JP2018196364A - 肉漬け込み用味噌だれ組成物及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】味噌だれ組成物全体100重量部中に、味噌10〜30重量部、落花生粉40〜60重量部、オリーブオイル5〜9重量部、みりん2〜6重量部、砂糖5〜9重量部、いりごま2〜6重量部、日本酒5〜10重量部を含む味噌だれ組成物。落花生粉が、乾燥し、表皮を除去した落花生豆を50MPa以上の圧力下で焙煎して硬い豆とし、該豆粒を3mm程度に粉砕して、脱臭機に掛けて、破砕粒とし、更に積算分率50%の粒子径が200〜500μmに破砕粒を粋砕して粉状とした、味噌だれ組成物。
【選択図】なし
Description
本発明に使用される味噌は、赤味噌、白味噌、麹味噌、八丁味噌等を使用することができ、該味噌の含有量は味噌だれ組成物全体100重量部中10〜30重量部が好ましく、10重量部未満では味噌の風味が薄くなり香りも少ない場合があり、30重量部超では味噌味が強すぎて、食した際に味噌の風味が喉に残る場合がある。
本発明に使用される落花生粉は、本発明の味噌だれ組成物に漬け込まれる豚肉、牛肉、鶏肉等の酸化を防止し、またこれらの肉の臭みを抑えることを目的として配合される。特に産地等が限定されるものではないが、素煎りの落花生自体を噛み砕いた直後に落花生独特の香りをより強く感じることが出来る神奈川県秦野産の落花生が好ましい。秦野産の落花生が落花生独特の香りをより強く感じることが出来るのは、他の産地の落花生と比較すると、味が奥深く、コクがあることがその理由の一つとして推察される。
本発明に使用されるオリーブオイルは、本発明の味噌だれ組成物に漬け込まれる豚肉、牛肉、鶏肉等の肉汁成分が上記味噌に吸着し吸収されてこれらの肉が硬くなり、またパサパサになるのを防止するために配合される。該オリーブオイルの種類等は特に限定されるものではなく市販のオリーブオイルを使用することができる。
本発明に使用されるみりんは、漬け込む肉等の肉臭さや生臭さを抑えることを目的として配合され、該みりんの種類等は特に限定されるものではなく、市販のみりんを使用することができる。市販のみりんとしては、タカラ 本みりん(商品名、宝酒造社製)があり、該みりんは味噌だれ組成物全体100重量部中2〜6重量部が好ましく、2重量部未満では漬け込む肉等の肉臭さや生臭さを抑える効果が十分ではない場合があり、6重量部超ではみりんの風味が強くなり過ぎる場合がある。
本発明に使用される砂糖は、味噌の塩辛さを打ち消すと共に甘さを付与することを目的として配合され、三温糖、白砂糖、黒砂糖、ザラメ等のいずれも使用することが出来る。砂糖の配合量は、味噌だれ組成物全体100重量部中5〜9重量部が好ましく、5重量部未満では甘さが不足する場合があり、9重量部超では甘さが突出してしまい食した際に舌に残る場合がある。
本発明に使用されるいりごまは、風味、香り及び隠し味を付与することを目的として配合され、該いりごまの種類等は特に限定されるものではなく、市販のいりごまを使用することが出来る。市販のいりごまとしては、白ごま いりごま((株)シーシージャパンAM32社製)や、サラッとひと味いり胡麻白(商品名、株式会社マコト社製)があり、該いりごまは味噌だれ組成物全体100重量部中2〜6重量部が好ましく、2重量部未満では風味及び香りが薄く、6重量部超では匂いが強すぎて食した際に鼻に残る場合がある。
