JP5139182B2 - 給水具の固定構造 - Google Patents

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Description

本発明は給水具の固定構造に関する。
水栓(給水具)の中には、座金部材と固定部材(固定用ナット)とを用いて取付部に固定されるものがある(特許文献1の図4等を参照)。例えば、図10(a)に示す水栓(シングルレバー式の水栓)80は、その底面から突出された固定用ボルト(固定用突出部)81と、座金部材82と、固定用ナット84とを用いて取付部(例えば、台部)88に固定されている。
つまり、この水栓80は、その底面から固定用ボルト81を突出させるとともに、固定用ナット84を同封した状態で、水栓の製造メーカから出荷させる。そして、水栓の施工業者等が、固定用ボルト81を所定の取付部88の取付孔88aに挿通させつつ、水栓80を取付部88の表側に設置する。その際、挿通孔82aを備える座金部材82を取付部88の裏面側に配置すると共に、挿通孔82aに固定用ボルト81の突端側を挿通する。更に、固定用ボルト81の突端側に固定用ナット84を締め込み、水栓80と座金部材82とによって取付部88を挟持すると、水栓80が取付部88に固定される。
特開平8−246522号公報
ところで、近年においては水栓の設置部位の状況が多様化しており、個々の設置部位において取付部88の肉厚に大きなバラツキを生じていることがある。このため、この種の水栓80を取付部88に対して安定した状態に固定できない場合も生じている。例えば、図10(b)に示すように、取付部88の肉厚が予想外に厚い場合には、固定用ボルト81の「取付部88の裏側への突出量」が不足し、固定用ナット84の固定用ボルト81に対する螺合量が不十分となるからである。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、取付部の肉厚にバラツキを生じても、給水具をより安定的に固定できるようにするための給水具の固定構造を提供すること目的とする。
請求項1の発明の給水具の固定構造(以下、「固定構造」という。)は、
肉厚方向に貫通する取付孔を有する取付部と、
該取付部の表側に設置される給水具本体と、外周部に雄ネジ部が形成された固定用突出部とを具備する給水具と、
孔状若しくは切り欠き状に設けられる挿通部に前記固定用突出部を挿通させ、前記取付部の裏面部のうちで取付孔の周縁に位置する部位に当接部を当接させつつ前記取付部の裏側に配設される座金部材と、
前記座金部材の挿通部に挿通可能な略筒形状に構成されるとともに内周部に雌ネジ部が形成された本体部と、該本体部の外周部から突出するフランジ部とを有する固定部材と、
を備え、
前記取付部の裏側において、前記本体部の雌ネジ部を前記固定用突出部の雄ネジ部に螺合しつつ前記固定部材を前記固定用突出部に装着し、前記フランジ部に形成される押圧部によって前記座金部材を前記取付部の表側に向かって押圧することで、前記給水具を前記取付部に固定して構成される給水具の固定構造であって、
前記固定部材は、前記押圧部として前記本体部の軸心方向に沿った一端部の方向に向けられた第1の押圧部と、前記本体部の軸心方向に沿った他端部の方向に向けられた第2の押圧部とを備えるとともに、
前記第2の押圧部と前記本体部の前記他端部との距離が、前記第1の押圧部と前記本体部の前記一端部との距離よりも長くされることを特徴とする。
ここで、請求項1の発明の固定部材において、本体部のうちで「第1の押圧部よりも、本体部の一端部側に位置する部位」を「第1の筒状部」と称し、本体部のうちで「第2の押圧部よりも、本体部の他端部側に位置する部位」を「第2の筒状部」と称する。
請求項1の発明によると、取付部の肉厚に応じて固定部材の使用法を変更することで、種々の肉厚の取付部に対して給水具を安定的に固定することができる。つまり、取付部の肉厚が薄目の場合には、固定用突出部の「取付部の裏側への突出量」が多くなるため、取付部の裏側において、本体部をその一端部の側から挿通部に挿通させるようにしつつ固定部材を固定用突出部に螺合し、第1の押圧部で座金部材を押圧して給水具を取付部に固定する(以下、「第1のケース」という。)。
一方、取付部の肉厚が厚目の場合には、固定用突出部の「取付部の裏側への突出量」が少なくなるため、取付部の裏側において、本体部をその他端部の側から挿通部に挿通させるようにしつつ固定部材を固定用突出部に螺合し、第2の押圧部で座金部材を押圧して給水具を取付部に固定する(以下、「第2のケース」という。)。
