JP2021158051A - 端子固定構造 - Google Patents

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明 井上
Akira Inoue
明 井上
拓哉 阿嘉
Takuya Aka
拓哉 阿嘉
貴宣 杉山
Takanori Sugiyama
貴宣 杉山
崇文 ▲高▼島
崇文 ▲高▼島
Takafumi Takashima
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Furukawa Automotive Systems Inc
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Furukawa Electric Co Ltd
Furukawa Automotive Systems Inc
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Abstract

【課題】端子の向きの自由度を確保しながら、端子を回転させることなく固定できる端子固定構造の提供を目的とする。【解決手段】電線11の先端に装着した端子10を、固定箇所20の締結部21に、締結治具30の締結によって固定する端子固定構造1であって、端子10に、締結治具30が挿通する挿通孔12が設けられ、挿通孔12及び締結部の一方の周囲に、他方に向かって突出する突出部が備えられるとともに、挿通孔及び締結部の他方の周囲に、突出部が嵌め込まれる嵌込凹部が備えられ、嵌込凹部が、他方の周囲において、周方向に複数設けられている。【選択図】図1

Description

この発明は、例えば、電線の先端に装着した端子を、固定箇所の締結部に対して締結治具の締結によって固定する端子固定構造に関する。
例えば、アース端子を固定箇所に固定する際などに、電線の先端に装着した端子を、固定箇所の締結部に対して締結治具の締結によって固定する端子固定構造が用いられている。このような端子固定構造では、端子に設けた挿通孔に締結治具を挿通した状態で、固定箇所の締結部に対して締結治具を締結することによって、端子を固定箇所に固定できる。
しかし、このような端子固定構造では、締結治具による締結の際に、端子が不用意に回転して端子を十分に締め付け固定できない場合や、固定した後でも、振動等によって端子が回転して締め付けが緩む場合がある。そのため、このような端子の回転により、端子の接触不良が生じるおそれがある。
これに対し、特許文献1では、挿通孔の一部を外径方向に切り欠き、径方向と直交する締結治具の長手方向に延びる矩形状の凹部(回り止め部)を設け、その凹部内に、凹部から締結部側に突出する突出部を設け、また、突出部に対する固定箇所の締結部の対応箇所を径方向外側に切り欠き、突出部に相補的な形状の切欠凹部を設けた端子固定構造が開示されている。この特許文献1の端子固定構造では、締結部に設けた切欠凹部に突出部を嵌め込んだ状態で締結治具を締め付けることで、締結の際に端子が不用意に回転したり、固定後に振動等によって端子が回転したりすることが防止できるとされている。
しかし、特許文献1の端子固定構造では、挿通孔が外径方向に切り欠かれているため、これに伴い端子が大型化してしまう問題があった。また、固定箇所に対する端子の位置関係は切欠凹部の位置で決まってしまい、固定箇所の端子に対する向きに選択の余地がなく、端子の向きに自由度がなかった。
特開2014−165168号公報
本発明は、上述の問題に鑑み、端子の向きの自由度を確保しながら、端子を回転させることなく固定できる端子固定構造の提供を目的とする。
この発明は、電線の先端に装着した端子を、締結治具の締結によって固定箇所の締結部に固定する端子固定構造であって、前記端子に、前記締結治具が挿通する挿通孔が設けられ、前記挿通孔及び前記締結部の一方の周囲に、他方に向かって突出する突出部が備えられるとともに、前記挿通孔及び前記締結部の他方の周囲に、前記突出部が嵌め込まれる嵌込凹部が備えられ、前記嵌込凹部が、前記他方の周囲において、周方向に複数設けられたことを特徴とする。
この発明により、端子の向きの自由度を確保しながら、端子を回転させることなく固定できる。