本発明に使用される日本酒は、味にコクを付与することを目的として配合され、該日本酒の種類等は特に限定されるものではなく、市販の日本酒を使用することが出来る。市販の日本酒としては、純米料理酒(商品名、イオン(株)社製)があり、該日本酒は味噌だれ組成物全体100重量部中5〜10重量部が好ましく、5重量部未満では味にコクが不足し、10重量部超では本味噌だれ組成物に漬け込んだ肉に酒臭さが残る場合がある。
落花生粉として落花生粉(商品名、平均粒子径350μm、神奈川県秦野市 かまか商店製)を、オリーブオイルとしてエクストラバージンオリーブオイル(商品名,株式会社J-オイルミルズ製)を、みりんとしてタカラ 本みりん(商品名、宝酒造社製)を、砂糖として上白糖(商品名、三井製糖社製)を、いりごまとして白ごま いりごま(商品名、(株)シーシージャパンAM32社製)を、味噌として田舎味噌 米味噌だし入り(商品名、ハナマルキ社製)を、日本酒として純米料理酒(商品名、イオン(株)社製)を使用して表1の配合の材料を混合用容器に投入し、70℃で均一に加熱攪拌しながら50分間で煮詰めることで均一な実施例及び比較例の味噌だれ組成物を作製した。なお、上記落花生粉の平均粒子径は、該落花生粉100gをアセトン200mlを加えて10分間放置し、ADVANTEC社製PTFE膜(PORE SIZE 0.2μm)でろ過した後、16時間減圧乾燥した落花生粉について測定したもので、測定はロボットシフターRPS−85(株式会社セイシン企業製)で行い、粒子径と重量による積算分率から積算分率50%の粒子径を平均粒子径として算出した。
実施例及び比較例の味噌だれ組成物に豚肉ロース、牛肉ロース、鶏肉もも肉をそれぞれ24時間漬け込み、その後これらの肉を取り出し肉の色の変化を目視で確認する。各々の肉について肉全体が黒く変色しているものを×、部分的に黒く変色しているものを△、変色が無いものを○と評価した。
実施例及び比較例の味噌だれ組成物に豚肉ロース、牛肉ロース、鶏肉もも肉をそれぞれ24時間漬け込み、その後これらの肉を取り出してフライパンにて両面を5分〜10分間焼く。その後ただちに食してみて肉にパサパサ感があるものを×、ややパサパサ感があるものを△、パサパサ感が無いものを○と評価した。
実施例及び比較例の味噌だれ組成物に豚肉ロース、牛肉ロース、鶏肉もも肉をそれぞれ24時間漬け込み、その後これらの肉を取り出してフライパンにて両面を5分〜10分間焼く。その後ただちに食してみて肉に柔らかさがあるものを×、やや硬くなっているものを△、柔らかさが無いものを○と評価した。
実施例及び比較例の味噌だれ組成物に豚肉ロース、牛肉ロース、鶏肉もも肉をそれぞれ24時間漬け込み、その後これらの肉を取り出してフライパンにて両面を5分〜10分間焼く。その後ただちに食してみて肉が塩辛くなっているものを×、やや塩辛くなっているものを△、塩辛くなっていないものを○と評価した。
実施例及び比較例の味噌だれ組成物に豚肉ロース、牛肉ロース、鶏肉もも肉をそれぞれ24時間漬け込み、その後これらの肉を取り出してフライパンにて両面を5分〜10分間焼く。その後ただちに食してみて肉の口当たりが脂っこくなっているものを×、やや脂っこくなっているものを△、脂っこくなっていないものを○と評価した。
評価結果を表2に示す。
本発明に使用される味噌は、赤味噌、白味噌、麹味噌、八丁味噌等を使用することができ、該味噌の含有量は肉漬け込み用味噌だれ組成物全体100重量部中10〜30重量部が好ましく、10重量部未満では味噌の風味が薄くなり香りも少ない場合があり、30重量部超では味噌味が強すぎて、食した際に味噌の風味が喉に残る場合がある。