そして、請求項1の発明によると、第1のケース及び第2のケースのうちの何れの場合においても、固定部材の固定用突出部への螺合量を確保することが容易である。蓋し、取付部の肉厚が薄目の場合には、軸心長の短い「第1の筒状部」を挿通部に挿通させた状態とし、軸心長の長い「第2の筒状部」を、「固定用突出部のうちで座金部材よりも突出する部分(取付部から離間する方向に突出する部分)」に螺合させた状態とすることができる。逆に、取付部の肉厚が厚目の場合には、軸心長の長い「第2の筒状部」を挿通部に挿通させた状態とし、軸心長の短い「第1の筒状部」を、「固定用突出部のうちで座金部材よりも突出する部分(取付部から離間する方向に突出する部分)」に螺合させた状態とすることができるからである。
つまり、請求項1の発明によると、取付部の肉厚にバラツキを生じても、固定部材の固定用突出部への装着方向を選択すること(反転させること)で、このバラツキを吸収したり、小さくすることができる。このため、請求項1の発明によると、取付部の肉厚にバラツキを生じても、給水具をより安定的に固定できる。
各請求項の発明の「取付部」としては、台部(デッキ部)の他に、壁部等を例示できる。また、各請求項の発明の「座金部材」としては、「平面形状がE形のE形座金」、「平面形状がC形のC形座金」、「平座金」、「バネ座金」、「歯付き座金」、「テーパーワッシャー」、「波形座金」等を例示でき、例えば、周縁部で構成される当接部を、「取付部の裏面部のうちで取付孔の周縁に位置する部位」に当接させつつ、取付部に裏側に配設される。
各請求項の発明において、座金部材に設けられる挿通部は、座金部材の肉厚方向(取付部の肉厚方向と一致する。)に貫通する孔状に構成されてもよいし、座金部材の肉厚方向に貫通するとともに座金部材の縁部で開口する切り欠き状に構成されてもよい。そして、何れの場合も、本体部が挿通部に挿通可能なサイズとされ、フランジ部が挿通部に挿通不可能なサイズとされる。例えば、挿通部が円形の孔として構成され、本体部が円筒状に構成されるとともにフランジ部がリング状に構成される場合、本体部の外径が挿通部の内径よりも小さくされ、フランジ部の外径が、挿通部の内径よりも大きくされる。
請求項2の固定構造は、請求項1に記載の固定構造において、
前記第2の押圧部と前記本体部の前記他端部との距離が、
前記座金部材において前記第2の押圧部若しくは前記第1の押圧部によって押圧される部位と、前記取付孔との距離よりも長くされることを特徴とする。
請求項2の発明によると、取付部の肉厚が厚くなり、固定用突出部の「取付部の裏側への突出量」が少なくなる場合において、給水具をより一層安定的に固定できる。蓋し、第2の押圧部で座金部材を押圧する際に、第2の筒状部が取付孔内においても固定用突出部に螺合する。このため、取付部の肉厚が厚くされた状況下においても、固定部材の固定用突出部への螺合量を確保することが容易であるからである。
尚、請求項2の発明においては、「第2の押圧部と本体部の他端部との距離」を、「座金部材において第2の押圧部若しくは第1の押圧部によって押圧される部位と取付孔との距離」に「取付孔の深さ(取付部の肉厚方向に沿った深さ)」を加えたものよりも短くすることが望ましい。
請求項3に記載の固定構造は、請求項1又は2に記載の固定構造において、
前記第1の押圧部と前記本体部の前記一端部との距離が、
前記座金部材において前記第1の押圧部若しくは前記第2の押圧部によって押圧される部位と、前記取付孔との距離よりも短くされることを特徴とする。
請求項3の発明によると、取付部の肉厚が薄くなり、取付孔の深さ(取付部の肉厚方向に沿った深さ)」が浅くなる場合においても、給水具を的確に固定できる。蓋し、第1の押圧部で座金部材を押圧する際に、第1の筒状部が取付孔内に到達しないからである。
尚、各請求項の発明においては、「第2の筒状部の軸心長」を「第1の筒状部の軸心長」の1.5倍以上で8倍以下とすることが望ましい。1.5倍未満であると、固定部材に「第1の筒状部」及び「第2の筒状部」を併存させた意義を没却し、8倍を超えると、固定部材の軸心長が長くなり過ぎてしまい、固定部材の取り扱いが困難となる可能性があるからである。また、「第2の筒状部の軸心長」を「第1の筒状部の軸心長」の2.5倍以上で5倍以下とすることが特に望ましい。