詳述すると、前記突出部を前記嵌込凹部に嵌め込んだ状態で前記締結部に対して前記締結治具を締結することで、前記突出部によって、前記締結治具による締結の際に、前記端子が回転することを防止できる。
そして、その加工も、前記挿通孔及び前記締結部のそれぞれの周囲に前記突出部及び前記嵌込凹部を設けるのみであるため、挿通孔を外径方向に切り欠かなくともよく、端子が大型化することを抑制できる。
また、前記嵌込凹部が、周方向に複数設けられるため、前記突出部を嵌め込む前記嵌込凹部を変更することで、前記固定箇所に対する前記端子の向きを変えることができる。したがって、端子向きの自由度を確保できる。
このように、端子の向きの自由度を確保しながら、端子を回転させることなく固定できる。
この発明の態様として、前記突出部は、前記挿通孔の周囲において、前記挿通孔に対して放射方向に沿って配置された板状であってもよい。
この発明により、より確実に端子の回転を防止でき、かつ、端子向きの自由度をより確保できる。
詳述すると、前記端子が回転しようとした際に、前記嵌込凹部に嵌め込まれた前記突出部における周方向を向く面が前記嵌込凹部の壁面に当接することで、前記端子の回転が規制される。また、前記突出部が、周方向と直交する放射方向に沿って配置された板状に形成され、板状の前記突出部が周方向を向く状態で配置されているため、前記端子が回転しようとした際に、効率よく前記突出部を前記嵌込凹部の壁面に当接させることができ、より確実に前記端子の回転を規制できる。
また、周方向に設けられる前記嵌込凹部の数を多くすることで、端子向きの自由度を大きくすることができるが、一つ一つの前記嵌込凹部が周方向を広く占拠するものであると、前記嵌込凹部を周方向に多く設けることはできない。これに対し、前記突出部を放射方向に沿って配置された板状とすることで、これに対応する前記嵌込凹部の形状も放射方向に沿って延びる形状となり、一つ一つの前記嵌込凹部が周方向を占拠する範囲を小さくできる。これにより、前記嵌込凹部を小刻みに設けることができ、端子向きの自由度をより確保できる。
このように、この発明により、より確実に端子の回転を防止でき、かつ、端子の向きの自由度をより確保できる。
またこの発明の態様として、前記突出部は、周方向において対向する2箇所に設けられた一対構成であるとともに、周方向において複数設けられた前記嵌込凹部は、周方向において対向する2箇所に設けられた一対構成の前記嵌込凹部が複数設けられてもよい。
この発明により、周方向において対向する2つの前記突出部で前記端子の回転を規制できるため、一つの前記突出部のみで前記端子の回転を規制する場合に比べ、より確実に端子の回転を防止できる。
また、2つの前記突出部を周方向において対向するように設けることで、各前記突出部を対応する前記嵌込凹部に嵌め込んだときに、各前記突出部が下側からバランスよく前記端子を支持することができる。そのため、端子固定作業を行う作業者の作業性を向上することができる。
またこの発明の態様として、前記突出部における突出方向の先端側に、前記突出方向に交差する交差部分が設けられ、前記嵌込凹部は、前記突出部が周方向に回転可能な幅で形成されるとともに、回転方向前側部分に、前記交差部分を規制して前記嵌込凹部からの前記突出部の抜け出しを規制する規制部が設けられてもよい。
上述の回転方向前側部分とは、前記嵌込凹部に嵌め込んだ前記突出部を回転方向に沿って回転させた際の先の部分を意味する。
この発明により、前記突出部を前記嵌込凹部に嵌め込んだ後、前記突出部を周方向に回転させることで、前記規制部により前記突出部の抜け出しを規制することができる。これにより、前記嵌込凹部により、前記突出部を介して前記端子を保持することができ、作業者が前記端子を保持しておかなくてもよくなり、作業者の作業性を向上することができる。
またこの発明の態様として、前記締結部は、内周面にネジ溝が形成されており、前記締結治具は、前記挿通孔を挿通するとともに、前記締結部と螺合するボルトであってもよい。
この発明により、ネジ溝が形成された締結部に対してボルトである前記締結治具を螺合させるという簡易な作業により前記端子を固定箇所に固定することができる。これにより、前記端子固定構造を効率的に得ることができる。
