cが右方へ変位するときに、テーブル16に載置支持されるバッチBSの積載姿勢が崩れることを確実に防止することができる。
本実施形態では、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dの上方から、バッチBSが送出コンベア22により搬送されて無くなった時点T5において、バッチ検出器180はバッチ無検出信号SDを発生して制御装置200に供給する。制御装置200は、バッチ無検出信号SDを受け取ったときに、テーブル16の右方への変位を停止する。テーブル16の右方への変位が停止した後に、制御装置200は、テーブル昇降モータ108の駆動を制御することにより、テーブル16をテーブル下方位置VT2からテーブル上方位置VT1に向けて上昇させるとともに、テーブル変位モータ96の駆動を制御することにより、テーブル16をテーブル右方位置HT2からテーブル左方位置HT1に向けて変位させる。この結果、テーブル16がテーブル上方位置HT1に向けて上昇を開始する時期が、水平延出部分16Aの上面16Dの上方からバッチBSが無くなった時点T5に近い時点まで早められ、水平延出部分16Aの左端部16Cが矯正板12および後方規制部材162の右側面まで右方に変位する時点まで遅れることがなくなる。
本実施形態では、制御装置200は、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dがテーブル中間位置VTXからテーブル下方位置VT2まで下降する期間である時点T2から時点T4までの間の期間において、テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cがテーブル右方位置HT2に向って変位するように、テーブル変位モータ96の駆動を制御する。この結果、テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cが、時点T2から時点T4までの間の期間の全期間にわたって、徐々に右方に変位することから、テーブル16上のバッチBSの積載姿勢が崩れることを防ぐことができる。
本実施形態では、制御装置200は、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dがテーブル下方位置VT2からテーブル中間位置VTXを越えてテーブル上方位置VT1まで上昇する期間において、すなわち、時点T5の後でテーブル16がテーブル下方位置HT2から上昇を開始する時点までの期間PTUが経過した時点から時点T7までの間の期間において、テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cがテーブル左方位置HT1に向って変位するように、テーブル変位モータ96の駆動を制御する。この結果、テーブル16は上昇する動作と左方に変位する動作とを同時に行うことから、テーブル16が上昇する動作と左方に変位する動作とを異なる時期に行う場合に比べて、テーブル16が次のバッチを受け取る時期を早めることができ、カウンタエジェクタ1の全体の動作を高速化することができる。
本実施形態では、制御装置200は、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dがテーブル下方位置VT2まで下降したときに、コンベア駆動指令CDを発生して送出モータ146の駆動を開始する。制御装置200は、コンベア駆動指令CDの発生時点である時点T4から、所定の変位停止期間PS1の間、主レッジ14が送出コンベア22に載置されるバッチBSに上方から接触した状態で左方に変位することを停止する。制御装置200は、所定の変位停止期間PS1が経過してから、少なくとも所定の昇降停止期間PS2の間、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cを左方に変位させる。制御装置200は、所定の昇降停止期間PS2が経過した時点T6から時点T8までの間の期間において、すなわち、主レッジ14が主レッジ上方位置VM1に向って上昇する期間の少なくとも一部の期間において、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cを左方に変位させる。この結果、主レッジ14は、送出動作を開始する前の送出コンベア22に載置されるバッチBSに上方から接触した状態で、所定の変位停止期間PS1の間だけ左方への変位を停止することから、送出コンベア22の送出動作前に主レッジ14のみが左方へ変位することにより、バッチBSの積載姿勢が崩れることを防ぐことができる。また、主レッジ14は、所定の昇降停止期間PS2だけ主レッジ下方位置VM2に停止した状態で、左方に変位することから、送出コンベア22により送出されるバッチBSの左方端部分を、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dから上部コンベア22の下面へ円滑に移動させることができる。
本実施形態では、制御装置200は、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dが主レッジ中間位置VMXから主レッジ下方位置VM2まで下降する期間の全期間にわたって、すなわち、遅延時間TDが経過した時点から時点T4までの間の期間の全期間にわたって、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cを左方に変位させる。この結果、主レッジ14は下降する動作と左方に変位する動作とを同時に行うことから、主レッジ14が下降する動作と左方に変位する動作とを異なる時期に行う場合に比べて、主レッジ14が次のバッチの形成のために主レッジ上方位置VM1に戻る時期を早めることができ、カウンタエジェクタ1の全体の動作を高速化することができる。
<構成の対応関係>
カウンタエジェクタ1が、本発明のカウンタエジェクタの一例である。前当板10、および矯正板12が、本発明の前当板、および矯正板の一例である。主レッジ14が、本発明のレッジの一例である。テーブル16、およびエレベータ90が、本発明のテーブル、およびエレベータの一例である。送出コンベア22、および上部コンベア24が、本発明の送出コンベア、および上部コンベアの一例である。レッジ変位モータ64、およびレッジ昇降モータ76が、本発明のレッジ変位駆動部、およびレッジ昇降駆動部の一例である。テーブル変位モータ96、およびテーブル昇降モータ108が、本発明のテーブル変位駆動部、およびテーブル昇降駆動部の一例である。前方規制部材160、および後方規制部材162が、本発明の前方規制部材、および後方規制部材の一例である。送風モータ174を含む送風装置170が、本発明の送風装置の一例である。バッチ検出器180が、本発明の検出部の一例である。カウンタエジェクタ制御装置200が、本発明の制御部の一例である。段ボールシートSH、およびバッチBSが、本発明の段ボールシート、およびバッチの一例である。搬送方向FDが本発明の所定の搬送方向の一例である。ホッパ部HPが本発明のホッパ部の一例である。カウンタエジェクタ制御装置200が、時点T2から、時点T5の後でテーブル16がテーブル下方位置HT2から上昇を開始する時点までの期間PTUにおいて、テーブル変位モータ96、およびテーブル昇降モータ108の駆動を制御する処理が、本発明のテーブル下降制御処理の一例である。カウンタエジェクタ制御装置200が、期間PTUの経過時点から、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dがテーブル中間位置VTXに達する時点を越えて、時点T7までの間の期間において、テーブル変位モータ96、およびテーブル昇降モータ108の駆動を制御する処理が、本発明のテーブル上昇制御処理の一例である。カウンタエジェクタ制御装置200が、時点T2から遅延期間TDが経過した時点から、時点T4までの間の期間において、レッジ変位モータ64、およびレッジ昇降モータ76の駆動を制御する処理が、本発明のレッジ下降制御処理の一例である。カウンタエジェクタ制御装置200が、時点T6から時点T9までの間の期間において、レッジ変位モータ64、およびレッジ昇降モータ76の駆動を制御する処理が、本発明のレッジ上昇制御処理の一例である。カウンタエジェクタ制御装置200と、送出モータ146との組み合わせが、本発明のコンベア駆動制御部の一例である。送出コンベア22の上部コンベア部分が配置される位置が、本発明の所定の送出位置の一例である。テーブル下方位置VT2が、本発明のテーブル停止位置の一例である。所定の変位停止期間PS1が、本発明の所定の変位停止期間の一例であり、所定の昇降停止期間PS2が、本発明の所定の昇降停止期間の一例である。主レッジ上方位置VM1が、本発明の待機位置の一例である。主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dが位置する主レッジ下方位置VM2が、本発明の上部コンベアの所定の協働送出位置の一例である。
<変形例>
本発明は、本実施形態に限定されることはなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。以下にその変形の一例を述べる。
(1)本実施形態では、制御装置200は、バッチ検出器180がバッチ無検出信号SDを発生する時点T5まで、テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cを右方に変位させる構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dがテーブル下方位置VT2まで下降した状態において、制御装置200が、水平延出部分16Aの左端部16Cを、後方規制部材162より左方の一定の休止位置まで右方に変位させる。その後に、制御装置200は、送出モータ146の駆動を制御することにより、送出コンベア22上のバッチ146を左方に搬送させ、送出モータ146が内蔵するエンコーダからの回転検出信号に従って、バッチBSの右端部が一定の休止位置より左側に位置するか否かを判断する。バッチBSの右端部が一定の休止位置より左側に位置すると判断したときに、制御装置200は、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dをテーブル上方位置VT1に向って上昇させるとともに、水平延出部分16Aの左端部16Cをテーブル左方位置HT1に向って左方に変位させる構成であってもよい。
(2)本実施形態では、バッチ検出器180が、テーブル16の水平延出部分16Aの上方においてバッチBSの有無を検出するために、上下方向において送出コンベア22と一定の位置関係になるように配置され、左右方向においてテーブル16とともに変位するように、エレベータ90のフレームに連結される構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、バッチ検出器180が、テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cに近接した位置において、水平延出部分16Aに配置される構成であってもよい。または、バッチ検出器180は、左右方向において後方規制部材162より左方の一定位置に配置され、送出コンベア22とともに昇降可能にカウンタエジェクタ1のフレームに配置される構成であってもよい。
(3)本実施形態では、テーブル16の水平延出部分16Aの上方においてバッチBSの有無を検出するために、バッチ検出器180が設けられる構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dがテーブル下方位置HT2まで下降した状態において、バッチBSの右端部が水平延出部分16Aの左端部16Cより左側に位置する時期が、テーブル変位モータ96が内蔵するエンコーダからの回転検出信号と、送出モータ146が内蔵するエンコーダからの回転検出信号とに基いて、算出される構成であってもよい。
(4)本実施形態では、送風装置170は、送出コンベア22の下方において、カウンタエジェクタ1のフレームに配置される構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、送風装置の本体部分は、カウンタエジェクタ1のフレームに配置されるが、送風口は、テーブル16の水平延出部分16Aに配置され、送風口と本体部分とが送風配管で連結される構成であってもよい。また、送風装置170の送風口172の個数は、1つに限定されず、搬送方向FD、および搬送方向FDと直交する方向において、複数の送風口が配列される構成であってもよい。
(5)本実施形態では、テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cが最も左方に位置するテーブル左方位置HT1が、段ボールシートSHの搬送方向FDの長さに応じて変化する構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、テーブル左方位置HT1は、カウンタエジェクタ1が積載および区分け処理を実行することができる段ボールシートSHのうちで、最も長い段ボールシートSHの搬送方向FDのシート長さLSに合せて一定の位置に設定される構成であってもよい。