以上のように、各請求項の発明によると、取付部の肉厚にバラツキを生じても、給水具をより安定的に固定できるようにするための給水具の固定構造が得られる。
次に、本各発明に係わる「固定構造」の最良の形態を図面に従って詳細に説明する。
(1)固定構造Aの構成
本実施例の固定構造Aは、図1〜図3に示すように、座金40と固定用ナット50等を用いつつ、シングルレバー式の水栓30を台部(デッキ部)10に取り付けて構成されるものである。
前記台部(デッキ部)10は、取付部の一具体例を示すとともに所定の肉厚(図1及び図7に示す「施工例1」では約30mmの肉厚、図6及び図8に示す「施工例2」では、約50mmの肉厚)を備えている。また、台部10には、図1等に示すように、その表面部11と裏面部12とを貫通する状態に取付孔13が設けられている。そして、台部10の下方の部位は、配管(後述する給湯用の配管35、給水用の配管36)が配設されるスペースとされている。
前記水栓30は「給水具」の具体例を構成するものであり、図1に示すように、上下方向に長尺状に構成された水栓本体31と、「水栓本体31の下端部31a側を除く部位」に装着された外装体32と、を備えている。また、この水栓本体31は「給水具本体」の具体例を構成するとともに、その上端部側に摺動弁カートリッジ(図示を省略)を内蔵している。尚、摺動弁カートリッジには、固定ディスクと可動ディスクとが内蔵されている。そして、本水栓30の操作部を構成する「レバー(図示を省略)」に傾動操作や回動操作を施すと、このレバーに連係された揺動軸34が揺動したり、回動する。そして、この揺動軸34の揺動や回動に伴って可動ディスクが固定ディスク上を前後、左右等に摺動する構造となっている。
図1に示すように、「水栓本体31の下端部31a側の部分」の外周には、鍔部33を形成するためのリング形状部材33aが装着されている。尚、本実施例では、リング形状部材33aを「水栓本体31の下端部31a寄りの部分」に着脱可能とする。このため、リング形状部材33aの外径を選択することで、水栓30の下端部(底部)の外径を変更可能となっている。但し、鍔部33を、水栓本体31の下端側部分31aから一体的に突出させてもよい。
図1に示すように、前記水栓30の下端面(底面)30bからは、下方に向かって3つの延出部を延出させている。つまり、取付用ボルト38と、給湯用の配管35(図2に図示)と、給水用の配管36とを水栓30の下方に向かって延出させている。
取付用ボルト38のうちで、「水栓30の下端面(底面)30bから突出している部分」は「固定用突出部」の具体例を構成する。また、取付用ボルト38のの外周部には雄ネジ部38aが形成されている。そして、本実施例の水栓30では、水栓の製造メーカから出荷される段階で、取付用ボルト38は水栓30の下端面(底面)30bから突出する状態とされ、所定の容器(箱)に梱包される。このため、取付用ボルト38を長く設定する自由度が低くなっている。
つまり、取付用ボルト38の突出長T(図3に図示)を長くすると、肉厚の厚い取付部に対する適応性が向上するが、前述の容器(箱)への収納が困難となる。しかも、取付用ボルト38の突出長を長くすると、肉厚の薄い台部10に水栓30を設置すると、取付用ボルト38の突端部が取付部の裏側の空きスペースまで到達し、この空きスペースを狭める可能性がある。このため、本実施例では、取付用ボルト38の下端面(底面)30bからの突出長Tが、前述の容器(箱)に梱包可能で、しかも、取付部の裏側の空きスペースを狭めない長さ(64mm)に抑制されている。
前記座金40は、「座金部材」の一具体例を示すものであり、図2及び図4に示すように、略馬蹄形の平面形状を備える。また、この座金40は、略半円形の平面形状を備える座金本体41と、座金本体41の両端から略円弧状に突出する一対の突出部43、43とを備える。
このうち、座金本体41は、上方に開口する略容器形状を備えると共に、底部41aに前述の「取付用ボルト38」を遊びを持った状態で挿通(通過)させるための挿通孔41bを備える。この挿通孔41bは「挿通部」の具体例を構成するものであり、底部41aの肉厚方向に貫通しつつ円形の開口形状を備えている。また、挿通孔41bの周縁部と、この挿通孔41bに挿通される取付用ボルト38の外周部との間には、略リング状の隙間部40S(図3に図示)が形成される。
