JP2018170616A - 画像処理装置、その制御方法、および、プログラム - Google Patents

画像処理装置、その制御方法、および、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像処理装置において、禁止画像等の印刷の回避のための検知処理に要する時間を短縮すること。
【解決手段】画像処理装置1において、検知処理部531は、印刷ジョブの画像が印刷禁止画像のパターンを含むか否かを判断する。検知処理部531は、画像データ(RIPデータ)の画像のうち印字データを持つ領域(印字データを持つRIPバンド)に対してパターンの認識を実行し、画像データの画像のうち印字データを持たない領域(印字データを持たないRIPバンド)に対してはパターンの認識を実行しないように構成されている。
【選択図】図3

Description

本開示は、画像処理装置に関し、特に、画像データを印刷用に変換する処理を実行する画像処理装置、そのような画像処理装置の制御方法、および、そのような処理をコンピューターに実行させるためのプログラムに関する。
従来、画像処理装置において、画像データの内容に従った処理を実行するものがあった。たとえば、特開2004−289476号公報(特許文献1)は、蓄積された画像データが白紙を表わすか否かをページごとに判定し、白紙と判断されたページの画像データに基づいて画像を表示する白紙表示手段を備える画像処理装置を開示している。
また、画像処理装置には、有価証券や紙幣などの印刷禁止画像の印刷の回避のために、印刷用の画像データに対する検知処理を実行するものがあった。画像処理装置における印刷禁止画像の印刷回避について、種々の技術が提案されている。
たとえば、特開2007−053651号公報(特許文献2)は、読み取ったライン単位の画像データをバッファーに順次蓄積し、蓄積された画像処理装置データに対してパターン認識を行ない、印刷禁止画像を検出すると印刷装置に当該画像データの印刷処理の中止を指示する画像読取装置を開示している。
特開2003−051928号公報(特許文献3)は、入力された画像情報のうち任意の範囲を切り取り、切取られた画像を他の画像情報の任意の位置に付加する画像処理装置を開示している。
さらに、画像処理装置には、コンピューター等にインストールされたアプリケーションによって生成された画像データを、RIP(Raster Image Processor)処理等の処理によって印刷用の画像データに変換するものがある。
特開2004−289476号公報 特開2007−053651号公報 特開2003−051928号公報
RIP処理等の変換処理の速度は画像データの内容に依存する度合いが大きい一方で、検知処理の速度は画像データの内容に依存する度合いが低い。たとえば、画像データが比較的大きな白データ領域(印字データを有さない領域)を含む場合、当該白データ領域に対してベクター形式からラスター形式へのデータ変換を行う必要が無いため、画像データ全体のRIP処理のための処理時間は比較的短くなる。一方、検知処理に要する時間の長さは、画像データの内容に拘わらず、画像データが対応する印刷領域に従う。
このことから、画像処理装置において、白データ領域を多く含む場合、検知処理が律速となって、変換後の画像データの印刷処理の開始が遅れる場合があった。
本開示は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、画像処理装置において禁止画像等の印刷の回避のための検知処理に要する時間を短縮することである。
ある局面に従うと、ページ記述言語で記述されたPDLデータに基づいてラスター形式の画像データを生成するように構成された生成部と、生成部によって生成された画像データを格納するように構成されたメモリーと、メモリーに格納された画像データの画像が予め定められたパターンを含むと判断された場合に予め定められた信号を出力するように構成された検知部とを備える画像処理装置が提供される。検知部は、画像データの画像のうち印字データを持つ領域に対してパターンの認識を実行し、画像データの画像のうち印字データを持たない領域に対してはパターンの認識を実行しないように構成されている。
検知部は、画像データの画像において印字データを持たない領域を削除し、当該画像データの画像において当該削除によって隣接するようになった2以上の印字データを持つ領域の境界に所定の量を占める白色の画像に追加することによって得られた画像に対して、パターンの認識を実行するように構成されていてもよい。
検知部は、所定の方向において所定の幅を持つ領域の画像ごとにパターンの認識を実行するように構成されていてもよい。検知部は、所定の量を、所定の方向における印字データを持つ領域の端部から所定の幅を持つ領域の端部までを埋める第1の量と、所定の方向における所定の幅の半分の幅を持つ領域を占める第2の量との和として設定するように構成されていてもよい。
検知部は、画像データの画像の所定の方向における一方端と他方端にマージンを追加することによって得られた画像に対して、パターンの認識を実行するように構成されていてもよい。
検知部は、所定の方向において、所定の量を占める白色の画像の長さが印字データを持たない領域の長さより短くなる場合には、印字データを持たない領域の削除および所定の量を占める白色の画像の追加の実行の後、パターンの認識を実行してもよい。検知部は、所定の方向において、所定の量を占める白色の画像の長さが印字データを持たない領域の長さ以上となる場合には、画像データの画像に対して、印字データを持たない領域の削除および所定の量を占める白色の画像の追加を実行することなく、印字データを持つ領域と印字データを持たない領域の双方に対してパターンの認識を実行するように構成されていてもよい。
検知部は、生成部の処理速度が所定の速度以上の場合には、画像データのうち印字データを持たない領域に対してはパターンの認識を実行せず、生成部の処理速度が所定の速度未満の場合には、画像データのうち印字データを持たない領域に対してもパターンの認識を実行するように構成されていてもよい。
本開示の他の局面に従うと、ページ記述言語で記述されたPDLデータに対してパターンの認識を実行するように構成された画像処理装置の制御方法が提供される。制御方法は、PDLデータに基づいてラスター形式の画像データを生成するステップと、画像データをメモリーに格納するステップと、メモリーに格納された画像データの画像に対してパターンの認識を行なうステップと、パターンの認識において画像データの画像が予め定められたパターンを含むと判断された場合に、予め定められた信号を出力するステップとを備える。パターンの認識は、画像データの画像のうち、印字データを持つ領域に対して実行され、印字データを持たない領域に対しては実行されない。
本開示のさらに他の局面に従うと、ページ記述言語で記述されたPDLデータに対してパターンの認識を実行するためのコンピューターによって実行されるプログラムが提供される。プログラムは、コンピューターに、PDLデータに基づいてラスター形式の画像データを生成するステップと、画像データをメモリーに格納するステップと、メモリーに格納された画像データの画像に対してパターンの認識を行なうステップと、パターンの認識において画像データの画像が予め定められたパターンを含むと判断された場合に、予め定められた信号を出力するステップとを実行させる。パターンの認識は、画像データの画像のうち、印字データを持つ領域に対して実行され、印字データを持たない領域に対しては実行されない。
本開示によれば、画像処理装置は、ラスター形式で生成された画像のうち、印字データを持つ領域に対してはパターンの認識を実行し、画像データの画像のうち印字データを持たない領域に対してはパターンの認識を実行しない。画像処理装置は、パターンの認識を必要とする領域に対してパターンの認識を実行しつつ、不要な領域には実行を省略し、これにより、検知処理に要する時間を短縮することができる。
