JP2018172084A - ルーフレール締結構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ルーフレールを車両のルーフパネルに締結するルーフパネル締結構造において、特殊な形状のナットを用いることなく、ルーフレールとルーフパネルとを締結可能とする。【解決手段】ルーフレールRの下壁部R1の上面R5に面接触される下面2b1、及び、ルーフパネルPの上面P1に対するルーフレールRの上面R5の傾斜角度α分だけ下面2b1に対して傾斜されたナット締結面2iを有するナット保持部材2を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ルーフレール締結構造に関するものである。
例えば、特許文献1に開示されているように、荷物等を固定するためのルーフレールが車両に対して取り付けられる場合がある。このようなルーフレールは、ナットやボルト等を有する締結構造によって、車両のルーフパネルに対して締結される。特許文献1においては、中空のルーフレールの内部に配置されたナットと、ルーフレールを貫通してナットと螺合されたスタッドボルトとを有するルーフレール締結構造を採用している。
このルーフレール締結構造では、スタッドボルトの下端部がルーフレールの下方に突出されている。ルーフレールを車両のルーフパネルに取付ける際には、スタッドボルトの下端部を車両のルーフパネルの所定の貫通孔に差し込み、ルーフレールの下方からスタッドボルトの下端部に別のナットを回転させながら螺合させる。これによって、ルーフレールの下方に新たに取り付けられたナットと、ルーフレールの内部に配置されたナットとに挟持されることによって、ルーフレールが車両のルーフパネルに締結される。
特開2009−298230号公報
ところで、ルーフレールは車両のルーフパネルに対して常に平行であるとは限られず、ルーフパネルの表面と、ルーフパネル側に面してルーフパネルへの取付面となる部位(以下、下壁部と称する)とが平行でない場合が多くある。一方で、ルーフレールの下方に配置されるナットを回転しながらボルトに螺合させるため、ボルトはルーフレールの下壁部に対して垂直に配置される必要がある。この結果、ボルトの軸芯がルーフレールの下壁部の法線に対して傾くことなる。
このため、従来のルーフレール締結構造においては、例えば、ルーフレールの内部に配置されるナットを下面が傾斜した特殊な形状とし、軸芯が下壁部に対して傾斜したボルトに螺合可能とする必要がある。しかしながら、ナットを特殊な形状とすると、ナットの剛性を高くために多くの熱処理が必要になり、ナットの製造コストの増大や必要数の確保が困難になるといった事態が生じる。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、ルーフレールを車両のルーフパネルに締結するルーフパネル締結構造において、特殊な形状のナットを用いることなく、ルーフレールとルーフパネルとを締結可能とすることを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
第1の発明は、ルーフパネルの上面に対して傾斜した下壁部を有するルーフレールを上記ルーフパネルに対して締結するためのルーフレール締結構造であって、上記ルーフレールの下壁部上面に面接触される下面、及び、上記ルーフパネルの上記上面に対する上記ルーフレールの上記下壁部上面の傾斜角度分上記下面に対して傾斜されたナット締結面を有するナット固定部材と、上記ナット締結面に合わせて配置されるナットと、上記ルーフレール及び上記ナット固定部材を貫通して上記ナットに螺合されるボルトとを有するという構成を採用する。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記ナット固定部材が、上記ルーフレールに当接して上記ルーフレールに対する移動を規制する突起部を有するという構成を採用する。
第3の発明は、上記第2の発明において、上記ナット固定部材が、上記ルーフレールに対する上記ナット固定部材の位置を規定する位置決めピンが嵌合される嵌合溝を有するという構成を採用する。
第4の発明は、上記第1〜第3いずれかの発明において、上記ナット固定部材が、上記ナットの外径より小さく上記ボルトの外径よりも大きな開口が形成されると共に上記ナットを上方から覆う天井壁を有するという構成を採用する。