更に、一対の突出部43、43は、その上面を座金本体41の上面と略面一とする。また、両突出部43、43の間には、前述の給湯用の配管35(図2に図示)と、給水用の配管36とを通過させるための通過空間43a(図2に図示)を構成している。
前記固定用ナット50は「固定部材」の具体例を構成するものであり、図1及び図3に示すように、略円筒形状に構成される本体部51と、本体部51の外周部から「本体部51の半径外側方向」に突出するフランジ部52と、を備えている。
このうち、本体部51の内周部には取付用ボルト38の雄ネジ部38aに螺合可能な雌ネジ部51aが形成されている。また、本体部51の外径が前述の挿通孔41bの内径よりも小さくされているため、この本体部51が取付用ボルト38に螺合することで、前述の隙間部40S(図3に図示)に進入可能とされている。更に、本体部51の軸心長L(約40mm)は、前述の「取付用ボルト38における水栓30の下端面30bからの突出長T(64mm)の約「2/3」とされている。
フランジ部52は、図5に示すように、本体部51の外周部のうちで、本体部51の軸心51J方向に沿った一端部51Aと他端部51Bとの間に位置する部位において突出形成されている。このフランジ部52は断面形状(軸心51Jに直交する断面の形状)を略6角形としている。そして、このフランジ部52の2面幅(52M)が、挿通孔41bの内径よりも大きくされているため、このフランジ部52は挿通孔41bに進入することができない(図3を参照)。
このフランジ部52の一方の端面(一端部51A側の端面)52Aが、本体部51の軸心51J方向に沿った一端部51Aの方向に向けられた第1の押圧部M1を構成する。また、このフランジ部52の他方の端面(他端部51B側の端面)52Bが、本体部51の軸心51J方向に沿った他端部51Bの方向に向けられた第2の押圧部M2を構成する。
また、このフランジ部52は本体部51の一端部51A及び他端部51Bと等距離の位置に設けられているのではなく、本体部51の一端部51A側に近接する位置に形成されている。このため、図5に示すように、本体部51のうちで「第2の押圧部M2よりも、本体部51の他端部51B側に位置する部位(つまり、第2の筒状部)51Q」の軸心長R2は、本体部51のうちで「第1の押圧部M1よりも、本体部51の一端部側に位置する部位(つまり、第1の筒状部)51P」の軸心長R1の約4倍とされている。更に、フランジ部52の軸心長R3は第1の筒状部51Pの軸心長R1の約3倍されている。尚、本実施例において、本体部51の軸心長は「40mm」、軸心長R1は「5mm」、軸心長R2は「20mm」、軸心長R3は「15mm」とされている。
(2)固定構造Aの施工例
以下、図7及び図8を中心にして、固定構造Aの施工例を説明する。但し、本実施例では、図1及び図7に示す「水栓の製造メーカが予定する平均的な肉厚(約30mm)を備える台部10」に対して水栓30を施工することを内容とする施工例(以下、「施工例1」という。)と、図2及び図8に示す「「水栓の製造メーカの予定しない厚目の肉厚(約50mm)を備える台部10」に対して水栓30を施工することを内容とする施工例(以下、「施工例2」という。)とを説明する。
何れの施工例においても、図7及び図8に示すように、固定構造Aの施工に際しては、先ず、鍔部33と台部10の表面部11との間にシール部材(リング状のパッキン)16を介在させる。そして、取付用ボルト38と給湯用の配管35(図2に図示)と給水用の配管36とを取付孔13に挿入する(上方から下方)。
次いで、台部10の下方で座金40が組み込まれる。つまり、取付用ボルト38のうちで台部10の下方に到達した部位を、挿通孔41bに挿通させ、給湯用の配管35と給水用の配管36のうちで台部10の下方に到達した部位を通過空間43a(図2を参照)を通じて座金40の下方に到達させる。この状態で、座金40の上面のうちで周縁側に位置する部位(つまり、周縁部)40bを、台部の裏面部12のうちで取付孔13の周縁に位置する部位12bに当接させる。尚、この「座金40の上面」の周縁部40bは「当接部」の具体例を構成する。
そして、取付用ボルト38のうちで、座金40の下方に到達した部位に固定用ナット50を締め込むと、水栓30の下端面(底面)30bと座金40とで台部10が挟持され、固定構造Aを完成する。但し、固定用ナット50の締め込みが、施工例1においては、「本体部51の一端部51Aを上方に向け、本体部51の他端部51Bを下方に向けた状態」にて行われ、施工例2においては、「本体部51の他端部51Bを上方に向け、本体部51の一端部51Aを下方に向けた状態」で行われる。
