JP4844744B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4844744B2
JP4844744B2 JP2007041798A JP2007041798A JP4844744B2 JP 4844744 B2 JP4844744 B2 JP 4844744B2 JP 2007041798 A JP2007041798 A JP 2007041798A JP 2007041798 A JP2007041798 A JP 2007041798A JP 4844744 B2 JP4844744 B2 JP 4844744B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
resolution
unit
user
facsimile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007041798A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008205998A (ja
Inventor
大資 鹿沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2007041798A priority Critical patent/JP4844744B2/ja
Publication of JP2008205998A publication Critical patent/JP2008205998A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4844744B2 publication Critical patent/JP4844744B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、スキャナ部が読み取った原稿画像を電話回線を通じて遠隔地の他のファクシミリ装置に送信するファクシミリ装置、及び、このようなファクシミリ装置における画像データの処理方法に関する。
スキャナ及びプリンタを備えたデジタル複合機(以下、単に複合機という)と呼ばれる装置がある。この複合機では、スキャナが原稿画像を読み取るスキャナ機能、プリンタが印刷を行う印刷機能、及びスキャナが読み取った原稿画像をプリンタが印刷するコピー機能などを備える。近年、この複合機にさらにファクシミリの送受信機能を備えたものが登場している。
例えば、特許文献1(特開2004−363705号公報)には、原稿を画像情報として読み取ったスキャンデータを用い、少なくとも同報送信可能なファクシミリ装置としての機能を含む複数の機能を備えた複合装置であって、前記同報送信時には、前記スキャンデータを符号化した送信データを蓄積し、当該送信データを各送信先の条件に応じた解像度に変換した後に、前記各送信先に送信する複合装置において、前記スキャンデータの解像度を変換する第一の解像度変換手段と、前記第一の解像度変換手段とは別に設けられた、前記同報送信時における各送信先の条件に応じた解像度変換を行う第二の解像度変換手段とを有することを特徴とする複合装置が開示されている。
特開2004−363705号公報
特許文献1に記載されるような従来のファクシミリ送信においては、ファクシミリ通信プロトコルにより規定された解像度で送信用の原稿をスキャンし、このスキャンによって取得された二値画像データを符号化(MMR、MR、MH)しファクシミリ送信を行ったり、或いは、ファクシミリ通信プロトコルにより規定された解像度で送信原稿をスキャンし、取得したグレースケール画像データに必要な画像処理(エッジ強調、モアレ除去、背景除去)を行い二値化した後、ファクシミリ送信を行ったり、していた。ところが、従来の以上のような2つの方法で、カラー原稿をスキャンしてファクシミリ送信するような場合、受信する側のファクシミリ装置で再現される画像の画質が劣化する、という問題があった。具体的には、カラー原稿の地色がY(イエロー)系であるような送信原稿を使用すると、送信先で再現される画像が黒ベタな画像となってしまう、という問題があった。
上記のような問題に対処するために、本発明のファクシミリ装置は、原稿画像を読み取る画像読み取り手段と、ユーザーによる設定がカラーモードであるかモノクロモードであるかを判定する判定手段と、前記判定手段によってユーザーによる設定がカラーモードであると判定された場合には、該画像読み取り手段における読み取り解像度を、該画像読み取り手段の性能のうち最も高いもの設定し、前記判定手段によってユーザーによる設定がモノクロモードであると判定された場合には、該画像読み取り手段における読み取り解像度を、ユーザーが設定した解像度より高解像度であって、ユーザーが設定した解像度に対応して、所定のテーブルで予め設定された解像度に設定する読み取り設定変更手段と、該画像読み取り手段で読み取ったスキャン画像データに対して画像処理を施す画像処理手段と、該画像処理手段によって画像処理された処理画像に対してユーザーが設定した解像度の画像に変換する解像度変換手段と、該解像度変換手段によって変換されたユーザー設定解像度画像がモノクロである場合には、該解像度変換手段によって変換されたユーザー設定解像度画像を二値化処理する二値化処理手段と、該該解像度変換手段によって変換されたユーザー設定解像度画像、又は、該二値化処理手段によって二値化処理された二値化データを符号化する画像符号化手段と、該画像符号化手段によって符号化された符号化画像を通信回線に送信する画像送信手段と、を有することを特徴とするって符号化された符号化画像を通信回線に送信する画像送信手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明のファクシミリ装置は、該画像処理手段における画像処理は、エッジ強調、モアレ除去、背景除去の任意の組み合わせであることを特徴とする。
