JP6560942B2 - 画像形成装置及びその制御方法、並びに制御プログラム - Google Patents
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[1−1]画像形成装置の構成
図1に示される様に、画像形成装置は、画像入力装置1、画像処理装置2、画像出力装置3、操作部4、送受信装置5、記憶部6、制御部7、及び原稿検知部8を備える。この画像形成装置は、様々な動作モード(コピーモード、プリンタモード、ファクシミリ送受信モード、イメージ送信モードなど)を持った複合機である。尚、図1は、コピーモードが選択されたときの画像形成装置の動作を示している。
画像入力装置1は、原稿台(図示せず)に置かれた原稿の画像を光学的に読み取る装置である。画像入力装置1は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)ラインセンサを持ったスキャナであり、読取り可能な最大領域(例えば、A3の原稿サイズに対応した領域など)についての読取り(走査)を実行することができる。具体的には、画像入力装置1は、原稿から反射してきた光をR(赤)、G(緑)、B(青)の3色に分解すると共に、分解後の光をそれぞれ電気信号(以下、「RGBアナログ信号」と称す。)に変換する。RGBアナログ信号は、画像処理装置2に入力される。
原稿検知部8は、原稿台に原稿が置かれているか否かを判断する。そして、「原稿が置かれている」と原稿検知部8が判断したとき、原稿検知部8は、原稿を検知したものとして検知結果を出力する。具体的な検知方法は、以下の通りである。
画像入力装置1により原稿の読込みが実行された場合、画像処理装置2は、画像入力装置1にて生成されたRGBアナログ信号に基づいて画像処理を実行する。このとき実行される画像処理は、画像形成装置にて選択されている動作モード(コピーモード、ファクシミリ送受信モード、イメージ送信モードなど)に応じて異なる。
A/D変換部201は、画像処理装置2に入力されたRGBアナログ信号を、デジタル信号に変換することにより、RGBの3色で構成された画像データ(以下、「RGB画像データ」と称す。)を生成する。
シェーディング補正部202は、A/D変換部201にて生成されたRGB画像データから、画像入力装置1の照明系、結像系、及び撮像系の各々で生じた歪みを取り除く。
入力処理部203は、シェーディング補正後のRGB画像データに対して、γ補正処理を施す。
圧縮処理部204は、γ補正後のRGB画像データを、例えば、JPEG圧縮アルゴリズムに基づいてJPEGコードに圧縮する。
伸張部205は、記憶部6から読み出された圧縮画像データに対して、復号化処理を施す。以下、復号化処理により生成されたRGB画像データを、特に断らない限り、単に「RGB画像データ」と呼ぶことにする。
原稿サイズ判定部206は、伸張部205にて生成されたRGB画像データに基づき、画像入力装置1で読み取った原稿(以下、「読取り原稿」と称す。)のサイズを判定する。尚、この判定は原稿検知部8にて「原稿が置かれている」と判断されたときや、原稿検知部8にて「原稿が置かれていない」と判断されたときであっても、ユーザが処理開始(スタート)ボタン101を押したときに、実行される。
原稿切出し部207は、原稿サイズ判定部206の座標点算出部206bにより算出された4つの頂点T1〜T4に基づいて、RGB画像データから、長方形領域Ra(図3(b))を含むと共にその長方形領域Raに近い原稿サイズの大きさを持った領域を切り出す。そして、原稿切出し部207は、切り出した領域を新たなRGB画像データとして出力する。即ち、原稿切出し部207により、原稿台に置かれた原稿の画像に相当する部分がRGB画像データから切り出される。
原稿自動判別部208は、原稿切出し部207から出力されたRGB画像データに基づき、読取り原稿が、カラー原稿であるのか、或いは、白黒原稿であるのかを判別する。この判別処理は、自動カラー判別(ACS:Auto Color Selection)処理と呼ばれる。判別結果のデータは、原稿自動判別部208から出力されると共に、記憶部6に格納される。そして、その判別結果のデータ(原稿判別データ)は、必要に応じて、記憶部6から読み出されると共に、下地除去処理部210、色補正部211、黒生成/下色除去部212、空間フィルタ部213、及び中間調生成部216にて使用される。
