JP2018165165A - 梱包装置 - Google Patents
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Abstract
Description
また、梱包装置には、天板本体を下側から支持する支持部材が設けられることがある。天板本体が長尺に形成されている場合、支持部材は、例えば、板状や棒状の発泡スチロールや筒状や箱状の段ボールなどの天板本体の短手方向に延びる部材で、天板本体の長手方向に間隔をあけて複数設置されている。
このため、天板本体の撓みを防止して天板本体の損傷を防止できる梱包装置が望まれている。特に、天板本体に大きな撓みによる割れを引き起こしやすい材料を用いた場合や、天板本体の形状が繊細で欠損を起こす可能性のある場合などに、天板本体の損傷を防止できる梱包装置が望まれている。
また、天板本体の中でも天板本体の短手方向の端部に長手方向に沿って形成される前垂れ部分などが損傷しやすいが、本発明では支持部材が天板本体の短手方向の少なくとも一方の縁部に沿って配置されていることによって、天板本体における短手方向の端部の損傷を防止することができる。
本発明では、天板本体は、長尺の板状に形成された部材を示し、天板は、少なくとも天板本体を有する部材を示している。天板には、天板本体のみで構成された天板や、天板本体に他の部材が取り付けられた天板の両方が含まれている。
このような構成とすることにより、支持部材は、角部によって天板本体を長さ方向に延びる線状に支持することができる。また、支持部材は、本体部の底面が筐体部の底面と面接触するように配置されることにより、筐体部の内部に安定して配置された状態で天板を確実に支持することができる。このように支持部材が安定した状態で天板本体を長さ方向に延びる線状に支持することができるため、天板本体の撓みが確実に防止され、天板本体の損傷を防止することができる。
さらに、段ボール板などを断面形状が三角形となるように折り曲げることで支持部材を容易に形成することができる。
このような構成とすることにより、支持部材から天板本体に伝達する衝撃を芯材に伝達することができる。このため、上板部には支持部材からの衝撃が直接伝達せず、支持部材から伝達する衝撃による上板部の損傷を防止することができる。
特に、上板部が例えばセラミックなどの大きな撓みによる割れが比較的生じやすい材料で形成されている場合に、上板部の損傷を効率的に防止することができる。
このような構成とすることにより、支持部材が天板本体を長手方向全体から支持することができる。このため、天板本体の撓みを確実に防止することができ、天板本体の損傷を防止することができる。
このような構成とすることにより、天板本体の短手方向の両縁部が支持部材に支持されるため、天板本体の短手方向の両縁部それぞれにおいて天板本体の撓みを確実に防止することができ、天板本体の損傷を防止することができる。
図1および図2に示すように、本実施形態による梱包装置1は、キッチンに設けられる天板11を梱包するためのものである。
天板11は、天板本体12と、天板本体12に取り付けられたシンク13と、を有している。天板本体12は、長尺に形成されている。天板本体12の長手方向を幅方向とし、短手方向を前後方向とする。前後方向のうち、キッチンを使用する際に使用者と対向する側を前側とし、その反対側を後側とする。
芯材122は、例えば、木材などで板状に形成され、板面が略水平面となるように配置されている。
上板部121は、例えば、セラミックや人造大理石などで形成され、芯材122の上面および前端面を覆うように配置されている。上板部121の上面は、作業面となっている。
平板部124には、幅方向の一方側にシンク13が取り付けられるシンク用開口部125が形成され、幅方向の他方側にコンロが取り付けられるコンロ用開口部126形成されている。
前垂れ部123および平板部124は、それぞれ芯材122および上板部121を有している。平板部124は、芯材122の上側に上板部121が配置されている。前垂れ部123は、芯材122の上側および前側に上板部121が配置されている。前垂れ部123の芯材122と平板部124の芯材122とは一体に形成され、前垂れ部123の上板部121と平板部124の上板部121とは一体に形成されている。
なお、天板11は、梱包装置1に梱包される際にはコンロは取り付けられていない状態となっている。
筒状部25は、それぞれ幅方向に延びる平板状に形成され前後方向に間隔をあけて対向する一対の第1側板部251と、それぞれ前後方向に延びる平板状に形成され幅方向に間隔をあけて対向する一対の第2側板部252と、を有している。
一対の第1側板部251は、一対の第2側板部252よりも延在方向(延びる方向)に長く形成されている。第1側板部251の延在方向の縁部が第2側板部252の延在方向の縁部と連続している。
一対の第1下側フラップ261の上側に一対の第2下側フラップ262が配置されている。一対の第2下側フラップ262は幅方向に間隔をあけて配置されている。
一対の第1上側フラップ271の下側に一対の第2上側フラップ272が配置されている。
補強板23は、平板状の段ボールで形成され、筒状部25の一対の第1側板部251それぞれの内側に重なるように配置されている。補強板23は、第1側板部251と略同じ板面に形成されている。