本発明に使用される落花生粉は、本発明の肉漬け込み用味噌だれ組成物に漬け込まれる豚肉、牛肉、鶏肉等の酸化を防止し、またこれらの肉の臭みを抑えることを目的として配合される。特に産地等が限定されるものではないが、素煎りの落花生自体を噛み砕いた直後に落花生独特の香りをより強く感じることが出来る神奈川県秦野産の落花生が好ましい。秦野産の落花生が落花生独特の香りをより強く感じることが出来るのは、他の産地の落花生と比較すると、味が奥深く、コクがあることがその理由の一つとして推察される。
本発明に使用されるオリーブオイルは、本発明の肉漬け込み用味噌だれ組成物に漬け込まれる豚肉、牛肉、鶏肉等の肉汁成分が上記味噌に吸着し吸収されてこれらの肉が硬くなり、またパサパサになるのを防止するために配合される。該オリーブオイルの種類等は特に限定されるものではなく市販のオリーブオイルを使用することができる。
本発明に使用されるみりんは、漬け込む肉等の肉臭さや生臭さを抑えることを目的として配合され、該みりんの種類等は特に限定されるものではなく、市販のみりんを使用することができる。市販のみりんとしては、タカラ 本みりん(商品名、宝酒造社製)があり、該みりんは肉漬け込み用味噌だれ組成物全体100重量部中2〜6重量部が好ましく、2重量部未満では漬け込む肉等の肉臭さや生臭さを抑える効果が十分ではない場合があり、6重量部超ではみりんの風味が強くなり過ぎる場合がある。
本発明に使用される砂糖は、味噌の塩辛さを打ち消すと共に甘さを付与することを目的として配合され、三温糖、白砂糖、黒砂糖、ザラメ等のいずれも使用することが出来る。砂糖の配合量は、肉漬け込み用味噌だれ組成物全体100重量部中5〜9重量部が好ましく、5重量部未満では甘さが不足する場合があり、9重量部超では甘さが突出してしまい食した際に舌に残る場合がある。
本発明に使用されるいりごまは、風味、香り及び隠し味を付与することを目的として配合され、該いりごまの種類等は特に限定されるものではなく、市販のいりごまを使用することが出来る。市販のいりごまとしては、白ごま いりごま((株)シーシージャパンAM32社製)や、サラッとひと味いり胡麻白(商品名、株式会社マコト社製)があり、該いりごまは肉漬け込み用味噌だれ組成物全体100重量部中2〜6重量部が好ましく、2重量部未満では風味及び香りが薄く、6重量部超では匂いが強すぎて食した際に鼻に残る場合がある。
本発明に使用される日本酒は、味にコクを付与することを目的として配合され、該日本酒の種類等は特に限定されるものではなく、市販の日本酒を使用することが出来る。市販の日本酒としては、純米料理酒(商品名、イオン(株)社製)があり、該日本酒は肉漬け込み用味噌だれ組成物全体100重量部中5〜10重量部が好ましく、5重量部未満では味にコクが不足し、10重量部超では本肉漬け込み用味噌だれ組成物に漬け込んだ肉に酒臭さが残る場合がある。
落花生粉として落花生粉(商品名、平均粒子径350μm、神奈川県秦野市 かまか商店製)を、オリーブオイルとしてエクストラバージンオリーブオイル(商品名,株式会社J-オイルミルズ製)を、みりんとしてタカラ 本みりん(商品名、宝酒造社製)を、砂糖として上白糖(商品名、三井製糖社製)を、いりごまとして白ごま いりごま(商品名、(株)シーシージャパンAM32社製)を、味噌として田舎味噌 米味噌だし入り(商品名、ハナマルキ社製)を、日本酒として純米料理酒(商品名、イオン(株)社製)を使用して表1の配合の材料を混合用容器に投入し、70℃で均一に加熱攪拌しながら50分間で煮詰めることで均一な実施例及び比較例の肉漬け込み用味噌だれ組成物を作製した。なお、上記落花生粉の平均粒子径は、該落花生粉100gをアセトン200mlを加えて10分間放置し、ADVANTEC社製PTFE膜(PORE SIZE 0.2μm)でろ過した後、16時間減圧乾燥した落花生粉について測定したもので、測定はロボットシフターRPS−85(株式会社セイシン企業製)で行い、粒子径と重量による積算分率から積算分率50%の粒子径を平均粒子径として算出した。