また、この発明の態様として、前記端子は、複数の前記電線の先端のそれぞれに装着した複数の前記端子が組み合わされてもよい。
この発明により、複数の前記端子をまとめて前記固定箇所に取り付けることができ、端子を前記固定箇所に固定する作業を効率化できる。
また、この発明の態様として、前記端子は、アース回路に接続された前記電線に接続されたアース端子であり、前記固定箇所は、グランド電位部分であってもよい。
この発明により、前記端子固定構造の前記端子がアース端子であるため、グランド電位部分への固定時や固定後においてアース端子の回転が防止されて、アース端子によるアース接続を確実に行え、且つ、維持することができる。
この発明によれば、端子の向きの自由度を確保しながら、端子を回転させることなく固定できる端子固定構造を提供することができる。
端子固定構造の概略説明図。 端子固定構造を構成する端子の説明図。 端子固定構造を構成する固定箇所の説明図。 固定箇所に端子を組み合わせた状態の説明図。 端子固定構造を組み立てる工程の説明図。 端子固定構造の別実施形態の説明図。 端子固定構造の別実施形態の説明図。
この発明の一実施形態を、以下図面を用いて説明する。
まず、端子固定構造1の概要について図1乃至図4を用いて説明する。ここで、図1は端子固定構造1の概略説明図を示し、具体的には、端子固定構造1を分解した状態の断面斜視図を示す。図2は、端子固定構造1を構成する端子10の説明図を示し、図3は、端子固定構造1を構成する固定箇所20の説明図を示し、図4は、固定箇所20に端子10を組み合わせた状態の説明図を示す。
具体的には、図2(a)は端子10の平面図を示し、図2(b)は端子10の側面図を示し、図2(c)は端子10の下面(固定箇所20と対向させる面)側の断面斜視図を示す。また、図3(a)は固定箇所20の平面図を示し、図3(b)は固定箇所20の斜視図を示し、図3(c)は固定箇所20の断面斜視図を示す。
そして、図4(a)は固定箇所20に端子10を組み合わせる状態の平面図を示し、図4(b)は端子10を回転する前の断面斜視図を示し、図4(c)は端子10を回転した後の断面斜視図を示す。
端子固定構造1は、図1に示すように、電線11の先端に装着した端子10と、端子10を固定する固定箇所20と、端子10を介在させた状態で固定箇所20の締結部21に対して締結される締結治具30とで構成されている。
端子10は、アース回路に接続された電線11に接続されたアース端子である。
固定箇所20は、グランド電位部分であり、端子固定構造1のように、端子10を固定箇所20に固定することで、アース端子によるアース接続が確立される。
端子固定構造1は、端子10を締結部21に対して締結治具30の締結によって固定するものである。具体的には、締結部21は内周面にネジ溝(図示省略)が形成されており、締結治具30は、端子10に設けた挿通孔12を挿通するとともに、締結部21と螺合するボルトで構成されている。そして、端子10を締結部21と締結治具30との間に介在させた状態で、ボルトである締結治具30を端子10の挿通孔12に挿通して、締結部21と螺合させることで、端子10を締結部21に対して固定する。
端子10は、図2(a)に示すように、電線11の先端に装着される板状の部材で、締結治具30が挿通する挿通孔12が設けられている。挿通孔12は、端子10における締結部21と対向させる面に対して垂直の方向に端子10を貫通する略円形で形成している。
そして、図2(b)及び図2(c)に示すように、端子10における締結部21と対抗させる側の面には、挿通孔12の周囲に、締結部21に向かって突出する突出部13が備えられている。具体的には、挿通孔12の周囲において、周方向において互いに対向する2つの突出部13が設けられている。この突出部13を、周方向において対向する2箇所に設けられた一対構成としている。
各突出部13は、端子10における締結部21と対向させる面に対して垂直の方向を突出方向として、該突出方向に突出する突出部分13aと、突出部分13aにおける突出方向の先端側に、突出方向に交差する交差部分13bとで構成されている。具体的には、交差部分13bは、挿通孔12に対する放射方向に向かって突出部分13aから延びる形状としている。すなわち、突出部13は、全体としてL字状の形状に構成されている。