第5の発明は、上記第4の発明において、上記天井壁が、上記開口の貫通方向と直交する方向に上記開口を開放させる開放部を有するという構成を採用する。
第6の発明は、上記第1〜第5いずれかの発明において、上記ナット固定部材が、上記ナット締結面に併設されると共に、上記ナットに対して上記ナットの径方向から当接することで上記ナットの上記ナット固定部材に対する位置を規定する位置決め突部を有するという構成を採用する。
本発明によれば、ルーフレールの下壁部上面に面接触される下面、及び、ルーフパネルの上面に対するルーフレールの下壁部上面の傾斜角度分下面に対して傾斜されたナット締結面を有するナット固定部材を有している。ナット締結面は、ルーフパネルの上面に対するルーフレールの下壁部上面の傾斜角度分、ナット固定部材の下面に対して傾斜している。このため、ナット固定部材の下面をルーフレールの下壁部上面に面接触させることで、ナット固定部材のナット締結面をルーフパネルの上面と平行にすることができる。このため、特殊な形状としなくても、軸芯をルーフパネルの上面と垂直になるように配置されたボルトに対してナットを螺合させることができる。したがって、本発明によれば、ルーフレールを車両のルーフパネルに締結するルーフパネル締結構造において、特殊な形状のナットを用いることなく、ルーフレールとルーフパネルとを締結することができる。
本発明の一本実施形態のルーフレール締結構造を含む模式的な縦断面図である。 図1のA−A断面図である。 本発明の一本実施形態のルーフレール締結構造を図2の右上方から見た斜視図である。 本発明の一本実施形態のルーフレール締結構造が備えるナット保持部材の斜視図であり、(a)が図3と同一方向から見た斜視図であり、(b)が(a)と反対側から見た斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明に係るルーフレール締結構造の一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1は、本実施形態のルーフレール締結構造を含む模式的な縦断面図である。また、図2は、図1のA−A断面図である。なお、図2においては、後述するルーフパネルP及び介挿ラバーSを省略して図示している。本実施形態のルーフレール締結構造1は、ルーフレールRを車両のルーフパネルPに対して締結するための構造であり、ルーフパネルPの下方に配置される取付ナットNと共にルーフレールRを車両のルーフパネルPに対して締結する。なお、取付ナットNをルーフレール締結構造1の一部としても良い。
図1及び図2に示すように、ルーフレールRは、内部が中空の筒状とされており、ルーフパネルP側に位置する下壁部R1と、ルーフパネルPと反対側に位置する天壁部R2とを有している。また、図2に示すように、ルーフレールRは、下壁部R1と天壁部R2とを接続する一対の側壁部R3を有している。さらに、ルーフレールRは、ルーフレールRの強度を向上させ、ルーフレールRの内部空間を上下に二分する中間壁R4を有している。このようなルーフレールRは、特に形成材料が限定されるものではないが、軽量性と剛性との双方をバランスよく満足するアルミニウムによって形成されている。
また、ルーフレールRの下壁部R1の上面R5(下壁部上面)は、車両のルーフパネルPの上面P1に対して角度α傾斜されている。つまり、図1に示すように、ルーフレールRの下壁部R1の上面R5の法線LRは、ルーフパネルPに対してルーフレールRが取り付けられた場合に、ルーフパネルPの上面P1の法線LPに対して角度α分傾斜する。さらに、ルーフレールRは、一端(図1の左側)が開放端とされており下壁部R1に位置決めピンを挿入するための貫通孔R6が設けられている。この貫通孔R6は、ルーフレールRの開放端側から見て、ルーフレール締結構造1の後述するナット保持部材2の配置領域よりも遠方に設けられている。また、下壁部R1には、ダブルボルト4が貫通されるボルト貫通孔R7も設けられている。
図3は、ルーフレール締結構造1を図2の右上方から見た斜視図である。図1及び図3に示すように、本実施形態のルーフレール締結構造1は、ナット保持部材2(ナット固定部材)と、内部ナット3(ナット)と、ダブルボルト4(ボルト)と、ステー部材5とを有している。