前側の第1側板部251に沿って配置される第1支持部材3を前側第1支持部材31とし、後側の第1側板部251に沿って配置される第1支持部材3を後側第1支持部材32とする。
第2縦板部35は、下端部が底板部33と第3縦板部36との境界部分と当接して接続されている。
底板部33、第1縦板部34および第2縦板部35は、幅方向に直交する面による断面形状(前後方向に沿った断面形状)が略三角形状に形成されていて第1縦板部34と第2縦板部35とがなす角部37が上側に尖っている。底板部33、第1縦板部34および第2縦板部35を本体部38とする。
第1縦板部34の上部側と第2縦板部35の上部側とは、上側に尖った角部37を形成している、角部37は、第3縦板部36の後側に離間して配置され、第3縦板部36の上端部よりも下側に配置されている。
第2縦板部35は、下端部が底板部33と第3縦板部36との境界部分と当接して接続されている。底板部33、第1縦板部34および第2縦板部35は、幅方向に直交する面による断面形状が略三角形状に形成されていて第1縦板部34と第2縦板部35とがなす角部37が上側に尖っている。底板部33、第1縦板部34および第2縦板部35を本体部38とする。
第1縦板部34の上部側と第2縦板部35の上部側とは、上側に尖った角部37を形成している、角部37は、第3縦板部36の前側に離間して配置され、第3縦板部36の上端部よりも下側に配置されている。
本実施形態では、後側第1支持部材32の角部37が前側第1支持部材31の角部37よりも上側に配置されている。
前側第1支持部材31および後側第1支持部材32は、粘着テープなどで筐体本体21や補強版などに貼りつけられている。
第2支持部材4は、シンク13が干渉しない位置に幅方向に間隔をあけて複数設けられている。第2支持部材4は、上端部の高さが後側第1支持部材32の角部37の高さと略同じ高さとなるように形成されている。
第2支持部材4は、粘着テープなどで筐体本体21に貼りつけられている。
天板本体12の幅方向の一方側の端面は、筐体本体21の幅方向一方側の第2側板部252の側方に間隔をあけて配置されている。天板本体12の幅方向の他方側の端面は、筐体本体21の幅方向の他方側の第2側板部252と離間して対向している。本実施形態では、筐体本体21の幅方向の他方側の第2側板部252に、前側第1支持部材31と後側第1支持部材32とに挟まれるようにしコンロ側パッド28が設けられている。なお、天板本体12の幅方向の他方側の端面は、コンロ側パッド28とも離間している。
天板本体12の上面は、筐体本体21の第1側板部251および第2側板部252の上端部よりも下側に配置されている。
第1パッド部材51は、天板本体12の上側を覆う板部54と、板部54の下面における前端部分から下側に突出する第1突出部55と、板部54の下面における後端部分から下側に突出する第2突出部56と、板部54の下面における幅方向の一方側の端部分から下側に突出する第3突出部57と、を有している。板部54は、平板状の段ボールなどで構成されている。第1〜第3突出部55〜57は、板部54に張り付けられた角棒状の発泡スチロールなどで構成されている。第1突出部55および第2突出部56は、幅方向に延びていて、第3突出部57が前後方向に延びている。
第1桟部材6の上端面は、筐体本体21の第1側板部251、第2側板部252の上端部と略同じ高さに配置されている。
第2桟部材7は、前端部が前側の第1桟部材6と当接し、後端部が後側の第1桟部材6と当接している。これにより、第1桟部材6が第1側板部251に押し付けられるとともに、その反力によって第2桟部材7が第1桟部材6に挟まれるため、第1桟部材6および第2桟部材7が筐体部2の内部で容易に動かないように構成されている。
第2桟部材7の上端面は、第1桟部材6の上端面と同様に筐体部2の第1側板部251、第2側板部252の上端部と略同じ高さに配置されている。
バンド部材は、上記のように内部に天板11が収容された筐体部2の外側を囲繞している。
まず、筐体部2を組み立てる。
筐体本体21を下側開閉部26が閉じて上側開閉部27が開口した状態となるように組み立てる。下側開閉部26の一対の第1フラップの上側で一対の第2フラップの間に底板を設置する。底板を粘着テープなどで第2フラップに固定する。
筐体本体21の一対の第1側板部251それぞれの内側に沿って補強板23を配置する。補強板23を粘着テープなどで筐体本体21に固定する。
前側第1支持部材31を前側に配置された補強板23の内側に配置し、後側第1支持部材32を後側に配置された補強板23の内側に配置する。
幅方向の一方側の第2側板部252と前側第1支持部材31および後側第1支持部材32との間にシンク側防塵パッド24を設置する。シンク側防塵パッド24の第1固定部を幅方向の一方側の第2側板部252と前側第1支持部材31との間に挿し込み、第2固定部を幅方向の一方側の第2側板部252と後側第1支持部材32との間に挿し込んで、シンク側防塵パッド24を筐体本体21に固定する。シンク側防塵パッド24が筐体本体21に固定されたら、防塵パッドの内側にシンク端部受け部材を配置する。
第2支持部材4を幅方向に間隔をあけて複数配置する。第2支持部材4を粘着テープなどで筐体部2に固定する。また、第2支持部材4の設置と前後して、コンロ側パッド28を筐体部2の内部に設置する。
