JP6967202B2 - 部材の接続構造 - Google Patents

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Description

本発明は、家具用のフレーム等を構築する場合などに好適に用いられる部材の接続構造に関するものである。
従来より、2つの部材を接続する場合の部材の接続構造の一例として、第1の部材に第2の部材を衝き当てた状態で、その衝き当て方向に対して傾斜した軸線に沿って締付ねじを第1の部材側に設けられた雌ねじ孔に螺着し、第2の部材側に設けられたねじ座に前記締付ねじの頭部を当接させて緊締状態とすることによりこれら第1及び第2の部材を接続するものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
ところが、このように締結時の締付ねじの軸心が、接続すべき部材同士の衝き当て方向に対して傾斜しているものでは、締付ねじの先端を雌ねじ孔に螺合させる際にその締付ねじの軸心が雌ねじ孔の軸心に対して傾きやすく、前記締付ねじを雌ねじ孔に螺合させるのに手間取ったり、電動工具等で無理に押し込んでねじ溝を破壊したりすることが少なくない。ねじ溝を破損してしまうと、一旦締付ねじの装着を取りやめ、雌ねじ孔にタップを立ててねじ溝を修復するなどの作業が必要となる。そのため、部材の接続作業の工数が増加するとともに作業時間が長くなるという課題がある。
特許第4680054号公報
本発明は、以上の点に着目してなされたもので、第1の部材に第2の部材を衝き当てた状態で、その衝き当て方向に対して傾斜した軸線に沿って締付ねじを第1の部材側に設けられた雌ねじ孔に螺着する際に発生する、部材接続作業の工数増加や作業時間の延長といった締付ねじの軸心と雌ねじ孔の軸心とのずれに起因する問題を解消することを目的とするものである。
請求項1記載の発明に係る部材の接続構造は、第1の部材に第2の部材を衝き当てた状態で、その衝き当て方向に対して傾斜した軸線に沿って締付ねじを第1の部材側に設けられた雌ねじ孔に螺着し、第2の部材側に設けられたねじ座に前記締付ねじの頭部を当接させて緊締状態とすることによりこれら第1及び第2の部材を接続する部材の接続構造であって、前記第2の部材側に前記締付ねじの頭部を前記傾斜した軸線に沿って移動し得るように案内するねじ頭案内部を有するとともに、前記第2の部材が、前記ねじ座及び前記ねじ頭案内部を一体に設けたねじ受け体を備えているものである。
請求項記載の発明に係る部材の接続構造は、請求項記載の構成のものにおいて、前記第1の部材が第1のパイプの内部に前記雌ネジ孔を有するナット部を設けたものであり、前記第2の部材が第2のパイプの内部に前記ねじ座及び前記ねじ頭案内部を設けたものである。
請求項記載の発明に係る部材の接続構造は、第1の部材に第2の部材を衝き当てた状態で、その衝き当て方向に対して傾斜した軸線に沿って締付ねじを第1の部材側に設けられた雌ねじ孔に螺着し、第2の部材側に設けられたねじ座に前記締付ねじの頭部を当接させて緊締状態とすることによりこれら第1及び第2の部材を接続する部材の接続構造であって、前記第2の部材側に前記締付ねじの頭部を前記傾斜した軸線に沿って移動し得るように案内するねじ頭案内部を有するとともに、前記第1の部材が第1のパイプの内部に前記雌ネジ孔を有するナット部を設けたものであり、前記第2の部材が第2のパイプの内部に前記ねじ座及び前記ねじ頭案内部を設けたものであり、前記第2の部材が前記第2のパイプとこの第2のパイプの内部に剛結された板金製のねじ受け体とを備えたものであり、このねじ受け体に前記ねじ座及び前記ねじ頭案内部を一体に設けているものである。
請求項記載の発明に係る部材の接続構造は、請求項2又は3記載の構成のものにおいて、前記第1及び第2のパイプがともに丸パイプである。
請求項記載の発明に係る部材の接続構造は、請求項記載の構成のものにおいて、前記第1の部材が、第2のパイプの内周を係止して前記第1のパイプに対する前記第2のパイプの径方向の位置決めを行うための凸部を備えているものである。
