JP2021107247A - 固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】外観上の美観の低下を抑えつつ、部材同士を固定部材によって固定する。【解決手段】容器(100)の固定構造は、第1側壁部(12)の一部と第2側壁部(22)の一部とが重なり合う重畳部(5)と、重畳部(5)における第1側壁部(12)の第1内壁面(122)側に設けられ、ナット(31)を保持する保持部(14)と、ナット(31)の第2ベース壁部(21)側への移動以外を規制する第1規制部(15)と、ナット(31)の第2ベース壁部(21)側への移動を規制する第2規制部(24)と、重畳部(5)に貫通形成され、ボルト(32)が挿通される貫通部(4)とを有する。【選択図】図9

Description

本発明は、ベース壁部および該ベース壁部から延びる側壁部を含む部材同士を固定する固定構造に関する。
従来、締付金具等の固定部材によって容器の箱と蓋とを固定する固定構造が知られている。この種の固定構造として、特許文献1には、箱の側壁部に形成された環状鍔部と蓋の側壁部に形成された環状鍔部とを互いに対向させて重ね合わせ、これらの環状鍔部を締付金具(ナットおよびボルト)によって固定する固定構造が開示されている。
実開昭56−118864号公報
しかしながら、上述のような従来の固定構造では、重ね合わせた環状鍔部の両側面に固定部材が突出した状態で露出する。そのため、外観上の美観が損なわれるという課題があった。
本発明の一態様は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、外観上の美観の低下を抑えつつ、部材同士を固定部材によって固定することが可能な固定構造を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る固定構造は、第1ベース壁部および該第1ベース壁部から延びる第1側壁部を含む第1部材と、第2ベース壁部および該第2ベース壁部から延びる第2側壁部を含む第2部材とを、第1固定部材と該第1固定部材に結合する第2固定部材とを含む固定部材によって固定する固定構造であって、前記第1側壁部の一部と前記第2側壁部の一部とが重なり合う重畳部と、前記重畳部における前記第1側壁部の内壁面側に設けられ、前記第1固定部材を保持する保持部と、前記保持部に保持される前記第1固定部材の前記第2ベース壁部側への移動を許容し、かつ該第2ベース壁部側への移動以外を規制する第1規制部と、前記第2側壁部の内壁面側に設けられ、前記保持部に保持される前記第1固定部材の前記第2ベース壁部側への移動を規制する第2規制部と、前記重畳部における第1側壁部と第2側壁部とにわたって厚み方向へ貫通形成され、前記第1固定部材に前記第2固定部材を結合するための貫通部と、を有する。
また、上記固定構造では、前記第1規制部は、前記第1固定部材の回転を防止する第1回転防止部を含む構成としてもよい。
また、上記固定構造では、前記第2規制部は、第1固定部材の回転を防止する第2回転防止部を含む構成としてもよい。
また、上記固定構造では、前記第1側壁部は、前記第1側壁部の一部が内側へ凹んだ受容部を有し、該受容部の内壁面が前記第1固定部材と接しており、前記第2側壁部は、該第2側壁部の一部が前記第1ベース壁部側へ突出した突状部を有し、前記受容部に前記突状部が受容されることによって前記重畳部が形成される構成としてもよい。
また、上記固定構造では、前記突状部は、前記貫通部に連通し、前記第2固定部材を収容する収容凹部を有し、前記第2固定部材は、前記収容凹部内に埋設される構成としてもよい。
また、上記固定構造では、前記第1ベース壁部とは反対側の前記第1側壁部の第1端面と、前記第2ベース壁部とは反対側の前記第2側壁部の第2端面との各々に、互いに嵌合する嵌合段差が設けられている構成としてもよい。
本発明の一態様によれば、外観上の美観の低下を抑えつつ、部材同士を固定部材によって固定することが可能な固定構造を提供することができる。