ナット保持部材2は、図1及び図2に示すように、ルーフレールRの内部であってルーフレールRの下壁部R1と中間壁R4とによって上下に挟まれた空間に収容されており、ダブルボルト4と螺合される前の内部ナット3を保持可能とされた部材である。図4は、ナット保持部材2の斜視図であり、(a)が図3と同一方向から見た斜視図であり、(b)が(a)と反対側から見た斜視図である。
図4に示すように、ナット保持部材2は、略直方体形の基部2aに対して、台部2bと、回転規制突起部2c(突起部)と、上方突起部2d(突起部)とが一体的に設けられたブロック状の部材である。基部2aは、下面に台部2bが設けられ、周面に回転規制突起部2cが設けられ、上面に上方突起部2dが設けられており、略中央部に内部ナット3を収容可能なナット収容空間2eが設けられた中空体とされている。このナット収容空間2eに対する内部ナット3の出し入れを可能とするため、基部2aは側方に向けて開放された入出開口2fを有している。なお、ナット収容空間2eは、内部ナット3の外形と略同一形に形状設定されている。
また、基部2aは、ナット収容空間2eを挟んで、下部に底部壁2gを有し、上部に天井壁2hを有している。底部壁2gの上面は内部ナット3が締結されるナット締結面2iとなっている。このナット締結面2iは、ルーフパネルPの法線LPに対して直交する面となっている。つまり、ナット締結面2iは、ルーフレールRの下壁部R1の上面R5の法線LRとの直交面に対して角度α分傾斜されている。また、ナット締結面2iは、ルーフレールRの下壁部R1の上面R5の法線LRの直交面とされる台部2bの後述の下面2b1に対して角度α分傾斜されている。このようなナット締結面2iの中央部には、上下方向に貫通するボルト挿通孔2jが設けられている。このボルト挿通孔2jは、ルーフパネルPの上面P1の法線LPに沿って底部壁2g及び台部2bを貫通して設けられている。なお、図1に示すように、ボルト挿通孔2jは、ナット締結面2iから台部2bの下面2b1に向かうに連れて拡径されている。
また、ナット保持部材2は、入出開口2fと反対側に、ナット収容空間2eを露出する露出開口2kを有している。さらに、ナット保持部材2は、露出開口2kの下部に、位置決め突部2mを有している。この位置決め突部2mは、内部ナット3に対して内部ナット3の径方向外側から当接することで内部ナット3のナット保持部材2に対する位置を規定する。なお、位置決め突部2mによって露出開口2kの開口面積が絞られており、露出開口2kは内部ナット3を通過できない大きさに設定されている。
また、ナット保持部材2の天井壁2hは、ルーフパネルPの上面P1の法線LPに沿って天井壁2hを上下方向に貫通する貫通開口2n(開口)を有している。この貫通開口2nは、底部壁2g及び台部2bを貫通するボルト挿通孔2jと同軸上に設けられており、内部ナット3の外径より小さくダブルボルト4の後述の上部4aの外径よりも大きな直径の開口とされている。つまり、本実施形態においてナット保持部材2は、内部ナット3の外径より小さくダブルボルト4の後述の上部4aの外径よりも大きな貫通開口2nが形成されると共に内部ナット3を上方から覆う天井壁2hを有している。
さらに、ナット保持部材2の天井壁2hは、貫通開口2nの貫通方向(ルーフパネルPの上面P1の法線LP)と直交する方向に貫通開口2nを開放させる開放部2pを有している。この開放部2pは、天井壁2hの一部が切り欠かれることによって設けられた空間であり、貫通開口2nに径方向外側から接続されている。このような開放部2pは、ナット収容空間2eを斜め上方から視認可能とするための空間である。このような開放部2pと貫通開口2nとが設けられることによって、天井壁2hには、略U字状の開口が設けられている。
台部2bは、基部2aの底部壁2gから下方に突出して設けられており、下面2b1がルーフレールRの下壁部R1の上面R5との当接面とされている。この台部2bの下面2b1は、ルーフレールRの下壁部R1の上面R5の法線LRの直交面とされており、ルーフレールRの下壁部R1の上面R5と面接触される。このような台部2bの下面2b1は、ルーフパネルPの上面P1の法線LPの直交面と平行とされたナット締結面2iに対して角度α分傾斜されている。
回転規制突起部2cは、基部2aの4つの角部に対して各々設けられており、図2に示すように、基部2aからルーフレールRの側壁部R3に向けて突出して設けられている。これらの回転規制突起部2cは、ルーフレールRの側壁部R3の内面に当接することによって、内部ナット3に対してダブルボルト4を螺合する際に、ナット保持部材2がダブルボルト4の回転方向に移動することを規制する。これらの回転規制突起部2cによって、ナット保持部材2がルーフレールRに対して相対的に回転移動することを防止できる。
