以下、本発明の実施形態を説明する。以下に記載される装置の構造は、特定的な記載がない限り、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものである。以下説明は、図中に矢印で示す左右、前後、上下を使用する。
図1、図2を参照し、コンロ1およびコンロ1の梱包部材100の概略構成を説明する。まず、コンロ1について説明する。コンロ1は、ビルトインコンロである。コンロ1は、筐体2と天板3を備える。天板3はガラス製である。天板3の上面左側には、筐体2の上部左側に設けられる左バーナ4が露出されるバーナ開口4Aが形成され、天板3の上面右側には、筐体2の上部右側に設けられる右バーナ5が露出されるバーナ開口5Aが形成される。また、天板3の上面後側にはグリル用の排気口7が設けられる。天板3の下面には、一部透過性を有する非透過性の印刷が施される。
天板3上において、バーナ開口4Aの前側には、左バーナ4を操作する為の左操作部11が設けられ、バーナ開口5Aの前側には、右バーナ5を操作する為の右操作部12が設けられる。左操作部11、右操作部12には、左バーナ4、右バーナ5の点火、消火、および火力の増減等の操作を指先のタッチで受け付ける複数の受付部と、タイマ時間等を表示する表示部と、使用状態に応じて点灯または点滅する発光表示部等が設けられる。バーナ開口4Aとバーナ開口5Aに挟まれる中央部の前側には、グリル用発光表示部13が設けられる。グリル用発光表示部13には、グリル使用中に点灯する表示部が設けられる。左操作部11、右操作部12、およびグリル用発光表示部13において、受付部は、ユーザによるタッチ操作の位置を示すために天板3に印刷されたボタン、マークまたは記号等である。
左操作部11の後側には、平面視略円弧状のセンサ用窓部15が設けられ、右操作部12の後側には、平面視略円弧状のセンサ用窓部16が設けられ、グリル用発光表示部13の後側には、平面視略矩形状のセンサ用窓部17が設けられる。センサ用窓部15~17の下方には、複数(例えば9個)のセンサ20が並んで配置される。センサ20は、上方に位置する異物までの距離を測定可能な一般的な測距センサであり、例えば赤外線センサである。
天板3下面の前側部には、上面に設けられた左操作部11および右操作部12に対応するように、電装ユニット25が接着剤または両面テープ等で貼着される。その電装ユニット25と、複数のセンサ20を下方から内包するように、センサケース40が天板3の下面側に設けられる。センサケース40は樹脂製で、左右方向に延びる筒状のケース体である。センサケース40の左端部には、下方へ向けて筒状に延び、センサケース40内に空気を取り入れる左流入口41が設けられる。センサケース40の右端部には、下方へ向けて筒状に延び、センサケース40内に空気を取り入れる右流入口42が設けられる。センサケース40の中央部には、下方へ向けて筒状に延び、センサケース40内の空気を排出する排出口43が設けられる。センサケース40は、左流入口41および右流入口42から流入して排出口43から排出される冷却空気の流路を形成する。
天板3下面の前側部で、センサケース40の前側、且つ左右両側には、下方向に延びる左固定板部45および右固定板部46が設けられる。左固定板部45および右固定板部46はそれぞれ、正面視上下方向に長い略矩形板状に形成される。左固定板部45の下端部には、固定穴45Aが設けられ、右固定板部46の下端部には、固定穴46Aが設けられる。天板3が筐体2に組み付けられるとき、左固定板部45および右固定板部46は、筐体2の前面に固定された左フロントパネル30および右フロントパネル35(後述)に対して、ネジ(図示略)で固定される。
筐体2は上部が開口し、該開口部分に天板3が固定される。筐体2の前面の中央部には、グリル扉8が手前側に引き出し可能に設けられる。グリル扉8は、筐体2内部に設けられるグリル庫10の前側の開口を開閉する。グリル庫10内には、グリルバーナ(図示略)が設けられる。筐体2の前面において、グリル扉8の左側の上下には、化粧板6A、6Bが取り付けられ、右側の上下には、化粧板6C、6Dが取り付けられる。
筐体2の前面から化粧板6A~6Dを取り外すと、左フロントパネル30および右フロントパネル35の前面が露出する。左フロントパネル30および右フロントパネル35は、それぞれ筐体2に固定される。左フロントパネル30の前面中央部には、電池ケース(図示略)が設けられる。右フロントパネル35の前面上部には、電源スイッチ19が設けられる。化粧板6Cの前面上部には開口18が設けられ、開口18から電源スイッチ19が前方に突出する。右フロントパネル35の前面下部には、グリルバーナを操作する為のグリル操作部(図示略)が設けられる。グリル操作部は、右フロントパネル35の前面下部に回動可能に支持される。左フロントパネル30および右フロントパネル35の前面下部には、それぞれ空気入口31,36が設けられる。空気入口31,36は、外部の空気を内側に取り入れる。