また、端子10は、一つの板材から形成されているのではなく、複数の電線11の先端のそれぞれに装着した複数の端子10A,10Bが組み合わされたものとしている。そして、端子10A,10Bが組み合わされることで、上述した挿通孔12や、一対構成の突出部13,13が形成されている。
固定箇所20を構成する締結部21の周囲には、図3(a)に示すように、突出部13が嵌め込まれる嵌込凹部22が備えられている。
嵌込凹部22は、締結部21の周囲において、周方向に複数設けられており、具体的には、嵌込凹部22を周方向において対向する2箇所に設けられた一対構成とし、この一対構成の嵌込凹部22,22が複数設けられた構成としている。
また、締結部21の周囲において、4つの嵌込凹部22が90°間隔で設けられている。すなわち、締結部21の周囲には周方向において互いに対向する一対構成の嵌込凹部22,22が2組設けられている。
各嵌込凹部22は、突出部13が周方向に回転可能な幅で形成され、且つ、各嵌込凹部22には、突出部13の抜け出しを規制する規制部23が設けられている。なお、各嵌込凹部22のみでも突出部13を収容することは当然可能であるが、規制部23の存在により、突出部13の抜け出しを規制する効果が加わる。
具体的には、嵌込凹部22の底面が、挿通孔12の中心軸と一致することになる締結部21の中心軸を中心とする扇状の形状で構成されており、扇状の底面に沿って突出部13が周方向に回転できるようになっている。そして、嵌込凹部22は、締結部21の中心軸周りで突出部13が45°回転可能な幅で形成されており、すなわち、嵌込凹部22の底面が、締結部21の中心軸を中心とする中心角が45°の扇状の形状となっている。
規制部23は、図3(a)乃至図3(c)に示すように、このような底面を有する嵌込凹部22に対して、周方向に回転する交差部分13bが挿通可能なように、少なくとも交差部分13bの高さに対応する距離だけ離間している。
また、規制部23は、突出部13の交差部分13bを嵌込凹部22の底面まで挿通するための部分と、突出部13を周方向に回転させたときに突出部分13aが通ることとなる部分だけ残して嵌込凹部22の開口を塞ぐ形態で設けられている。換言すると、規制部23により、嵌込凹部22が、突出部13を挿通する挿通部24と、挿通した突出部13の周方向の移動を許容する通路部25とに画定される。
具体的には、規制部23により画定される挿通部24は、端子10を締結部21と対向させた状態で突出部13を挿通させる部位であり、一方の突出部13を挿通した際に、対となる挿通部24についても他方の突出部13を同時に挿通するように構成されている。
より具体的には、挿通部24は、締結部21の周囲の部位が垂直方向に切り欠かれるとともに締結部21における放射方向に沿って延びるスリット状に形成されている。これにより、垂直方向に突出する突出部分13aと放射方向に延びる交差部分13bを有する一対の突出部13全体が、一対の挿通部24に同時に挿通されるようにしている。
通路部25は、挿通部24に挿通した突出部13が締結部21の中心軸まわりで周方向に回転した際に、突出部13の通り道となる部位であり、突出部13を周方向に回転させたときに突出部13が通ることとなる領域に対応した形状になっている。
具体的には、嵌込凹部22の底面部分であり、交差部分13bが通過する扇状の部分25aと、突出部分13aが通過する部分であって、当該扇状の部分の締結部21寄りの部分から垂直方向に延びる部分25bとから構成されている。そして、軸方向に沿う断面が突出部13と同じL字状の形状となるように構成されている。
このように、嵌込凹部22は、図4(a)に示すように、挿通した突出部13が通路部25を通って端子10とともに周方向に回転できるように構成されている。そして、規制部23は、通路部25が、挿通部24に対して、締結治具30を固定箇所20に締結する際の締結治具30の回転方向(以下、単に回転方向とする)の前側に配置されるように設けられている。
そのため、挿通部24に突出部13を挿通して、通路部25における反対側の端部まで突出部13を移動させることで、通路部25の壁面によって、突出部13の回転方向前側への移動が規制される。これにより、端子10の固定の際に、ボルトである締結治具30を回転させるに伴い、これに引きずられる形で端子10が不用意にその回転方向前側に回転することが規制される。