本発明の実施形態に係る容器を示す外観斜視図である。 図1に示される容器のA−A断面図である。 図1に示される容器のB−B断面図である。 上記容器を構成する第1部材を示す外観斜視図である。 上記第1部材の内部構成を示す拡大図である。 上記容器を構成する第2部材を示す外観斜視図である。 第2部材が第1部材に対して閉じられた状態を示す断面図である。 上記容器の固定構造を示す断面図である。 上記容器の固定構造を示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。本実施形態では、本発明に係る固定構造を有する容器の構成例について説明する。
(容器の概要)
まず、図1〜図3に基づいて、容器100の概要を説明する。図1は、本実施形態に係る容器100を示す外観斜視図である。図2は、図1に示される容器100のA−A断面図である。図3は、図1に示される容器100のB−B断面図である。
図1〜図3に示すように、容器100は、内部に収容空間を有する略直方体形状の筐体である。容器100は、例えばポリプロピレン等からなる樹脂製である。なお、容器100の形状は、略直方体形状に限定されない。容器100は、略立方体形状、略円柱形状、略多角柱形状、その他の形状であってもよい。
容器100は、第1部材1と、第2部材2と、固定部材3とを備える。第1部材1は、第1ベース壁部11および該第1ベース壁部11から延びる第1側壁部12を含む。第1ベース壁部11は平面視略矩形であり、第1ベース壁部11の側辺部の各々から第1側壁部12が延びる。第1部材1は、第1ベース壁部11とは反対側の第1側壁部12の端面である第1端面121側が開口した有底部材である。
第2部材2は、第2ベース壁部21および該第2ベース壁部21から延びる第2側壁部22を含む。第2ベース壁部21は平面視略矩形であり、第2ベース壁部21の側辺部の各々から第2側壁部22が延びる。第2部材2は、第2ベース壁部21とは反対側の第2側壁部22の端面である第2端面221側が開口した有底部材である。
第1部材1と第2部材2とは、第1端面121と第2端面221とが当接した状態で、第2部材2が第1部材1に対して閉じられる。これにより、容器100の内部に収容空間が形成される。
固定部材3は、第1部材1と第2部材2とを固定するための締付部材である。本実施形態では、固定部材3は、ナット(第1固定部材)31と、ナット31と結合(例えば螺合)するボルト(第2固定部材)32とを含む。固定部材3は、第1部材1の第1側壁部12と第2部材2の第2側壁部22との双方を厚み方向へ貫通するように容器100に取り付けられる。ナット31は、第1側壁部12の第1内壁面(内壁面)122に設けられた保持部14によって容器100の内側に保持される。第2部材2が第1部材1に対して閉じられた状態で、容器100の外側からボルト32が締め付けられる。これにより、第1部材1と第2部材2とが固定部材3によって固定される。
このように、容器100は、第1部材1と第2部材2とが固定部材3によって固定される構成であり、後述する固定構造を有する。
なお、本実施形態では、収容空間を挟んで互いに対向する容器100の2つの側壁部に固定部材3が各2つ取り付けられ、第1部材1と第2部材2とが固定部材3によって固定される。また、固定部材3が取り付けられない容器100の他の側壁部に係止部16が各2つ設けられ、第1部材1と第2部材2とが係止部16によって係止される。ただし、容器100に取り付けられる固定部材3の位置および数は、容器100の寸法、使用目的、必要な固定強度等に応じて適宜変更可能である。
(第1部材の構成)
次に、図4および図5に基づいて、第1部材1の構成を説明する。図4は、容器100を構成する第1部材1を示す外観斜視図である。図5は、図4に示される第1部材1の内部構成を示す拡大図である。
図4に示すように、第1部材1は、第1ベース壁部11および第1ベース壁部11から延びる第1側壁部12を含む。第1側壁部12は、第1ベース壁部11の側辺部の各々から延びている。第1側壁部12は、第1端面121と、第1内壁面122と、第1外壁面123とを含む。
第1側壁部12は、第1端面121を含む第1側壁部12の一部が内側へ凹んだ受容部13を有する。受容部13は、対向する2つの第1側壁部12に各2つ、合計4つ設けられる。