(6)本実施形態では、図5に示されるように、時点T2において、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dは、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dとの間でバッチBSを挟んだ状態にある。制御装置200は、時点T2において、テーブル中間位置VTXからテーブル下方位置VT2に向けてテーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dの下降を開始させるとともに、テーブル左方位置HT1からテーブル右方位置HT2に向けてテーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cの右方への変位を開始させる。制御装置200は、時点T2から遅延期間TDが経過した時点において、主レッジ中間位置VMXから主レッジ下方位置VM2に向けて主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dの下降を開始させる構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、遅延時間TDを設ける構成に代えて、または遅延時間TDを設ける構成とともに、制御装置200が、時点T2から時点T4までの間の期間において、テーブル16が下降する加速度が主レッジ14が下降する加速度よりも大きな加速度になるように、テーブル昇降モータ108およびレッジ昇降モータ76の駆動を制御する構成であってもよい。
(7)本実施形態では、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dがテーブル上方位置HT1からテーブル下方位置HT2まで下降するテーブル下降期間と、テーブル下方位置HT2からテーブル上方位置HT1まで上昇するテーブル上昇期間との間で、長短の時間的関係は、特に限定されない。しかし、水平延出部分16Aの上面16Dに載置されるバッチBSの積載姿勢が崩れないようにするためには、テーブル下降期間がテーブル上昇期間より長い期間に設定されてもよい。
1 カウンタエジェクタ
10 前当板
12 矯正板
14 主レッジ
16 テーブル
18、20 補助レッジ
22 送出コンベア
24 上部コンベア
64 レッジ変位モータ
76 レッジ昇降モータ
90 エレベータ
96 テーブル変位モータ
108 テーブル昇降モータ
160 前方規制部材
162 後方規制部材
170 送風装置
174 送風モータ
180 バッチ検出器
200 カウンタエジェクタ制御装置
SH 段ボールシート
BS バッチ
FD 搬送方向
HP ホッパ部

本発明は、ホッパ部に積載される段ボールシートを分離して所定のシート枚数のバッチを形成するレッジと、所定の送出方向にバッチを送出するためにホッパ部の下方に配置される送出コンベアと、バッチをホッパ部から送出コンベアまで運搬するために昇降運動を行うテーブルと、を備えるカウンタエジェクタに関する。詳細には、テーブルがホッパ部からテーブル停止位置に向って下降するとき、またはテーブル停止位置に停止するときに、バッチが送出される所定の送出方向と反対方向にテーブルを変位させるカウンタエジェクタに関する。
従来、バッチをホッパ部から送出コンベアまで運搬するために昇降運動を行うテーブルを備えるカウンタエジェクタとして、種々の構成のカウンタエジェクタが知られている。たとえば、特許文献1に記載のカウンタエジェクタにおいて、ホッパ部を形成する前当板が、段ボールシートの搬送方向の寸法に応じて変位するとき、テーブルが、前当板が変位する方向と同じ方向に前当板の変位量だけ変位する。バッチがテーブルから送出コンベアに受け渡された後に、次に形成されるバッチを受け取るために、テーブルは、その変位した位置から上昇するように構成される。この構成により、特許文献1に記載のカウンタエジェクタは、段ボールシートの寸法が短いほど、バッチがテーブルから送出コンベアに受け渡される時間を短くすることができる。
特許第5473138号公報
ところで、オーダに応じて、搬送方向の寸法が種々異なる段ボールシートがカウンタエジェクタに供給される。一般に、段ボールシートの搬送方向の寸法が長くなるほど、1枚の段ボールシートの重さは重くなる。バッチの運搬および管理上の都合により、搬送方向の寸法が長い段ボールシートのバッチの枚数は、搬送方向の寸法が短い段ボールシートのバッチに比べて、少ない枚数に設定される。
特許文献1に記載のカウンタエジェクタにおいて、搬送方向の寸法が長い段ボールシートのバッチの枚数は少ないことから、段ボールシートが積載されてバッチが形成される時間は、比較的短い時間になる。しかし、搬送方向の寸法が長い段ボールシートについて、少ない枚数のバッチが形成された後に、そのバッチがテーブルから送出コンベアに受け渡される場合、段ボールシートの搬送方向の寸法が長いことから、バッチがテーブルの上方位置から前方に送出され始めてから、完全に前方に送出されてテーブルの上方位置からなくなるまでの受け渡し時間は、比較的長い時間になる。テーブルは、バッチの受け渡しが完了するまで、送出コンベアが配置される所定の送出位置より下方のテーブル停止位置に停止し続ける必要がある。受け渡される時間が長くなることから、次に形成されるバッチを受け取るために、テーブルがテーブル停止位置から上昇運動を開始する時期が遅れ、カウンタエジェクタによるバッチの形成および送出の全体動作を高速化することができない問題がある。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、バッチが送出される所定の送出方向と反対方向にテーブルを変位させることにより、バッチがテーブルから送出コンベアに受け渡される時間を短くすることができるカウンタエジェクタを提供することを目的とする。
請求項1に記載の第1の発明態様は、フォルダグルアから所定の搬送方向に搬送されて供給された段ボールシートの先端部に当接する前当板と、前当板に相対して配置され、供給された段ボールシートの後端部に当接してシート端部を整列させる矯正板と、前当板および矯正板により形成されるホッパ部の内部に積載される段ボールシートを分離して所定のシート枚数のバッチを形成するレッジと、所定の搬送方向と同じ方向に向かう所定の送出方向にバッチを送出するために、前当板および矯正板より下方の所定の送出位置に配置される送出コンベアと、バッチが載置され、そのバッチをホッパ部から送出コンベアまで運搬するために昇降運動を行うテーブルを含み、そのテーブルが所定の送出方向と平行な前後方向に変位可能に構成されたエレベータと、矯正板と送出コンベアとの間に配置され、テーブルに載置されるバッチの段ボールシートが所定の送出方向と反対方向に移動することを規制するために段ボールシートの後端部に当接する後方規制部材と、テーブルを昇降させるテーブル昇降駆動部と、テーブルを所定の送出方向と平行な前後方向に変位させるテーブル変位駆動部と、テーブル昇降駆動部およびテーブル変位駆動部を制御する制御部と、を備え、制御部は、テーブルがホッパ部から送出コンベアの所定の送出位置より下方のテーブル停止位置まで下降する期間と、テーブルがテーブル停止位置で停止する期間とのうちの少なくとも一部の期間において、テーブルが後方に変位するように、テーブル昇降駆動部およびテーブル変位駆動部を制御するテーブル下降制御処理と、テーブルがテーブル停止位置からホッパ部まで上昇する期間に、テーブルが前方に変位するように、テーブル昇降駆動部およびテーブル変位駆動部を制御するテーブル上昇制御処理と、を実行する。
本発明態様では、テーブルがホッパ部からテーブル停止位置まで下降する期間において、レッジが、テーブルに載置されるバッチに上方から接触しながら下降する構成であってもよい。または、テーブルがホッパ部からテーブル停止位置まで下降する期間において、レッジと別個に設けられるプレスバーが、テーブルに載置されるバッチに上方から接触しながら下降する構成であってもよい。後者の構成である場合、レッジが、ホッパ部と送出コンベアとの間の所定の位置で停止する構成を採用してもよい。
本発明態様では、テーブルが、ホッパ部において積層された段ボールシートのバッチを受け取る際に、テーブルの前端が矯正板の前方側において前方に変位してホッパ部内に進入する距離は、バッチを安定して載置することができるのであれば、特に限定されない。たとえば、テーブルがホッパ部内に進入する距離は、積層される段ボールシートの搬送方向の長さに所定の割合を掛けた距離であってもよい。
本発明態様では、テーブル下降制御処理において、テーブルが後方に変位する動作は、バッチがテーブルの上方位置から完全に前方に送出されてテーブルの上方位置からなくなるまで、少なくとも実行される。テーブルが早い段階で上昇を開始するために、テーブルが後方に変位する動作は、テーブルの上方位置からバッチが完全に前方に送出される時点までに限って実行されるのが好ましい。しかし、テーブルの前端の位置が後方規制部材の配置位置まで後退するまで、テーブルが後方に変位する動作が実行される構成であってもよい。
本発明態様では、テーブル上のバッチの有無を検出する検出部を備え、検出部の検出結果に基いて、テーブルの上方位置からバッチが完全に前方に送出されたのか否かを判断する構成であってもよい。または、後方に変位するテーブルの前端の位置と、送出コンベアの移動量とを算出する手段を備え、この算出手段の算出結果に基いて、テーブルの上方位置からバッチが完全に前方に送出されたのか否かを判断する構成であってもよい。
本発明態様では、テーブルが、ホッパ部において積層された段ボールシートのバッチを受け取る際に、テーブルの前端が矯正板の前方側において前方に変位してホッパ部内に所定の距離だけ進入する必要がある。テーブル上昇制御処理において、テーブルがテーブル停止位置からホッパ部まで上昇する期間に、所定の距離の全ての距離だけ、テーブルが前方に変位する構成であってもよい。または、テーブル上昇制御処理において、テーブルがテーブル停止位置からホッパ部まで上昇する期間に、所定の距離の一部分の距離だけ、テーブルが前方に変位し、テーブルがホッパ部に到達した後に、残りの距離だけ、テーブルが前方に変位する構成であってもよい。
請求項2に記載の具体的態様は、テーブルに載置されるバッチの有無を検出する検出部を備える。本具体的態様では、検出部が、バッチの有を検出した後にバッチの無を検出したときに、制御部は、テーブルの上昇をテーブル昇降駆動部に開始させてテーブル上昇制御処理を実行する。
本具体的態様では、検出部は、テーブルに配置され、前後方向および昇降方向に移動する構成であってもよい。または、検出部は、テーブルと共に前後方向のみに移動するようにエレベータに配置される構成であってもよい。
請求項3に記載の具体的態様では、テーブル下降制御処理は、テーブルがホッパ部からテーブル停止位置まで下降する期間の全期間にわたって、テーブルが後方に変位するように、テーブル昇降駆動部およびテーブル変位駆動部を制御する。
本具体的態様では、テーブル下降制御処理は、テーブルが下降する期間だけでなく、テーブルがテーブル停止位置に停止する期間にも、テーブルが後方に変位するように、テーブル昇降駆動部およびテーブル変位駆動部を制御する処理であってもよい。
請求項4に記載の具体的態様では、テーブル上昇制御処理は、テーブルがテーブル停止位置からホッパ部まで上昇する期間の全期間にわたって、テーブルが前方に変位するように、テーブル昇降駆動部およびテーブル変位駆動部を制御する。
本具体的態様では、テーブル上昇制御処理は、テーブルが上昇する期間だけでなく、テーブルがホッパ部まで上昇した後に上昇を停止する期間にも、テーブルが前方に変位するように、テーブル昇降駆動部およびテーブル変位駆動部を制御する処理であってもよい。
請求項5に記載の具体的態様は、レッジを昇降させるレッジ昇降駆動部と、レッジを所定の送出方向と平行な前後方向に変位させるレッジ変位駆動部と、送出コンベアと協働してバッチを所定の送出方向に送出するために前当板より下方の所定の協働送出位置に配置される上部コンベアと、前当板と上部コンベアとの間に配置され、前当板と連動して前後方向に変位可能に構成され、テーブルに載置されるバッチの段ボールシートが所定の送出方向に移動することを規制するために段ボールシートの前端部に当接する前方規制部材と、を備える。本具体的態様では、制御部は、レッジがホッパ部から上部コンベアまで下降する期間と、上部コンベアの所定の協働送出位置で停止する期間とのうちの少なくとも一部の期間において、レッジが前方に変位するように、レッジ昇降駆動部およびレッジ変位駆動部を制御するレッジ下降制御処理と、レッジが上部コンベアからホッパ部の上方の所定の待機位置まで上昇するように、レッジ昇降駆動部を制御するレッジ上昇制御処理と、を実行する。
本具体的態様では、レッジ上昇制御処理において、レッジがホッパ部において積層される段ボールシートと衝突しない限り、レッジが、上部コンベアからホッパ部の上方の所定の待機位置まで上昇する間に、前方に変位する構成であってもよい。または、レッジ上昇制御処理において、レッジがホッパ部において積層される段ボールシートと衝突しない位置までホッパ部から前方に変位した後に、レッジが上部コンベアからホッパ部の上方の所定の待機位置まで真上に上昇する構成であってもよい。
請求項6に記載の具体的態様はテーブルがテーブル停止位置まで下降したときに送出コンベアを駆動するコンベア駆動制御部を備える。本具体的態様では、レッジ下降制御処理は、テーブルがテーブル停止位置まで下降してから所定の変位停止期間において、レッジが送出コンベアに載置されるバッチに上方から接触した状態で前方に変位することを停止するように、レッジ昇降駆動部およびレッジ変位駆動部を制御し、所定の変位停止期間が経過した後に、レッジが上部コンベアの所定の協働送出位置に停止する所定の昇降停止期間だけ、レッジが前方に変位するように、レッジ昇降駆動部およびレッジ変位駆動部を制御し、レッジ上昇制御処理は、所定の昇降停止期間が経過した後に、レッジが所定の待機位置に向って上昇するときに、レッジが前方に変位するように、レッジ昇降駆動部およびレッジ変位駆動部を制御する。