本開示に係る画像処理装置の外観を示す図である。 図1の画像処理装置のハードウェア構成を示す図である。 画像処理装置1の機能的な構成を表わす図である。 RIPデータの生成過程を説明するための図である。 RIPデータの生成過程を説明するための図である。 RIPデータの生成過程を説明するための図である。 RIPデータの生成過程を説明するための図である。 RIPデータのうち検知処理の対象部分の選択を説明するための図である。 RIPデータのうち検知処理の対象部分の選択を説明するための図である。 RIPデータのうち検知処理の対象部分の選択を説明するための図である。 白画像のデータの追加について説明するための図である。 RIPバンドの連結による誤検知の態様を説明するための図である。 RIPバンドの連結による誤検知の態様を説明するための図である。 RIPバンドの連結による誤検知の態様を説明するための図である。 RIPバンドの連結による誤検知の態様を説明するための図である。 RIPバンドの連結による誤検知の態様を説明するための図である。 RIPバンドの連結による誤検知の態様を説明するための図である。 RIPバンドの連結による誤検知の態様を説明するための図である。 RIPバンドの連結による誤検知の態様を説明するための図である。 RIPバンドの連結による誤検知の態様を説明するための図である。 RIPバンドの連結による誤検知の態様を説明するための図である。 RIPバンドの連結による誤検知の態様を説明するための図である。 RIPバンドの連結による誤検知の態様を説明するための図である。 RIPバンドの連結による誤検知の態様を説明するための図である。 RIPバンドの連結による誤検知の態様を説明するための図である。 RIPバンドの連結による誤検知の態様を説明するための図である。 検知処理の対象となる画像の生成について説明するための図である。 検知処理の対象となる画像の生成について説明するための図である。 検知処理の対象となる画像の生成について説明するための図である。 検知処理の対象となる画像の生成について説明するための図である。 検知処理の対象となる画像の生成について説明するための図である。 画像の一部を検知処理の対象から除外することによる効果を説明するための図である。 画像の一部を検知処理の対象から除外することによる効果を説明するための図である。 白画像として追加される画像の長さを説明するための図である。 白画像として追加される画像の長さを説明するための図である。 RIPバンドの削除と白画像の追加によって元の画像よりデータ量が増える例を説明するための図である。 RIPバンドの削除と白画像の追加によって元の画像よりデータ量が増える例を説明するための図である。 RIPバンドの削除と白画像の追加によって元の画像よりデータ量が増える例を説明するための図である。 RIPバンドの削除と白画像の追加によって元の画像よりデータ量が増える例を説明するための図である。 画像処理装置において実行される処理の一例のフローチャートである。 画像処理装置において実行される処理の他の例のフローチャートである。 図41の処理の効果の一例を説明するための図である。
以下に、図面を参照しつつ、画像処理装置の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
[1.画像処理装置の構成]
図1、図2、および、図3を参照して、画像処理装置1の構成を説明する。
まず、図1および図2を参照する。図1は、本開示に係る画像処理装置の外観を示す図である。図2は、図1の画像処理装置のハードウェア構成を示す図である。
画像処理装置1の一例は、MFP(Multi-Functional Peripheral)、すなわち、コピー、ネットワークプリンティング、スキャナー、FAX、またはドキュメントサーバーなどの機能を集約した装置である。画像処理装置1は、操作パネル11、スキャナー装置13、プリンター装置14、ステープル、パンチ等の処理を行うフィニッシャー装置15、通信インターフェース16、ドキュメントフィーダー17、給紙装置18、CPU(Central Processing Unit)20、ROM(Read Only Memory)21、RAM(Random Access Memory)22、データ記憶部23、および、カードリードライター23Aを含む。
操作パネル11は、操作装置11aとディスプレイ11bとを含む。
操作装置11aは、数字、文字、および記号などを入力するための複数のキー、投稿文を作成したいときに押下されるコメントキー、押下された各種のキーを認識するセンサ、および認識したキーを示す信号をCPU20に送信する送信用回路を含む。
ディスプレイ11bがは、メッセージまたは指示を与えるための画面、ユーザーが設定内容および処理内容を入力するための画面、および、画像処理装置1で形成された画像および処理の結果を示す画面などを表示する。
ディスプレイ11bは、タッチパネルであってもよい。すなわち、ディスプレイ11bと操作装置11aの少なくとも一部とが一体的に構成されていてもよい。ディスプレイ11bはユーザーが指で触れたタッチパネル上の位置を検知し、検知結果を示す信号をCPU20に送信する機能を備えている。
画像処理装置1は、通信インターフェース16を介して、外部機器(たとえば、図3を参照して後述するパーソナルコンピュータ(PC)2)と通信可能である。外部機器には、画像処理装置1に対して指令を与えるためのアプリケーションプログラムおよびドライバがインストールされていてもよい。これにより、ユーザーは、外部機器(PC2)を使用して、画像処理装置1を遠隔的に操作できる。
スキャナー装置13は、写真、文字、絵などの画像情報を原稿から光電的に読取って画像データを取得する。取得された画像データ(濃度データ)は、図示しない画像処理部においてデジタルデータに変換され、周知の各種画像処理を施された後、プリンター装置14や通信インターフェース16に送られ、画像の印刷やデータの送信に供されるか、または、後の利用のために記憶部23に格納される。
プリンター装置14は、スキャナー装置13により取得された画像データ、通信インターフェース16により外部機器から受信した画像データ、または記憶部23に格納されている画像を、用紙またはフィルムなどの記録シートに印刷する。給紙装置18は、画像処理装置1本体の下部に設けられており、印刷対象の画像に適した記録シートをプリンター装置14に供給するために用いられている。プリンター装置14によって画像が印刷された記録シートつまり印刷物は、フィニッシャー装置15を通って、モード設定に応じてステープル、パンチなどの処理を行い、トレイ24に排出される。
通信インターフェース16は、送信部および受信部を含み、PCおよびFAX端末とデータのやりとりを行うための装置である。通信インターフェース16の一例は、NIC(Network Interface Card)、モデム、または、TA(Terminal Adapter)などが用いられる。
CPU20は、画像処理装置1の全体を統括的に制御し、コピー機能、プリンタ機能、スキャン機能、ファクシミリ機能等の基本機能を使用可能に制御するほか、この実施形態では次のような動作を行う。即ち、操作パネル11のディスプレイ11bに表示された文字入力画面においてユーザーが入力した文字から、行為、感覚、感想または状態のうちの少なくとも何れかを示すワードを検出したり、現在のつまりユーザーが操作しているときの画像処理装置1の状態を検出する。そして、多数の投稿文候補の中から、検出したワード及び装置状態に関連付けられた投稿文候補を抽出する等の操作を行うが、詳細は後述する。
ROM21は、CPU20の動作プログラム等を格納するメモリーである。
RAM22は、CPU21が動作プログラムに基づいて動作する際の作業領域を提供するメモリーであり、CPU20は、ROM21等から動作プログラムをロードするとともに種々のデータをロードして、作業を行う。