左フロントパネル30には、空気入口31との間に亘って上下方向に延びる略筒状の左ダクト部32が設けられる。左ダクト部32の内側には、冷却ファン(図示略)が取り付けられる。天板3が筐体2に組み付けられたとき、センサケース40の左流入口41は、左ダクト部32に接続する。冷却ファンによって左フロントパネル30の空気入口31に取り込まれた冷却空気は、左ダクト部32を介してセンサケース40に供給される。右フロントパネル35には、空気入口36との間に亘って上下方向に延びる略筒状の右ダクト部37が設けられる。右ダクト部37の内側にも、冷却ファン(図示略)が取り付けられる。天板3が筐体2に組み付けられたとき、センサケース40の右流入口42は、右ダクト部37に接続する。冷却ファンによって右フロントパネル35の空気入口36に取り込まれた冷却空気は、右ダクト部37を介してセンサケース40に供給される。センサケース40に供給された冷却空気は、センサケース40内の電装ユニット25および複数のセンサ20を冷却する。
天板3が筐体2に組み付けられたとき、排出口43は、筐体2内の空気流路(図示略)に接続される。該空気流路は、グリル庫10の上方を通って後方へ延び、天板3の排気口7に接続する。
次に、梱包部材100について説明する。図2に示すように、梱包部材100はコンロ1を梱包し、コンロ1に対する外部からの衝撃を吸収する。梱包部材100によって梱包されたコンロ1は、外箱110の内部に収容された状態で、搬送および保管される。外箱110は、コンロ1よりもひとまわり大きな段ボール紙製の箱である。コンロ1は、筐体2と天板3とが分離された状態で、梱包部材100によって梱包される。
筐体2は、グリル扉8を前側に向けた状態で、外箱110内下部の収容領域111に収容される。筐体2の周囲と外箱110内側との隙間には、発泡スチロール製等の緩衝材(図示略)が、適宜挿入される。
梱包部材100は、外箱110と付属品パッド120と天板パッド150を備える。付属品パッド120は平面視略直方体状であり、段ボール紙を折り畳んで組み立てられた箱状のパッドである。付属品パッド120は、外箱110に収容された筐体2の上側に載置され、筐体2の上部を保護する。付属品パッド120には、五徳21、ACアダプタ22、乾電池23等、コンロ1の付属品が収容される。
天板パッド150は、外箱110内で、付属品パッド120の上側に重ねて配置される。天板パッド150は、付属品パッド120と略同じ大きさの平面視略直方体状であり、段ボール紙を折り畳んで組み立てられた箱状のパッドである。天板パッド150には、上部に確保される天板領域151に天板3が収容される。天板パッド150は、天板3に対する外部からの衝撃を緩衝する。
図3、図4を参照し、付属品パッド120の詳細構造について説明する。付属品パッド120は、底板部121、前収容部122、後収容部123、左補強部124、右補強部125、中左収容部126、中右収容部127、五徳収容部128,129を備える。底板部121は、付属品パッド120の底面を構成する平面視略矩形状の板状部である。底板部121の中芯の目方向(強度の高い方向)は、前後方向である。
前収容部122は付属品パッド120の前端部を上側に折り曲げて形成され、左右方向に長い箱状を呈する。前収容部122には、前収容部122を左右に区分する仕切135が設けられる。仕切135の上面には、梱包時の前方を示す三角印136が切り抜きにより形成される。仕切135の左側にて上部を開口する第一スペース141は、左右略中央にて更に仕切られており、左バーナ4、右バーナ5のそれぞれの上部に載置されるバーナヘッド(図示略)が収容される。仕切135の右側にて上部を開口する第二スペース142には、筐体2正面の左右端部に取り付けられるサイドモール(図示略)が収容される。
後収容部123は、付属品パッド120の後端部を上側に折り曲げて形成され、左右方向に長い箱状を呈する。後収容部123には、略中央にて上部を開口する第三スペース143が設けられる。第三スペース143には、天板3の排気口7を覆う排気口カバー(図示略)が収容される。前収容部122と後収容部123がそれぞれ、底板部121の左右両端部間に延びることで、底板部121は左右方向において補強され、折れにくい。