本発明のファクシミリ装置及び画像データ処理方法によれば、カラー原稿をスキャンしてファクシミリ送信するような場合、受信する側のファクシミリ装置で再現される画像の画質の劣化を防止することができる、という効果を奏することができる。さらに詳しくは、本発明によれば、カラー原稿の地色がY(イエロー)系であるような送信原稿を使用すると、送信先で再現される画像が黒ベタな画像となってしまう、という現象を防止することができる、という効果を奏することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。本実施形態においてはファクシミリ装置として複合機を例にとり説明するが、本発明はこのような複合機に限らず単体としてのファクシミリ専用機などの画像形成装置にも適用可能なものである。
図1は本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置(複合機)及びその周辺のシステム構成を示す図である。図1において、10はLAN、WANなどのネットワーク、20は電話回線、100は複合機、110は複合機の主制御を行う制御部、120はファクシミリ文書の送受信を行うファクシミリ部、130は記録媒体への印刷を行うプリンタ部、140は原稿の読み取りを行うスキャナ部、150はユーザーとのインターフェイスとなる操作パネル部、160はネットワークI/F、170はUSB I/F、200、200’、200’’はパーソナルコンピュータ、300は外部機器をそれぞれ示している。
図1に示されるファクシミリ装置(複合機)周辺のシステムでは、クライアントなどのパーソナルコンピュータ200、200’、200’’と複合機100とが、ネットワーク10を介して接続される構成となっている。また、複合機100のファクシミリ部120が電話回線20と、USB I/F170が、携帯電話やデジタルカメラなどの外部機器300と接続されるような構成とされている。
複合機100は、情報処理装置からなる複合機本体の主制御を行う制御部110と、ユーザーの入力操作を受け付ける入出力装置である操作パネル部150と、原稿・画像をスキャンしてカラーで読み込むスキャナ部140と、印刷用紙等に印刷を行うプリンタ部130と、ファクシミリ送受信を行うファクシミリ部120とを備える。つまり、複合機100は、スキャナ機能、印刷機能、スキャナ機能と印刷機能を組み合わせたコピー機能及びファクシミリ送受信機能を備えるものである。
複合機100の情報処理機構は、いずれも例えば汎用的なコンピュータシステムにより構成され、個々の構成要素または機能は、例えば、記憶手段に書き込まれたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。
スキャナ部140は、原稿を載置可能な不図示の原稿台とこれを読み取る光学系からなる。スキャナ部140の原稿台には、原稿台に載置した原稿のサイズを検知することができる原稿サイズ検知センサが設けられている。また、複合機に100には、スキャナ部140に自動的に連続的に原稿を送致する構成であるADF(Automatic Document Feeder)を設けるようにしておいてもよい。
スキャナ部140によって読み取られた制御部110の不図示の記憶手段に一度取り込まれる。操作パネル部150などからの指定によって制御部110は、スキャナ部140で読み取られた原稿画像データを、そのまま、或いは設定された倍率でプリンタ部130から紙出力したり(複合機100のコピー機能)、ファクシミリ部120から電話回線を通じて送信したり(複合機100のファクシミリ機能)、ネットワークI/F160、ネットワーク10を介して、パーソナルコンピュータ200、200’、200’’に向けて送信したり(複合機100のスキャナ機能)する。
プリンタ部130は、記録用紙上に画像を形成するものであり、レーザーやLEDラインヘッドによって感光体上に潜像を形成する方式を採用した電子写真方式や、記録用紙上に直接インクを射出する方式を採用したインクジェット方式などの周知のハードウエア構成を用いることができる。制御部110は、操作パネル部150やパーソナルコンピュータ200、200’、200’’或いは、携帯電話、デジタルカメラなどの外部機器300からの指示に基づいて、プリンタ部130に所定の紙出力を行わせるものである。すなわち、プリンタ部130は、スキャナ部140によって読み取られた画像データやファクシミリ部210で受信されたファクシミリデータや、パーソナルコンピュータ200、200’、200’’のアプリケーションソフトウエアからのデータや外部機器300からの画像データなどを紙出力するものである。
ファクシミリ部120は、電話回線20と接続されていて、ファクシミリの送受信を行うファクシミリ送受信部(不図示)と、ファクシミリ送受信部が送信するための送信データを一時記憶する送信バッファ及びファクシミリ送受信部が受信した受信データを一時記憶する受信バッファを構成するためのファクシミリ部用のメモリを備えている。