上方突起部2dは、ルーフレールRの長手方向における基部2aの両端部に対して各々設けられており、図1及び図2に示すように、基部2aからルーフレールRの中間壁R4に向けて突出して設けられている。これらの上方突起部2dは、内部ナット3に対してダブルボルト4を螺合するよりも前にルーフレールRを上下反転させた場合に、ルーフレールRの中間壁R4に上方から当接することによって、ナット保持部材2が下方に移動することを規制する。これらお上方突起部2dによって、ダブルボルト4を螺合前のナット保持部材2がルーフレールRに対して相対的に上下移動することを防止できる。
また、ナット保持部材2は、ルーフレールRの長手方向における一方側の端面(ルーフレールRの開放端と反対側に向く端面)には、不図示の位置決めピンが嵌合される嵌合溝2qが設けられている。なお、位置決めピンは、ルーフレールRの下壁部R1に設けられた貫通孔R6を通じてルーフレールRの内部に挿入される。
内部ナット3は、図1に示すように、ナット保持部材2のナット収容空間2eに収容されており、ナット収容空間2eの内部のナット締結面2iに合わせて配置されている。この内部ナット3は、ルーフパネルPの上面P1の法線LPの直交面(すなわちダブルボルト4の軸芯の直交面)とされたナット締結面2iに対して当接されている。なお、内部ナット3は、ワッシャ等を介してナット締結面2iに締結されるようにしても良い。このような内部ナット3は、ナット締結面2iがダブルボルト4の軸芯の直交面とされていることから、下面を傾斜面とする必要がない。このため、内部ナット3は、特殊形状のものではなく、予め剛性が確保されかつ入手の容易なJIS規格に基づくものを用いることができる。
ダブルボルト4は、内部ナット3と螺合するための雄ネジが形成された上部4aと、取付ナットNと螺合するための雄ネジが形成された下部4bと、上部4aと下部4bとの境界部分に設けられるフランジ部4cとを有している。上部4aの先端部は、ダブルボルト4をナット保持部材2やステー部材5に対して容易に差し込めるように、先端に向けて縮径されている。また、フランジ部4cも上部4aに向かうに連れて縮径されており、周面が傾斜面とされている。このようなダブルボルト4は、上部4aが内部ナット3と螺合され、フランジ部4cによってステー部材5をルーフレールRの下壁部R1に下方から押し付けることによって、ルーフレールRに対して固定されている。
ステー部材5は、ダブルボルト4のフランジ部4cとルーフレールRの下壁部R1との間に介挿されており、ダブルボルト4の傾動を抑制する。このステー部材5は、ルーフレールRの下壁部R1の下面に面接触する上面5aと、ルーフパネルPの上面P1に面接触する下面5bと、上面5aから下面5bに貫通するボルト挿通孔5cとを有している。ボルト挿通孔5cは、図1に示すように、下面5bから上面5aに向けて縮径されており、ダブルボルト4のフランジ部4cの周面と内壁面が面接触される。なお、ステー部材5とルーフレールRの下壁部R1との間には、水密性、防錆性向上のため介挿ラバーSが配置されている。
続いて、上述のように構成されたルーフレール締結構造1を用いたルーフレールRとルーフパネルPとの締結方法について説明する。なお、本実施形態のルーフレール締結構造1は、ルーフレールRに取り付けられ、ルーフレールアセンブリとして流通される。このため、まずルーフレールアセンブリとするまでの工程を説明する。
まず、ナット保持部材2に対して内部ナット3を保持させる。ここでは、ナット保持部材2の入出開口2fから内部ナット3をナット収容空間2eに入れることで、ナット保持部材2に内部ナット3を保持させる。ナット収容空間2eが内部ナット3の外形形状と略同一である。このため、内部ナット3が位置決め突部2mに当接するように内部ナット3を入れることにより、内部ナット3の開口がナット保持部材2のボルト挿通孔2jに重なるように配置され、内部ナット3がナット締結面2iに当接された状態となる。
ここで、本実施形態のルーフレール締結構造1においては、天井壁2hに設けられた開放部2pによって、ナット収容空間2eを斜め上方から視認可能となっている。このため、作業者は、内部ナット3をナット収容空間2eに入れたか否かの確認や内部ナット3の姿勢の確認を容易に行うことができる。