本実施形態では、第2支持部材4およびコンロ側パッド28が配置された後に、キッチンの部品を収容する部品収容箱29を筐体部2に収容する。部品収容箱を、第1支持部材と第2支持部材4との角部に配置し、粘着テープなどで第1支持部材および第2支持部材4に固定する。
第1パッド部材51の板部54を天板本体12の上側に配置する。第1パッド部材51の第1突出部55を天板本体12と前側第1支持部材31の第3縦板部36との間に嵌め込み、第1パッド部材51の第2突出部56を天板本体12と後側第1支持部材32の第3縦板部36との間に嵌め込む。第1パッド部材51の第3突出部57を天板本体12と筐体本体21の幅方向一方側の第2側板部252との間に嵌め込む。なお、第3突出部57は、シンク側防塵パッド24の上に配置する。
筐体部2の内部における前縁部および後縁部に沿って第1桟部材を配置する。前後に配置された第1桟部材6の間に複数の第2桟部材7を幅方向に間隔をあけて配置する。
続いて、筐体本体21の上側開閉部27を閉じて筐体部2の外側をテープで囲繞する。
このようにして天板11が梱包装置1に梱包される。
本実施形態による梱包装置1では、天板本体12を下側から支持する第1支持部材3が幅方向に延びているため、天板本体12が撓むことによって生じるひびや亀裂を防止することができる。
さらに、段ボールを折り曲げることで第1支持部材3を容易に形成することができる。
特に、上板部121がセラミックなどの大きな撓みやゆがみによる割れが比較的生じやすい材料で形成されている場合に、上板部121の損傷を効率的に防止することができる。
例えば、上記の実施形態では、第1支持部材3は、幅方向に直交する断面形状が上側に尖った角部37を有する三角形に形成された本体部38を有しているが、第1支持部材3の形態は、幅方向に延びる形態であれば適宜設定されてよい。また、第1支持部材3は、段ボールで形成されているが段ボール以外の材料で形成されていてもよい。
また、梱包装置1を構成する部材の形態は、上記以外の形態でもよい。また、筐体本体21および第1支持部材3以外の部材は、必要に応じて設ければよく、不要な場合には設けなくてもよい。
また、上記の実施形態では、天板本体12は、上面が作業面となる上板部121と、上板部121の裏面に貼着され上板部121を補強する芯材122と、を有する構造である。これに対し、天板本体12は、必要な強度を有していて上面が作業面となる板状の部材のみで構成され、この板状の部材を補強するような芯材が設けられていなくてもよい。
また、上記の実施形態では、第1支持部材3は、筐体部2の内部における幅方向の略全体に延びているが、筐体部2の内部における幅方向の少なくとも一部の区間において延びる形態であってもよい。また、幅方向に延びる第1支持部材3が幅方向に複数配列されていてもよい。
また、上記の実施形態では、第1支持部材3は、天板本体12の前縁部および後縁部それぞれを支持しているが、前縁部および後縁部のいずれか一方のみを支持していてもよい。
また、上記の実施形態では、梱包装置1は、天板本体12にシンク13が取り付けられた天板11を梱包するように構成されているが、天板本体12にシンク13が取り付けられておらず天板本体12のみで構成された天板を梱包するように構成されていてもよい。また、梱包装置1は、天板本体12にシンク13以外の部材が設けられた天板を梱包するように構成されていてもよい。梱包装置1は、キッチン以外の天板を梱包するように構成されていてもよい。
2 筐体部
3 第1支持部材(支持部材)
4 第2支持部材
11 天板
12 天板本体
13 シンク
37 角部
38 本体部
121 上板部
122 芯材
123 前垂れ部
124 平板部
Claims (5)
- 長尺の板状に形成された天板本体を有する天板を梱包する梱包装置において、
前記天板を収容する筐体部と、
前記筐体部の底面に設置され前記天板本体が載置される支持部材と、有し、
前記支持部材は、長尺に形成され、前記天板本体の長手方向に延びる向きで、前記天板本体の短手方向の少なくとも一方の縁部に沿って配置されていることを特徴とする梱包装置。 - 前記支持部材は、前記長手方向に延びて前記長手方向に直交する断面形状が三角形に形成された本体部を有し、
前記本体部は、前記三角形の1つの辺に対応する底面が前記筐体部の底面と面接触するように配置され、前記三角形の他の2つの辺に対応する2つの側面が形成する角部が上側に向かって突出し、前記角部の上に前記天板本体が載置されている請求項1に記載の梱包装置。 - 前記天板本体は、上板部と、前記上板部の裏面に貼着され前記上板部を補強する芯材と、を有し、
前記支持部材は、前記芯材と当接するように配置されている請求項1又は2に記載の梱包装置。 - 前記支持部材は、前記長手方向の長さ寸法が前記天板本体の前記長手方向の長さ寸法以上となるように形成されている請求項1乃至3のいずれか一項に記載の梱包装置。
- 前記支持部材は、前記天板本体の前記短手方向の両縁部それぞれに沿って配置されている請求項1乃至4のいずれか一項に記載の梱包装置。
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