本具体的態様では、レッジ下降制御処理において、レッジは、送出コンベアに載置されるバッチに上方から接触するのであれば、レッジの下面が上部コンベアの下面より僅かに下方の位置でバッチを上方から押圧する構成であってもよいし、レッジの下面が上部コンベアの下面と同じ高さの位置でバッチが上方に膨れ上がらないように規制する構成であってもよい。
本具体的態様では、所定の変位停止期間は、送出コンベアの送出動作が指令されてから実際に送出コンベアが送出動作を開始するまでの期間である。送出コンベアの送出動作指令は、テーブルがテーブル停止位置まで下降した時点で発生される。レッジが上部コンベアの所定の協働送出位置まで下降する時点は、テーブルがテーブル停止位置まで下降する時点と、ほぼ同時であってもよいし、所定の変位停止期間の間であってもよい。
本具体的態様では、所定の昇降停止期間は、送出コンベアにより送出されるバッチの前端部分がレッジの下面から上部コンベアの下面に進入するために必要な期間である。
請求項7に記載の具体的態様では、レッジ下降制御処理は、レッジがホッパ部から上部コンベアまで下降する期間の全期間にわたって、レッジが前方に変位するように、レッジ昇降駆動部およびレッジ変位駆動部を制御する。
請求項8に記載の具体的態様では、制御部は、レッジがホッパ部から上部コンベアに向けて下降を開始するより前に、テーブルがホッパ部からテーブル停止位置に向けて下降を開始するように、レッジ昇降駆動部およびテーブル昇降駆動部を制御する。
請求項9に記載の具体的態様では、制御部は、レッジがホッパ部から上部コンベアに向けて下降を開始するときの加速度より大きな加速度で、テーブルがホッパ部からテーブル停止位置に向けて下降を開始するように、レッジ昇降駆動部およびテーブル昇降駆動部を制御する。
請求項10に記載の具体的態様は、送風装置を備える。本具体的態様では、送風装置は、テーブルがホッパ部からテーブル停止位置まで下降する期間のうちの少なくとも一部の期間において、テーブルに載置されるバッチに向って下方から送風する。
本具体的態様では、送風装置は、テーブルに配置される構成であってもよいし、送出コンベアの下方の一定位置に配置される構成であってもよい。
本具体的態様では、送風装置は、テーブルがホッパ部からバッチを受け取る前には、送風動作を行わない構成であってもよい。または、送風装置は、テーブルがホッパ部からバッチを受け取る前において、テーブルがホッパ部からテーブル停止位置まで下降する期間における送風量より、少ない送風量で送風する構成であってもよい。
請求項11に記載の具体的態様では、テーブルは、所定の搬送方向と直交する方向に間隔をあけて配列され、水平方向に延びる複数の載置延出部を含み、後方規制部材は、複数の載置延出部の間隔にそれぞれ配置され、鉛直方向に延びる複数の規制延出部を含む。
請求項1に記載の発明態様では、テーブルは、バッチをホッパ部から送出コンベアまで運搬するために昇降運動を行うと共に、所定の送出方向と平行な前後方向に変位する。後方規制部材は、矯正板と送出コンベアとの間に配置され、テーブルに載置されるバッチの段ボールシートが所定の送出方向と反対方向に移動することを規制するために段ボールシートの後端部に当接する。テーブル下降制御処理により、テーブルがホッパ部からテーブル停止位置まで下降する期間と、テーブルがテーブル停止位置で停止する期間とのうちの少なくとも一部の期間において、テーブルが後方に変位する。テーブル上昇制御処理により、テーブルがテーブル停止位置からホッパ部まで上昇する期間に、テーブルが前方に変位する。この結果、バッチが送出される所定の送出方向と反対方向である後方にテーブルが変位することにより、バッチがテーブルから送出コンベアに受け渡される時間を短くすることができる。
請求項2に記載の具体的態様では、検出部は、テーブルに載置されるバッチの有無を検出する。検出部がバッチの有を検出した後にバッチの無を検出したときに、制御部は、テーブルの上昇をテーブル昇降駆動部に開始させてテーブル上昇制御処理を実行する。この結果、テーブル上でバッチの有からバッチの無になったことを検出することにより、テーブル上昇制御処理が早い段階で実行されることから、テーブルが次のバッチの段ボールシートを受け取る時期を早めることができ、カウンタエジェクタ全体の動作を高速化することができる。
請求項3に記載の具体的態様では、テーブル下降制御処理により、テーブルがホッパ部からテーブル停止位置まで下降する期間の全期間にわたって、テーブルが後方に変位する。この結果、テーブルが、下降する期間の全期間にわたって、徐々に後方に変位することから、テーブル上のバッチが崩れることを防ぐことができる。
請求項4に記載の具体的態様では、テーブル上昇制御処理により、テーブルがテーブル停止位置からホッパ部まで上昇する期間の全期間にわたって、テーブルが前方に変位する。この結果、テーブルは上昇する動作と前方に変位する動作とを同時に行うことから、テーブルが上昇する動作と前方に変位する動作とを異なる時期に行う場合に比べて、テーブルが次のバッチを受け取る時期を早めることができ、カウンタエジェクタの全体の動作を高速化することができる。
請求項5に記載の具体的態様では、上部コンベアは、送出コンベアと協働してバッチを所定の送出方向に送出するために前当板より下方の所定の協働送出位置に配置される。前方規制部材は、前当板と上部コンベアとの間に配置され、前当板と連動して前後方向に変位可能に構成され、テーブルに載置されるバッチの段ボールシートが所定の送出方向に移動することを規制するために段ボールシートの前端部に当接する。レッジ下降制御処理により、レッジがホッパ部から上部コンベアまで下降する期間と、上部コンベアの所定の協働送出位置で停止する期間とのうちの少なくとも一部の期間において、レッジが前方に変位する。レッジ上昇制御処理により、レッジが上部コンベアからホッパ部の上方の所定の待機位置まで上昇する。この結果、レッジは下降する期間と所定の協働送出位置で停止する期間とのうちの少なくとも一部の期間において前方に変位することから、レッジが次のバッチの形成のために所定の待機位置に戻る時期を早めることができ、カウンタエジェクタの全体の動作を高速化することができる。
請求項6に記載の具体的態様では、コンベア駆動制御部が、テーブルがテーブル停止位置まで下降したときに送出コンベアを駆動する。レッジ下降制御処理において、テーブルがテーブル停止位置まで下降してから所定の変位停止期間において、レッジが送出コンベアに載置されるバッチに上方から接触した状態で前方に変位することを停止し、所定の変位停止期間が経過した後に、レッジが上部コンベアの所定の協働送出位置に停止する所定の昇降停止期間だけ、レッジが前方に変位する。レッジ上昇制御処理において、所定の昇降停止期間が経過した後に、レッジが所定の待機位置に向って上昇するときに、レッジが前方に変位する。この結果、レッジは、送出動作を開始する前の送出コンベアに載置されるバッチに上方から接触した状態で、所定の変位停止期間において前方への変位を停止することから、送出コンベアの送出動作前にレッジのみが前方へ変位することにより、バッチの姿勢を崩すことを防ぐことができる。また、レッジは、所定の昇降停止期間だけ所定の協働送出位置に停止した状態で、前方に変位することから、送出コンベアにより送出されるバッチの前端部分を、レッジの下面から上部コンベアの下面へ円滑に移動させることができる。
請求項7に記載の具体的態様では、レッジ下降制御処理により、レッジがホッパ部から上部コンベアまで下降する期間の全期間にわたって、レッジが前方に変位する。この結果、レッジは下降する動作と前方に変位する動作とを同時に行うことから、レッジが下降する動作と前方に変位する動作とを異なる時期に行う場合に比べて、レッジが次のバッチの形成のために所定の待機位置に戻る時期を早めることができ、カウンタエジェクタの全体の動作を高速化することができる。
請求項8に記載の具体的態様では、レッジがホッパ部から上部コンベアに向けて下降を開始するより前に、テーブルがホッパ部からテーブル停止位置に向けて下降を開始する。この結果、テーブルが、下降する期間において後方に変位する場合に、レッジからテーブル上のバッチに押圧力が作用することを低減することができ、テーブルの上面とバッチの最下層の段ボールシートとの間に作用する摩擦を低減し、バッチが崩れることを防止することができる。
請求項9に記載の具体的態様では、レッジがホッパ部から上部コンベアに向けて下降を開始するときの加速度より大きな加速度で、テーブルがホッパ部からテーブル停止位置に向けて下降を開始する。この結果、テーブルが、下降する期間において後方に変位する場合に、レッジからテーブル上のバッチに押圧力が作用することを低減することができ、テーブルの上面とバッチの最下層の段ボールシートとの間に作用する摩擦を低減し、バッチが崩れることを防止することができる。
請求項10に記載の具体的態様では、送風装置は、テーブルがホッパ部からテーブル停止位置まで下降する期間のうちの少なくとも一部の期間において、テーブルに載置されるバッチに向って下方から送風する。この結果、テーブルが後方に変位するときに、テーブルの上面とバッチの最下層の段ボールシートとの間に作用する摩擦を低減し、バッチが崩れることを防止することができる。
請求項11に記載の具体的態様では、テーブルは、所定の搬送方向と直交する方向に間隔をあけて配列され、水平方向に延びる複数の載置延出部を含む。後方規制部材は、複数の載置延出部の間隔にそれぞれ配置され、鉛直方向に延びる複数の規制延出部を含む。この結果、テーブルの複数の載置延出部は、後方規制部材の複数の規制延出部と衝突することなく、前後方向に円滑に変位することができる。
本発明の実施形態であるカウンタエジェクタ1の全体構成を示す正面図である。 カウンタエジェクタ1の主レッジ14、テーブル16、および補助レッジ18、20の可動範囲を示す説明図である。 カウンタエジェクタ1の電気的構成を示すブロック図である。 主レッジ14、テーブル16、および補助レッジ18、20の変位を示すタイミングチャートである。 図4のタイミングチャートに示される時点T2において、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dがテーブル中間位置VTXからテーブル下方位置VT2に向けて下降を開始するとともに、テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cがテーブル左方位置HT1からテーブル右方位置HT2に向けて右方に変位を開始する状態を示す説明図である。 図4のタイミングチャートに示される時点T3において、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dが送出コンベア22の上方コンベア部分の位置から10mmだけ上方の位置VCに到達した状態を示す説明図である。 図4のタイミングチャートに示される時点T4において、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dが主レッジ下方位置VM2に到達するとともに、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cが主レッジ中間位置HMXに到達した状態を示す説明図である。 図4のタイミングチャートに示される時点T5において、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dの上方から、バッチBSが送出コンベア22により搬送されて無くなった状態を示す説明図である。 図4のタイミングチャートに示される時点T6において、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cが前当板10および前方規制部材160の右側面から右方に所定距離DRだけ離れた位置に到達した状態を示す説明図である。 図4のタイミングチャートに示される時点T7において、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dがテーブル上方位置VT1に到達した状態を示す説明図である。 図4のタイミングチャートに示される時点T8において、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cが主レッジ左方位置HM2に到達した状態を示す説明図である。
<実施形態>
以下に、本発明の一実施形態であるカウンタエジェクタについて、図面を参照して説明する。カウンタエジェクタは、フォルダグルアから給送される段ボールシートを積載し、所定シート枚数のバッチに区切る装置であり、その基本的構成はよく知られている。図1は、本実施形態のカウンタエジェクタの全体構成を示す正面図である。図1に矢印で示される方向が、上下方向、および、左右方向であり、両方向と直交する方向が前後方向である。図2以降の図面においても、各方向が図1に示される方向に従って示される。
[カウンタエジェクタ1の機械的構成]
図1において、カウンタエジェクタ1は、前当板10と、矯正板12と、主レッジ14と、テーブル16と、上流側補助レッジ18と、下流側補助レッジ20と、送出コンベア22と、上方コンベア24と、滞留コンベア26と、を備える。給送コンベア28、および給送ローラ30が、カウンタエジェクタ1の右側に配置される。フォルダグルアにより折り曲げられるとともに糊付けされた段ボールシートSHは、給送コンベア28、および給送ローラ30により、カウンタエジェクタ1に給送される。本実施形態では、段ボールシートSHの搬送方向FDは、図1において右から左に向う方向である。