続いて、内部ナット3を保持したナット保持部材2をルーフレールRの下壁部R1と中間壁R4との間の空間に挿入する。ナット保持部材2は、上方突起部2dを中間壁R4側とし、台部2bを下壁部R1側とし、嵌合溝2qが形成された端面を奥側とした状態で、ルーフレールRの内部に挿入される。このとき、予めルーフレールRの貫通孔R6に不図示の位置決めピンを挿入しておき、嵌合溝2qに嵌合されるまでナット保持部材2をルーフレールRの内部に押し込む。これによって、ナット保持部材2のボルト挿通孔2jと、ルーフレールRのボルト貫通孔R7とが同軸上に重ねて配置される。
続いて、ナット保持部材2が挿入されたルーフレールRを上下反転して載置し、介挿ラバーSを介して、ボルト挿通孔5cがルーフレールRのボルト貫通孔R7と同軸上で重なるようにステー部材5を配置する。このとき、ステー部材5は、上下反転され上面5aがルーフレールRの下壁部R1の下面と面接触させるように配置される。なお、ナット保持部材2が上方突起部2dを有しているため、ルーフレールRを上下反転させても、ルーフレールRの内部でナット保持部材2が大きく移動することはない。
その後、ステー部材5のボルト挿通孔5cに対してダブルボルト4の先端を上下反転した状態で差し込み、ダブルボルト4を回転させることで、ダブルボルト4の上部4aをナット保持部材2に保持された内部ナット3に螺合させる。このとき、ナット保持部材2の回転規制突起部2cがルーフレールRの側壁部R3の内面に当接することで、ダブルボルト4の回転によって連れ回ることを防止することができ、確実にダブルボルト4の上部4aを内部ナット3に螺合させることができる。そして、フランジ部4cによってステー部材5をルーフレールRの下壁部R1に対して押さえつけるまでダブルボルト4を回転させることで、ルーフレール締結構造1がルーフレールRに対して取り付けられた状態となりルーフレールアセンブリが完成する。なお、ルーフレール締結構造1は、必要に応じてルーフレールRに対して複数取り付けられる。
次に、このようなルーフレールアセンブリを車両のルーフパネルPに対して取り付ける。ここでは、ダブルボルト4の下部4bを予めルーフパネルPに形成されたボルト孔に上方から差し込み、ステー部材5の下面5bをルーフパネルPの上面P1に面接触させる。その後、ルーフパネルPの下方から、ダブルボルト4の下部4bに対して取付ナットNを螺合させる。このとき、取付ナットNを回転させ、取付ナットNがルーフパネルPの下面に当接させる。これによって、ルーフレールRが車両のルーフパネルPに対して締結される。なお、本説明では図示を省略しているが、ルーフパネルPとステー部材5との間に、緩衝材としてシール材を挿着するのが好ましい。
以上のような本実施形態のルーフレール締結構造1によれば、ルーフレールRの下壁部R1の上面R5に面接触される下面2b1、及び、ルーフパネルPの上面P1に対するルーフレールRの上面R5の傾斜角度α分だけ下面2b1に対して傾斜されたナット締結面2iを有するナット保持部材2を有している。ナット締結面2iは、ルーフパネルPの上面P1に対するルーフレールRの上面R5の傾斜角度α分、ナット保持部材2の下面2b1に対して傾斜している。このため、ナット保持部材2の下面2b1をルーフレールRの上面R5に面接触させることで、ナット保持部材2のナット締結面2iをルーフパネルPの上面P1と平行にすることができる。このため、特殊な形状としなくても、軸芯をルーフパネルPの上面P1と垂直になるように配置されたダブルボルト4に対して内部ナット3を螺合させることができる。
また、本実施形態のルーフレール締結構造1においてナット保持部材2は、ルーフレールRに当接してルーフレールRに対する移動を規制する回転規制突起部2cと上方突起部2dとを備えている。このため、ナット保持部材2をルーフレールRの内部に挿入する際やダブルボルト4を内部ナット3に螺合する際に、ナット保持部材2が意図せずにルーフレールRに対して移動することを防止することができる。
また、本実施形態のルーフレール締結構造1においてナット保持部材2は、ルーフレールRに対するナット保持部材2の位置を規定する位置決めピンが嵌合される嵌合溝2qを有する。このため、ルーフレールRに挿入したナット保持部材2をルーフレールRの内部にて容易に位置決めすることが可能となる。