受容部13には、固定部材3が貫設される第1貫通部131が、第1側壁部12の厚み方向へ貫通形成される。本実施形態では、第1貫通部131として、第1側壁部12を厚み方向へ貫通した貫通孔が形成される。また、受容部13によって、第1側壁部12の第1外壁面123に受容凹部132が形成される。各受容部13の第1内壁面122に、ナット31を保持する保持部14が設けられる。なお、第1貫通部131は貫通孔に限定されない。第1貫通部131は、固定部材3を貫設可能に形成されていればよく、例えば第1端面121側から第1側壁部12を切り欠いて形成された切欠部であってもよい。
図5に示すように、保持部14は、受容部13の第1内壁面122に沿って、第1ベース壁部11から第1貫通部131近傍まで延びる。ナット31は、第1貫通部131と同軸に並ぶように、保持部14の先端部に設けられた保持凹部141内に保持される。
第1部材1は、保持凹部141内に保持されるナット31の移動を規制する第1規制部15を有する。第1規制部15は、ナット31の第2ベース壁部21側への移動、すなわち、図5に示す矢印a側への移動を許容する。一方、第1規制部15は、ナット31の第2ベース壁部21側への移動以外、すなわち、図5に示す矢印b、c、d側への移動を規制する。
具体的には、第1規制部15は、ナット31の外周面に当接する保持凹部141の底面1411によって、ナット31の矢印b側への移動を規制する。また、第1規制部15は、ナット31の外周面に当接する保持凹部141の2つの傾斜側面1412によって、ナット31の矢印c側への移動を規制する。さらに、第1規制部15は、ナット31の一方(内側)の端面に当接する保持凹部141の端側面1413と、ナット31の他方(外側)の端面に当接する受容部13(第1側壁部12)の第1内壁面122とによって、ナット31の矢印d側への移動を規制する。また、保持凹部141の底面(第1回転防止部)1411および傾斜側面(第1回転防止部)1412は、ナット31の外周面に係合する形状を有する。そのため、保持凹部141内に保持されるナット31の軸回りの回転(すなわち自転)が防止される。
このように、本実施形態では、保持凹部141および受容部13の第1内壁面122によって第1規制部15が構成され、これによりナット31の移動が規制される。さらに、保持凹部141の底面1411および底面1411に繋がる2つの傾斜側面1412によって第1回転防止部が構成され、これにより、ナット31の軸方向の回転が防止される。
なお、保持部14が設けられない第1側壁部12には、係止部16が設けられる。係止部16は、第1側壁部12の第1端面121側に設けられる。係止部16の両側辺は、第1端面121から第2ベース壁部21へ向かって、第1側壁部12の一部が上下方向に切り欠かれている。係止部16は、弾性片161と、係止突起162とを含む。弾性片161は、第1側壁部12よりも肉薄に形成されている。具体的には、弾性片161は、第1内壁面122から第1外壁面123へ向かって、第1側壁部12の厚み方向の中間位置までの厚みとなるように肉薄に形成されている。そのため、弾性片161は、第1側壁部12の厚み方向へ傾動可能になっている。この弾性片161の先端部に、係止突起162が設けられる。係止突起162は、弾性片161から第1外壁面123側へ突出しており、後述する第2部材2の係止孔252に係止する。
(第2部材の構成)
次に、図6に基づいて、第2部材2の構成を説明する。図6は、容器100を構成する第2部材2を示す外観斜視図である。図6に示すように、第2部材2は、第2ベース壁部21および第2ベース壁部21から延びる第2側壁部22を含む。第2側壁部22は、第2ベース壁部21の側辺部の各々から延びている。第2側壁部22は、第2端面221と、第2内壁面(内壁面)222と、第2外壁面223とを含む。
第2側壁部22は、第2端面221の一部が第2ベース壁部21とは反対側へ突出した突状部23を有する。突状部23は、第1部材1の受容部13に対応する位置に設けられる。そのため、第2部材2が第1部材1に対して閉じられた状態で、受容凹部132に突状部23が受容される。突状部23は、対向する2つの第2側壁部22に各2つ、合計4つ設けられる。
突状部23には、固定部材3が貫設される第2貫通部231が、第2側壁部22の厚み方向へ貫通形成される。本実施形態では、第2貫通部231として、第2側壁部22を厚み方向へ貫通した貫通孔が形成される。なお、第2貫通部231は貫通孔に限定されない。第2貫通部231は、固定部材3を貫設可能に形成されていればよく、例えば第2端面221側から第2側壁部22を切り欠いて形成された切欠部であってもよい。