つまり、施工例1においては、第1の筒状部51Pが隙間部40S(図3に図示)を通じて、「座金本体41の底部41aと、台部10の裏面部12との間に形成される空間部」に進入するとともに、第1の押圧部M1が「底部41aの下面」のうちで挿通孔41bの周縁に位置する部位(つまり、周縁部)41cを押圧する。このとき、取付用ボルト38の下端側の部分(約22mmの部分)が、底部41a(座金40)の下方に突出する。そして、この下端側の部分に対して、本体部51のうちでフランジ部52が形成されている部分と、第2の筒状部51Qの上半部とが螺合する。
施工例1においては、固定用ナット50は本体部51のうちで取付用ボルト38と螺合している部分の長さ(軸心長)L1が約25mmとされている。また、第1の筒状部51Pが隙間部40S(図3に図示)を充填するため、固定用ナット50及び取付用ボルト38が「がたつく」ことが防止される。
尚、本実施例では、固定用ナット50の締め込みを、本体部51の一端部51Aを上方に向けた状態で行う場合、第1の筒状部51Pが「座金本体41の底部41aと、台部10の裏面部12との間に形成される空間部」内に納まる。換言すると、本体部51の一端部51Aが取付孔13に到達しないため、台部10の肉厚(板厚)が更に小さくされても{0〜30mm(但し、0mm及び30mmを含まない。)}、固定用ナット50の締め込みを、本体部51の一端部51Aを上方に向けた状態で行って、水栓30を安定的に固定することができる。
一方、施工例2においては、固定用ナット50は第2の筒状部51Qが隙間部40S(図3に図示)を通じて、「座金本体41の底部41a」の上方に挿入される。このとき、第2の筒状部51Qの端部(本体部の他端部51B)は、「座金本体41の底部41aと、台部10の裏面部12との間に形成される空間部」を通過して取付孔13内に到達する。同時に、第2の押圧部M2が「底部41aの下面」のうちで挿通孔41bの周縁に位置する部位(つまり、周縁部)41cを押圧する。このとき、取付用ボルト38の下端側の僅かな部分(約3mmの部分)が、底部41a(座金40)の下方に突出する。そして、この下端側の部分に対して、本体部51のうちでフランジ部52が形成されている部分の上端側が螺合する。
この施工例2においては、取付用ボルト38の下端側の僅かな部分(約3mmの部分)が底部41a(座金40)の下方に突出するだけであるにもかかわらず、本体部51のうちで取付用ボルト38と螺合している部分の長さ(軸心長)L2が約23mmとされている。つまり、「座金本体41の底部41a」の上方において、本体部51のうちで取付用ボルト38と螺合している部分の長さ(軸心長)が、約20mmも確保されているため、水栓30を安定的に固定することができる。
尚、施工例2においても、第2の筒状部51Qが隙間部40S(図3に図示)を充填するため、固定用ナット50及び取付用ボルト38が「がたつく」ことが防止される。尚、固定用ナット50の締め込みを、本体部51の他端部51Bを上方に向け、本体部51の一端部51Aを下方に向けた状態で行う態様は、厚目の肉厚(約50mm)を備える台部10のみでなく、施工例2に示す台部10よりも薄い{15〜50mm(但し、50mmを含まない。)}台部10に対しても適用できる。つまり、本体部51の他端部51Bが、台部10の上方に到達しない範囲で、種々の肉厚の台部10に対して適用することができる。
(3)実施例の効果
本実施例によると、台部10の肉厚に応じて、固定用ナット50の「一端部51A及び他端部51B」の上下を反転して使用することで、種々の肉厚の台部10に対して水栓30を安定的に固定することができる。従って、本実施例によると、台部10の肉厚にバラツキが生じても、固定用ナット50の取付用ボルト38への装着方向を選択すること(反転させること)で、このバラツキを吸収したり、小さくすることができる。このため、本実施例によると、台部10の肉厚にバラツキが生じても、水栓30をより安定的に固定できる。
尚、本各発明の範囲は前記各実施例に示す具体的な態様に限定されず、本各発明の範囲内で種々の変形例を例示できる。