段ボールシートSHが積載される空間を有するホッパ部HPは、前当板10と、矯正板12と、上流側補助レッジ18と、下流側補助レッジ20とにより、構成される。前当板10は、ホッパ部HPの左側に配置され、給送される段ボールシートSHの前端部である左側の端部と当接する。矯正板12は、ホッパ部HPの右側に配置され、給送される段ボールシートSHの後端部である右側の端部と当接する。矯正板12は、積載される段ボールシートSHの後端部を揃えるために、左右方向に往復動する公知の矯正運動を行う。矯正板12は、矯正運動において段ボールシートSHの後端部に当接することができるように給送コンベア28、および給送ローラ30と一定の位置関係で配置される。
(前当板変位機構40の構成)
前当板変位機構40が、前当板10を左右方向に変位させるために設けられる。前当板変位機構40は、前当板駆動モータ42と、ねじ軸44と、前当板支持ブロック46と、ガイドレール48と、を備える。ねじ軸44は、左右方向に水平な状態でカウンタエジェクタ1のフレームに回転可能に支持される。前当板駆動モータ42は、ねじ軸44に連結され、ねじ軸44を正逆両方向に回転駆動する。前当板駆動モータ42は、その回転方向、および回転量を検出するエンコーダを内蔵する。そのエンコーダは、回転方向および回転量を表す回転検出信号を発生する公知の構成を備える。ガイドレール48は、ねじ軸44に近接した位置で左右方向に水平な状態でカウンタエジェクタ1のフレームに支持される。ガイドレール48は、前当板支持ブロック46の案内溝と係合することにより、前当板支持ブロック46を左右方向において案内する。
前当板支持ブロック46は、ねじ軸44と螺合するナット部を備え、ねじ軸44の回転方向および回転量に従って左右方向に変位する。前当板10は、前当板支持ブロック46の右側端部に、上下方向に垂直な状態で固定される。前当板10は、矯正板12との間隔が、段ボールシートSHの搬送方向FDのシート長さLSに応じた間隔となるように位置決めされる。
(主レッジ変位機構60、および主レッジ昇降機構62の構成)
主レッジ変位機構60、および主レッジ昇降機構62が、主レッジ14を左右方向に変位させるとともに、上下方向に昇降させるために設けられる。主レッジ変位機構60は、レッジ変位モータ64と、駆動プーリ66と、従動プーリ68と、レッジ駆動ベルト70と、ガイドレール72と、レッジ支持ブロック74と、を備える。
駆動プーリ66、および従動プーリ68が、カウンタエジェクタ1のフレームに回転可能に支持される。レッジ駆動ベルト70が、駆動プーリ66と従動プーリ68との間に、左右方向に水平な状態で張設される。レッジ変位モータ64は、駆動プーリ66に連結され、駆動プーリ66を正逆両方向に回転駆動する。レッジ変位モータ64は、その回転方向、および回転量を検出するエンコーダを内蔵する。ガイドレール72が、レッジ駆動ベルト70に近接した位置で左右方向に水平な状態でカウンタエジェクタ1のフレームに支持される。ガイドレール72は、レッジ支持ブロック74の案内溝と係合することにより、レッジ支持ブロック74を左右方向において案内する。レッジ支持ブロック74は、その上端部においてレッジ駆動ベルト70に固定される。
主レッジ昇降機構62は、レッジ昇降モータ76と、ピニオン78と、ラック80と、ガイドレール82と、を備える。レッジ昇降モータ76は、レッジ支持ブロック74に固定される。レッジ昇降モータ76は、ピニオン78に連結され、ピニオン78を正逆両方向に回転駆動する。レッジ昇降モータ76は、その回転方向、および回転量を検出するエンコーダを内蔵する。主レッジ14は、L字形状を有し、水平延出部分14Aと、垂直起立部分14Bとを備える。ラック80は、主レッジ14の垂直起立部分14Bに、上下方向に垂直な状態で固定される。ラック80は、ピニオン78と噛み合う。ガイドレール82は、主レッジ14の垂直起立部分14Bに、上下方向に垂直な状態で固定される。ガイドレール82は、レッジ支持ブロック74の案内溝と係合することにより、主レッジ14の垂直起立部分14Bを上下方向に案内する。
主レッジ14は、レッジ変位モータ64の回転方向および回転量に応じて、左右方向に位置決めされ、レッジ昇降モータ76の回転方向および回転量に応じて、上下方向に位置決めされる。
(テーブル変位機構92、およびテーブル昇降機構94の構成)
エレベータ90は、テーブル16を左右方向に変位させるとともに、上下方向に昇降させるために、テーブル変位機構92と、テーブル昇降機構94と、を備える。テーブル変位機構92は、テーブル変位モータ96と、駆動プーリ98と、従動プーリ100と、テーブル駆動ベルト102と、ガイドレール104と、テーブル支持ブロック106と、を備える。
駆動プーリ98、および従動プーリ100が、カウンタエジェクタ1のフレームに回転可能に支持される。テーブル駆動ベルト102が、駆動プーリ98と従動プーリ100との間に、左右方向に水平な状態で張設される。テーブル変位モータ96は、駆動プーリ98に連結され、駆動プーリ98を正逆両方向に回転駆動する。テーブル変位モータ96は、その回転方向、および回転量を検出するエンコーダを内蔵する。ガイドレール104が、テーブル駆動ベルト102に近接した位置で左右方向に水平な状態でカウンタエジェクタ1のフレームに支持される。ガイドレール104は、テーブル支持ブロック106の案内溝と係合することにより、テーブル支持ブロック106を左右方向において案内する。テーブル支持ブロック106は、その下端部においてテーブル駆動ベルト102に固定される。
テーブル昇降機構94は、テーブル昇降モータ108と、ピニオン110と、ラック112と、ガイドレール114と、を備える。テーブル昇降モータ108は、テーブル支持ブロック106に固定される。テーブル昇降モータ108は、ピニオン110に連結され、ピニオン110を正逆両方向に回転駆動する。テーブル昇降モータ108は、その回転方向、および回転量を検出するエンコーダを内蔵する。テーブル16は、T字形状を有し、水平延出部分16Aと、垂直起立部分16Bとを備える。ラック112は、テーブル16の垂直起立部分16Bに、上下方向に垂直な状態で固定される。ラック112は、ピニオン110と噛み合う。ガイドレール114は、テーブル16の垂直起立部分16Bに、上下方向に垂直な状態で固定される。ガイドレール114は、テーブル支持ブロック106の案内溝と係合することにより、テーブル16の垂直起立部分16Bを上下方向に案内する。
テーブル16は、テーブル変位モータ96の回転方向および回転量に応じて、左右方向に位置決めされ、テーブル昇降モータ108の回転方向および回転量に応じて、上下方向に位置決めされる。本実施形態では、テーブル16は、段ボールシート製函機が生産することが可能な最大寸法の段ボールシートを載置することができる大きさを有する。具体的には、テーブル16の水平延出部分16Aの搬送方向FDの寸法は、最大寸法の段ボールシートの搬送方向FDのシート長さLSに応じて設定される。また、本実施形態では、矯正板12からテーブル16の左端部16Cまでの距離は、オーダにより定められる段ボールシートSHの搬送方向FDのシート長さLSに応じて設定される。具体的には、矯正板12からテーブル16の左端部16Cまでの距離は、シート長さLSが長くなれば、長い距離に設定される。この設定方法については、特許第5473138号公報に記載されている。
(補助レッジ変位機構120、122の構成)
補助レッジ変位機構120、122が、上流側補助レッジ18、および下流側補助レッジ20を左右方向に変位させるために設けられる。補助レッジ変位機構120は、上流側補助レッジ18を左右方向に変位させるために、レッジ駆動シリンダ124と、レッジ支持台126と、を備える。レッジ支持台126は、矯正板12に近接した位置で左右方向に水平な状態でカウンタエジェクタ1のフレームに固定される。レッジ駆動シリンダ124は、レッジ支持台126に支持される。レッジ駆動シリンダ124は、左右方向に移動可能な作動ロッドを備え、その作動ロッドは上流側補助レッジ18に連結される。上流側補助レッジ18は、レッジ支持台126の上に配置されるリニアガイドにより左右方向に案内される。
補助レッジ変位機構122は、下流側補助レッジ20を左右方向に変位させるために、レッジ駆動シリンダ128と、レッジ支持台130と、を備える。レッジ支持台130は、左右方向に水平な状態で前当板支持ブロック46の下端部に固定される。レッジ駆動シリンダ128は、レッジ支持台130に支持される。レッジ駆動シリンダ128は、左右方向に移動可能な作動ロッドを備え、その作動ロッドは下流側補助レッジ20に連結される。下流側補助レッジ20は、レッジ支持台130に支持されるリニアガイドにより左右方向に案内される。
上流側補助レッジ18は、矯正板12に対して左右方向に進退可能に配置される。下流側補助レッジ20は、前当板10に対して左右方向に進退可能に配置される。両補助レッジ18、20は、互いに接近する方向に移動して段ボールシートSHの下面を支持し、互いに離れる方向に移動して段ボールシートSHをテーブル16に引き渡す。
(コンベア22、24、26の構成)
コンベア支持フレーム140が、左右方向に水平な状態で昇降可能にカウンタエジェクタ1のフレームに支持される。送出コンベア22、および滞留コンベア26は、コンベア支持フレーム140に支持される。コンベア昇降モータ142が、カウンタエジェクタ1のフレームに固定される。ねじ軸144が、上下方向に垂直な状態でカウンタエジェクタ1のフレームに回転可能に支持される。コンベア昇降モータ142は、ねじ軸144に連結され、ねじ軸144を正逆両方向に回転駆動する。コンベア昇降モータ142は、その回転方向、および回転量を検出するエンコーダを内蔵する。コンベア支持フレーム140は、ねじ軸144と螺合するナット部を備え、ねじ軸144の回転方向および回転量に従って昇降する。
送出コンベア22は、ホッパ部HPの左右方向の領域と、前当板10より左側の領域とを含む範囲にわたって、ホッパ部HPの下方において左右方向に水平な状態で配置される。滞留コンベア26は、送出コンベア22の左側において左右方向に水平な状態で配置される。滞留コンベア26は、送出コンベア22から送り出されるバッチを複数個滞留させながら、下流側の搬送コンベアに搬送する。送出モータ146は、コンベア支持フレーム140に固定され、送出コンベア22を駆動する。送出モータ146は、その回転方向、および回転量を検出するエンコーダを内蔵する。滞留制御モータ148は、コンベア支持フレーム140に固定され、滞留コンベア26を駆動する。滞留制御モータ148は、その回転方向、および回転量を検出するエンコーダを内蔵する。
上部コンベア24が、前当板10の下方であって、送出コンベア22の上方の所定位置において、左右方向に水平な状態でカウンタエジェクタ1のフレームに配置される。上部コンベア24は、その下面に自由回転可能な多数のコロを備え、前当板10の左側の領域において、送出コンベア22、および滞留コンベア26とそれぞれ対向して配置される。上部コンベア24の右方コンベア部分は、前当板支持ブロック46に連結され、前当板10の左右方向の変位に伴って、左右方向に伸縮するように構成される。
上部コンベア24と、送出コンベア22および滞留コンベア26との間の間隔は、バッチの上下方向の厚さとほぼ等しくなるように、コンベア昇降モータ142の回転方向、および回転量により設定される。バッチの上下方向の厚さは、オーダに応じて定められるバッチのシート枚数に従って決められる。
(前方規制部材160、および後方規制部材162の構成)
前方規制部材160、および後方規制部材162が、テーブル16の水平延出部分16Aに積載される段ボールシートSHの前端部、および後端部の左右方向への移動を規制するために、設けられる。図2は、図1に示されるホッパ部HPの周辺を拡大して示す模式図である。図1、および図2において、前方規制部材160は、前当板支持ブロック46の右側端部に、上下方向に垂直な状態で固定される。前方規制部材160は、前当板10の下端部から上部コンベア24の下面の近傍まで延びる。図2に示されるように、前当板10の右側面と、前方規制部材160の右側面とがほぼ同一平面を形成するように、前方規制部材160が配置される。バッチBSが、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面と、テーブル16の水平延出部分16Aの上面との間で、挟み込まれる状態において、主レッジ14の水平延出部分14Aが左方に変位するときに、前方規制部材160は、バッチBSの段ボールシートSHが左方に移動することを規制する。
図1、および図2において、後方規制部材162は、矯正板12が最も右側に移動した状態における矯正板12の左側面より後方規制部材162の左側面が僅かに右側に位置するように、矯正板12に近接した位置に配置され、上下方向に垂直な状態でカウンタエジェクタ1のフレームに固定される。後方規制部材162の上方端部は、右側に屈曲して矯正板12の下端部より上方に延びる。後端規制部材162の上端部の屈曲形状と、後方規制部材162の左側面が矯正板12の左側面より僅かに右側に位置する配置状態とにより、矯正板12により揃えられた段ボールシートSHの後端部が後方規制部材162の上方部分に引っ掛かることを防止することができる。後方規制部材162は、矯正板12の下端部から送出コンベア22の下方まで延びる。複数枚の段ボールシートSHが、テーブル16の水平延出部分16Aに積載される状態において、テーブル16の水平延出部分16Aが右方に変位するときに、後方規制部材162は、段ボールシートSHが右方に移動することを規制する。後方規制部材162の下端部が矯正板12の下端部から下方に延びる距離は、送出コンベア22が最も下方の位置まで下降した状態において、送出コンベア22の上方コンベア部分の上面と後方規制部材162の下端部とがほぼ同じ高さになるように、設定される。