請求項記載の発明に係る部材の接続構造は、請求項記載の構成のものにおいて、前記第1の部材が、第2のパイプの外周を係止して前記第1のパイプに対する前記第2のパイプの径方向の位置決めを行うための凸部を備えているものである。
本発明によれば、第1の部材に第2の部材を衝き当てた状態で、その衝き当て方向に対して傾斜した軸線に沿って締付ねじを第1の部材側に設けられた雌ねじ孔に螺着する際に発生する、部材接続作業の工数増加や作業時間の延長といった締付ねじの軸心と雌ねじ孔の軸心とのずれに起因する問題を解消することができる。
本発明の第一実施形態に係る部材の接続部位を示す正面図。 同実施形態に係る部材の接続部位を示す平面図。 図2におけるA−A断面図。 図3におけるB−B断面図。 同実施形態に係るねじ受け体を示す正面図。 同実施形態に係るねじ受け体を示す平面図。 同実施形態に係るねじ受け体を示す底面図。 同実施形態に係るねじ受け体を示す左側面図。 図5におけるC−C断面図。 同実施形態に係る部材を接続する工程を示す説明図。 同実施形態に係る部材を接続する工程を示す説明図。 同実施形態に係る部材を接続する工程を示す説明図。 同実施形態に係る部材を接続する工程を示す説明図。 本発明の第二実施形態に係る部材の接続部位を示す正面図。 同実施形態に係る部材の接続部位を示す平面図。 図15におけるD−D断面図。 同実施形態に係る部材を接続する工程を示す説明図。 同実施形態に係る部材を接続する工程を示す説明図。 同実施形態に係る部材を接続する工程を示す説明図。 同実施形態に係る部材を接続する工程を示す説明図。
<第一実施形態>(図1〜図13)
本発明の第一実施形態を、図1〜図13を参照しつつ以下に述べる。
本実施形態は、丸パイプ製の第1のパイプ(以下、第1の丸パイプ31と称する)を主体とする第1の部材11と、丸パイプ製の第2のパイプ(以下、第2の丸パイプ33と称する)を主体とする第2の部材12とを、円柱状の頭部13aを有する締付ねじ13を用い、軸心31x、33xを一致させて直線状に接続する(以下、直線接続と称する)場合のものである。
詳述すれば、第1の部材11は、図3に示すように、丸パイプ製の支柱37の上端に水平姿勢で剛結された第1の丸パイプ31と、この第1の丸パイプ31内に設けられたナット部35とを具備してなる。
前記第1の丸パイプ31は、図1〜図3に示すように、軸心31xを前記支柱37の軸心37xに直交させて当該支柱37の上端に溶接等により剛結されたもので、少なくとも一端に円環状をなす取付面31aを有している。この取付面31aは、前記軸心31xに対して直交するものであり、その一部に後述する凹陥部39が形成されている。
前記ナット部35は、図3に示すように、前記第1の丸パイプ31の内周に溶接等により剛結されたナットホルダ41と、このナットホルダ41に保持された状態で当該ナットホルダ41及び前記第1の丸パイプ31に溶接等により剛結された板ナット43とを備えたもので、前記板ナット43に雌ねじ孔45が形成されている。なお、前記板ナット43は、前記第1の丸パイプ31の取付面31aに対して傾斜させてある。すなわち、この板ナット43に穿設された雌ねじ孔45の軸心45xは、前記第1の丸パイプ31の軸心31xに対して一定の角度θだけ傾斜させてある。
一方、第2の部材12は、図3に示すように、前記第2の丸パイプ33と、この第2の丸パイプ33内に設けられたねじ受け体47とを備えたもので、前記ねじ受け体47にねじ座49が形成されている。
前記第2の丸パイプ33は、図1〜図3に示すように、少なくとも一端に円環状をなす取付面33aを備えたもので、その取付面33aを前記第1の丸パイプ31の取付面31aに衝き当てて直線接続される。前記取付面33aは、前記軸心33xに対して直交するものであり、その一部に後述する凹陥部51が形成されている。