実施例及び比較例の肉漬け込み用味噌だれ組成物に豚肉ロース、牛肉ロース、鶏肉もも肉をそれぞれ24時間漬け込み、その後これらの肉を取り出し肉の色の変化を目視で確認する。各々の肉について肉全体が黒く変色しているものを×、部分的に黒く変色しているものを△、変色が無いものを○と評価した。
実施例及び比較例の肉漬け込み用味噌だれ組成物に豚肉ロース、牛肉ロース、鶏肉もも肉をそれぞれ24時間漬け込み、その後これらの肉を取り出してフライパンにて両面を5分〜10分間焼く。その後ただちに食してみて肉にパサパサ感があるものを×、ややパサパサ感があるものを△、パサパサ感が無いものを○と評価した。
実施例及び比較例の肉漬け込み用味噌だれ組成物に豚肉ロース、牛肉ロース、鶏肉もも肉をそれぞれ24時間漬け込み、その後これらの肉を取り出してフライパンにて両面を5分〜10分間焼く。その後ただちに食してみて肉に柔らかさがあるものを×、やや硬くなっているものを△、柔らかさが無いものを○と評価した。
実施例及び比較例の肉漬け込み用味噌だれ組成物に豚肉ロース、牛肉ロース、鶏肉もも肉をそれぞれ24時間漬け込み、その後これらの肉を取り出してフライパンにて両面を5分〜10分間焼く。その後ただちに食してみて肉が塩辛くなっているものを×、やや塩辛くなっているものを△、塩辛くなっていないものを○と評価した。
実施例及び比較例の肉漬け込み用味噌だれ組成物に豚肉ロース、牛肉ロース、鶏肉もも肉をそれぞれ24時間漬け込み、その後これらの肉を取り出してフライパンにて両面を5分〜10分間焼く。その後ただちに食してみて肉の口当たりが脂っこくなっているものを×、やや脂っこくなっているものを△、脂っこくなっていないものを○と評価した。
Claims (4)
- 味噌だれ組成物全体100重量部中に、味噌10〜30重量部、落花生粉40〜60重量部、オリーブオイル5〜9重量部、みりん2〜6重量部、砂糖5〜9重量部、いりごま2〜6重量部、日本酒5〜10重量部を含むことを特徴とする味噌だれ組成物。
- 落花生粉は、乾燥し表皮を除去した落花生豆を50MPa以上の圧力下においてさらに焙煎して硬い豆粒とし、該豆粒を3mm各程度に粉砕して脱臭機にかけて破砕粒と成し、該破砕粒を粉砕して粉状に形成した、音波ふるい方式の重量による積算分率50%の平均粒子径が200〜500μmであることを特徴とする請求項1記載の味噌だれ組成物。
- 味噌だれ組成物全体100重量部中に、味噌10〜30重量部、落花生粉40〜60重量部、オリーブオイル5〜9重量部、みりん2〜6重量部、砂糖5〜9重量部、いりごま2〜6重量部、日本酒5〜10重量部を60〜80℃で加熱撹拌しながら40分以上80分以下で均一に混合することを特徴とする味噌だれ組成物の製造方法。
- 落花生粉は、乾燥し表皮を除去した落花生豆を50MPa以上の圧力下においてさらに焙煎して硬い豆粒とし、該豆粒を3mm各程度に粉砕して脱臭機にかけて破砕粒と成し、該破砕粒を粉砕して粉状に形成した、音波ふるい方式の重量による積算分率50%の平均粒子径が200〜500μmであることを特徴とする請求項3記載の味噌だれ組成物の製造方法。
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