本実施形態では、テーブル16の水平延出部分16Aは、搬送方向FDと直交する方向である前後方向に間隔をあけて配列される多数の載置延出部分を含む。後方規制部材162は、搬送方向FDと直交する方向である前後方向に間隔をあけて配列される多数の規制延出部分を含む。多数の規制延出部分の各規制延出部分は、隣り合う2つの載置延出部分の間の間隔に配置される。
(送風装置170の構成)
送風装置170が、テーブル16の水平延出部分16Aに積載される段ボールシートSHに向って送風するために、設けられる。送風装置170は、図2に示されるように、送出コンベア22の下方において、カウンタエジェクタ1のフレームに配置される。送風装置170は、送風口172と、図3に示される送風モータ174とを備える。送風口172は、送出コンベア22に近接した位置において、テーブル16の水平延出部分16Aに向って開口する。送風モータ174が、送風装置170の送風ファンを回転駆動する。
(各種の検出器の構成)
バッチ検出器180が、テーブル16の水平延出部分16Aの上方においてバッチBSの有無を検出するために、エレベータ90のフレームに設けられる。バッチ検出器180は、図2に示されるように、上下方向において送出コンベア22と一定の位置関係になるように配置され、テーブル16とともに左右方向に変位するように、連結部材184によりエレベータ90のフレームに連結される。本実施形態では、送出コンベア22の上下方向の位置が調整される場合には、バッチ検出器180の上下方向の位置も調整される。テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dが送出コンベア22の上方コンベア部分より僅かに下方の位置まで下降することにより、その水平延出部分16Aに積載されるバッチBSが送出コンベア22に受け渡される。バッチ検出器180は、送出コンベア22に受け渡されたバッチBSが、水平延出部分16Aの上方において存在するのか否かを検出する。本実施形態では、バッチ検出器180は、光学センサにより構成され、水平延出部分16Aの左端部16Cに向けて光を照射する発光部と、バッチBSの下面により反射された光を受光する受光部とを備える。バッチ検出器180は、テーブル16の水平延出部分16Aが所定の検出可能距離まで接近したときに検出可能状態になり、水平延出部分16Aの上方においてバッチBSが存在する状態からバッチBSが存在しない状態に変化したときに、バッチ無検出信号SDを発生する。
シート検出器182が、給送コンベア28および給送ローラ30により給送される段ボールシートSHの端部の通過を検出するために、カウンタエジェクタ1のフレームに設けられる。シート検出器182は、図2に示されるように、給送ローラ30に近接して配置される。シート検出器182は、光学センサにより構成され、下方に向けて光を照射する発光部と、給送される段ボールシートSHの上面により反射された光を受光する受光部とを備える。シート検出器182は、給送される段ボールシートSHの端部の通過に応じて検出信号を発生する。
[カウンタエジェクタ1の電気的構成]
本実施形態のカウンタエジェクタ1を制御するための電気的構成について、図3を参照して以下に説明する。図3は、カウンタエジェクタ1の電気的構成を示すブロック図である。図3において、カウンタエジェクタ制御装置200は、カウンタエジェクタ1の全体の動作を制御する。管理装置300は、連続する複数のオーダを実行するために公知の段ボールシート製函機の生産管理を行い、各オーダに関する生産速度、段ボールシートの寸法、バッチのシート枚数などの制御情報を制御装置200に供給する。
制御装置200は、バッチ検出器180と、シート検出器182とにそれぞれ接続される。制御装置200は、シート検出器182からの検出信号に基づいて、給送コンベア28および給送ローラ30により給送される段ボールシートSHの枚数を計数する。制御装置200は、管理装置300からの制御情報、および計数した段ボールシートSHの枚数に従って、カウンタエジェクタ1の各構成部分を駆動する多数のモータを制御する。制御装置200は、主レッジ14を移動させるレッジ変位モータ64およびレッジ昇降モータ76と、補助レッジ18、20を移動させるレッジ駆動シリンダ124、128と、テーブル16を移動させるテーブル変位モータ96およびテーブル昇降モータ108と、送出コンベア22および滞留コンベア26を駆動する送出モータ146および滞留制御モータ148と、送出コンベア22および滞留コンベア26を昇降させるコンベア昇降モータ142と、送風装置170を駆動する送風モータ174とにそれぞれ接続される。
制御装置200は、CPU、ROM、RAMなどを含むコンピュータから構成される。ROMは、カウンタエジェクタ1を制御する制御プログラム、および各種の設定値を固定的に記憶する。RAMは、段ボールシートSHの計数枚数などのCPUの処理結果、管理装置300からの制御情報を一時記憶する。
制御装置200は、制御プログラムの実行により、前当板10などの各部材の位置を算出する処理と、コンベア駆動指令などの制御信号の生成処理とを実行する。具体的には、制御装置200は、前当板駆動モータ42が内蔵するエンコーダからの回転検出信号に基いて、前当板10の左右方向の位置を算出する。制御装置200は、レッジ変位モータ64およびレッジ昇降モータ76が内蔵するエンコーダからの回転検出信号に基いて、主レッジ14の左右方向の位置および上下方向の位置を算出する。制御装置200は、テーブル変位モータ96およびテーブル昇降モータ108が内蔵するエンコーダからの回転検出信号に基いて、テーブル16の左右方向の位置および上下方向の位置を算出する。制御装置200は、送出モータ146および滞留制御モータ148が内蔵するエンコーダからの回転検出信号に基いて、送出コンベア22の移動量および滞留コンベア26の移動量を算出する。制御装置200は、コンベア昇降モータ142が内蔵するエンコーダからの回転検出信号に基いて、送出コンベア22および滞留コンベア26の上下方向の位置を算出する。制御装置200は、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dが後述のテーブル下方位置VT2まで下降したときに、送出コンベア22の駆動を開始させるコンベア駆動指令CDを送出モータ146に供給する。制御装置200は、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dが上下方向における後述のテーブル中間位置VTXからテーブル下方位置VT2まで下降する間に、送風作動信号SBを送風モータ174に供給する。
主レッジ14、テーブル16、および補助レッジ18、20が移動する範囲について、図2を参照して説明する。本実施形態では、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cは、左右方向において、主レッジ右方位置HM1と主レッジ左方位置HM2との間で変位する。左右方向における主レッジ中間位置HMXが、主レッジ右方位置HM1と主レッジ左方位置HM2との間に定められる。主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dは、上下方向において、主レッジ上方位置VM1と主レッジ下方位置VM2との間で昇降する。上下方向における主レッジ中間位置VMXが、主レッジ上方位置VM1と主レッジ下方位置VM2との間に定められる。テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cは、左右方向において、テーブル左方位置HT1とテーブル右方位置HT2との間で変位する。テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dは、上下方向において、テーブル上方位置VT1とテーブル下方位置VT2との間で変位する。上下方向におけるテーブル中間位置VTXが、テーブル上方位置VT1とテーブル下方位置VT2との間に定められる。上流側補助レッジ18の左端部は、ホッパ部HPに進入する補助レッジ進入位置HS1と、ホッパ部HPから退避する補助レッジ退避位置HS2との間で変位する。同様に、下流側補助レッジ20の右端部は、ホッパ部HPに進入する補助レッジ進入位置HS1と、ホッパ部HPから退避する補助レッジ退避位置HS2との間で変位する。補助レッジ18、20の補助レッジ進入位置HS1および補助レッジ退避位置HS2は、レッジ駆動シリンダ124、128の機械的構成、および、シリンダの配置位置により定められる。本実施形態では、補助レッジ進入位置HS1は、補助レッジ退避位置HS2から100mmだけホッパ部HPに進入した位置である。
制御装置200のROMは、主レッジ上方位置VM1と、主レッジ下方位置VM2と、上下方向における主レッジ中間位置VMXと、テーブル上方位置VT1とをそれぞれ表わす位置情報を固定的に記憶する。制御装置200のROMは、主レッジ右方位置HM1と、主レッジ左方位置HM2と、左右方向における主レッジ中間位置HMXと、テーブル左方位置HT1と、テーブル下方位置VT2と、上下方向におけるテーブル中間位置VTXとをそれぞれ算出する制御プログラムを固定的に記憶する。本実施形態では、制御装置200のROMは、バッチ検出器180がバッチ無検出信号SDを発生する時期に従って、テーブル右方位置HT2を決定する制御プログラムを固定的に記憶する。
本実施形態では、主レッジ右方位置HM1は、段ボールシートSHの搬送方向FDのシート長さLSから70mmを差し引いた値(LS−70)であって、900mmを越えない値だけ、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cが前当板10の右側面から右方に離れた位置である。主レッジ左方位置HM2は、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cが前当板10の右側面から左方に10mmだけ離れた位置である。左右方向における主レッジ中間位置HMXは、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cが前当板10の右側面から右方に図7に示される所定距離DGだけ離れた位置である。所定距離DGは、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dが、送出コンベア22に載置されるバッチBSの段ボールシートSHの左端部を、上方コンベア24の下方まで案内するために定められた距離である。左右方向における前当板10の右側面の位置は、シート長さLSに従って定められる。
本実施形態では、テーブル左方位置HT1は、シート長さLSの3/4の値だけ、テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cが後方規制部材162の左側面から左方に離れた位置である。テーブル下方位置VT2は、送出コンベア22の上方コンベア部分の上面から5mmだけ下方に離れた位置である。上下方向におけるテーブル中間位置VTXは、オーダにより定められるバッチBSの厚さ、すなわち、バッチBSのシート枚数に従って定められる値だけ、テーブル上方位置VT1から下方に離れた位置である。送出コンベア22の上方コンベア部分の上面の位置は、オーダにより定められるバッチBSのシート枚数に従って定められる値だけ、上部コンベア24のコロの下端位置から下方に離れた位置である。
[カウンタエジェクタ1の動作および作用]
本実施形態のカウンタエジェクタ1の動作および作用について説明する。まず、管理装置300が、所定のオーダを実行するために必要な制御指令情報、たとえば、段ボールシートSHの搬送速度、シートの各部分のサイズ、加工数量などを指令する情報をカウンタエジェクタ制御装置200に供給する。
カウンタエジェクタ1が積載および区分け処理を実行することができる段ボールシートSHのうちで、搬送方向FDにおいて最も長い段ボールシートSHを5枚積載して1つのバッチBSに区分けするオーダを実行する場合におけるカウンタエジェクタ1の動作および作用について、図2、図4乃至図11を参照して説明する。本実施形態では、段ボールシートSHの搬送方向FDの長さは、1200mmである。
オーダの実行が開始される前に、制御装置200は、段ボールシートSHの搬送方向FDのシート長さLSに従って、前当板駆動モータ42の駆動を制御することにより、左右方向において、前当板10を矯正板12に対して位置決めする。また、制御装置200は、バッチBSのシート枚数に従って、コンベア昇降モータ142の駆動を制御することにより、上下方向において、送出コンベア22および滞留コンベア26を上部コンベア24に対して位置決めする。前当板支持ブロック46に連結された上部コンベア24の右端部の位置は、前当板10の位置に合せて左右方向に変化する。
図4は、主レッジ14、テーブル16、および補助レッジ18、20の変位を示すタイミングチャートである。図4に示される時点T0から、カウンタエジェクタ1の動作が開始される。時点T0において、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dは、主レッジ上方位置VM1に位置する。制御装置200は、レッジ変位モータ64の駆動を制御することにより、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cを主レッジ左方位置HM2から主レッジ右方位置HM1に向けて右方への変位を開始させる。また、制御装置200は、テーブル昇降モータ108の駆動を制御することにより、テーブル16の水平延出部分16の上面16Dをテーブル上方位置VT1からテーブル中間位置VTXに向けて下降を開始させる。テーブル16の水平延出部分16の左端部16Cは、段ボールシートSHの搬送方向FDのシート長さLSの3/4の値だけ、後方規制部材162の左側面から離れた位置、すなわち、テーブル左方位置HT1に位置する。時点T0において、補助レッジ18、20は、補助レッジ退避位置HS2にそれぞれ位置し、送風装置170は送風動作を停止した状態にある。