記憶部23は、例えばハードディスクドライブ(HDD)などの不揮発性の記憶デバイスにより構成されており、各種のアプリケーション、スキャナー装置13で読み取られた原稿の画像データ等が記憶されている。
カードリードライター23Aは、コンパクトフラッシュ(登録商標)またはスマートメディアなどのメモリーカード23Xからデータを読取る、またはメモリーカード23Xにデータを書き込む。メモリーカード23Xは、画像処理装置1の本体に対して着脱可能な記録媒体の一例であり、主に外部機器との情報のやり取りを通信回線を介さずに行うため、または、データのバックアップのため、に用いられる。CPU20は、メモリーカード23Xに格納されたプログラムを実行することにより、本開示において示される処理を実現してもよい。
次に、図3を参照する。図3は、画像処理装置1の機能的な構成を表わす図である。
画像処理装置1は、原稿のスキャンに関する、スキャン部521およびスキャンデータ処理部522を含む。スキャン部521は、たとえばスキャナー装置13によって実現され、原稿の画像を読み取る。スキャンデータ処理部522は、たとえばCPU20によって実現され、スキャナー装置13によって読み取られた画像のデータを生成する。生成された画像データはページバッファーメモリー541に格納される。ページバッファーメモリー541は、たとえばRAM22または記憶部23によって実現される。
画像処理装置1は、RIPデータの生成に関する、RIP処理部511、RIPバッファーメモリー512、および、プリント処理部513を含む。RIP処理部511およびプリント処理部513は、たとえばCPU20によって実現される。RIPバッファーメモリー512は、たとえばRAM22または記憶部23によって実現される。
RIP処理部511は、PC2から送信された印刷ジョブのデータに含まれるベクター形式の画像データからラスター形式のデータを生成する。当該データの生成は、ベクター形式からラスター形式へのデータの変換を含む。ある実施の形態では、RIP処理部511は、画像データにおて予め定められたサイズのバンド(後述する、RIPバンド)ごとに上記のようなデータ変換の要否を判断し、変換が必要と判断したバンドに対してデータの変換を実行し、変換が不要と判断したバンドに対してはデータの変換を実行しない。変換が必要と判断されるバンドの一例は、印字データ(白黒印刷であれば、黒色のデータ)を含むバンドである。変換が不要と判断されるバンドの一例は、印字データを含まないバンドである。RIP処理部511は、生成されたラスター形式の画像データを、RIPバッファーメモリー512に格納する。
プリント処理部513は、RIPバッファーメモリー512に格納された画像データに対し、1ビット化等の処理を実行した後、処理後の画像データをページバッファーメモリー541に格納する。
画像処理装置1は、RIPバッファーメモリー512に格納された画像データに対する検知処理を実行するように構成された検知処理部531を含む。検知処理部531は、たとえばCPU20によって実現される。検知処理は、RIPバッファーメモリー512に格納された画像データに係る画像が紙幣等の印刷禁止画像に対応するパターンを含むか否かの判断(パターン認識)を含む。
CPU20は、RIPバッファーメモリー512に格納された画像データを、必要に応じて前処理を施した後、検知処理部531に送る。前処理の内容については、図10以降を参照して後述する。
検知処理部531は、予め定められたバンド(後述するDETバンド)ごとに、画像に対して検知処理を実行する。検知処理部531は、画像が上記パターンを含むと判断すると、特定の処理を実行する。特定の処理の一例は、後述するプリントエンジン553に当該画像を含む印刷ジョブの実行の禁止を指示することである。他の例は、ページバッファーメモリー541に格納されている当該画像を含む印刷ジョブのデータの削除を指示することである。
画像処理装置1は、プリントエンジン553、および、プリントエンジン553と同期する要素(プリント処理部551およびPC(Print Color)間遅延処理部552)を含む。プリントエンジン553は、たとえばプリンター装置14によって実現される。プリント処理部551およびPC間遅延処理部552は、たとえばCPU20によって実現される。
プリント処理部551は、ページバッファーメモリー541に格納されたデータに対して、RGB系からCMY系へのデータの変換等の処理を実行する。PC間遅延処理部552は、CMYKの各色の画像データに対して、必要に応じて出力タイミングを調整する(遅延させる)処理を実行する。
プリントエンジン553は、印刷ジョブとして、プリント処理部551およびPC間遅延処理部552において処理された画像データの印刷を実行する。プリントエンジン553は、PC2から受信された印刷ジョブについて、検知処理部531からの印刷の許可に応じて印刷動作(画像形成動作)を実行する。検知処理部531から印刷を禁止する指示を受けると、プリントエンジン553は当該禁止の対象になった印刷ジョブの印刷動作を実行しない。
[2.RIPデータの生成過程と構成]
図4〜図7を参照して、RIPデータの生成過程を説明する。図4〜図7は、RIPデータの生成過程を説明するための図である。RIPデータとは、PC2等から送信されたラスター形式の画像データが変換されることによって生成されるラスター形式の画像データの一例である。
図4は、原稿の画像990の一例を示す。図5は、原稿に対応する印刷原言語(PDL)のデータ(ベクター形式データ)から再生された画像パーツP1,P2,P3を示す。RIP処理部511は、印刷原言語から再生された画像パーツと、それぞれのパーツの配置情報と、オバーラップ表記情報等とを用いて、画像ブロックを形成する。図6は、画像ブロックG1,G2,G3,G4を示す。
RIP処理部511は、生成された画像ブロックを、原稿上の配置情報に基づいてレイアウトすることにより画像を再生する。RIP処理部511は、再生された画像に対応するRIPデータを、予め定められたサイズのバンド単位で、RIPバッファーメモリー512に出力する。RIP処理部511がRIPデータを出力する単位をRIPバンドという。
図7は、再生された画像とRIPバンドとの関係を示す図である。画像900の中に複数の破線が示される。破線で区切られた各領域(8領域)のそれぞれが、1つのRIPバンドに対応する。RIPバンドは、再生された画像900を両矢印800に示される方向において幅wを持つバンドともいうことができる。
[3.RIPデータにおける検知処理の対象の選択]
本開示に係る画像処理装置1において、CPU20は、RIPバンドのうち、印字データを含まないバンドを検知処理の対象から除外することができる。プリントエンジン553は、検知処理部531からの印刷の許可に従ってPC2からの印刷ジョブを実行する。検知処理の対象となるRIPバンドの数が削減されることにより、検知処理の終了を待つことによってプリントエンジン553における印刷動作の開始が遅延する事態が回避され得る。
図8〜図10を参照して、RIPデータからの検知処理の対象部分の選択について説明する。図8〜図10は、RIPデータのうち検知処理の対象部分の選択を説明するための図である。
図8は、プリントイメージ(RIP処理部511によって再生された画像)の一例を示す。図8の画像900は、印字データを有する4つの領域G11〜G14を含む。図8の例では、画像900は、領域G11〜G14以外の部分には印字データを含まない。
図9は、図8の画像900におけるRIPバンドの構成を示す。図9に示されるように、図8の画像900は8個のRIPバンド(1)〜(8)によって構成される。
図9に示されたRIPバンド(1)〜(8)のうち3個のRIPバンド(1),(4),(8)には印字データが含まれない。このような場合、CPU20は、RIPバンド(1),(4),(8)を検知処理部531における検知処理の対象から除外することができる。