また、突状部23の第2外壁面223に、第2貫通部231に連通する収容凹部232が形成される。この収容凹部232にボルト32の頭部が埋設される。
各突状部23の第2内壁面222に、ナット31の移動を規制する第2規制部24が設けられる。第2規制部24は、突状部23の第2内壁面222に沿って、第2ベース壁部21から第2貫通部231近傍まで延びる。第2規制部24の先端部には、第2部材2が第1部材1に対して閉じられた状態で、ナット31の外周面に当接する規制面(第2回転防止部)241が設けられる。
この第2規制部24は、第1部材1の保持部14に保持されるナット31の外周面に規制面241を当接させることによって、ナット31の第2ベース壁部21側への移動を規制する。また、規制面241は、ナット31の外周面に係合する形状を有する。そのため、ナット31の軸回り回転(すなわち自転)が防止される。
このように、本実施形態では、第2部材2が第1部材1に対して閉じられた状態で、第2規制部24の規制面241がナット31の外周面に当接することにより、ナット31の移動が規制されると共に、ナット31の回転が防止される。
なお、第2規制部24が設けられない第2側壁部22には、第1部材1の係止部16を係止する被係止部25が設けられる。被係止部25は、第2端面221の一部が第2ベース壁部21とは反対側へ突出した係止用突状部251を有する。係止用突状部251は、第2外壁面223から第2内壁面222へ向かって、第2側壁部22の厚み方向の中間位置までの厚みとなるように肉薄に形成されている。この係止用突状部251は、係止突起162を挿入するための係止孔252が第2側壁部22の厚み方向へ貫通形成される。
(容器の固定構造)
次に、図7〜図9に基づいて、容器100の固定構造を説明する。図7は、第2部材2が第1部材1に対して閉じられた状態を示す断面図である。図7に示すように、第1側壁部12の第1端面121と、第2側壁部22の第2端面221とが当接した状態で、第2部材2が第1部材1に対して閉じられる。
第1端面121には、第1嵌合段差124が設けられる。この第1嵌合段差124は、第1外壁面123から第1内壁面122へ向かって(第1外壁面123側からみて)、第1側壁部12の厚み方向の中間位置で第1端面121の高さが大きくなるように、第1端面121に設けられる。換言すれば、第1嵌合段差124は、第1端面121の内側部分が第2端面221側へ突出するように、第1端面121に設けられる。また、第2端面221には、第1嵌合段差124と嵌合する第2嵌合段差224が設けられる。この第2嵌合段差224は、第2外壁面223から第2内壁面222へ向かって(第2外壁面223側からみて)、第2側壁部22の厚み方向の中間位置で第2端面221の高さが小さくなるように、第2端面221に設けられる。換言すれば、第2嵌合段差224は、第2端面221の外側部分が第1端面121側へ突出するように、第2端面221に設けられる。第1嵌合段差124と第2嵌合段差224とが嵌合することによって、固定部材3による固定前の仮固定状態における第1部材1と第2部材2との位置ずれが抑えられる。また、第1部材1の係止部16と第2部材2の被係止部25との係止によっても、固定部材3による固定前の仮固定状態における第1部材1と第2部材2との位置ずれが抑えられる。
図8および図9は、容器100の固定構造を示す断面図である。図8に示すように、第2部材2が第1部材1に対して閉じられた状態で、第1貫通部131と第2貫通部231とは同軸に並んで連通する。これにより、第1貫通部131と第2貫通部231とによって貫通部4が形成される。この貫通部4の軸方向は、保持部14によって保持されるナット31の軸方向と一致する。
図9に示すように、突状部23が受容部13の受容凹部132に受容される。これにより、第1側壁部12の一部と第2側壁部22の一部とが各々の厚み方向に互いに重なり合う重畳部5が形成される。このとき、第1外壁面123と第2外壁面223とが面一となるため、容器100の外観上の美観の低下が抑えられる。また、突状部23が受容部13の受容凹部132に受容されることにより、仮固定状態における第1部材1と第2部材2との位置ずれが抑えられる。