図2は、カウンタエジェクタ1の先回の処理サイクルにおいて形成されたバッチBSがテーブル16に載置されている状態を示す。図2に示す状態は、図4に示される時点T1における状態である。時点T1において、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dは、主レッジ上方位置VM1に位置し、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cは、主レッジ右方位置HM1より僅かに左方の位置に位置する。図2に示される主レッジ14の状態が、主レッジ14の待機状態である。時点T1において、テーブル16の水平延出部分16の左端部16Cは、テーブル左方位置HT1に位置し、テーブル16の水平延出部分16の上面16Dは、テーブル上方位置VT1から僅かに下方の位置に位置する。補助レッジ18、20は、補助レッジ退避位置HS2にそれぞれ位置する。時点T1において、バッチ検出器180は、テーブル16に載置されるバッチBSが存在することを検出するものの、バッチ無検出信号SDを発生しない状態にある。
先回のバッチBSを形成する最後の段ボールシートSHの先端部がシート検出器182により検出されてから、その最後の段ボールシートSH、すなわち5枚目の段ボールシートSHの先端部が前当板10の右側面に到達するまでの所定期間が経過したときに、主レッジ14は、主レッジ上方位置VM1から主レッジ中間位置VMXに向けて下降を開始する。この下降開始時点において、主レッジ14は、主レッジ右方位置HM1に向けて右方への変位を継続する。テーブル16は、テーブル中間位置VTXに向けて下降を継続するとともに、左右方向においてテーブル左方位置HT1に保持される。
主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dが主レッジ中間位置VMXまで下降し、テーブル16の水平延出部分16の上面16Dがテーブル中間位置VTXまで下降したときに、制御装置200は、レッジ駆動シリンダ124、128を駆動することにより、補助レッジ18、20を補助レッジ進入位置HS1に向って変位させる。図5は、図4に示される時点T2において、補助レッジ18、20が補助レッジ進入位置HS1まで変位した状態を示す。
時点T2において、制御装置200は、送風作動信号SBを生成することにより、送風モータ174の駆動を開始する。送風モータ174の駆動により、送風装置170は、送風口172から、テーブル16に載置されるバッチBSに向けて送風する。また、時点T2において、バッチ検出器180は、テーブル16に載置されるバッチBSが存在することを検出するものの、バッチ無検出信号SDを発生しない状態にある。
時点T2において、制御装置200は、テーブル昇降モータ108の駆動を制御することにより、テーブル16をテーブル中間位置VTXからテーブル下方位置VT2に向けて下降させる。また、時点T2において、制御装置200は、テーブル変位モータ96の駆動を制御することにより、テーブル16をテーブル左方位置HT1からテーブル右方位置HT2に向けて右方に変位させる。
時点T2から遅延期間TDが経過した時点において、制御装置200は、レッジ昇降モータ76の駆動を制御することにより、主レッジ14を主レッジ中間位置VMXから主レッジ下方位置VM2に向けて下降させる。また、遅延期間TDが経過した時点において、制御装置200は、レッジ変位モータ64の駆動を制御することにより、主レッジ14を主レッジ右方位置HM1から主レッジ中間位置HMXに向けて左方に移動させる。
図6は、図4に示される時点T3において、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dが送出コンベア22の上方コンベア部分の位置から10mmだけ上方の位置VCに到達した状態を示す。
図7は、図4に示される時点T4において、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dが主レッジ下方位置VM2に到達するとともに、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cが主レッジ中間位置HMXに到達した状態を示す。主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cが主レッジ中間位置HMXに到達したときに、水平延出部分14Aの右端部14Cは、前当板10および前方規制部材160の右側面から右方に所定距離DGだけホッパ部HPの内部に進入した状態にある。時点T4より僅かに早い時点において、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dはテーブル下方位置VT2に到達するが、テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cはテーブル右方位置HT2に向けて右方への変位を継続する。
時点T4より僅かに早い時点において、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dがテーブル下方位置VT2に到達したときに、制御装置200は、送風作動信号SBの生成を停止することにより、送風モータ174の駆動を停止する。送風モータ174の停止により、送風装置170は、テーブル16の水平延出部分16Aの上方に存在するバッチBSに向けた送風を停止する。また、時点T4より僅かに早い時点において、制御装置200は、コンベア駆動指令CDを生成して送出モータ146に供給する。コンベア駆動指令CDに従って、送出モータ146の駆動が開始される。通常、コンベア駆動指令CDが送出モータ146に供給されてから、実際に送出コンベア22がバッチBSを左方に向って搬送するまでには、所定の動作遅れ期間が存在する。
制御装置200は、時点T4から所定の変位停止期間PS1が経過するまで、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cが左方に変位することを停止する。所定の変位停止期間PS1は、送出コンベア22の所定の動作遅れ期間より充分に長い期間に設定される。所定の変位停止期間PS1が経過したときに、制御装置200は、レッジ変位モータ64の駆動を制御することにより、主レッジ14を主レッジ中間位置HMXから主レッジ左方位置HM2に向けて左方に変位させる。所定の変位停止期間PS1が所定の動作遅れ期間より充分に長い期間に設定されることから、主レッジ14の左方への変位は、送出コンベア22がバッチBSの搬送を実際に開始したときに実行される。また、主レッジ14の左方への変位は、所定の変位停止期間PS1が経過した後であって、主レッジ14が主レッジ下方位置VM2に位置している所定の昇降停止期間PS2の間、少なくとも実行される。所定の昇降停止期間PS2は、所定の変位停止期間PS1が経過した時点から後述の時点T6までの期間である。送出コンベア22により搬送されるバッチBSの左端部は、左方に変位する主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dにより、上部コンベア24のコロの下方部分に案内される。
図8は、図4に示される時点T5において、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dの上方から、バッチBSが送出コンベア22により搬送されて無くなった状態を示す。時点T5において、バッチ検出器180はバッチ無検出信号SDを発生して制御装置200に供給する。バッチ無検出信号SDが発生されたときに、テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cはテーブル右方位置HT2に位置する。制御装置200は、バッチ無検出信号SDを受け取ったときに、テーブル16の右方への変位を停止する。テーブル16の右方への変位が停止した後に、制御装置200は、テーブル昇降モータ108の駆動を制御することにより、テーブル16をテーブル下方位置VT2からテーブル上方位置VT1に向けて上昇させるとともに、テーブル変位モータ96の駆動を制御することにより、テーブル16をテーブル右方位置HT2からテーブル左方位置HT1に向けて変位させる。
図9は、図4に示される時点T6において、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cが前当板10および前方規制部材160の右側面から右方に所定距離DRだけ離れた位置に到達した状態を示す。所定距離DRは、主レッジ14が上昇するときに主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cが補助レッジ18、20により載置支持される段ボールシートSHと衝突しないように定められる距離である。所定距離DRは、制御装置200のROMに固定的に予め記憶されている。時点T6において、水平延出部分14Aの右端部14Cが前当板10および前方規制部材160の右側面から右方に所定距離DRだけ離れた位置に到達したときに、制御装置200は、レッジ昇降モータ76の駆動を制御することにより、主レッジ14を主レッジ下方位置VM2から主レッジ上方位置VM1に向けて上昇させる。
図10は、図4に示される時点T7において、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dがテーブル上方位置VT1に到達した状態を示す。時点T7において、テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cはテーブル左方位置HT1に向う左方への変位を継続する。また、時点T7において、主レッジ14は、主レッジ上方位置VM1に向う上昇移動を継続するとともに、主レッジ左方位置HM2への変位を継続する。
図11は、図4に示される時点T8において、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cが主レッジ左方位置HM2に到達した状態を示す。時点T8において、主レッジ14は主レッジ上方位置VM1に向う上昇移動を継続する。時点T8より後の時点において、テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cはテーブル左方位置HT1に到達する。
テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cがテーブル左方位置HT1に到達したときに、制御装置200は、レッジ駆動シリンダ124、128の駆動を停止することにより、補助レッジ18、20を補助レッジ退避位置HS2に向って変位させる。この補助レッジ18、20が補助レッジ退避位置HS2に向って変位することにより、補助レッジ18、20により載置支持されていた複数枚の段ボールシートSHがテーブル16に受け渡される。
図4に示される時点T9において、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dが主レッジ上方位置VM1まで上昇したときに、時点T0における動作と同様に、制御装置200は、レッジ変位モータ64の駆動を制御することにより、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cを主レッジ左方位置HM2から主レッジ右方位置HM1に向けて右方へ変位を開始させる。
[実施形態の効果]
本実施形態では、テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cが、図2に示されるように、段ボールシートSHの搬送方向FDのシート長さLSに基いて定められるテーブル左方位置HT1に位置決めされた後に、テーブル16の水平延出部分16の上面16Dの下降に伴って、テーブル右方位置HT2に向って右方に変位する。この結果、送出コンベア22により搬送されるバッチBSが、水平延出部分16の上面16Dの上方から無くなる時期を早めることができ、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dがテーブル下方位置VT2からテーブル上方位置VT1に向って上昇を開始する時期を早めることができる。換言すれば、時点T2から、時点T5の後でテーブル16がテーブル下方位置VT2から上昇を開始する時点までの期間PTUを短くすることができる。
本実施形態では、テーブル16が補助レッジ18、20から複数枚の段ボールシートSHを受け取った後に、テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cが、テーブル16の水平延出部分16の上面16Dの下降に伴って、テーブル右方位置HT2に向って右方に変位する。後方規制部材162は、テーブル16の水平延出部分16Aに載置支持される複数枚の段ボールシートSHが、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dとの摩擦抵抗によりテーブル16の右方への変位に伴って右方へ移動することを規制する。この結果、テーブル16に載置支持される複数枚の段ボールシートSH、またはバッチBSの積載姿勢が崩れることを防止することができる。