底板部121の左右両側の端部には、前収容部122と後収容部123との間において前後方向に細長く延びる板状の左補強部124と右補強部125が設けられる。左補強部124、右補強部125は、それぞれ底板部121の左右両側の端部を内向きに折返し、底板部121の上面に重ねることで形成される。底板部121は前後方向に目方向を有し、更に、左補強部124、右補強部125が上面に重ねられ、前後方向に補強されることによって、折れにくい。
中左収容部126は、後収容部123の左前側に設けられ、左右方向に延びる箱状を呈する。中左収容部126は、他の段ボール紙を折り曲げて組み立てられ、底板部121の上面に固定される。中左収容部126には、上部を開口する第四スペース144が設けられる。第四スペース144には、コンロ1の設置時に左フロントパネル30の電池ケースに挿入される動作試験用の乾電池23が収容される。中右収容部127は、後収容部123の右前側に設けられ、左右方向に延びる箱状を呈する。中右収容部127は、他の段ボール紙を折り曲げて組み立てられ、底板部121の上面に固定される。中右収容部127には、上部を開口する第五スペース145が設けられる。第五スペース145には、コンロ1に外部電力を供給するACアダプタ22が収容される。ACアダプタ22からのびるケーブルは、中右収容部127の右前部のスリットから前方に引き出され、三角補強部134(後述)内に収容されることで、収容時にケーブルにかかる折り曲げ負荷が緩和される。
五徳収容部128,129は、前収容部122と後収容部123との間において前後方向に延び、中左収容部126と中右収容部127との間に配置され、底板部121の上面に固定される板状の追加板130に形成される。五徳収容部128は、追加板130の後端部において、追加板130の一部が切り抜かれると共に追加板130から上方に折り返された一対の折返し部として形成される。五徳収容部129は、追加板130の前端部において、追加板130の一部が切り抜かれると共に追加板130から上方に折り返された一対の折返し部として形成される。五徳収容部128は、左右方向において中左収容部126と中右収容部127の間の略中央に設けられる。五徳収容部129は、五徳収容部128よりも左寄りの位置に設けられる。五徳収容部128,129のそれぞれには、左バーナ4,右バーナ5の上方に鍋等の被加熱物を載置するための五徳21が嵌めこまれる。また、五徳収容部129の略中央には、底板部121の一部が切り抜かれ、上方に折り返されて、追加板130に形成された開口部に挿入されることで、追加板130を底板部121の上面に固定する固定片131が設けられる。これにより、追加板130の五徳収容部129は、固定片131の位置で、底板部121に対して位置決めされる。コンロ1が梱包部材100に収容されるとき、五徳収容部129には、天板パッド150に収容される天板3から下方に延びる排出口43が配置される。
底板部121には、底板部121を上下方向に貫通する2つの穴部132,133が形成されている。穴部132,133は、コンロ1が梱包部材100に収容されるとき、筐体2の上側に載置される付属品パッド120において、筐体2の左バーナ4,右バーナ5と上下方向においてそれぞれ、同じ位置に設けられる。左バーナ4および右バーナ5の上部は、筐体2の開口部よりも上方まで延びている。故に、付属品パッド120が筐体2の上側に載置された状態で、左バーナ4および右バーナ5の上部がそれぞれ、穴部132,133の内側に臨む。穴部132は円形に形成される。穴部133は、上下方向に長い矩形部分を含む形状で、右バーナ5の外径よりも大きく切り抜かれる。穴部133を切り抜いた切片は底板部121上で右方へ向けて三角形状の山折りに折り返され、右補強部125の左側で端部が底板部121に固定される。これにより、切片は底板部121の上面と共に、前後方向に延びる筒状の三角補強部134を形成する。穴部133は穴部132よりも大きく形成されるので、底板部121の強度は穴部133の周囲において、より低下するが、三角補強部134が穴部133の右縁に形成されるので、穴部133の周囲の強度が前後方向に補強される。また、三角補強部134の筒内部は、第六スペース146として構成される。第六スペース146には、中右収容部127の第五スペース145に収容されるACアダプタ22のケーブルを収容することができる。