また、ファクシミリ部120は、電話回線20からファクシミリ送信されてきたデータを受信すると、その受信データを一旦格納する。そして、格納された受信データは、制御部110へ送られて、プリンタ部130で印刷される。ファクシミリ部120は、複合機100内の他の構成とは独立にファクシミリ送受信を行う。つまり、ファクシミリ部120は、複合機100から送信データを受け付けると、複合機100とは独立にファクシミリ送信を行うし、電話回線20からファクシミリデータが送信されてくれば、それを受信する。
複合機100のコピー機能は、ユーザーの操作パネル部150の操作によって制御部110に設定される。操作パネル部150からは、コピー機能に係るコピー倍率の設定、原稿画像サイズの設定、出力用紙のサイズの設定を行うことができ、制御部110はこれらの設定に基づいて、複合機100のコピー機能を実行する。複合機100のコピー機能は、スキャナ部140にて読み取った原稿の原稿画像データに、コピー倍率処理を施し、これをプリンタ部130で指定されたサイズの用紙に紙出力する。
操作パネル部150のハードウエアは、操作に係わる表示を行うLCDからなる表示部と、指などによる押圧で入力が行えるタッチパネル部とから概略構成される。これらの表示部とタッチパネル部とは重ねて構成されており、ユーザーは表示部の表示を参照しつつ、指でタッチパネル部を操作することで複合機100の各種設定を行うことができるようになっている。タッチパネル部による入力機構、表示部による表示機構の具体的な構成については、周知の技術を用いることができる。この操作パネル部150で行うことができるのは、複合機100のファクシミリ機能、プリンタ機能、コピー機能といった各種機能の選択、画像のプレビュー表示などである。
以上のように構成される複合機100におけるファクシミリ部120についてより詳しく説明する。図2は、本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置(複合機)の画像送信のための構成を抜き出して示した図である。
図2における、図1に示さなかった部分について説明すると、111は制御部110における読み取り設定変更部、112は転送用メモリ、121はファクシミリ部120における画像処理部、122は解像度変換部、123は二値化部、124は符号化部、125は送信部を示すものである。
複合機100においてファクシミリ送信を行う場合、ユーザーは操作パネル部150により、送信画質モードを選択する。ユーザーによって設定された送信画質モードは制御部110でのスキャナ部140などの設定条件に反映される。本発明においては、スキャナ部140における解像度の設定は、ユーザーが設定した解像度より高解像度に設定とするように読み取り設定変更部111が変更を行う。本発明では、このように解像度の高いモードで読み取りを行うことによって、受信する側のファクシミリ装置で再現される画像の画質の劣化を防止する。また、このように解像度の高いモードで読み取りを行うと、特に、原稿の地色がY(イエロー)系であるような送信原稿を使用するときに、送信先で再現される画像が黒ベタな画像とならない。
また、ユーザーは操作パネル部150により、ファクシミリ部120においてカラー送信を実行するのかモノクロ送信を実行するのかのモード選択も行うようになっている。
スキャナ部140は、原稿に記載されている文字や絵などを画像情報として読み取る部分であり、読み取り後の画像情報を画像データとして出力する。この画像データは、例えば、画素毎の色情報を例えば8ビット(256階調)の多値で表現したデータであり、以下、このスキャナ部140から出力される画像データのことをスキャン画像データなどと称する。スキャナ部140から出力されるスキャン画像データは、制御部110の転送用メモリ112を介して、次にファクシミリ部120の画像処理部121へと転送される。
画像処理部121は、スキャン画像データの画像処理を行う部分である。スキャナ部140で生成されるスキャン画像データは、多値で表現された、所謂グレースケールデータであり、このようなグレースケールデータに対して、画像処理部121ではエッジ強調、モアレ除去、背景除去などの画像処理を行うことによってファクシミリ送信画像の画質の向上を図るものである。なお、このような画像処理はエッジ強調、モアレ除去、背景除去単独の処理を行ってもよいし、全ての処理を行ってもよいし、または任意の組み合わせを実行してもよい。画像処理部121におけるエッジ強調、モアレ除去、背景除去などの画像処理についてはいずれも周知の方法を用いることができる。
解像度変換部122は、画像処理部121で画像処理されたデータを、解像度変換する。ここで行う解像度は、ユーザーが設定した解像度への変換である。スキャンデータをファクシミリ送信するとき、モノクロデータの場合には、ファクシミリの解像度、例えば、主走査方向203dpi、副走査方向98、196、又は391dpi、に変換し、カラーデータの場合には指定された所定の解像度、例えば360又は720dpiなどに変換する。また、ファクシミリ送信を行う画像がモノクロの場合には、解像度変換部122から二値化部123へとデータが受け渡され、カラーの場合には、解像度変換部122から符号化部124へとデータが受け渡される。
二値化部123は、多値(例えば8ビット)の画像データを2値に変換する部分である。前記スキャナ部140で読み込んだ原稿をモノクロの画像データとしてファクシミリ送信したり印刷したりする際に、処理を実行する。