前記ねじ受け体47は、図3〜図9に示すように、ねじ座49と、延出板53と、区画板55と、ねじ頭案内部57とを一体に備えた板金製のものである。前記ねじ座49は、前記板ナット43と平行なねじ受け板59と、このねじ受け板59に穿設されたねじ挿通孔61とを備えたもので、前記ねじ挿通孔61は、軸心61xを前記第2の丸パイプ33の軸心33xに対して一定の角度θだけ傾斜させてある。すなわち、直線接続状態においては、このねじ挿通孔61の軸心61xと前記雌ねじ孔45の軸心45xとが合致するように設定されている。前記延出板53は、前記ねじ受け板59の図中上端から反取付面33a側へ延出するもので、その延出端に前記区画板55が一体に連続させてある。前記ねじ座49のねじ受け板59と、前記延出板53と、前記区画板55とは、共通の板金素材に打ち抜き及び曲げ加工を施すことにより一体に構成されたものであり、溶接等により前記第2の丸パイプ33の内周に剛結されている。また、前記ねじ頭案内部57は、図4及び図9に示すように、前記締付ねじ13の頭部13aに外接する対をなす案内面63を備えたものであり、前記延出板53の両側縁部を部分的に内面側に切り起こすことにより形成されたものである。前記両案内面63は、この実施形態においては、平面状のものであり、前記締付ねじ13の頭部13aが線接触する仮想接触線L0と前記軸心13xとを通る仮想平面P0が当該案内面63と略直交するように設定されている。換言すれば、前記両案内面63は、当該案内面63の前記仮想接触線L0上に立てた法線L1が前記軸心13xを通るような向きに設定されている。
また、前記第2の丸パイプ33には、図3に示すように、前記ねじ座49を一時的に外部に露出させるための装着窓33zが形成されており、この装着窓33zに化粧蓋65が着脱可能に蓋着されている。
前記締付ねじ13は、図3及び図10〜図13に示すように、前記雌ねじ孔45に先端側を螺着可能なねじ軸13bと、このねじ軸13bの基端部に設けられた頭部13aとを備えた通常のもので、前記頭部13aは円筒状の外周面を有し、その端面には工具を係合させるための係合穴13zが設けられている。
以上説明したように、この部材の接続構造は、第1の丸パイプ31を主体とする第1の部材11に第2の丸パイプ33を主体とする第2の部材12を衝き当てた状態で、その衝き当て方向に対して傾斜した軸線13xに沿って締付ねじ13を第1の部材11側に設けられた雌ねじ孔45に螺着し、第2の部材12側に設けられたねじ座49に前記締付ねじ13の頭部13aを当接させて緊締状態とすることにより前記第1の部材11と前記第2の部材12とを接続する部材の接続構造であって、前記第2の部材12側に前記締付ねじ13の頭部13aを前記傾斜した軸線13xに沿って移動し得るように案内するねじ頭案内部57を有している。
また、この実施形態においては、前記第1の部材11と前記第2の部材12との間の径方向の位置決めを行うための径方向位置決め手段14と、前記第1の部材11と前記第2の部材12との間の周方向の位置決めを行うための周方向位置決め手段15とが設けられている。
前記径方向位置決め手段14は、図3に示すように、前記板ナット43の上端部に形成した凸部67と、前記ナットホルダ41の下端部に形成した凸部69とを備えたものであり、これらの凸部67、69は前記第1の丸パイプ31の取付面31aよりも外方に突出させてある。すなわち、この第1の丸パイプ31の取付面31aに前記第2の丸パイプ33の取付面33aを衝き合わせた状態で、前記各凸部67、69が前記第2の丸パイプ33の内周面33bに係り合うようになっている。
前記周方向位置決め手段15は、図3に示すように、前記ナットホルダ41の一部を厚み方向に段押しして一体的に外周方向に突出させることにより形成した凸部71と、前記第1の丸パイプ31の取付面31a部分に形成され前記凸部71の一方の片半部と係合する前記凹陥部39と、前記第2の丸パイプ33の取付面33a部分に形成され前記凸部71の他方の片半部と係合する前記凹陥部51とを備えたものである。すなわち、前記凸部は、第1の部材11に固設されており、第1の部材11に対して第2の部材12を衝き合わせた段階で前記凸部71の他方の片半部が第2の部材12の凹陥部51に嵌合して前記両部材11、12の周方向の相対移動を禁止するようにしたものである。