また、規制部23を、通路部25が挿通部24に対して回転方向の前側に配置されるように設けることで、規制部23も、嵌込凹部22における、回転方向前側部分に設けられた状態としている。そのため、図4(b)に示すように、挿通部24に突出部13を挿通した状態から、図4(c)に示すように、突出部13を周方向に回転させて通路部25内に配置した際には、交差部分13bの上方に規制部23が配置され、交差部分13bの上方への移動を規制する。これにより、規制部23は、交差部分13bを規制して嵌込凹部22からの突出部13の抜け出しを規制するように機能する。
続いて、このように構成された端子固定構造1を組み立てる工程の一例について、図5に基づいて簡単に説明する。ここで、図5は端子固定構造1を組み立てる工程を示す説明図を示す。
まず、図5(a)に示すように、突出部13を嵌込凹部22の挿通部24に挿通する。そして、図5(b)に示すように、突出部13を周方向に移動させて突出部13を通路部25の回転方向前側の端部に配置させる。これにより、規制部23により突出部13の抜け出しが規制され、作業者が突出部13を支持せずとも、突出部13が嵌込凹部22に仮保持された状態となり、且つ、端子10の回転方向前側への回転が規制される。
続いて、図5(c)に示すように、挿通孔12に締結治具30を挿通し、締結部21に対して締結治具30を螺合することで、図5(d)及び図5(e)に示すように、締結治具30の締結によって端子10が締結部21に対して固定される。これにより、端子固定構造1の組み立てが完了する。
このように構成された端子固定構造1により、端子10の向きの自由度を確保しながら、端子10を回転させることなく固定できる。
詳述すると、まず、突出部13を嵌込凹部22に嵌め込んだ状態で締結部21に対して締結治具30を締結することで、突出部13によって,締結治具30による締結の際に、端子10が回転することを防止できる。
そして、その加工も、挿通孔12及び締結部21のそれぞれの周囲に突出部13及び嵌込凹部22を設けるのみであるため、挿通孔12を外径方向に切り欠かなくともよく、端子10が大型化することを抑制できる。
また、嵌込凹部22が、周方向に複数設けられるため、突出部13を嵌め込む嵌込凹部22を変更することで、固定箇所20に対する端子10の向きを変えることができる。したがって、端子10の向きの自由度を確保できる。
このように、加工に伴う端子10の大型化を抑制しつつ、端子10の向きの自由度を確保しながら、端子10が回転することなく固定できる。
また、突出部13が、周方向と直交する放射方向に沿って延びる交差部分13bを有するため、端子10が回転しようとした際に、効率よく突出部13を嵌込凹部22の壁面に当接させることができ、端子10の回転を効果的に規制できる。
また、突出部13及び嵌込凹部22は、それぞれ周方向において対向する2箇所に設けられた一対構成としてあるため、周方向において対向する2つの突出部13で端子10の回転を規制することができる。これにより、一つの突出部13のみで端子10の回転を規制する場合に比べ、より確実に端子10の回転を防止できる。また、2つの突出部13を周方向において対向するように設けることで、各突出部13を対応する嵌込凹部22に嵌め込んだときに、各突出部13が下側からバランスよく端子10を支持することになる。そのため、端子10の固定作業を行う作業者の作業性を向上することができる。
また、突出部13に交差部分13bを設けるとともに、規制部23を設けることで、突出部13を嵌込凹部22に嵌め込んだ後、突出部13を周方向に回転させることで、締結治具30により突出部13の抜け出しを規制することができる。これにより、嵌込凹部22により、突出部13を介して端子10を保持することができ、作業者が端子10を保持しておかなくてもよくなり、作業者の作業性を一層向上することができる。
また、締結部21を内周面にネジ溝が形成された形状とし、締結治具30をボルトとすることにより、ネジ溝が形成された締結部21に対してボルトである締結治具30を螺合させるという簡易な作業により端子10を固定箇所20に固定することができる。これにより、端子固定構造1を効率的に得ることができる。