領域分離部209は、原稿自動判別部208による判別処理後のRGB画像データに基づき、その画像データを構成する各画素について、その画素が属する画像領域の種類を判別する。ここで、画像領域には、黒文字領域、色文字領域、網点領域等の種類が存在する。判別結果のデータは、領域分離部209から出力されると共に、記憶部6に格納される。そして、その判別結果のデータ(領域分離データ)は、必要に応じて、記憶部6から読み出されると共に、黒生成/下色除去部212、空間フィルタ部213、及び中間調生成部216にて使用される。
下地除去処理部210は、原稿自動判別部208による判別処理後のRGB画像データに対して、下地除去処理を施す。具体的に、下地除去処理部210は、原稿自動判別部208での判別結果(原稿判別データ)や、ユーザによる操作部4の操作により指定された下地除去レベルに基づいて、下地除去処理を実行する。
色補正部211は、下地除去処理部210による処理後のRGB画像データを、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)の3色で構成される画像データ(以下、「CMY画像データ」と称す。)に変換する。即ち、色空間を、RGB空間から、補色の関係にあるCMY空間に変換する。即ち、色補正部211は、RGB画像データに対して、色再現性を高める処理を施す。このとき、原稿自動判別部208での判別結果(原稿判別データ)が、必要に応じて使用される。
黒生成/下色除去部212は、色補正部211にて生成されたCMY画像データを、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)、K(黒)の4色で構成される画像データ(以下、「CMYK画像データ」と称す。)に変換する。即ち、色空間を、CMY空間からCMYK空間に変換する。このとき、原稿自動判別部208及び領域分離部209での判別結果(原稿判別データ及び領域分離データ)が、必要に応じて使用される。
空間フィルタ部213は、黒生成/下色除去部212にて生成されたCMYK画像データに対して、強調処理や平滑化処理等の処理を施す。このとき、原稿自動判別部208及び領域分離部209での判別結果(原稿判別データ及び領域分離データ)が、必要に応じて使用される。
変倍処理部214は、空間フィルタ部213による処理後のCMYK画像データに対して、変倍処理を施す。一例として、ユーザが操作部4を操作することにより、倍率が指定されたとき、変倍処理部214は、指定された倍率でCMYK画像データを拡大又は縮小させる。他の例として、ユーザが操作部4を操作することにより、ページ集約処理で集約させる原稿の枚数が指定された場合、変倍処理部214は、指定された枚数に応じた倍率(予め設定された倍率)でCMYK画像データを拡大又は縮小させる。更なる他の例として、ユーザが操作部4を操作することにより、縁なし印刷等の印刷方法が指定された場合、変倍処理部214は、指定された印刷方法に応じた倍率(予め設定された倍率)でCMYK画像データを拡大又は縮小させる。尚、倍率によっては(例えば等倍率の場合)、変倍処理部214による変倍処理は実行されなくてもよい。
出力階調補正部215は、CMYK画像データに対して、これを用紙等の記録媒体に出力したときに出力画像が適切な明るさを持つことができる様に、出力γ補正処理を施す。
中間調生成部216は、出力階調補正部215による処理後のCMYK画像データに対して、これを用紙等の記録媒体に出力したときに出力画像が読取り原稿の画像の階調を再現することができる様に、階調再現処理を施す。このとき、原稿自動判別部208及び領域分離部209での判別結果(原稿判別データ及び領域分離データ)が、必要に応じて使用される。