次いで、第1、第2の部材11、12を接続する工程を図10〜図13を参照して説明する。
ここで、図10〜図13は、支柱37、第1の丸パイプ31、第2の丸パイプ33の片半部を破断して内部を示す説明図である。
まず、図10に示すように、第1の部材11と第2の部材12とを、これらの軸心を一致させて対面させた状態、すなわち第1の丸パイプ31の軸心31xと第2の丸パイプ33の軸心33xとを一致させて対面させた状態から、図11に示すように第1の部材11の取付面すなわち第1の丸パイプ31の取付面31aに第2の部材12の取付面すなわち第2の丸パイプ33の取付面33aを衝き合わせる。しかる後に、図12に示すように締付ねじ13を第2の部材12のねじ座49のねじ挿通孔61に挿入して、そのねじ軸13bの先端側を第1の部材11の雌ねじ孔45に螺合させる。その際に、前記締付ねじ13の先端が雌ねじ孔45に達した段階で、前記締付ねじ13の頭部13aが前記ねじ頭案内部57の案内面63に当接することになる。そのため、この案内面63に案内させつつ前記締付ねじ13を回転させると、当該締付ねじ13の軸心13xが前記雌ねじ孔45の軸心45xと食い違うことなく前進することになり、この締付ねじ13が円滑に雌ねじ孔45に螺合することになる。そして、図13に示すように、前記締付ねじ13をその頭部13aが前記ねじ座49に当接するまで螺進させ、強く締め付けることによって前記第1の部材11と前記第2の部材12とが緊締状態で接続されることになる。
このような構成のものであれば、第1の部材11の雌ねじ孔45に第2の部材12のねじ座49を通して挿入した締付ねじ13を螺合させる直前に雌ねじ孔45の軸心45xと締付ねじ13の軸心13xとが一直線に合致せず無理に締付ねじ13を雌ねじ孔45に螺合させようとして雌ねじ孔45のねじ溝を破損させてしまうという不具合を防止又は抑制することができる。そのため、前記締付ねじ13を電動工具などを用いて効率よく定着させることが可能である。換言すれば、本実施形態の構成により、部材接続作業の工数増加や作業時間の延長といった、締付ねじ13の軸心13xと雌ねじ孔45の軸心45xとのずれに起因する問題を解消することができる。
また、この実施形態では、前記ねじ座49と前記ねじ頭案内部57とを一体に設けているので、構造の複雑化を招くことなくねじの破損を防止又は抑制することができる。特に、本実施形態では、前記ねじ座49を形成するねじ受け板59とねじ頭案内部57とを共通の板金素材を用いて一体に構成しているため、部品点数の増加や製造工数の増大を招くことなく目的を達成することができる。
加えて、この実施形態では、前記第1の部材11が第1の丸パイプ31の内部に前記雌ねじ孔45を有するナット部35を設けたものであり、前記第2の部材12が第2の丸パイプ33の内部に前記ねじ座49及び前記ねじ頭案内部57を設けたものであるので、パイプを主体とした部材同士の接続を確実かつ簡素に実施することが可能となる。
さらに、かかる構成によれば、丸パイプ31、33同士を確実かつ強固に接続することもできる。特にこの実施形態では、前記径方向位置決め手段14と前記周方向位置決め手段15とを設けているため、丸パイプ31、33同士を接続しても軸心31x、33xがずれたり周方向に位置ずれが生じるのを効果的に防止することができ、丸パイプ31、33を用いた構造体を適切に構築することが可能になる。
<第二実施形態>(図14〜図20)
本発明の第二実施形態を、図14〜図20を参照しつつ以下に述べる。
本実施形態は、丸パイプ製の第1のパイプ(以下、第1の丸パイプ81と称する)を主体とする第1の部材21と、丸パイプ製の第2のパイプ(以下、第2の丸パイプ83と称する)を主体とする第2の部材22とを、円柱状の頭部23aを有する締付ねじ23を用い、軸心81x、83xを直交させて接続する(以下、直交接続と称する)場合のものである。