また、端子10は、複数の電線11の先端のそれぞれに装着した複数の端子10A、端子10Bが組み合わされているため、複数の端子10をまとめて固定箇所20に取り付けることができ、端子10を固定箇所20に固定する作業を効率化できる。
また、端子10がアース端子であり、固定箇所20がグランド電位部分であるため、グランド電位部分への固定時や固定後において端子10の回転が防止されて、端子10によるアース接続を確実に行え、且つ、維持することができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、端子固定構造は端子固定構造1に対応し、
以下同様に、
端子は端子10,10A,10Bに対応し、
電線は電線11に対応し、
挿通孔は挿通孔12に対応し、
突出部は突出部13に対応し、
交差部分は交差部分13bに対応し、
固定箇所は固定箇所20に対応し、
締結部は締結部21に対応し、
嵌込凹部は嵌込凹部22に対応し、
締結治具は締結治具30に対応し、
規制部は規制部23に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、上述の説明においては、突出部13を端子10の挿通孔12の周囲に設け、嵌込凹部22を締結部21の周囲に設けた構成としたが、必ずしもこれに限られない。具体的には、挿通孔12と締結部21の一方の周囲に、他方に向かって突出する突出部13が備えられるとともに、挿通孔12と締結部21の他方の周囲に、嵌込凹部22が備えられればよい。そのため、例えば、突出部13を締結部21の周囲に設け、嵌込凹部22を挿通孔12の周囲に設けてもよい。
上述の説明においては、端子10における締結部21と対向させる面に対して垂直の方向を突出方向とした場合に、突出部13は、突出方向に突出する突出部分13aと、挿通孔12に対する放射方向に向かって突出部分13aから延び、突出方向に交差する交差部分13bとで構成されている。このように構成された突出部13は、全体としてL字状の形状となるように構成されている。
しかし、突出部13の形状は、必ずしもこれに限られず、例えば、挿通孔12と締結部21のそれぞれの周囲のうち、突出部13が設けられない側に向かって突出する形状であれば、種々の構成を採用してもよい。
また、突出部13の突出方向を端子10における締結部21と対向させる面に対して垂直の方向としたが、必ずしもこれに限られず、突出部13は、端子10における締結部21と対向させる面から突出する方向であれば、その突出方向はどのような方向としてもよい。
また、交差部分13bも、挿通孔12に対する放射方向に向かって突出部分13aから延びるものとしたが、必ずしもこれに限られず、突出部分13aの突出方向と交差するものであれば、どのような方向に延びるものであってもよいし、どのような形状としてもよい。
また、突出部13を、交差部分13bを備えない構成としてもよい。具体的には、例えば、図6に示すように、挿通孔12の周囲において、挿通孔12に対して放射方向に沿って配置された板状の突出部14としてもよい。
このような構成とすることにより、より確実に端子10の回転を防止でき、かつ、端子10の向きの自由度をより確保できる。
詳述すると、突出部14が、周方向と直交する放射方向に沿って配置された板状に形成され、板状の突出部14が周方向を向く状態で配置されている。このため、端子10が回転しようとした際に、効率よく突出部14を嵌込凹部22の壁面に当接させることができ、端子10の回転を効果的に規制できる。
また、周方向に設けられる嵌込凹部22の数を多くすることで、端子10向きの自由度を大きくすることができるが、一つ一つの嵌込凹部22が周方向を広く占拠するものであると、嵌込凹部22を周方向に多く設けることはできない。
これに対し、突出部14を放射方向に沿って配置された板状とすることで、これに対応する嵌込凹部22の形状も放射方向に沿って延びる形状となり、一つ一つの嵌込凹部22が周方向を占拠する範囲を小さくできる。これにより、嵌込凹部22を小刻みに設けることができ、端子10向きの自由度をより確保できる。