本実施形態では、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dが時点T2と時点T4との間で主レッジ中間位置VMXから主レッジ下方位置VM2まで下降するときに、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cは主レッジ右方位置HM1から主レッジ中間位置HMXまで左方に変位する。この結果、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cが前当板10および前方規制部材160の右側面から右方に所定距離DRだけ離れた位置に到達する時期、すなわち時点T6を早めることができ、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dが主レッジ下方位置VM2から主レッジ上方位置VM1に向って上昇を開始する時期を早めることができる。
本実施形態では、図5に示されるように、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dは、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dとの間で、バッチBSを挟んだ状態で、主レッジ中間位置VMXから主レッジ下方位置VM2に向けて下降する。この主レッジ14の下降とともに、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cは主レッジ右方位置HM1から主レッジ中間位置HMXに向けて左方に変位する。前方規制部材160は、テーブル16の水平延出部分16Aに載置支持されるバッチBSが、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dとの摩擦抵抗により主レッジ14の左方への変位に伴って左方へ移動することを規制する。この結果、テーブル16に載置支持されるバッチBSの積載姿勢が崩れることを防止することができる。
本実施形態では、図5に示されるように、時点T2において、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dは、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dとの間でバッチBSを挟んだ状態にある。時点T2において、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dはテーブル中間位置VTXからテーブル下方位置VT2に向けて下降を開始するとともに、テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cはテーブル左方位置HT1からテーブル右方位置HT2に向けて右方への変位を開始する。時点T2から遅延期間TDが経過した時点において、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dが主レッジ中間位置VMXから主レッジ下方位置VM2に向けて下降を開始する。この結果、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dが、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dより、遅延期間TDだけ先に下降を開始することから、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14DからバッチBSに作用する押圧力が弱くなり、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16DとバッチBSの下面との間の摩擦抵抗が小さくなる。この摩擦抵抗が小さくなることにより、テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cが右方へ変位するときに、テーブル16に載置支持されるバッチBSの積載姿勢が崩れることを防止することができる。
本実施形態では、制御装置200は、図4に示されるように、時点T2から時点T4までの間、送風作動信号SBを発生する。時点T2から時点T4までの間に、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dはテーブル中間位置VTXからテーブル下方位置VT2に向けて下降する。送風作動信号SBに従って、送風装置170は、下降するテーブル16の水平延出部分16Aに向けて送風する。この結果、テーブル16に載置支持されるバッチBSは、送風装置170からの送風力を受けることから、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16DとバッチBSの下面との間の摩擦抵抗が一層小さくなる。この摩擦抵抗が一層小さくなることにより、テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cが右方へ変位するときに、テーブル16に載置支持されるバッチBSの積載姿勢が崩れることを確実に防止することができる。
本実施形態では、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dの上方から、バッチBSが送出コンベア22により搬送されて無くなった時点T5において、バッチ検出器180はバッチ無検出信号SDを発生して制御装置200に供給する。制御装置200は、バッチ無検出信号SDを受け取ったときに、テーブル16の右方への変位を停止する。テーブル16の右方への変位が停止した後に、制御装置200は、テーブル昇降モータ108の駆動を制御することにより、テーブル16をテーブル下方位置VT2からテーブル上方位置VT1に向けて上昇させるとともに、テーブル変位モータ96の駆動を制御することにより、テーブル16をテーブル右方位置HT2からテーブル左方位置HT1に向けて変位させる。この結果、テーブル16がテーブル上方位置VT1に向けて上昇を開始する時期が、水平延出部分16Aの上面16Dの上方からバッチBSが無くなった時点T5に近い時点まで早められ、水平延出部分16Aの左端部16Cが矯正板12および後方規制部材162の右側面まで右方に変位する時点まで遅れることがなくなる。
本実施形態では、制御装置200は、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dがテーブル中間位置VTXからテーブル下方位置VT2まで下降する期間である時点T2から時点T4までの間の期間において、テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cがテーブル右方位置HT2に向って変位するように、テーブル変位モータ96の駆動を制御する。この結果、テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cが、時点T2から時点T4までの間の期間の全期間にわたって、徐々に右方に変位することから、テーブル16上のバッチBSの積載姿勢が崩れることを防ぐことができる。
本実施形態では、制御装置200は、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dがテーブル下方位置VT2からテーブル中間位置VTXを越えてテーブル上方位置VT1まで上昇する期間において、すなわち、時点T5の後でテーブル16がテーブル下方位置VT2から上昇を開始する時点までの期間PTUが経過した時点から時点T7までの間の期間において、テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cがテーブル左方位置HT1に向って変位するように、テーブル変位モータ96の駆動を制御する。この結果、テーブル16は上昇する動作と左方に変位する動作とを同時に行うことから、テーブル16が上昇する動作と左方に変位する動作とを異なる時期に行う場合に比べて、テーブル16が次のバッチを受け取る時期を早めることができ、カウンタエジェクタ1の全体の動作を高速化することができる。
本実施形態では、制御装置200は、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dがテーブル下方位置VT2まで下降したときに、コンベア駆動指令CDを発生して送出モータ146の駆動を開始する。制御装置200は、コンベア駆動指令CDの発生後の時点である時点T4から、所定の変位停止期間PS1の間、主レッジ14が送出コンベア22に載置されるバッチBSに上方から接触した状態で左方に変位することを停止する。制御装置200は、所定の変位停止期間PS1が経過してから、少なくとも所定の昇降停止期間PS2の間、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cを左方に変位させる。制御装置200は、所定の昇降停止期間PS2が経過した時点T6から時点T8までの間の期間において、すなわち、主レッジ14が主レッジ上方位置VM1に向って上昇する期間の少なくとも一部の期間において、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cを左方に変位させる。この結果、主レッジ14は、送出動作を開始する前の送出コンベア22に載置されるバッチBSに上方から接触した状態で、所定の変位停止期間PS1の間だけ左方への変位を停止することから、送出コンベア22の送出動作前に主レッジ14のみが左方へ変位することにより、バッチBSの積載姿勢が崩れることを防ぐことができる。また、主レッジ14は、所定の昇降停止期間PS2だけ主レッジ下方位置VM2に停止した状態で、左方に変位することから、送出コンベア22により送出されるバッチBSの左方端部分を、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dから上部コンベア24の下面へ円滑に移動させることができる。
本実施形態では、制御装置200は、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dが主レッジ中間位置VMXから主レッジ下方位置VM2まで下降する期間の全期間にわたって、すなわち、遅延時間TDが経過した時点から時点T4までの間の期間の全期間にわたって、主レッジ14の水平延出部分14Aの右端部14Cを左方に変位させる。この結果、主レッジ14は下降する動作と左方に変位する動作とを同時に行うことから、主レッジ14が下降する動作と左方に変位する動作とを異なる時期に行う場合に比べて、主レッジ14が次のバッチの形成のために主レッジ上方位置VM1に戻る時期を早めることができ、カウンタエジェクタ1の全体の動作を高速化することができる。
<構成の対応関係>
カウンタエジェクタ1が、本発明のカウンタエジェクタの一例である。前当板10、および矯正板12が、本発明の前当板、および矯正板の一例である。主レッジ14が、本発明のレッジの一例である。テーブル16、およびエレベータ90が、本発明のテーブル、およびエレベータの一例である。送出コンベア22、および上部コンベア24が、本発明の送出コンベア、および上部コンベアの一例である。レッジ変位モータ64、およびレッジ昇降モータ76が、本発明のレッジ変位駆動部、およびレッジ昇降駆動部の一例である。テーブル変位モータ96、およびテーブル昇降モータ108が、本発明のテーブル変位駆動部、およびテーブル昇降駆動部の一例である。前方規制部材160、および後方規制部材162が、本発明の前方規制部材、および後方規制部材の一例である。送風モータ174を含む送風装置170が、本発明の送風装置の一例である。バッチ検出器180が、本発明の検出部の一例である。カウンタエジェクタ制御装置200が、本発明の制御部の一例である。段ボールシートSH、およびバッチBSが、本発明の段ボールシート、およびバッチの一例である。搬送方向FDが本発明の所定の搬送方向の一例である。ホッパ部HPが本発明のホッパ部の一例である。カウンタエジェクタ制御装置200が、時点T2から、時点T5の後でテーブル16がテーブル下方位置VT2から上昇を開始する時点までの期間PTUにおいて、テーブル変位モータ96、およびテーブル昇降モータ108の駆動を制御する処理が、本発明のテーブル下降制御処理の一例である。カウンタエジェクタ制御装置200が、期間PTUの経過時点から、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dがテーブル中間位置VTXに達する時点を越えて、時点T7までの間の期間において、テーブル変位モータ96、およびテーブル昇降モータ108の駆動を制御する処理が、本発明のテーブル上昇制御処理の一例である。カウンタエジェクタ制御装置200が、時点T2から遅延期間TDが経過した時点から、時点T4までの間の期間において、レッジ変位モータ64、およびレッジ昇降モータ76の駆動を制御する処理が、本発明のレッジ下降制御処理の一例である。カウンタエジェクタ制御装置200が、時点T6から時点T9までの間の期間において、レッジ変位モータ64、およびレッジ昇降モータ76の駆動を制御する処理が、本発明のレッジ上昇制御処理の一例である。カウンタエジェクタ制御装置200と、送出モータ146との組み合わせが、本発明のコンベア駆動制御部の一例である。送出コンベア22の上部コンベア部分が配置される位置が、本発明の所定の送出位置の一例である。テーブル下方位置VT2が、本発明のテーブル停止位置の一例である。所定の変位停止期間PS1が、本発明の所定の変位停止期間の一例であり、所定の昇降停止期間PS2が、本発明の所定の昇降停止期間の一例である。主レッジ上方位置VM1が、本発明の待機位置の一例である。主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dが位置する主レッジ下方位置VM2が、本発明の上部コンベアの所定の協働送出位置の一例である。