詳述すれば、第1の部材21は、図16に示すように、第1の丸パイプ81と、この第1の丸パイプ81内に設けられたナット部85とを具備してなる。
前記第1の丸パイプ81は、図14〜図16に示すように、第2の丸パイプ83を接続すべき部位に開口81kを備えており、その外周面81aにおける前記開口81kを包囲する部位に取付面81bを設定してある。
前記ナット部85は、図16に示すように、中央部に雌ねじ孔87を有した厚板状のもので、第1及び第2の取付ねじ89、91を介して前記第1の丸パイプ81内に取り付けられている。前記雌ねじ孔87の軸心87xは、前記第2の丸パイプ83を前記第1の丸パイプ81に直交接続した状態で前記第2の丸パイプ83の軸心83xに対して一定の角度θだけ傾斜させてある。具体的には、このナット部85は、その両端部に、前記第1及び第2の取付ねじ89、91を螺着させることが可能な取付用雌ねじ孔85y、85zをそれぞれ有している。そして、前記第1の丸パイプ81に設けられた取付ねじ挿通孔81y、81zに外側から挿通させた前記取付ねじ89、91を前記取付用雌ねじ孔87に螺着することにより、前記ナット部85が前記第1の丸パイプ81の内部に固定されている。前記第1の取付ねじ89の頭部89aは、前記第1の丸パイプ81の外周面81aから外方に突出する円柱状のものである。前記第2の取付ねじ91の頭部91aは、例えば皿ねじタイプのもので、前記第2の丸パイプ83とは干渉しないようになっている。
一方、第2の部材22は、図16に示すように、前記第2の丸パイプ83と、この第2の丸パイプ83内に設けられたねじ受け体47とを備えたもので、前記ねじ受け体47にねじ座49が形成されている。
前記第2の丸パイプ83は、図14〜図16に示すように、少なくとも一端に前記第1の丸パイプ81の外周面81aに沿うように凹陥した取付面83aを備えたもので、その取付面83aを前記第1の丸パイプ81の取付面81bに衝き当てた状態で直交接続される。
前記ねじ受け体47は、図16に示すように、前述した第一実施形態におけるものと同様の構成を有し、上下反転させた態様で設けられている。ここで、前記ねじ受け体47の構成を図16及び図5〜図9を参照しつつ説明するが、図5〜図9は、本実施形態におけるものと上下が反転している。前記ねじ受け体47は、ねじ座49と、延出板53と、区画板55と、ねじ頭案内部57とを一体に備えた板金製のものである。前記ねじ座49は、前記板ナット43と平行なねじ受け板59と、このねじ受け板59に穿設されたねじ挿通孔61とを備えたもので、前記ねじ挿通孔61は、軸心61xを前記第2の丸パイプ33の軸心33xに対して一定の角度θだけ傾斜させてある。すなわち、直線接続状態においては、このねじ挿通孔61の軸心61xと前記雌ねじ孔45の軸心45xとが合致するように設定されている。前記延出板53は、前記ねじ受け板59の図16における下端(図5における上端)から反取付面33a側へ延出するもので、その延出端に前記区画板55が一体に連続させてある。前記ねじ座49のねじ受け板59と、前記延出板53と、前記区画板55とは、共通の板金素材に打ち抜き及び曲げ加工を施すことにより一体に構成されたものであり、溶接等により前記第2の丸パイプ33の内周に剛結されている。また、前記ねじ頭案内部57は、図4及び図9に示すように、前記締付ねじ23の頭部23aに外接する対をなす案内面63を備えたものであり、前記延出板53の両側縁部を部分的に内面側に切り起こすことにより形成されたものである。前記両案内面63は、この実施形態においては、平面状のものであり、前記締付ねじ23の頭部23aが線接触する仮想接触線L0と前記軸心23xとを通る仮想平面P0が当該案内面63と略直交するように設定されている。換言すれば、前記両案内面63は、当該案内面63の前記仮想接触線L0上に立てた法線L1が前記軸心23xを通るような向きに設定されている。
また、前記第2の丸パイプ83には、図16に示すように、前記ねじ座49を一時的に外部に露出させるための装着窓83zが形成されており、この装着窓83zに化粧蓋93が着脱可能に蓋着されている。
前記締付ねじ23は、図16〜図20に示すように、前記雌ねじ孔87に先端側を螺着可能なねじ軸23bと、このねじ軸23bの基端部に設けられた頭部23aとを備えた通常のもので、前記頭部23aは円筒状の外周面を有し、その端面には工具を係合させるための係合孔23zが設けられている。
また、この実施形態においては、以下のようにして第2の部材22の第1の部材21に対する径方向の位置決めを行うようにしている。
すなわち、前記第1の取付ねじ89の頭部89aは、前記第1の丸パイプ81に対する前記第2の丸パイプ83の径方向の位置決めを行うための凸部95として機能している。詳述すれば、図16に示すように、第2の丸パイプ83を第1の丸パイプ81に直交接続した状態で、第2のパイプ83の外周面83bが前記凸部95すなわち前記第1の取付ねじ89の頭部89aに押し付けられるようになっている。
次いで、第1、第2の部材21、22を接続する工程を図17〜図20を参照して説明する。
ここで、図17〜図20は、第1の丸パイプ81、第2の丸パイプ83の片半部を破断して内部を示す説明図である。
まず、図17に示すように、第1の部材21の取付面と第2の部材22の取付面とを対面させた状態、すなわち第1の丸パイプ81の取付面81bと第2の丸パイプ83の取付面83aとを対面させた状態から、図18に示すように第1の部材21の取付面すなわち第1の丸パイプ81の取付面81bに第2の部材22の取付面すなわち第2の丸パイプ83の取付面83aを衝き合わせる。しかる後に、図19に示すように締付ねじ23を第2の部材22のねじ座49のねじ挿通孔61に挿入して、そのねじ軸23bの先端側を第1の部材21の雌ねじ孔87に螺合させる。その際に、前記締付ねじ23の先端が雌ねじ孔87に達した段階で、前記締付ねじ23の頭部23aが前記ねじ頭案内部57の案内面63に当接することになる。そのため、この案内面63に案内させつつ前記締付ねじ23を回転させると、当該締付ねじ23の軸心23xが前記雌ねじ孔87の軸心87xと食い違うことなく前進することになり、この締付ねじ23が円滑に雌ねじ孔87に螺合することになる。そして、図20に示すように、前記締付ねじ23をその頭部23aが前記ねじ座49に当接するまで螺進させ、強く締め付けることによって前記第1の部材21と前記第2の部材22とが緊締状態で接続されることになる。
このような構成のものであっても、前記第2の部材22側に前記締付ねじ23の頭部23aを前記傾斜した軸線に沿って移動し得るように案内するねじ頭案内部57を有するので、上述した第一実施形態に準じた効果を得ることができる。そのため、前記締付ねじ23を電動工具などを用いて効率よく定着させることが可能である。
そして、前記第1の部材21の外周面に凸部95を設けているので、締付ねじ23による緊締作業を行うと緊締力により第2の部材22の外周面すなわち前記第2のパイプ83の外周面83bが前記凸部95に押し付けられ、前記第1のパイプ81に対する前記第2のパイプ83の径方向の位置決めを確実に行うことができる。しかも、前記第1の取付ねじの頭部89aを突出させて前記凸部95として機能させているので、構造や部品形状の複雑化を招くことなく前述した効果を得ることができる。
なお、以上説明した実施形態では、接続すべき第1の部材と第2の部材とがそれぞれ丸パイプを主体としたものである場合について説明したが、本発明は必ずしもこのようなものに限定されるようなものではなく、例えば、第1の部材及び第2の部材の少なくとも一方が角パイプを主体としたものであってもよく、さらに、第1の部材及び第2の部材の少なくとも一方がアルミダイキャスト等のブロック状のものにする等、種々変形が可能である。