ナット31は、重畳部5における第1側壁部12の第1内壁面122側に保持される。このとき、第2ベース壁部21側へのナット31の移動以外が第1規制部15によって規制され、第2ベース壁部21側へのナット31の移動が第2規制部24によって規制される。また、保持凹部141(底面1411および2つの傾斜側面1412)と規制面241とによって、ナット31の軸回り回転が防止される。
そのため、容器100の外側から貫通部4にボルト32を挿通して締め付ける際、ナット31の移動および回転が抑えられる。したがって、ナット31にボルト32を結合させ、第1部材1と第2部材2とを容易に固定することができる。また、ボルト32を緩める際も、ナット31の移動および回転が抑えられるため、第1部材1から第2部材2を容易に取り外すことができる。
なお、固定部材3による固定後の固定状態において、ボルト32の頭部は収容凹部232に埋設される。換言すれば、ボルト32の頭部(外側端部)は、第2外壁面223と面一または第2外壁面223よりも内側に位置する。そのため、第2外壁面223から固定部材3が突出せず、容器100の外観上の美観の低下が抑えられる。
(まとめ)
このように、本実施形態に係る容器100は、第1ベース壁部11および該第1ベース壁部11から延びる第1側壁部12を含む第1部材1と、第2ベース壁部21および該第2ベース壁部21から延びる第2側壁部22を含む第2部材2とを、ナット31と該ナット31に結合するボルト32とを含む固定部材3によって固定する固定構造を有する。
容器100の固定構造は、第1側壁部12の第1端面121と第2側壁部22の第2端面221とが当接した状態で、第1側壁部12の一部と第2側壁部22の一部とが重なり合う重畳部5と、重畳部5における第1側壁部12の第1内壁面122側に設けられ、ナット31を保持する保持部14と、保持部14に保持されるナット31の第2ベース壁部21側への移動を許容し、かつ該第2ベース壁部21側への移動以外を規制する第1規制部15と、第2側壁部22の第2内壁面222側に設けられ、保持部14に保持されるナット31の第2ベース壁部21側への移動を規制する第2規制部24と、重畳部5における第1側壁部12と第2側壁部22とにわたって厚み方向へ貫通形成され、ナット31にボルト32を結合するための貫通部4と、を有する。
本実施形態に係る容器100の固定構造では、固定部材3が重畳部5に貫設されるため、固定部材3の一部が容器100の内側に配置される。そのため、従来技術のように、重ね合わせた環状鍔部の両側面から固定部材が突出することを回避することができる。したがって、本実施形態によれば、容器100の外観上の美観の低下を抑えつつ、部材同士を固定することが可能な固定構造を実現することができる。
また、本実施形態に係る固定構造では、第1規制部15と第2規制部24とによってナット31の移動が規制される。そのため、第1部材1と第2部材2とを向き合わせた仮固定状態から、ボルト32を貫通部4へ挿通して締め付けることにより、第1部材1と第2部材2とを固定状態とすることができる。したがって、第1部材1と第2部材2とを固定する際の作業効率が高く、作業性を向上させることができる。
(変形例)
上記実施形態では、本発明に係る固定構造を容器に適用した構成例について説明した。しかし、本発明に係る固定構造は、容器への適用に限定されない。本発明に係る固定構造は、ベース壁部および該ベース壁部から延びる側壁部を含む部材同士の固定に広く適用可能である。本発明に係る固定構造は、例えば装置の外装等の各種筐体の固定に適用可能である。また、本発明に係る固定構造によって、ベース壁部を略水平にした状態で部材同士を固定してもよく、ベース壁部を略垂直にした状態で部材同士を固定してもよい。さらに、本発明に係る固定構造によって、別部材を間に挟んだ状態で第1部材と第2部材とを固定してもよい。これにより、第1部材と第2部材とを別部材に取り付けることが可能となる。
また、実施形態では、本発明に係る固定構造として、容器の内側にナットを配置し、容器の外側からボルトを取り付ける構成例について説明した。しかし、本発明に係る固定構造は、容器の内側にボルト(第1固定部材)を配置し、容器の外側からナット(第2固定部材)を取り付ける構成としてもよい。この場合、第1貫通部131および第2貫通部231を切欠部として形成すればよい。