次に、図5~図7を参照し、天板パッド150の詳細構造について説明する。天板パッド150は、トレーユニット160、クッションユニット170および脚部ユニット180を有する。トレーユニット160、クッションユニット170および脚部ユニット180は、それぞれ段ボール紙を折り曲げ、または折り畳んで組み立てられる。トレーユニット160は、天板パッド150の底部を構成する。天板パッド150は、底板部161、前壁部162、後壁部163、左側壁部164、右側壁部165を備える。底板部161は、天板パッド150の底面を構成する平面視略矩形状の板状部であり、天板3の大きさよりも大きく形成される。底板部161の中芯の目方向(強度の高い方向)は、前後方向である。前壁部162は天板パッド150の前端部を上側に折り曲げて形成され、左右方向に長い箱状を呈する。前壁部162の上面には、梱包時の前方を示す三角印167が切り抜きにより形成される。
後壁部163、左側壁部164および右側壁部165は、それぞれ底板部161の後端部、左端部および右端部を上側に折り曲げて形成され、底板部161の後端、左端および右端から上方に延びる壁状を呈する。前壁部162、後壁部163、左側壁部164および右側壁部165は、それぞれの構成部分の一部を互いに折り込んでおり、それぞれが倒れないように互いに支持する。前壁部162、後壁部163、左側壁部164および右側壁部165は、底板部161から上方へ延びる高さがそれぞれ同じ高さである。また、天板パッド150は、右側壁部165の左側に、前後方向に延びる箱状を呈するスペーサ166を有する。スペーサ166の前後方向の端部は、それぞれ前壁部162と後壁部163に対向する。スペーサ166の高さは、前壁部162、後壁部163、左側壁部164および右側壁部165と略同じ高さである。天板パッド150内にスペーサ166が設けられることによって、天板パッド150内において底板部161の上面が露出する大きさは、天板3の大きさと略同じになる。
底板部161には、底板部161を上下方向に貫通する5つの穴部611,612,613,614,615が形成されている。穴部611,612は円形を呈し、コンロ1が梱包部材100に収容されるとき、付属品パッド120上側に載置される天板パッド150において、筐体2の左バーナ4,右バーナ5と上下方向において、それぞれ同じ位置に設けられる。天板パッド150の穴部611,612の大きさは、付属品パッド120の穴部132,133の大きさよりも小さい。付属品パッド120および天板パッド150が筐体2の上側に載置された状態で、穴部132,133の内側には左バーナ4および右バーナ5の上部が臨み、穴部611,612の内側には左バーナ4と右バーナ5の中心部にて上方に突出するセンサが臨む。
穴部613は左右に長い矩形状を呈し、コンロ1が梱包部材100に収容されるとき、天板パッド150において、天板3の左流入口41および左固定板部45と上下方向において対応する位置に設けられる。穴部614は左右に長い矩形状を呈し、コンロ1が梱包部材100に収容されるとき、天板パッド150において、天板3の右流入口42および右固定板部46と上下方向において対応する位置に設けられる。穴部615は略正方形状を呈し、コンロ1が梱包部材100に収容されるとき、天板パッド150において、天板3の排出口43と上下方向において対応する位置に設けられる。
クッションユニット170は、平面視略矩形状の緩衝用の部材であり、前後方向に長い矩形の段ボール紙の前端部と後端部が所定の厚みを有するように折り曲げられて形成される。クッションユニット170は、トレーユニット160の底板部161の上面に固定される。クッションユニット170は、上固定板部171、前筒状部172、後筒状部173を有する。上固定板部171は平面視略矩形状の板状部であり、クッションユニット170の底面を構成し、天板3とほぼ同じ大きさに形成される。前筒状部172は、上固定板部171の前端部を上側に折り曲げて筒状に形成した部分であり、上下方向の高さがトレーユニット160の前壁部162の高さよりも低く形成される。天板パッド150に天板3が収容されるとき、前筒状部172の上面には天板3の前側の縁部が載置される。前筒状部172の前後方向の長さは、天板3の前側の縁部の大きさに対応し、左固定板部45および右固定板部46に干渉しない。後筒状部173は、上固定板部171の後端部を上側に折り曲げて筒状に形成した部分であり、前筒状部172と同じ高さに形成される。後筒状部173の前後方向の長さは、前筒状部172の前後方向の長さよりも長い。天板パッド150に天板3が収容されるとき、後筒状部173の上面には天板3の後端部が載置される。後筒状部173は上面の後部が切り抜かれており、天板3の後端部に設けられたグリル用の排気口7と干渉しない。