上述の説明においては、嵌込凹部22に対して規制部23を設け、これにより、嵌込凹部22に挿通部24と通路部25とが形成される構成とし、このような嵌込凹部22を周方向に計4つ設けた構成としたが、必ずしもこれに限られない。嵌込凹部22は、規制部23を設けず、突出部13の抜け出しを規制するものとしなくてもよいし、突出部13が嵌め込まれる形状であれば、突出部13の形状に応じて種々の構成を採用してもよい。また、複数の嵌込凹部22が設けられるのであれば、嵌込凹部22の数はどのような数であってもよい。
例えば、挿通孔12に対して放射方向に沿って配置された板状の突出部14とした場合には、図7に示すように、放射方向に沿ったスリット状の嵌込凹部22aとし、また、端子10の位置の自由度を高めるべく、周方向に計12個の嵌込凹部22aを設けてもよい。
上述の説明においては、突出部13及び嵌込凹部22をそれぞれ周方向において対向する2箇所に設けられた一対構成としたものを示したが、必ずしもこれに限られない。例えば、一つの突出部13のみが設けられてもよいし、3以上の突出部13を一組として、一組の突出部13のそれぞれを対応する嵌込凹部22に嵌め込むようにしてもよい。
上述の説明においては、締結部21を内周面にネジ溝が形成された形状とし、締結治具30を端子10に設けた挿通孔12を挿通するとともに、締結部21と螺合するボルトで構成したが、必ずしもこれに限られない。例えば、締結部21や締結治具30の構成は、端子10を、固定箇所20に対して固定できるものであれば、種々の構成を採用してもよい。
上述の説明においては、端子10をアース端子とし、固定箇所20をグランド電位部分としたが、必ずしもこれに限られず、端子10及び固定箇所20としては目的に応じて種々のものを採用してもよい。
1 端子固定構造
10,10A,10B 端子
11 電線
12 挿通孔
13,14 突出部
13b 交差部分
20 固定箇所
21 締結部
22,22a 嵌込凹部
23 規制部
30 締結治具

Claims (7)

  1. 電線の先端に装着した端子を、締結治具の締結によって固定箇所の締結部に固定する端子固定構造であって、
    前記端子に、前記締結治具が挿通する挿通孔が設けられ、
    前記挿通孔及び前記締結部の一方の周囲に、他方に向かって突出する突出部が備えられるとともに、
    前記挿通孔及び前記締結部の他方の周囲に、前記突出部が嵌め込まれる嵌込凹部が備えられ、
    前記嵌込凹部が、前記他方の周囲において、周方向に複数設けられた
    端子固定構造。
  2. 前記突出部は、前記挿通孔の周囲において、前記挿通孔に対して放射方向に沿って配置された板状である
    請求項1に記載の端子固定構造。
  3. 前記突出部は、周方向において対向する2箇所に設けられた一対構成であるとともに、
    周方向において複数設けられた前記嵌込凹部は、周方向において対向する2箇所に設けられた一対構成の前記嵌込凹部が複数設けられた
    請求項1または請求項2に記載の端子固定構造。
  4. 前記突出部における突出方向の先端側に、前記突出方向に交差する交差部分が設けられ、
    前記嵌込凹部は、
    前記突出部が周方向に回転可能な幅で形成されるとともに、回転方向前側部分に、前記交差部分を規制して前記嵌込凹部からの前記突出部の抜け出しを規制する規制部が設けられた
    請求項1乃至請求項3のうちいずれかに記載の端子固定構造。
  5. 前記締結部は、内周面にネジ溝が形成されており、
    前記締結治具は、前記挿通孔を挿通するとともに、前記締結部と螺合するボルトである
    請求項1乃至請求項4のうちいずれかに記載の端子固定構造。
  6. 前記端子は、複数の前記電線の先端のそれぞれに装着した複数の前記端子が組み合わされた
    請求項1乃至請求項5のうちいずれかに記載の端子固定構造。
  7. 前記端子は、アース回路に接続された前記電線に接続されたアース端子であり、
    前記固定箇所は、グランド電位部分である
    請求項1乃至請求項6のうちいずれかに記載の端子固定構造。
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