画像出力装置3は、中間調生成部216による処理後のCMYK画像データに基づいて、用紙への画像形成を実行する。このとき、使用する用紙として、原稿サイズ判定部206にて決められたサイズ(図2参照)のものが選択される。画像出力装置3は、電子写真方式プリンタやインクジェット方式プリンタ等、用紙に画像を印刷する装置である。尚、用紙には、普通紙、厚紙、OHPフィルム等、シート状の種々の記録媒体が含まれる。
次に、上述した画像形成装置において制御部7が実行する制御について説明する。図4及び図5に示される様に、制御部7は、先ず、原稿検知処理(ステップS1)を実行する。具体的には、以下の通りである。
上述した画像形成装置にて実行される原稿検知処理(ステップS1)及び画像入力処理(ステップS2)は、画像形成装置の動作モードとしてコピーモードが選択されている場合に限らず、原稿の読取りが必要な他の動作モード(イメージ送信モードやファクシミリ送受信モード等)が選択されている場合にも適用することができる。
イメージ送信モードが選択されているときの画像処理装置2では、A/D変換部201、シェーディング補正部202、入力処理部203、圧縮処理部204、伸張部205、原稿サイズ判定部206、原稿切出し部207、原稿自動判別部208、領域分離部209、下地除去処理部210、色補正部211、空間フィルタ部213、変倍処理部214、出力階調補正部215、及びフォーマット化処理部217の各々が処理を実行する。尚、色補正部211、空間フィルタ部213、変倍処理部214、出力階調補正部215、及びフォーマット化処理部217以外の各部が実行する処理は、コピーモード選択時の処理と同じであるので、説明を省略する。
色補正部211は、下地除去処理部210による処理後のRGB画像データについて、色空間を、RGB空間から、一般的に普及した表示装置の表示特性に適合した色空間(例えば、sRGB色空間)に変換する。変換後の画像データは、黒生成/下色除去部212での処理を受けずに、そのまま空間フィルタ部213に入力される。以下では、この色空間の変換により生成される画像データを「R’G’B’画像データ」と称す。
空間フィルタ部213は、色補正部211にて生成されたR’G’B’画像データに対して、強調処理や平滑化処理等の処理を施す。このとき、原稿自動判別部208及び領域分離部209での判別結果(原稿判別データ及び領域分離データ)が、必要に応じて使用される。
変倍処理部214は、空間フィルタ部213による処理後のR’G’B’画像データに対して、変倍処理を施す。具体的な処理の例は、コピーモード選択時に変倍処理部214が実行する処理の例と同じであるので、説明を省略する。尚、倍率によっては(例えば等倍率の場合)、変倍処理部214による変倍処理は実行されなくてもよい。
出力階調補正部215は、R’G’B’画像データに対して、画像が適切な明るさを持つことができる様に、出力γ補正処理を施す。処理後のR’G’B’画像データは、中間調生成部216での処理を受けずに、そのままフォーマット化処理部217に入力される。
フォーマット化処理部217は、出力階調補正部215による処理後のR’G’B’画像データについて、そのファイル形式をPDF(Portable Document Format)に変換する。このとき、その画像データの原稿サイズとして、原稿サイズ判定部206にて決められたサイズ(図2参照)のものが選択される。
送受信装置5は、ネットワークを介して画像データの送受信を行う。具体的には、送受信装置5は、パーソナルコンピュータ等の外部接続装置から画像データを受信する機能と、外部接続装置へ画像データを送信する機能とを備える。送受信装置5が受信した画像データは、例えば、記憶部6に格納される。
図7に示される様に、制御部7は、先ず、原稿検知処理(ステップS1)を実行する。原稿検知処理の詳細は、上記実施形態と同様(図5参照)であるので、説明を省略する。その後、画像入力処理(ステップS2)が開始されると、制御部7は、原稿台に置かれた原稿の読取りを画像入力装置1に実行させる。具体的には、制御部7は、読取り可能な最大領域についての読取りを、画像入力装置1に実行させる。
2 画像処理装置
3 画像出力装置
4 操作部
5 送受信装置
6 記憶部
7 制御部
8 原稿検知部
101 処理開始(スタート)ボタン
102 開閉検知部
201 A/D変換部
202 シェーディング補正部