上固定板部171にも、上固定板部171を上下方向に貫通する5つの穴部711,712,713,714,715が形成されている。穴部711,712は円形を呈し、トレーユニット160の穴部611,612と上下方向に同じ位置に形成される。穴部713,714は、左右方向に長い矩形状を呈し、トレーユニット160の穴部613,614と上下方向に同じ位置に形成される。穴部715は略正方形状を呈し、トレーユニット160の穴部615と上下方向に同じ位置に形成される。前筒状部172および後筒状部173の高さは、天板3の左流入口41、左固定板部45、右流入口42、右固定板部46および排出口43が下方に延びる長さよりも低い。故に天板3をクッションユニット170上に載置した場合、左流入口41、左固定板部45、右流入口42、右固定板部46および排出口43は、クッションユニット170の穴部713~715と、トレーユニット160の穴部613~615を介してトレーユニット160の下面側に突出する(図7の一点鎖線参照)。
脚部ユニット180は、段ボール紙の左端部と右端部が所定の高さを有する筒状に折り曲げられて形成される。脚部ユニット180は、下固定板部181、左筒状部182、右筒状部183を有する。下固定板部181は、平面視略矩形状で左右方向に長い板状部であり、脚部ユニット180の左筒状部182と右筒状部183を保持する。下固定板部181がトレーユニット160の底板部161の底面に組み付けられることで、脚部ユニット180はトレーユニット160の下側に固定される。
下固定板部181は、下固定板部181を上下方向に貫通する穴部811,812を有する。穴部811,812は円形を呈し、トレーユニット160の穴部611,612と上下方向に同じ位置に形成される。また、下固定板部181において上下方向でトレーユニット160の穴部613~615に干渉する部分は切り欠かれている。
左筒状部182は、下固定板部181の左端部を下側に向け、5個所で山折りに折り曲げて、筒状に形成した部分である。下固定板部181の最も左端の端部184は、左筒状部182の筒内において斜め方向に折り曲げた状態で配置され、対向する角部間を支持することで、左筒状部182の強度を補強する。右筒状部183は、下固定板部181の右端部を下側に向け、5個所で山折りに折り曲げて、筒状に形成した部分である。下固定板部181の最も右端の端部185は、右筒状部183の筒内において斜め方向に折り曲げた状態で配置され、対向する角部間を支持することで、右筒状部183の強度を補強する。
図7に示すように、左筒状部182と右筒状部183は、上下方向において同じ高さHに形成される。天板パッド150に天板3を収容し、クッションユニット170上に載置したとき、左流入口41、左固定板部45、右流入口42、右固定板部46および排出口43は、穴部613~615および穴部713~715を介し、トレーユニット160の下面側に突出する。左流入口41、左固定板部45、右流入口42、右固定板部46、排出口43のうちで、最も下方に突出する部位が、トレーユニット160の下面から突出する長さをKとしたとき、左筒状部182および右筒状部183の高さHは、長さKよりも大きい。コンロ1の開梱時、天板パッド150に天板3が収容された状態で、天板パッド150が外箱110から取り出され、平らな部分に平置きされる場合がある。このとき、平らな面には、トレーユニット160の下面から高さH分突出する左筒状部182および右筒状部183が接する。トレーユニット160の下面から突出する長さが高さHよりも小さな長さK以下である左流入口41、左固定板部45、右流入口42、右固定板部46および排出口43は、平らな面に接触しない。また、天板3はガラス製であるので重量があるが、左筒状部182および右筒状部183は、筒内において対向する角部間が支持されているので、天板パッド150を平らな面に平置きしても安定して支持することができる脚部として機能する。
そして、図8に示すように、天板3を天板パッド150に収容した状態で、天板パッド150を付属品パッド120上に載置したとき、天板パッド150の左筒状部182および右筒状部183のそれぞれの両端部は、付属品パッド120の底板部121上で、前収容部122および後収容部123に前後方向に挟まれて配置される。これにより、天板パッド150は付属品パッド120に対して位置決めされる。故に、コンロ1の開梱時、外箱110から天板パッド150が載った状態で付属品パッド120を取り出しても、付属品パッド120に対して天板パッド150がずれ落ちてしまうことがない。