また、上記実施形態では、固定部材としてナットおよびボルトを使用した構成例について説明した。しかし、固定部材は、ナットおよびボルトに限定されない。固定部材は、第1固定部材と該第1固定部材に結合する第2固定部材とを含むものであれば使用可能である。固定部材として、例えばリベット式、ボタン式等の各種固定部材を使用可能である。
また、上記実施形態では、第1部材に第1規制部が設けられ、第2部材に第2規制部が設けられた構成例について説明した。しかし、本発明に係る固定構造は、第1部材に第1規制部および第2規制部の双方が設けられ、かつ第2部材に第1規制部および第2規制部の双方が設けられた構成としてもよい。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、上述した実施形態に開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 第1部材
2 第2部材
3 固定部材
4 貫通部
5 重畳部
11 第1ベース壁部
12 第1側壁部
13 受容部
14 保持部
15 第1規制部
21 第2ベース壁部
22 第2側壁部
23 突状部
24 第2規制部
31 ナット(第1固定部材)
32 ボルト(第2固定部材)
100 容器
121 第1端面
122 第1内壁面(内壁面)
124 第1嵌合段差(嵌合段差)
131 第1貫通部(貫通部)
132 受容凹部
221 第2端面
222 第2内壁面
224 第2嵌合段差(嵌合段差)
231 第2貫通部(貫通部)
241 規制面(第2回転防止部)
1411 底面(第1回転防止部)
1412 傾斜側面(第1回転防止部)

Claims (6)

  1. 第1ベース壁部および該第1ベース壁部から延びる第1側壁部を含む第1部材と、第2ベース壁部および該第2ベース壁部から延びる第2側壁部を含む第2部材とを、第1固定部材と該第1固定部材に結合する第2固定部材とを含む固定部材によって固定する固定構造であって、
    前記第1側壁部の一部と前記第2側壁部の一部とが重なり合う重畳部と、
    前記重畳部における前記第1側壁部の内壁面側に設けられ、前記第1固定部材を保持する保持部と、
    前記保持部に保持される前記第1固定部材の前記第2ベース壁部側への移動を許容し、かつ該第2ベース壁部側への移動以外を規制する第1規制部と、
    前記第2側壁部の内壁面側に設けられ、前記保持部に保持される前記第1固定部材の前記第2ベース壁部側への移動を規制する第2規制部と、
    前記重畳部における第1側壁部と第2側壁部とにわたって厚み方向へ貫通形成され、前記第1固定部材に前記第2固定部材を結合するための貫通部と、
    を有することを特徴とする固定構造。
  2. 前記第1規制部は、前記第1固定部材の回転を防止する第1回転防止部を含むことを特徴とする請求項1に記載の固定構造。
  3. 前記第2規制部は、第1固定部材の回転を防止する第2回転防止部を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の固定構造。
  4. 前記第1側壁部は、前記第1側壁部の一部が内側へ凹んだ受容部を有し、該受容部の内壁面が前記第1固定部材と接しており、
    前記第2側壁部は、該第2側壁部の一部が前記第1ベース壁部側へ突出した突状部を有し、
    前記受容部に前記突状部が受容されることによって前記重畳部が形成されることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の固定構造。
  5. 前記突状部は、前記貫通部に連通し、前記第2固定部材を収容する収容凹部を有し、
    前記第2固定部材は、前記収容凹部内に埋設されることを特徴とする請求項4に記載の固定構造。
  6. 前記第1ベース壁部とは反対側の前記第1側壁部の第1端面と、前記第2ベース壁部とは反対側の前記第2側壁部の第2端面との各々に、互いに嵌合する嵌合段差が設けられていることを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載の固定構造。
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