なお、ニアレストネイバー法は、拡大(縮小)率に応じて、変換前の座標から適切なピクセル座標を取得し、その座標を変換後の色として採用するものである。従って、変換前と変換後とで色数が変化することはない。ニアレストネイバー法は、高速で処理できる反面、いわゆる単純間引きのため、画質の低下は否めない。
また、バイリニア法は、拡大(縮小)率に応じて、変換後のピクセルが変換前の領域に相当するのかを取得し、その領域内にある色を線形補完して、変換後のピクセルとするものである。従って、バイリニア法は、変換前には存在しない色が含まれることになり、一般的に色数は増える傾向にある。
符号化部124は、画像データをエンコード(符号化)する部分である。前記スキャナ部140で読み取ったスキャン画像データ等をファクシミリ送信する際には、送信先(相手機)に合ったエンコード方式でデータを送る必要があるため、この符号化部124は、そのためのエンコードを行う。例えば、モノクロデータの場合には、MH、MR、MMRといった形式にエンコードし、カラーデータの場合にはJPEG等の形式にエンコードする。
送信部125は、符号化部124で符号化された画像データを一時的に記憶する送信用のバッファメモリを備える。送信部125は、当該バッファメモリから画像データを取り出して、モデムによって相手機の解像度やエンコード方式等についても交信を行いつつ、逐次画像データを送信していく。
次に、以上のように構成される複合機100におけるファクシミリ部120の画像送信制御について説明する。図3は、本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置(複合機)の画像送信フローを示す図である。
図3において、ステップS100において、ファクシミリ送信処理が開始されると、次にステップS101において、読み取り設定変更部111によってスキャナ部140の解像度が最高に設定されて、原稿の読み取りが行われる。本実施形態においては、読み取り設定変更部111はユーザーによる設定の如何に関わらず、一律的にスキャナ部140の解像度を最高に設定する。原稿を読み取ったスキャナ部140はスキャン画像データを出力する。
次にステップS102において、スキャナ部140から出力されたスキャン画像データは、制御部110の転送用メモリ112を介して、ファクシミリ部120の画像処理部121へと転送され、スキャン画像データに前述の画像処理が施される。
次にステップS103においては、解像度変換部122にて、画像処理部121で画像処理されたデータを、ユーザーが操作パネル部150で設定した解像度への変換を行う。
次に、ステップS104で、画像データがモノクロデータであるのかカラーデータであるのかが判定される。ステップS104における判定の結果、画像データがモノクロデータである場合には、ステップS105に進み、画像データがカラーデータである場合には、ステップS106に進む。
ステップS105では、二値化部123にて、多値(例えば8ビット)のモノクロの画像データを2値に変換する。
ステップS106では、符号化部124において、画像データをエンコード(符号化)する。符号化部124では画像データが、モノクロデータの場合には、MH、MR、MMRといった形式にエンコードし、カラーデータの場合にはJPEG等の形式にエンコードする。
次にステップS107では、符号化部124で符号化された画像データをモデムによって相手機に対して送信する。ステップS108でファクシミリ送信処理を終了する。
以上のような本発明のファクシミリ装置及び画像データ処理方法によれば、カラー原稿をスキャンしてファクシミリ送信するような場合、受信する側のファクシミリ装置で再現される画像の画質の劣化を防止することができる。さらに詳しくは、本発明によれば、カラー原稿の地色がY(イエロー)系であるような送信原稿を使用すると、送信先で再現される画像が黒ベタな画像となってしまう、という現象を防止することができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。図4は、本発明の他の実施の形態に係るファクシミリ装置(複合機)の画像送信フローを示す図である。また図5は、本発明の他の実施の形態に係るファクシミリ装置(複合機)が参照するテーブルを示す図である。図5のテーブルは、操作パネル部150のユーザー設定による送信画質モード(解像度)と、読み取り設定変更部111がスキャナ部140で設定する解像度との関係を記述したものである。なお、ここでの送信画質モードは、モノクロデータに話題を限定する。
ユーザーが設定可能なファクシミリ送信におけるモノクロの送信画質モードには「標準モード」、「精細モード」、「高精細モード」がある。標準モードは、主走査方向の解像度は203dpiであり、また副走査方向の解像度は98dpiである。また、精細モードは、主走査方向の解像度は203dpiであり、また副走査方向の解像度は196dpiである。また、高精細モードは、主走査方向の解像度は203dpiであり、また副走査方向の解像度は391dpiである。
本実施形態においては、ユーザーが「標準モード」を選択した場合には、読み取り設定変更部111がスキャナ部140で設定する解像度は、主走査方向の解像度を304dpiとし、副走査方向の解像度を294dpiとする。また、ユーザーが「精細モード」を選択した場合には、読み取り設定変更部111がスキャナ部140で設定する解像度は、主走査方向の解像度を304dpiとし、副走査方向の解像度を294dpiとする。ユーザーが「高精細モード」を選択した場合には、読み取り設定変更部111がスキャナ部140で設定する解像度は、主走査方向の解像度を304dpiとし、副走査方向の解像度を391dpiとする。このような図5のテーブルの設計思想は、少なくとも300dpi前後の解像度で原稿を読み取ると、本発明による画質改善効果がある、という知見に基づいている。ただ、言うまでもなく、本発明はこの解像度に限定されるものではない。