以上説明したように、天板3を収納する天板パッド150は、底板部161の下面に左筒状部182および右筒状部183を有する。天板3は下方に突出する左流入口41、左固定板部45、右流入口42、右固定板部46および排出口43を有する。天板3を天板パッド150の天板領域151に配置した場合、左流入口41、左固定板部45、右流入口42、右固定板部46および排出口43は穴部613~615を介して底板部161の下方に突出する。左筒状部182および右筒状部183は、穴部613~615から突出する左流入口41、左固定板部45、右流入口42、右固定板部46および排出口43の下端よりも、下方に突出する。故に、コンロ1の開梱時、天板3を収納した状態の天板パッド150を平らな部分に平置きしても、左流入口41、左固定板部45、右流入口42、右固定板部46および排出口43が平らな面に接触しないので、左流入口41、左固定板部45、右流入口42、右固定板部46および排出口43の破損等を防止できる。また、左筒状部182および右筒状部183は底板部161の左右両側の縁部にて、それぞれ前後方向に延びる。故に左筒状部182および右筒状部183が左右方向および前後方向において底板部161を支える脚部として機能するので、天板パッド150を安定した状態で平置きすることができる。
天板パッド150を付属品パッド120の上に載置する場合に、左筒状部182および右筒状部183の両端を前収容部122および後収容部123に挟むことで、付属品パッド120に対して天板パッド150が位置決めされ、且つ天板パッド150と付属品パッド120との位置ずれが防止される。故に外箱110から天板パッド150および付属品パッド120を取り出すとき、付属品パッド120に対して天板パッド150がずれ落ちてしまうことがなく、開梱作業を安全に行うことができる。
付属品は、前収容部122および後収容部123の第一~第三スペース141~143に収納される。前収容部122および後収容部123は底板部121の前後方向両側の縁部に設けられる。故に付属品の重みは、底板部121の前後方向の両端にかかる。左補強部124および右補強部125は、底板部121の左右方向両側の縁部を前後方向に補強する。故に、左補強部124および右補強部125は、底板部121が付属品の重みで折れ曲がることを防止できる。
底板部121は、穴部132,133を有するため、穴部132,133がない場合よりも強度が低下する。付属品を収納する三角補強部134は、前後方向に延びる筒形状(例えば三角筒形状)を呈する。故に、三角補強部134は、穴部132,133の側方にて底板部121を前後方向に補強することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。左筒状部182と右筒状部183は天板パッド150の左右両端部に一対に設けたが、付属品パッド120に対して干渉しない位置があれば、更に設けてもよい。左筒状部182と右筒状部183は脚部ユニット180に設け、脚部ユニット180をトレーユニット160に固定することで天板パッド150に形成したが、トレーユニット160に直接設けてもよい。左補強部124および右補強部125は細長い板状であるが、左筒状部182および右筒状部183と干渉しない高さであれば、箱形状であってもよい。また、左補強部124および右補強部125は、底板部121の底面側に折り返してもよい。或いは、左筒状部182および右筒状部183を天板パッド150の左右縁部から若干内寄りの位置に設け、左補強部124および右補強部125を、上方へ向けて折り曲げた壁状に形成してもよい。三角補強部134は、三角筒形状を呈するが、三角形に限らず、例えば四角筒形状であってもよい。
上記説明において、センサ20、電装ユニット25が本発明の「電装部品」の一例である。左流入口41、右流入口42、排出口43が本発明の「流通口」の一例である。センサケース40が本発明の「冷却部」の一例である。左固定板部45、右固定板部46が本発明の「固定部」の一例である。付属品パッド120が「下部収納部材」の一例である。天板パッド150が「状部収納部材」の一例である。第一~第六スペース141~146が形成される領域が本発明の「保持領域」の一例である。底板部121が本発明の「第一平面部」の一例である。前収容部122および後収容部123が本発明の「一対の第一筒部」の一例である。底板部161が本発明の「第二平面部」の一例である。左筒状部182および右筒状部183が本発明の「一対の第二筒部」の一例である。穴部613~615が本発明の「貫通穴」の一例である。第一~第三スペース141~143が本発明の「第一収納部」の一例である。左補強部124および右補強部125が本発明の「一対の折返部」の一例である。左バーナ4および右バーナ5が本発明の「コンロバーナ」の一例である。穴部132,133が本発明の「配置穴」の一例である。三角補強部134が本発明の「第二収納部」の一例である。