即ち、実施例では台部10に取り付けられる台付きタイプの水栓への適用例を述べたが、各請求項の発明は壁部(壁体若しくは壁面パネル等)に取り付けられる壁付きタイプの水栓等にも適用できる。この場合、壁部の前面部が「取付部の表面部」の具体例を構成し、壁部の後面部(背面部)が「取付部の裏面部」の具体例を構成する。
また、本実施例では、座金40に設けられる挿通部を孔状に構成する態様を例示したが、図9(a)に示す変形例1のように、座金40に設けられる挿通部44Kをその肉厚方向に貫通するとともに周縁部で開口する切り欠き状に構成してもよい。
本実施例では、固定用ナット50の本体部51に1個のフランジ部52を設け、その表裏面を用いて第1の押圧部M1と、第2の押圧部M2とを構成する態様を例示した。但し、図9(b)に示す変形例2のように、本体部51の軸心方向に沿った複数箇所(2箇所)にフランジ部521、522を設け、本体部51の一端部51A側に位置するフランジ部521によって構成される一端部51Aを向いた面で第1の押圧部M1を構成し、本体部51の他端部51B側に位置するフランジ部522によって構成される他端部51Bを向いた面で第2の押圧部M2を構成してもよい。
本発明は、例えば、水栓の製造、販売、施工、加工等を行う分野で利用可能である。
実施例の固定構造(施工例1)の一部を破断して示す側面図である。 実施例において、座金等を説明するための斜視図である。 実施例の固定構造の分解縦断面図である。 実施例の座金の平面図である。 (a)は実施例の固定ナットの側面図であり、(b)は実施例の固定ナットの縦断面図である。 実施例の固定構造(施工例2)の一部を破断して示す側面図である。 図1の拡大側面図である。 図6の拡大側面図である。 (a)は比較例1を示す説明図であり、(b)は比較例2を示す説明図である。 (a)及び(b)は従来例を示す説明図である。
符号の説明
A;固定構造、
10;台部(取付部)、
13;挿入孔、
30;水栓(給水具)、
31;水栓本体(給水具本体)、
38;取付用ボルト(固定用突出部)、
38a;雄ネジ部、
40;座金(座金部材)、
40b;座金40の上面の周縁部(当接部)、
41b;挿通孔(挿通部)、
50;固定用ナット(固定部材)、
52;フランジ部、
51;本体部、
51A;一端部、
51B;他端部、
51Q;第2の筒状部、
51P;第1の筒状部、
M1;第1の押圧部、
M2;第2の押圧部。

Claims (3)

  1. 肉厚方向に貫通する取付孔を有する取付部と、
    該取付部の表側に設置される給水具本体と、外周部に雄ネジ部が形成された固定用突出部とを具備する給水具と、
    孔状若しくは切り欠き状に設けられる挿通部に前記固定用突出部を挿通させ、前記取付部の裏面部のうちで取付孔の周縁に位置する部位に当接部を当接させつつ前記取付部の裏側に配設される座金部材と、
    前記座金部材の挿通部に挿通可能な略筒形状に構成されるとともに内周部に雌ネジ部が形成された本体部と、該本体部の外周部から突出するフランジ部とを有する固定部材と、
    を備え、
    前記取付部の裏側において、前記本体部の雌ネジ部を前記固定用突出部の雄ネジ部に螺合しつつ前記固定部材を前記固定用突出部に装着し、前記フランジ部に形成される押圧部によって前記座金部材を前記取付部の表側に向かって押圧することで、前記給水具を前記取付部に固定して構成される給水具の固定構造であって、
    前記固定部材は、前記押圧部として前記本体部の軸心方向に沿った一端部の方向に向けられた第1の押圧部と、前記本体部の軸心方向に沿った他端部の方向に向けられた第2の押圧部とを備えるとともに、
    前記第2の押圧部と前記本体部の前記他端部との距離が、前記第1の押圧部と前記本体部の前記一端部との距離よりも長くされることを特徴とする給水具の固定構造。
  2. 前記第2の押圧部と前記本体部の前記他端部との距離が、
    前記座金部材において前記第2の押圧部若しくは前記第1の押圧部によって押圧される部位と、前記取付孔との距離よりも長くされることを特徴とする請求項1に記載の給水具の固定構造。
  3. 前記第1の押圧部と前記本体部の前記一端部との距離が、
    前記座金部材において前記第1の押圧部若しくは前記第2の押圧部によって押圧される部位と、前記取付孔との距離よりも短くされることを特徴とする請求項1又は2に記載の給水具の固定構造。
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