JP3297570B2 - 情報処理装置及び情報処理方法 - Google Patents

情報処理装置及び情報処理方法

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JP3297570B2
JP3297570B2 JP29275395A JP29275395A JP3297570B2 JP 3297570 B2 JP3297570 B2 JP 3297570B2 JP 29275395 A JP29275395 A JP 29275395A JP 29275395 A JP29275395 A JP 29275395A JP 3297570 B2 JP3297570 B2 JP 3297570B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FAXモードで処
理を行う情報処理装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の情報処理装置で編集され
た出力情報を印刷するドキュメント印刷方式では、印刷
要求されたドキュメントを忠実に印刷用紙上に再現する
ことが最優先であるため、ドキュメント中の如何なるオ
ブジェクト(文字・線・図形など)も要求された通りに
印刷されるように、印刷プログラムで処理してプリンタ
装置に出力している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の情報
処理装置におけるドキュメント印刷方式では、編集され
たドキュメントを忠実に印刷することを主眼とするた
め、小さな文字、線の細い文字、細い線の図形なども、
プリンタ装置の解像度の範囲内で再現される。
【0004】しかし、このようなドキュメントを印刷し
たものを、FAX原稿としてファクシミリ装置に読み込
ませて送信しようとすると、プリンタ装置の解像度に比
べてファクシミリの解像度(CCITT規格の副走査線
密度3.85line/mm)が低いために、文字が潰
れたり、線がなくなったという具合のように、何らかの
情報が欠落した状態で送信されてしまうという問題点が
あった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の情報処理装置は、設定されているモードを
判別する判別手段と、前記判別手段で判別されたモード
がFAXモードである場合にはドキュメント中のオブジ
ェクトに太め処理を施して他の装置へ出力し、前記判別
手段で判別されたモードが通常印刷モードである場合に
はドキュメント中のオブジェクトに太め処理を施さない
で他の装置へ出力する制御手段とを備え、前記制御ステ
ップは、通信解像度を双方向インタフェースを介して取
得してイメージデータに変換するときの解像度と比較
し、その比較結果に基づいて太め処理の度合いを変更す
ることを特徴とする。
【0006】また、本発明の情報処理方法は、設定され
ているモードを判別する判別ステップと、前記判別ステ
ップで判別されたモードがFAXモードである場合には
ドキュメント中のオブジェクトに太め処理を施して他の
装置へ出力し、前記判別ステップで判別されたモードが
通常印刷モードである場合にはドキュメント中のオブジ
ェクトに太め処理を施さないで他の装置へ出力する制御
ステップとを備え、前記制御ステップは、通信解像度を
双方向インタフェースを介して取得してイメージデータ
に変換するときの解像度と比較し、その比較結果に基づ
いて太め処理の度合いを変更することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
(第1実施例)次に本発明について図面を参照して詳細
に説明する。
【0008】図1は本発明の一実施例を示すホストコン
ピュータ等の情報処理装置の構成を説明するブロック図
である。
【0009】図において、11はCPU(中央処理装
置)で、着脱可能な外部メモリ18(FDやHD)に記
憶されたデータ処理プログラム等に基づいてバス17を
介して接続されるキーボードやマウスやスキャナ等の入
力装置20から入力されたテキスト情報、図形情報、イ
メージ情報等を処理する。19は表示装置で、CRT、
LCD、FLC等で構成され、後述する図2に示す印刷
設定画面を表示する。16は出力I/Fで、RAM13
に生成されたページ記述言語(プリンタ言語)をプリン
タ21に転送してプリントアウトさせる。なお、RAM
13はメモリ18内のプログラムをロードするための領
域や前述したページ記述言語やイメージデータを生成す
るための領域やワークエリア等から構成される。
【0010】なお、プリンタ21は出力I/F16に接
続されており、CPU11でイメージデータを生成して
出力I/F16を介して当該イメージデータをプリンタ
21に出力してプリントアウトしても良い。この場合