203 入力処理部
204 圧縮処理部
205 伸張部
206 原稿サイズ判定部
206a 2値化処理部
206b 座標点算出部
206c 原稿サイズ算出部
207 原稿切出し部
208 原稿自動判別部
209 領域分離部
210 下地除去処理部
211 色補正部
212 黒生成/下色除去部
213 空間フィルタ部
214 変倍処理部
215 出力階調補正部
216 中間調生成部
217 フォーマット化処理部
Ra 長方形領域
T1〜T4 頂点
Claims (8)
- 原稿台に原稿が置かれた後のユーザの操作に応じて生成される信号に基づいて、前記原稿台に原稿が置かれたか否かを判断する原稿検知部と、
前記原稿台に置かれた原稿の画像を読み取る画像入力装置と、
前記原稿台に原稿が置かれていると前記原稿検知部が判断した場合に、前記画像入力装置に画像の読取りを実行させる制御部と、
操作部と、
を備え、
前記信号は、ユーザによる前記操作部の操作に応じて生成される第1信号を含み、
前記原稿検知部は、前記第1信号を受信した場合に、前記原稿台に原稿が置かれていると判断する、画像形成装置。 - 前記第1信号は、前記制御部が、前記操作部の操作によるユーザからの指令を受け取った場合に前記原稿検知部へ向けて送信する指令受取信号である、請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記原稿台に置かれた原稿を抑える原稿抑えカバーの開閉を検知する開閉検知部を更に備え、
前記信号は、前記開閉検知部が前記原稿抑えカバーの開閉を検知した場合に生成する第2信号を含み、
前記原稿検知部は、前記第2信号を受信した場合に、前記原稿台に原稿が置かれていると判断する、請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記信号は、ユーザの操作が、それまでに実行した操作を無効にする操作であった場合に、その操作に応じて生成される第3信号を含み、
前記原稿検知部は、前記第3信号を受信した場合に、前記原稿台に原稿が置かれていないと判断する、請求項1〜3の何れか1つに記載の画像形成装置。 - 処理開始ボタンを更に備え、
前記原稿台に原稿が置かれていないと前記原稿検知部が判断した場合、前記制御部は、
前記処理開始ボタンが押されたか否かを判断し、
前記処理開始ボタンが押されたと判断した場合に、前記画像入力装置に画像の読取りを実行させる、請求項1〜4の何れか1つに記載の画像形成装置。 - 原稿台に原稿が置かれた後のユーザの操作に応じて生成される信号に基づいて、前記原稿台に原稿が置かれたか否かを判断する判断ステップと、
前記原稿台に原稿が置かれていると前記判断ステップで判断された場合に、前記原稿台に置かれている原稿の画像の読取りを実行する実行ステップと、
を有し、
前記信号は、ユーザによる操作部の操作に応じて生成される第1信号を含み、
前記判断ステップは、前記第1信号を受信した場合に、前記原稿台に原稿が置かれていると判断する、画像形成装置の制御方法。 - 画像形成装置に、
原稿台に原稿が置かれた後のユーザの操作に応じて生成される信号に基づいて、前記原稿台に原稿が置かれたか否かを判断する判断ステップと、
前記原稿台に原稿が置かれていると前記判断ステップで判断された場合に、前記原稿台に置かれている原稿の画像の読取りを実行する実行ステップと、
を実行させ、
前記信号は、ユーザによる操作部の操作に応じて生成される第1信号を含み、
前記判断ステップは、前記第1信号を受信した場合に、前記原稿台に原稿が置かれていると判断する、制御プログラム。 - 原稿台に原稿が置かれたか否かを判断する原稿検知部と、
前記原稿台に置かれた原稿の画像を読み取る画像入力装置と、
前記原稿台に原稿が置かれていると前記原稿検知部が判断した場合に、前記画像入力装置に画像の読取りを実行させる制御部と、
を備える画像形成装置であって、
前記原稿検知部は、前記制御部が前記画像形成装置を省エネモードから通常モードへ復帰させた場合に、前記原稿台に原稿が置かれていると判断する、画像形成装置。
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