また、本実施形態のルーフレール締結構造1においてナット保持部材2は、内部ナット3の外径より小さくダブルボルト4の外径よりも大きな貫通開口2nが形成されると共に内部ナット3を上方から覆う天井壁2hを有する。このため、ルーフレールアセンブリを組む際にルーフレールRを上下反転しても、天井壁2hによって内部ナット3がナット保持部材2から脱落することを防止することができる。
また、本実施形態のルーフレール締結構造1においてナット保持部材2は、天井壁2hに、貫通開口2nの貫通方向と直交する方向に貫通開口2nを開放させる開放部2pが形成されている。このため、開放部2pを通じて、ナット収容空間2eを斜め上方から視認可することができ、組立時に、内部ナット3がナット収容空間2eに正確に収まっていることを容易に確認することが可能となる。
また、本実施形態のルーフレール締結構造1においてナット保持部材2は、ナット締結面2iに併設されると共に、内部ナット3に対して内部ナット3の径方向から当接することで内部ナット3のナット保持部材2に対する位置を規定する位置決め突部2mを有している。このため、内部ナット3がナット保持部材2の内部で意図せずに移動することを防止でき、容易かつ確実にダブルボルト4の上部4aを内部ナット3に螺合させることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、天井壁2hを有するナット保持部材2を用いる構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、天井壁2hを有さず内部ナット3の保持機能を有していない部材(ナット固定部材)をナット保持部材2に換えて用いることも可能である。また、天井壁2hを有さずに開放部2pと同等の開口部を形成する構成を採用することも可能である。
1……ルーフレール締結構造、2……ナット保持部材(ナット固定部材)、2a……基部、2b……台部、2b1……下面、2c……回転規制突起部(突起部)、2d……上方突起部(突起部)、2e……ナット収容空間、2f……入出開口、2g……底部壁、2h……天井壁、2i……ナット締結面、2j……ボルト挿通孔、2k……露出開口、2m……位置決め突部、2n……貫通開口、2p……開放部、2q……嵌合溝、3……内部ナット(ナット)、4……ダブルボルト(ボルト)、P……ルーフパネル、P1……上面、R……ルーフレール、R1……下壁部、R2……天壁部、R3……側壁部、R4……中間壁、R5……上面(下壁部上面)、R6……貫通孔、R7……ボルト貫通孔

Claims (6)

  1. ルーフパネルの上面に対して傾斜した下壁部を有するルーフレールを前記ルーフパネルに対して締結するためのルーフレール締結構造であって、
    前記ルーフレールの下壁部上面に面接触される下面、及び、前記ルーフパネルの前記上面に対する前記ルーフレールの前記下壁部上面の傾斜角度分前記下面に対して傾斜されたナット締結面を有するナット固定部材と、
    前記ナット締結面に合わせて配置されるナットと、
    前記ルーフレール及び前記ナット固定部材を貫通して前記ナットに螺合されるボルトと
    を有することを特徴とするルーフレール締結構造。
  2. 前記ナット固定部材は、前記ルーフレールに当接して前記ルーフレールに対する移動を規制する突起部を有することを特徴とする請求項1記載のルーフレール締結構造。
  3. 前記ナット固定部材は、前記ルーフレールに対する前記ナット固定部材の位置を規定する位置決めピンが嵌合される嵌合溝を有することを特徴とする請求項2記載のルーフレール締結構造。
  4. 前記ナット固定部材は、前記ナットの外径より小さく前記ボルトの外径よりも大きな開口が形成されると共に前記ナットを上方から覆う天井壁を有することを特徴とする請求項1〜3いずれか一項に記載のルーフレール締結構造。
  5. 前記天井壁は、前記開口の貫通方向と直交する方向に前記開口を開放させる開放部を有することを特徴とする請求項4記載のルーフレール締結構造。
  6. 前記ナット固定部材は、前記ナット締結面に併設されると共に、前記ナットに対して前記ナットの径方向から当接することで前記ナットの前記ナット固定部材に対する位置を規定する位置決め突部を有することを特徴とする請求項1〜5いずれか一項に記載のルーフレール締結構造。
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