は、メモリ18にイメージデータ生成プログラムが格納
されている。
【0011】また、ROM24はボールド体等のフォン
トや複数種類の線幅を表わすパターンが格納されてい
る。
【0012】また、プリンタ21内でイメージデータを
生成する為に、ボールド体等のフォントや複数の種類の
線幅を表わすパターンを格納するROMがプリンタ21
内にある。
【0013】図2は、図1に示した表示装置19に表示
される印刷設定画面の一例を示す図であり、RAM13
にロードされた印刷プログラム起動時に表示される。
【0014】この図に示すように、設定画面は、表示装
置19上に表示され、給紙方法や用紙サイズやFAX原
稿印刷等の設定のための操作は、キーボードやマウスに
代表される入力装置20によって行われる。この例で
は、“FAX”原稿の印刷という項目が指定された場合
にFAX原稿モードが有効になる。
【0015】図3は、図1に示した出力I/F16から
出力されたページ記述言語をプリンタ21が解析してF
AX原稿モードプリント例を示す図である。
【0016】なお、出力I/F16からイメージデータ
を出力する場合には、当該プリンタ21へ出力されるイ
メージデータは図3に示すFAX原稿モードプリントで
ある。
【0017】図において、(a)は文字印刷、(b)は
線印刷の場合である。(a)の文字印刷では、印刷要求
のあったオリジナルの文字に対してボールド属性を追加
してページ記述言語を作成し、(b)の線印刷では、線
幅を太くする様にページ記述言語を作成してプリンタ2
1へ出力する。
【0018】なお、ホストコンピュータ22内でイメー
ジデータを生成してプリンタ21で印刷させる場合に
は、太め処理した(a)の文字印刷のイメージデータや
(b)の線印刷のイメージデータをCPU11がROM
24を用いて作成してプリンタ21へ出力する。
【0019】以下、図4,図5に示すフローチャートを
参照して本発明に係る情報処理装置22のドキュメント
処理方法について説明する。なお、図4や図5のフロー
チャートに示すプログラムはFDやHD等の外部メモリ
18に記憶されており、RAM13にロードされた後C
PU11によって実行される。
【0020】図4,図5は本発明に係る情報処理装置の
ドキュメント処理方法の一実施例を示すフローチャート
であり、図4はモード設定処理に対応し、図5は生成処
理に対応する。なお、(41)〜(44),(51)〜
(57)は各ステップを示す。
【0021】また、入力装置20によるユーザからのモ
ード設定指示の結果、情報処理装置内のCPU11は、
RAM13内のプログラムを起動し、モード設定画面
(図2参照)を表示I/F14を介して表示装置19に
表示する。このとき、本発明外の各モード設定のための
処理とともに、図4の処理が呼び出される。
【0022】具体的には、FAX原稿モード初期化ステ
ップ(41)により、CPU11は、設定中のFAX原
稿モード設定を初期化し、この設定をもとにモード設定
画面を表示装置19上に表示する。本実施例では、この
初期値はデフォルト状態でFAX原稿モードOFFを与
えて、出力指示に応じて従来通りの太め処理を施してい
ないページ記述言語やイメージデータを生成する。
【0023】次いで、FAX原稿モード取得ステップ
(42)により、ユーザが入力装置20により設定した
表示画面上のFAX原稿モード設定を取得する。
【0024】次に、FAX原稿モード判定ステップ(4
3)により、ステップ(42)でCPU11が取得した
FAX原稿モード設定がFAX原稿モードONであるか
OFFであるかを判定し、FAX原稿モードONと判定
された場合は、FAX原稿モード設定ステップ(44)
により、設定中のFAX原稿モード設定にFAX原稿モ
ードを設定する。なお、これらの設定情報は、RAM1
3のワークエリアに格納される。
【0025】これにより、上記モード設定が、出力指示
を行うときに有効になる。
【0026】一方、図1に示した入力装置20によるユ
ーザからの出力指示が行われると、情報処理装置上に着
脱可能なメモリ18から図5のフローチャートに示すプ
ログラムがRAM13にロードされる。なお、図4のフ
ローチャートに示すプログラムをメモリ18からRAM
13にロードする時に、図5のフローチャートに示すプ
ログラムをいっしょにロードしても良い。
【0027】まず、FAX原稿モード取得ステップ(5
1)により、CPU11は前記図4の処理で設定された
FAX原稿モード設定情報をRAM13から取得する。
【0028】次に、文字出力判定ステップ(52)によ
り、CPU11は出力要求されたオブジェクトが文字で
あるかを判定し、文字出力と判定すると、FAX原稿モ
ード判定ステップ(53)により、ステップ(51)で
取得したFAX原稿モード設定がONであるかOFFで
あるか判定し、FAX原稿モードONと判定されると、
文字タイプ再設定ステップ(54)により、出力要求さ
れた文字に対してボールド属性を追加設定したページ記
述言語を生成して出力する。なお、プリンタ21にペー
ジ記述言語を解析する機能がない場合には、当該文字に
ボールド処理を施したイメージデータをCPU11がR
OM24を用いて生成して出力する。
【0029】これにより、ボールド出力は図3(a)に
示されるように、文字パターンをずらすことで実現され
ているが、このずらし量はオリジナルの文字フォントを
崩さない範囲で、且つファクシミリ装置での読み取り・
送信時に潰れない程度に太くする必要がある。そこで、
本実施例では、プリンタ装置の解像度が300dpiの
場合、最小のずらし量は、1/300inchになる
が、ファクシミリ装置の副走査線密度(標準モード時)
が、3.85line/mm=97.79dot/in
chと低解像度であるため、約1/100inchの太
さがないと文字が潰れる可能性があるので、3dot以
上の幅である必要がある。
【0030】よって、必要なずらし量はこの値からオリ
ジナルの文字フォント中の最小の幅を引いた値になる。
このとき、文字ごとにずらし量を決定すると文章などの
場合、不揃いになってしまうので、ページ内でのずらし
量を統一する。すなわち、ページ単位に或いはジョブ単
位に太め処理を施こす。
【0031】本実施例では、文字修飾機能を利用したボ
ールド文字によって太い文字を実現しているが、これ
は、強調文字などの他の修飾文字でも構わない。また、
図4や図5に示すプログラムを実行する前に、CPU1
1は、双方向インターフェース23を介してプリンタ2
1にイメージデータを生成するレンダリング機能がある
か否かの識別情報を取得し、機能の有無に応じてイメー
ジデータ或いはページ記述言語を生成する。
【0032】一方、ステップ(52)で文字出力でない
と判定した場合には、CPU11は線出力判定ステップ
(55)により、出力要求されたオブジェクトが線もし
くは円・矩形などの線を含む図形であるかを判定し、線
出力と判定すると、FAX原稿モード判定ステップ(5
6)により、ステップ(51)で取得したFAX原稿モ
ード設定がONであるかOFFであるか判定し、FAX
原稿モードONと判定すると、線タイプ再設定ステップ
(57)により、出力要求された線もしくは図形の線に
対して線幅を大きくする様にページ記述言語を生成す
る。
【0033】なお、プリンタ21にページ記述言語を解
析する機能がない場合には、当該文字に線幅を大きくす
る処理を施したイメージデータをCPU11がROM2
4を用いて生成する。
【0034】これにより、線幅は、図3の(b)に示さ
れるように値を大きくしていくと、オリジナルの線を中
心にして幅方向に太くすることができる。
【0035】なお、線の場合も文字のときと同様に3d
ot以上の幅が必要になるので、ページ内の最も細い線
との差分だけ一律に太くした値を線幅としてページ記述
言語或いはイメージデータを生成する。
【0036】以上、前記文字タイプ再設定ステップ(5
4)で文字タイプが再設定され、あるいは前記線タイプ
再設定ステップ(57)で線タイプが再設定されると、
ページ記述言語或いはイメージデータを生成して出力I
/F16を介してプリンタ21へ出力する。
【0037】なお、イメージデータを生成する場合に、
CPU11はROM24を用いる。
【0038】なお、FAX原稿モード判定ステップ(5
3)、線印刷判定ステップ(55)、FAX原稿モード
判定ステップ(56)でそれぞれFAX原稿モードN
O、線印刷でない、FAX原稿モードNOと判定した場
合においては、CPU11は従来通りにオリジナルの要
求のままのページ記述言語或いはイメージデータを生成
して出力I/F16を介してプリンタ21へ出力する。
【0039】上記実施例においては、同一ページ内の文
字および線をそれぞれ一律に太くしていたが、本発明は
これに限られるものではない。文字・線のタイプを再設
定するのに先立って、文字および線の太さが一定以上あ
るかを判定することにより、欠落する可能性のあるオブ
ジェクトだけを変更しても良い。
【0040】例えば文字・線のタイプを再設定するのに
先立って、文字および線の太さが一定以上あるかを判定
することにより、欠落する可能性のあるオブジェクトだ
けを変更してもよい。
【0041】また、上記実施例ではCCITT規格で規
定された標準(あるいはスタンダード)モードの副走査
線密度を基準に出力の再設定を行っていたが、出力設定
で標準・ファイン・スーパーファインといった各線密度
による利用を設定できるようにすることで、文字・線の
太さを変更するレベルを補正できるようになるのでFA
X送信モードに合わせた最低限の補正による出力が可能
になるため出力品質の低下を抑えられる。
【0042】なお、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、1つの機器から成る装置に適
用しても良い。また、本発明はシステムあるいは装置に
プログラムを供給することによって達成させる場合にも
適用できることは言うまでもない。
【0043】以上説明したように、第1の実施例によれ
ば、CPU11がファクシミリ原稿印刷モード設定中か
どうかを判別し、ファクシミリ原稿印刷モード設定中で
あると判別した場合に、前記ドキュメントの各オブジェ
クトに設定された出力条件を出力形態が所定量太めとな
るように再設定してページ記述言語を生成したりイメー
ジデータを生成するので、ファクシミリ原稿読み取り時
に各オブジェクトが欠落することなく読み取れるように
プリンタ21に印刷させることができる。
【0044】ドキュメントのオブジェクトが文字出力の
場合に、文字のタイプを現設定よりも太字となる様にペ
ージ記述言語やイメージデータを生成し、ファクシミリ
原稿読み取り時に各文字オブジェクトが欠落することな
く読み取れるようプリンタ21に印刷させることができ
る。
【0045】なお、ホストコンピュータ22でイメージ
データを生成する場合には、太字となるフォントをRO
M24から選択してイメージデータを生成する。
【0046】また、ドキュメントのオブジェクトが線画
出力の場合に、線の太さが現設定よりも太線となる様に
ページ記述言語やイメージデータを生成するので、ファ
クシミリ原稿読み取り時に各線オブジェクトが欠落する
ことなく読み取れるようにプリンタ21に印刷させるこ
とができる。
【0047】また、ファクシミリの解像度に応じて設定
量を可変するので、ファクシミリ原稿読み取り時に各オ
ブジェクトが欠落することなく読み取れるような最適な
太め量を設定することができる。
【0048】また、モード設定時にFAX原稿モード設
定状態を初期化した後、ユーザにより設定されたFAX
原稿モードを取得し、該取得したFAX原稿モードが有
効かどうかを判定し、有効と判定された場合に、出力設
定時にFAX原稿モードを有効状態に設定するので、以
後各オブジェクトの出力モードをユーザが意図するFA
X原稿モードとして処理することができる。
【0049】また、出力時にモード設定中のFAX原稿
モード設定を取得したら、出力するオブジェクトが文字
であるかを判定し、さらにFAX原稿モード設定中かど
うかを判定し、該FAX原稿モード設定中の場合には、
出力要求された文字タイプまたは線タイプが太字または
太線となるようにページ記述言語やイメージデータを生
成するので、ファクシミリ原稿読み取り時に各オブジェ
クトが欠落することなく読み取れるようにプリンタ21
に強調印刷させることができる。
【0050】なお、イメージデータを生成する場合に
は、CPU11は、ROM24から太字または太線とな
るフォントや線パターンを選択する。
【0051】(第2実施例)上記第1実施例において
は、プリンタ21に出力したFAX原稿を別に設置され
た不図示のファクシミリ通信装置に読み込ませて相手先
に送信する場合について例を挙げたが、本発明のドキュ
メント印刷方法はこれに限られるものではない。
【0052】MFP(Multi Function
Peripheral)と呼ばれる、プリンタにファク
シミリ機能が付加されたもの、複写機にプリンタおよび
ファクシミリ機能が付加されたものなど多くの複合機が
近年数多く登場しており、これらを図6に示されるよう
にホストコンピュータを接続した印刷システムにおいて
も適用される。これらシステムでは、ホストコンピュー
タ側からの操作で通常のプリント出力を同様の手順で直
接ファクシミリ或いは他のホストコンピュータへ送信す
ることができる。
【0053】図8のフローチャートを参照すると、印刷
出力指示に先立って行われる印刷設定において、まず、
CPU11は出力モード初期化ステップ81により、印
刷設定中の出力モード設定を初期化し、この設定をもと
に図2に示す印刷設定画面を表示装置19上に表示す
る。本実施例では、この初期値は印刷出力モードを与え
て、デフォルト状態では通常のプリント出力を行う。
【0054】そして、出力モード取得ステップ82によ
りCPU11は、ユーザが入力装置20により設定した
表示画面上の出力モード設定をRAM13のワークエリ
アから取得する。
【0055】前記取得した出力モードは出力モード判定
ステップ83により、CPU11は印刷モード、FAX
送信モードの何れであるか判定し、FAX送信モードと
判定した場合には、FAX送信モード設定ステップ84
によりFAX送信モードが設定・保存される。
【0056】前記判定で出力モードが印刷モードと判定
された場合には、印刷モード設定ステップ85により、
印刷モードが設定・保存される。
【0057】以上の処理により、印刷出力指示に対する
出力をプリント出力とするのか、ファクシミリ送信とす
るのかをユーザが指定することができる。出力処理が開
始すると上記実施例と同様に、前記FAX送信モード設
定ステップもしくは印刷モード設定ステップで設定され
た出力モードを取得し、これがFAX送信モードである
場合に、印刷オブジェクトのうちの文字、線について前
述した太め処理を行う。プリント出力或いはファクシミ
リ送信する場合にもMFPのレンダリング機能に応じて
ページ記述言語或いはイメージデータを生成して出力す
る。
【0058】また、上記第1の実施例に挙げた図4のフ
ローチャートに示される処理と合せて適用することで、
出力モードにFAX送信モードが指定された場合でも、
別途ユーザにより設定されたFAX原稿モードの状態に
より太め処理の適用を制御することができる。
【0059】なお、図8のフローチャートに示すプログ
ラムは、外部メモリ18に格納されており、RAM13
にロードされた後CPU11によって実行される。
【0060】上記実施例では、印刷設定をユーザの操作
により行い、それによって得られた設定に基づいて、太
め処理を行うか否か、あるいは太め処理の度合いを決定
していた。
【0061】しかし、本発明はこれらに限られるもので
はなく、規格IEEE1284に代表されるような双方
向インターフェースが適用されるシステムにおいては、
ファクシミリ送信開始後の初期手順で得られる相手側フ
ァクシミリ通信装置の能力情報(DIS/NSF信号)
から解像度に関する情報をリアルタイムにホストコンピ
ュータ22が取得することで、この情報を受け取った出
力処理側では、回線接続されている相手ファクシミリ通
信装置が受信可能な解像度に合せて決定される実際の解
像度を考慮して、太め処理の度合いを決定することがで
きる。
【0062】図7は、CCITT規格T.30に勧告さ
れているG3ファクシミリの初期手順を示す図である。
前記相手側ファクシミリ通信装置の受信能力は、図中の
回線接続に送られてくるDIS/NSF信号に含まれて
おり、この情報と送信側の能力とから実際のその通信で
使用される解像度(FAX通信モード)が決定される。
これらの解像度は、低い順にスタンダード、ファイン、
スーパーファインとあり、それぞれの副走査線密度は
3.85line/mm、7.7line/mm、1
5.4line/mmである。
【0063】図11は、本実施例においてMFP67と
の双方向通信により出力処理が行われる場合の各装置間
の手順を示すものであり、ここでホストコンピュータ6
0−MFP67間のプロトコルはJL(Job Lan
guage)と呼ばれるホスト−周辺機器間の制御に用
いられるものが使用される。このJLにより、PDL或
いはイメージデータの送出に先立ってファクシミリ送信
のための前手順が行われるとともに、MFP67から情
報の通知も合せて行われる。MFP67−FAX68間
は、G3ファクシミリで使われるCCITTのT.30
がプロトコルとして使われる。図8〜図10を参照する
と、上記実施例と同様に図8のフローチャートに示され
る処理により、出力モードが選択されたのち、ユーザの
出力指示により図9に示される生成処理に制御が移行す
る。
【0064】まず、出力モード取得ステップ101によ
り、CPU11が図8の処理によって設定された出力モ
ードを取得する。続くFAX送信モード判定ステップ1
02により、前記取得した出力モードを判定し、FAX
送信モードか印刷モードかを判定する。
【0065】前記判定により印刷モードと判定すると、
以降の処理は行われず図9の処理は終了し通常のプリン
ト出力を行う為にMFPのレンダリング機能の有無に応
じてPDL或いはイメージデータを生成してMFPへ出
力する。
【0066】前記判定によりFAX送信モードと判定す
る場合には、続くFAX通信モード取得ステップ103
により、これから行われるファクシミリ送信のFAX通
信モード、すなわち通信上での解像度が取得される。こ
のFAX通信モード取得処理は、標準的なファクシミリ
通信の初期手順を行う過程で行われ、続くメッセージ伝
送手順においてデータを送信する際の解像度が取得され
る。
【0067】前記取得されたFAX通信モードは、解像
度比較ステップ104により、ホストコンピュータでド
キュメントをPDL或いはイメージデータに変換すると
きの解像度と、前記取得したFAX通信モードでの通信
解像度とが比較される。
【0068】解像度比較ステップ104により、通信解
像度が印刷解像度よりも低くないと判断すると、太め処
理を行う必要がないので、図9の処理は終了し、通常の
FAX送信を行う為のMFPのレンダリング機能の有無
に応じて、レンダリング機能があればPDLでFAX送
信し、レンダリング機能がなければイメージデータをホ
ストコンピュータ側で生成してFAX送信する。
【0069】そして、解像度比較ステップ104によ
り、通信解像度が印刷解像度よりも低いと判断すると、
CPU11は、太め指数の設定ステップ105を実行す
る。
【0070】ここで、太め指数の設定ステップ105を
図10を用いて具体的に説明する。なお、図10のフロ
ーチャートに示すプログラムも外部メモリ18に格納さ
れており、RAM13にロードされた後CPU11によ
り実行される。なお、本実施例では印刷解像度を300
dpiにしている。
【0071】ステップ113でMFPから取得した通信
解像度が200dpi(ファインモード)であるか否か
を判断し、ファインモードであればホストコンピュータ
上での印刷解像度300dpiに比べて大差がないので
太め指数を弱にし、ステップ113でファインモードで
ないと判断すると通信解像度が100dpi(標準モー
ド)と判断し、ホストコンピュータ上での印刷解像度3
00dpiに比べて大差があるので太め指数を強くして
本処理を終了する。
【0072】この太め指数の設定処理が終了すると、図
9の文字出力判定ステップ106により、出力要求され
たオブジェクトが文字であるかを判定し、文字出力と判
定すると文字タイプ再設定ステップ107により出力要
求された文字に対してステップ105で設定された太め
指数に基づいてボールド属性を追加設定してページ記述
言語或いはイメージデータをCPU11が生成してMF
Pへ出力する。
【0073】また、ステップ106で文字出力でないと
判定されるとステップ108で線出力か否かを判定し、
線出力と判定すると線の太さの再設定ステップ109に
より出力要求された線に対してステップ105で設定さ
れた太め指数に基づいて線幅を太くする様にページ記述
言語或いはイメージデータをCPU11が生成してMF
Pへ出力する。
【0074】なお、図9のフローチャートに示すプログ
ラムを実行する前に、ホストコンピュータ内のCPU1
1は、MFPと双方向インターフェースを介して、MF
Pのレンダリング機能の有無を判断し、MFPにレンダ
リング機能があればPDLをMFPへ出力しMFPにレ
ンダリング機能がなければイメージデータをMFPへ出
力する。
【0075】このレンダリング機能の判断プログラム
は、図9の生成処理の前であれば、ホストコンピュータ
22の電源入力時や図8のモード設定処理時にCPU1
1が実行しても良い。
【0076】また、第2実施例における図8や図9や図
10等のフローチャートに示すプログラムや上記レンダ
リング機能の判断プログラムは、第1実施例と同様に外
部メモリ18に記憶されており、RAM13にロードさ
れた後、CPU11によって実行される。
【0077】
【発明の効果】以上述べた様に、本発明によれば、設定
されているモードに応じて太め処理をドキュメントに施
すことができる。
【0078】特に、FAX通信やFAX用印刷モードが
設定されている場合には、ドキュメントの各オブジェク
トが欠落しない様に太め処理を実行できる。
【0079】また、相手装置の機能に応じた形式で、太
め処理を施したドキュメントをページ記述言語或はイメ
ージデータのフォーマットで相手装置に出力できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す情報処理装置の構成を
説明するブロック図である。
【図2】図1に示した表示装置に表示されるモード設定
画面の一例を示す図である。
【図3】図1に示した出力装置から印刷されるFAX原
稿モードプリント例を示す図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る情報処理装置のモー
ド設定処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1実施例に係る情報処理装置の生成
処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る印刷システムの一例を示す図であ
る。
【図7】本発明に係るG3ファクシミリの初期手順を示
す図である。
【図8】本発明の第2実施例に係る情報処理装置のモー
ド設定処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2実施例に係る情報処理装置の生成
処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2実施例に係る情報処理装置の太
め指数の設定処理を示すフローチャートである。
【図11】図6に示した印刷システムにおける各装置間
の情報受信手順を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/12 B41J 2/485 G06F 17/21 566 H04N 1/387 H04N 1/00

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設定されているモードを判別する判別手
    段と、 前記判別手段で判別されたモードがFAXモードである
    場合にはドキュメント中のオブジェクトに太め処理を施
    して他の装置へ出力し、前記判別手段で判別されたモー
    ドが通常印刷モードである場合にはドキュメント中のオ
    ブジェクトに太め処理を施さないで他の装置へ出力する
    制御手段とを備え、 前記制御手段は、通信解像度を双方向インタフェースを
    介して取得してイメージデータに変換するときの解像度
    と比較し、その比較結果に基づいて太め処理の度合いを
    変更することを特徴とすることを特徴とする情報処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記他の装置はプリンタであることを特
    徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、双方向インタフェース
    を介して他の装置にレンダリング機能の有無を取得し、
    他の装置にレンダリング機能がある場合には前記ドキュ
    メントのレンダリングを他の装置で行わせる形式で他の
    装置に出力し、他の装置にレンダリング機能がない場合
    にはドキュメントのレンダリングを行ってから他の装置
    に出力することを特徴とする請求項1に記載の情報処理
    装置。
  4. 【請求項4】 前記太め処理は、ドキュメント中の文字
    をボールド体に変更することを特徴とする請求項1に記
    載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】 前記太め処理は、ドキュメント中の線の
    線幅を太めの線幅に変更することを特徴とする請求項1
    に記載の情報処理装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、通信解像度がイメージ
    データに変換するときの解像度より低い程、太め処理の
    度合いを強くすることを特徴とする請求項1に記載の情
    報処理装置。
  7. 【請求項7】 前記他の装置は、FAX機能およびプリ
    ンタ機能を有する複合機であることを特徴とする請求項
    1に記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】 設定されているモードを判別する判別ス
    テップと、 前記判別ステップで判別されたモードがFAXモードで
    ある場合にはドキュメント中のオブジェクトに太め処理
    を施して他の装置へ出力し、前記判別ステップで判別さ
    れたモードが通常印刷モードである場合にはドキュメン
    ト中のオブジェクトに太め処理を施さないで他の装置へ
    出力する制御ステップとを備え、 前記制御ステップは、通信解像度を双方向インタフェー
    スを介して取得してイメージデータに変換するときの解
    像度と比較し、その比較結果に基づいて太め処理の度合
    いを変更することを特徴とする情報処理方法。
  9. 【請求項9】 前記他の装置はプリンタであることを特
    徴とする請求項8に記載の情報処理方法。
  10. 【請求項10】 前記制御ステップは、双方向インタフ
    ェースを介して他の装置にレンダリング機能の有無を取
    得し、他の装置にレンダリング機能がある場合にはドキ
    ュメントのレンダリングを他の装置で行わせる形式で他
    の装置に出力し、他の装置にレンダリング機能がない場
    合にはドキュメントのレンダリングを行ってから他の装
    置に出力することを特徴とする請求項8に記載の情報処
    理方法。
  11. 【請求項11】 前記太め処理は、ドキュメント中の文
    字をボールド体に変更することを特徴とする請求項8に
    記載の情報処理方法。
  12. 【請求項12】 前記太め処理は、ドキュメント中の線
    の線幅を太めの線幅に変更することを特徴とする請求項
    8に記載の情報処理方法。
  13. 【請求項13】 前記制御ステップは、通信解像度がイ
    メージデータに変換するときの解像度より低い程、太め
    処理の度合いを強くすることを特徴とする請求項8に記
    載の情報処理方法。
  14. 【請求項14】 前記他の装置は、FAX機能およびプ
    リンタ機能を有する複合機であることを特徴とする請求
    項8に記載の情報処理方法。
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