次に図4のフローチャートについて説明する。ステップS200でファクシミリ送信処理が開始されると、続いてステップS201でユーザーによって設定された送信モードがカラーモードであるのか、モノクロモードであるのかが判定される。カラーモードが設定されていた場合にはステップS212へと進み、読み取り設定変更部111はユーザーが設定した画質モードより一段高い解像度にスキャナ部140を設定する。
ステップS201でモノクロモードが設定されていた場合には、続くステップS202以下のステップで、ユーザーが設定した送信画質モードが「標準モード」、「精細モード」、「高精細モード」のうちどれであるのかを判定する。
ステップS202ではユーザーが設定したモードが標準モードであるか否かが判定される。ステップS202の判定の結果がYESである場合には、ステップS213へと進み、ステップS213において読み取り設定変更部111は図5に示すテーブルの(I)を参照して、スキャナ部140の解像度を設定する。ステップS202の判定の結果がNOである場合には、ステップS203へと進む。
ステップS203ではユーザーが設定したモードが精細モードであるか否かが判定される。ステップS203の判定の結果がYESである場合には、ステップS214へと進み、ステップS214において読み取り設定変更部111は図5に示すテーブルの(II)を参照して、スキャナ部140の解像度を設定する。ステップS203の判定の結果がNOである場合には、ステップS204へと進む。
ステップS204に到達するということは、送信画質モードは残る高精細モードであるということになるので、読み取り設定変更部111は図5に示すテーブルの(III)を参照して、スキャナ部140の解像度を設定する。
次にステップS101において、読み取り設定変更部111により設定される解像度に基づいてスキャナ部140で原稿の読み取りが行われ、スキャン画像データが出力される。
次にステップS206において、スキャナ部140から出力されたスキャン画像データは、制御部110の転送用メモリ112を介して、ファクシミリ部120の画像処理部121へと転送され、スキャン画像データに前述の画像処理が施される。
次にステップS207においては、解像度変換部122にて、画像処理部121で画像処理されたデータを、ユーザーが操作パネル部150で設定した解像度への変換を行う。
次に、ステップS208で、画像データがモノクロデータであるのかカラーデータであるのかが判定される。ステップS208における判定の結果、画像データがモノクロデータである場合には、ステップS209に進み、画像データがカラーデータである場合には、ステップS210に進む。
ステップS210では、二値化部123にて、多値(例えば8ビット)のモノクロの画像データを2値に変換する。
ステップS211では、符号化部124において、画像データをエンコード(符号化)する。符号化部124では画像データが、モノクロデータの場合には、MH、MR、MMRといった形式にエンコードし、カラーデータの場合にはJPEG等の形式にエンコードする。
次にステップS211では、符号化部124で符号化された画像データをモデムによって相手機に対して送信する。ステップ215でファクシミリ送信処理を終了する。
以上、本実施形態のファクシミリ装置及び画像データ処理方法によれば、カラー原稿をスキャンしてファクシミリ送信するような場合、受信する側のファクシミリ装置で再現される画像の画質の劣化を防止することができる。さらに詳しくは、本発明によれば、カラー原稿の地色がY(イエロー)系であるような送信原稿を使用すると、送信先で再現される画像が黒ベタな画像となってしまう、という現象を防止することができる。
また、この実施形態の場合、必ずしもスキャナ部140の最高の解像度でスキャンを行うわけではないので、先の実施形態に比べて、メモリ量の節約や読み取り時間の短縮を図ることができる。
本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置(複合機)及びその周辺のシステム構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置(複合機)の画像送信のための構成を抜き出して示した図である。 本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置(複合機)の画像送信フローを示す図である。 本発明の他の実施の形態に係るファクシミリ装置(複合機)の画像送信フローを示す図である。 本発明の他の実施の形態に係るファクシミリ装置(複合機)が参照するテーブルを示す図である。
符号の説明
10・・・ネットワーク、20・・・電話回線、100・・・複合機、110・・・制御部、111・・・読み取り設定変更部、112・・・転送用メモリ、120・・・ファクシミリ部、121・・・・・・画像処理部、122・・・解像度変換部、123・・・二値化部、124・・・符号化部、125・・・送信部、130・・・プリンタ部、140・・・スキャナ部、150・・・操作パネル部、160・・・ネットワークI/F、170・・・USB I/F、200、200’、200’’ ・・・パーソナルコンピュータ、300・・・外部機器