また、上述した実施形態では、前記ねじ座と前記ねじ頭案内部とが一体に設けられているが、別体のものであってもよい。但し、前記ねじ座と前記ねじ頭案内部とを一体に設けたものであれば、ねじ座とねじ頭案内部との相対位置がずれるのを確実に防止することができ、構造の複雑化や部品点数の増加を招くことなしに、前述した効果をより確実に実現できる。
さらに、上述した実施形態では、前記第1の部材が第1のパイプの内部に前記雌ネジ孔を有するナット部を設けたものであり、前記第2の部材が第2のパイプの内部に前記ねじ座及び前記ねじ頭案内部を設けたものであるが、ねじ頭案内部が第2のパイプの外周面を越えて外方に突出するもの等、他の構成を採用してもよい。
加えて、上述した実施形態では、前記第1のパイプに対する前記第2のパイプの径方向の位置決めを行うための構成として、前記第1の部材が凸部を備え、この凸部が、第2のパイプの内周又は外周を係止するものを採用しているが、例えば、第2の部材に設けた凸部により第1のパイプの内周又は外周を係止するもの等、他の構成により前記第1のパイプに対する前記第2のパイプの径方向の位置決めを行うようにしてもよい。
その他、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変形してよい。
11、21…第1の部材
12、22…第2の部材
13、23…締付ねじ
13a、23a…締付ねじの頭部
31、81…第1のパイプ(第1の丸パイプ)
33、83…第2のパイプ(第2の丸パイプ)
35、85…ナット部
45、87…雌ねじ孔
47…ねじ受け体
49…ねじ座
57…ねじ頭案内部
67、69、95…(径方向の位置決めを行うための)凸部

Claims (6)

  1. 第1の部材に第2の部材を衝き当てた状態で、その衝き当て方向に対して傾斜した軸線に沿って締付ねじを第1の部材側に設けられた雌ねじ孔に螺着し、第2の部材側に設けられたねじ座に前記締付ねじの頭部を当接させて緊締状態とすることによりこれら第1及び第2の部材を接続する部材の接続構造であって、
    前記第2の部材側に前記締付ねじの頭部を前記傾斜した軸線に沿って移動し得るように案内するねじ頭案内部を有するとともに、
    前記第2の部材が、前記ねじ座及び前記ねじ頭案内部を一体に設けたねじ受け体を備えている部材の接続構造。
  2. 前記第1の部材が第1のパイプの内部に前記雌ネジ孔を有するナット部を設けたものであり、前記第2の部材が第2のパイプの内部に前記ねじ座及び前記ねじ頭案内部を設けたものである請求項1記載の部材の接続構造。
  3. 第1の部材に第2の部材を衝き当てた状態で、その衝き当て方向に対して傾斜した軸線に沿って締付ねじを第1の部材側に設けられた雌ねじ孔に螺着し、第2の部材側に設けられたねじ座に前記締付ねじの頭部を当接させて緊締状態とすることによりこれら第1及び第2の部材を接続する部材の接続構造であって、
    前記第2の部材側に前記締付ねじの頭部を前記傾斜した軸線に沿って移動し得るように案内するねじ頭案内部を有するとともに、
    前記第1の部材が第1のパイプの内部に前記雌ネジ孔を有するナット部を設けたものであり、前記第2の部材が第2のパイプの内部に前記ねじ座及び前記ねじ頭案内部を設けたものであり、
    前記第2の部材が前記第2のパイプとこの第2のパイプの内部に剛結された板金製のねじ受け体とを備えたものであり、このねじ受け体に前記ねじ座及び前記ねじ頭案内部を一体に設けている部材の接続構造。
  4. 前記第1及び第2のパイプがともに丸パイプである請求項2又は3記載の部材の接続構造。
  5. 前記第1の部材が、第2のパイプの内周を係止して前記第1のパイプに対する前記第2のパイプの径方向の位置決めを行うための凸部を備えている請求項記載の部材の接続構造。
  6. 前記第1の部材が、第2のパイプの外周を係止して前記第1のパイプに対する前記第2のパイプの径方向の位置決めを行うための凸部を備えている請求項記載の部材の接続構造。
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