図10は、図8の画像900のうち検知処理の対象とされるRIPバンドを示す。図10に示されるように、CPU20は、RIPバンド(1)〜(8)のうち印字データを含むRIPバンド(2),(3),(5)〜(7)のみを検知処理の対象とすることができる。
CPU20は、RIP処理部511によって再生された画像を、検知処理の対象から除外するように再構成することができる。この場合、図10の画像901では、検知処理の対象として残されたRIPバンドが両矢印800方向に連結される。これにより、図8および図9の画像900では離間していたRIPバンド(3)とRIPバンド(5)が連結されている。
[4.検知処理のための白画像の追加]
図11〜図26を参照して、検知処理のための、2以上のRIPバンドからなるデータへの白画像のデータの追加について説明する。図11は、白画像の追加の態様の一例を表わす図である。図12〜図26は、図10に示されたようなRIPバンドの連結によって想定される誤検知の態様を説明するための図である。
図11は、図10の画像901に白画像が追加された画像902を示す。CPU20は、RIPバンド(4)の削除によって画像901において連結されていた2個のRIPバンドの境界部分に白画像を追加する。図11の画像902では、RIPバンド(3)とRIPバンド(5)との間に白画像911が追加されている。
図10を参照して説明されたように、検知処理の対象から除外されたRIPバンドの削除により、元の画像(画像900)では離間していたRIPバンドが連結され得る。この連結により、検知処理において印刷禁止の対象となる画像パターンが形成される場合があり得る。これにより、画像900が印刷禁止の対象となる画像バターンを含まないにも拘わらず、検知処理において当該画像パターンが検出されることによって画像900の印刷が禁止される場合がある。
図11に示されたように白画像911が追加されることにより、CPU20は、印刷禁止の対象となる画像パターンを含まない画像900に対して検知処理が当該画像パターンを検知する、誤検知を回避することができる。図12〜図26を参照して、誤検知の具体例を説明する。
(第1の例)
図12〜図16は、誤検知の第1の例を説明するための図である。図12は、RIP処理部511によって再生された画像の一例を示す。図12の画像900は、印字データを含む3つの領域G21,G22,G23を含む。
図13は、図12の画像900に含まれる8個のRIPバンド(1)〜(8)を示す。図13の例では、RIPバンド(1),(4),(8)は印字データを含まない。
図14は、図13の画像900から、印字データを含まないRIPバンド(1),(4),(8)が削除された画像901を示す。図14の画像901では、図900では連結していなかったRIPバンド(3)とRIPバンド(5)が連結している。これにより、領域G21の画像と領域G22の画像とが連結される。
図15は、図14の画像901において、RIPバンド(3)とRIPバンド(5)の間に白画像911が追加された、画像902を示す。
図16は、図14の画像901が検知処理の対象となった場合に生じ得る誤検知の具体例を示す。図16の円C1は、画像901の一部分を示す。円C1によって示される部分は、文字「A」に見える形状を含む。円C1によって示された部分は、画像900には含まれない。当該部分は、画像901においてRIPバンド(3)とRIPバンド(5)が結合されることによって生じた部分である。
検知処理における印刷禁止対象のパターンに文字「A」を含む場合、画像900は文字「A」を含んでいなくても、画像901が文字を含むことにより、画像900の印刷が禁止される場合があり得る。一方、図15の画像902は、RIPバンド(3)とRIPバンド(5)の間に白画像911を追加されていることにより、文字「A」を含む部分を含まない。
以上より、CPU20は、図14に示されたように単に印字データを含まないRIPバンドを削除するだけでなく、図15に示されたように当該削除により連結されるRIPバンド同士の境界に白画像を追加することにより、検知処理の対象となる画像の量を削減しつつ、誤検知を抑制できる。
(第2の例)
図17〜図21は、誤検知の第1の例を説明するための図である。図17は、RIP処理部511によって再生された画像の一例を示す。図17の画像900は、印字データを含む3つの領域G41,G42,G43を含む。
図18は、図17の画像900に含まれる8個のRIPバンド(1)〜(8)を示す。図18の例では、RIPバンド(1),(4),(8)は印字データを含まない。
図19は、図18の画像900から、印字データを含まないRIPバンド(1),(4),(8)が削除された画像901を示す。図19の画像901では、図900では連結していなかったRIPバンド(3)とRIPバンド(5)が連結している。これにより、領域G41の画像と領域G42の画像とが連結される。
図20は、図19の画像901において、RIPバンド(3)とRIPバンド(5)の間に白画像911が追加された、画像902を示す。
図21は、図19の画像901が検知処理の対象となった場合に生じ得る誤検知の具体例を示す。図21の円C2は、画像901の一部分を示す。円C2によって示される部分は、文字「A」に見える形状を含む。円C2によって示された部分は、画像900には含まれない。当該部分は、画像901においてRIPバンド(3)とRIPバンド(5)が結合されることによって生じた部分である。このようなRIPバンド(3)とRIPバンド(5)の結合によって意味を持つ画像(文字「A」)が形成される現象は、RIPバンド同士の「干渉」とも呼び得る。
検知処理における印刷禁止対象のパターンに文字「A」を含む場合、画像900は文字「A」を含んでいなくても、画像901が文字を含むことにより、画像900の印刷が禁止される場合があり得る。一方、図20の画像902は、RIPバンド(3)とRIPバンド(5)の間に白画像911を追加されていることにより、文字「A」を含む部分を含まない。
以上より、CPU20は、図19に示されたように単に印字データを含まないRIPバンドを削除するだけでなく、図20に示されたように当該削除により連結されるRIPバンド同士の境界に白画像を追加することにより、検知処理の対象となる画像の量を削減しつつ、誤検知を抑制できる。
(第3の例)
図22〜図26は、誤検知の第1の例を説明するための図である。図22は、511によって再生された画像の一例を示す。図22の画像900は、印字データを含む3つの領域G51,G52,G53を含む。
図23は、図22の画像900に含まれる8個のRIPバンド(1)〜(8)を示す。図23の例では、RIPバンド(1),(4),(8)は印字データを含まない。
図24は、図23の画像900から、印字データを含まないRIPバンド(1),(4),(8)が削除された画像901を示す。図24の画像901では、図900では連結していなかったRIPバンド(3)とRIPバンド(5)が連結している。これにより、領域G51の画像と領域G52の画像とが連結される。
図25は、図24の画像901において、RIPバンド(3)とRIPバンド(5)の間に白画像911が追加された、画像902を示す。
図26は、図24の画像901が検知処理の対象となった場合に生じ得る誤検知の具体例を示す。図26の円C3は、画像901の一部分を示す。円C3によって示される部分は、文字「8」に見える形状を含む。円C3によって示された部分は、画像900には含まれない。当該部分は、画像901においてRIPバンド(3)とRIPバンド(5)が結合されることによって生じた部分である。
検知処理における印刷禁止対象のパターンに文字「8」を含む場合、画像900は文字「8」を含んでいなくても、画像901が文字を含むことにより、画像900の印刷が禁止される場合があり得る。一方、図25の画像902は、RIPバンド(3)とRIPバンド(5)の間に白画像911を追加されていることにより、文字「8」を含む部分を含まない。
以上より、CPU20は、図24に示されたように単に印字データを含まないRIPバンドを削除するだけでなく、図25に示されたように当該削除により連結されるRIPバンド同士の境界に白画像を追加することにより、検知処理の対象となる画像の量を削減しつつ、誤検知を抑制できる。
[5.検知処理用の画像の生成]
図27〜図31を参照して、検知処理部531における検知処理の対象となる画像の生成について説明する。ある実施の形態では、検知処理の対象となる画像の生成は、RIPデータとして再生された画像にマージンを追加することと、印字データを含まないRIPバンドを削除することと、図11等を参照して説明されたような白画像(白画像911)を追加することとを含む。マージンの追加は、主に図27〜図29を参照して説明される。印字データを含まないRIPバンドの削除は、主に図30を参照して説明される。白画像の追加は、主に図31を参照して説明される。
(マージンの追加)
図27は、PC2からのベクター形式のデータがRIP処理部511において再生されることによって生成される画像900を表わす。図27の例では、画像900は、RIPバンド(1)〜(5)を含む。
図28は、図27の画像900にマージン931,932を追加された、画像903を示す。マージン931は、画像900に対して、両矢印800で表される方向の一方側に追加されている。マージン932は、画像900に対して、両矢印800で表される方向の他方側に追加されている。マージン931,932は、たとえば、白画像(印字データを持たない画像)である。画像処理装置1では、RIP処理部511において再生された画像に対してその両端にマージンを追加された画像を、検知処理の対象とすることができる。これにより、再生された画像に対して、より精密な検知処理が可能になり得る。
図29は、図28の画像900および追加されたマージンの具体例を示す。図29の画像903は、図12の画像900の両端にマージン931,932が追加されている。
(印字データを含まないRIPバンドの削除)
図30は、図28の画像903に含まれるRIPバンド(1)〜(5)のうち、印字データを含まないRIPバンド(3)および(4)が削除された画像904を示す。図30の画像904では、RIPバンド(3)および(4)が削除されることにより、図27の画像900では離間していたRIPバンド(2)とRIPバンド(5)が両矢印800によって示される方向において連結されている。
(白画像の追加)
図31は、図30に示された画像904に対して白画像911を追加された、画像905を示す。白画像911は、(画像904においてRIPバンド(3)および(4)が削除されることによって連結された)RIPバンド(2)とRIPバンド(5)の間に追加されている。
[6.検知処理用の画像を用いることの効果]
画像処理装置1において、CPU20は、RIP処理部511において再生された画像900のすべてを検知処理の対象とするのではなく、画像900のうち印字データを持たない領域を検知処理の対象から除外することができる。画像900のうち一部を検知処理の対象から除外することによる効果を、図32および図33を参照して説明する。
画像処理装置1の検知処理部531における検知処理の実行単位をDETバンドと称する。各DETバンドは、両矢印800方向に幅dを有する領域である。DETバンドの幅dと、RIPバンドの幅wは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
図32は、図31の画像905に対して設定される9個のDETバンド(1)〜(9)の範囲を模式的に示す。ある実施の形態では、DETバンドに付される数字は、検知処理部531において処理対象となる順序を表わす。すなわち、図32の例では、検知処理部531における検知処理の対象は、DETバンド(1)、DETバンド(2)、DETバンド(3)…の順である。便宜上、図32では、DETバンド(1),(3),(5),(7),(9)を実線(細線)で示し、DETバンド(2),(4),(6),(8)を一点鎖線で示している。
画像処理装置1では、隣接する2つDETバンドにおいて、一方のDETバンドは、他方のDETバンドの領域の半分を共有する。たとえば、DETバンド(1)は、両矢印800方向において、その半分をDETバンド(2)と共有する。このような態様で画像905のすべての領域を検知処理の対象にするためには、図32に示されるように9個のDETバンドが必要とされる。
図33は、図28の画像903に対して設定される11個のDETバンド(1)〜(11)の範囲を模式的に示す。便宜上、図33では、DETバンド(1),(3),(5),(7),(9),(11)を実線(細線)で示し、DETバンド(2),(4),(6),(8),(10)を一点鎖線で示している。図32を参照してされた態様でDETバンドを配置した場合、画像903のすべての領域を検知処理の対象にするためには、図33に示されるように11個のDETバンドが必要とされる。
すなわち、図32の画像905が検知処理の対象とされた方が、図33の画像903が検知処理の対象とされるよりも、検知処理部531が検知処理を実行するDETバンドの数が少ない。これにより、画像900が印刷画像を含むか否かを判断するための検知処理に要する時間は、図32の画像905が対象とされた方が、図33の画像903が対象とされるよりも短くなり得る。
以上より、CPU20は、印字データを含まないRIPバンドの削除(図30等)および白画像の追加(図31等)の前処理を行なうことにより、検知処理部531による検知処理に要する時間を短縮し得る。
[7.追加する白画像の長さ]
図34および図35を参照して、白画像911として追加される画像の両矢印800方向における長さについて説明する。
図34は、図32の画像905における、DETバンド(4)〜(6)とRIPバンド(2),(5)の関係を模式的に示す。図34の例では、各DETバンドが、印字データを含まないRIPバンドが削除されることによって隣接するようになる2つのRIPバンドの画像を含まないように、両矢印800方向における白画像911の寸法が設定される。
より具体的には、両矢印800方向における白画像911の寸法は、図34中の長さLXと長さLYの和である。
長さLXは、RIPバンド(2)の端部からDETバンド(4)の端部までの長さである。CPU20は、RIPバンド(2)とDETバンド(4)のそれぞれの絶対アドレスを用いて算出され得る。
長さLYは、両矢印800方向におけるDETバンドの幅dの半分の長さである。
図35は、白画像911が追加される前の状態を示す図である。図35に示された状態では、DETバンド(4)およびDETバンド(5)は、いずれも、両矢印800方向において、RIPバンド(2)だけでなく、RIPバンド(5)にも対応している。すなわち、図35に示された状態では、DETバンド(4)およりDETバンド(5)は、RIPバンド(2)とRIPバンド(5)の画像を含む。したがって、DETバンド(4)の検知処理において、図21等を参照して説明されたようなDETバンド同士の干渉による誤検知が生じ得る。また、DETバンド(5)の検知処理においても、図21等を参照して説明されたようなDETバンド同士の干渉による誤検知が生じ得る。
一方、図34では、DETバンド(4)およびDETバンド(5)のいずれも、印字データを持たないDETバンドの削除によって結合された2つのDETバンドの双方の画像を含む事態が回避される。これにより、図21等を参照して説明されたようなDETバンド同士の干渉による誤検知の発生が確実に回避され得る。
[8.検知処理対象のデータ量に基づくRIPデータの削除の可否の決定]
画像処理装置1において、検知処理部531における検知処理に要する時間の短縮のために、印字データを持たないRIPバンドが検知処理の対象から削除される。一方で、追加される白画像911の長さは、図34を参照して説明されたようにDETバンドの幅(d)に影響を受ける。
したがって、RIPバンドの幅(w)がDETバンドの幅(d)に対して非常に小さい場合には、RIPバンドを削除しても、白画像911を追加したことによって、元の画像よりもデータ量が増える場合があり得る。このような場合、却って検知処理に要する時間が増加する。このような場合、CPU20は、PC2等からのPDLデータから再生された画像900のすべてを(RIPバンドを削除することなく)検知処理の対象にする。
図36〜図39を参照して、RIPバンドの削除と白画像911の追加によって元の画像よりデータ量が増える例を説明する。
図36は、元の画像(PDLデータから生成されたRIPデータによって再生された画像)にマージンが追加された画像903の一例を示す。図36の例では、元の画像900は、RIPバンド(1)〜(9)に対応する画像を含む。RIPバンド(1)〜(9)のうち、RIPバンド(3)のみが、印字データを含まない。
図37は、図36の画像903において、RIPバンド(3)が削除された後、白画像911が追加されることによって生成された画像905の一例を示す。白画像911は、両矢印800方向において、RIPバンド(3)よりも長い。
図38は、図36の画像903に対するDETバンドの設定例を示す。図38の例では、画像903に対して10本のDETバンド(1)〜(10)が設定される。図39は、図37の画像905に対するDETバンドの設定例を示す。図39の例では、画像905に対して11本のDETバンド(1)〜(11)が設定される。図36および図37を参照して説明されたように、削除されたRIPバンド(3)よりも追加された白画像911の方が両矢印800方向において長いため、画像905は画像903よりも多くのDETバンドを必要とする。
CPU20は、検知処理に画像を送る前に、元の画像を検知対象とした場合(図36)と、印字データを含まないDETバンドを削除し白画像911を追加した画像を検知対象とした場合(図37)のいずれが画像データが少ないか、すなわち、よりDETバンドの数が少なくなるかを判断する。そして、CPU20は、設定されるDETバンドが少ない方を、検知処理の対象として、検知処理部531に送る。
[9.処理の流れ]
図40は、PC2等から印刷ジョブを受信したときにCPU20が実行する処理の一例を表わすフローチャートである。図40の処理は、たとえばCPU20が所定のプログラムを実行することによって実現される。
ステップS10にて、CPU20は、印刷ジョブに含まれるPDLデータからRIPデータを生成する。ある実施の形態では、CPU20は、RIPデータの生成の際に、RIPバンドごとにPDLデータを処理する。CPU20は、印字データを含むRIPバンドについては、ベクター形式からラスター形式への変換を実行する。これにより、たとえば画像900(図27)が生成される。
ステップS20にて、CPU20は、ステップS10にて変換処理の対象になったRIPバンド(印字データを含むRIPバンド)にマージンを追加された画像を生成する。これにより、たとえば画像904(図30)が生成される。
ステップS30にて、CPU20は、ステップS20にて生成された画像において、ステップS10にて生成された画像では離間していた2つのRIPバンドが結合されているか否か(たとえば、図30のRIPバンド(2)とRIPバンド(5))を判断する。CPU20は、ステップS10の画像では離間しステップS20の画像では結合されたRIPバンドがあると判断すると(ステップS30でYES)、ステップS40へ制御を進める。CPU20は、ステップS10の画像では離間しステップS20の画像では結合されたようなRIPバンドはないと判断すると(ステップS30でNO)、ステップS100へ制御を進める。
ステップS40にて、CPU20は、図31等を参照して説明された態様で、ステップS20で生成された画像に白画像911を追加する。
ステップS50にて、CPU20は、白画像の追加により、元の画像に対して設定されるよりもDETバンドの数が増えたか否かを判断する。当該判断は、たとえば図38および図39を参照して説明された態様で実施される。CPU20は、DETバンドの数が増えたと判断すると(ステップS50でYES)、ステップS60へ制御を進める。CPU20は、DETバンドの数が増えていないと判断すると(ステップS50でNO)、ステップS70へ制御を進める。
ステップS60にて、CPU20は、元の画像にマージンを追加した画像(たとえば、図36の画像903)を検知処理部531へ送る。
ステップS70にて、CPU20は、白画像を追加された画像(ステップS40で生成された画像)を検知処理部531へ送る。
ステップS80にて、CPU20は、検知処理部531に、検知処理を実行させる。
ステップS100にて、CPU20は、検知処理において印刷禁止の対象となる画像のパターンが検知されたか否かを判断する。CPU20は、当該パターンが検知されたと判断すると(ステップS100でYES)、ステップS120へ制御を進める。CPU20は、当該パターンが検知されなかったと判断すると(ステップS100でNO)、図40の処理を数量させる。CPU20は、印刷ジョブの対象になった画像すべてにおいて上記パターンが検知されなかった場合に、プリントエンジン553に、当該印刷ジョブの印刷を許可する情報を送信してもよい。プリントエンジン553は、当該情報の受信を条件として、印刷ジョブに係る印刷ジョブを実行するように構成されていてもよい。
ステップS120にて、CPU20は、プリントエンジン553に、印刷禁止の対象となるパターンが検知されたことを通知する。プリントエンジン553は、当該通知を受けると、当該通知の対象とされている印刷ジョブに係る印刷処理を実行しないように構成されている。
ステップS130にて、CPU20は、印刷ジョブを停止させる。たとえば、ステップS10〜ステップS90の制御がDETバンドごとに実行され、先行するDETバンドの画像データがプリント処理部513以降に流れている場合には、当該画像データを消去する等の処理を実行する。
ステップS140にて、CPU20は、図40の処理の対象となっている印刷ジョブに係るRIPデータをRIPバッファーメモリー512から削除して、図40の処理を終了させる。
[10.RIP処理の速度に基づくRIPデータの削除の可否の決定]
図30および図31等を参照して説明された、印字データを含まないRIPバンドの削除および白画像の追加を実行するか否かは、図36〜図39を参照して説明されたデータ量以外の条件に従った判断されてもよい。
ある実施の形態では、上記削除および追加を実行するか否かは、RIP処理部511について想定される1頁分の画像の処理時間(以下、「RIP処理部511の処理速度」または単に「処理速度」という)に基づいて判断される。処理速度は、たとえば、処理対象となる画像の解像度を用いて判断される。比較的解像度が高い画像のRIPデータが生成される場合、単位面積におけるRIP処理部511が生成するべきデータ量が多くなるため、RIP処理部511の処理速度が遅くなることが想定される。
CPU20は、上記削除および追加を実行するか否かを決定するために、一例では、RIP処理部511の処理の速度が所定の速度以上であるか所定の速度未満であるかを判断し、他の例では、解像度が所定の解像度(たとえば、600dpi)以下であるか否かを判断する。より具体的には、CPU20は、解像度が600dpiである場合にはRIP処理部511の処理速度が速いと判断し、解像度が1200dpiである場合にはRIP処理部511の処理速度が遅いと判断する。
ある実施の形態では、RIP処理部511自体の性能(処理速度)に基づいて、上記削除および追加を実行するか否かが判断される。
RIP処理部511の処理速度が速い場合には、検知処理に長時間を要すると、ユーザーに印刷処理の遅延を感じさせる可能性が高い。したがって、RIP処理部511の処理速度が比較的速い場合には、CPU20は、上記削除および追加を実行することにより検知処理の対象となるデータ量を低減させる。
一方、RIP処理部511の処理速度が遅い場合には、検知処理に長時間を要したとしても、ユーザーが検知処理によって印刷処理の遅延を感じさせる可能性が低い。したがって、RIP処理部511の処理速度が比較的遅い場合には、CPU20は、上記削除および追加を実行することなく、元の画像にマージンを追加したものを検知処理の対象とすることができる。
図41は、図40の処理に、RIP処理部511の処理速度に基づく判断を追加された処理についてのフローチャートである。図41に示された処理は、図40に示された処理と比較して、ステップS12をさらに備える。
ステップS12にて、CPU20は、RIP処理部511の処理速度が予め定められた速度よりも速いか否かを判断する。ある実施の形態において、処理速度は、処理対象の画像の解像度によって特定される。画像の解像度は、たとえば、PC2等から送信される印刷ジョブのジョブデータに含まれる。
CPU20は、RIP処理部511の処理速度が速いと判断すると(ステップS12でYES)、ステップS20へ制御を進める。ステップS20以降は、図40を参照して説明されたのと同様の制御を実行される。
CPU20は、RIP処理部511の処理速度が遅いと判断すると(ステップS12でNO)、ステップS60へ制御を進める。これにより、元の画像にマージンを追加された画像が、検知処理の対象とされる。
図42を参照して、RIP処理部511の処理速度に従って上記の削除と追加を実行するか否かを決定する処理(図41)の効果の具体例を説明する。図42は、図41の処理の効果の具体例を説明するための図である。
図42には、条件Aおよび条件Bが示される。条件Aは、RIP処理部511の処理速度が比較的速い場合を表す。条件Aでは、処理対象の頁の解像度が600dpiである。条件Bは、RIP処理部511の処理速度が比較的遅い場合を表す。条件Bでは、処理対象の頁の解像度が1200dpiである。条件Aでは、RIP処理後の画像に上記の削除と追加を実行された画像データが検知処理の対象とされることが好ましい。条件Bでは、画像に上記の削除と追加を実行して検知処理のための画像データを生成する必要はない。以下、条件Aおよび条件Bのそれぞれについて説明する。
(条件A:処理対象の頁の解像度が600dpiである場合)
条件Aでは、処理対象の頁を表す画像4210は、6つのRIPバンド(1)〜(6)を含む。このうち、4つのRIPバンド(1)〜(3),(6)は印字データを含み、2つのRIPバンド(4),(5)は印字データを含まない。
条件Aでは、画像4210について、表4211が示される。表4211は、画像4210のRIPバンド(1)〜(6)のそれぞれの、RIP処理に要する時間(RIP時間)と検知処理に要する時間(検知処理時間)とを示す。
印字データを含むRIPバンド(1)〜(3),(6)のそれぞれのRIP時間は0.1秒である。印字データを含まないRIPバンド(4),(5)のそれぞれのRIP時間は0秒である。したがって、画像4210全体のRIP時間は、0.4秒である。
RIPバンド(1)〜(6)のそれぞれの検知処理時間は0.1秒である。各RIPバンドの検知処理時間は、当該RIPバンドが印字データを含むか否かに関わらず、一定である。画像4210全体の検知処理時間は0.6秒である。画像4210全体では、検知処理時間(0.6秒)は、RIP時間(0.4秒)より長い。より具体的には、検知処理時間(0.6秒)は、RIP時間(0.4秒)の1.5倍である。
図42では、条件Aについて、画像データ4250が示されている。画像データ4250は、画像4210に対して、印字データを含まないRIPバンド(4),(5)が削除され、その代わりに白画像911が追加されたデータを表す。
図42では、画像データ4250について、表4251が示される。表4251は、画像データ4250の、RIPバンド(1)〜(3),(6)および白画像911の検知処理時間を示す。白画像911の検知処理時間は0.1秒である。したがって、画像データ4250全体の検知処理時間は0.5秒である。
画像4210全体の検知処理時間(0.6秒)と画像4210全体のRIP時間(0.4秒)との差は0.2秒であるのに対し、画像データ4250全体の検知処理時間(0.5秒)と画像4210全体のRIP時間(0.4秒)との差は0.1秒である。したがって、条件Aでは、画像4210を検知処理の対象にするよりも、画像データ4250を検知処理の対象とした方が、RIP時間に対して検知処理時間が超過する時間が短くなる。
したがって、条件Aでは、画像4210に対して上記のような削除と追加を実行した方が、RIP時間に対して検知処理時間が超過する時間が短くなり、これにより、検知処理時間によってユーザーに印刷処理の遅延を感じさせる度合が低い。
(条件B:処理対象の頁の解像度が1200dpiである場合)
条件Bでも、条件Aと同様に、処理対象の頁を表す画像4210は、6つのRIPバンド(1)〜(6)を含む。RIPバンド(1)〜(3),(6)は印字データを含み、2つのRIPバンド(4),(5)は印字データを含まない。
条件Bでは、画像4210について、表4212が示される。表4212は、条件Bでの、画像4210のRIPバンド(1)〜(6)のそれぞれの、RIP処理に要する時間(RIP時間)と検知処理に要する時間(検知処理時間)とを示す。
印字データを含むRIPバンド(1)〜(3),(6)のそれぞれのRIP時間は0.4秒である。解像度が600dpiから1200dpiへと変化したことにより、印字データを含む各RIPバンドのRIP時間は、4倍になる。印字データを含まないRIPバンド(4),(5)のそれぞれのRIP時間は0秒である。したがって、画像4210全体のRIP時間は、1.6秒である。
RIPバンド(1)〜(6)のそれぞれの検知処理時間は0.1秒であり、画像4210全体の検知処理時間は0.6秒である。画像4210全体では、検知処理時間(0.6秒)は、RIP時間(1.6秒)より短い。
画像データ4250全体の検知処理時間は0.5秒である。条件Bでは、画像データ4250全体の検知処理時間(0.5秒)は画像4210全体のRIP時間(1.6秒)より短いが、画像4210全体の検知処理時間(0.6秒)も画像4210全体のRIP時間(1.6秒)より短い。画像4210と画像データ4250のいずれが検知処理の対象とされても、RIP時間に対して検知処理時間が超過する事情が生じない。時間が短くなる。条件Bでは、画像データ4250を生成する意義が存在しない。したがって、条件Bでは、画像4210に対する上記の削除と追加によって画像データ4250を生成する必要はない。
[11.開示の要約]
本開示は、たとえば以下のように要約され得る。
(1)本開示に従うと、ページ記述言語で記述されたPDLデータに基づいてラスター形式の画像データを生成するように構成された生成部(RIP処理部511)と、生成部によって生成された画像データを格納するように構成されたメモリー(RIPバッファーメモリー512)と、メモリーに格納された画像データの画像が予め定められたパターンを含むと判断された場合に予め定められた信号を出力するように構成された検知部(検知処理部531)とを備える画像処理装置が提供される。検知部は、画像データの画像のうち印字データを持つ領域に対してパターン認識を実行し、画像データの画像のうち印字データを持たない領域に対してはパターン認識を実行しないように構成されている(ステップS90における検知処理では、ステップS70の白画像を追加されたデータの画像が検知される。ステップS70の白画像を追加されたデータでは、印字データを含まないRIPバンドが削除されている。)。
(2)検知部は、画像データの画像において印字データを持たない領域(たとえば、図28のRIPバンド(3)および(4))を削除し、当該画像データの画像において当該削除によって隣接するようになった2以上の印字データを持つ領域の境界に所定の量を占める白色の画像(白画像911)に追加することによって得られた画像(たとえば、図31の画像905)に対して、パターン認識を実行するように構成されていてもよい。
(3)検知部は、所定の方向において所定の幅を持つ領域の画像(図32の幅dを持つDETバンド)ごとにパターン認識を実行するように構成されていてもよい。検知部は、所定の量を、所定の方向における印字データを持つ領域の端部から所定の幅を持つ領域の端部までを埋める第1の量(図34の長さLX)と、所定の方向における所定の幅の半分の幅を持つ領域を占める第2の量(図34の長さLY)との和として設定するように構成されていてもよい。
(4)検知部は、画像データの画像の所定の方向における一方端と他方端にマージンを追加することによって得られた画像に対して、パターン認識を実行するように構成されていてもよい。
(5)検知部は、所定の方向において、所定の量を占める白色の画像の長さが印字データを持たない領域の長さより短くなる場合(図32の画像905が図33の画像903より両矢印800方向において短くなること)には、印字データを持たない領域の削除および所定の量を占める白色の画像の追加の実行の後、パターン認識を実行してもよい。検知部は、所定の方向において、所定の量を占める白色の画像の長さが印字データを持たない領域の長さ以上となる場合には(図39の画像905が図38の画像903より両矢印800方向において長くなること)、画像データの画像に対して、印字データを持たない領域の削除および所定の量を占める白色の画像の追加を実行することなく、印字データを持つ領域と印字データを持たない領域の双方に対してパターン認識を実行するように構成されていてもよい。
(6)検知部は、生成部の処理速度が所定の速度以上未満の場合(図41のステップS12にてYES)には、画像データのうち印字データを持たない領域に対してはパターン認識を実行せず(ステップS20〜S50,S70)、生成部の処理速度が所定の速度未満の場合(図41のステップS12にてNO)には、画像データのうち印字データを持たない領域に対してもパターン認識を実行する(ステップS60)ように構成されていてもよい。
今回開示された各実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、実施の形態および各変形例において説明された発明は、可能な限り、単独でも、組合わせても、実施することが意図される。
1 画像処理装置、20 CPU、900〜905 画像、911 白画像。

Claims (8)

  1. ページ記述言語で記述されたPDLデータに基づいてラスター形式の画像データを生成するように構成された生成部と、
    前記生成部によって生成された画像データを格納するように構成されたメモリーと、
    前記メモリーに格納された画像データの画像が予め定められたパターンを含むと判断された場合に予め定められた信号を出力するように構成された検知部とを備え、
    前記検知部は、前記画像データの画像のうち印字データを持つ領域に対して前記パターンの認識を実行し、前記画像データの画像のうち印字データを持たない領域に対しては前記パターンの認識を実行しないように構成されている、画像処理装置。
  2. 前記検知部は、前記画像データの画像において前記印字データを持たない領域を削除し、当該画像データの画像において当該削除によって隣接するようになった2以上の前記印字データを持つ領域の境界に所定の量を占める白色の画像に追加することによって得られた画像に対して、前記パターンの認識を実行するように構成されている、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記検知部は、
    所定の方向において所定の幅を持つ領域の画像ごとに前記パターンの認識を実行するように構成されており、
    前記所定の量を、前記所定の方向における前記印字データを持つ領域の端部から前記所定の幅を持つ領域の端部までを埋める第1の量と、前記所定の方向における前記所定の幅の半分の幅を持つ領域を占める第2の量との和として設定するように構成されている、請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記検知部は、前記画像データの画像の前記所定の方向における一方端と他方端にマージンを追加することによって得られた画像に対して、前記パターンの認識を実行するように構成されている、請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記検知部は、
    前記所定の方向において、前記所定の量を占める白色の画像の長さが前記印字データを持たない領域の長さより短くなる場合には、前記印字データを持たない領域の削除および前記所定の量を占める白色の画像の追加の実行の後、前記パターンの認識を実行し、
    前記所定の方向において、前記所定の量を占める白色の画像の長さが前記印字データを持たない領域の長さ以上となる場合には、前記画像データの画像に対して、前記印字データを持たない領域の削除および前記所定の量を占める白色の画像の追加を実行することなく、印字データを持つ領域と印字データを持たない領域の双方に対して前記パターンの認識を実行するように構成されている、請求項3または請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記検知部は、
    前記生成部の処理速度が所定の速度以上の場合には、前記画像データのうち印字データを持たない領域に対しては前記パターンの認識を実行せず、
    前記生成部の処理速度が前記所定の速度以上未満の場合には、前記画像データのうち印字データを持たない領域に対しても前記パターンの認識を実行するように構成されている、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. ページ記述言語で記述されたPDLデータに対してパターンの認識を実行するように構成された画像処理装置の制御方法であって、
    前記PDLデータに基づいてラスター形式の画像データを生成するステップと、
    前記画像データをメモリーに格納するステップと、
    前記メモリーに格納された画像データの画像に対してパターンの認識を行なうステップと、
    前記パターンの認識において前記画像データの画像が予め定められたパターンを含むと判断された場合に、予め定められた信号を出力するステップとを備え、
    前記パターンの認識は、前記画像データの画像のうち、印字データを持つ領域に対して実行され、印字データを持たない領域に対しては実行されない、画像処理装置の制御方法。
  8. ページ記述言語で記述されたPDLデータに対してパターンの認識を実行するためのコンピューターによって実行されるプログラムであって、
    前記プログラムは、前記コンピューターに、
    前記PDLデータに基づいてラスター形式の画像データを生成するステップと、
    前記画像データをメモリーに格納するステップと、
    前記メモリーに格納された画像データの画像に対してパターンの認識を行なうステップと、
    前記パターンの認識において前記画像データの画像が予め定められたパターンを含むと判断された場合に、予め定められた信号を出力するステップとを実行させ、
    前記パターンの認識は、前記画像データの画像のうち、印字データを持つ領域に対して実行され、印字データを持たない領域に対しては実行されない、プログラム。
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