Claims (2)

  1. 原稿画像を読み取る画像読み取り手段と、
    ユーザーによる設定がカラーモードであるかモノクロモードであるかを判定する判定手段と、
    前記判定手段によってユーザーによる設定がカラーモードであると判定された場合には、該画像読み取り手段における読み取り解像度を、該画像読み取り手段の性能のうち最も高いもの設定し、
    前記判定手段によってユーザーによる設定がモノクロモードであると判定された場合には、該画像読み取り手段における読み取り解像度を、ユーザーが設定した解像度より高解像度であって、ユーザーが設定した解像度に対応して、所定のテーブルで予め設定された解像度に設定する読み取り設定変更手段と、
    該画像読み取り手段で読み取ったスキャン画像データに対して画像処理を施す画像処理手段と、
    該画像処理手段によって画像処理された処理画像に対してユーザーが設定した解像度の画像に変換する解像度変換手段と、
    該解像度変換手段によって変換されたユーザー設定解像度画像がモノクロである場合には、該解像度変換手段によって変換されたユーザー設定解像度画像を二値化処理する二値化処理手段と、
    該該解像度変換手段によって変換されたユーザー設定解像度画像、又は、該二値化処理手段によって二値化処理された二値化データを符号化する画像符号化手段と、
    該画像符号化手段によって符号化された符号化画像を通信回線に送信する画像送信手段と、を有することを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 該画像処理手段における画像処理は、エッジ強調、モアレ除去、背景除去の任意の組み合わせであることを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ装置。
JP2007041798A 2007-02-22 2007-02-22 ファクシミリ装置 Expired - Fee Related JP4844744B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007041798A JP4844744B2 (ja) 2007-02-22 2007-02-22 ファクシミリ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007041798A JP4844744B2 (ja) 2007-02-22 2007-02-22 ファクシミリ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008205998A JP2008205998A (ja) 2008-09-04
JP4844744B2 true JP4844744B2 (ja) 2011-12-28