<変形例>
本発明は、本実施形態に限定されることはなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。以下にその変形の一例を述べる。
(1)本実施形態では、制御装置200は、バッチ検出器180がバッチ無検出信号SDを発生する時点T5まで、テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cを右方に変位させる構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dがテーブル下方位置VT2まで下降した状態において、制御装置200が、水平延出部分16Aの左端部16Cを、後方規制部材162より左方の一定の休止位置まで右方に変位させる。その後に、制御装置200は、送出モータ146の駆動を制御することにより、送出コンベア22上のバッチBSを左方に搬送させ、送出モータ146が内蔵するエンコーダからの回転検出信号に従って、バッチBSの右端部が一定の休止位置より左側に位置するか否かを判断する。バッチBSの右端部が一定の休止位置より左側に位置すると判断したときに、制御装置200は、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dをテーブル上方位置VT1に向って上昇させるとともに、水平延出部分16Aの左端部16Cをテーブル左方位置HT1に向って左方に変位させる構成であってもよい。
(2)本実施形態では、バッチ検出器180が、テーブル16の水平延出部分16Aの上方においてバッチBSの有無を検出するために、上下方向において送出コンベア22と一定の位置関係になるように配置され、左右方向においてテーブル16とともに変位するように、エレベータ90のフレームに連結される構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、バッチ検出器180が、テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cに近接した位置において、水平延出部分16Aに配置される構成であってもよい。または、バッチ検出器180は、左右方向において後方規制部材162より左方の一定位置に配置され、送出コンベア22とともに昇降可能にカウンタエジェクタ1のフレームに配置される構成であってもよい。
(3)本実施形態では、テーブル16の水平延出部分16Aの上方においてバッチBSの有無を検出するために、バッチ検出器180が設けられる構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dがテーブル下方位置VT2まで下降した状態において、バッチBSの右端部が水平延出部分16Aの左端部16Cより左側に位置する時期が、テーブル変位モータ96が内蔵するエンコーダからの回転検出信号と、送出モータ146が内蔵するエンコーダからの回転検出信号とに基いて、算出される構成であってもよい。
(4)本実施形態では、送風装置170は、送出コンベア22の下方において、カウンタエジェクタ1のフレームに配置される構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、送風装置の本体部分は、カウンタエジェクタ1のフレームに配置されるが、送風口は、テーブル16の水平延出部分16Aに配置され、送風口と本体部分とが送風配管で連結される構成であってもよい。また、送風装置170の送風口172の個数は、1つに限定されず、搬送方向FD、および搬送方向FDと直交する方向において、複数の送風口が配列される構成であってもよい。
(5)本実施形態では、テーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cが最も左方に位置するテーブル左方位置HT1が、段ボールシートSHの搬送方向FDの長さに応じて変化する構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、テーブル左方位置HT1は、カウンタエジェクタ1が積載および区分け処理を実行することができる段ボールシートSHのうちで、最も長い段ボールシートSHの搬送方向FDのシート長さLSに合せて一定の位置に設定される構成であってもよい。
(6)本実施形態では、図5に示されるように、時点T2において、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dは、主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dとの間でバッチBSを挟んだ状態にある。制御装置200は、時点T2において、テーブル中間位置VTXからテーブル下方位置VT2に向けてテーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dの下降を開始させるとともに、テーブル左方位置HT1からテーブル右方位置HT2に向けてテーブル16の水平延出部分16Aの左端部16Cの右方への変位を開始させる。制御装置200は、時点T2から遅延期間TDが経過した時点において、主レッジ中間位置VMXから主レッジ下方位置VM2に向けて主レッジ14の水平延出部分14Aの下面14Dの下降を開始させる構成であるが、この構成に限定されない。たとえば、遅延時間TDを設ける構成に代えて、または遅延時間TDを設ける構成とともに、制御装置200が、時点T2から時点T4までの間の期間において、テーブル16が下降する加速度が主レッジ14が下降する加速度よりも大きな加速度になるように、テーブル昇降モータ108およびレッジ昇降モータ76の駆動を制御する構成であってもよい。
(7)本実施形態では、テーブル16の水平延出部分16Aの上面16Dがテーブル上方位置VT1からテーブル下方位置VT2まで下降するテーブル下降期間と、テーブル下方位置VT2からテーブル上方位置VT1まで上昇するテーブル上昇期間との間で、長短の時間的関係は、特に限定されない。しかし、水平延出部分16Aの上面16Dに載置されるバッチBSの積載姿勢が崩れないようにするためには、テーブル下降期間がテーブル上昇期間より長い期間に設定されてもよい。
1 カウンタエジェクタ
10 前当板
12 矯正板
14 主レッジ
16 テーブル
18、20 補助レッジ
22 送出コンベア
24 上部コンベア
64 レッジ変位モータ
76 レッジ昇降モータ
90 エレベータ
96 テーブル変位モータ
108 テーブル昇降モータ
160 前方規制部材
162 後方規制部材
170 送風装置
174 送風モータ
180 バッチ検出器
200 カウンタエジェクタ制御装置
SH 段ボールシート
BS バッチ
FD 搬送方向
HP ホッパ部

Claims (11)

  1. フォルダグルアから所定の搬送方向に搬送されて供給された段ボールシートの先端部に当接する前当板と、
    前当板に相対して配置され、供給された段ボールシートの後端部に当接してシート端部を整列させる矯正板と、
    前当板および矯正板により形成されるホッパ部の内部に積載される段ボールシートを分離して所定のシート枚数のバッチを形成するレッジと、
    所定の搬送方向と同じ方向に向かう所定の送出方向にバッチを送出するために、前当板および矯正板より下方の所定の送出位置に配置される送出コンベアと、
    バッチが載置され、そのバッチをホッパ部から送出コンベアまで運搬するために昇降運動を行うテーブルを含み、そのテーブルが所定の送出方向と平行な前後方向に変位可能に構成されたエレベータと、
    矯正板と送出コンベアとの間に配置され、テーブルに載置されるバッチの段ボールシートが所定の送出方向と反対方向に移動することを規制するために段ボールシートの後端部に当接する後方規制部材と、
    テーブルを昇降させるテーブル昇降駆動部と、
    テーブルを所定の送出方向と平行な前後方向に変位させるテーブル変位駆動部と、
    テーブル昇降駆動部およびテーブル変位駆動部を制御する制御部と、を備え、
    制御部は、
    テーブルがホッパ部から送出コンベアの所定の送出位置より下方のテーブル停止位置まで下降する期間と、テーブルがテーブル停止位置で停止する期間とのうちの少なくとも一部の期間において、テーブルが後方に変位するように、テーブル昇降駆動部およびテーブル変位駆動部を制御するテーブル下降制御処理と、
    テーブルがテーブル停止位置からホッパ部まで上昇する期間に、テーブルが前方に変位するように、テーブル昇降駆動部およびテーブル変位駆動部を制御するテーブル上昇制御処理と、を実行するカウンタエジェクタ。
  2. テーブルに載置されるバッチの有無を検出する検出部を備え、
    検出部が、バッチの有を検出した後にバッチの無を検出したときに、制御部は、テーブルの上昇をテーブル昇降駆動部に開始させてテーブル上昇制御処理を実行する請求項1に記載のカウンタエジェクタ。
  3. テーブル下降制御処理は、テーブルがホッパ部からテーブル停止位置まで下降する期間の全期間にわたって、テーブルが後方に変位するように、テーブル昇降駆動部およびテーブル変位駆動部を制御する請求項1または請求項2に記載のカウンタエジェクタ。
  4. テーブル上昇制御処理は、テーブルがテーブル停止位置からホッパ部まで上昇する期間の全期間にわたって、テーブルが前方に変位するように、テーブル昇降駆動部およびテーブル変位駆動部を制御する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のカウンタエジェクタ。
  5. レッジを昇降させるレッジ昇降駆動部と、
    レッジを所定の送出方向と平行な前後方向に変位させるレッジ変位駆動部と、
    送出コンベアと協働してバッチを所定の送出方向に送出するために前当板より下方の所定の協働送出位置に配置される上部コンベアと、
    前当板と上部コンベアとの間に配置され、前当板と連動して前後方向に変位可能に構成され、テーブルに載置されるバッチの段ボールシートが所定の送出方向に移動することを規制するために段ボールシートの前端部に当接する前方規制部材と、を備え、
    制御部は、
    レッジがホッパ部から上部コンベアまで下降する期間と、上部コンベアの所定の協働送出位置で停止する期間とのうちの少なくとも一部の期間において、レッジが前方に変位するように、レッジ昇降駆動部およびレッジ変位駆動部を制御するレッジ下降制御処理と、
    レッジが上部コンベアからホッパ部の上方の所定の待機位置まで上昇するように、レッジ昇降駆動部を制御するレッジ上昇制御処理と、を実行する請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のカウンタエジェクタ。
  6. テーブルがテーブル停止位置まで下降したときに送出コンベアを駆動するコンベア駆動制御部を備え、
    レッジ下降制御処理は、
    テーブルがテーブル停止位置まで下降してから所定の変位停止期間において、レッジが送出コンベアに載置されるバッチに上方から接触した状態で前方に変位することを停止するように、レッジ昇降駆動部およびレッジ変位駆動部を制御し、
    所定の変位停止期間が経過した後に、レッジが上部コンベアの所定の協働送出位置に停止する所定の昇降停止期間だけ、レッジが前方に変位するように、レッジ昇降駆動部およびレッジ変位駆動部を制御し、
    レッジ上昇制御処理は、所定の昇降停止期間が経過した後に、レッジが所定の待機位置に向って上昇するときに、レッジが前方に変位するように、レッジ昇降駆動部およびレッジ変位駆動部を制御する請求項5に記載のカウンタエジェクタ。
  7. レッジ下降制御処理は、レッジがホッパ部から上部コンベアまで下降する期間の全期間にわたって、レッジが前方に変位するように、レッジ昇降駆動部およびレッジ変位駆動部を制御する請求項5または請求項6に記載のカウンタエジェクタ。
  8. 制御部は、レッジがホッパ部から上部コンベアに向けて下降を開始するより前に、テーブルがホッパ部からテーブル停止位置に向けて下降を開始するように、レッジ昇降駆動部およびテーブル昇降駆動部を制御する請求項5乃至請求項7のいずれかに記載のカウンタエジェクタ。
  9. 制御部は、レッジがホッパ部から上部コンベアに向けて下降を開始するときの加速度より大きな加速度で、テーブルがホッパ部からテーブル停止位置に向けて下降を開始するように、レッジ昇降駆動部およびテーブル昇降駆動部を制御する請求項5乃至請求項8のいずれかに記載のカウンタエジェクタ。
  10. 送風装置を備え、
    送風装置は、テーブルがホッパ部からテーブル停止位置まで下降する期間のうちの少なくとも一部の期間において、テーブルに載置されるバッチに向って下方から送風する請求項1乃至請求項9のいずれかに記載のカウンタエジェクタ。
  11. テーブルは、所定の搬送方向と直交する方向に間隔をあけて配列され、水平方向に延びる複数の載置延出部を含み、
    後方規制部材は、複数の載置延出部の間隔にそれぞれ配置され、鉛直方向に延びる複数の規制延出部を含む請求項1乃至請求項10のいずれかに記載のカウンタエジェクタ。
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