Family

ID=39782965

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007041798A Expired - Fee Related JP4844744B2 (ja) 2007-02-22 2007-02-22 ファクシミリ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4844744B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH099044A (ja) * 1995-06-21 1997-01-10 Canon Inc 画像読取装置及び読み取り画像の処理方法
JP4194206B2 (ja) * 2000-03-10 2008-12-10 キヤノン株式会社 画像処理装置、方法、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
JP2003219150A (ja) * 2002-01-18 2003-07-31 Ricoh Co Ltd 画像処理装置
JP3955515B2 (ja) * 2002-09-09 2007-08-08 株式会社リコー 画像読み取り方法、画像読み取り装置およびネットワークシステム
JP2004363705A (ja) * 2003-06-02 2004-12-24 Seiko Epson Corp 複合装置
JP2005332154A (ja) * 2004-05-19 2005-12-02 Ricoh Co Ltd 画像処理装置および画像処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008205998A (ja) 2008-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5039736B2 (ja) 画像処理装置、制御方法、及びプログラム
JP4763027B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP4502390B2 (ja) 画像処理装置およびその方法
JP2007116272A (ja) 画像処理装置
JP2006094475A (ja) 画像ファイリング装置および画像ファイリング装置
JP4755569B2 (ja) 画像処理装置と画像処理方法
JP4764938B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理装置の制御方法、プログラム、記録媒体
JP2009272774A (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、及びコンピュータプログラム
US20070296997A1 (en) Image processing apparatus, method for controlling image processing apparatus, and storage medium
JP2008098978A (ja) 複合機及び画像保存方法
JP4844744B2 (ja) ファクシミリ装置
JP4788919B2 (ja) ファクシミリ装置
JP2003333267A (ja) 通信端末装置及びサーバ装置
JP4137006B2 (ja) 画像情報装置
JP4917952B2 (ja) 画像読み取り装置
JP4887880B2 (ja) 複合機
JP4868163B2 (ja) 画像処理装置及び画像データ処理方法
JP2006166134A (ja) 画像通信装置、その制御方法、プログラム、及び記憶媒体
JP2006086629A (ja) 画像読み取り装置および画像形成装置
JP6560942B2 (ja) 画像形成装置及びその制御方法、並びに制御プログラム
JP3620699B2 (ja) スキャナシステムおよびそれに用いるファクシミリ装置とコンピュータ装置
JP4333951B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体
JP5062633B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP2000184218A (ja) 画像処理装置およびシステム
JP4741970B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090908

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110525

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110810

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110914

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110927

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141021

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4844744

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees